JPH04342681A - 車体への排気系部品の取付方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、オーバーヘッドコンベ
アで水平搬送される車体に、下方からエキゾーストパイ
プとサイレンサーからなる排気系部品を取付けるための
車体への排気系部品の取付方法及び装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】オーバーヘッドコンベヤで水平搬送され
る車体に、下方からエキゾーストパイプ、サイレンサー
等の排気系部品を取付けるに際して、従来は、作業者が
エキゾーストパイプやサイレンサーを持ち上げて、取付
けを行なっているが、この種の排気系部品は、形状が複
雑で、且つ重量物であり、作業者の取付姿勢、長時間の
作業により、疲労が大きい等の問題があり、組付作業の
自動化が望まれていた。そして自動組付装置として、実
開平２−１４５９３７号公報に開示されるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その自
動組付装置は、先ずワークをセットするパレットを多数
必要とする。またパレットを搬入及び搬出する装置も必
要となり、構造が複雑になるとともに、機種変更等にも
対応できず、コスト高になる。更に車体の下方にロアー
アーム等の突出部がある場合は、組付けできない等の問
題がある。

【０００４】そこで本発明の目的は、エキゾーストパイ
プ、サイレンサー等の排気系部品を、車体が組付位置に
搬送されてきた時、車体の組付位置関係に容易にセット
できるようにして、作業者の排気系部品の持ち上げを自
動化させ、作業者の疲労を軽減し、取付作業を効率良く
行なうようにした車体への排気系部品の取付方法及び装
置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明は、オーバーヘッドコンベアで水平搬送される車
体に、下方から排気系部品を取付けるための車体への排
気系部品の取付方法において、前記車体の搬送方向側面
に沿ってエキゾーストパイプを横方向に並べて載置した
エキゾーストパイプ納入台車とサイレンサーを縦方向に
並べて載置したサイレンサー納入台車を設け、この両納
入台車の夫々に対向して、移載位置と車体への取付位置
との間を移動するエキゾーストパイプ用取付台車とサイ
レンサー用取付台車を設け、この両取付台車の夫々に、
前記移載位置で移載装置及び取出装置により、前記エキ
ゾーストパイプと前記サイレンサーを夫々回動させて水
平の車体取付姿勢に変換させて載置してから、前記両取
付台車の夫々を車体への前記取付位置に移動させ、前記
エキゾーストパイプと前記サイレンサーとを接合させて
、車体に取付けるようにしたことを特徴とする。そして
本発明は、オーバーヘッドコンベアで水平搬送される車
体に、下方から排気系部品を取付けるための車体への排
気系部品の取付装置において、前記車体の搬送方向側面
に沿って並設され、エキゾーストパイプを横方向に並べ
て載置するエキゾーストパイプ納入台車及びサイレンサ
ーを縦方向に並べて載置するサイレンサー納入台車と、
この両納入台車の夫々に対向して設けられ、移載位置と
車体への取付位置との間を移動する横方向及び昇降自在
なエキゾーストパイプ用取付台車及びサイレンサー用取
付台車と、前記エキゾーストパイプ用取付台車の前記移
載位置に設けられ、前記エキゾーストパイプ納入台車か
ら前記エキゾーストパイプを、複数の受台で下方からの
上昇により受け取り、下降により前記エキゾーストパイ
プ用取付台車に移載する昇降自在の移載装置と、前記サ
イレンサー用取付台車の前記移載位置に設けられ、前記
サイレンサー納入台車から前記サイレンサーを狭持し、
前記サイレンサー用取付台車の受台に移動させて移載す
る取出装置とからなり、更に前記両取付台車の夫々に設
けられ、前記エキゾーストパイプと前記サイレンサーを
受けて水平の取付姿勢に変換する受台を備え、前記エキ
ゾーストパイプと前記サイレンサーとを、車体への前記
取付位置に移動させて、接合させてセットするよう構成
したことも特徴とする。

【０００６】

【作用】夫々の納入台車に載置されたエキゾーストパイ
プ、サイレンサーを、自動的に夫々の取付台車に車体へ
の取付姿勢状態で移載してから、取付位置に夫々移動す
るだけで、車体への所定の取付位置に夫々効率良くセッ
トできるので、作業者による重量物の持ち上げを不要と
し、作業者の疲労を軽減して、取付作業を効率良く行な
うことができる。しかも従来のようにパレット等を必要
としないので、機種変更等による排気系部品の変更に対
しても、容易に対応できる。更に納入台車から夫々の取
付台車に自動的に移載するので、作業者による部品の取
出作業が無くなり、工数の削減が図れる。また製品形状
による切傷災害が無くなる。

【０００７】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明に係る車体への排気系部品の取付方法及び
装置を説明する図１及び図２において、１は車体、３は
ロアーアーム、５はエキゾーストパイプ、７はサイレン
サー、１０はエキゾーストパイプ納入台車、２０はエキ
ゾーストパイプ用取付台車、４０は移載装置、５０はサ
イレンサー納入台車、６０はサイレンサー用取付台車、
８０は取出装置である。車体１は、図示せぬオーバーヘ
ッドコンベヤにより矢印Ａ方向に水平搬送され、この車
体１の下方には後輪用のロアーアーム３が図示位置に配
置されており、このロアーアーム３の存在により、後述
するようにエキゾーストパイプ５とサイレンサー７とを
別個に組み付ける必要がある。

【０００８】エキゾーストパイプ５は、後方部を側方へ
のＬ字状屈曲部６に形成したものである。エキゾースト
パイプ納入台車１０は、車体１の搬送方向側面に沿って
配設されるもので、図５に示す通り、車輪１１…を有す
る本体部１３上に傾斜レール１５を備えてなるものであ
る。この傾斜レール１５上に、エキゾーストパイプ５が
そのＬ字状屈曲部６を下方に向けた状態で横方向に多数
並べて載置されており、傾斜レール１５の下端部に止め
板１７が設けられている。また傾斜レール１５上の下端
寄りには、ストッパー突部１９が設けられている。

【０００９】エキゾーストパイプ用取付台車２０は、図
３乃至図５にも拡大して示す通り、横方向の軌道Ｒ１，
Ｒ１を転動する車輪２１…を有する基部２３と、この基
部２３に組み付けられた昇降部２５と、この昇降部２５
と基部２３間を連結する昇降用シリンダユニット２７と
、昇降部２５上に組み付けられた前後移動部２９と、こ
の前後移動部２９上に組み付けられた左右移動部３１と
、この左右移動部３１上に備えた対をなす受台３３，３
３等から構成されている。

【００１０】ここで、昇降部２５は、基部２３に対しレ
ール係合部２４，２４を介して昇降自在に組み付けられ
ており、前後移動部２９は、昇降部２５上に前後方向の
レール係合部２６，２６を介して組み付けられ、また左
右移動部３１は、前後移動部２９上に左右方向のレール
係合部３２，３２を介して組み付けられている。そして
後側の受台３３には、ストッパー部３５が側方に延出し
て設けられている。

【００１１】移載装置４０は、図４及び図５に示す通り
、前記軌道Ｒ１，Ｒ１の一端部側に配設される基台４１
と、この基台４１にレール係合部４２，４２を介して昇
降自在に組み付けられた昇降部４３と、この昇降部４３
の下部に備えられた台車ストッパー外しアーム４５と、
昇降部４３の上部に備えられた対をなす移載用回動アー
ム４７，４７等から構成されている。そして台車ストッ
パー外しアーム４５上に止め片４６が起設されており、
移載用回動アーム４７には、受台４９が設けられている
。

【００１２】サイレンサー７は、前記エキゾーストパイ
プ５の前記Ｌ字状屈曲部６の後端に接続されるものであ
る。サイレンサー納入台車５０は、図１に示す通り、車
体１の搬送方向側面に沿って前記エキゾーストパイプ納
入台車１０と並べて配設されるもので、車輪５１…を有
する本体部５３上に、サイレンサー７を縦方向に複数（
例えば３本等）並べて載置している。

【００１３】サイレンサー用取付台車６０は、図６及び
図７にも拡大して示す通り、横方向の軌道Ｒ２，Ｒ２を
転動する車輪６１…を有する基部６３と、この基部６３
に組み付けられた昇降部６５と、この昇降部６５と基部
６３間を連結する昇降用シリンダユニット６７と、昇降
部６５上に組み付けられた前後移動部６９と、この前後
移動部６９上に組み付けられた回動自在な受台７１と、
この受台７１と前後移動部６９間を連結する受台回動用
シリンダユニット７３等から構成されている。ここで、
昇降部６５は、基部６３に対しレール係合部６４，６４
を介して昇降自在に組み付けられており、前後移動部６
９は、昇降部６５上に前後方向のレール係合部６６，６
６を介して組み付けられている。

【００１４】取出装置８０は、図１に示す通り、天井か
ら吊り下げられて、前後左右及び昇降自在で旋回自在な
ヘッド８１にハンド８３を備えてなる。次に以上の設備
構成による排気系部品の取付けについて説明する。

【００１５】先ずエキゾーストパイプ５については、図
４及び図５に示す移載位置において、移載装置４０の昇
降部４３を上昇させ、その上部の移載用回動アーム４７
，４７の受台４９，４９上に、エキゾーストパイプ納入
台車１０の傾斜レール１５下端部の止め板１７側のエキ
ゾーストパイプ５を載せて、更に上昇させる。このとき
、傾斜レール１５上のストッパー突部１９により止めら
れた２番目のエキゾーストパイプ５は、昇降部４３下部
の台車ストッパー外しアーム４５上の止め片４６から先
端部に載せられてから、次の下降により傾斜レール１５
下端部の止め板１７側に移し変えられる。

【００１６】そしてエキゾーストパイプ用取付台車２０
の基部２３を軌道Ｒ１，Ｒ１の一端部側、昇降部２５を
下降位置とした状態で、前後移動部２９上の左右移動部
３１を移載装置４０側に移動させ、その上の受台３３，
３３上に、移載装置４０の移載用回動アーム４７，４７
の回動によりエキゾーストパイプ５を受け渡す。このと
き、後側の受台３３に設けた側方に延出するストッパー
部３５が、エキゾーストパイプ５のＬ字状屈曲部６を押
して、このＬ字状屈曲部６が横向き状態となる。

【００１７】またサイレンサー７については、図１と図
６及び図７に示す移載位置において、取出装置８０のヘ
ッド８１に備えたハンド８３により、サイレンサー納入
台車５０の本体部５３上に縦に並べたサイレンサー７の
前端部をクランプする。そしてサイレンサー用取付台車
６０の基部６３を軌道Ｒ２，Ｒ２の一端部側、昇降部６
５を下降位置とした状態で、図１及び図６に仮想線で示
した姿勢状態の受台７１に、後方からサイレンサー７を
当てて、受台回動用シリンダユニット７３の伸張作動に
より、サイレンサー７を載せた受台７１を水平状態に姿
勢変換する。

【００１８】以上によりエキゾーストパイプ５及びサイ
レンサー７を夫々の取付台車２０，６０に姿勢変換して
載置してから、図示せぬオーバーヘッドコンベヤにより
矢印Ａ方向に水平搬送された車体１に対する所定の取付
位置に、取付台車２０，６０の各受台３３，７１を夫々
移動させる（図１及び図２参照）。そして夫々の昇降用
シリンダユニット２７，６７の伸張作動により、エキゾ
ーストパイプ５及びサイレンサー７を上昇させてから、
図示例では、後輪用のロアーアーム３の上方にまでサイ
レンサー７を前進させて、エキゾーストパイプ５のＬ字
状屈曲部６の後端にサイレンサー７を接続する。

【００１９】既知の如くエキゾーストパイプ５及びサイ
レンサー７は適宜の手段により車体１下に取付支持する
。尚、各種装置の具体的な細部構成等については、実施
例の他、適宜に変更可能である。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、夫々の納
入台車に載置されたエキゾーストパイプ、サイレンサー
を、自動的に夫々の取付台車に車体への取付姿勢状態で
移載してから、取付位置に夫々移動するだけで、車体へ
の所定の取付位置に夫々効率良くセットできるため、作
業者による重量物の持ち上げを不要とし、作業者の疲労
を軽減して、取付作業を効率良く行なうことができ、し
かも従来のようにパレット等を必要としないことから、
機種変更等による排気系部品の変更に対しても、容易に
対応することができ、更に納入台車から夫々の取付台車
に自動的に移載するため、作業者による部品の取出作業
が無くなり、工数の削減が図れるとともに、製品形状に
よる切傷災害も無くすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る車体への排気系部品の取付方法及
び装置を説明する全体概略側面図

【図２】同じく全体概略平面図

【図３】エキゾーストパイプ用取付台車を示す拡大側面
図

【図４】エキゾーストパイプ用取付台車及び移載装置を
示す拡大平面図

【図５】エキゾーストパイプ用取付台車と移載装置及び
納入台車を示す拡大正面図

【図６】サイレンサー用取付台車を示す拡大側面図

【図
７】同じく拡大平面図

【符号の説明】

１…車体、３…ロアーアーム、５…エキゾーストパイプ
、６…Ｌ字状屈曲部、７…サイレンサー、１０…エキゾ
ーストパイプ納入台車、１５…傾斜レール、２０…エキ
ゾーストパイプ用取付台車、２５…昇降部、２９…前後
移動部、３１…左右移動部、３３…受台、４０…移載装
置、４３…昇降部、４７…移載用回動アーム、５０…サ
イレンサー納入台車、６０…サイレンサー用取付台車、
６５…昇降部、６９…前後移動部、７１…受台、７３…
受台回動用シリンダユニット、８０…取出装置、８３…
ハンド。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　オーバーヘッドコンベアで水平搬送さ
   れる車体に、下方から排気系部品を取付けるための車体
   への排気系部品の取付方法において、前記車体の搬送方
   向側面に沿ってエキゾーストパイプを横方向に並べて載
   置したエキゾーストパイプ納入台車とサイレンサーを縦
   方向に並べて載置したサイレンサー納入台車を設け、こ
   の両納入台車の夫々に対向して、移載位置と車体への取
   付位置との間を移動するエキゾーストパイプ用取付台車
   とサイレンサー用取付台車を設け、この両取付台車の夫
   々に、前記移載位置で移載装置及び取出装置により、前
   記エキゾーストパイプと前記サイレンサーを夫々回動さ
   せて水平の車体取付姿勢に変換させて載置してから、前
   記両取付台車の夫々を車体への前記取付位置に移動させ
   、前記エキゾーストパイプと前記サイレンサーとを接合
   させて、車体に取付けるようにしたことを特徴とする車
   体への排気系部品の取付方法。
2. 【請求項２】　　オーバーヘッドコンベアで水平搬送さ
   れる車体に、下方から排気系部品を取付けるための車体
   への排気系部品の取付装置において、前記車体の搬送方
   向側面に沿って並設され、エキゾーストパイプを横方向
   に並べて載置するエキゾーストパイプ納入台車及びサイ
   レンサーを縦方向に並べて載置するサイレンサー納入台
   車と、この両納入台車の夫々に対向して設けられ、移載
   位置と車体への取付位置との間を移動する横方向及び昇
   降自在なエキゾーストパイプ用取付台車及びサイレンサ
   ー用取付台車と、前記エキゾーストパイプ用取付台車の
   前記移載位置に設けられ、前記エキゾーストパイプ納入
   台車から前記エキゾーストパイプを、複数の受台で下方
   からの上昇により受け取り、下降により前記エキゾース
   トパイプ用取付台車に移載する昇降自在の移載装置と、
   前記サイレンサー用取付台車の前記移載位置に設けられ
   、前記サイレンサー納入台車から前記サイレンサーを狭
   持し、前記サイレンサー用取付台車の受台に移動させて
   移載する取出装置とからなり、更に前記両取付台車の夫
   々に設けられ、前記エキゾーストパイプと前記サイレン
   サーを受けて水平の取付姿勢に変換する受台を備え、前
   記エキゾーストパイプと前記サイレンサーとを、車体へ
   の前記取付位置に移動させて、接合させてセットするよ
   う構成したことを特徴とする車体への排気系部品の取付
   装置。