JPH04342379A - カラー画像信号処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像信号に対し、各種演
出効果処理を施す画像信号処理システムに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像信号処理システムとして、例
えば電子カメラにおいては、画像の各種補正や特殊効果
の演出の為、銀塩カメラ用として用意されている各種光
学フィルターが用いられている。

【０００３】上述の光学フィルターは例えば装着部にネ
ジやバヨネット等が設けられており、これらによって撮
影用レンズの前部あるいは後部に装着されたり、あるい
はステップアップリングやフィルターホルダー等の特別
なアタッチメントを介して装着される様になっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光学フィルターは該光学フィルターの装着部に設けられ
ているねじやバヨネットの形状と装着する撮影レンズの
光学フィルター取り付け面のネジやバヨネットの形状と
が合わないと該フィルターを直接装着する事ができず、
前記ステップアップリング等のアタッチメントが必要と
なり、また、該光学フィルターの形状が特殊な場合には
装着できない場合がある等、非常に使い勝手が悪いもの
であった。

【０００５】本発明は上述の問題を解決し、画像信号に
対する各種補正や特殊効果の演出を光学フィルター等を
用いる事無しに簡単に行う事ができる画像信号処理シス
テムを提供する事を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の画像信号処理シ
ステムは画像信号を処理するシステムであって、画像信
号に対し、各種演出効果処理を施し、出力する演出手段
と、前記演出手段における演出効果処理に必要な各種情
報データを記憶し、装置に対して着脱可能な記憶媒体と
、前記記憶媒体に記憶されている情報データに従って、
前記演出手段における演出効果処理を制御する演出効果
制御手段とを有するものである。

【０００７】

【作用】上述の構成によれば、画像信号に対する各種補
正や特殊効果の演出を光学フィルター等を用いる事無し
に簡単に行う事ができる様になる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を本発明の実施例を用いて説明
する。

【０００９】図１は本発明の第１実施例として、本発明
を電子スチルビデオカメラシステムに適用した場合にお
ける記録装置の概略構成を示した図である。

【００１０】図１において、１は不図示の被写体を撮像
する為の撮像レンズ、２はシャッター、３は前記撮像用
レンズ１、シャッター２により構成される光学系により
撮像された被写体像に対応した画像信号を発生する撮像
素子で、例えばＣＣＤ（Ｃｈａｒｇｅ　　Ｃｏｕｐｌｅ
ｄ　　Ｄｅｖｉｃｅ）である。

【００１１】４１は前記撮像素子３より出力されるＲ（
赤成分）信号を増幅する為のＲ信号ゲインコントロール
回路、４２は前記撮像素子３より出力されるＧ（緑成分
）信号を増幅する為のＧ信号ゲインコントロール回路、
４３は前記撮像素子３より出力されるＢ（青成分）信号
を増幅する為のＢ信号ゲインコントロール回路、５は輝
度（Ｙ）信号、２種類の色差（Ｒ−Ｙ，Ｂ−Ｙ）信号を
形成する為のプロセス回路、６は記録信号形成回路、７
は磁気ヘッド、８は記録媒体としての磁気ディスク、９
は該磁気ディスクを回転させる為のモーター、１０はこ
の装置全体の動作をコントロールするシステムコントロ
ーラー、１１は装置に対して着脱可能なメモリーカード
である。

【００１２】以下、図１に示した記録装置の動作につい
て説明する。

【００１３】図１において、撮影レンズ１、シャッター
２を介して撮像素子３の撮像面上に結像される事により
該撮像素子３からは撮像面上に結像された画像に対応し
たＲ信号Ｇ信号Ｂ信号が出力される。

【００１４】そして、該撮像素子３より出力されたＲ、
Ｇ、Ｂの各信号はＲ信号ゲインコントロール回路４１、
Ｇ信号ゲインコントロール回路４２、Ｂ信号ゲインコン
トロール回路４３によりゲインが調整された後、プロセ
ス回路５においてＹ信号、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号が形
成され、出力される。

【００１５】そして、前記プロセス回路５より出力され
たＹ信号、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号は夫々記録信号形成
回路６に供給され、該回路６においてＹ信号はＦＭ変調
され、Ｒ−Ｙ信号及びＢ−Ｙ信号は線順次化された後、
ＦＭ変調され、更に、ＦＭ変調されたＹ信号とＦＭ変調
された色差線順次信号とを周波数多重する事により記録
信号が形成され磁気ヘッド７によりモーター９により所
定の回転数で回転されている磁気ディスク８上に記録さ
れる。

【００１６】尚、システムコントローラー１０は前記モ
ーター９の回転動作を制御したり、他の各回路の動作タ
イミングを制御する為に、各種タイミング信号を出力し
、動作の制御を行っている。

【００１７】また、該システムコントローラ１０は前記
Ｒ信号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコン
トロール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３
におけるゲインを適宜調整する事により、ホワイトバラ
ンスの調整も行っている。

【００１８】すなわち、夕影や、キャンドルライト下等
の色温度が低い撮影条件の場合、通常、システムコント
ローラ１０はホワイトバランスを正常に保つ様にＲ信号
、Ｇ信号、Ｂ信号の各レベルをコントロールしているが
、撮影者の意図によっては、ホワイトバランスを正常に
保たずに色温度が低いままの状態にし、夕影やキャンド
ルライト下の雰囲気を生かした撮影を行ないたい場合や
、また、早朝等の色温度が高い撮影条件の場合は逆に、
色温度を高めに設定し、早朝の雰囲気を生かした撮影を
行ないたい場合もある。

【００１９】銀塩カメラの場合には、上述のような撮影
条件においてはアンバー系あるいはブルー系のライトバ
ランシング光学フィルターを用いる事によって、撮影者
の意図を反映させているが、本発明の電子カメラシステ
ムにおいては、光学フィルターを用いずに、前記メモリ
ーカード１１に前記Ｒ信号ゲインコントロール回路４１
、Ｇ信号ゲインコントロール回路４２、Ｂ信号ゲインコ
ントロール回路４３におけるゲインの調整制御用のデー
タを記憶しておき、該メモリーカード１１に記憶されて
いる調整制御用のデータに従って、システムコントロー
ラ１０により前記Ｒ信号ゲインコントロール回路４１、
Ｇ信号ゲインコントロール回路４２、Ｂ信号ゲインコン
トロール回路４３におけるゲインを調整する事により、
撮影者は前記メモリーカード１１に記憶されている調整
制御用のデータを適宜選択する事により、自分の意図通
りの撮影を行なえる様に構成している。

【００２０】また、上述のような撮影条件の他に例えば
、図２に示す様に砂浜に立つ人物を撮影する場合には、
人物に比べ背景のＥＶ（Ｅｘｐｏｓｕｒｅ　　Ｖａｌｕ
ｅ）値が非常に高い場合がある。

【００２１】このような撮影条件において、人物に対し
、露出を合わせると、背景が露出オーバーになり、場合
によっては背景が白く飛んでしまうので、図３に示す様
に背景の空を青っぽく撮影する為に、青成分を強調し、
コントラストを上げる事が考えられる。

【００２２】ところで、前記システムコントローラ１０
は、撮像素子３の駆動動作も制御しているので、メモリ
ーカード１１に該撮像素子３の駆動動作に同期して前記
Ｒ信号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコン
トロール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３
におけるゲインの調整を行なう様な調整制御用データを
記憶しておき、該メモリーカード１１に記憶されている
調整制御用データに従ってシステムコントローラ１０に
より前記撮像素子３の駆動動作及び前記Ｒ信号ゲインコ
ントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコントロール回路４
２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３におけるゲイン
の調整を行なう事により、例えば、垂直走査期間中の最
初の方の期間中（すなわち、撮影画面の上の方）は空の
青成分を強調する様に前記Ｒ信号ゲインコントロール回
路４１、Ｇ信号ゲインコントロール回路４２、Ｂ信号ゲ
インコントロール回路４３におけるゲイン調整の制御を
行ない、その後は徐々にゲイン調整を正常な制御状態に
戻す事により、残りの期間（すなわち、撮影画面の下の
方）は正常なホワイトバランス制御を行なう様にする事
により、背景の空を白く飛ばす事無しに砂浜に立ってい
る人物を適正な露出にて撮影する事ができる様になる。

【００２３】尚、前記メモリーカード１１に記憶させる
調整制御用データを例えば、空の青色を強調する領域を
画面の１／３あるいは２／３といった具合に、複数種用
意し、また強調程度も複数段階用意しておく事により、
撮影者は撮影条件に応じて適宜撮影画面上で強調したい
領域と強調度とを選択し、撮影する事により、撮影者の
意図通りの撮影を行なう事ができる様になる。

【００２４】更に、上述のような撮影条件の他に例えば
、図４に示す様にごく普通のポートレート画像を図５に
示す様に人物の周囲が白く飛んだ様な演出効果にて撮影
したい場合がある。

【００２５】このような撮影条件においては撮影画面上
の中心部は正常のホワイトバランス制御を行ない、周囲
に行くにつれ徐々に１００％白レベルになる様に前記Ｒ
信号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコント
ロール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３に
おけるゲインの調整を行なう様な調整制御用データをメ
モリーカード１１に記憶しておき、該メモリーカード１
１に記憶されている調整制御用データに従ってシステム
コントローラ１０により前記撮像素子３の駆動動作及び
前記Ｒ信号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲイン
コントロール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路
４３におけるゲインの調整を行なう事により、前記図５
に示す様な撮影を行なう事ができる様になる。

【００２６】また、正常なホワイトバランス制御を行な
う期間と１００％白レベルになる様にホワイトバランス
制御を行なう期間とを前記撮像素子３の駆動動作に同期
して任意に切り換える事により人物像等を例えばハート
型にくり抜いた画像を撮影する事ができる様になる。

【００２７】更に、図６に示す撮像画像に、図７に示す
様な文字をインポーズし、記録する場合には、文字が挿
入される期間中は例えば０％黒レベルになる様に前記Ｒ
信号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコント
ロール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３に
おけるゲイン調整の制御を行ない、その他の期間は正常
なホワイトバランス制御を行なう様にする事により、任
意の文字を撮像画像にインポーズし、記録する事ができ
る様になる。

【００２８】尚、インポーズする文字の色は、文字が挿
入される期間に行なわれるホワイトバランス制御におい
てＲ信号、Ｇ信号、Ｂ信号の各信号のレベルのバランス
を任意に選ぶ事により、任意の色に着色する事が可能で
あり、前記メモリーカード１１に記憶させる調整制御用
データを例えば、文字の種類、文字を挿入する位置、文
字の色といったデータを夫々複数種用意しておく事によ
り、撮影者は任意の文字を適宜撮影画面上にインポーズ
して記録する事ができる様になる。

【００２９】以上の様な演出効果以外に様々な演出効果
が考えられるが、それらの演出効果を得る為の調整制御
データを装置本体に記憶させておく事は、装置自体のコ
ストの増大や操作の複雑化につながると共に、使用者に
とっては必要の無い機能である場合もある為、各演出効
果に対応した調整制御データをメモリーカードに記憶し
、使用者は必要とする演出効果を得る場合に、その演出
効果を行なう調整制御データが記憶されているメモリー
カードを適宜使用する事により、操作を簡略化すると共
に、コストの増大も解消する事ができる様になる。

【００３０】図８は本発明の第２の実施例として、本発
明を電子スチルビデオカメラシステムに適用した場合に
おける記録装置の概略構成を示した図である。

【００３１】尚、図８に示した第２実施例において、前
記図１に示した第１実施例の装置と同一の構成には同一
の符番を付し、詳細な説明は省略する。

【００３２】図８において、１２は前記図１に示すＲ信
号ゲインコントロール回路４１、Ｇ信号ゲインコントロ
ール回路４２、Ｂ信号ゲインコントロール回路４３を有
しているプロセス回路、１３は前記プロセス回路１２よ
り出力されるＹ信号、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号を記憶す
るフレームメモリー、１４は前記フレームメモリに記憶
されているＹ信号、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号を演算処理
する演算処理回路である。

【００３３】尚、図８に示すシステムコントローラ１０
は、メモリーカード１０に記憶されている制御データに
従って、前記演算回路１４に指示を与え、該演算回路１
４は前記フレームメモリー１３に記憶されているＹ信号
、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号を読み出し、前記システムコ
ントローラ１０からの指示に従って演算処理し、再びフ
レームメモリー１３に記憶させる様に構成されている。

【００３４】以下、図８に示した第２実施例において行
なわれる演出効果について説明する。

【００３５】図９に示した撮影画像は火の着いたローソ
クを通常の状態で撮影した場合の画像である。

【００３６】図９に示す様な点光源を含む撮影画像にお
いて、該点光源は１００％白レベルを越える場合が多い
、そこで、フレームメモリー１３に記憶されてる信号の
うち例えば１２０％白レベルを越える画素を中心に、水
平及び垂直方向に並ぶ画素を該１２０％を越える画素に
置き換える事により、図１０に示す様に点光源が十字に
輝く様な演出効果を得る事ができる様になる。

【００３７】また、図１１に示した撮影画像は人物を通
常の状態で撮影した場合の画像である。

【００３８】図１２は前記図１１に示す様な撮影画像に
おいて、人物が霧の中にいる様な雰囲気を有するフォギ
ー効果を演出し、撮影した図で、明部が暗部ににじんだ
様な画像となっている。

【００３９】以下、前記図８に示した第２実施例におい
て、前記図１２に示す様なフォギー効果を演出する為の
動作について説明する。

【００４０】今、図８のフレームメモリー１３に記憶さ
れている信号のうち、所定の輝度レベルを越えている画
素を第１画素とすると、前記フレームメモリー１３前記
画面上において、前記第１画素の近傍に位置する画素の
信号に例えば、該第１画素から１画素分離れている画素
の信号には前記第１画素の信号の１／α（αは所定の係
数）倍の信号を加算し、該第１画素から２画素分離れて
いる画素の信号には前記第１画素の信号の１／２α倍の
信号を加算し、該第１画素からｎ（ｎは正の整数）画素
分離れている画素の信号には前記第１画素の信号の１／
（ｎ・α）倍の信号を加算する事により、図１２に示す
様な、人物が霧の中にいる様な雰囲気を有するフォギー
効果を演出する事ができる様になる。

【００４１】また、前記第１実施例の図４及び図５を用
いて説明した演出効果処理を図８に示した第２実施例の
構成により行なう場合に、撮影画面上の中央部はそのま
まで、周囲に行くにつれ徐々にＲ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号
のみのレベルを下げる様に、演算回路１４により演算処
理を行なう事により、撮影画面上の中央部はカラー画像
で、周囲に行くにつれ徐々に白黒画像に変化して行く様
な演出効果を施すことができる様になる。

【００４２】更に、Ｒ−Ｙ信号、Ｂ−Ｙ信号をＹ信号の
レベルを減じた信号に置き換える事により例えばセピア
調のモノトーン画像を得る事も可能となる。

【００４３】尚、本実施例においては、被写体を撮像す
る事により発生される画像信号に対し、各種補正や特殊
効果の演出を施す画像信号処理システムについて説明し
てきたが、本発明はこれに限らず、外部装置から供給さ
れる画像信号や磁気ディスク等の記録媒体より再生され
る画像信号に対し、各種補正や特殊効果の演出を施す画
像信号処理装置にも適用可能で、同様の効果を得る事が
できるものである。

【００４４】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば画像
信号に対する各種補正や特殊効果の演出を光学フィルタ
ー等を用いる事無しに簡単に行う事ができる画像信号処
理システムを提供する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例として、本発明を電子スチ
ルビデオカメラシステムに適用した場合における記録装
置の概略構成を示した図である。

【図２】砂浜に立つ人物を撮影した撮影画像である。

【図３】図２に示した撮影画像において、人物の背景の
空の青成分を強調した画像である。

【図４】ごく普通のポートレート撮影画像である。

【図５】図４に示した撮影画像において、特殊演出効果
を施した撮影画像である。

【図６】通常の撮影画像である。

【図７】図６に示した撮影画像に文字をインポーズした
撮影画像である。

【図８】本発明の第２実施例として、本発明を電子スチ
ルビデオカメラシステムに適用した場合における記録装
置の概略構成を示した図である。

【図９】火の着いたローソクを通常の状態で撮影した場
合の撮影画像である。

【図１０】図９に示した撮影画像において、点光源が十
字に輝く様な演出効果を施した撮影画像である。

【図１１】人物を通常の状態で撮影した場合の撮影画像
である。

【図１２】図１１に示す撮影画像において、人物が霧の
中にいる様な雰囲気を有するフォギー効果を施した撮影
画像である。

【符号の説明】

１　　撮影レンズ ２　　シャッター ３　　撮像素子 ５　　プロセス回路 ６　　記録信号形成回路 ７　　磁気ヘッド ８　　磁気ディスク ９　　モーター １０　　システムコントローラー １１　　メモリーカード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　画像信号を処理するシステムであって
   、画像信号に対し、各種演出効果処理を施し、出力する
   演出手段と、前記演出手段における演出効果処理に必要
   な各種情報データを記憶し、装置に対して着脱可能な記
   憶媒体と、前記記憶媒体に記憶されている情報データに
   従って、前記演出手段における演出効果処理を制御する
   演出効果制御手段とを有することを特徴とする画像信号
   処理システム。