JP3713984B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の光像を光電変換して画像信号を出力し、この画像信号に所定の画像処理を施した後、表示手段に表示するデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラにおいては、カメラ本体にLCD(Liquid Crystal Display)表示部を備え、被写体からの光像が光電変換された画像信号にホワイトバランス調整や階調補正等の種々の画質に関する画像処理を施して得られる画像をLCD表示部に表示することにより、LCD表示部をビューファインダとして機能させるようにしたものが知られている。
【0003】
このような従来のデジタルカメラでは、各画像処理に用いる特性データとして予め設定された種々の特性データを記憶しておき、例えば被写体の光像を粗く光電変換した画像信号に基づいて被写体を測光又は測色し、この結果と所定の閾値との大小関係を比較し、この比較結果に応じて上記画像処理に用いる特性データを変更することによって、見やすい画像をLCD表示部に表示するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のデジタルカメラにおいて、測定された値と所定の閾値との大小関係が変化して画像処理に用いる特性データを変更すると、表示画像が変化する。例えば階調補正に用いるγ補正データを変更すると表示画像の階調が変化することになる。また、ホワイトバランス調整に用いる各色のゲイン特性データを変更すると表示画像の色相が変化することになる。
【0005】
従って、被写体の測光又は測色値が上記閾値に近い値で、閾値との大小関係が頻繁に変化して安定しない場合には、LCD表示部の表示画像がちらつくことになり、使用者にとって非常に見づらいものになってしまう。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、表示手段の表示画像のちらつきを防止するようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被写体の光像を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段から出力された画像信号を用いて上記被写体の輝度を判定する輝度判定手段と、上記被写体の輝度と比較して大小を判定するための閾値として、第1閾値及びこの第1閾値より小さい第2閾値を記憶する閾値記憶手段と、上記第1閾値及び第2閾値のうちのいずれか一方の閾値を選択する閾値選択手段と、上記輝度判定手段により判定された被写体の輝度と上記閾値選択手段により選択された閾値との大小関係を比較する輝度比較手段と、この輝度比較手段による比較結果に応じた特性データを用いて上記画像信号に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、この画像処理手段により画像処理が施された画像信号を用いて上記被写体を表示する表示手段とを備え、上記閾値選択手段は、上記輝度比較手段による前回の比較結果に応じて一方の閾値を選択するものである(請求項1)。
【0008】
この構成によれば、輝度判定手段により判定された被写体の輝度と閾値選択手段により選択された閾値との大小関係が比較され、この輝度比較手段による比較結果に応じた特性データを用いて画像信号に対して所定の画像処理が施され、この画像処理が施された画像信号を用いて被写体が表示手段に表示される。
【0009】
このとき、輝度比較手段による前回の比較結果に応じて第1閾値及び第2閾値のうちのいずれか一方の閾値が選択されることにより、被写体の輝度が一方の閾値近傍でふらついた場合でも、比較結果が頻繁に変化することを防止することが可能になる。従って、画像処理に用いられる特性データが頻繁に変化することがなくなり、表示手段に表示される被写体の画像がちらつくことがなくなる。
【0010】
また、請求項1記載のデジタルカメラにおいて、上記閾値選択手段は、前回の比較において上記被写体の輝度が閾値より大きいときは上記第2閾値を選択し、前回の比較において上記被写体の輝度が閾値より小さいときは上記第1閾値を選択するものである(請求項2)。
【0011】
この構成によれば、例えば閾値として第1閾値が選択されているときに被写体の輝度が第1閾値近傍でふらついた場合に、被写体の輝度が閾値より小さい範囲でふらついたときは第1閾値の選択が継続され、一旦被写体の輝度が第1閾値より大きくなると第2閾値が選択されるので、引き続いて被写体の輝度が第1閾値近傍でふらついた場合でも、比較結果の変化は1度だけとなり、比較結果が頻繁に変化することがない。
【0012】
また、例えば閾値として第2閾値が選択されているときに被写体の輝度が第2閾値近傍でふらついた場合も、同様に、被写体の輝度が閾値より大きい範囲でふらついたときは第2閾値の選択が継続され、一旦被写体の輝度が第2閾値より小さくなると第1閾値が選択されるので、引き続いて被写体の輝度が第2閾値近傍でふらついた場合でも、比較結果の変化は1度だけとなり、比較結果が頻繁に変化することがない。
【0013】
これによって、画像処理に用いられる特性データが頻繁に変化することが確実になくなり、表示手段に表示される被写体の画像がちらつくことがなくなることとなる。
【0014】
また、請求項1又は2記載のデジタルカメラにおいて、上記撮像手段は、基準色を含む複数の色毎に光電変換して画像信号を出力するもので、上記画像処理手段は、上記撮像手段から出力される画像信号の各色のゲインを制御するゲイン制御手段からなり、このゲイン制御手段は、上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記基準色に対する他の色のゲイン比を所定の規制領域内に規制するゲイン比規制手段を備えたものである(請求項3)。
【0015】
この構成によれば、基準色を含む複数の色毎に光電変換されて画像信号が撮像手段から出力され、この撮像手段から出力される画像信号の各色のゲインが制御される。このとき、輝度比較手段による比較結果に応じて基準色に対する他の色のゲイン比が所定の規制領域内に規制されることにより、被写体の輝度に対して不適合なゲイン比となることがなくなり、ホワイトバランスの調整制御が精度良く行われることとなる。また、比較結果が頻繁に変化して規制領域が頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の色相変化によるちらつきがなくなる。
【0016】
また、請求項3記載のデジタルカメラにおいて、更に、上記規制領域として複数の規制領域を記憶する領域記憶手段と、上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記複数の規制領域のうちから1の規制領域を選択する領域選択手段とを備え、上記ゲイン比規制手段は、上記ゲイン比を上記領域選択手段により選択された規制領域内に規制するものである(請求項4)。
【0017】
この構成によれば、輝度比較手段による比較結果に応じて複数の規制領域のうちから1の規制領域が選択され、各色のゲイン比が選択された規制領域内に規制されることにより、被写体の輝度に対して不適合なゲイン比を採用することが確実になくなり、ホワイトバランスの調整制御が確実に精度良く行われることとなる。また、比較結果が頻繁に変化して選択される規制領域が頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の色相変化によるちらつきが確実になくなる。
【0018】
また、請求項1又は2記載のデジタルカメラにおいて、更に、上記撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正を行うための複数の補正データを記憶する補正データ記憶手段と、上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記複数の補正データのうちから1の補正データを選択する補正データ選択手段とを備え、上記画像処理手段は、選択された補正データを用いて上記撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正を行う階調補正手段からなるものである(請求項5)。
【0019】
この構成によれば、輝度比較手段による比較結果に応じて複数の補正データのうちから1の補正データが選択され、この選択された補正データを用いて撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正が行われることにより、被写体の輝度に対して不適合な補正データを採用することが確実になくなり、階調補正が確実に精度良く行われることとなる。また、比較結果が頻繁に変化して選択される補正データが頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の階調変化によるちらつきが確実になくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るデジタルカメラの一実施形態の正面図、図2は同実施形態の背面図、図3は撮像部の内部構成を示す図である。
【0021】
図1に示すように、デジタルカメラ1は、箱型のカメラ本体部2と直方体形状の撮像部3とから構成されている。
【0022】
図1において、カメラ本体部2の前面には、左端部の適所にグリップ部4が設けられ、右端部の上部適所にフラッシュ5が設けられている。また、カメラ本体部2の底面には、電源電池6の電池装填室とメモリカード7のカード装填室とが設けられ、両装填室の装填口は、クラムシェルタイプの蓋8により閉塞されるようになっている。また、カメラ本体部2の上面には、略中央にメモリカード7の記録画像を再生する際にコマ送りをするためのスイッチ9,10が設けられている。スイッチ9は、コマ番号が増大する方向(撮影順の方向)にコマ送りするためのスイッチで、スイッチ10は、コマ番号が減少する方向にコマ送りするためのスイッチである。また、スイッチ10の右方には、メモリカード7に記録された画像を消去するための消去スイッチ11が設けられ、スイッチ9の左方にシャッタボタン12が設けられている。
【0023】
また、図2に示すように、カメラ本体部2の背面には、左端部の略中央に撮影画像のモニタ表示(ビューファインダーに相当)及び記録画像の再生表示等を行うためのLCD(Liquid Crystal Display)パネルを有するLCD表示部13が設けられている。また、LCD表示部13の上方に、フラッシュ発光に関するフラッシュモード設定スイッチ14と、複数の撮影モードを選択的に設定するための撮影モード設定スイッチ15とが設けられ、LCD表示部13の下方に、メモリカード7に記録される画像データの圧縮率Kを切換設定するための圧縮率設定スイッチ16とパーソナルコンピュータ17(図 )に接続するための接続端子18とが設けられている。フラッシュモード設定スイッチ14及び撮影モード設定スイッチ15は、プッシュスイッチからなり、圧縮率設定スイッチ16は、2接点のスライドスイッチからなる。
【0024】
カメラ本体部2の背面には、更に、右端上部に、「記録モード」と「再生モード」とを切換設定する記録/再生モード設定スイッチ19が設けられ、この記録/再生モード設定スイッチ19の左方にメイン電源投入用のメインスイッチ20が設けられている。記録モードは、写真撮影を行うモードで、再生モードは、メモリカード7に記録された撮影画像をLCD表示部13に再生表示するモードである。記録/再生モード設定スイッチ19は、2接点のスライドスイッチからなり、例えば右にスライドすると再生モードが設定され、左にスライドすると記録モードが設定される。メインスイッチ20は、プッシュスイッチからなり、オフ状態でスイッチが押されるとデジタルカメラ1の電源が投入され、オン状態でスイッチが押されるとその電源投入が解除される。
【0025】
図1に戻り、撮像部3は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に着脱可能、かつ、この右側面と平行な面内に回動可能に装着されている。撮像部3は、図1の設定位置(以下、この位置を「回転基準位置」という。)を基準としてカメラ本体部2の側面内で略±(90+α)°の範囲で回動することができるようになっている。
【0026】
撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方向の長さ寸法と略同一の長さ寸法で、かつ、カメラ本体部2の幅寸法と略同一の幅寸法の縦長直方体形状の撮像部本体31と、この撮像部本体31の一方側面に突設され、撮像部本体31をカメラ本体部2に装着するための装着部32とから構成されている。装着部32の前端面には、フラッシュ光の被写体からの反射光を受光する調光センサ301が設けられている。
【0027】
図3に示すように、撮像部本体31の内部には、マクロズームレンズ302が配設され、このマクロズームレンズ302の後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサ(撮像手段)303が設けられている。
【0028】
一方、撮像部本体31の外部には、図2に示すように、カメラ本体部2の背面と平行な側面(撮像部3を回転基準位置から+90°回転させたとき、上側となる側面)にマクロズームレンズ302のズーム比の変更及びズームとマクロとの切換を行うためのズームレバー304が設けられ、このズームレバー304の図中、右斜め上方に、撮像部3のカメラ本体部2からの離脱を可能にするロック解除レバー305が設けられている。
【0029】
ズームレバー304は、図中、横方向(撮像部3の光軸に対して垂直方向)にスライド可能なレバーで、このズームレバー304をズーム位置PZで横方向に左右にスライドさせてマクロズームレンズ302のズーム比が変更される。また、ズームレバー304をズーム位置PZを越えて右方向にスライドさせ、マクロ位置PMに設定すると、マクロズームレンズ302がマクロレンズに切り換えられる。マクロ位置PMでは、被写体におよそ50cmまで近接して撮影することができる。
【0030】
図4はデジタルカメラ1の制御系のブロック図である。
撮像部3のCCDカラーエリアセンサ(以下、単に「CCD」という。)303は、マクロズームレンズ302により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号、すなわち各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号に光電変換して出力するものである。
【0031】
タイミングジェネレータ304は、カメラ本体部2から送信される基準クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するもので、例えば電荷蓄積開始/終了、すなわち露出開始/終了のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号、垂直同期信号、転送信号等)等のクロック信号を生成して、CCD303に出力する。
【0032】
信号処理回路305は、CCD303から出力されるアナログ値の画像信号に所定のアナログ信号処理を施すもので、CDS(相関二重サンプリング)回路308とAGC(オートゲインコントロール)回路309とを有し、CDS回路308により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路309のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0033】
マクロズームレンズ302には、開口量が固定された絞り部材(固定絞り)が設けられており、絞りが固定絞りとなっているので、撮像部3における露出制御は、CCD303の露光量、すなわち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節することで行われる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行うことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行われる。画像信号のレベル調整は、信号処理回路305内のAGC回路309のゲイン調整において行われる。なお、AGC回路309のゲインは、後述する本体制御部201により設定される。
【0034】
調光回路306は、フラッシュ撮影におけるフラッシュ5の発光量を本体制御部201により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光が調光センサ301により受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路306は、カメラ本体部2内に設けられたフラッシュ制御回路202に発光停止信号を送出する。
【0035】
スイッチ群307は、マクロズームレンズ302のズームレバー306の設定位置や撮像部3の撮像方向の設定位置を検出するスイッチ群である。
【0036】
カメラ本体部2内において、フラッシュ制御回路202は、フラッシュ5の発光を制御する回路で、本体制御部201の制御信号に基づきフラッシュ5の発光の有無、発光量及び発光タイミング等を制御し、調光回路306から発光停止信号が入力されると、フラッシュ5の発光を強制的に停止するもので、これによりフラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0037】
基準クロック発生回路203は、基準クロックを発生する回路である。タイミング制御回路204は、タイミングジェネレータ304に対するクロックCLK1及びA/D変換器205に対するクロックCLK2を生成する回路である。基準クロック発生回路203及びタイミング制御回路204の駆動は、本体制御部201により制御される。
【0038】
A/D変換器205は、撮像部3から入力された画像信号の各画素信号を10ビットのデジタル信号に変換するもので、タイミング制御回路204から入力されるA/D変換用のクロックCLK2に基づいてアナログ値の各画素信号を10ビットのデジタル信号に変換する。黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号(以下「画素データ」という。)の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。
【0039】
ホワイトバランス(WB)回路207は、γ補正後にホワイトバランスも合わせて調整されるように、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行うもので、本体制御部201の後述するゲイン制御手段226から入力されるレベル変換テーブルを用いて、R,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)は、ゲイン制御手段226により撮影画像毎に設定される。ホワイトバランスの調整制御については、更に後述する。
【0040】
γ補正回路208は、画素データのγ特性を補正することにより階調処理を行うもので、γ特性の異なる例えば5種類のγ補正テーブルをルックアップテーブルとして有し、設定された撮影モードに応じて所定のγ補正テーブルにより画素データのγ補正を行う。なお、このγ補正処理において、10ビットの画素データは、8ビット(256階調)の画素データに変換される。γ補正処理前の画素データを10ビットデータとしているのは、非線形性の強いγ特性でγ補正を行なった場合の画質劣化を防止するためである。また、R,G,Bの各色成分の画素データはホワイトバランス回路207で所定のレベル変換が行われており、これらの画素データをそれぞれγ補正テーブルでγ補正する。
【0041】
画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリで、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD303がn行m列の画素を有している場合、n×m画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データG(i,j)(i=1,2,…,n),(j=1,2,…,m)が対応するアドレス(i,j)に記憶されるようになっている。
【0042】
VRAM210は、LCD表示部13に再生表示される画像データのバッファメモリで、LCD表示部13の画素数に対応する画像データの記憶容量を有している。
【0043】
スイッチ群211は、スイッチ9,10、消去スイッチ11、シャッタボタン12、フラッシュモード設定スイッチ14、撮影モード設定スイッチ15、圧縮率設定スイッチ16及び記録/再生モード設定スイッチ19等からなる。RAM212は、後述する種々のデータを一時的に記憶するものである。ROM213は、本体制御部201の制御プログラムを記憶するもので、この制御プログラムの一部として、後述する予め設定された種々のデータが格納されている。
【0044】
カードI/F214は、メモリカード7への画像データの書込み及び画像データの読出しを行うためのインターフェースである。通信用I/F215は、外部接続されたパーソナルコンピュータ17と通信可能にするための、例えばRS−232C規格に準拠したインターフェースである。RTC(Real Time Clock)216は、撮影日時を管理するための時計回路で、メインの電源電池6(図1)と異なる電源電池(図示省略)により駆動される。
【0045】
メモリカード7には、圧縮率1/20で40コマの画像が記憶可能であり、各コマはタグの部分とJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式で圧縮された高解像度の画像データ(640×480画素)とサムネイル表示用の画像データ(80×60画素)が記録されており、各コマ単位で、例えばEXIF形式の画像ファイルとして扱うことが可能になっている。
【0046】
本体制御部201は、CPUからなり、上述したカメラ本体部2及び撮像部3内の各部の駆動を制御してデジタルカメラ1全体の動作を統括制御するもので、以下の機能(1)〜(7)を有する。
【0047】
(1) フラッシュ発光に関するモードとして被写体輝度に応じて自動的にフラッシュ5を発光させる「自動発光モード」、被写体輝度に関係なくフラッシュ5を強制的に発光させる「強制発光モード」及びフラッシュ5の発光を禁止する「発光禁止モード」を備え、フラッシュモード設定スイッチ14が押される毎に「自動発光」、「強制発光」及び「発光禁止」の各モードをサイクリックに切り換えて、いずれかのモードを選択設定する機能。
【0048】
(2) 1/8と1/20の2種類の圧縮率Kを選択設定可能にし、例えば圧縮率設定スイッチ16を右にスライドすると、圧縮率K=1/8を設定し、左にスライドすると、圧縮率K=1/20を設定する機能。なお、本実施の形態では、2種類の圧縮率Kが選択設定できるようにしているが、3種類以上の圧縮率Kを選択設定できるようにしてもよい。
【0049】
(3) 予め設定された10種類の撮影モードを選択的に設定可能にし、撮影画像に対して、設定された撮影モードに応じた所定の画像処理を施す機能。撮影モード設定スイッチ15が押されると、現在設定されている撮影モードがLCD表示部13に表示され、撮影モード設定スイッチ15が押される毎にその表示がサイクリックに切り換わり、所望の撮影モードをLCD表示部13に表示させることでその撮影モードを設定することができるようになっている。
【0050】
(4) 撮影モード設定スイッチ15で設定された撮影モードに応じてデジタルフィルタにより撮影画像の周波数特性を変化させて輪郭に関する画質の補正を行う機能。ROM213には、圧縮率K=1/8,1/20のそれぞれについて、標準的な輪郭補正を行うデジタルフィルタと、この標準的な輪郭補正に対して、輪郭を強める2種類のデジタルフィルタと、輪郭を弱める2種類のデジタルフィルタの合計5種類のデジタルフィルタとが格納されている。
【0051】
(5) 画像メモリ209から画素データを読み出してメモリカード7に記録すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する記録画像生成手段としての機能。
このとき、画像メモリ209からラスタ走査方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ8画素毎に画素データを読み出し、順次、メモリカード7に転送することで、サムネイル画像を生成しつつメモリカード7の所定エリアに記録する。
また、画像メモリ209から全画素データを読み出し、これらの画素データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPEG方式による所定の圧縮処理を施して圧縮率設定スイッチ16で設定された圧縮率Kの圧縮画像の画像データを生成し、この圧縮画像データをメモリカード7の本画像エリアに記録する。
【0052】
(6) メモリカード7から読み出された圧縮画像の画像データを伸長して表示用の画像データを生成し、順次、VRAM210に転送して記録画像のLCD表示部13への再生表示を行う再生画像生成手段としての機能。
【0053】
(7) 後述する輝度判定手段221による被写体の輝度の判定結果に基づいてシャッタスピード、すなわちCCD303の電荷蓄積時間を設定するシャッタスピード設定手段としての機能。なお、ROM213には、予め複数のシャッタスピードが設定されたテーブルが格納されており、このテーブルを用いてシャッタスピードが設定される。
【0054】
そして、この本体制御部201により、撮影待機状態においては、撮像部3により撮像された画像の各画素データが1/30秒毎に出力され、A/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ209に記憶されるとともに、本体制御部201を介してVRAM210に転送され、LCD表示部13に表示される。これにより撮影者はLCD表示部13に表示された画像により被写体像を視認することができる。
【0055】
また、再生モードにおいては、メモリカード7から読み出された画像が本体制御部201で所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送され、LCD表示部13に再生表示される。
【0056】
また、記録モードにおいて、シャッタボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画像と圧縮率設定スイッチ16で設定された圧縮率KによりJPEG方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するインデックス情報(コマ番号、露出値、シャッタスピード、圧縮率K、撮影日、撮影時のフラッシュのオンオフのデータ等の情報)とともに両方の画像がメモリカード7に格納される。
【0057】
次に、図4〜図6を用いてホワイトバランスの調整制御について説明する。図5はゲイン比の規制領域を示す図である。図6は閾値に対する輝度の変化による規制領域の選択を説明する図で、(a)は従来例の場合を示し、(b)は本実施形態の場合を示している。
【0058】
ホワイトバランス回路207におけるホワイトバランスの調整制御は、CCD303から出力されるR,G,Bの画像信号に対して、それぞれ演算によって求められた所定ゲインを乗じることによって行われる。一般に、ゲインは、画面全体がグレーになるように決定されるが、これでは、画面一杯に広がる青空やひまわり畑のように、色が特定色に偏っているシーンの場合には、色味が損なわれてしまう。
【0059】
これに対して、Gゲインを基準としてR,Bゲインが取り得る範囲、すなわちゲイン比R/G,B/Gの範囲を分光特性と光源状態から予め規制領域として設定しておき、その規制領域を超えないように制御することによって、色味を保つことができる。
【0060】
そこで、本実施形態では、図5に示すように、例えば、タングステン光をA光源、太陽光下の直射域をB光源、曇り時の屋外や太陽光下の日陰をC光源とすると、予め設定された規制領域として、B光源域及びC光源域に対して取り得るゲイン比の範囲である第1のリミッタ領域L1と、蛍光灯域、薄暮(夕暮れ)域及びB光源域に対して取り得るゲイン比の範囲である第2のリミッタ領域L2とをROM213に格納している(領域記憶手段)。
【0061】
図4において、本体制御部201は、機能ブロックとして、輝度判定手段221、閾値選択手段222、輝度比較手段223、撮影シーン判定手段224、領域選択手段225及びゲイン制御手段226を備えており、ゲイン制御手段226は、ゲイン比規制手段227を備えている。
【0062】
また、ROM213には、被写体の輝度と比較して大小を判定するための閾値として、第1閾値T1 (本実施形態では例えばT1=600cd/m2)と、この第1閾値T1 より小さい第2閾値T2 (本実施形態では例えばT2=500cd/m2)とが格納されている(閾値記憶手段)。
【0063】
輝度判定手段221は、撮影待機状態においてCCD303から所定周期(本実施形態では例えば1/30秒)毎に出力される画像信号により、画像メモリ209に更新的に記憶される画像データを用いて被写体の輝度を判定するもので、画像メモリ209の記憶エリアを例えば9個のブロックに分割し、各ブロックに含まれるG(緑)の色成分の画素データを用いて各ブロックを代表する輝度データを算出する。
【0064】
閾値選択手段222は、輝度判定手段221により判定された被写体の輝度と比較して撮影シーンを判定するための閾値を、輝度比較手段223による前回、すなわち1周期前の比較結果(撮影シーン判定手段224による前回、すなわち1周期前の判定結果)に応じて、上記所定周期毎に第1閾値T1と第2閾値T2とから選択するものである。その手順については後述する。
【0065】
輝度比較手段223は、選択された閾値と、輝度判定手段221により判定された被写体の輝度とを比較するものである。撮影シーン判定手段224は、輝度比較手段223による比較結果に応じて撮影シーンを判定するもので、被写体の輝度が閾値以上のときは屋外シーンと判定し、閾値未満のときは屋内シーンと判定する。
【0066】
領域選択手段225は、輝度比較手段223による比較結果、すなわち撮影シーン判定手段224による撮影シーンの判定結果に応じて、規制領域として、第1のリミッタ領域L1及び第2のリミッタ領域L2のうちから一方の領域を選択するものである。
【0067】
ゲイン制御手段226は、ホワイトバランス回路207の動作を制御してホワイトバランスの調整制御を行わせるものである。すなわち、ROM213に格納されているレベル変換テーブルをホワイトバランス回路207に送出する。
【0068】
ゲイン比規制手段227は、以下の機能を有する。
(1) レベル変換テーブルを用いてレベル変換を行った結果から、Gのゲインを基準とするR,Bのゲイン比R/G,B/Gを算出し、この算出値が選択された規制領域内に存在するか否かを判別する機能。
【0069】
(2) 算出値が規制領域内に存在する場合には、そのゲイン比は適正な値であるとして各色のゲインをそのまま採用し、算出値が規制領域外に存在する場合には、規制領域内の最も近いゲイン比になるように、各ゲインの値を調整する機能。
例えば、図5において、選択された規制領域が第1のリミッタ領域L1で、算出されたゲイン比が×印であるときには、○印のゲイン比になるように、各ゲインの値が調整される。
【0070】
ここで、図6を用いて、閾値選択手段222による閾値の選択及びその結果に応じた領域選択手段225による規制領域の選択について説明する。
まず、図6(a)を用いて、従来例に示すように、輝度の閾値Tがただ一つ設定されている場合について説明する。
例えば屋外で撮影を行っており、被写体輝度BRTがB11(>T)とB12(<T)との間で絶えず変化したとする。
【0071】
この場合には、被写体輝度BRTが少しでも閾値Tより小さくなると、屋外で撮影しているのにも拘らず、撮影シーンが屋内シーン(蛍光灯下)に変化したと判定され、ホワイトバランス調整のために選択される規制領域として、第2のリミッタ領域L2が選択され、ホワイトバランスの調整も変化するため、LCD表示部13の表示画像の色調が大きく変化する。更に、その状態で、被写体輝度BRTが少しでも閾値Tより大きくなると、撮影シーンが屋外シーンに変化したと判定され、規制領域として第1のリミッタ領域L1が選択され、再度LCD表示部13の表示画像の色調が大きく変化する。
【0072】
その結果、被写体輝度BRTがB11(>T)とB12(<T)との間で絶えず変化すると、ホワイトバランス調整のために選択される規制領域は、第1のリミッタ領域L1と第2のリミッタ領域L2との間で絶えず切り替わることとなる。これによって、ホワイトバランスの調整も絶えず変化するため、LCD表示部13の表示画像の色調が頻繁に変化することにより、LCD表示部13の表示画像がちらついて見えてしまう。
【0073】
また、屋内撮影時に、被写体輝度BRTがB21(<T)とB22(>T)との間で絶えず変化した場合も、同様に、LCD表示部13の表示画像がちらついて見えてしまう。
【0074】
次に、図6(b)を用いて、本実施形態の場合について説明する。
本実施形態では、撮影シーンを判定するための閾値として、第1閾値T1 と第2閾値T2 とを備え、被写体輝度BRTが小さい状態から大きい状態へと変化した場合の閾値T1 よりも、被写体輝度BRTが大きい状態から小さい状態へと変化した場合の閾値T2 を小さく設定している。その結果、被写体輝度BRTがB11(>T2)とB12(>T2)との間で変化しただけでは、撮影シーンの判定結果は屋外シーンのままで変化せず、選択される規制領域は第1のリミッタ領域L1のままであるので、従来例のように、LCD表示部13の表示画像の色調が大きく変化してしまうことがない。これによって、被写体輝度BRTがB11とB12との間で絶えず変化した場合でも、LCD表示部13の表示画像がちらついて見えてしまうという事態を防止することができる。
【0075】
一方、実際に屋外撮影から屋内撮影に切り替わった場合には、被写体輝度BRTは第2閾値T2 より小さいB22に低下し、撮影シーンの判定結果が屋内シーンに変化する。このように実際に撮影シーンが切り替わり、確実に被写体輝度BRTが低下したときに、選択される規制領域が第2のリミッタ領域L2に変化するので、LCD表示部13には、屋内撮影に最適なホワイトバランス調整処理が施された画像が表示される。
【0076】
また、撮影シーンの判定結果が屋内シーンに切り替わると、選択される閾値が第2閾値T2 から第1閾値T1 に切り替えられる。従って、この屋内撮影時においても、屋外撮影時と同様に、被写体輝度BRTが閾値T1 より小さいB21とB22との間で変化した場合でも、撮影シーンの判定結果は変化せず、選択される規制領域は変化しないので、LCD表示部13の表示画像がちらついて見えることはない。
【0077】
そして、実際に屋内撮影から屋外撮影に切り替わり、被写体輝度BRTが第1閾値T1 よりも大きな値に変化したときに、初めて撮影シーンの判定結果が屋外シーンに変化し、その結果、選択される規制領域が第2のリミッタ領域L2から第1のリミッタ領域L1に切り替わる。これによって、LCD表示部13には、屋外撮影に最適なホワイトバランス調整処理が施された画像が表示される。
【0078】
以上示したように、被写体輝度BRTに対する撮影シーンの判定(すなわち規制領域の選択)のための閾値は、被写体輝度の変化が明から暗の変化か、暗から明の変化かによって、異なる値T1,T2が採用され、T1>T2の関係、すなわちヒステリシスを有するものになっている。
【0079】
図7はホワイトバランスの調整手順を示すフローチャート、図8は図7の#20の撮影シーン判定サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
図7において、所定周期(本実施形態では1/30秒)毎にこのルーチンに移行し、CCD303から画像信号が出力され(#10)、次いで、後述する撮影シーン判定サブルーチンが行われる(#20)。
【0080】
次いで、判定された撮影シーンが屋外シーンか屋内シーンかが判別される(#30)。ここで、SCENEを撮影シーンの判定結果を表わすフラグとし、SCENE=1を屋外シーン、SCENE=0を屋内シーンとする。このフラグSCENEは、更新される毎にRAM212に格納される。
【0081】
そして、撮影シーンが屋外シーンであれば(#30でYES)、規制領域として第1のリミッタ領域L1が選択設定され(#40)、撮影シーンが屋内シーンであれば(#30でNO)、規制領域として第2のリミッタ領域L2が選択設定される(#50)。
【0082】
次いで、ゲイン比B/G,R/Gが算出され(#60)、これが選択された規制領域内に存在するか否かが判別され(#70)、規制領域内に存在しなければ(#70でNO)、ゲイン比B/G,R/Gが規制領域の最も近接する値になるように、各ゲインB,R,Gが補正されて(#80)、#90に進む。
【0083】
一方、算出されたゲイン比B/G,R/Gが規制領域内に存在すれば(#70でYES)、所定のゲイン変換テーブルを用いてホワイトバランス調整が行われ(#90)、画像処理が施された画像がLCD表示部13に表示される(#100)。
【0084】
図8において、前回の判定ルーチンで判定された撮影シーンが屋外シーンか否かが判別され(#210)、屋外シーンであれば(#210でYES)、閾値SDとして第2閾値T2 が選択され(#220)、屋内シーンであれば(#210でNO)、閾値SDとして第1閾値T1 が選択される(#230)。
【0085】
次いで、被写体輝度BRTが求められ(#240)、求められた被写体輝度BRTが選択された閾値SDと比較され(#250)、被写体輝度BRTが閾値SD以上であれば(#250でYES)、屋外シーンと判定されて撮影シーンを表わすフラグSCENE=1とされ(#260)、被写体輝度BRTが閾値SD未満であれば(#250でNO)、屋内シーンと判定されて撮影シーンを表わすフラグSCENE=0とされる(#2270)。
【0086】
このように、本実施形態によれば、被写体の輝度と比較してその大小を判定するための閾値にヒステリシスを持たせるようにしたので、被写体の輝度が閾値の近傍でふらついた場合でも、比較結果が頻繁に切り替わることがなくなる。この比較結果に応じて各色のゲイン比を規制する規制領域が選択されるが、規制領域の選択が頻繁に切り替わることがなくなるので、LCD表示部13の表示画像がちらつくのを防止することができ、LCD表示部13に安定した画像を表示することができる。
【0087】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、以下の変形形態を採用することができる。
(1)上記実施形態では、ホワイトバランス調整に適用しているが、これに限られず、階調補正に適用してもよい。
この形態では、図4において、γ補正回路208には、被写体の輝度が閾値より大きい屋外シーン用のγ特性データ(例えばダイナミックレンジの広いもの)と、被写体の輝度が閾値より小さい屋内シーン用のγ特性データ(例えばダイナミックレンジが通常の広さのもの)とがテーブルデータとして格納されている。
【0088】
また、本体制御部201は、機能ブロックとして、図中、破線で示すγ特性選択手段230を備えている。このγ特性選択手段230は、輝度比較手段223による比較結果に応じてγ特性データの選択を切り替える補正データ選択手段としての機能を有するもので、本体制御部201は、選択された補正データをγ補正回路208に指示する機能を有する。
【0089】
この形態によれば、被写体の輝度が閾値の近傍でふらついた場合でも、比較結果が頻繁に切り替わることがなくなるので、この比較結果に応じて選択されるγ特性データが頻繁に切り替わることがなくなり、これによって、LCD表示部13の表示画像の階調が頻繁に切り替わることがなく、上記実施形態と同様に、LCD表示部13の表示画像がちらつくのを防止することができる。
【0090】
(2)上記実施形態では、デジタルスチルカメラに適用しているが、これに限られず、デジタルビデオカメラの表示制御に適用してもよい。
(3)上記実施形態では、LCD表示部13をカラー表示可能なものとしているが、これに限られず、モノクロ表示可能なものでもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、輝度比較手段による前回の比較結果に応じて第1閾値及び第2閾値のうちのいずれか一方の閾値を選択するようにしたので、被写体の輝度が一方の閾値近傍でふらついた場合でも、比較結果が頻繁に変化することを防止することができる。従って、画像処理に用いられる特性データが頻繁に変化することがなくなり、表示手段に表示される被写体の画像がちらつくことを防止することができる。
【0092】
また、請求項2の発明によれば、前回の比較において被写体の輝度が閾値より大きいときは第2閾値を選択し、前回の比較において被写体の輝度が閾値より小さいときは第1閾値を選択することにより、被写体の輝度が閾値近傍でふらついた場合でも、比較結果の変化は1度だけとなり、比較結果が頻繁に変化することがなく、これによって画像処理に用いられる特性データが頻繁に変化することを確実になくすことができ、表示手段に表示される被写体の画像がちらつくことのを確実に防止することができる。
【0093】
また、請求項3の発明によれば、輝度比較手段による比較結果に応じて基準色に対する他の色のゲイン比を所定の規制領域内に規制することにより、被写体の輝度に対して不適合なゲイン比となることがなくなり、ホワイトバランスの調整制御が精度良く行うことができる。また、比較結果が頻繁に変化して規制領域が頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の色相変化によるちらつきを防止することができる。
【0094】
また、請求項4の発明によれば、輝度比較手段による比較結果に応じて複数の規制領域のうちから1の規制領域を選択し、各色のゲイン比を選択された規制領域内に規制することにより、被写体の輝度に対して不適合なゲイン比を採用することが確実になくなり、ホワイトバランスの調整制御を確実に精度良く行うことができる。また、比較結果が頻繁に変化して選択される規制領域が頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の色相変化によるちらつきを確実に防止することができる。
【0095】
また、請求項5の発明によれば、輝度比較手段による比較結果に応じて複数の補正データのうちから1の補正データを選択し、この選択された補正データを用いて撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正を行うことにより、被写体の輝度に対して不適合な補正データを採用することが確実になくなり、階調補正を確実に精度良く行うことができる。また、比較結果が頻繁に変化して選択される補正データが頻繁に変化することがないので、表示手段に表示される画像の階調変化によるちらつきを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの正面図である。
【図2】同実施形態の背面図である。
【図3】撮像部の内部構成を示す図である。
【図4】デジタルカメラの制御系のブロック図である。
【図5】ゲイン比の規制領域を示す図である。
【図6】閾値に対する輝度の変化による規制領域の選択を説明する図で、(a)は従来例の場合を示し、(b)は本実施形態の場合を示している。
【図7】ホワイトバランスの調整手順を示すフローチャートである。
【図8】図7の#20の撮影シーン判定サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
13 LCD表示部(表示手段)
201 本体制御部(画像処理手段)
221 輝度判定手段
222 閾値選択手段
223 輝度比較手段
224 撮影シーン判定手段
225 領域選択手段
226 ゲイン制御手段(画像処理手段)
227 ゲイン比規制手段
230 γ特性選択手段(補正データ選択手段)
207 ホワイトバランス回路(画像処理手段、ゲイン制御手段)
208 γ補正回路(画像処理手段、階調補正手段、補正データ記憶手段)
212 RAM
213 ROM(閾値記憶手段、領域記憶手段)
303 CCD(撮像手段)

Claims (5)

  1. 被写体の光像を光電変換して画像信号を出力する撮像手段と、
    この撮像手段から出力された画像信号を用いて上記被写体の輝度を判定する輝度判定手段と、
    上記被写体の輝度と比較して大小を判定するための閾値として、第1閾値及びこの第1閾値より小さい第2閾値を記憶する閾値記憶手段と、
    上記第1閾値及び第2閾値のうちのいずれか一方の閾値を選択する閾値選択手段と、
    上記輝度判定手段により判定された被写体の輝度と上記閾値選択手段により選択された閾値との大小関係を比較する輝度比較手段と、
    この輝度比較手段による比較結果に応じた特性データを用いて上記画像信号に対して所定の画像処理を施す画像処理手段と、
    この画像処理手段により画像処理が施された画像信号を用いて上記被写体を表示する表示手段とを備え、
    上記閾値選択手段は、上記輝度比較手段による前回の比較結果に応じて一方の閾値を選択するものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1記載のデジタルカメラにおいて、上記閾値選択手段は、前回の比較において上記被写体の輝度が閾値より大きいときは上記第2閾値を選択し、前回の比較において上記被写体の輝度が閾値より小さいときは上記第1閾値を選択するものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1又は2記載のデジタルカメラにおいて、
    上記撮像手段は、基準色を含む複数の色毎に光電変換して画像信号を出力するもので、
    上記画像処理手段は、上記撮像手段から出力される画像信号の各色のゲインを制御するゲイン制御手段からなり、このゲイン制御手段は、上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記基準色に対する他の色のゲイン比を所定の規制領域内に規制するゲイン比規制手段を備えたものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項3記載のデジタルカメラにおいて、更に、
    上記規制領域として複数の規制領域を記憶する領域記憶手段と、
    上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記複数の規制領域のうちから1の規制領域を選択する領域選択手段とを備え、
    上記ゲイン比規制手段は、上記ゲイン比を上記領域選択手段により選択された規制領域内に規制するものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1又は2記載のデジタルカメラにおいて、更に、
    上記撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正を行うための複数の補正データを記憶する補正データ記憶手段と、
    上記輝度比較手段による比較結果に応じて上記複数の補正データのうちから1の補正データを選択する補正データ選択手段とを備え、
    上記画像処理手段は、選択された補正データを用いて上記撮像手段から出力される画像信号に対して階調補正を行う階調補正手段からなることを特徴とするデジタルカメラ。
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