JP3493453B2 - 電子カメラ - Google Patents

電子カメラ

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JP3493453B2
JP3493453B2 JP2000120329A JP2000120329A JP3493453B2 JP 3493453 B2 JP3493453 B2 JP 3493453B2 JP 2000120329 A JP2000120329 A JP 2000120329A JP 2000120329 A JP2000120329 A JP 2000120329A JP 3493453 B2 JP3493453 B2 JP 3493453B2
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俊幸 田中
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像センサによっ
て撮像した被写体のモニタ画像を表示部に表示するよう
に構成された電子カメラ(デジタルカメラ)に関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラでは、LCDなどの表示部に
モニタ画像を表示し、これをファインダとして用いるこ
とが一般に行われている。離れた位置からモニタ画像を
見ることができるので、カメラを目から離して撮影でき
るという点が銀塩カメラと異なる大きな特徴の1つであ
る。
【0003】表示部に表示されるモニタ画像は、撮像セ
ンサから得られる画像のサイズよりもかなり小さいの
で、内蔵のCPUによって画像の縮小のための処理が行
われる。また、ホワイトバランスのための処理やガンマ
補正処理など、画質の向上のための種々の処理も行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さて、被写体または撮
影者の状況によっては、カメラの手ブレが発生する可能
性がある。手ブレが発生すると、撮影された画像が流れ
たり二重になったりし、また自動焦点制御が甘くなって
画像がぼやけたりする。
【0005】電子カメラにおいては、表示部をファイン
ダとして用いるので、手ブレが発生すると、撮影により
記録される画像のみならず、モニタ画像についても同様
に画像が流れたりぼやけたりすることがある。
【0006】また、走っている被写体または動いている
被写体を撮影する際に、被写体の動きに合わせてカメラ
を移動させようとしても、被写体の動きにピッタリとは
合わないために、手ブレに類似した状況となって画像が
流れたりぼやけたりすることがある。
【0007】電子カメラでは、多くの処理を電子的に行
っているので、操作性に悪影響を与えることなく、手ブ
レによる悪影響をできるだけ抑えるように工夫する余地
があると考えられる。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、手ブレを生じたときの悪影響をできるだけ抑えて
より望ましい画像を撮影できることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
子カメラは、被写体の画像を撮像センサによって撮像
し、得られた画像データに基づいて被写体のモニタ画像
を表示部に表示する電子カメラであって、当該電子カメ
ラの手ブレを検出したときに、前記モニタ画像の生成の
ための処理を簡易化してデータ処理量を低減させるよう
に構成される。
【0010】請求項2の発明に係る電子カメラでは、前
記モニタ画像の生成のための処理において、前記画像デ
ータの間引き率を大きくすることによってデータ処理量
を低減させる。
【0011】請求項3の発明に係る電子カメラは、当該
電子カメラの手ブレを検出したときに、前記モニタ画像
の生成のための処理を簡易化してデータ処理量を低減さ
せるとともに、被写体の画像を前記撮像センサに結像さ
せる自動焦点制御のためのデータ処理を高精度化するよ
うに構成される。請求項4の発明に係る電子カメラは、
前記自動焦点制御のためのデータ処理において、焦点検
出領域の数を増加することによって高精度化する。
【0012】本発明において、手ブレとは、撮影者の意
図しないカメラの動きによって画像がブレる場合を言う
が、流し撮りなどを行うために撮影者が意図的にカメラ
を動かした結果画像がブレた場合も含むことがある。
【0013】本発明の電子カメラには、デジタルスチル
カメラおよびデジタルビデオカメラが含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係るデ
ジタルカメラ1の内部の配置を示す平面図、図2はデジ
タルカメラ1の側面断面図、図3はデジタルカメラ1の
背面図である。
【0015】これらの図において、デジタルカメラ1
は、略直方体状のカメラ本体部2、および撮像部3から
なる。図1および図2に示されるように、撮像部3は、
レンズ群30およびCCD303などからなる。レンズ
群30は、ズームレンズ300および合焦レンズ301
を備え、マクロ機能付きである。
【0016】CCD303は、本発明における撮像セン
サであり、本実施形態では横1600×縦1200画素
のサイズのカラーのエリアセンサが用いられる。CCD
303は、レンズ群30により結像された被写体の光像
を、R(赤),G(緑),B(青)の各色成分の画像信
号に光電変換して出力する。CCD303を含めて撮像
回路302が構成されている。
【0017】カメラ本体部2の内部には、ズームレンズ
300のズーム比の変更を行うためのモータM1、およ
び合焦レンズ301を駆動して合焦を行うためのモータ
M2が設けられている。
【0018】カメラ本体部2には、その前面右方にグリ
ップ部Gが、上面にシャッタボタン9が、上端部の適所
にポップアップ形式の内蔵フラッシュ5が、それぞれ設
けられている。グリップ部Gの内部に、4本の単三形乾
電池E1〜E4が装着され、これらは直列接続されて電
源電池Eを構成している。また、カメラ本体部2の右側
面からメモリカード8の着脱が可能である。
【0019】図3によく示されるように、カメラ本体部
2の背面には、LCD表示部10、EVF(電子ビュー
ファインダ)20、撮影/再生モード設定スイッチ1
4、LCDボタン31、確定ボタン32、取消ボタン3
3、メニューボタン34、および4連スイッチ35が設
けられている。
【0020】LCD表示部10およびEVF20は、被
写体のモニタ画像の表示(ライブビュー表示)および記
録画像の再生表示などをカラーによって行う。撮影/再
生モード設定スイッチ14は、撮影モードと再生モード
とを切り換えて設定するためのものである。撮影モード
は、写真撮影を行なうモードであり、再生モードは、メ
モリカード8に記録された撮影画像をLCD表示部10
に再生表示するモードである。
【0021】LCDボタン31は、LCD表示部10に
よるLCD表示およびEVF20によるEVF表示をオ
ンオフするためのボタンである。LCDボタン31を押
す毎に、LCD表示またはEVF表示のオンオフ状態が
切り替わる。
【0022】4連スイッチ35は、4つのボタンU、
D、L、Rからなる。ボタンL、Rを押すと、ズームモ
ータM1が駆動され、ズーミングが行われる。ボタン
U、D、L、Rにより他の各種の操作を行うことが可能
である。
【0023】また、図3に示されるように、カメラ本体
部2の側面に外部モニタ端子222が設けられている。
外部モニタ端子222は、デジタルカメラ1から外部の
モニタ装置などに画像データなどを伝送するための端子
である。
【0024】図4はデジタルカメラ1の構成を機能的に
示すブロック図である。図4において、撮像部3におけ
る露出制御は、絞り制御ドライバ306によるレンズ群
30の絞り、およびCCD303の露光量の調節によっ
て行われる。CCD303の露光量の調節は、シャッタ
スピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間の調節
によって行なわれる。
【0025】被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタス
ピードが設定できない場合は、CCD303から出力さ
れる画像信号のレベル調整を行なうことによって、露光
不足による不適正露出が補正される。つまり、低輝度時
は、シャツタスピードとゲイン調整とを組み合わせて露
出制御が行なわれる。画像信号のレベル調整は、信号処
理回路313内のAGC回路のゲイン調整において行な
われる。
【0026】タイミングジェネレータ314は、タイミ
ング制御回路202から出力される基準クロックに基づ
いて、CCD303の駆動を制御するための各種のタイ
ミングパルスを生成する。タイミングジェネレータ31
4は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイ
ミング信号、各画素の受光信号の読出し制御信号(水平
同期信号,垂直同期信号,転送信号など)などのクロッ
ク信号を生成し、CCD303に出力する。
【0027】タイミングジェネレータ314の制御によ
り、CCD303からの画像信号の読出しの制御を行
い、画像サイズを縮小することが可能である。例えば、
1ライン毎に間引いて読み出しを行い且つ読み出したラ
インについて1画素毎に画像信号を間引いた場合には、
画像サイズを1/4とすることができる。通常、撮影モ
ドでシャッタボタン9が押されていない間、および、最
大サイズで記録を行うように設定されていないときは、
CCD303から画像信号が間引いて読み出される。こ
れによって、以降におけるデータの処理量が低減し、全
体制御部211の負担が軽減される。
【0028】信号処理回路313は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定の処理を施
すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二
重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロ
ール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイ
ズの低減を行ない、AGC回路のゲインを調整すること
により画像信号のレベル調整を行なう。
【0029】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量を全体制御部211により
設定された所定の発光量に制御するものである。フラッ
シュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフ
ラッシュ光の反射光が調光センサ305により受光さ
れ、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路3
04から発光停止信号が出力され、この発光停止信号に
応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的に停止し、こ
れにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定の発光量に制
御される。
【0030】A/D変換器205は、タイミング制御回
路202から出力されるA/D変換用のクロックに基づ
いて、信号処理回路313から出力される画像信号を、
各画素毎に12ビットのデジタル信号である画像データ
に変換する。タイミング制御回路202は、全体制御部
211から出力される基準クロックにより制御される。
【0031】黒レベル補正回路206は、画像データの
各画素について、黒レベルを基準の黒レベルに補正す
る。WB(ホワイトバランス)回路207は、画像デー
タの各画素について、R,G,Bの各色成分のレベル変
換を行なう。その際に、全体制御部211から入力され
るレベル変換テーブルを用いる。レベル変換テーブルの
各色成分のパラメータ(特性の傾き)は、全体制御部2
11により、オートまたはマニュアルで、撮影画像毎に
設定される。γ補正回路208は、各画素の画像データ
について、その階調を補正するものである。
【0032】画像メモリ209は、γ補正回路208か
ら出力される画像データを記憶する。画像メモリ209
は、最大サイズの1フレーム分の画像を格納できる記憶
容量を有する。つまり、本実施形態では、CCD303
の画素数に対応する1600×1200画素分の画像デ
ータを格納可能な記憶容量を有する。なお、CCD30
3から画像信号が間引いて読み出されているときは、画
像メモリ209には間引きにより縮小された画像の画像
データが格納される。
【0033】LCDVRAM210は、LCD表示部1
0に表示される画像データのバッファメモリである。L
CDVRAM210は、LCD表示部10の画素数40
0×300に対応した画像データの記憶容量を有する。
【0034】EVFVRAM220は、EVF20に表
示される画像データのバッファメモリである。EVFV
RAM220は、EVF20の画素数640×480に
対応した画像データの記憶容量を有する。
【0035】また、撮影待機状態においては、撮像部3
により1/30(秒)毎に撮像された各画像の画像デー
タが、A/D変換器205からγ補正回路208に至る
までの所定のデータ処理を施された後、画像メモリ20
9に一時的に記憶されるとともに、全体制御部211の
処理によって、それぞれのサイズに縮小されてLCDV
RAM210およびEVFVRAM220に転送され、
LCD表示部10またはEVF20で表示される。これ
によって、ユーザ(撮影者)は被写体像を視認すること
ができる。
【0036】また、再生モード時においては、メモリカ
ード8から読み出された画像が、全体制御部211によ
り所定のデータ処理が施された後、VRAM210に転
送され、LCD表示部10に再生表示される。EVF2
0でも同様の表示が行われる。
【0037】カードI/F212は、メモリカード8へ
の画像データの書込み及び画像データの読出しを行なう
ためのインタフェースである。通信用I/F224は、
パーソナルコンピュータ225を通信可能に外部接続す
るための、例えばUSB規格に準拠したインタフェース
である。これらのカードI/F212または通信用I/
F224を介して、メモリカード8またはCD−ROM
226などの記録媒体に記録している制御プログラム
を、全体制御部211のRAMまたはROMに取り込む
ことができる。
【0038】RTC219は、撮影日時を管理するする
ための時計回路である。図示しない別の電源で駆動され
る。操作部250は、上述したシャッタボタン9、LC
Dボタン31、確定ボタン32など各種のボタンおよび
スイッチなどで構成されている。
【0039】シャッタボタン9は、銀塩カメラで採用さ
れているような半押し状態(S1)と押し込んだ状態
(S2)とが検出可能な2段階スイッチとなっている。
撮影待機状態において、シャッタボタン9をS1状態に
すると、AF(自動焦点)制御を行い、シャッタースピ
ード(SS)および絞り値を決定し、ホワイトバランス
の補正値を決定する。AF制御では、画像メモリ209
から読み出した画像内の特定の領域におけるコントラス
トを評価し、コントラストが最大となるように、いわゆ
る「山登り方式」によって合焦位置が決定される。その
ような合焦位置となるように、モータM2によって合焦
レンズ301が移動され位置決めされる。また、S1状
態時の画像データのレベルを判定することで、シャッタ
スピード(SS)および絞り値が決定される。
【0040】NTSC変換器221は、EVFVRAM
220に格納された画像データをNTSC方式に変換
し、EVF20に出力し、また外部モニタ端子222を
介して外部モニタ223に転送する。
【0041】全体制御部211は、CPU、RAM、お
よびROMなどを備えたマイクロコンピュータからな
る。ROMに格納されたプログラムおよびデータをCP
Uが実行することによって、上述した各部の動作、処
理、および駆動を有機的に制御し、デジタルカメラ1の
撮影動作を統括制御する。
【0042】図5は全体制御部211によって実現され
る内部機能を示すブロック図、図6はメモリカード8に
記録される画像データの様子を示す図、図7はLCD表
示部10上に設定されたAF領域RE1〜5を示す図で
ある。
【0043】図5において、全体制御部211は、露出
制御値(シャッタスピードおよび絞り値)を設定するた
めの輝度判定部211aおよび露光量設定部211bを
備える。
【0044】さらに、全体制御部211は、上記撮影画
像の記録処理を行なうために、フィルタリング処理を行
なうフィルタ部211f、およびサムネイル画像及び圧
縮画像を生成する記録画像生成部211gを備え、メモ
リカード8に記録された画像をLCD表示部10または
EVF20で再生するために、再生画像を生成する再生
画像生成部211hを備える。
【0045】上述のフィルタ部211fは、デジタルフ
ィルタにより記録すべき画像の高周波成分を補正して輪
郭に関する画質の補正を行なうものである。記録画像生
成部211gは、画像メモリ209から画像データを間
引いて読み出し、メモリカード8に記録すベきサムネイ
ル画像および圧縮画像を生成する。すなわち、サムネイ
ル画像の生成時には、画像メモリ209に格納された画
像データを、横方向および縦方向のそれぞれについて8
画素おきに読み出し、それを、順次、メモリカード8に
転送する。圧縮画像の生成時には、画像メモリ209か
ら全ての画像データを読み出す。読み出した画像データ
に対して、2次元DCT変換およびハフマン符号化など
のJPEG方式により、設定された圧縮率で所定の圧縮
処理を施し、圧縮された画像データ(圧縮画像)をメモ
リカード8の本画像エリアに記録する。
【0046】また、全体制御部211は、手ブレ検出部
211j、AF処理部211k、およびモニタ画像生成
部211mを備える。手ブレ検出部211jは、デジタ
ルカメラ1の手ブレを検出する。手ブレの検出に際し
て、LCD表示部10に表示されるべき画像内の特定の
領域におけるコントラストの変化を検出する。コントラ
ストが大きく変化したとき、手ブレが発生したと判定す
る。
【0047】すなわち、フォーカシングまたはズーミン
グ動作をしていないのにコントラストの検出値が急に下
がったり、またはばらついたりした場合には、ユーザが
パンニング動作を行ったり、手ブレを生じていると判断
することができる。このとき、LCD表示部10または
EVF20には、移動した画像、または手ブレにより流
れた画像が、モニタ画像としてライブビュー表示され
る。
【0048】なお、上に述べた特定の領域として、図7
に示す中央の1つのAF領域RE1、または、5つのA
F領域RE1〜5が用いられる。検出のタイミングは、
例えば、LCD表示部10などでの表示の周期(1/3
0秒)と同期したタイミングとされる。
【0049】AF処理部211kは、AF制御のために
必要な処理を行う。その際に、図7に示す中央のAF領
域RE1が用いられる。つまり、手ブレが検出されてい
ない場合には、AF領域RE1内のコントラストが検出
され、モータM2の駆動にともなってコントラストが最
大となるように処理が行われる。手ブレが検出さた場合
には、5つのAF領域RE1〜5内のコントラストが検
出され、それらの合計または平均のコントラストが最大
となるように処理が行われる。
【0050】また、手ブレが検出されていない場合に、
AF領域RE1内のコントラストの検出を1/30秒の
周期毎に毎回行うとともに、5回に1回程度の割合でA
F領域RE2〜5内のコントラストの検出を行ってお
き、手ブレが検出さた場合には毎回5つのAF領域RE
1〜5内のコントラストを検出するようにしてもよい。
【0051】このように、手ブレが生じた場合に、より
多くのAF領域RE1〜5を対象としてAF処理が行わ
れる。これにより、モニタ画像の全体、つまり撮影範囲
のより広い範囲に対して検出を行うことにより、合焦検
出の精度が向上し、よりよい撮影を行うことが可能とな
る。
【0052】モニタ画像生成部211mは、LCD表示
部10またはEVF20に表示されるモニタ画像を生成
する。モニタ画像の生成に際して、画像メモリ209に
格納された画像データを所定の間引き率で間引いて読み
出し、それをLCD表示部10またはEVF20に転送
する。
【0053】すなわち、手ブレが検出されていない場合
には、LCD表示部10またはEVF20の画素数と一
致するように、画像メモリ209から画像データを間引
いて読み出す。
【0054】また、手ブレが検出された場合には、LC
D表示部10またはEVF20の画素数の1/4となる
ように、画像メモリ209から画像データを間引いて読
み出す。LCD表示部10またはEVF20上には、間
引いて読み出した各画素の画像データを、縦方向および
横方向ともに2回ずつ繰り返して用いて表示を行う。こ
れによって、モニタ画像の生成のための処理が簡易化さ
れ、データ処理量が低減する。LCD表示部10または
EVF20には、画像のサイズは変わらないが解像度が
4分の1に低下したモニタ画像が表示される。
【0055】このように、手ブレが検出された場合に、
間引き率を大きくすることによって処理すべきデータ量
が減少し、全体制御部211の負担が軽減され、データ
バスの占有率も低減する。したがって、その分、全体制
御部211の処理能力を他の処理、本実施形態ではAF
処理に回し、より高精度なAF制御を行うことができ
る。
【0056】なお、LCD表示部10またはEVF20
に表示されるモニタ画像の解像度が4分の1に低下する
が、手ブレが生じた場合には表示されるモニタ画像が流
れるので、解像度を低下させてもそれによって見難くな
ることはない。むしろ、解像度を低下させることによ
り、却って画像の全体の輪郭をつかみ易くなる可能性も
ある。
【0057】また、通常は画像データに対してメディア
ンフィルタ処理を行い、雑音を除去した画像を表示させ
るようにしておき、手ブレが検出された場合に、メディ
アンフィルタ処理を中止するようにしてもよい。このよ
うにすると、手ブレ時においてそれだけデータ処理量が
低減し、全体制御部211の負担が軽減される。
【0058】さらに、全体制御部211は、撮影モード
において、シャッタボタン9により撮影が指示される
と、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像
のサムネイル画像および圧縮画像を生成し、撮影画像に
関するタグ情報(コマ番号、露出値、シャッタスピー
ド、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュのオンオフの
データ、シーン情報、画像の判定結果など)などの情報
とともに、それらの画像をメモリカード8に記憶する。
【0059】デジタルカメラ1によって記録された画像
の各コマには、タグの部分とJPEG形式で圧縮された
高解像度の画像データ(1600×1200画素)とサ
ムネイル表示用の画像データ(80×60画素)が記録
されている。
【0060】撮影/再生モード設定スイッチ14を再生
モードに設定したときには、メモリカード8から画像デ
ータが読み出され、再生画像生成部211hにてデータ
伸張された後、VRAM210、220に転送され、L
CD表示部10またはEVF20で表示される。その際
に、コマ番号の最も大きな画像、すなわち直近に撮影さ
れた画像が先に読み出されて表示される。ボタンUを押
すことによりコマ番号のより大きな画像が表示され、ボ
タンDを押すことによリコマ番号のより小さな画像が表
示される。
【0061】図6に示されるように、メモリカード8に
は、デジタルカメラ1によって撮影された画像が、圧縮
率1/20で230コマ分の記憶が可能である。各コマ
には、タグ情報、JPEG形式で圧縮された高解像度の
画像データ(640×480画素)、および、サムネイ
ル表示用の画像データ(80×60画素)が記録され
る。各コマ単位で、例えばEXIF形式の画像ファイル
として扱うことが可能である。
【0062】次に、手ブレ時の処理について、フローチ
ャートを参照して説明する。図8は手ブレ検出に関する
処理の流れを示すフローチャートである。図8におい
て、手ブレの有無を検出する(#11)。手ブレの有無
の検出において、例えば、AF領域RE1におけるコン
トラストを検出し、その検出値を1つ前のフレームの画
像における検出値と比較し、その差が所定値を越えてい
れば手ブレであると判断する。
【0063】手ブレが検出されない場合に(#11でノ
ー)、通常のモニタ画像の生成を行い(#12)、通常
のAF処理を行う(#13)。通常のモニタ画像の生成
は、例えば上述したように、LCD表示部10またはE
VF20の画素数と一致する間引き率で、画像メモリ2
09から画像データを間引いて読み出し、VRAM21
0、220に転送する。
【0064】通常のAF処理は、例えば上述したよう
に、AF領域RE1内のコントラストが最大となるよう
に合焦レンズ301を駆動するような処理を行う。手ブ
レが検出された場合に(#11でイエス)、間引きのモ
ニタ画像の生成を行い(#14)、高精度のAF処理を
行う(#15)。
【0065】間引きのモニタ画像の生成は、例えば上述
したように、通常のモニタ画像に対してさらに縦横に1
画素おきの間引きを行って画像データのデータ量を減ら
し、減らした画像データの各画素を2回ずつ繰り返して
VRAM210,220に書き込む。
【0066】高精度のAF処理は、例えば上述したよう
に、5つのAF領域RE1〜5内についてのコントラス
トを検出し、それらが最大となるように合焦レンズ30
1を駆動するような処理を行う。
【0067】上に述べた実施形態によると、手ブレを生
じたときの悪影響をできるだけ抑えてより望ましい画像
を撮影することができる。上述の実施形態において、手
ブレが検出されたときに、画像メモリ209から読み出
す画像データの間引き率を大きくして間引きのモニタ画
像を生成したが、CCD303から読み出す画像信号の
間引き率を大きくしてもよい。また、それら両方の間引
き率を大きくしてもよい。また、CCD303から読み
出す画像信号の間引き率、画像メモリ209から読み出
す画像データの間引き率などは、上に述べた値以外に種
々の値とすることができる。さらには、モニタ画像の生
成を中止してもかまわない。
【0068】上述の実施形態において、CCD303の
サイズ、LCD表示部10およびEVF20のサイズな
どは、上に述べた以外の種々のサイズとすることができ
る。LCD表示部10またはEVF20のいずれか一方
を削除することも可能である。AF処理を全体制御部2
11の処理によって行ったが、AF処理のための専用の
素子を用いてもよい。その他、全体制御部211または
デジタルカメラ1の全体または各部の構成、形状、寸
法、サイズ、個数、処理内容、順序、またはタイミング
などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができ
る。
【0069】
【発明の効果】本発明によると、操作性に悪影響を与え
ることなく、手ブレを生じたときの悪影響をできるだけ
抑えてより望ましい画像を撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの内部
の配置を示す平面図である。
【図2】デジタルカメラの側面断面図である。
【図3】デジタルカメラの背面図である。
【図4】デジタルカメラの構成を機能的に示すブロック
図である。
【図5】全体制御部によって実現される内部機能を示す
ブロック図である。
【図6】メモリカードに記録される画像データの様子を
示す図である。
【図7】LCD表示部上に設定されたAF領域を示す図
である。
【図8】手ブレ検出に関する処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ(電子カメラ) 10 LCD表示部(表示部) 20 EVF(表示部) 211 全体制御部 211j 手ブレ検出部 211k AF処理部 211m モニタ画像生成部 303 CCD(撮像センサ)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G03B 5/00 G03B 3/00 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 G03B 13/36 H04N 5/225 H04N 5/232 G03B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の画像を撮像センサによって撮像
    し、得られた画像データに基づいて被写体のモニタ画像
    を表示部に表示する電子カメラであって、 当該電子カメラの手ブレを検出したときに、前記モニタ
    画像の生成のための処理を簡易化してデータ処理量を低
    減させるように構成されている、 ことを特徴とする電子カメラ。
  2. 【請求項2】前記モニタ画像の生成のための処理におい
    て、前記画像データの間引き率を大きくすることによっ
    てデータ処理量を低減させる、 請求項1記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】被写体の画像を撮像センサによって撮像
    し、得られた画像データに基づいて被写体のモニタ画像
    を表示部に表示する電子カメラであって、 当該電子カメラの手ブレを検出したときに、前記モニタ
    画像の生成のための処理を簡易化してデータ処理量を低
    減させるとともに、 被写体の画像を前記撮像センサに結像させる自動焦点制
    御のためのデータ処理を高精度化するように構成されて
    いる、 ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 【請求項4】前記自動焦点制御のためのデータ処理にお
    いて、焦点検出領域の数を増加することによって高精度
    化する、 請求項3記載の電子カメラ。
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