JPH04341465A - 不整管糸巻取ワインダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】例えばリング精紡機で生産された
管糸を、スラブ、ネップなどの不良部分を除きつつコー
ン状又はチーズ状の巻取パッケージに巻き取る自動ワイ
ンダに係わり、特に、半玉等の不整管糸の巻き取りに適
した不整管糸巻取ワインダに関する。

【０００２】

【従来の技術】自動ワインダは並列配置された巻取ユニ
ットの多数錘を備えてなるものであり、その一錘の機器
配置を図２により説明する。巻取ユニット１は、支承管
２とダクト３とによって位置固定され、ユニットの所定
位置に位置決め供給される管糸４から引出される糸Ｙは
バルンブレーカ６、テンサー７、スラブキャッチャー８
等をガイド９，１０を介して通過して、綾振ドラム１３
によって回転する巻取パッケージ１４に巻き取られる。 １５は糸継ぎ装置であり、１６はパッケージ側の糸を糸
継装置１５へ案内するサクションマウス、１７は管糸側
の糸を糸継装置１５へ案内する中継パイプであり、各巻
取ユニットが上記各部材を有しており、このような巻取
ユニット１の多数錘が並設されて一台の自動ワインダが
構成される。ところで、巻取ユニット１の所定位置への
管糸４の供給は、管糸４を個々に独立したトレイ１８に
挿入することにより行われる。そして、巻取ユニット１
の背面に沿って管糸供給コンベア２１が配置され、前面
に沿って空管糸排出コンベア２２が配置されている。円
盤状フィーダ１９の回転により、管糸供給コンベア２１
から新たな管糸４を取り込み、空の管糸４′を空管糸排
出コンベア２２へと排出する。この円盤状フィーダ１９
には巻取位置の他に２か所の待機位置が設けられており
、２本の予備の管糸４が載るようになっている。すなわ
ち、各巻取ユニット１で独立して管糸４の搬送、供給、
巻き取り、排出が行われるようになっている。

【０００３】つぎに、上述した巻取ユニットの多数錘か
らなる自動ワインダの従来例を図５により説明する。自
動ワインダ２０は、並列配置された巻取ユニット１の多
数錘及びその一端の制御装置２３等の本体と、巻取ユニ
ット１の背面側に沿って循環する管糸供給コンベア２１
と、巻取ユニット１の前面側に沿って配置された空管糸
排出コンベア２２とからなっている。そして、巻取ユニ
ット１の各錘には制御装置２３と管糸４の形状を検出す
るセンサ２４が設置され、各錘の制御装置２３は、通信
線ｆを介して全体制御装置２３Ａに接続されている。そ
して、各錘の制御装置２３又は全体制御装置２３Ａから
次に述べる巻取速度パターンの指令が送られる。

【０００４】この巻取速度パターンを以下に説明する。 図３（ａ）に示される管糸４を巻取ユニットで巻き取る
場合、高速巻取を続けると、管糸４の巻き終わり時に、
解舒テンションが高くなり、管糸４に糸切れや玉崩れが
発生し易くなる。そこで、管糸４の巻き終わり時に、巻
取ユニットの巻取速度を遅くして糸切れや玉崩れを防止
する。このような巻取速度パターンが制御装置２３又は
全体制御装置２３Ａに記憶され、各錘の巻取速度を制御
している。巻取速度パターンは、図４（ａ）に示される
ように、決められたタイミング時間ｔ１に高速ｖ１から
低速ｖ２への減速に切り換えるものである。

【０００５】しかしながら、リング精紡機から供給され
る管糸４は一定の形状であるとは限らない。図３（ｂ）
に示されるように、リング精紡機での糸切れ等が原因と
なって半玉等の不整管糸５が形成される。このような半
玉５を図４（ａ）の巻取速度パターンで巻くと、高速ｖ
１のまま巻き取りが終了することになる。そこで、セン
サ２４で管糸の形状を検出し（４分巻き、半玉、６分巻
き等の巻き量検出であり、糸層の上部円錐面であるチェ
ス部の高さを検出することににより判別できる）、図４
（ｂ）に示されるように、巻き量に応じて、高速ｖ１か
ら低速ｖ２への減速に切り換えるタイミング時間ｔ２を
早くする異なる巻取速度パターンが制御装置２３又は全
体制御装置２３Ａから巻取ユニット１の各錘に指令され
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で説明した
自動ワインダにおいては、巻取ユニットの全ての錘で半
玉等の不整管糸を巻き取ることができるようになってい
る。そのため、全錘に管糸の形状を検出するセンサを設
置する必要があるが、このセンサは特定形状を検出する
ため高価であり、全錘に設置すると自動ワインダの大き
なコストアップ要因となるという問題点を有していた。

【０００７】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは高価な形状検出センサを用いることなく半玉等の
不整管糸を識別して適切に巻き取ることのできる不整管
糸巻取ワインダを提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における不整管糸巻取ワインダは、トレイに
挿入された管糸を供給コンベアを経て並列配置された多
数の巻取ユニットに供給する自動ワインダであって、前
記供給コンベアの入口に、管糸の形状を検出する装置と
、検出された情報をトレイに書き込む装置とを設け、各
巻取ユニットに、トレイに書き込まれた情報を読み取る
装置を設けたものである。

【０００９】

【作用】供給コンベア入口の管糸形状検出装置により集
中的に不整管糸を検出し、その形状情報を書き込み装置
によりトレイに書き込む。各錘の巻取ユニットはトレイ
の形状情報を読み取り装置で読み取り、不整管糸に対し
ては適切な巻取速度パターンで巻き取りを行う。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の不整管糸巻取ワインダを適
用した自動ワインダの全体図である。

【００１１】図１の自動ワインダ２０において、図５と
異なる点は、管糸供給コンベア２１の入口に管糸形状検
出装置２５と書き込み装置２６が設けられ、各巻取ユニ
ットに形状センサに代わる読み取り装置２７が設けられ
た点である。また、トレイ１８の円周面に磁気シート２
８が貼着されている点が従来と異なる。

【００１２】管糸形状検出装置２５は従来の形状検出セ
ンサに相当するものであり、管糸供給コンベア２１の入
口に設けられて集中的に管糸の形状を検出する。自動ワ
インダ２０に一つの管糸形状検出装置２５でよいため、
精度の良い装置を用いることができ、４分巻き、半玉、
６分巻き等をよりきめ細かく測定することができる。こ
の管糸形状検出装置２５の情報は書き込み装置２６によ
りトレイ１８の磁気シート２８に書き込まれる。

【００１３】図示のように、書き込み装置２６は、書き
込みヘッド２６ａと、回転台２６ｂとを備えてなるもの
であり、通常管糸形状検出装置２５と一体の機器となっ
ている。回転台２６ｂが少なくとも一回転する間、書き
込みヘッド２６ａが作動し、磁気シート２８の円周面に
径方向配列の情報が書き込まれる。このように、径方向
配列の情報にすると、磁気シート２８の円周面の一部分
からその情報を取り出すことができ、トレイ１８が任意
に回転しても読み取りが行える。なお、トレイ１８の円
周面に代わり、側面に磁気シートを貼着し、上下方向配
列の情報を書き込むことでもよい。

【００１４】図示のように、読み取り装置２７は巻取位
置にあるトレイ１８に向かって突出する読み取りヘッド
２７ａを備えてなるものであり、トレイ１８の磁気シー
ト２８の径方向配列の情報を読み取る。磁気シート２８
の任意の位置で読み取りが可能である。この磁気シート
には管糸の形状に関する情報が書き込まれている。この
情報は制御装置２３に入力され、例えば巻取速度を制御
する。

【００１５】つぎに、上述した不整管糸巻取ワインダの
作動を説明する。例えば半玉の不整管糸が送られてきた
とする。管糸形状検出装置２５が半玉であることを検知
し、半玉情報がトレイ１８の磁気シート２８の径方向配
列情報として円周面のほぼ全面に書き込まれる。そして
、半玉情報が書き込まれたトレイ１８は管糸供給コンベ
ア２１を経て巻取ユニット１の適所に取り込まれる。 このトレイ１８が巻取位置に入ると、読み取り装置２７
の読み取りヘッド２７ａが磁気シート２８の径方向配列
情報を読み取って半玉であること判断する。そして、図
４（ｂ）のように、制御装置２３が巻取速度の減速タイ
ミングｔ２を指令し、巻き終わり時に糸切れや玉崩れが
発生することを防止する。各錘の巻取ユニットは簡単な
読み取り装置２７を備えるだけでよく、各錘が管糸形状
検出のためのセンサを備える場合に比較してコストダウ
ンが達成できる。また、トレイ１８の磁気シート２８に
書き込む情報を増やすことにより品種別運転も簡単に行
える。

【００１６】なお、上述した説明ではトレイに磁気シー
トを貼着する場合を説明したが、書き込み装置が所定の
ＩＤタグをトレイに張り付け、このＩＤタグを読み取り
装置が読み取るものでもよい。

【００１７】

【発明の効果】本発明における不整管糸巻取ワインダは
、供給コンベア入口の管糸形状検出装置により集中的に
不整管糸を検出し、その形状情報を書き込み装置により
トレイに書き込み、各錘の巻取ユニットがこのトレイの
形状情報を読み取り装置で読み取り、不整管糸に対して
は適切な巻取速度パターンで巻き取りを行うようにした
ので、不整管糸の形状を測定する高価なセンサを各錘に
設ける必要がなくなり、自動ワインダ全体としてのコス
トダウンが達成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の不整管糸巻取ワインダの全体図
である。

【図２】図２は巻取ユニット一錘の機器配置図である。

【図３】図３はボビントレイに挿入される管糸の形状図
である。

【図４】図４は巻取パターンを示すグラフ図である。

【図５】図５は従来の巻取ユニットを用いる自動ワイン
ダの全体図である。

【符号の説明】

１　　巻取ユニット １８　　トレイ ２１　　管糸供給コンベア ２５　　管糸形状検出装置 ２６　　書き込み装置 ２７　　読み取り装置 ２８　　磁気シート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】トレイに挿入された管糸を供給コンベアを
   経て並列配置された多数の巻取ユニットに供給する自動
   ワインダであって、前記供給コンベアの入口に、管糸の
   形状を検出する装置と、検出された情報をトレイに書き
   込む装置とを設け、各巻取ユニットに、トレイに書き込
   まれた情報を読み取る装置を設けたことを特徴とする不
   整管糸巻取ワインダ。