JPH04341384A - 水中油型乳化物の洗浄方法 - Google Patents

水中油型乳化物の洗浄方法

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JPH04341384A
JPH04341384A JP10567291A JP10567291A JPH04341384A JP H04341384 A JPH04341384 A JP H04341384A JP 10567291 A JP10567291 A JP 10567291A JP 10567291 A JP10567291 A JP 10567291A JP H04341384 A JPH04341384 A JP H04341384A
Authority
JP
Japan
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cleaning
washing
container
water
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP10567291A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Kitano
北野 一美
Kenji Seto
瀬戸 研二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真感光材料などを得
る目的をもって水中油型乳化物を使用するにあたり、使
用される容器、または水中油型乳化物と接触した物を洗
浄する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の水中油型乳化物は、写真感光材
料のほか、化粧品、食品、塗料または薬品等の製造のた
めに汎く使用されている。たとえば、写真感光材料にお
いては、色像形成化合物(カプラー)、拡散転写用化合
物、色かぶり防止剤、紫外線吸収剤、増色剤等を油溶性
物質として、乳化物を得ている。これらの水中油型乳化
物を使用した後の洗浄に際しては、水または温水によっ
ては容易に洗浄できないので、従来、有機溶剤を使用し
ながら、人手により、時には簡易モータにより回転され
るブラシにて、あるいは高圧水噴射ノズル洗浄機を用い
た洗浄方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人手によるブ
ラシ洗浄方法では著しく手間がかかるし、油分の除去の
ために有機溶剤を使用するため作業環境および安全管理
が問題となる。また、高圧ノズル洗浄機を用いる場合に
は、高圧水を投射でき難い攪拌翼の裏などが洗浄残りと
なったり、油分を充分に除去できない等の難点がある。 一方、近年の技術革新の中にあって、洗浄の自動化は避
けられない状況にあるが、前述のような問題点を抱える
ため容易に自動化できない問題がある。
【0004】そこで、本発明の主たる目的は、洗浄の自
動化を目指し、洗浄時間を短縮するとともに、洗浄効果
に優れる水中油型乳化物の洗浄方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、乳化容器に
より乳化分散を図り水中油型乳化物を得た後、その乳化
容器の内面を洗浄するにあたり;先ず乳化容器内の水中
油型分散液の排出後、容器内に界面活性剤を含有する洗
浄液を溜めた状態で洗浄液を流動化させて溜め洗いを行
う第1工程と、この第1工程終了後洗浄液を排出した上
で、水を散水させて洗浄を行う第2工程とを含むことで
解決できる。
【0006】また、表面に水中油型乳化物が付着した洗
浄対象物を洗浄するに際しては;界面活性剤を含有する
洗浄液中に前記洗浄対象物を浸漬するとともに洗浄液を
流動化させて溜め洗いを行う第1工程と、水を相対的に
散水状態として洗浄を行う第2工程とを含むことで解決
できる。
【0007】なお、本発明において「散水洗浄」という
場合には、リンス洗浄、シャワー洗浄または高圧洗浄を
含む概念として使用する。
【0008】
【作用】従来の洗浄方法では、上述の難点を有するため
に、本発明者は洗浄方法を根本的に見直したところ、従
来の方法に準じると、次記の現象が生じていると考えら
れた。
【0009】すなわち、ゼラチン系での水中油型乳化物
は、ミクロ的には分散物(油滴)の周りが水系の物質(
たとえばゼラチン)により取り囲まれていると考えられ
る。
【0010】したがって、この種の水中油型乳化物を洗
浄するに際し、先ず水または温水で散水洗浄(粗洗い)
した場合には、これにより乳化物が接触する水または温
水に中に、乳化物中に含まれるたとえばゼラチンなどの
水の可溶可能な物質とともに、乳化物中の水系の部分が
溶出し、全体として活性剤濃度が低下し、油系部分が裸
となり表面エネルギーの高い乳化容器の金属表面(内面
)に付着し、その後の本洗浄(たとえば有機溶剤による
洗浄)によっても洗い落しずらい状態となっていたと思
われる。
【0011】そこで、本発明者は、種々の試験を行いそ
の結果に基づき、乳化物に対し、先ず溜め洗いを行い活
性剤を含む洗浄液に浸す状態で、もしくは浸すとともに
攪拌などの洗浄液の流動化を行い循環させて接触させた
後、水または温水で散水洗浄を行うことで従来に比して
優れた洗浄効果を発揮することを知見した。
【0012】この洗浄メカニズムを推定するに、界面活
性剤を含有する洗浄液との浸漬接触により、水中油型乳
化物が薄膜の場合には、膨潤と一部溶解とが、厚膜の場
合には一部膨潤と溶解とが進行し、乳化物の付着対象面
に対する付着エネルギーの低下をもたらし、その後の水
または温水散水により離脱容易になると推定される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体例に基づき詳説する。図
1は乳化釜およびその付属機器を示したもので、乳化容
器(釜)1にはディゾルバー型、櫂型、プロペラ型また
はホモミキサー型などの高速攪拌機3が備えられている
。また、乳化容器1の外壁面には、乳化分散液の加熱・
保温のための温調ジャケット2が取り付けられている。 また、乳化容器1の下部には乳化容器1内の液剤を排出
するための排液管1aが設けられている。
【0014】前記乳化容器1を用い、たとえば写真感光
材料の色像形成化合物(カプラー)、拡散転写用化合物
、色かぶり防止剤、紫外線吸収剤、増色剤等の水中油型
乳化物を得た後の乳化容器1の内面洗浄に際しては、先
ず乳化容器1内に残液があれば、これを排液管1aによ
り排出し、界面活性剤を含有する洗浄液を前記乳化物製
造時の液位以上に満たす。
【0015】前記洗浄液としては、ノニオン、アニオン
またはカナオン等の界面活性剤を使用するこができる。 前記界面活性剤の液濃度としては、望ましくは0.1〜
10重量%とされ、より望ましくは1〜5重量%とされ
る。 この濃度が低いと洗浄効果に劣り、逆に濃度が過度に高
いと残留洗浄液の後洗浄が難しくなり、2次汚染源とな
ったり、白濁を生じる場合がある。しかしながら、実際
にはこの界面活性剤と組み合わされる洗浄助剤との相性
によって一義的に決定される場合が多い。
【0016】一方、より好ましくは洗浄液としては、界
面活性剤を含む水系洗浄液である。
【0017】洗浄液中にアルカリ剤たとえば水酸化ナト
リウムなどを2%以内の濃度で添加することもできる。 乳化容器1内に洗浄液が所定液位以上に充満されたなら
ば、次に高速攪拌機3により攪拌を行い溜め洗いによる
第1工程が行われる。洗浄液の流動化に際して、高速攪
拌機3を用いることなく、別途他の攪拌機を用いたり、
液の流動化ノズルなどを用いることもできる。なお、溜
め洗い時の洗浄液の温度は、高い程洗浄性に優れるため
好ましくは常温(25℃)以上、より好ましくは50℃
以上とされる。また、攪拌については、泡立ちを極力抑
制するのがよい。
【0018】溜め洗いを終えたならば、洗浄液の排出を
行うが、この排出時に洗浄液中に浮遊する離脱乳化物が
再び乳化容器1の内壁に付着するのを防止するために、
温水等により散水洗浄しながら洗浄液の排出を行うこと
が望ましい。なお、洗浄液の液温が乳化容器1の置かれ
ている温度より高い場合には、乳化容器1の内壁に付着
した乳化物の乾燥を生じさせ、後の散水洗浄の際に悪影
響を及ぼすことがあるが、温調ジャケット2の制御によ
り乳化容器1の壁面温度を下げることで対応が可能であ
る。
【0019】次に、洗浄液の排出を終えた後、乳化容器
1の内壁に付着している乳化物および洗浄液の洗浄を行
うために、水または望ましくは40℃以上、特に50℃
以上の温水により散水洗浄を行う。なお、この際の散水
洗浄としては、リンス洗浄またはシャワー洗浄でもよい
が、洗浄効果および洗浄速度の点で高圧洗浄とするのが
望ましい。なお、前記散水洗浄に井水を使用した場合に
は、乳化容器1乾燥時に白ムラの発生することがあるの
で、この白ムラを防ぐために純水により散水洗浄を行う
のが好ましい。
【0020】以下、本発明の効果を実施例に基づき詳説
する。 (実施例1)図2に示されるように、1500lの乳化
容器1にて、特公平2−95427 号公報の実施例1
と同一成分の水中油型乳化物を得、この水中油型乳化物
を排出後、高圧洗浄ボール4からの温水(80℃)の高
圧投射と、株式会社花王製「ネオプレックスF−25」
を添加した洗浄液による溜め洗いとの経時的組合せの相
違により洗浄効果の差異を調べた。
【0021】高速攪拌機3による回転速度は20〜10
0rpm、温水の噴射圧力は10kg/cm2、その高
圧洗浄時間は30溜め洗い時間は30分と60分の2通
りとした。図2の上段は比較法、下段は本発明法を示す
。なお両法とも、最後に純水によるリンスを行った。
【0022】以上の試験結果を図3に示す。図3は各洗
浄法による洗浄度の指標として、吸光度の測定を行った
ものである。図3より明らかなように、本発明法によれ
ば、比較法に比して洗浄度が良好であることが判明され
る。
【0023】また、溜め洗いの時間が長いほど洗浄度は
良好となるが、本発明法の場合には、その依存度が小さ
いことが判る。したがって、洗浄時間を短縮しても良好
な洗浄効果が得られる。
【0024】(実施例2)実施例2においては、実施例
1で得た水中油型乳化物を鋼板に付着させたものに対し
て、図4上段に示される比較法と下段に示される本発明
法による洗浄を行い、洗浄度の比較を行った。前記比較
法は、溜め洗いを行う前に噴射ノズルにより、温水を1
5kg/cm2の圧力で3分間の高圧洗浄を行った後、
nドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(界面活性剤
)を1重量%含有する洗浄液に浸漬し溜め洗いを行った
後、その後仕上洗いとして、純水をリンス散水した。
【0025】一方、前記本発明法は、比較法における高
圧洗浄と溜め洗いの工程を逆にした場合である。なお、
本試験における浸漬溜め洗いの洗浄時間については、3
分と6分の2ケースについて行った。
【0026】以上の試験結果を図5に示す。図5より明
らかなように、本発明法によれば、実施例1と同様に比
較法に比して洗浄度が良好であることが判明される。ま
た、溜め洗いの時間が長いほど洗浄度は良好となるが、
本発明法の場合はその依存度が小さい。さらに、本実施
例2においては、前記洗浄液に含有される界面活性剤に
代えてアルカリ剤(NaOH)を使用した場合である。
【0027】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明法によれば
、人手によらずとも、高い洗浄効果が得られるとともに
、洗浄時間の短縮を図ることができ、もって自動化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乳化容器およびその付属機器を説明するための
図である。
【図2】実施例1における洗浄工程を示す図である。
【図3】実施例1における試験結果を示す図である。
【図4】実施例2における洗浄工程を示す図である。
【図5】実施例2における試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1…乳化容器、2…温調ジャケット、3…高速攪拌機、
4…高圧洗浄ボール、5…噴射ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳化容器により乳化分散を図り水中油型乳
    化物を得た後、その乳化容器の内面を洗浄するにあたり
    ;先ず乳化容器内の水中油型分散液の排出後、容器内に
    界面活性剤を含有する洗浄液を溜めた状態で洗浄液を流
    動化させて溜め洗いを行う第1工程と、この第1工程終
    了後洗浄液を排出した上で、水を散水させて洗浄を行う
    第2工程とを含むことを特徴とする水中油型分散物の洗
    浄方法。
  2. 【請求項2】表面に水中油型乳化物が付着した洗浄対象
    物を洗浄するにあたり;界面活性剤を含有する洗浄液中
    に前記洗浄対象物を浸漬するとともに洗浄液を流動化さ
    せて溜め洗いを行う第1工程と、水を相対的に散水状態
    として洗浄を行う第2工程とを含むことを特徴とする水
    中油型分散物の洗浄方法。
JP10567291A 1991-05-10 1991-05-10 水中油型乳化物の洗浄方法 Pending JPH04341384A (ja)

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