JPH04340139A - データベースシステムにおける排他制御方式 - Google Patents

データベースシステムにおける排他制御方式

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JPH04340139A
JPH04340139A JP3140968A JP14096891A JPH04340139A JP H04340139 A JPH04340139 A JP H04340139A JP 3140968 A JP3140968 A JP 3140968A JP 14096891 A JP14096891 A JP 14096891A JP H04340139 A JPH04340139 A JP H04340139A
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JP
Japan
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database
storage unit
system buffer
storage
processing
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JP3140968A
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Seiji Shiga
志賀 省二
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータベースシステムに
おける排他制御方式に関し、特に次に示すような2種類
のデータベースシステムを対象とするデータベースシス
テムにおける排他制御方式に関する(以下、2種類のデ
ータベースシステムの一方を「第1のデータベースシス
テム」といい、他方を「第2のデータベースシステム」
という)。
【0002】(1)  第1のデータベースシステム以
下の特徴を有する。■  アクセス速度(アクセス時間
の長短)の異なる複数の記憶装置が備えられている。記
憶装置としては、例えば、磁気ディスク装置等により実
現されるアクセス速度の低い(アクセス時間の長い)低
速記憶装置や、電子ディスク装置等により実現されるア
クセス速度の高い(アクセス時間の短い)高速記憶装置
が存在する。また、同種類の記憶装置であっても、アク
セス速度の相違は生じうる。■  各記憶装置に記憶さ
れている各データベースは、格納単位と呼ばれる複数の
部分に分割されている。■  データベース処理プログ
ラムからのデータ処理指示に基づいて、データベース処
理プログラムによるデータ処理(検索および更新等)の
対象の格納単位をシステムバッファ入力手段がデータベ
ースから読み込んでシステムバッファに格納する。■ 
 データベース処理プログラムの終了時に、システムバ
ッファ出力手段がシステムバッファ内の更新された格納
単位をデータベースに書き込む。■  データベースに
対するデータ処理を複数のデータベース処理プログラム
から同時に行うことが可能である。ここで、同時に複数
のデータベース処理プログラムから同じ格納単位が更新
された場合の矛盾を発生させないために、格納単位毎に
排他制御が行われる。この排他制御においては、あるデ
ータベース処理プログラムからのデータ処理指示により
格納単位がシステムバッファに読み込まれた際に当該格
納単位に排他が施され、当該データベース処理プログラ
ムの終了時に当該格納単位の排他が解除される。
【0003】(2)  第2のデータベースシステム第
1のデータベースシステムにおける■〜■の特徴に加え
て、以下の特徴を有する。■  媒体復旧のために、格
納単位の更新後の内容である更新後イメージ(媒体復旧
情報)を記憶する履歴ファイルが備えられている。■ 
 履歴採取手段が、データベース処理プログラムの処理
中に更新後イメージを採取して履歴ファイルに格納し、
当該データベース処理プログラムの終了後にその更新後
イメージを無効にする。
【0004】
【従来の技術】第1のデータベースシステムを対象とす
る従来のデータベースシステムにおける排他制御方式で
は、データベース処理プログラムの終了時に、システム
バッファ出力手段が以下のような処理を行っていた。
【0005】システムバッファからデータベースへの更
新された格納単位の書込み処理を、一定の順序(システ
ムバッファ入力手段により格納単位がシステムバッファ
に読み込まれた順序等)で順次開始する指示を出す(書
込み処理自体の制御はシステムバッファ出力手段以外の
手段により行われる)。
【0006】全ての格納単位の書込み処理(全てのデー
タベースに関する全ての更新された格納単位のシステム
バッファからデータベースへの書込み処理)が終了した
時点で、当該データベース処理プログラムのデータ処理
の対象であった格納単位の排他が解除される(これによ
り、当該格納単位を当該データベース処理プログラム以
外のデータベース処理プログラムが利用できるようにな
る)。
【0007】また、第2のデータベースシステムを対象
とする従来のデータベースシステムにおける排他制御方
式では、データベース処理プログラムの終了処理時に、
システムバッファ出力手段による上述と同様の処理に加
えて、履歴採取手段が以下のような処理を行っていた。
【0008】当該データベース処理プログラムのデータ
処理の対象であった格納単位の排他がシステムバッファ
手段により解除された後に、当該格納単位に係る履歴フ
ァイル内の更新後イメージを無効にする。
【0009】図4は、このような従来のデータベースシ
ステムにおける排他制御方式の一例の構成を示すブロッ
ク図である。このデータベースシステムにおける排他制
御方式は、第2のデータベースシステムを対象とするも
のであり、複数のデータベース処理プログラム41と、
複数のシステムバッファ42と、システムバッファ入力
手段43と、システムバッファ出力手段44と、低速記
憶装置内のデータベース45と、高速記憶装置内のデー
タベース46と、履歴採取手段48と、履歴ファイル4
9とを含んで構成されている。なお、履歴採取手段48
および履歴ファイル49が存在しなければ、第1のデー
タベースシステムを対象とする従来のデータベースシス
テムにおける排他制御方式の構成となる。
【0010】このデータベースシステムにおける排他制
御方式では、以下に示すような処理が行われていた。
【0011】データベース処理プログラム41a(複数
のデータベース処理プログラム41の中の任意の1つ)
からのデータ処理指示により、低速記憶装置内のデータ
ベース45中の任意の格納単位に対してデータ処理が要
求されるものとする。この際には、システムバッファ入
力手段43は、データベース45から当該格納単位を読
み込み、当該格納単位に排他を施し、当該格納単位をシ
ステムバッファ42a(複数のシステムバッファ42の
中の任意の1つ)に格納し、データベース処理プログラ
ム41aが当該格納単位にアクセスできるようにする。
【0012】続いて、データベース処理プログラム41
aからのデータ処理指示により、高速記憶装置内のデー
タベース46中の任意の格納単位に対してデータ処理が
要求されるものとする。この際には、システムバッファ
入力手段43は、データベース46から当該格納単位を
読み込み、当該格納単位に排他を施し、当該格納単位を
システムバッファ42b(複数のシステムバッファ42
の中のシステムバッファ42a以外の任意の1つ)に格
納し、データベース処理プログラム41aが当該格納単
位にアクセスできるようにする。
【0013】データベース処理プログラム41aの処理
の過程でシステムバッファ42aおよび42b内の格納
単位が更新されると、履歴採取手段48は各格納単位に
係る更新後イメージを履歴ファイル49に書き込む。
【0014】データベース処理プログラム41aが終了
すると(データベース処理プログラム41aのデータ処
理の対象であった格納単位はシステムバッファ42aお
よび42b内の更新単位だけであったものとする)、シ
ステムバッファ出力手段44は、システムバッファ42
a内の格納単位をデータベース45に書き込むための書
込み処理の開始を指示し、次にシステムバッファ42b
内の格納単位をデータベース46に書き込むための書込
み処理の開始を指示する。
【0015】データベース45およびデータベース46
に対する更新された格納単位の書込み処理の両方が終了
した時点で、システムバッファ出力手段44は、両格納
単位の排他を解除し、両格納単位をデータベース処理プ
ログラム41a以外のデータベース処理プログラム41
から利用できるようにする。
【0016】また、履歴採取手段48は、両格納単位の
排他を解除した旨の通知をシステムバッファ出力手段4
4から受けて、履歴ファイル49内の両格納単位に係る
更新後イメージを無効にする。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のデータ
ベースシステムにおける排他制御方式(第1のデータベ
ースシステムまたは第2のデータベースシステムを対象
とする従来のデータベースシステムにおける排他制御方
式)では、データベース処理プログラムの終了時におけ
る複数のデータベースに対する格納単位の書込み処理に
おいて、全てのデータベースに対する書込み処理が終了
した時点で当該データベース処理プログラムのデータ処
理の対象であった全ての格納単位の排他の解除が一括し
て行われるので、アクセス速度の高い記憶装置内のデー
タベースに対する書込み処理がアクセス速度の低い記憶
装置内のデータベースに対する書込み処理よりも先に終
了してもアクセス速度の低い記憶装置内のデータベース
に対する書込み処理が終了するまではアクセス速度の高
い記憶装置内のデータベース中の格納単位が排他された
ままになり、データベースシステムの処理効率が悪くな
るという欠点があった。
【0018】また、第2のデータベースシステムを対象
とする従来のデータベースシステムにおける排他制御方
式では、上述の欠点に加えて、データベース処理プログ
ラムの終了時における更新後イメージの無効化において
、全てのデータベースに対する書込み処理が終了した時
点で当該データベース処理プログラムのデータ処理の対
象であった全ての格納単位に係る更新後イメージが無効
にされているので、アクセス速度の異なる複数の記憶装
置内の複数のデータベース中の複数の格納単位に係る更
新後イメージが履歴ファイルに格納されている場合に、
高速記憶装置内のデータベースに対する書込み処理が低
速記憶装置内のデータベースに対する書込み処理よりも
先に終了しても低速記憶装置内のデータベースに対する
書込み処理が終了するまでは高速記憶装置内のデータベ
ース中の格納単位に係る更新後イメージを無効にできず
、履歴ファイルの使用効率が悪くなるという欠点があっ
た。
【0019】本発明の目的は、上述の点に鑑み、第1の
データベースシステムおよび第2のデータベースシステ
ムに対してアクセス速度の高い記憶装置内のデータベー
ス中の格納単位の排他区間の短縮を可能とし(アクセス
速度の低いデータベースへの格納単位の書込み処理と無
関係にする)、さらに第2のデータベースシステムに対
してはアクセス速度の高い記憶装置内のデータベース中
の格納単位に係る更新後イメージの無効化のタイミング
をアクセス速度の低いデータベースへの格納単位の書込
み処理の終了と無関係に早くすることができるデータベ
ースシステムにおける排他制御方式を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のデータベースシ
ステムにおける排他制御方式は、第1のデータベースシ
ステムを対象とするデータベースシステムにおける排他
制御方式において、各データベースに関する装置種類情
報を記憶する装置種類情報記憶領域と、データベース処
理プログラムからのデータ処理指示に基づいてデータベ
ースから格納単位を読み込んで当該格納単位に排他を施
しシステムバッファに当該格納単位を格納するシステム
バッファ入力手段と、データベース処理プログラムの終
了時におけるシステムバッファからデータベースへの格
納単位の書込み処理においてあるデータベースについて
の全ての格納単位の書込み処理の終了を認識した時点で
前記装置種類情報記憶領域の参照に基づいて当該書込み
処理の終了の妥当性をチェックした上で当該データベー
ス中の格納単位の排他を解除するシステムバッファ出力
手段とを有する。
【0021】また、本発明のデータベースシステムにお
ける排他制御方式は、第2のデータベースシステムを対
象とするデータベースシステムにおける排他制御方式に
おいて、各データベースに関する装置種類情報を記憶す
る装置種類情報記憶領域と、データベース処理プログラ
ムからのデータ処理指示に基づいてデータベースから格
納単位を読み込んで当該格納単位に排他を施しシステム
バッファに当該格納単位を格納するシステムバッファ入
力手段と、データベース処理プログラムの終了時におけ
るシステムバッファからデータベースへの格納単位の書
込み処理においてあるデータベースについての全ての格
納単位の書込み処理の終了を認識した時点で前記装置種
類情報記憶領域の参照に基づいて当該書込み処理の終了
の妥当性をチェックした上で当該データベース中の格納
単位の排他を解除するシステムバッファ出力手段と、こ
のシステムバッファ出力手段により格納単位の排他が解
除された時点で当該格納単位に係る履歴ファイル内の更
新後イメージを無効にする履歴採取手段とを有する。
【0022】
【作用】本発明のデータベースシステムにおける排他制
御方式では、第1のデータベースシステムを対象として
、装置種類情報記憶領域が各データベースに関する装置
種類情報を記憶し、システムバッファ入力手段がデータ
ベース処理プログラムからのデータ処理指示に基づいて
データベースから格納単位を読み込んで当該格納単位に
排他を施しシステムバッファに当該格納単位を格納し、
データベース処理プログラムの終了時におけるシステム
バッファからデータベースへの格納単位の書込み処理に
おいてシステムバッファ出力手段があるデータベースに
ついての全ての格納単位の書込み処理の終了を認識した
時点で装置種類情報記憶領域の参照に基づいて当該書込
み処理の終了の妥当性をチェックした上で当該データベ
ース中の格納単位の排他を解除する。
【0023】また、本発明のデータベースシステムにお
ける排他制御方式では、第2のデータベースシステムを
対象として、装置種類情報記憶領域が各データベースに
関する装置種類情報を記憶し、システムバッファ入力手
段がデータベース処理プログラムからのデータ処理指示
に基づいてデータベースから格納単位を読み込んで当該
格納単位に排他を施しシステムバッファに当該格納単位
を格納し、データベース処理プログラムの終了時におけ
るシステムバッファからデータベースへの格納単位の書
込み処理においてシステムバッファ出力手段があるデー
タベースについての全ての格納単位の書込み処理の終了
を認識した時点で装置種類情報記憶領域の参照に基づい
て当該書込み処理の終了の妥当性をチェックした上で当
該データベース中の格納単位の排他を解除し、履歴採取
手段がシステムバッファ出力手段により格納単位の排他
が解除された時点で当該格納単位に係る履歴ファイル内
の更新後イメージを無効にする。
【0024】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0025】図1(a)は、第1のデータベースシステ
ムを対象とする本発明のデータベースシステムにおける
排他制御方式の一実施例の構成を示すブロック図である
。本実施例のデータベースシステムにおける排他制御方
式は、複数のデータベース処理プログラム1と、複数の
システムバッファ2と、システムバッファ入力手段3と
、システムバッファ出力手段4と、低速記憶装置(磁気
ディスク装置等により実現されるアクセス速度の低い記
憶装置)内のデータベース5と、高速記憶装置(電子デ
ィスク装置等により実現されるアクセス速度の高い記憶
装置)内のデータベース6と、装置種類情報記憶領域7
とを含んで構成されている。
【0026】装置種類情報記憶領域7は、各データベー
スに対する当該データベースが記憶されている記憶装置
のアクセス速度に関する種類(「高速」と「低速」との
2種類に限らず、複数の種類に分類することもできる)
を認識するための情報である装置種類情報を記憶してい
る。なお、装置種類情報としては、従来から存在する各
データベースの管理情報(一般的に記憶装置の種類を示
す情報も含まれる)を流用することも可能である。
【0027】図2は、低速記憶装置内のデータベース5
の構造を示す図である。このデータベース5は、複数の
格納単位51,52,53,…から構成されている。
【0028】図3は、高速記憶装置内のデータベース6
の構造を示す図である。このデータベース6は、複数の
格納単位61,62,63,…から構成されている。
【0029】次に、このように構成された本実施例のデ
ータベースシステムにおける排他制御方式の動作につい
て説明する。
【0030】データベース処理プログラム1a(複数の
データベース処理プログラム1の中の任意の1つ)から
のデータ処理指示により、低速記憶装置内のデータベー
ス5中の任意の格納単位(ここでは格納単位51とする
)に対するデータ処理が要求されるものとする。この際
には、システムバッファ入力手段3は、低速記憶装置内
のデータベース5から格納単位51を読み込み、格納単
位51に排他を施し、格納単位51をシステムバッファ
2a(複数のシステムバッファ2の中の任意の1つ)に
格納し、データベース処理プログラム1aが格納単位5
1をアクセスできるようにする。
【0031】続いて、データベース処理プログラム1a
からのデータ処理指示により、高速記憶装置内のデータ
ベース6中の任意の格納単位(ここでは格納単位61と
する)に対するデータ処理が要求されるものとする。こ
の際には、システムバッファ入力手段3は、高速記憶装
置内のデータベース6から格納単位61を読み込み、格
納単位61に排他を施し、格納単位61をシステムバッ
ファ2b(複数のシステムバッファ2の中のシステムバ
ッファ2a以外の任意の1つ)に格納し、データベース
処理プログラム1aが格納単位61をアクセスできるよ
うにする。
【0032】データベース処理プログラム1aの処理が
終了すると(データベース処理プログラム1aのデータ
処理の対象であった格納単位はシステムバッファ2a内
の格納単位51およびシステムバッファ2b内の格納単
位61だけであったものとし、格納単位51および61
はデータベース処理プログラム1aの処理の過程で更新
されているものとする)、システムバッファ出力手段4
は、システムバッファ2a内の格納単位51を低速記憶
装置内のデータベース5に書き込むための書込み処理の
開始を指示し、次にシステムバッファ2b内の格納単位
61を高速記憶装置内のデータベース6に書き込むため
の書込み処理の開始を指示する。すなわち、書込み処理
の開始の順序は、データベース5に対する書込み処理が
先で、データベース6に対する書込み処理が後である。
【0033】これらの書込み処理は、低速記憶装置と高
速記憶装置とのアクセス速度の相違に起因して、データ
ベース6に対する書込み処理がデータベース5に対する
書込み処理よりも先に終了するものとする。
【0034】システムバッファ出力手段4は、データベ
ース6に対する書込み処理の終了を認識すると、装置種
類情報記憶領域7の参照に基づいて当該書込み処理の終
了の妥当性をチェックする。すなわち、書込み処理の開
始の順序(データベース5に対する書込み処理が先でデ
ータベース6に対する書込み処理が後の順序)と書込み
処理の終了の順序(データベース6に対する書込み処理
が先でデータベース5に対する書込み処理が後の順序)
との相違が、書込み処理の異常に起因するもの等ではな
く、記憶装置のアクセス速度の相違に基づくものである
ことを確認する。
【0035】装置種類情報記憶領域7内のデータベース
6に関する装置種類情報およびデータベース5に関する
装置種類情報を参照すると、データベース6を記憶する
記憶装置(高速記憶装置)はデータベース5を記憶する
記憶装置(低速記憶装置)よりもアクセス速度の高い記
憶装置であることが分かるので、システムバッファ出力
手段4は上述のデータベース6に対する書込み処理の終
了が妥当なものであることを確認する。なお、書込み処
理の終了の順序と書込み処理の開始の順序とが同一であ
ったとすると、書込み処理の終了の妥当性は無条件に確
認される。
【0036】以上のようにデータベース6に対する書込
み処理の終了の妥当性をチェックした上で、システムバ
ッファ出力手段4は、データベース5に対する書込み処
理の終了を待たずに、書込み処理の終了したデータベー
ス6内の格納単位61の排他を解除する。
【0037】これにより、高速記憶装置内のデータベー
ス6に対する書込み処理が先に終了すると、低速記憶装
置内のデータベース5に対する書込み処理の終了とは無
関係に、データベース処理プログラム1a以外のデータ
ベース処理プログラム1が格納単位61をアクセス(利
用)できるようになる。しかも、データベース6に対す
る書込み処理の終了の妥当性も確認されている。
【0038】その後にデータベース5に対する書込み処
理の終了を認識すると、システムバッファ出力手段4は
、書込み処理の終了したデータベース5中の格納単位5
1の排他を解除する。
【0039】図1(b)は、第2のデータベースシステ
ムを対象とする本発明のデータベースシステムにおける
排他制御方式の一実施例の構成を示すブロック図である
。本実施例のデータベースシステムにおける排他制御方
式は、複数のデータベース処理プログラム1と、複数の
システムバッファ2と、システムバッファ入力手段3と
、システムバッファ出力手段4と、低速記憶装置内のデ
ータベース5と、高速記憶装置内のデータベース6と、
装置種類情報記憶領域7と、履歴採取手段8と、履歴フ
ァイル9とを含んで構成されている。なお、符号1〜7
の構成要素は、図1(a)中の構成要素と同様のもので
ある(したがって、同じ符号で示している)。
【0040】次に、このように構成された本実施例のデ
ータベースシステムにおける排他制御方式の動作につい
て説明する。
【0041】データベース処理プログラム1a(複数の
データベース処理プログラム1の中の任意の1つ)から
のデータ処理指示により、低速記憶装置内のデータベー
ス5中の任意の格納単位(ここでは格納単位51とする
)に対するデータ処理が要求されるものとする。この際
には、システムバッファ入力手段3は、低速記憶装置内
のデータベース5から格納単位51を読み込み、格納単
位51に排他を施し、格納単位51をシステムバッファ
2a(複数のシステムバッファ2の中の任意の1つ)に
格納し、データベース処理プログラム1aが格納単位5
1をアクセスできるようにする。
【0042】続いて、データベース処理プログラム1a
からのデータ処理指示により、高速記憶装置内のデータ
ベース6中の任意の格納単位(ここでは格納単位61と
する)に対するデータ処理が要求されるものとする。こ
の際には、システムバッファ入力手段3は、高速記憶装
置内のデータベース6から格納単位61を読み込み、格
納単位61に排他を施し、格納単位61をシステムバッ
ファ2b(複数のシステムバッファ2の中のシステムバ
ッファ2a以外の任意の1つ)に格納し、データベース
処理プログラム1aが格納単位61をアクセスできるよ
うにする。
【0043】データベース処理プログラム1aの処理の
過程で格納単位51および61が更新されると、履歴採
取手段8は、格納単位51および61のそれぞれの更新
後イメージを履歴ファイル9に書き込む。
【0044】データベース処理プログラム1aの処理が
終了すると(データベース処理プログラム1aのデータ
処理の対象であった格納単位はシステムバッファ2a内
の格納単位51およびシステムバッファ2b内の格納単
位61だけであったものとする)、システムバッファ出
力手段4は、システムバッファ2a内の格納単位51を
低速記憶装置内のデータベース5に書き込むための書込
み処理の開始を指示し、次にシステムバッファ2b内の
格納単位61を高速記憶装置内のデータベース6に書き
込むための書込み処理の開始を指示する。すなわち、書
込み処理の開始の順序は、データベース5に対する書込
み処理が先で、データベース6に対する書込み処理が後
である。
【0045】これらの書込み処理は、低速記憶装置と高
速記憶装置とのアクセス速度の相違に起因して、データ
ベース6に対する書込み処理がデータベース5に対する
書込み処理よりも先に終了するものとする。
【0046】システムバッファ出力手段4は、データベ
ース6に対する書込み処理の終了を認識すると、装置種
類情報記憶領域7の参照に基づいて当該書込み処理の終
了の妥当性をチェックする。すなわち、書込み処理の開
始の順序(データベース5に対する書込み処理が先でデ
ータベース6に対する書込み処理が後の順序)と書込み
処理の終了の順序(データベース6に対する書込み処理
が先でデータベース5に対する書込み処理が後の順序)
との相違が、書込み処理の異常に起因するもの等ではな
く、記憶装置のアクセス速度の相違に基づくものである
ことを確認する。
【0047】装置種類情報記憶領域7内のデータベース
6に関する装置種類情報およびデータベース5に関する
装置種類情報を参照すると、データベース6を記憶する
記憶装置(高速記憶装置)はデータベース5を記憶する
記憶装置(低速記憶装置)よりもアクセス速度の高い記
憶装置であることが分かるので、システムバッファ出力
手段4は上述のデータベース6に対する書込み処理の終
了が妥当なものであることを確認する。なお、書込み処
理の終了の順序と書込み処理の開始の順序とが同一であ
ったとすると、書込み処理の終了の妥当性は無条件に確
認される。
【0048】以上のようにデータベース6に対する書込
み処理の終了の妥当性をチェックした上で、システムバ
ッファ出力手段4は、データベース5に対する書込み処
理の終了を待たずに、書込み処理の終了したデータベー
ス6内の格納単位61の排他を解除し、履歴採取手段8
にその旨を通知する。
【0049】履歴採取手段8は、格納単位61の排他を
解除した旨の通知をシステムバッファ出力手段4から受
けて、履歴ファイル9内の格納単位61に係る更新後イ
メージを無効にする。
【0050】これにより、高速記憶装置内のデータベー
ス6に対する書込み処理が先に終了すると、低速記憶装
置内のデータベース5に対する書込み処理の終了とは無
関係に、データベース処理プログラム1a以外のデータ
ベース処理プログラム1が格納単位61をアクセス(利
用)できるようになり、格納単位61に係る更新後イメ
ージが書き込まれていた履歴ファイル9内の領域の有効
利用が可能になる。しかも、データベース6に対する書
込み処理の終了の妥当性も確認されている。
【0051】その後にデータベース5に対する書込み処
理の終了を認識すると、システムバッファ出力手段4は
、書込み処理の終了したデータベース5中の格納単位5
1の排他を解除し、履歴採取手段8に履歴ファイル9内
の格納単位51に係る更新後イメージを無効にさせる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1のデ
ータベースシステムおよび第2のデータベースシステム
に対して、アクセス速度の高い記憶装置に記憶されてい
るデータベース中の格納単位の排他区間をアクセス速度
の低い記憶装置に記憶されているデータベース中の格納
単位の書込み処理とは無関係にすることにより、アクセ
ス速度の高い記憶装置に記憶されているデータベース中
の格納単位の排他区間を短くすることができ、データベ
ースシステムの処理効率を向上させることができるとい
う効果がある。
【0053】また、第2のデータベースシステムに対し
て、アクセス速度の高い記憶装置に記憶されているデー
タベース中の格納単位に係る更新後イメージの無効化の
タイミングをアクセス速度の低い記憶装置に記憶されて
いるデータベース中の格納単位の書込み処理とは無関係
にすることにより、そのような更新後イメージを早く無
効にすることができ、履歴ファイルの使用効率を向上さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1のデータベースシステムを対象と
する本発明の一実施例の構成を示すブロック図であり、
(b)は第2のデータベースシステムを対象とする本発
明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の低速記憶装置内のデータベースの構造
を示す図である。
【図3】図1中の高速記憶装置内のデータベースの構造
を示す図である。
【図4】従来のデータベースシステムにおける排他制御
方式の一例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1  データベース処理プログラム 2  システムバッファ 3  システムバッファ入力手段 4  システムバッファ出力手段 5  データベース(低速記憶装置内のデータベース)
6  データベース(高速記憶装置内のデータベース)
7  装置種類情報記憶領域 8  履歴採取手段 9  履歴ファイル 51,52,53,…,61,62,63,…  格納
単位

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1のデータベースシステムを対象と
    するデータベースシステムにおける排他制御方式におい
    て、各データベースに関する装置種類情報を記憶する装
    置種類情報記憶領域と、データベース処理プログラムか
    らのデータ処理指示に基づいてデータベースから格納単
    位を読み込んで当該格納単位に排他を施しシステムバッ
    ファに当該格納単位を格納するシステムバッファ入力手
    段と、データベース処理プログラムの終了時におけるシ
    ステムバッファからデータベースへの格納単位の書込み
    処理において、あるデータベースについての全ての格納
    単位の書込み処理の終了を認識した時点で前記装置種類
    情報記憶領域の参照に基づいて当該書込み処理の終了の
    妥当性をチェックした上で当該データベース中の格納単
    位の排他を解除するシステムバッファ出力手段とを有す
    ることを特徴とするデータベースシステムにおける排他
    制御方式。
  2. 【請求項2】  第2のデータベースシステムを対象と
    するデータベースシステムにおける排他制御方式におい
    て、各データベースに関する装置種類情報を記憶する装
    置種類情報記憶領域と、データベース処理プログラムか
    らのデータ処理指示に基づいてデータベースから格納単
    位を読み込んで当該格納単位に排他を施しシステムバッ
    ファに当該格納単位を格納するシステムバッファ入力手
    段と、データベース処理プログラムの終了時におけるシ
    ステムバッファからデータベースへの格納単位の書込み
    処理において、あるデータベースについての全ての格納
    単位の書込み処理の終了を認識した時点で前記装置種類
    情報記憶領域の参照に基づいて当該書込み処理の終了の
    妥当性をチェックした上で当該データベース中の格納単
    位の排他を解除するシステムバッファ出力手段と、この
    システムバッファ出力手段により格納単位の排他が解除
    された時点で当該格納単位に係る履歴ファイル内の更新
    後イメージを無効にする履歴採取手段とを有することを
    特徴とするデータベースシステムにおける排他制御方式
JP3140968A 1991-05-16 1991-05-16 データベースシステムにおける排他制御方式 Pending JPH04340139A (ja)

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