JPH04339284A - 移動体無線通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ポータブルトランシー
バ，携帯用電話装置等の各種無線通信装置に適用して好
適な移動式無線通信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、山岳での登山時に遭難したときや
、海上で小型の船舶が遭難したとき等の各種非常時に、
ポータブルトランシーバ等の比較的小型の移動式無線通
信装置が、連絡手段として使用されることが屡々あった
。このような場合には、遭難者が無線装置を使用した音
声伝送で、遭難したことを何れかの者に知らせるように
していた。これは、ポータブルトランシーバ等の無線装
置を携帯するのが、比較的容易であるためである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、一般に遭難
者は自分の現在位置を確認するのが困難であることが多
く、無線装置で音声による連絡ができても、救助者に発
見されるまでに時間がかかる場合が多々あった。

【０００４】本発明の目的は、遭難時などの非常時に現
在位置を伝送できる移動式無線通信装置を提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図１に
示すように、位置情報算定手段２と、この位置情報算定
手段２により求めた現在位置情報を所定の態様でエンコ
ードして送信信号とするエンコーダ４と、このエンコー
ダ４の出力を送信用に変調して無線送信する送信手段６
とを備えたものである。

【０００６】

【作用】このようにしたことで、遭難時などの非常時に
自動的に現在位置を伝送することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１を参照し
て説明する。

【０００８】本例は航海中や登山中などに遭難した場合
に、救助を求める信号を送信する通信装置に適用したも
ので、図１において、１は測位手段としてのＧＰＳ処理
部を示し、このＧＰＳ処理部１は、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａ
ｌ　　ＰｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）と称され
る人工衛星を使用した測位システムによる現在位置の測
位装置で、地球の周回軌道上の複数（少なくとも３個）
の人工衛星（以下ＧＰＳ衛星と称する）から伝送される
情報信号（時間情報）をＧＰＳ用アンテナ２で受信し、
受信信号に基づいたＧＰＳ処理部１での所定の演算によ
り、現在の座標位置を検出する装置である。また、現在
位置の移動方向や移動速度も検出することができる。

【０００９】そして、このＧＰＳ処理部１で検出した現
在の座標位置情報（場合によっては現在位置の移動方向
や移動速度の情報も含む）を、液晶パネル等よりなる表
示部３とエンコーダ４に供給する。そして、表示部３で
は供給される座標位置情報に基づいて、現在の座標位置
を表示させる。また、エンコーダ４では、供給される座
標位置情報を、メッセージ発生部５から供給されるメッ
セージ情報と共に所定の態様の送信信号にエンコードす
る。即ち、メッセージ発生部５は、ＳＯＳ等の救助を求
める信号を発生させるもので、このメッセージ発生部５
が出力する信号と、ＧＰＳ処理部１から供給される座標
位置情報とを、エンコーダ４で例えば時分割に送信信号
にエンコードする。そして、エンコーダ４が出力する送
信信号を、送信部６に供給する。この送信部６では、供
給される送信信号を、このシステムで決められた伝送方
式に基づいた変調方法で伝送用に変調し、所定のチャン
ネル（周波数）の伝送信号として送信アンテナ７から無
線送信させる。

【００１０】そして、この送信部６でのエンコーダ４の
出力の無線送信は、例えばこの無線装置の携帯者が所定
の送信スイッチを操作することで、自動的に行うように
しておく。

【００１１】なお、エンコーダ４で座標位置情報をエン
コードさせる態様としては、予め決められた伝送用の符
号に変換する等の他に、供給される座標位置情報を音声
合成回路により音声で知らせる信号に変換させ、この作
成された音声信号を無線送信させるようにしても良い。 また、メッセージ発生部５が出力するメッセージ信号と
して、時刻等の情報を付加させても良い。

【００１２】このように構成したことで、この無線装置
を船舶で航海するときや、登山するとき等に携帯するこ
とで、遭難したとき等の非常時に、簡単に救助を求める
ことができる。即ち、例えば登山中に天候が悪化して遭
難したときには、この無線装置での送信を開始させれば
、自動的にＳＯＳ等の救助を求めるメッセージと共に、
ＧＰＳ処理部１が算定した現在の座標位置情報が送信さ
れ、この無線送信信号の受信者が、遭難者の居場所を直
ちに判断でき、救助活動を迅速に行うことができるよう
になる。或いは、船舶が遭難したときには、この船舶の
現在の座標位置と共に流されている方向，速度に関する
情報も得られるようにすることもでき、この点からも救
助活動を迅速に行うことができるようになる。

【００１３】この場合、ＧＰＳ装置であるＧＰＳ処理部
１は演算処理を行うだけなので、マイクロコンピュータ
を使用して小型に構成することができ、またＧＰＳ用ア
ンテナ２も受信信号の周波数帯域（１ＧＨｚ帯）が非常
に高いので、小型（数センチ程度）にすることができる
ので、測位手段であるＧＰＳ装置を通信装置に設置して
も、通信装置が大型になることはなく、携帯用として小
型に構成することが可能になる。

【００１４】また、エンコーダ４で座標位置情報をエン
コードさせる態様として、上述したように音声合成によ
り音声で知らせる信号に変換させた場合には、この座標
位置情報を受信する側で、スピーカなどの受信音声を出
力させる手段だけがあれば、座標位置を確認することが
でき、通常のトランシーバなどの各種通信装置で受信さ
せることができるようになる。

【００１５】次に、本発明の第２の実施例を図２を参照
して説明する。

【００１６】本例は、音声の通話が可能なトランシーバ
に座標位置情報の送出手段を設けたもので、ＧＰＳ用ア
ンテナ２からの受信信号に基づいてＧＰＳ処理部１での
演算処理で算出した現在の座標位置情報を、表示部３及
びエンコーダ４に供給する。そして、表示部３で現在の
座標位置を表示させると共に、エンコーダ４でマイク８
から供給される音声信号とこの座標位置情報とを、所定
の態様でエンコードする。即ち、エンコーダ４で時分割
或いは周波数多重で音声信号とこの座標位置情報とを混
合するエンコードを行い、このエンコードされた送信信
号を、送信部６に供給する。この送信部６では、供給さ
れる送信信号を、このシステムで決められた伝送方式に
基づいた変調方法で伝送用に変調し、所定のチャンネル
（周波数）の伝送信号として送信アンテナ７から無線送
信させる。

【００１７】また、本例のトランシーバは、受信アンテ
ナ９と、この受信アンテナ９に接続された受信部１０と
、受信部１０が受信して復調した音声を出力させるスピ
ーカ１１とを備え、トランシーバとして音声の受信がで
きるようにしてある。

【００１８】そして、このトランシーバには、座標位置
の送信を行うスイッチ（図示せず）が設けてあり、この
スイッチが操作されることで、ＧＰＳ処理部１で算出し
た座標位置情報が上述したエンコードが行われた後、送
信される。

【００１９】このように構成したことで、この通信装置
は通常時は音声の送受信が可能なトランシーバとして機
能し、遭難などの非常時には、第１の実施例の通信装置
と同様に、現在の座標位置情報を送信させることができ
る。或いは、非常時以外でも、発信者の現在の正確な座
標位置を相手側に簡単に知らせることができ、便利であ
る。この場合、座標位置情報は、時分割或いは周波数多
重で音声信号と混合されるので、座標位置情報の送信が
音声の送受信を邪魔することが殆どなく、使用上便利で
ある。

【００２０】次に、本発明の第３の実施例を図３を参照
して説明する。

【００２１】本例においても、音声の通話が可能なトラ
ンシーバに座標位置情報の送出手段を設けたもので、Ｇ
ＰＳ用アンテナ２からの受信信号に基づいてＧＰＳ処理
部１での演算処理で算出した現在の座標位置情報を、表
示部３及び中央制御装置（ＣＰＵ）１３に供給する。こ
の中央制御装置１３は、マイクロコンピュータで構成さ
れて、トランシーバの送受信動作の制御を行うもので、
中央制御装置１３にエンコーダ４が接続してある。そし
て、ＧＰＳ処理部１で算出した現在の座標位置情報を、
中央制御装置１３を介してエンコーダ４に供給し、この
エンコーダ４でマイク８から供給される音声信号とこの
座標位置情報とを、所定の態様でエンコードする。即ち
、エンコーダ４で時分割或いは周波数多重で音声信号と
この座標位置情報とを混合するエンコードを行い、この
エンコードされた送信信号を、送信部６に供給する。 この送信部６では、供給される送信信号を、このシステ
ムで決められた伝送方式に基づいた変調方法で伝送用に
変調し、所定のチャンネル（周波数）の伝送信号として
送信アンテナ７から無線送信させる。この場合、送信部
６で設定される送信チャンネルも、中央制御装置１３で
制御される。

【００２２】ここで、ＧＰＳ処理部１で算出した座標位
置情報の送信は、所定のスイッチ（図示せず）の操作で
行われる場合と、後述する座標位置情報信号の伝送を指
示する信号を受信したときに行われる場合と、このトラ
ンシーバの電源を投入したときに行われる場合などがあ
る。

【００２３】また、中央制御装置１３からエンコーダ４
には、相手側に座標位置情報信号の伝送を指示する信号
を供給することができるようにしてあり、この伝送を指
示する信号がエンコーダ４に供給されるとき、上述した
座標位置情報信号と同様にエンコードして送信信号とさ
れる。

【００２４】そしてこの通信装置は、受信アンテナ９と
、この受信アンテナ９に接続された受信部１０とを備え
、中央制御装置１３の制御に基づいて受信部１０で受信
したチャンネルの信号を、デコーダ１２に供給する。 このデコーダ１２は、受信信号に含まれる音声信号と座
標位置情報信号とをデコードして分離する回路で、エン
コーダ４でのエンコードに対応したデコードを行うもの
である。そして、デコーダ１２で分離された音声信号を
、スピーカ１１に供給して出力させる。また、デコーダ
１２で分離された座標位置情報信号を、中央制御装置１
３を介してＧＰＳ処理部１に供給し、このＧＰＳ処理部
１に接続された表示部３に座標位置を表示させる。

【００２５】また、受信部１０で受信した信号として、
座標位置情報信号の伝送を指示する信号が含まれるとき
には、この伝送を指示する信号がデコーダ１２から中央
制御装置１３に供給され、中央制御装置１３の指令でＧ
ＰＳ処理部１から現在の座標位置情報信号が出力される
。そして、この座標位置情報信号が上述した処理により
送信部６に接続された送信アンテナ７から送信される。

【００２６】このように構成したことで、例えばこのト
ランシーバを２台用意して、この２台で音声の送受信を
交互に行うとき、それぞれのトランシーバから座標位置
情報信号を送信させることで、相手側の現在の座標位置
が表示部３に表示され、相手の位置の確認が簡単にでき
る。また、一方のトランシーバから他方のトランシーバ
に、座標位置情報信号の伝送を指示する信号を伝送する
ことで、他方のトランシーバから自動的に現在の座標位
置情報が返送され、他方のトランシーバの現在の座標位
置を、一方のトランシーバの操作だけで確認することが
できる。

【００２７】なお、上述各実施例においては、市民バン
ド（ＣＢ）を使用したトランシーバとして構成したが、
他の比較的小型の通信装置にも適用できる。例えば、自
動車に搭載されるいわゆる自動車電話装置に適用するこ
ともできる。この自動車電話装置に例えば図３に示す第
３の実施例の通信装置を適用することで、自動車電話装
置が搭載された自動車の現在の走行位置が、他の電話装
置を使用して確認することができる。この場合の具体的
な使用例としては、例えば自動車が盗まれたときに、こ
の盗難車の位置を直ちに知ることができ、便利である。

【００２８】また、市民バンド用トランシーバ，自動車
電話装置の他にも、携帯用電話装置，船舶用電話装置，
船舶用無線通信装置など、各種小型通信装置に適用でき
る。さらにまた、本発明は上述実施例に限らず、その他
種々の構成が取り得ることは勿論である。

【００２９】

【発明の効果】本発明によると、簡単に現在の座標位置
などの情報を伝送することができ、例えば遭難時などの
非常時に、自動的に現在位置を伝送することができ、救
助などが迅速に行える利益がある。この場合、ＧＰＳな
どの測位手段を使用することで、現在の座標位置の検出
が小型の装置で正確に行え、携帯に適した小型の通信装
置として構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す構成図である。

【図２】本発明の第２の実施例を示す構成図である。

【図３】本発明の第３の実施例を示す構成図である。

【符号の説明】

１　　ＧＰＳ処理部 ２　　ＧＰＳ用アンテナ ３　　表示部 ４　　エンコーダ ５　　メッセージ発生部 ６　　送信部 ７　　送信用アンテナ １３　　中央制御装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　位置情報算定手段と、該位置情報算定
   手段により求めた現在位置情報を所定の態様でエンコー
   ドして送信信号とするエンコーダと、該エンコーダの出
   力を送信用に変調して無線送信する送信手段とを備えた
   移動式無線通信装置。