JPH04338958A - レジスト材料、その製造方法およびこれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

レジスト材料、その製造方法およびこれを用いたパターン形成方法

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JPH04338958A
JPH04338958A JP3138060A JP13806091A JPH04338958A JP H04338958 A JPH04338958 A JP H04338958A JP 3138060 A JP3138060 A JP 3138060A JP 13806091 A JP13806091 A JP 13806091A JP H04338958 A JPH04338958 A JP H04338958A
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JP
Japan
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resist
resist material
polysiloxane
acid generator
alkoxysilane
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Pending
Application number
JP3138060A
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English (en)
Inventor
Haruyori Tanaka
啓順 田中
Yoshio Kawai
義夫 河合
Koji Ban
弘司 伴
Jiro Nakamura
二朗 中村
Takao Kimura
隆男 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積回路等の製造におけ
るリソグラフィに使用するレジスト材料に関し、特にネ
ガパターンを高精度に再現し、かつ酸素プラズマ耐性の
高いレジスト材料に関する。また、本発明はそのような
レジスト材料の製造方法およびそのようなレジスト材料
を使用したレジストパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ノボラック樹脂と感光剤のナフトキノン
ジアジドから成るポジ形のフォトレジストは、高感度,
高解像度,アルカリ可溶性等の特徴を持つため、リソグ
ラフィの分野において最近用いられている。
【0003】一般に、レジストは単層レジストと2層レ
ジストに大別される。前者はプロセスが簡便な利点があ
る。しかし、短波長,高解像露光に伴う光学的焦点深度
の低下を補うために、レジストを薄膜化できる後者が注
目される。すなわち、後者はプロセスは煩雑であるが、
露光装置の性能を最大限に生かすことができる。
【0004】2層レジスト(B.J.Lin,Soli
d  State  Technol.,26(5),
105(1983)参照)において、高形状比のパター
ンは基板上に形成したレジスト薄膜をマスクとして、酸
素プラズマエッチング(O2 RIE)で異方性エッチ
ングすることによって得られている。このO2 RIE
耐性はレジスト材料にとってきわめて重要視されるよう
になっており、O2 RIEにより酸化物を形成するよ
うな材料、一般にはケイ素(シリコン)を含む材料がO
2RIE耐性に優れているとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、現用のフォ
トレジストは、シリコン成分を含んでいないためO2 
RIE耐性が悪い欠点があった。これを解決するため、
ポリシロキサン系のレジスト材料が提案されているが、
この種の材料は一般にガラス転移温度が低く、このため
加工時にほこりが付き易い,膜厚制御が困難,現像時の
パターン変形による現像性低下などプロセスとの適合性
に大きな問題があった。
【0006】例えば、ノボラック樹脂にシリコン化合物
と酸発生剤を添加したもので、露光時に発生する酸によ
りシリコン化合物が縮合し、アルカリ水溶液に溶解しに
くくなることを利用したレジスト材料が知られている(
SPIE  Vol.1262Advanced  i
n  Resist  Technology  an
d  Processing  VII  pp.11
0(1990);SPIE  Vol.1262  A
dvanced  in  Resist  Tech
nology  and  Processing  
VII  pp.26(1990)参照)。これらのレ
ジスト材料はレジスト中のSi含有率が低い(12%以
下)ため、酸素プラズマ耐性が低くなり、精度良いパタ
ーン形成が困難である。
【0007】また、ポリシロキサンと架橋剤(酸発生剤
)から成り、露光時OH基のところで架橋を生じアルカ
リ水溶液に溶解しにくくなるようにしたレジスト材料が
知られている(第51回応用物理学会学術講演会予稿集
28a−PC−8(1990)参照)。このレジスト材
料は架橋反応を利用しているため、パターンの解像性が
悪い。
【0008】さらに、露光に使用する高エネルギー線の
うち遠紫外線と紫外線の両者に対してレジスト材料とし
て使用できるものは少ない。
【0009】したがって、ガラス転移温度が高く、また
、O2 RIE耐性に優れ、広範囲の高エネルギー線に
対して使用し得る、アルカリ現像タイプのレジスト材料
が期待されている。
【0010】本発明の一つの目的はガラス転移温度が高
く、O2 RIE耐性に優れ、広範囲の高エネルギー線
に対して使用し得るレジスト材料を提供することである
【0011】本発明の別の目的はガラス転移温度が高く
、O2 RIE耐性に優れ、広範囲の高エネルギー線に
対して使用し得るレジスト材料の製造方法を提供するこ
とである。
【0012】本発明のさらに別の目的はそのようなレジ
スト材料を使用したレジストパターン形成方法を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題点を解決するために、鋭意研究した結果、まず、シ
ロキサン結合を骨格構造とすることによりO2 RIE
耐性を高め、多官能アルコキシドを原料とすることによ
り梯子型の化学構造をとることによりガラス転移温度を
高め、また、シラノール基を導入し、これらのシラノー
ル基が酸により脱水縮合してアルカリ現像液に不溶とな
りネガパターンを形成できるようにすることにより、上
記の目的を達成し得ることを見出した。
【0014】本発明の第1の発明のレジスト材料は、(
a)次式(1)〜(3)で表わされる部分構造単位
【0
015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】(R1 ,R2 およびR3 は、同一ま
たは相異なって、有機残基を表わし、R1 ,R2 お
よびR3 の一部もしくは全部がオキシラン環を有する
。)を有し、上式(1),(2)および(3)により表
わされる部分構造単位はシロキサン結合を形成するよう
に相互に結合してポリシロキサンを構成して成るポリシ
ロキサン、および(b)酸発生剤から成ることを特徴と
する。
【0019】上記レジスト材料はさらに水酸基を有する
有機高分子またはエポキシ化合物を含有していてもよい
。また、R1 ,R2 およびR3 の一部が2−(3
,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基を表わし、残
部がフェニル基を表わし、上記酸発生剤がジフェニル−
4−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフル
オロフォスフェートであるものが好ましい。
【0020】本発明の第2の発明のレジスト材料は、オ
キシラン環を有するアルコキシシランまたはこれとオキ
シラン環を有しないアルコキシシランの加水分解・脱水
縮合によって得られるポリシロキサンと酸発生剤とから
成ることを特徴とする。
【0021】上記レジスト材料はさらに水酸基を有する
有機高分子またはエポキシ化合物を含有していてもよい
。また、上記オキシラン環を有するアルコキシシランが
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエ
トキシシランであり、上記オキシラン環を有しないアル
コキシシランがフェニルトリエトキシシランであり、上
記酸発生剤がジフェニル−4−チオフェノキシフェニル
スルフォニウムヘキサフルオロフォスフェートであるこ
とが好ましい。
【0022】本発明の第3の発明のレジスト材料の製造
方法は、オキシラン環を有するアルコキシシランを加水
分解して加水分解生成物を生じる工程;該加水分解生成
物を脱水縮合してポリシロキサンを生成する工程;およ
び該ポリシロキサンを酸発生剤と混合する工程から成る
ことを特徴とする。
【0023】本発明の第4の発明のレジスト材料の製造
方法は、オキシラン環を有するアルコキシシランと、オ
キシラン環を有しないアルコキシシランとを加水分解し
て加水分解生成物を生じる工程;該加水分解生成物を脱
水縮合してポリシロキサンを生成する工程;および該ポ
リシロキサンと酸発生剤を混合する工程から成ることを
特徴とする。
【0024】本発明の第5の発明のレジストパターン形
成方法は、基板上に有機高分子を塗布して2層レジスト
の下層を形成する工程;該下層上に本発明のレジスト材
料のいずれかを塗布して2層レジストの上層を形成し、
2層レジストを作成する工程;該2層レジストをプレベ
ークする工程;該プレベーク2層レジストを高エネルギ
ー線で像様露光する工程;該露光2層レジストをポスト
ベークして照射部分をアルカリ水溶液に不溶化する工程
;該ポストベーク2層レジストをアルカリで現像して非
照射部の該レジスト材料を除去するとともに照射部の該
レジスト材料を残存させる工程;および該残存したレジ
スト材料をマスクとして該下層を酸素ガスを用いるドラ
イエッチングによって除去する工程から成ることを特徴
とする。
【0025】上記レジストパターン形成方法において上
記ポストベーク工程を上記プレベーク工程が行われる温
度よりも低い温度で行うことが好ましい。
【0026】
【作用】本発明のレジスト材料を構成するポリシロキサ
ンは、一種以上のオキシラン環(エポキシ基ともいう)
含有多官能アルコキシシランの加水分解・縮合によるか
、あるいはオキシラン環含有多官能アルコキシシランと
オキシラン環非含有アルコキシシランとの共重合(加水
分解・脱水縮合)等によって得られるポリシロキサンで
あって、該ポリシロキサンの有機側鎖の一部あるいは全
部がオキシラン環を有することを特徴とするポリシロキ
サンである。
【0027】すなわち、本発明で使用するポリシロキサ
ンは次式(1)〜(3)で表わされる部分構造単位を同
時に含有している。
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】上式においてR1 ,R2 およびR3 
は、同一または相異なって、有機残基、例えば脂肪族炭
化水素残基,脂環式炭化水素残基または芳香族炭化水素
残基を表わし、R1 ,R2 およびR3 の一部もし
くは全部がオキシラン環を有し、上式(1),(2)お
よび(3)により表わされる部分構造単位はシロキサン
結合を形成するように相互に結合してポリシロキサンを
構成している。
【0032】このポリシロキサンは典型的には下記のよ
うなラダー構造を含んでいる。
【0033】
【化10】
【0034】上式(4a)において、m=1〜10であ
り、複数個のRは、同一または相異なって、R1 ,R
2 またはR3 と同じ定義を持つ。
【0035】上記完全ラダー構造以外にも下記式(4b
),(4c),(4d)または(4e)によって表わさ
れる部分的にシロキサン結合が加水分解された形の不完
全ラダー構造も含んでいてもよい。
【0036】
【化11】
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】上式(4b)〜(4e)において、m=1
〜10,n=1〜10、かつm+n≦10であり、複数
個のRは、同一または相異なって、上記R1 ,R2 
またはR3 によって表わされる脂環族炭化水素残基と
しては、メチル基,エチル基,プロピル基,ヘキシル基
等の好ましくは炭素数1〜6のアルキル基,ビニル基,
アリル基等の好ましくは炭素数2〜4のアルケニル基;
アセトキシ基などが挙げられる。
【0041】また、R1 ,R2 またはR3 によっ
て表わされる脂環式炭化水素残基としてはシクロヘキシ
ル基等の好ましくは炭素数5〜6のシクロアルキル基が
挙げられる。
【0042】さらに、R1 ,R2 またはR3 によ
って表わされる芳香族炭化水素残基としてはフェニル基
等が挙げられる。
【0043】上記のR1 ,R2 またはR3 によっ
て表わされる基はフッ素原子、アミノ基、2−アミノエ
チルアミノ、N−アリル−N−(2−アミノエチル)ア
ミノ、N−アリル−N−グリシジルアミノ、N,N−ジ
グリシジルアミノ等の置換アミノ基、メルカプト基、シ
アノ基、メタクリロキシ基等のアルケニルカルボニルオ
キシ基、アセトキシ基、4−テトラヒドロフタル酸無水
物基、4−テトラヒドロフタル酸基などの置換基で置換
されていてもよい。
【0044】R1 ,R2 またはR3 によって表わ
される基の具体例としては、例えば、3−グリシドキシ
プロピル基、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチル基、3−(N−アリル−N−グリシジル)アミノ
プロピル基、3−(N,N−ジグリシジル)アミノプロ
ピル基、メチル基,エチル基、プロピル基、ヘキシル基
、ビニル基、アリル基、アミノ基、3−(2−アミノエ
チルアミノ)プロピル基、N−メチルアミノプロピル基
、3−アミノプロピル基、3−[N−アリル−N−(2
−アミノエチル)]アミノプロピル基、3−(N−アリ
ル−N−グリシジル)アミノプロピル基、3−(N,N
−ジグリシジル)アミノ)プロピル基、3−メルカプト
プロピル基、2−シアノエチル基、3−メタクリロキシ
プロピル基、プロポキシ基、アセトキシ基、4−テトラ
ヒドロフタル酸無水物基などが挙げられる。
【0045】多官能アルコキシシランの加水分解・縮合
によって合成する場合はこのポリシロキサンは一般には
次のような方法によって合成される。まず、特定のアル
コキシシランをエタノール,メタノール,プロパノール
等のアルコールに溶解し、これに水と塩酸などの触媒を
加える。この触媒は場合によっては除いてもよい。この
反応は常温で進行するが、必要に応じて、例えば100
℃程度に加熱してもよい。所定時間(通常2〜10時間
程度)経過後、反応溶液を水中に投入し、沈殿した生成
物をろ別した後通常50℃で乾燥する。この段階での生
成物を実用に供しても良いし、また、さらに高重合体を
所望する場合には、生成物を適当な溶媒(例えば、ジメ
チルアセトアミド(DMAc))中でアルカリ触媒など
によりさらに反応を進めればよい。あるいはバルク状で
さらに120〜140℃程度に加熱して縮合を進める方
法も有効である。アルコキシシランはこの反応過程にお
いてシラノールを生成するために、得られたポリシロキ
サンはアルカリ水溶液に溶解する。
【0046】本発明において用いられる触媒は特に限定
するものではなく、酸触媒およびアルカリ触媒が用いら
れる。このような酸触媒としては、塩酸,弗酸,硝酸,
硫酸,酢酸,ギ酸等が例示される。また、アルカリ触媒
としては、アンモニア,水酸化ナトリウム,水酸化カリ
ウム、水酸化カルシウム等が例示される。
【0047】また、本発明のアルコキシシランの加水分
解・縮合によって得られたポリシロキサンは、一般に末
端にシラノール基を有するため、これが縮合を起こし経
時的に特性が変化しうる可能性がある。これを避けるた
めには、シリル化剤によりシラノール基を他の非反応性
の置換基に置換することができる。しかし、アルカリ溶
解性との関係から、シリル化は注意深く制御する必要が
ある。シリル化剤としては、例えば、トリメチルシリル
クロライド,ヘキサメチルジシラザン等が挙げられる。
【0048】本発明において用いられるオキシラン環(
エポキシ基)を有する多官能アルコキシシランは特に限
定されるものではなく、分子中に、オキシラン環を持つ
2官能あるいは3官能のアルコキシシランである。具体
的には、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン、3−(N−アリル−N−グリシジル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N,N−ジグ
リシジル)アミノプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、2−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、
3−(N−アリル−N−グリシジル)アミノプロピルト
リエトキシシラン、3−(N,N−ジグリシジル)アミ
ノプロピルトリエトキシシラン等が例示される。
【0049】また、本発明に使用するポリシロキサンは
上記オキシラン環含有アルコキシシランと、オキシラン
環非含有アルコキシシランとの共重合によって得られる
ポリシロキサンも含まれる。
【0050】この共重合反応は通常上記オキシラン環を
有するアルコキシシランの加水分解・脱水縮合と同様の
反応条件下で行われる。
【0051】この種のオキシラン環非含有アルコキシシ
ランは特に限定するものではないが、具体的には、ジメ
トキシジメチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、ジ
メトキシメチル−3,3,3−トリフルオロプロピルシ
ラン、ジエトキシジビニルシラン、ジエトキシジエチル
シラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、
3−(2−アミノエチルアミノプロピル)ジメトキシメ
チルシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジエト
キシメチルフェニルシラン、ジメトキシジフェニルシラ
ン、ジエトキシジフェニルシラン、トリス(2−メトキ
シエトキシ)ビニルシラン、メチルトリメトキシシラン
、エチルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオ
ロプロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、3−(N−メチルアミノプロピル)トリメトキシ
シラン、メチルトリス(2−アミノエトキシ)シラン、
トリアセトキシビニルシラン、トリエトキシビニルシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、3−(2−アミノエチルアミノ
プロピル)トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシ
シラン、2−シアノエチルトリエトキシシラン、アリル
トリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ヘキシル
トリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシ
シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、メチルトリプロポキシシラン、フェニルトリエトキ
シシラン、3−[N−アリル−N−(2−アミノエチル
)]アミノプロピルトリメトキシシラン、3−(N−ア
リル−N−グリシジル)アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、3−(N,N−ジグリシジル)アミノプロピルト
リメトキシシラン、4−トリメトキシシリルテトラヒド
ロフタル酸無水物、4−トリエトキシシリルテトラヒド
ロフタル酸無水物、4−トリイソプロポキシシリルテト
ラヒドロフタル酸無水物、4−トリメトキシシリルテト
ラヒドロフタル酸、4−トリエトキシシリルテトラヒド
ロフタル酸、4−トリイソプロポキシシリルテトラヒド
ロフタル酸、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシ
ラン、テトラブトキシシラン、n−ブチルトリクロロシ
ラン、ジメチルジクロロシラン、エチルトリクロロシラ
ン、メチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラ
ン、トリクロロビニルシラン、ジフェニルジクロロシラ
ン等が例示される。これらのうち、特に好ましいのは、
原料の入手しやすさ,反応性,得られた生成物の特性等
の点から、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシランおよびテト
ラエトキシシランである。
【0052】オキシラン環含有アルコキシシランとして
は2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
エトキシシランが特に好ましく、オキシラン環非含有ア
ルコキシシランとしてはフェニルトリエトキシシランが
特に好ましい。両者を併用することが好ましい。
【0053】本発明のレジスト材料に使用するポリシロ
キサンは、重量平均分子量が通常800〜10,000
である。重量平均分子量が800より小さいと感度が不
十分であり、逆に10,000を超えると経時安定性が
悪くなる。このポリシロキサンにおけるオキシラン環の
存在量は約20〜70%である。20%以下ではアルカ
リ溶解性が低い問題があり、70%以上になるとガラス
転移温度が50℃以下となり不都合である。シリコン含
有量は高い程解像性の点で有利であるが、好ましくは1
5%以上である。
【0054】レジスト材料のガラス転移温度は高い程解
像性に優れるが、レジストとして使用するためには50
℃以上必要であり、好ましくは100℃以上である。し
かし、一般に150℃以上にすることは困難である。従
って、ガラス転移温度は、好ましくは100℃〜150
℃である。
【0055】ガラス転移温度を高める上でフェニルトリ
エトキシシランを共重合させることは重要であり、光の
透過率とアルカリ溶解性との関係からその組成が決定さ
れる。フェニルトリメトキシシランの添加量が80モル
%以上になるとアルカリ水溶液に対する溶解性が極度に
低下し、アルカリ現像ができなくなる。これはフェニル
基よりもエポキシ基のほうが水に対する親和性が大きい
ためと推察される。好ましくはフェニル基の添加量は3
0モル%から80モル%が良い。
【0056】例えば、オキシラン環含有アルコキシシラ
ンとして2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシランを選びこれをフェニルトリエトキ
シシランと反応させると、例えば下記のようなラダー型
構造のポリシロキサンが得られる。
【0057】
【化15】
【0058】また、一部シロキサン結合が解離した形の
下記の式(5b),(5c),(5d)または(5e)
により表わされるラダー構造を含んでいることもある。
【0059】
【化16】
【0060】
【化17】
【0061】
【化18】
【0062】
【化19】
【0063】上式(5b),(5c),(5d)および
(5e)において、m=1〜10,n=1〜10、かつ
m+n≦10であり、φはフェニル基を表わし、Epは
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基を表
わす。ただし、任意のφと任意のEpとが置き換わった
構造をしていてもよい。
【0064】ポリシロキサンから成るレジスト材料は適
当な感光剤との組合せで様々な用途に応用できる。しか
し、オルソナフトキノン系の感光剤は300nm以下で
大きな吸収を有し、しかも光照射により褪色しないため
エキシマレーザ(例えばKrf)などの遠紫外線領域の
波長を光源とするリソグラフィのレジスト材料には適さ
ない。従って、本発明では感光剤として酸発生剤を用い
る。ポリシロキサンに残存するシラノール基は酸発生剤
から発生した酸を触媒として効率よく脱水縮合するため
、酸発生剤の添加量は少量でよく、このため遠紫外線領
域において光吸収を小さくできる。
【0065】本発明における酸発生剤は特に限定されな
いが、下記一般式(I),(II)または(III)

0066】
【化20】 ArN2+MXn−                
         (I)Ar2 I+ MXn−  
                   (II)Ar
3 S+ MXn−                
     (III)(式中、Arは、同一または相異
なって、芳香族基または置換芳香族基(例えばt−ブチ
ル基,メトキシ基,フェノキシ基,チオフェノキシ基等
で置換されていてもよいフェニル基,ナフチル基等)を
表わし、MXnはBF4 ,PF6 ,AsF6 ,S
bF6 の群から選択された一種を表わす。)で表わさ
れるオニウム塩(例えばジフェニル−4−チオフェノキ
シフェニルスルフォニウムヘキサフルオロフォスフェー
ト等),トリフレート化合物(例えばビス(t−ブチル
フェニル)ヨードニウムトリフレート,トリフェニルス
ルフォニウムトリフレート等)あるいはハロゲン化メチ
ルトリアジン,テトラブロモビスフェノールA,ニトロ
ベンジルエステル化物などが使用できる。酸発生剤の中
には波長が300nm以上の紫外線には低感度のものが
あるが、その場合、フェナチアジンのような分光増感剤
を添加することも可能である。
【0067】この中で最も解像性に優れ、またレジスト
材料としての保存安定性に優れた酸発生剤はジフェニル
−4−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフ
ルオロフォスフェートである。
【0068】このレジスト組成物において酸発生剤は、
アルカリ液に対するシロキサンポリマの溶解防止剤とし
ての役割も果たす。酸発生剤の添加量は、通常0.5〜
20重量%の範囲であり、0.5%未満では発生する酸
の量が少ない。このため、高感度化が困難となる。また
20%を越えるとレジスト材料としてのシリコン含有率
が低下し、酸素プラズマ耐性が低下する。また、248
nmでの吸収が大きくなる問題がある。一般には5%程
度が好ましい添加量である。
【0069】本発明における水酸基を有する有機高分子
は特に限定されるものではないが、ノボラック樹脂,フ
ェノール樹脂,ピロガロールアセトンポリマ,ポリビニ
ルフェノールなどが使用できる。これらの高分子はレジ
ストと基板との密着性の改善の効果があるだけでなく、
保存安定性を改善できる効果がある。添加量はポリシロ
キサンの10重量%あれば十分である。
【0070】また、エポキシ化合物は脂肪族系,芳香族
系のどちらでも使用でき、例えばエチレングリコールジ
グリシジル,エピコート815(エポキシ樹脂,シエル
社製),エピコート1001(エポキシ樹脂,シエル社
製),エポキシスチレン,エポキシブタン等が使用でき
るが、エポキシ等量の小さいものが添加量が少なくでき
る利点がある。添加量はポリマに対し5重量%以下で、
レジストの保存安定性に大きな効果が認められた。
【0071】溶媒としては2−エトキシエチルアセテー
ト,乳酸エチル,メトキシ−2−プロパノールなど一般
に使用されているレジスト溶媒が使用できる。
【0072】次に、図1および図2を参照しながら本発
明のレジスト材料を用いたパターン形成方法を述べる。 図1は本発明のレジストパターン形成方法を示す工程図
である。図2は実施例9に従って作成したレジストパタ
ーンの概略斜視図である。
【0073】まず、必要に応じ酸化皮膜を形成したシリ
コンウエハなどの基板1上に有機高分子材料の膜2を形
成(下層塗布工程A)し、該膜2の上に本発明のレジス
ト組成物3を塗布(上層塗布工程B)して2層構造とす
る。ついでプレベーク(プレベーク工程C)した後、マ
スクを使用して高エネルギー線を像様照射(露光工程D
)する。現像する前に熱処理(ポストベーク(PEB:
ポストエクスポージュアベーク)工程E)を行い、酸発
生剤から発生した酸を触媒としてエポキシの架橋を促進
させ、照射部分をアルカリ水溶液に不溶とする。ついで
、アルカリ現像により非照射部のレジスト材料を除去(
現像工程F)する。
【0074】次に、残留した照射部のレジスト材料をマ
スクとし、酸素ガスを用いるドライエッチングによって
下層の有機高分子膜をエッチング除去(ドライエッチン
グ工程G)することにより、パターンを形成する。
【0075】上記の有機高分子材料としては、酸素プラ
ズマによりエッチングされるものであればその種類を問
わないが、パターン形成後これをマスクとして基板をド
ライエッチングする際に耐性が必要とされるため、芳香
族含有ポリマーが望ましい。
【0076】上記二層レジストの下層および上層の塗布
は通常の塗布方法、例えばスピンコーティングにより適
用できる。プレベークは通常100〜120℃、好まし
くは105〜110℃で行われる。高エネルギー線とし
ては電子線,X線,遠紫外線,紫外線を用いることがで
きる。PEBは通常55〜90℃、好ましくは65〜7
5℃の温度で行われる。ドライエッチングは例えば平行
平板型スパッタエッチング装置を用いて酸素ガスをエッ
チングガスとして通常RFパワー0.1〜0.2W/c
m2 ,O2 ガス分圧5〜15ミリトールの条件で1
0〜30分間エッチングすることにより行われる。
【0077】該パターン形成方法において、PEB温度
をプレベーク温度により低くすることにより酸の拡散を
抑制することができるため、高解像性のパターン形成が
可能となる。
【0078】一般に、現在までに得られている解像限界
は高圧水銀灯からのg線(436nm)およびi線(3
65nm)を使用した場合、それぞれ0.5μmおよび
0.4μmであり、KrFエキシマレーザ(248nm
)を使用した場合は0.3μmが限界とされている。 0.3μmの解像限界を持つレジスト材料を使用すれば
一般に64メガビットのLSI等の作成が可能であると
考えられているが、解像限界が0.3μmのレジスト材
料を実際に使用する場合には実際に得られるパターン幅
は0.35μmになる。このように、光源によるコント
ラストは限界に達した感があるが、本発明においては材
料面からさらに解像限界を高めるものである。解像限界
0.25μmが達成されれば256メガビットの実装装
置を得ることが充分期待し得るので、0.25μm以下
の微細パターンを形成し得ることは少なからぬ意義があ
る。
【0079】実際、本発明のレジスト材料の特徴は光透
過率が高く(70%以上)、高解像性であるばかりでな
く、高感度(20mJ/cm2 )である。また、Si
含有率が高く(17%以上)、酸素プラズマ耐性が高い
ので、2層レジストの上層レジストとして使用できる。 このため、KrFリソグラフィで図2に模式的に示すよ
うに0.25μm以下の幅の微細パターンが高アスペク
ト比(約3/0.25=12)で形成できる利点がある
。 したがって、この材料によりクォータミクロンの超LS
Iの製造が可能になる。
【0080】また、電子線・X線リソグラフィへの適用
も可能であり、この場合0.2μm以下のパターン形成
が可能である。
【0081】本発明のレジスト材料を使用したパターン
形成方法によればレジストのO2 RIE耐性が高いこ
ととライン・アンド・スペース幅を小さくできることか
らアンダカットを生じにくく、ひき続き、ほぼレジスト
寸法通りの基板のドライエッチングパターンを形成する
ことを可能とする。
【0082】
【実施例】以下、本発明を合成例,実施例によりさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0083】合成例1 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン23.6
g(0.1モル)をエタノールに溶解し、撹拌しながら
これに塩酸水溶液を添加した。常温で24時間反応した
後、さらに60℃で144時間反応した。室温に冷却後
アンモニアを加えてさらに24時間反応を続けた。反応
後、反応溶液を蒸留水中に投入し、生成した沈殿物をろ
別し白色のポリマーを得た。生成物はテトラヒドロフラ
ン(THF),エタノール,エチレングリコールモノエ
チルエーテル(エチルセロソルブ),メチルイソブチル
ケトン(MIBK),アセトン等の溶媒に可溶であった
。これらの溶液からは透明で均一な膜が得られた。
【0084】合成例2 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン11.8
g(0.05モル)およびフェニルトリエトキシシラン
12.0g(0.05モル)をエタノールに溶解し、撹
拌しながらこれに塩酸水溶液を添加した。常温で24時
間反応した後、さらに60℃で144時間反応した。反
応後反応溶液を蒸留水中に投入し、生成した沈殿物をろ
別し白色のポリマーを得た。生成物はTHF,エタノー
ル,エチルセロソルブ,MIBK,アセトン,酢酸エチ
ル等の溶媒に可溶であった。これらの溶液からは透明で
均一な膜が得られた。
【0085】合成例3 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン11.8
g(0.05モル)およびメチルトリエトキシシラン8
.9g(0.05モル)をエタノールに溶解し、撹拌し
ながらこれに塩酸水溶液を添加した。常温で24時間反
応した後、さらに60℃で144時間反応した。反応後
反応溶液を蒸留水中に投入し、生成した沈殿物をろ別し
白色のポリマーを得た。生成物はTHF,エタノール,
エチルセロソルブ,MIBK,アセトン,酢酸エチル等
の溶媒に可溶であった。これらの溶液からは透明で均一
な膜が得られた。
【0086】合成例4 3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン4.72
g(0.02モル),メチルトリエトキシシラン8.9
g(0.05モル)およびテトラエトキシシラン6.2
4g(0.03モル)をエタノールに溶解し、撹拌しな
がらこれに塩酸水溶液を添加した。常温で6時間反応し
た後、アンモニア水を加えてさらに60℃24時間反応
した。反応後反応溶液を蒸留水中に投入し、生成した沈
殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生成物はTHF,
エタノール,エチルセロソルブ,MIBK,アセトン,
酢酸エチル等の溶媒に可溶であった。これらの溶液から
は透明で均一な膜が得られた。
【0087】合成例5 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン24.6g(0.1モル)をエタノールに
溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添加した。常
温で24時間反応した後、さらに60℃で144時間反
応した。反応後、反応溶液を蒸留水中に投入し、生成し
た沈殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生成物はTH
F,エタノール,エチルセロソルブ,MIBK,アセト
ン等の溶媒に可溶であった。これらの溶液からは透明で
均一な膜が得られた。
【0088】合成例6 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン12.3g(0.05モル)およびフェニ
ルトリエトキシシラン13.6g(0.05モル)をエ
タノールに溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添
加した。常温で24時間反応した後、さらに60℃で1
44時間反応した。反応後、反応溶液を蒸留水中に投入
し、生成した沈殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生
成物はTHF,エタノール,エチルセロソルブ,MIB
K,アセトン,酢酸エチル等の溶媒に可溶であった。こ
れらの溶液からは透明で均一な膜が得られた。このポリ
マの赤外吸収スペクトルを図3に示すが、3400cm
−1と905cm−1においてシラノールの水酸基の吸
収が観察される。図4に29Si−NMRのチャートを
示すが、 −48ppmに
【0089】
【化21】
【0090】−57ppmに
【0091】
【化22】
【0092】−62ppmに
【0093】
【化23】
【0094】−67ppmに
【0095】
【化24】
【0096】−71ppmに
【0097】
【化25】
【0098】−81ppmに
【0099】
【化26】
【0100】のSiのピークが観察される。またポリマ
の分子量は約1500であった。
【0101】合成例7 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン12.3g(0.05モル)およびメチル
トリエトキシシラン8.9g(0.05モル)をエタノ
ールに溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添加し
た。常温で24時間反応した後、さらに60℃144時
間反応した。反応後反応溶液を蒸留水中に投入し、生成
した沈殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生成物はT
HF,エタノール,エチルセロソルブ,MIBK,アセ
トン,酢酸エチル等の溶媒に可溶であった。これらの溶
液からは透明で均一な膜が得られた。
【0102】合成例8 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン4.92g(0.02モル),メチルトリ
エトキシシラン8.9g(0.05モル)およびテトラ
エトキシシラン6.24g(0.03モル)をエタノー
ルに溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添加した
。常温で6時間反応した後、アンモニア水を加えてさら
に60℃24時間反応した。室温に冷却後、アンモニア
を加えさらに12時間反応を続けた。反応後反応溶液を
蒸留水中に投入し、生成した沈殿物をろ別し白色のポリ
マーを得た。生成物はTHF,エタノール,エチルセロ
ソルブ,MIBK,アセトン,酢酸エチル等の溶媒に可
溶であった。これらの溶液からは透明で均一な膜が得ら
れた。
【0103】合成例9 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン4.92g(0.02モル)およびフェニ
ルトリエトキシシラン19.2g(0.08モル)をエ
タノールに溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添
加した。常温で24時間反応した後、さらに60℃で1
44時間反応した。反応後反応溶液を蒸留水中に投入し
、生成した沈殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生成
物はTHF,エタノール,エチルセロソルブ,MIBK
,アセトン,酢酸エチル等の溶媒に可溶であった。これ
らの溶液からは透明で均一な膜が得られた。
【0104】合成例10 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン2.46g(0.01モル),4−トリメ
トキシシリルテトラヒドロフタル酸無水物2.72g(
0.01モル)およびフェニルトリエトキシシラン19
.2g(0.08モル)をエタノールに溶解し、撹拌し
ながらこれに塩酸水溶液を添加した。常温で24時間反
応した後、さらに60℃で144時間反応した。反応後
反応溶液を蒸留水中に投入し、生成した沈殿物をろ別し
白色のポリマーを得た。生成物はTHF,エタノール,
エチルセロソルブ,MIBK,アセトン,酢酸エチル等
の溶媒に可溶であった。これらの溶液からは透明で均一
な膜が得られた。
【0105】合成例11 2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン4.92g(0.02モル)およびメチル
トリエトキシシラン14.2g(0.08モル)をエタ
ノールに溶解し、撹拌しながらこれに塩酸水溶液を添加
した。常温で24時間反応した後、さらに60℃で14
4時間反応した。反応後反応溶液を蒸留水中に投入し、
生成した沈殿物をろ別し白色のポリマーを得た。生成物
はTHF,エタノール,エチルセロソルブ,MIBK,
アセトン,酢酸エチル等の溶媒に可溶であった。これら
の溶液からは透明で均一な膜が得られた。
【0106】実施例1 合成例1〜11で得たシロキサンポリマに2,6−ジニ
トロベンジルトシレートを10重量%添加したレジスト
組成物をスピンコート法により約0.3μmの厚さでシ
リコンウェハに塗布し、100℃で20分プレベークし
た。プレベーク後、高エネルギー線(電子線,X線,遠
紫外線)を像様照射した。ただし、遠紫外線の場合はピ
ーク波長を257nm(コールドミラーCm=250n
m)とした。以下の実施例においても同様である。照射
後、80℃のホットプレート上で5分間熱処理し、続い
てHPRD402(テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド(TMAH)濃度約3重量%のアルカリ水溶液,フ
ジハント社製,以下同じ)と水の比が1/1の現像液で
それぞれ現像し、照射部の残膜が初期膜厚の50%にな
るところの照射量D50を感度とした。
【0107】表1に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.3μm以下の幅のパターンが形成できた。
【0108】
【表1】
【0109】実施例2 実施例1のレジスト組成物に分光増感剤としてフェナチ
アジンをポリマにたいし、0.5重量%添加したレジス
ト組成物を約0.3μmの厚さでシリコンウェハに塗布
し、100℃で20分間プレベークした。プレベーク後
マスクアライナー(キヤノン社製)を用いて紫外線照射
した。照射後、実施例1と同様の方法で熱処理をし、続
いて同じ現像液で現像し、照射部の残膜が初期膜厚の5
0%となる照射量を感度として求めた。
【0110】表2に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.5μm幅のパターンが形成できた。
【0111】
【表2】
【0112】実施例3 合成例3で得られたシロキサンポリマに以下の酸発生剤
を添加したレジスト組成物を調整し、実施例1と同様の
方法でレジスト特性を評価した。その結果を表3に示す
【0113】 酸発生剤1    トリフェニルスルフォニウムヘキサ
フルオロ−              アンチモネー
ト                        
          2重量%酸発生剤2    トリ
フェニルスルフォニウムヘキサフルオロ−      
        アーセネート           
                         
2重量%酸発生剤3    ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロ−              アーセネ
ート                       
             2重量%酸発生剤4   
 ビス(t−ブチルフェニル)ヨードニウム−    
          トリフレート         
                         
  2重量%酸発生剤5    2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−フェニル−           
   1,3,5−トリアジン           
             10重量%酸発生剤6  
  鉄アレンヘキサフルオロフォスフェート錯体   
     5重量%酸発生剤7    トリ(2,3−
ジブロモプロピル)−              イ
ソシアヌレート                  
              5重量%酸発生剤8  
  4−メトキシベンゼンジアゾニウム−      
        トリフルオロメタンスルフォネート 
               5重量%酸発生剤9 
   2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−  
            1,3,5−トリアジン  
                        5
重量%酸発生剤10  テトラブロモビスフェノール 
                   10重量%酸
発生剤11  ジブロモメチルトリアジン      
                  5重量%
【01
14】
【表3】
【0115】実施例4 合成例1〜11で得たシロキサンポリマにノボラック樹
脂を10重量%、そして2,6−ジニトロベンジルトシ
レートを10重量%添加したレジスト組成物をスピンコ
ート法により約0.3μmの厚さでシリコンウェハに塗
布し、100℃で20分プレベークした。プレベーク後
、高エネルギー線(電子線,X線,遠紫外線)を照射し
た。照射後、80℃のホットプレート上で5分間熱処理
し、続いてHPRD402(フジハント社製)と水の比
が1/1の現像液でそれぞれ現像し、照射部の残膜が初
期膜厚の50%になるところの照射量D50を感度とし
た。
【0116】表4に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.3μm以下の幅のパターンが形成できた。
【0117】
【表4】
【0118】実施例5 実施例4のレジスト組成物に分光増感剤としてフェナチ
アジンをポリマにたいし、0.5重量%添加したレジス
ト組成物を約0.3μmの厚さでシリコンウェハに塗布
し、100℃で20分間プレベークした。プレベーク後
マスクアライナー(キヤノン社製)を用いて紫外線照射
した。照射後、実施例1と同様の方法で熱処理をし、続
いて同じ現像液で現像し、照射部の残膜が初期膜厚の5
0%となる照射量を感度として求めた。
【0119】表5に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.5μm幅のパターンが形成できた。
【0120】
【表5】
【0121】実施例6 合成例3で得られたシロキサンポリマにノボラック樹脂
10重量%と以下の酸発生剤を添加したレジスト組成物
を調整し、実施例1と同様の方法でレジスト特性を評価
した。その結果を表6に示す。
【0122】 酸発生剤1    トリフェニルスルフォニウムヘキサ
フルオロ−              アンチモネー
ト                        
          2重量%酸発生剤2    トリ
フェニルスルフォニウムヘキサフルオロ−      
        アーセネート           
                         
2重量%酸発生剤3    ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロ−              アーセネ
ート                       
             2重量%酸発生剤4   
 ビス(t−ブチルフェニル)ヨードニウム−    
          トリフレート         
                         
  2重量%酸発生剤5    2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−フェニル−           
   1,3,5−トリアジン           
             10重量%酸発生剤6  
  鉄アレンヘキサフルオロフォスフェート錯体   
     5重量%酸発生剤7    トリ(2,3−
ジブロモプロピル)−              イ
ソシアヌレート                  
              5重量%酸発生剤8  
  4−メトキシベンゼンジアゾニウム−      
        トリフルオロメタンスルフォネート 
               5重量%酸発生剤9 
   2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−  
            1,3,5−トリアジン  
                        5
重量%酸発生剤10  テトラブロモビスフェノール 
                   10重量%酸
発生剤11  ジブロモメチルトリアジン      
                  5重量%
【01
23】
【表6】
【0124】実施例7 合成例1で得られたシロキサンポリマにトリフェニルス
ルフォニウムトリフレートを3重量%そして表7に示す
水酸基を有する有機高分子を10重量%添加したレジス
ト組成物を調整し、実施例1と同様の方法でレジスト特
性を評価した。その結果を表7に示す。
【0125】
【表7】
【0126】実施例8 シリコンウェアにAZ−1350レジスト(ヘキスト社
製)を3μmの厚さに塗布し、200℃で30分間加熱
し不溶化させた。このAZレジストの上に実施例1,実
施例2,実施例3,実施例4,実施例5および実施例6
で用いたレジスト組成物を約0.3μmの厚さに塗布し
、100℃で20分間プレベークした。プレベーク後、
高エネルギー線(電子線,X線,遠紫外線,あるいは紫
外線)を照射し、それぞれの実施例1と同様の方法で熱
処理をし、続いて同一組成の現像液で現像を行いパター
ンを形成した。その後、平行平板型スパッタエッチング
装置で酸素ガスをエッチングガスとして、また上記レジ
ストパターンをマスクとしてAZレジストをエッチング
した。RFパワー0.2W/cm2 ,O2 ガス圧2
0ミリトールの条件で15分エッチングすることにより
、レジストパターンに覆われていない部分のAZレジス
トは完全に消滅した。
【0127】また、実施例1で用いたいずれのレジスト
組成物でも0.3μm幅のライン&スペースパターンが
約3μmの厚さで形成でき、実施例2の組成物を用いた
場合は0.5μm幅のライン&スペースパターンが形成
できた。
【0128】実施例9 合成例1〜11で得たシロキサンポリマにポリビニルフ
ェノール10重量%そしてジフェニル−4−チオフェノ
キシフェニルスルフォニウムヘキサフルオロフェスフェ
ート3重量%をメトキシ−2−プロパノールに溶解した
レジスト溶液を調整した。レジスト組成物をスピンコー
ト法により約0.3μmの厚さでシリコンウェハに塗布
し、100℃で20分プレベークした。プレベーク後、
高エネルギー線(電子線,X線,遠紫外線)を照射した
。照射後、80℃のホットプレート上で5分間熱処理し
、続いてHPRD402(フジハント社製)と水の比が
1/1の現像液でそれぞれ現像し、照射部の残膜が初期
膜厚の50%になるところの照射量D50を感度とした
【0129】表8に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.25μm以下の幅のパターンが形成できた。
【0130】
【表8】
【0131】実施例10 実施例9のレジスト組成物に分光増感剤としてフェナチ
アジンをポリマにたいし、0.5重量%添加したレジス
ト組成物を約0.3μmの厚さでシリコンウェハに塗布
し、100℃で20分間プレリベークした。プレベーク
後i線ステッパ(ニコン社製)を用いて紫外線照射した
。照射後、実施例9と同様の方法で熱処理をし、続いて
同じ現像液で現像し、照射部の残膜が初期膜厚の50%
となる照射量を感度として求めた。
【0132】表9に感度と解像性を示す。解像性はライ
ン&スペースパターンを形成して評価し、いずれの材料
も0.35μm幅のパターンが形成できた。
【0133】
【表9】
【0134】実施例11 合成例6で得られたシロキサンポリマにポリビニルフェ
ノール10重量%と以下の酸発生剤を添加したレジスト
組成物を調整し、実施例9と同様の方法でレジスト特性
を評価した。その結果を表10に示す。
【0135】 酸発生剤1    トリフェニルスルフォニウムヘキサ
フルオロ−              アンチモネー
ト                        
          2重量%酸発生剤2    トリ
フェニルスルフォニウムヘキサフルオロ−      
        アーセネート           
                         
2重量%酸発生剤3    ジフェニルヨードニウムヘ
キサフルオロ−              アーセネ
ート                       
             2重量%酸発生剤4   
 ビス(t−ブチルフェニル)ヨードニウム−    
          トリフレート         
                         
  2重量%酸発生剤5    2,4−ビス(トリク
ロロメチル)−6−フェニル−           
   1,3,5−トリアジン           
             10重量%酸発生剤6  
  鉄アレンヘキサフルオロフォスフェート錯体   
     5重量%酸発生剤7    トリ(2,3−
ジブロモプロピル)−              イ
ソシアヌレート                  
              5重量%酸発生剤8  
  4−メトキシベンゼンジアゾニウム−      
        トリフルオロメタンスルフォネート 
               5重量%酸発生剤9 
   2,4,6−トリス(トリクロロメチル)−  
            1,3,5−トリアジン  
                        5
重量%酸発生剤10  テトラブロモビスフェノール 
                   10重量%酸
発生剤11  ジブロモメチルトリアジン      
                  5重量%酸発生
剤12  2,6−ジニトロベンジルトシレート   
         10重量%
【0136】
【表10】
【0137】実施例12 シリコンウェアにAZ−1350レジスト(ヘキスト社
製)を3μmの厚さに塗布し、200℃で30分間加熱
し不溶化させた。このAZレジストの上に実施例9,実
施例10あるいは実施例11で用いたレジスト組成物を
約0.3μmの厚さに塗布し、100℃で20分間プレ
ベークした。プレベーク後、高エネルギー線(電子線,
X線,遠紫外線,あるいは紫外線)を照射し、実施例9
あるいは実施例10と同様の方法で熱処理をし、続いて
同一組成の現像液で現像を行いパターンを形成した。そ
の後、平行平板型スパッタエッチング装置で酸素ガスを
エッチングガスとして、また上記レジストパターンをマ
スクとしてAZレジストをエッチングした。RFパワー
0.2W/cm2 ,O2 ガス圧20ミリトールの条
件で15分エッチングすることにより、レジストパター
ンに覆われていない部分のAZレジストは完全に消滅し
た。
【0138】また、実施例9で用いたいずれのレジスト
組成物でも0.25μm以下の幅のライン&スペースパ
ターンが約3μmの厚さで形成でき(図2参照)、実施
例10の組成物を用いた場合は0.35μm幅のライン
&スペースパターンが形成できた。
【0139】実施例13 合成例6で得られたシロキサンポリマにジフェニル−4
−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフルオ
ロフォスフェートを3重量%そして表11に示す水酸基
を有する有機高分子を10重量%添加したレジスト組成
物を調整し、実施例9と同様の方法でレジスト特性を評
価した。その結果を表11に示す。
【0140】
【表11】
【0141】実施例14 合成例6で得られたシロキサンポリマにジフェニル−4
−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフルオ
ロフォスフェートを3重量%そしてポリビニルフェノー
ルを添加したレジストにおいて、ポリビニルフェノール
の添加量と感度の関係を図5に示す。感度は初期値と6
ヶ月室温放置したレジストについて評価した。ノボラッ
ク樹脂の添加により、感度は少し低下するが、経時安定
性は大幅に改善された。すなわち、ポリビニルフェノー
ルを添加しない場合、添加したレジストと比較して6ヶ
月室温放置したときの感度変化が大きい。
【0142】実施例15 合成例6で得られたシロキサンポリマにジフェニル−4
−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフルオ
ロフォスフェートそしてポリビニルフェノールを10重
量%添加したレジストにおいて、ジフェニル−4−チオ
フェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフルオロフォ
スフェートの添加量と感度の関係を測定した。その結果
を図6に示すが、添加量が増加するに伴い高感度となる
が、保存安定性が低下する傾向にある。
【0143】実施例16 合成例6で得られたシロキサンポリマにトリフェニルス
ルフォニウムトリフレートを3重量%そして表12に示
すエポキシ化合物を5重量%添加したレジスト組成物を
調整し、実施例9と同様の方法でレジスト特性を評価し
た。その結果を表12に示す。
【0144】
【表12】
【0145】
【発明の効果】本発明のレジスト材料はシラノール基を
有するシロキサンポリマに酸発生剤、場合によって、さ
らに、水酸基を有する有機高分子および/またはエポキ
シ化合物を添加したものであり、高エネルギー線照射に
より発生した酸を触媒として、シラノール基が効率よく
脱水縮合するため、高感度なアルカリ現像可能な非膨潤
型ネガ型レジストになる。また、シリコンを含有するた
め酸素プラズマ耐性が高く、したがって、2層レジスト
の上層レジストとして使用できる。2層レジストに使用
できるため、0.5μm以下(例えば0.25μm)の
幅の微細パターンが高アスペクト比(例えば約10)で
形成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレジストパターン形成方法を示す工程
図である。
【図2】本発明の実施例9に従って作成したレジストパ
ターンの概略斜視図である。
【図3】本発明の合成例6に従って2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランとフェ
ニルトリエトキシシランから調製したポリシロキサンの
赤外吸収スペクトルを示す図である。
【図4】本発明の合成例6に従って2−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランとフェ
ニルトリエトキシシランから調製したポリシロキサンの
29Si−NMRチャートである。
【図5】合成例6で得られた2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシランとフェニルト
リエトキシシランから調製したポリシロキサンに酸発生
剤としてジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスル
フォニウムヘキサフルオロフォスフェート(3重量%)
と水酸基を有する有機高分子としてポリビニルフェノー
ルを添加したレジストにおけるポリビニルフェノールの
添加量と感度の関係を示すグラフであり、感度は初期値
と6ヶ月放置レジストについて評価したものである。
【図6】合成例6で得られた2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシランとフェニルト
リエトキシシランから調製したポリシロキサンに酸発生
剤としてジフェニル−4−チオフェノキシフェニルスル
フォニウムヘキサフルオロフォスフェートと水酸基を有
する有機高分子としてポリビニルフェノール(10重量
%)を添加したレジストにおけるジフェニル−4−チオ
フェノキシフェニルスルフォニウムヘキサフルオロフォ
スフェートの添加量と感度の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1  基板 2  下層 3  上層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)次式(1)〜(3)で表わされ
    る部分構造単位 【化1】 【化2】 【化3】 (R1 ,R2 およびR3 は、同一または相異なっ
    て、有機残基を表わし、R1 ,R2 およびR3 の
    一部もしくは全部がオキシラン環を有する。)を有し、
    上式(1),(2)および(3)により表わされる部分
    構造単位はシロキサン結合を形成するように相互に結合
    してポリシロキサンを構成して成るポリシロキサン、お
    よび(b)酸発生剤から成るレジスト材料。
  2. 【請求項2】  オキシラン環を有するアルコキシシラ
    ンまたはこれとオキシラン環を有しないアルコキシシラ
    ンの加水分解・脱水縮合によって得られるポリシロキサ
    ンと酸発生剤とから成るレジスト材料。
  3. 【請求項3】  さらに水酸基を有する有機高分子を含
    有することを特徴とする請求項1または2記載のレジス
    ト材料。
  4. 【請求項4】  さらにエポキシ化合物を含有すること
    を特徴とする請求項1,2または3記載のレジスト材料
  5. 【請求項5】  R1 ,R2 およびR3 の一部が
    2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基を表
    わし、残部がフェニル基を表わし、上記酸発生剤がジフ
    ェニル−4−チオフェノキシフェニルスルフォニウムヘ
    キサフルオロフォスフェートであることを特徴とする請
    求項1,3または4記載のレジスト材料。
  6. 【請求項6】  上記オキシラン環を有するアルコキシ
    シランが2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
    ルトリエトキシシランであり、上記オキシラン環を有し
    ないアルコキシシランがフェニルトリエトキシシランで
    あり、上記酸発生剤がジフェニル−4−チオフェノキシ
    フェニルスルフォニウムヘキサフルオロフォスフェート
    であることを特徴とする請求項2,3または4記載のレ
    ジスト材料。
  7. 【請求項7】  オキシラン環を有するアルコキシシラ
    ンを加水分解して加水分解生成物を生じる工程;該加水
    分解生成物を脱水縮合してポリシロキサンを生成する工
    程;および該ポリシロキサンを酸発生剤と混合する工程
    から成ることを特徴とするレジスト材料の製造方法。
  8. 【請求項8】  オキシラン環を有するアルコキシシラ
    ンと、オキシラン環を有しないアルコキシシランとを加
    水分解して加水分解生成物を生じる工程;該加水分解生
    成物を脱水縮合してポリシロキサンを生成する工程;お
    よび該ポリシロキサンと酸発生剤を混合する工程から成
    ることを特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】  基板上に有機高分子を塗布して2層レ
    ジストの下層を形成する工程;該下層上に請求項1,2
    ,3,4,5または6記載のレジスト材料を塗布して2
    層レジストの上層を形成し、2層レジストを作成する工
    程;該2層レジストをプレベークする工程;該プレベー
    ク2層レジストを高エネルギー線で像様露光する工程;
    該露光2層レジストをポストベークして照射部分をアル
    カリ水溶液に不溶化する工程;該ポストベーク2層レジ
    ストをアルカリで現像して非照射部の該レジスト材料を
    除去するとともに照射部の該レジスト材料を残存させる
    工程;および該残存したレジスト材料をマスクとして該
    下層を酸素ガスを用いるドライエッチングによって除去
    する工程から成ることを特徴とするレジストパターン形
    成方法。
  10. 【請求項10】  上記ポストベーク工程を上記プレベ
    ーク工程が行われる温度よりも低い温度で行うことを特
    徴とする請求項9記載のレジストパターン形成方法。
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