JPH04338634A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH04338634A
JPH04338634A JP11183191A JP11183191A JPH04338634A JP H04338634 A JPH04338634 A JP H04338634A JP 11183191 A JP11183191 A JP 11183191A JP 11183191 A JP11183191 A JP 11183191A JP H04338634 A JPH04338634 A JP H04338634A
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JP
Japan
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oxide film
silicon
semiconductor device
silicon substrate
substrate
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JP11183191A
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English (en)
Inventor
Akihiro Miyauchi
昭浩 宮内
Yutaka Misawa
三沢 豊
Takaya Suzuki
誉也 鈴木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大規模集積回路(LS
I)などの製造工程において酸化膜上にはシリコンを堆
積させず、シリコン表面にのみシリコンを成長させる選
択成長法に係り、特にシリコンが堆積しにくい酸化膜を
有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコンの選択成長には、シリコ
ンの原料ガスとして、ジクロルシラン(SiH2Cl2
)ガスのように塩素を含むガスを用い、また、成長温度
も900℃以上であった。また、基体表面の酸化膜は通
常のドライ酸化法、湿式酸化法、高圧酸化法などによっ
て形成された酸化膜をパタ−ニングした後にそのまま使
用していた。なお、この種の選択成長法に関するものに
は例えば特公平1−223765号公報が挙げられる。
【0003】次に、シリコンの選択成長に用いられる代
表的な基体の構造を図3に示す。シリコン基板11上の
一部に酸化膜12を形成する。シリコンの選択成長工程
においては酸化膜12が存在しないシリコン基板11の
開口部13へのみシリコンを成長させる。このような構
造を有する基体に上記従来法によって選択成長条件でシ
リコンを成長させたあとの一般的な成長形態を図4に示
す。シリコンは酸化膜12の上には堆積せず、開口部1
3にのみ堆積した結果、選択的に成長したシリコン層1
4を形成する。このシリコン層14にはファセット31
と呼ばれる結晶学的にシリコン基板11と面方位指数の
異なる結晶面が現れる。また、シリコン層14と酸化膜
12との界面には欠陥32が発生する。この内、ファセ
ット31はシリコン層14の膜厚が数百ナノメ−トルの
場合には数ナノメ−トル以下であり、エピタキシャルベ
−ストランジスタのように選択エピタキシャル膜厚が1
00ナノメ−トル程度の場合にはトランジスタの素子特
性に影響を与えることはない。しかしながら酸化膜12
との界面に発生する欠陥32は接合リ−ク電流の原因に
なり、素子特性を劣化させることが知られている。。
【0004】シリコン層14と酸化膜12との界面に欠
陥32が発生する原因は選択成長したシリコン層14と
酸化膜12との熱膨張係数が異なるためである。すなわ
ち、選択成長後に基体を室温まで冷却する際に界面近傍
にストレスがかかり、その結果、欠陥32が発生する。 つまり、選択成長温度を低温化すれば界面近傍のストレ
スは低下し、欠陥32の発生を抑制することができる。
【0005】選択成長温度の低温化にはシリコンを含む
原料ガスが低温(850℃以下)で容易に基体表面近傍
において分解、反応しなければならない。このためには
分解温度の低いガスを原料として用いることが最も効果
的である。
【0006】分解温度が低く、LSIの製造工程におい
てシリコン薄膜の形成用として一般に使用されているの
はモノシランガスである。しかし、モノシランガスのみ
、あるいはモノシランガスと水素ガスの混合ガスを用い
た化学気相成長法では成長圧力が極めて低い(約0.1
パスカル以下)場合を除き、酸化膜12の表面にもシリ
コンが成長してしまう。この原因はモノシランガスには
塩素が含まれていないために基体表面での化学反応過程
において塩化水素ガスによる酸化膜12上でのシリコン
のエッチング過程が発生しないためである。また、低温
選択成長の原料ガスとしてモノシランガスと塩化水素ガ
スの混合ガスを用いる場合、成長温度の低温化とともに
酸化膜12上へのシリコンの堆積量は増加してしまい、
良好な選択性を得られなくなる。なお、モノシランガス
と塩化水素ガスを用いたシリコンの選択成長結果につい
ては例えば、ジャ−ナル  オブ  エレクトロケミカ
ル  ソサイアチィ−128(1981年)第1353
頁から第1359頁(J.  Electrochem
.  Soc.,128(1981)PP1353−1
359)に記載されているように水素ガスに対して0.
1vol%に希釈されたモノシランガスと上記モノシラ
ンガスとの混合比(HCl/SiH4)が0〜5の塩化
水素ガスを用いた気相成長法の結果が報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では約8
50℃以下の低温成長では酸化膜12にシリコンが堆積
してしまい、良好な選択成長を実現できなかった。
【0008】本発明の目的は、選択成長においてシリコ
ンが堆積しにくい酸化膜12を有する半導体装置及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、シリコン基板と、このシリコン基板上に設
けられ少なくとも表面の組成が酸素過剰であるシリコン
酸化膜と、この酸化膜の開口部の前記シリコン基板上に
設けられたシリコン層とを備えたことを特徴とする半導
体装置である。
【0010】また本発明は、シリコン基板と、このシリ
コン基板上に設けられ少なくとも表面の組成がSiとO
との未結合手を有するシリコン酸化膜と、この酸化膜の
開口部の前記シリコン基板上に設けられたシリコン層と
を備えたことを特徴とする半導体装置である。
【0011】また本発明は、シリコン基板上に少なくと
も表面の組成が酸素過剰であるシリコン酸化膜を形成す
る工程と、この酸化膜の開口部の前記シリコン基板表面
上にシリコン層を堆積させる工程とを含むことを特徴と
する半導体装置の製造方法である。ここで、酸素過剰の
シリコン酸化膜の形成は、SiH4とN2Oの反応でS
iO2を生成させる際のN2Oの供給量を前記生成物で
ある酸化膜のSiに対するOの量が2ではなく2以上と
成るように設定して行うのがよい。
【0012】また本発明は、シリコン基板上に少なくと
も表面の組成がSiとOとの未結合手を有するシリコン
酸化膜を形成する工程と、この酸化膜の開口部の前記シ
リコン基板表面上にシリコン層を堆積させる工程とを含
むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。ここ
で、SiとOの未結合手の形成は、予め前記シリコン酸
化膜に水素、酸素、ネオン、窒素、フッ素、燐、砒素、
アンチモン、硼素、クリプトン、塩素、ヘリウムのうち
少なくとも一種類の元素を含むガスを用いてプラズマ処
理を施して行うのがよい。または、SiとOの未結合手
の形成は、予め前記シリコン酸化膜に水素、酸素、アル
ゴン、ネオン、窒素、フッ素、燐、砒素、アンチモン、
硼素、クリプトン、塩素、ヘリウムのうち少なくとも一
種類の元素を含む物質をイオン打ち込みして行うのがよ
い。
【0013】また本発明は、シリコン基板上にシリコン
酸化膜を形成する工程と、該酸化膜の開口部の前記シリ
コン基板表面上に、600℃以上850℃以下で、水素
ガスに対して0.001〜0.01vol%に希釈した
モノシランガス(SiH4)と上記モノシランガスとの
混合比(HCl/SiH4)が0.5〜500の塩化水
素ガス(HCl)との混合ガスを接触させてシリコン層
を堆積させる工程とを含むことを特徴とする半導体装置
の製造方法である。ここで、前記混合ガスと基板との接
触する圧力が10000パスカル以下であるものがよい
【0014】
【作用】酸化膜12を仮にSiO2と記述した場合、塩
化水素ガスが反応系に存在する場合の選択成長工程にお
ける酸化膜12上あるいはその近傍での化学反応は、下
記反応式化1および化2として表される。
【0015】
【化1】
【0016】 SiO2(s)+Si(a)  →  2SiO(g)
【0017】
【化2】
【0018】 SiO2(s)+Si(a)+2HCl(g)  →S
iO2(s)+SiCl2(g)+H2(g)ここで添
字のs,a,gは物質がそれぞれ固体、吸着、ガスの状
態にあることを表す。化1はモノシランガスの分解フラ
グメントの一部であるSiが酸化膜12上で反応し、揮
発性の物質であるSiOとして蒸発することを示してい
る。また、化2は酸化膜12上に吸着したシリコンを塩
化水素ガスがエッチングして除去する過程を表している
。化2によって酸化膜12上のシリコンの堆積を抑制し
ようとした場合、過度に塩化水素ガスを導入するとシリ
コンのエッチング反応が過剰となり、基体表面に存在す
る開口部13のシリコンがエッチングされてしまう。そ
こで化1に表される反応を効率良く生じさせることが有
効となる。
【0019】酸化膜12がSiO2として存在する場合
、SiO2は化学的に極めて安定であるため、化1に示
されるようにSi−Oの結合を低温で解離させることは
困難である。化1に示される反応を効率良く生じさせる
ためには酸化膜12上にシリコンが吸着したとき、この
吸着シリコンに酸素が容易に供給されれば良い。すなわ
ち、予め酸化膜12中に余分な酸素を含有させておけば
良い。この場合化1に寄与する酸化膜12は酸化膜12
の表面近傍のみであるので酸化膜12全体の酸素が過剰
である必要はなく、酸化膜12表面近傍のみに過剰な酸
素が存在していれば良い。
【0020】あるいは、化1に示される反応を効率良く
生じさせるためには選択成長工程の前に基体表面上にあ
る酸化膜12へ、水素、酸素、ネオン、窒素、フッ素、
燐、砒素、アンチモン、硼素、クリプトン、塩素、ヘリ
ウムのうち少なくとも一種類の元素を含むガスを用いて
プラズマ処理を施せば酸化膜12表面近傍のSi−O結
合はダメ−ジを受け、化1に示される反応を効率良く生
じさせることが可能となる。前記ダメージは電子スピン
共鳴(ESR)や元素分析等によって確認することがで
きる。特に、プラズマ処理に用いられるガスに酸素が含
まれる場合、酸化膜12中に過剰な酸素が存在する効果
も生じ、より効果的に酸化膜12上へのシリコンの堆積
を抑制できる。
【0021】あるいは、化1に示される反応を効率良く
生じさせるためには選択成長工程の前に基体表面上にあ
る酸化膜12へ、水素、酸素、アルゴン、ネオン、窒素
、フッ素、燐、砒素、アンチモン、硼素、クリプトン、
塩素、ヘリウムのうち少なくとも一種類の元素をイオン
打ち込みすることで酸化膜12表面近傍のSi−O結合
はダメ−ジを受け、化1に示される反応を効率良く生じ
させることが可能となる。特に、イオン打ち込みされる
物質中に酸素が含まれる場合、酸化膜12中に過剰な酸
素が存在する効果も生じ、より効果的に酸化膜12上へ
のシリコンの堆積を抑制できる。
【0022】酸化膜12上へのシリコンの堆積を抑制す
る方法としては、酸化膜12上に不純物が存在しない、
クリ−ンな状態にしておくことも有効である。すなわち
、酸化膜12上にシリコンが堆積する場合、酸化膜12
上に存在する水分などがシリコン成長の核になり、そこ
からシリコンが堆積し始めるからである。酸化膜12表
面を選択成長工程中に清浄な状態に保つには酸化膜12
上に多くの水素ガスを供給すれば良い。すなわち、酸化
膜12とシリコン表面をそなえた基体を600℃以上8
50℃以下おいて、水素ガスに対して0.001〜0.
01vol%に希釈したモノシランガスと塩化水素ガス
(HCl)とモノシランガス(SiH4)との混合比(
HCl/SiH4)が0.5〜500の塩化水素ガスと
の混合ガスを上記基体に接触させることにより酸化膜1
2表面には多くの水素ガスが供給され、選択成長中に酸
化膜12表面は清浄な状態に保持され、酸化膜12上へ
のシリコンの堆積を抑制できると共に、前記の如く85
0℃以下で反応させるため前記欠陥も防止できる。 特に、上記混合ガスと基体との接触する圧力が1000
0パスカル以下である場合、酸化膜12表面の清浄度は
より向上し、酸化膜12上へのシリコンの堆積を抑制で
きる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を用いて説明
する。シリコン基板11はボロンド−プのp型単結晶基
板である。面方位は(100)で(011)方位に4゜
の傾斜をかけている。比抵抗は10〜15Ωcm、直径
は100mmである。上記シリコン基板11上にプラズ
マCVD法によって厚さ500nmの酸化膜12を形成
し、図1(a)に示す試料を作成した。酸化膜12の形
成条件は、成長温度320℃、高周波電力300W,圧
力20パスカル、ヘリウム希釈の20%モノシランガス
流量40ml/分、酸化窒素(N2O)ガス流量200
ml/分である。すなわち、N2Oの供給量を通常は2
0ml/分程度であるのをそれより多くしてある。形成
された酸化膜12の密度は2.0g/cm3以下であっ
た。次に、図1(b)に示したような開口部13を形成
した。開口部13の大きさは一辺0.5μm〜10μm
の正方形である。開口部13の各辺は(110)面と結
晶学的に平行である。次に、図1(c)に示したように
常圧化学気相成長法によって膜厚500nmのシリコン
層14を形成した。シリコン層14の形成条件はジクロ
ルシランガス流量50ml/分、塩化水素ガス流量80
ml/分、水素ガス流量300ml/分、成長温度85
0℃である。走査型電子顕微鏡による酸化膜12表面の
観察から酸化膜12上にはシリコンは全く堆積していな
かった。更に、断面方向の透過電子顕微鏡による格子像
観察からシリコン層14はエピタキシャル成長しており
、酸化膜12とシリコン層14の界面には欠陥は発生し
ていなかった。更に、シリコン層14をジルトルエッチ
した後、微分干渉顕微鏡によってシリコン層14の表面
を観察した結果、シリコン層14は無欠陥であった。
【0024】次に、酸化膜12をプラズマ処理した一実
施例について図2により説明する。シリコン基板11は
ボロンド−プのp型単結晶基板である。面方位は(10
0)で(011)方位に4°の傾斜をかけている。比抵
抗は10〜15Ωcmで直径は100mmである。上記
シリコン基板11上に窒化膜41を形成後、パタ−ニン
グすることで図2(a)に示す試料を形成した。窒化膜
41の間隔は0.3μmである。この試料を熱酸化する
ことで図2(b)に示す試料を形成した後にプラズマ処
理をした。処理条件は温度200℃、水素ガス流量20
0ml/分、高周波電力250W、圧力20パスカル、
処理時間10分である。次に窒化膜41を除去後、常圧
化学気相成長法によって図2(c)に示すように膜厚5
00nmのシリコン層14を形成した。シリコン層14
の形成条件はジクロルシランガス流量50ml/分、塩
化水素ガス流量80ml/分、水素ガス流量300ml
/分、成長温度850℃である。走査型電子顕微鏡によ
る酸化膜12表面の観察から酸化膜12上にはシリコン
は全く堆積していなかった。更に、断面方向の透過電子
顕微鏡による格子像観察からシリコン層14はエピタキ
シャル成長しており、酸化膜12とシリコン層14の界
面には欠陥は発生していなかった。更に、シリコン層1
4をジルトルエッチした後、微分干渉顕微鏡によってシ
リコン層14の表面を観察した結果、シリコン層14は
無欠陥であった。プラズマ処理に使用するガスとして水
素の他、酸素、ネオン、窒素、フッ素、燐、砒素、アン
チモン、硼素、クリプトン、塩素、ヘリウムのうち少な
くとも一種類の元素を含むガスを用いても同様な結果を
得られた。
【0025】次に、酸化膜12へイオン打ち込み処理し
た一実施例について説明する。用いた試料は先に説明し
たプラズマ処理を施したものと同じである。すなわち、
図2(b)に示す試料に砒素をイオン打ち込みした。加
速電圧は30keV,ド−ズ量は1×1016/cm2
である。次に、プラズマ処理の場合と同様に窒化膜41
を除去後、常圧化学気相成長法によって膜厚500nm
のシリコン層14を形成した。シリコン層14の形成条
件はジクロルシランガス流量50ml/分、塩化水素ガ
ス流量80ml/分、水素ガス流量300ml/分、成
長温度850℃である。走査型電子顕微鏡による酸化膜
12表面の観察から酸化膜12上にはシリコンは全く堆
積していなかった。更に、断面方向の透過電子顕微鏡に
よる格子像観察からシリコン層14はエピタキシャル成
長しており、酸化膜12とシリコン層14の界面には欠
陥は発生していなかった。更に、シリコン層14をジル
トルエッチした後、微分干渉顕微鏡によってシリコン層
14の表面を観察した結果、シリコン層14は無欠陥で
あった。イオン打ち込みする元素として水素、酸素、ア
ルゴン、ネオン、窒素、フッ素、燐、アンチモン、硼素
、クリプトン、塩素、ヘリウムのうち少なくとも一種類
の元素を含む物質を用いても同様な結果を得られた。
【0026】次に、モノシランガスと塩化水素ガスと水
素ガスの混合ガスを用いた化学気相成長法によって酸化
膜12とシリコン層14との界面に欠陥のないシリコン
層14を得た実施例を図2により説明する。シリコン基
板11はボロンド−プのp型単結晶基板である。面方位
は(100)で(011)方位に4°の傾斜をかけてい
る。比抵抗は10〜15Ωcmで直径は100mmであ
る。上記シリコン基板11上に窒化膜41を形成後、パ
タ−ニングすることで図2(a)に示す試料を形成した
。窒化膜41の間隔は0.3μmである。この試料を熱
酸化することで図2(b)に示す試料を形成した。窒化
膜41を除去後、図2(c)に示す試料を作成した。 次に、常圧化学気相成長法によってシリコン層14を形
成した。シリコン層14の形成条件は成長温度800℃
、塩酸ガス流量5ml/分、モノシランガス流量1ml
/分、水素ガス流量16 l/分である。走査型電子顕
微鏡による酸化膜12表面の観察から酸化膜12上には
シリコンは全く堆積していなかった。更に、断面方向の
透過電子顕微鏡による格子像観察からシリコン層14は
エピタキシャル成長しており、酸化膜12とシリコン層
14の界面には欠陥は発生していなかった。更に、シリ
コン層14をジルトルエッチした後、微分干渉顕微鏡に
よってシリコン層14の表面を観察した結果、シリコン
層14は無欠陥であった。なお、シリコン層14の形成
を10000パスカル以下で行うことでより高品質なエ
ピタキシャル層を形成できた。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、シリコン基板上に酸素
過剰な酸化膜を形成することで酸化膜上に吸着するシリ
コンが揮発しやすくなり、その結果、酸化膜上にシリコ
ンが堆積しにくくなる。本発明の他の効果はシリコン基
板上の酸化膜にプラズマ処理を施すことで酸化膜表面近
傍にダメ−ジが生じ、その結果、酸化膜上にシリコンが
堆積しにくくなることである。本発明の他の効果はシリ
コン基板上の酸化膜にイオン打ち込み処理を施すことで
酸化膜表面近傍にダメ−ジが生じ、その結果、酸化膜上
にシリコンが堆積しにくくなることである。
【0028】本発明の他の効果は選択シリコン成長に水
素ガスに対して0.001〜0.01vol%に希釈し
たモノシランガスと塩化水素ガスとモノシランガスとの
混合比(HCl/SiH4)が0.5〜500の塩化水
素ガスとの混合ガスを用いることで成長温度600℃〜
850℃で酸化膜12とシリコン層14との界面に欠陥
のない選択シリコン成長層を得られることである。本発
明の他の効果は上記混合ガスと基体とが接触する圧力を
10000パスカル以下にすることでより高品質なシリ
コン層を形成できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施例を説明する
ための工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図2】(a)〜(d)本発明の他実施例を説明するた
めの工程順に示した半導体チップの断面図である。
【図3】従来の選択成長に用いられている半導体チップ
の断面図である。
【図4】従来の選択成長に用いられている半導体チップ
へ選択成長させた後の断面図である。
【符号の説明】
11  シリコン基板 12  酸化膜 13  開口部 14  シリコン層 31  ファセット 32  欠陥 41  窒化膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  シリコン基板と、このシリコン基板上
    に設けられ少なくとも表面の組成が酸素過剰であるシリ
    コン酸化膜と、この酸化膜の開口部の前記シリコン基板
    上に設けられたシリコン層とを備えたことを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】  シリコン基板と、このシリコン基板上
    に設けられ少なくとも表面の組成がSiとOとの未結合
    手を有するシリコン酸化膜と、この酸化膜の開口部の前
    記シリコン基板上に設けられたシリコン層とを備えたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】  シリコン基板上に少なくとも表面の組
    成が酸素過剰であるシリコン酸化膜を形成する工程と、
    この酸化膜の開口部の前記シリコン基板表面上にシリコ
    ン層を堆積させる工程とを含むことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】  シリコン基板上に少なくとも表面の組
    成がSiとOとの未結合手を有するシリコン酸化膜を形
    成する工程と、この酸化膜の開口部の前記シリコン基板
    表面上にシリコン層を堆積させる工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】  請求項3において、酸素過剰のシリコ
    ン酸化膜の形成は、SiH4とN2Oの反応でSiO2
    を生成させる際のN2Oの供給量を前記生成物である酸
    化膜のSiに対するOの量が2ではなく2以上と成るよ
    うに設定して行う半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】  請求項4において、SiとOの未結合
    手の形成は、予め前記シリコン酸化膜に水素、酸素、ネ
    オン、窒素、フッ素、燐、砒素、アンチモン、硼素、ク
    リプトン、塩素、ヘリウムのうち少なくとも一種類の元
    素を含むガスを用いてプラズマ処理を施して行う半導体
    装置の製造方法。
  7. 【請求項7】  請求項4において、SiとOの未結合
    手の形成は、予め前記シリコン酸化膜に水素、酸素、ア
    ルゴン、ネオン、窒素、フッ素、燐、砒素、アンチモン
    、硼素、クリプトン、塩素、ヘリウムのうち少なくとも
    一種類の元素を含む物質をイオン打ち込みして行う半導
    体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】  シリコン基板上にシリコン酸化膜を形
    成する工程と、該酸化膜の開口部の前記シリコン基板表
    面上に、600℃以上850℃以下で、水素ガスに対し
    て0.001〜0.01vol%に希釈したモノシラン
    ガス(SiH4)と上記モノシランガスとの混合比(H
    Cl/SiH4)が0.5〜500の塩化水素ガス(H
    Cl)との混合ガスを接触させてシリコン層を堆積させ
    る工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法
  9. 【請求項9】  請求項8において、前記混合ガスと基
    板との接触する圧力が10000パスカル以下である半
    導体装置の製造方法。
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JP2007258665A (ja) * 2006-02-27 2007-10-04 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法

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