JPH04336693A - 手書き文字認識装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、タブレット上に表示
された文字枠の中に記入された文字を、ペン位置座標お
よびペンのアップダウン情報の時系列を用いて認識する
手書き文字認識装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の手書き文字認識装置にお
いては、文字の切り出しを容易にするために、タブレッ
ト上に文字記入用の文字枠を表示し、その中に記入され
た文字を１文字として認識処理を行っている。そして、
１文字の記入が終了すると、次の文字枠に文字を記入す
るタイミングで認識を行うか、または、無操作状態で数
秒経過した後に認識を行うか、あるいは、文字枠外に設
けられた認識開始キーをペンタッチすることで認識を行
うようにしている。また、入力を誤った場合には、文字
枠外に設けられた取消キーをペンタッチすることで、入
力しかけの、あるいは入力が終了し認識結果の表示され
た文字を消去し、その文字枠を初期の状態に戻すように
している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の手書き文字認識装置においては、連続して文
字を入力する場合には、次の文字枠への記入によって認
識を開始することは有効であるが、１文字だけの入力の
場合には、無操作状態のタイムアップまで時間を待つか
、あるいはペンを移動させて文字枠外にある認識開始キ
ーにペンタッチするかの、いずれかを行わなければなら
ない。また、筆記中に書き誤りに気付いた時も同様に、
ペンタッチのために文字枠外の取消キーにペンを移動さ
せる必要があり、必ずしも操作性が良いとはいえなかっ
た。

【０００４】この発明は、このような事情を考慮してな
されたもので、タブレットの各文字枠内に認識開始、取
消しなどの特定処理を指示するための特定領域を設け、
その特定領域をペンタッチすることによって「認識開始
」、「取消」等の操作を実行できるようにした手書き文
字認識装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】図１は請求項１の発明の
構成を示すブロック図である。図に示すように、請求項
１の発明は、文字を記入するための文字記入枠１０１が
設けられ、その文字記入枠１０１内に手書きによって文
字が入力されるタブレット１０２と、タブレット１０２
から入力された文字のストローク特徴を抽出する抽出手
段１０３と、各種の文字についてのストローク特徴を記
憶したストローク特徴辞書を有し、抽出手段１０３によ
って抽出されたストローク特徴をストローク特徴辞書と
照合することにより、タブレット１０２から入力された
文字を認識する認識手段１０４とを備え、タブレット１
０２が、文字記入枠１０１内の一部に、認識開始、取消
しなどの特定処理をペンタッチにより指示するための特
定領域１０５を有することを特徴とする手書き文字認識
装置である。

【０００６】また、図２は請求項２の発明の構成を示す
ブロック図である。図に示すように、請求項２の発明は
、請求項１の発明において、さらに、抽出手段１０３に
よって抽出されたストローク特徴に基づいて、文字記入
枠１０１内に設けられた特定領域１０５内でのペンタッ
チを判定する領域判定手段１０６を備え、領域判定手段
１０６によるペンタッチの判定が、特定領域１０５内で
ペンがオンされそのまま特定領域１０５内でペンがオフ
された場合にのみ、特定処理の指示であると判定するよ
うなされることを特徴とする手書き文字認識装置である
。

【０００７】この発明における抽出手段１０３、認識手
段１０４、及び領域判定手段１０６としては、ＣＰＵ，
ＲＯＭ，ＲＡＭ，Ｉ／Ｏポートからなるマイクロコンピ
ュータを用いるのが便利である。

【０００８】また、認識手段１０４に設けられたストロ
ーク特徴辞書としては、ＲＯＭのような内部メモリや、
フロッピーディスク装置や磁気ディスク装置のような外
部記憶装置が用いられる。

【０００９】

【作用】請求項１の発明によれば、タブレット１０２の
文字記入枠１０１内に、認識開始、取消しなどの特定処
理をペンタッチにより指示するための特定領域１０５が
設けられているので、「認識開始」、「取消」などの特
定処理のためのペン移動が最小限で実施でき、入力速度
が向上し、疲労も少なくなる。

【００１０】また、請求項２の発明によれば、領域判定
手段１０６により、抽出手段１０３によって抽出された
ストローク特徴に基づいて、文字記入枠１０１内に設け
られた特定領域１０５内でのペンタッチが判定され、そ
のペンタッチの判定は、特定領域１０５内でペンがオン
されそのまま特定領域１０５内でペンがオフされた場合
にのみ、特定処理の指示であると判定するようになされ
る。

【００１１】このように、特定領域１０５内でペンがオ
ン・オフされる条件を判定することにより、文字入力の
ための筆記と、特定処理のための指示とを区別すること
が可能となり、誤動作を低減することができる。

【００１２】

【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、この発明はこれによって限定される
ものではない。

【００１３】図３は本発明の一実施例を示すオンライン
手書き文字認識装置のブロック図である。

【００１４】この図において、１は表示一体型のタブレ
ットであり、パネル状の座標入力装置として構成されて
いる。タブレット１には、文字を記入するための複数の
一文字枠からなる文字記入枠が設けられており、文字記
入枠内の一部には、認識開始、取消しなどの特定処理を
ペンタッチにより指示するための特定領域が設定されて
いる。図４に文字記入枠の一例を示す。図４に示すよう
に、文字記入枠５には、各一文字枠６毎に、「認識開始
」を指示するための認識開始領域７と「取消」を指示す
るための取消領域８との２つの領域が設定されている。 なお、図４には文字記入枠５の最初の一文字枠６に「認
」が筆記された例を示した。

【００１５】この文字記入枠５内には手書きによって文
字が入力（筆記入力）され、タブレット１からは、筆記
入力された文字のペンダウン、ペンアップ、ペン座標等
が出力される。

【００１６】２は前処理部、３は領域判定部、４は文字
認識部であり、これら前処理部２、領域判定部３、及び
文字認識部４は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ，Ｉ／Ｏポー
トからなるマイクロコンピュータによって構成されてい
る。

【００１７】前処理部２は、タブレット１から出力され
た座標データ等からストローク特徴を抽出する。すなわ
ち、タブレット１からの座標データを取り込み、公知の
技術を用いてストロークの切り出し、ストローク特徴の
抽出を行い、それを文字認識部４に出力する。同時に、
タブレット１からのデータを領域判定部３に出力して、
領域判定部３に、認識開始領域７及び取消領域８内での
ストローク（ペンタッチ）の判定を指示し、領域判定部
３の出力に応じて、文字認識部４に一文字終了コード及
び一文字取消しコードを出力する。

【００１８】領域判定部３は、前処理部２によって抽出
されたストローク特徴に基づいて、タブレット１の文字
記入枠５内に設けられた特定領域内、つまり認識開始領
域７内及び取消領域８内でのペンタッチを判定する。す
なわち、認識開始領域７内、又は取消領域８内でペンが
オン（ペンダウン）されたか、又はオフ（ペンアップ）
されたかの動作を判定する。

【００１９】この動作の判定は、認識開始領域７であれ
ば、認識開始領域７内でペンがオンされ、認識開始領域
７外に出ずにそのまま認識開始領域７内でペンがオフさ
れた場合には、認識開始の指示データであると判定する
。また、取消領域８であれば、取消領域８内でペンがオ
ンされ、取消領域８外に出ずにそのまま取消領域８内で
ペンがオフされた場合には、取消しの指示データである
と判定する。このような判定を行うことにより、文字入
力のための筆記と、認識開始、取消しなどの特定処理の
ための指示とを区別する。

【００２０】例えば、図４に示した、文字枠６に「認」
が筆記された例であれば、「認」という文字の右下隅が
認識開始領域７にかかっているが、文字の記入の場合に
は、認識開始領域７の外でペンがオンされ、そのまま認
識開始領域７を通過して、認識開始領域７の外でペンが
オフされているため、この場合には認識開始の指示であ
るとは判定しない。

【００２１】このような判定の後、領域判定部３は、も
し判定の条件が満たされていれば前処理部２に特定のコ
ードを出力する。つまり認識開始の指示であれば、前処
理部２に「認識開始」のコードである一文字終了コード
を出力し、取消しの指示であれば、前処理部２に「取消
」のコードである一文字取消しコードを出力する。

【００２２】前処理部２では、領域判定部３の出力が「
認識開始」や「取消」の特定のコードでなければ、文字
認識部４にストローク特徴を出力し、特定のコードであ
れば、文字認識部４にストローク特徴を出力せず、「認
識開始」や「取消」の特定のコードを出力する。

【００２３】文字認識部４は、各種の文字についてのス
トローク特徴をあらかじめ記憶したＲＯＭからなるスト
ローク特徴辞書を有している。また、前処理部２より出
力されたストローク特徴を内部に有するＲＡＭにいった
ん格納しておく。そして、一文字終了コードを受け取っ
た場合には、それまでにＲＡＭに格納したストローク特
徴をストローク特徴辞書と照合することにより、タブレ
ット１から入力された文字を認識し、その結果を出力す
る。また、一文字取消しコードを受け取った場合には、
文字の認識は行わず、ＲＡＭに格納していたそれまでの
ストローク特徴を破棄することにより、入力しかけの、
あるいは入力が終了し認識結果の表示された文字を消去
し、一文字枠６を初期の状態に戻す。

【００２４】なお、認識の開始は、次の一文字枠６に文
字が記入された時、又は文字の記入後無操作状態が数秒
継続した時、あるいは文字記入枠５外に設けられた認識
開始キー（図示しない）にペンタッチされた時にも、そ
れぞれ行われる。また、入力の取消しは、文字記入枠５
外に設けられた取消キー（図示しない）にペンタッチさ
れた時にも行われる。

【００２５】また、上記の例においては、文字記入枠５
の各一文字枠６内の下に、認識開始領域７と取消領域８
との２つの領域を設定し、「認識開始」、「取消」の機
能を実行することを示したが、これに限定されるもので
はなく、文字記入枠５内のどの場所に、どのような機能
を持つ領域を設定してもよい。

【００２６】次に、実施例の動作を図５及び図６に示す
フローチャートに従い説明する。図５は文字認識の処理
動作を示すフローチャートである。文字認識においては
、タブレット１の文字記入枠５に文字が記入されると、
まず、タブレット１の座標を読取り（ステップ１１）、
前処理部２により、ストロークの切り出し及びストロー
クの特徴抽出を行う（ステップ１２）。次に、領域判定
部３により、特定領域（認識開始領域７及び取消領域８
）を判定し（ステップ１３）、その判定が、認識開始で
あるのか（ステップ１４）、取消しであるのか（ステッ
プ１５）、を調べる。

【００２７】このとき、認識開始でも取消しでもない場
合には、格納したストローク特徴を文字認識部４に蓄え
る（ステップ１６）。また、取消しである場合には、文
字認識部４に格納したストローク特徴を全て消去する（
ステップ１７）。そして、認識開始である場合には、文
字認識部４によって文字認識処理を行い（ステップ１８
）、その認識結果を出力する（ステップ１９）。

【００２８】図６は特定領域の判定の処理動作を示すフ
ローチャートである。特定領域の判定においては、まず
、特定領域フラッグをオフにして（ステップ２１）、タ
ブレット１の座標データを読取り（ステップ２２）、ペ
ンが現在タブレット１上にあるのか否かを調べる（ステ
ップ２３）。

【００２９】ここで、ペンがタブレット１上にある場合
には、次に、ペンがその直前にはタブレット１から離れ
ていたのか否かを調べる（ステップ２４）。このとき、
ペンが、直前にはタブレット１から離れており、かつ、
現在特定領域内にあるとき、つまり、特定領域内にペン
ダウンされたときには（ステップ２５）、特定領域フラ
ッグをオンにする（ステップ２６）。また、ペンが、直
前にはタブレット１から離れており、かつ、現在特定領
域外にあるとき、つまり、特定領域外にペンダウンされ
たときには（ステップ２５）、特定領域フラッグをオフ
にし（ステップ２８）、それぞれステップ２２に戻って
座標データの読取りを継続する。

【００３０】また、ステップ２４において、ペンが、直
前にタブレット１から離れておらず、つまり直前にもタ
ブレット１上にあり、かつ、現在特定領域内にあるとき
には（ステップ２７）、ペンが特定領域内にあっても文
字記入の途中であると見なして、ステップ２２に戻って
座標データの読取りを継続し、ペンが、直前にもタブレ
ット１上にあり、かつ、現在特定領域外にあるときには
（ステップ２７）、文字記入であるので、特定領域フラ
ッグをオフにし（ステップ２８）、ステップ２２に戻っ
て座標データの読取りを継続する。

【００３１】そして、ステップ２３において、ペンがタ
ブレット１上にないときには、ペンが一度はタブレット
１上にあったのか否かを判定し（ステップ２９）、ペン
が一度はタブレット１上にあった場合、つまりペンがタ
ブレット１から離れたときには、これまで判定したオン
又はオフの特定領域フラッグを出力し（ステップ３０）
、ステップ２１に戻る。

【００３２】このようにして、タブレット１の文字記入
枠５内に特定領域（認識開始領域７及び取消領域８）を
設定し、これらの特定領域にペンタッチで指示すること
により、認識開始、取消しなどの特定処理を、最小限の
ペン移動で実施することができる。

【００３３】また、特定領域におけるペンタッチの判定
については、特定領域内でペンがオンされ、そのまま特
定領域内でペンがオフされた場合にのみ、特定処理の指
示であると判定することにより、文字入力のための筆記
と、認識開始、取消しなどの特定処理のための指示とを
区別することができ、誤動作を防止することができる。

【００３４】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、文字の「認識
開始」や「取消」等の操作のためのペン移動の距離が少
なくなり、入力速度の向上、及び入力に要する疲労の低
減を図ることができる。また、請求項２の発明によれば
、特定領域に対して、文字入力のためペンが入っただけ
なのか、特定機能を実行するためにペンが入ったのかを
容易に判定することができ、操作者の意図しない機能の
処理動作を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１の発明の構成を示すブロック図。

【図２】請求項２の発明の構成を示すブロック図。

【図３】本発明の一実施例を示すオンライン手書き文字
認識装置のブロック図。

【図４】文字記入枠の一例を示す説明図。

【図５】文字認識の処理動作を示すフローチャート。

【図６】特定領域の判定の処理動作を示すフローチャー
ト。

【符号の説明】

１　　タブレット ２　　前処理部 ３　　領域判定部 ４　　文字認識部 ５　　文字記入枠 ６　　一文字枠 ７　　認識開始領域 ８　　取消領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　文字を記入するための文字記入枠が設
   けられ、その文字記入枠内に手書きによって文字が入力
   されるタブレットと、タブレットから入力された文字の
   ストローク特徴を抽出する抽出手段と、各種の文字につ
   いてのストローク特徴を記憶したストローク特徴辞書を
   有し、抽出手段によって抽出されたストローク特徴をス
   トローク特徴辞書と照合することにより、タブレットか
   ら入力された文字を認識する認識手段とを備え、タブレ
   ットが、文字記入枠内の一部に、認識開始、取消しなど
   の特定処理をペンタッチにより指示するための特定領域
   を有することを特徴とする手書き文字認識装置。
2. 【請求項２】　　さらに、抽出手段によって抽出された
   ストローク特徴に基づいて、文字記入枠内に設けられた
   特定領域内でのペンタッチを判定する領域判定手段を備
   え、領域判定手段によるペンタッチの判定が、特定領域
   内でペンがオンされそのまま特定領域内でペンがオフさ
   れた場合にのみ、特定処理の指示であると判定するよう
   なされることを特徴とする請求項１の手書き文字認識装
   置。