JPH1011538A - 手書き文字認識装置および認識方法 - Google Patents

手書き文字認識装置および認識方法

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JPH1011538A
JPH1011538A JP18015996A JP18015996A JPH1011538A JP H1011538 A JPH1011538 A JP H1011538A JP 18015996 A JP18015996 A JP 18015996A JP 18015996 A JP18015996 A JP 18015996A JP H1011538 A JPH1011538 A JP H1011538A
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character
stroke
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character recognition
handwritten
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JP18015996A
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Yoshihiro Yamauchi
嘉博 山内
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 続け文字の優れた認識機能を備え、煩雑な動
作環境設定作業が不要で使い勝手にすぐれた手書き文字
認識装置および方法を提供する。 【解決手段】 ペン2を用いた手書き文字の入力装置
と、文字の表示装置4と、ROMおよびCPUを内蔵し
た制御装置20を備え、ROMは、ペン2の位置を検出
するペン位置座標検出手段61と、ペン位置座標に基づ
き文字ストロークを検出する文字ストローク検出手段6
2と、各ストロークの描記に要した時間を算出する各ス
トローク時間算出手段64と、算出されたストローク描
記時間に基づき所定時間よりも短時間のストローク分を
除去して文字ストロークを修正する短時間ストローク除
去手段65と、修正された文字ストロークに基づき文字
認識を行う文字認識手段63とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された手書き
文字を認識する文字認識方法ならびに、ペン等のポイン
ティングデバイスおよび手書き文字入力パッド等により
入力された手書き文字を認識する機能を備える文字認識
装置に関する。その応用分野は手書き文字入力パッドを
備えた電子手帳、ワードプロセッサ、パソコン、あるい
はコンピュータシステム等である。
【0002】
【従来の技術】ペンやポインティングデバイス等で入力
された手書き文字を認識する文字認識装置および文字認
識方法においては、手書き入力文字、特に続け文字の認
識率の向上が重要となっている。従来、こうした手書き
入力文字、とりわけ続け文字の認識率を向上を目的とす
る技術として、例えば特開平7−249102号公報に
あっては、続け文字の認識において、入力ペンによる文
字の入力の際に筆圧を検出し、予め定められた筆圧の範
囲外である情報は入力されなかったものとして、文字の
ストロークを分割して解析する方法による文字認識装置
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来技術では、筆圧を検出するためにコイルを備
えたペンの具備を要するといった、特殊なハードウエア
が必要となり、このためコスト的に不利であるという問
題点があった。
【0004】さらに、文字を描記する際の筆圧は、利用
者の個人差がとりわけ著しく、よって各利用者毎の筆圧
しきい値の設定や、あるいは筆圧判断機構に学習機能を
持たせる等の工夫が必要となって、さらにコスト的に不
利になるという欠点があった。しかも、設定などに時間
がかかり、直ちに使用状態にするのが難しいといった不
具合いもあった。
【0005】本発明は従来技術の前記のような課題や欠
点を解決するためなされたもので、その目的は入力され
た続け文字の優れた認識機能を備え、しかも特殊な機構
を必要とせず、また煩雑な動作環境設定作業が不要で使
い勝手にすぐれた手書き文字認識方法および低廉な手書
き文字認識装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る手書き文字認識装置は、入力用のペンを用
いて手書き文字が入力される入力装置と、文字の表示装
置と、制御装置から成り、前記制御装置は手順と標準辞
書が格納されたメモリとマイクロコンピュータを内蔵
し、前記マイクロコンピュータが前記メモリに格納され
た手順を実行する手書き文字認識装置であって、前記メ
モリは、前記ペンの位置を検出するペン位置座標検出手
段と、ペン位置座標に基づき文字ストロークを検出する
文字ストローク検出手段と、各ストロークの描記に要し
た時間を算出する各ストローク時間算出手段と、算出さ
れたストローク描記時間に基づき所定時間よりも短時間
のストローク分を除去して文字ストロークを修正する短
時間ストローク除去手段と、修正された文字ストローク
に基づき文字認識を行う文字認識手段とを備えて構成さ
れたことを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る手書き文字認識方法
は、文字入力手段により読み取り入力される手書き文字
パターンと、辞書文字パターンとの比較に基づき文字認
識する方法において、前記文字入力手段により入力され
た文字を構成する各々のストロークを描くに要した時間
をそれぞれ検出することにより、続け部分に相当するス
トロークを抽出・除去することを特徴とする。
【0008】あるいは、本発明に係る手書き文字認識装
置は、入力用のペンを用いて手書き文字が入力される入
力装置と、文字の表示装置と、制御装置から成り、前記
制御装置は手順と標準辞書が格納されたメモリとマイク
ロコンピュータを内蔵し、前記マイクロコンピュータが
前記メモリに格納された手順を実行する手書き文字認識
装置であって、前記メモリは、くずし文字辞書と、前記
ペンの位置を検出するペン位置座標検出手段と、ペン位
置座標に基づき一文字全体を描くに要した時間を検出す
る文字描記時間算出手段と、前記文字描記時間が所定の
時間よりも短時間の文字につき前記くずし文字辞書を参
照して文字認識を行う文字認識手段とを備えて構成され
たことを特徴とする。
【0009】あるいは、本発明に係る手書き文字認識方
法は、前記くずし文字辞書が追記あるいは削除可能に構
成されたことを特徴とする。
【0010】あるいは、本発明に係る手書き文字認識方
法は、文字入力手段により読み取り入力される手書き文
字パターンと、辞書文字パターンとの比較に基づき文字
認識する方法において、前記文字入力手段により入力さ
れた一文字全体を描くに要した時間を検出することによ
り、くずし文字の有無を判定し、くずし文字辞書を適用
して文字認識を行うことを特徴とする。
【0011】あるいは、本発明に係る手書き文字認識装
置は、入力用のペンを用いて手書き文字が入力される入
力装置と、文字の表示装置と、制御装置から成り、前記
制御装置は手順と標準辞書が格納されたメモリとマイク
ロコンピュータを内蔵し、前記マイクロコンピュータが
前記メモリに格納された手順を実行する手書き文字認識
装置であって、前記メモリは、前記ペンの位置を検出す
るペン位置座標検出手段と、ペン位置座標に基づき文字
ストロークを検出する文字ストローク検出手段と、各ス
トロークの描記に要した時間を算出する各ストローク時
間算出手段と、算出されたストローク描記時間に基づき
所定時間よりも短時間のストローク分を除去して文字ス
トロークを修正する短時間ストローク除去手段と、くず
し文字辞書と、ペン位置座標に基づき一文字全体を描く
に要した時間を検出する文字描記時間算出手段とを備
え、さらに前記修正された文字ストロークに基づき文字
認識を行い、あるいは前記文字描記時間が所定の時間よ
りも短時間の文字につき前記くずし文字辞書を参照して
文字認識を行う文字認識手段とを備えて構成されたこと
を特徴とする。
【0012】あるいは、本発明に係る手書き文字認識方
法は、文字入力手段により読み取り入力される手書き文
字パターンと、辞書文字パターンとの比較に基づき文字
認識する方法において、前記文字入力手段により入力さ
れた文字を構成する各々のストロークを描くに要した時
間をそれぞれ検出することにより、続け部分に相当する
ストロークを抽出・除去する文字認識処理と、前記文字
入力手段により入力された一文字全体を描くに要した時
間を検出することにより、くずし文字の有無を判定し、
くずし文字辞書を適用して文字認識を行う文字認識処理
のうちいずれか一方の文字認識処理を実行し、ついで他
方の文字認識処理を実行する構成とされる。
【0013】本発明に係る手書き文字認識装置および方
法によれば、続け文字の認識において、入力された文字
を構成する各々のストロークを描くに要した時間が夫々
検出され、比較的短時間に描かれたストロークは削除さ
れて解析されることで、特に続け文字による手書き入力
文字の認識率が向上する。
【0014】あるいは本発明に係る手書き文字認識装置
および方法によれば、一文字を入力するに要した時間を
検出することにより、くずし文字の有無が判定され、く
ずし文字辞書が適用されて文字認識がなされることで、
特に続け文字による手書き入力文字の認識率が向上す
る。
【0015】また、本発明に係る手書き文字認識装置お
よび方法によれば、入力された文字を構成する各々のス
トロークを描くに要した時間が夫々検出され、比較的短
時間に描かれたストロークは削除されて解析される処理
と、一文字を入力するに要した時間を検出することによ
り、くずし文字の有無が判定され、くずし文字辞書が適
用されて解析される処理とのいずれか一方の処理が先ず
実行され、必要に応じて他の一方の処理が続けて実行さ
れることで、特に続け文字による手書き入力文字の認識
率が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る手書き
文字認識装置の一実施形態の機能ブロック構成図であ
る。図1に示されるように、本発明に係る手書き文字認
識装置1は、ペン2およびタッチパネル3の組み合わせ
で構成された入力装置と、表示装置4と、制御装置20
から成る。
【0017】この入力装置では、ペン2の先端が接触し
た点のX−Y座標を、タッチパネル3が検出して制御装
置20に入力する。タッチパネル3は、ペン2の先端が
入力面に接触するだけで位置検出が可能な構成のものが
好ましいが、この他にも、たとえばペン2によって入力
面へ加えられた押圧力により位置検出するものや、ある
いは電気的または磁気的に制御装置に接続されるもので
も差し支えない。
【0018】表示装置4はLCD等によって構成され、
ペン2によって描記入力された手書き文字を表示し、あ
るいは認識した文字の候補を表示する。
【0019】制御装置20は、マイクロコンピュータに
よって構成され、5は装置全体を制御するCPU(中央
演算処理装置)、6はROM、7はRAM、8はタッチ
パネル3からの信号を受ける入力IF、9は表示装置4
に信号を送る表示IF、10は標準辞書、12は外部イ
ンターフェース部である。
【0020】ROM6は読出し専用メモリで、タイマー
60、ペン位置座標検出手段61、文字ストローク検出
手段62、文字認識手段63、各ストローク時間算出手
段64、短時間ストローク除去手段65を格納してお
り、これら手段は、いずれも前記のCPU5によって実
行可能なプログラムとして構成されている。
【0021】なお、ROM6に代替するものとして、S
RAM、EEPROM、フラッシュメモリといった不揮
発性メモリで構成してもよい。
【0022】標準辞書10は、CDROMを含む読出し
専用メモリによって構成される他、辞書自体に学習機能
を持たせたり、あるいは書き足し・削除自在のユーザー
辞書を備えるべく、少なくとも一部分が書き替え、ある
いは追記可能なメモリで構成されることが望ましい。
【0023】RAMには入力装置によって獲得したペン
の接触点のX−Y座標をまとめた座標テーブルや、文字
を構成するストロークの情報をまとめたストロークテー
ブルが一時記憶される。このストロークが座標辞書やく
ずし文字辞書と参照されて文字認識が実行される。また
外部インターフェース部12を介して、本文字認識装置
とプリンタ等の外部装置とが接続される。
【0024】図7は、本発明による文字認識方法の第1
実施形態のフローチャートである。さらに図10は、サ
ブルーチンAのフローチャートである。以下、図面を参
照しながら本発明による文字認識方法の第1実施形態の
処理動作を説明する。
【0025】ペン2の操作によって手書き文字が入力装
置3に描記されると、CPU5が入力IF8を起動し
て、これを入力データとして取り込み、ついでCPU5
がペン位置座標検出手段61を作動させる。
【0026】ペン位置座標検出手段61は、タイマー6
0から得られる所定時間毎に、ペン2の座標を逐次検出
し、RAM7上に座標テーブルを作成する(ステップS
1)。このようにしてRAM7上に作成された座標テー
ブルのデータ格納状態を図2に示す。
【0027】たとえば平仮名の<い>の文字が、図4の
ように描記して手書き入力される場合、ペンが接触され
た時刻(t1とする)のX−Y座標(X1、Y1とす
る)を先ず検出し、その後はt2、t3と単位時間毎
に、ペンが離されるまで、ペンの座標データを獲得し、
座標テーブルに記憶する。図2の座標テーブルでは、ペ
ンの接触時刻のX−Y座標からペンが離された時刻(t
cとする)のX−Y座標(Xc、Ycとする)までを記
憶した例を示している。
【0028】つぎに、CPU5が文字ストローク検出手
段62を作動させ、文字ストローク検出手段62は座標
テーブルに格納されたデータに基づき、文字ストローク
を検出して、RAM7上に、図3に示されるストローク
テーブルを作成する(ステップS2)。
【0029】この処理をさらに詳説すると、文字ストロ
ーク検出手段62は座標テーブルに格納されたX−Y座
標データに基づき、各座標データのX、Y夫々の移動量
(例えばΔX12は、X1からX2までのx方向の移動
量を示す:ΔX12=X2−X1)を算出して追記す
る。そして、X、Y夫々の移動量が比較的大きく変化す
る点においてペンの移動方向が急激に変化したと認識し
て、図4に示すようにペンの移動方向変化点(X1、Y
1)から(Xa、Ya)までをストロークをS1、(X
a、Ya)から(Xb、Yb)までをストロークをS
2、(Xb、Yb)から(Xc、Yc)までをストロー
クをS3に分割する。
【0030】このように分割した各ストロークの始点と
終点の時刻を、図3のようにストロークテーブルとして
記憶する。このように、本発明における文字ストローク
検出手段62は、単位時間内でのペンの移動量に基づい
て、文字ストロークを検出する。
【0031】前記のようにしてストロークテーブルが作
成されると、ここでCPU5は文字認識手段63を作動
させ、文字認識手段63は標準辞書10を用い、さらに
座標テーブルとストロークテーブルの両方を参照して、
あるいは座標テーブルとストロークテーブルのいずれか
一方を参照して、文字認識を実行する(ステップS
3)。
【0032】この段階で候補文字が抽出されれば(ステ
ップS4)、候補文字が表示されて選択され、文字が確
定するが(ステップS5)、たとえば続き文字入力がな
された場合などでは、この段階で候補文字が抽出できな
い場合が生じる。
【0033】詳説すると、たとえば本来、平仮名の<い
>の文字が楷書体で入力される場合は、図6のように、
点(Xa、Ya)で一旦ストロークが途切れ、離れた点
(Xb、Yb)から(Xc、Yc)まで、次のストロー
クが再開される。ところが、図4のように続き文字とし
て描記される場合は、点(Xa、Ya)と点(Xb、Y
b)の間もペンが離れずに続き部分が形成され、ひとつ
のスクロールとして登録されることになる。そして従来
の構成であると、このようなストロークを持つ文字は辞
書に存在しないから、認識不能となっていた。
【0034】そこで本実施形態による構成では、前記ス
テップS3の文字認識で候補文字が抽出できない場合、
CPU5がサブルーチンAを実行する。
【0035】サブルーチンAでは、まずCPU5が各ス
トローク時間算出手段64を作動させ、各ストローク時
間算出手段64は各ストロークの描記に要した時間をそ
れぞれ算出する(ステップA1)。
【0036】ついで、CPU5は短時間ストローク除去
手段65を作動させ、短時間ストローク除去手段65は
予め定められている所定の時間に比較して短時間に描記
されたストローク分を除去して、修正されたストローク
テーブルを作成する(ステップA2)。
【0037】すなわち、そのストロークを描くに要した
時間が他のストロークに要した時間に比較して短時間に
描かれていれば、そのストロークは本来描かれるべきで
はなかったものと推定して、そのストロークを削除す
る。図4の例ではストロークS2が削除対象であったと
すると、ストロークテーブルは図5のように修正され
る。その結果、ペンで描かれた文字は図6のように修正
される。
【0038】ついで、CPU5は文字認識手段63を再
度作動させ、文字認識手段63は標準辞書10を用い、
ストロークテーブルを参照して文字認識を実行して(ス
テップA3)、たとえば平仮名<い>を候補文字とし
て、リターンする。
【0039】ここで候補文字があれば(ステップS
6)、候補文字が表示されて選択され、文字が確定する
(ステップS5)。この段階でも候補文字が抽出できな
ければ、認識不能とする(ステップS7)。
【0040】つぎに、本発明に係る手書き文字認識装置
および方法の第2実施形態を、図面を参照しながら説明
する。
【0041】本発明に係る手書き文字認識装置の第2実
施形態の構成は、再度前記図1によって示される。な
お、前記実施形態と同じ部分は前記実施形態と同じ符号
を付して、説明は省略される。
【0042】第2実施形態の手書き文字認識装置は、ペ
ン2およびタッチパネル3の組み合わせで構成された入
力装置と、表示装置4と、制御装置20から成る。制御
装置20は、CPU5、ROM6、RAM7、入力IF
8、表示IF9、標準辞書10、くずし文字辞書11、
外部インターフェース部12を備える。
【0043】読出し専用メモリであるROM6は、タイ
マー60、ペン位置座標検出手段61、文字ストローク
検出手段62、文字認識手段63、文字描記時間算出手
段66を格納しており、これら手段は、いずれも前記の
CPU5によって実行可能なプログラムとして構成され
ている。
【0044】図8は、本発明に係る文字認識方法の第2
実施形態のフローチャートである。さらに図11は、サ
ブルーチンBのフローチャートである。以下、図面を参
照しながら本発明による手書き文字認識装置および方法
の第2実施形態の処理動作を説明する。なお、前記実施
形態と同じ部分は前記実施形態と同じ符号を付して、説
明は省略される。
【0045】図8のフローチャートで、ステップS1〜
S4、およびステップS5〜S7は、いずれも前記図7
で示された第1実施形態のフローチャートのステップと
同様である。ステップS4で候補文字が抽出できない場
合、CPU5がサブルーチンBを実行する。
【0046】サブルーチンBでは、まずCPU5が文字
描記時間算出手段66を作動させ、文字描記時間算出手
段66は一文字全体の描記に要した時間を算出する(ス
テップB1)。一文字全体を描くに要した時間は、たと
えば図2の座標テーブルではtc−t1に相当する。
【0047】一文字全体の描記に要した時間が、所定の
時間よりも短いと(ステップB2)、その文字がくずし
文字で描かれた可能性が高いものと判定して、CPU5
は文字認識手段63を再度作動させ、文字認識手段63
はくずし文字辞書11を参照して文字認識を実行し(ス
テップB3)、リターンする。
【0048】ここで候補文字があれば(ステップS
6)、候補文字が表示されて選択され、文字が確定する
(ステップS5)。この段階でも候補文字が抽出できな
ければ、認識不能とする(ステップS7)。また前記ス
テップB2において、一文字全体の描記に要した時間が
所定の時間よりも短くない場合も、認識不能とする(ス
テップB4)。
【0049】ところで、くずし文字は個人によりクセが
あることが多いため、本発明に係る手書き文字認識装置
は、くずし文字辞書を任意に交換でき、また任意に追記
削除できるよう、くずし文字辞書を書き替え可能な不揮
発性メモリで構成することが好ましい。
【0050】つぎに、本発明に係る手書き文字認識装置
および方法の第3実施形態を、図面を参照しながら説明
する。
【0051】本発明に係る手書き文字認識装置の第3実
施形態の構成は、再度前記図1によって示される。な
お、前記実施形態と同じ部分は前記実施形態と同じ符号
を付して、説明は省略される。第3実施形態の手書き文
字認識装置は、前記実施形態と同様、ペン2およびタッ
チパネル3の組み合わせで構成された入力装置と、表示
装置4と、制御装置20から成る。
【0052】制御装置20は、CPU5、ROM6、R
AM7、入力IF8、表示IF9、標準辞書10、くず
し文字辞書11、外部インターフェース部12を備え
る。
【0053】ROM6は読出し専用メモリで、タイマー
60、ペン位置座標検出手段61、文字ストローク検出
手段62、文字認識手段63、各ストローク時間算出手
段64を格納し、さらに、短時間ストローク除去手段6
5、文字描記時間算出手段66を格納している。これら
手段は、いずれも前記のCPU5によって実行可能なプ
ログラムとして構成されている。
【0054】図9は、本発明による文字認識方法の第3
実施形態のフローチャートである。以下、図面を参照し
ながら本発明による文字認識方法の第3実施形態の処理
動作を説明する。なお、前記実施形態と同じ部分は前記
実施形態と同じ符号を付して、説明は省略される。
【0055】図9のフローチャートで、ステップS1〜
S4、およびステップS5〜S7は、いずれも前記図7
で示された第1実施形態のフローチャートのステップと
同様である。ステップS4で候補文字が抽出できない場
合、CPU5はサブルーチンAを実行する。サブルーチ
ンAの構成および実行は、前記第1実施形態におけると
同様である。
【0056】サブルーチンA実行の結果、候補文字があ
れば(ステップS8)、ステップS5に進む。候補文字
がなければ、CPU5はひき続きサブルーチンBを実行
する。サブルーチンBの構成および実行は、前記第2実
施形態におけると同様である。
【0057】サブルーチンB実行の結果、候補文字があ
れば(ステップS6)、ステップS5に進む。候補文字
がなければ、認識不能とする(ステップS7)。
【0058】なお、図9のフローチャートではサブルー
チンA実行ののち、必要に応じてサブルーチンBを実行
するものであったが、この順序を逆にして、サブルーチ
ンB実行ののち、必要に応じてサブルーチンAを実行す
る構成とすることも可能である。
【0059】前記のように、第3実施形態ではサブルー
チンAとサブルーチンBの両方を、いずれかを先に、ま
た他を後に実行することにより、さらに文字の認識率を
高めることが可能になるものである。
【0060】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る手書き文字認識
装置ならびに、請求項2に係る手書き文字認識方法は、
続け文字の認識において、入力された文字を構成する各
々のストロークを描くに要した時間を夫々検出し、比較
的短時間に描かれたストロークを削除して文字認識を実
行するものであるから、続け文字の続け部分を削除して
修正が可能になり、よってとりわけ続け文字による手書
き入力文字の認識率が改善された手書き文字認識装置な
らびに方法を実現することができる。
【0061】また、本発明の請求項3に係る手書き文字
認識装置ならびに、請求項5に係る手書き文字認識方法
は、一文字を入力するに要した時間を検出することによ
り、くずし文字の有無を判定し、くずし文字であれば、
くずし文字辞書を適用して文字認識を実行するものであ
るから、特に続け文字による手書き入力文字の認識率が
改善された手書き文字認識装置ならびに方法を実現する
ことができる。
【0062】また、本発明の請求項4に係る手書き文字
認識装置は、内蔵するくずし文字辞書を追記可能あるい
は削除可能に構成したものであるから、利用者個々人に
よって特徴が異なるくずし文字にそれぞれ基づいたくず
し文字辞書に入れ替え、あるいは補充を加えることが可
能になり、さらに機能の優れた手書き文字認識装置を実
現することが可能になる。
【0063】また、本発明の請求項6に係る手書き文字
認識装置ならびに、請求項7に係る方法は、入力された
文字を構成する各々のストロークを描くに要した時間を
夫々検出し、比較的短時間に描かれたストロークを削除
のうえ解析する処理と、一文字を入力するに要した時間
を検出することにより、くずし文字の有無を判定し、く
ずし文字辞書を適用して解析する処理とのいずれか一方
の処理を先ず実行し、必要に応じて他の一方の処理を続
けて実行するものであるから、特に続け文字の認識率が
向上した手書き文字認識装置ならびに方法を実現するこ
とが可能になる。
【0064】しかも、前記請求項1乃至請求項7に係る
手書き文字認識装置および方法によれば、従来技術のよ
うな筆圧検出装置等の特殊なハードウエアの必要がな
く、よって安価に実施できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手書き文字認識装置の一実施形態
の機能ブロック構成図である。
【図2】図1に示す座標テーブルの格納状態の説明図で
ある。
【図3】図1に示すストロークテーブルの格納状態の説
明図である。
【図4】平仮名文字<い>の描記例の説明図である。
【図5】修正がなされたストロークテーブルの格納状態
の説明図である。
【図6】修正がなされた平仮名文字<い>の描記の説明
図である。
【図7】本発明による文字認識方法の第1実施形態のフ
ローチャートである。
【図8】本発明による文字認識方法の第2実施形態のフ
ローチャートである。
【図9】本発明による文字認識方法の第3実施形態のフ
ローチャートである。
【図10】サブルーチンAのフローチャートである。
【図11】サブルーチンBのフローチャートである。
【符号の説明】
1 手書き文字認識装置 2 ペン(入力装置) 3 タッチパネル(入力装置) 4 表示装置 5 CPU 6 ROM 7 RAM 8 入力IF 9 表示IF 10 標準辞書 11 くずし文字辞書 12 外部インターフェース部 20 制御装置 60 タイマー 61 ペン位置座標検出手段 62 文字ストローク検出手段 63 文字認識手段 64 各ストローク時間算出手段 65 短時間ストローク除去手段 66 文字描記時間算出手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力用のペンを用いて手書き文字が入力
    される入力装置と、文字の表示装置と、制御装置から成
    り、前記制御装置は手順と標準辞書が格納されたメモリ
    とマイクロコンピュータを内蔵し、前記マイクロコンピ
    ュータが前記メモリに格納された手順を実行する手書き
    文字認識装置であって、 前記メモリは、前記ペンの位置を検出するペン位置座標
    検出手段と、ペン位置座標に基づき文字ストロークを検
    出する文字ストローク検出手段と、各ストロークの描記
    に要した時間を算出する各ストローク時間算出手段と、
    算出されたストローク描記時間に基づき所定時間よりも
    短時間のストローク分を除去して文字ストロークを修正
    する短時間ストローク除去手段と、修正された文字スト
    ロークに基づき文字認識を行う文字認識手段とを備えて
    構成されたことを特徴とする手書き文字認識装置。
  2. 【請求項2】 文字入力手段により読み取り入力される
    手書き文字パターンと、辞書文字パターンとの比較に基
    づき文字認識する方法において、前記文字入力手段によ
    り入力された文字を構成する各々のストロークを描くに
    要した時間をそれぞれ検出することにより、続け部分に
    相当するストロークを抽出・除去することを特徴とする
    手書き文字認識方法。
  3. 【請求項3】 入力用のペンを用いて手書き文字が入力
    される入力装置と、文字の表示装置と、制御装置から成
    り、前記制御装置は手順と標準辞書が格納されたメモリ
    とマイクロコンピュータを内蔵し、前記マイクロコンピ
    ュータが前記メモリに格納された手順を実行する手書き
    文字認識装置であって、 前記メモリは、くずし文字辞書と、前記ペンの位置を検
    出するペン位置座標検出手段と、ペン位置座標に基づき
    一文字全体を描くに要した時間を検出する文字描記時間
    算出手段と、前記文字描記時間が所定の時間よりも短時
    間の文字につき前記くずし文字辞書を参照して文字認識
    を行う文字認識手段とを備えて構成されたことを特徴と
    する手書き文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記くずし文字辞書は追記あるいは削除
    可能に構成されたことを特徴とする請求項3記載の手書
    き文字認識装置。
  5. 【請求項5】 文字入力手段により読み取り入力される
    手書き文字パターンと、辞書文字パターンとの比較に基
    づき文字認識する方法において、前記文字入力手段によ
    り入力された一文字全体を描くに要した時間を検出する
    ことにより、くずし文字の有無を判定し、くずし文字辞
    書を適用して文字認識を行うことを特徴とする手書き文
    字認識方法。
  6. 【請求項6】 入力用のペンを用いて手書き文字が入力
    される入力装置と、文字の表示装置と、制御装置から成
    り、前記制御装置は手順と標準辞書が格納されたメモリ
    とマイクロコンピュータを内蔵し、前記マイクロコンピ
    ュータが前記メモリに格納された手順を実行する手書き
    文字認識装置であって、 前記メモリは、前記ペンの位置を検出するペン位置座標
    検出手段と、ペン位置座標に基づき文字ストロークを検
    出する文字ストローク検出手段と、各ストロークの描記
    に要した時間を算出する各ストローク時間算出手段と、
    算出されたストローク描記時間に基づき所定時間よりも
    短時間のストローク分を除去して文字ストロークを修正
    する短時間ストローク除去手段と、くずし文字辞書と、
    ペン位置座標に基づき一文字全体を描くに要した時間を
    検出する文字描記時間算出手段とを備え、さらに前記修
    正された文字ストロークに基づき文字認識を行い、ある
    いは前記文字描記時間が所定の時間よりも短時間の文字
    につき前記くずし文字辞書を参照して文字認識を行う文
    字認識手段とを備えて構成されたことを特徴とする手書
    き文字認識装置。
  7. 【請求項7】 文字入力手段により読み取り入力される
    手書き文字パターンと、辞書文字パターンとの比較に基
    づき文字認識する方法において、前記文字入力手段によ
    り入力された文字を構成する各々のストロークを描くに
    要した時間をそれぞれ検出することにより、続け部分に
    相当するストロークを抽出・除去する文字認識処理と、
    前記文字入力手段により入力された一文字全体を描くに
    要した時間を検出することにより、くずし文字の有無を
    判定し、くずし文字辞書を適用して文字認識を行う文字
    認識処理のうちいずれか一方の文字認識処理を実行し、
    ついで他方の文字認識処理を実行することを特徴とする
    手書き文字認識方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008258903A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Pioneer Electronic Corp 情報入力装置、情報入力システム、および情報入力方法
US7463250B2 (en) 1999-05-25 2008-12-09 Silverbrook Research Pty Ltd System for determining the rotational orientation of a sensing device

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US7463250B2 (en) 1999-05-25 2008-12-09 Silverbrook Research Pty Ltd System for determining the rotational orientation of a sensing device
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