JPH0433627A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は吸込気流によって回転し回転ブラシを回転駆動
させるタービンを有する電気掃除機の吸込口体に関する
。

（従来の技術） 従来、吸込気流によって回転し回転ブラシを回転駆動さ
せるタービンを有する電気掃除機の吸込口体が知られて
いる。

この種の吸込口体は第６図に示すように、底面に吸込口
ｌが形成された本体２内のブラシ収納室３に吸込口ｌに
臨んで回転ブラシ４が設けられている。そして、回転ブ
ラシ４の端部にはギヤ状ブ−り−５が形成されている。

本体２内には連通孔６を介して吸込口ｌと連通しタービ
ン７を収納するタービン収納室８が設けられている。そ
して、タービン７には端部にギヤ状プーリー９を設けた
回転軸ｌＯが圧入されている。この回転軸１０は本体２
に支持された樹脂製のハウジング１１に軸受Ｉ２を介し
て回転自在に設けられている。各ギヤ状プーリー５，９
はベルト１３で連結されている。

タービン７は連通孔６から吸い込まれる吸込気流によっ
て回転し、その回転力はベルト１３によって回転ブラシ
４に伝達され、この回転ブラシ４によりじゅうたん面上
の塵埃を掻き上げて掃除を行うものである。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の電気掃除機の吸込口体では次のような問題点
があった。すなわち、タービンは吸込気流によって高速
で回転するものであり、この高速回転により回転軸と軸
受との間に摩擦熱が生じるため、長時間使用したときな
どこの軸受部分の温度が異常に上昇する。この異常な温
度上昇によって軸受が焼きついてしまったり、軸受が取
り付けられているハウジングや本体等を熱変形させてし
まうことがあった。ハウジングや本体が熱変形するとタ
ービンの回転軸が芯ずれを起こし、タービンががたつい
て異常振動を発生したり、タービンの回転数が落ちて回
転ブラシの掻き上げる機能が低下してしまうという問題
点があった。特に近年、電気掃除機の吸込力の向上に伴
いタービンの回転も高速化されてきており、上述の軸受
部分の温度上昇が顕著になってきている。

本発明は上記問題点を解決し、タービンの高速回転に伴
う軸受部分の異常な温度上昇による回転ブラシの機能の
低下やタービンの異常振動の発生を防止することを目的
とするものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために請求項１では、底面
に吸込口が形成された本体内に、前記吸込口に臨んで回
転ブラシ室内に回転自在に支持された回転ブラシと、タ
ービン室内に配置され吸込気流によって回転し前記回転
ブラシを回転駆動させるタービンとを有する電気掃除機
の吸込口体において、 前記タービンに固定された回転軸を回転自在に支持する
軸受を前記タービン室内に配設したものである。

請求項２では、底面に吸込口が形成された本体内に、前
記吸込口に臨んで回転ブラシ室内に回転自在に支持され
た回転ブラシと、タービン室内に配置され吸込気流によ
って回転し前記回転ブラシを回転駆動させるタービンと
を有する電気掃除機の吸込口体において、 前記タービンは前記本体に固定された固定軸に軸受を介
して回転自在に設けられるとともに前記軸受を前記ター
ビン室内に配設したものである。

請求項３では、請求項２記載の電気掃除機の吸込口体に
おいて、前記固定軸を前記本体に固定する固定軸支持部
を前記タービン室外に配設したものである。

（作用） 請求項１の電気掃除機の吸込口体では、タービンに固定
された回転軸を回転自在に支持する軸受が掃除機本体へ
の吸込気流が通過するタービン室内に設けられているの
でタービンが回転する状態では吸込気流が軸受に吹きつ
けられて軸受が冷却される。

請求項２の電気掃除機の吸込口体では、本体に固定され
た固定軸にタービンを回転自在に支持する軸受は請求項
１と同様に吸込気流によって冷却される。

請求項３の電気掃除機の吸込口体では、請求項２と同様
に軸受は冷却されるとともに固定軸を固定する固定軸支
持部がタービン室外に位置して設けられているのでこの
固定軸支持部には塵埃を含んだ吸込気流が吹きつけられ
ない。

（実施例） 第１の発明の一実施例を第１図に基づいて説明する。２
１は吸込口体本体で吸込口２２を形成した下ケース２３
と上ケース（図示せず）とからなリ、接続管２４が設け
られている。本体２１内には吸込口２２に臨んで回転自
在に軸支された回転ブラシ２５が収納された回転ブラシ
室２６と、この回転ブラシ２５を回転させるタービン２
７が収納されたタービン室２８とが区画形成されている
。

そして、接続管２４の一端は支軸部２９．２９によって
本体２１に対し上下に回動自在に支持され、その内部は
タービン室２８に連通している。この接続管２４の他端
には回転自在に回転管３０が設けられている。

回転ブラシ２５は、ブラシ台３１と、その両端に設けら
れた端部ブラシ台３２．３２と、このブラシ台３２．３
２にそれぞれ設けられた軸と、ブラシ台３１の外周に設
けられた主ブラシ毛３４と、端部ブラシ台３２．３２に
それぞれ設けられ軸を覆うように外方へ傾斜する端部ブ
ラシ毛３５，３５とで構成され、この回転ブラシ２５の
軸を回転自在に支持するブラシ軸受３３．３３を介して
回転ブラシ室２６に収納されている。

また、ブラシ台３１にはギヤ状プーリー３６が形成され
、このプーリー３６とタービン２７に圧入固定された回
転軸４９に設けられたギヤ状プーリー６６とにはベルト
３７が張架されており、ベルト３７によってタービン２
７の回転力が回転ブラシ２５に伝達されるものである。

そして、回転ブラシ室２６内には回転ブラシ２５を回転
自在に支持するブラシ軸受３３．３３を保持する軸受支
持部３８．３８が下ケース２３に一体に形成されている
。３９は連通孔で回転ブラシ室２６とタービン室２８と
を仕切る隔壁４０に設けられ、回転ブラシ室２６とター
ビン室２８を連通しており、この連通孔３９から流入す
る吸込気流によってタービン２７は回転するものである
。

４１は回転ブラシ室２６と接続管２４内部とをタービン
室２８を介さずに直接連通する流入孔で、連通孔３９よ
りも大きな開口面積を有するものである。４２は切換つ
まみで上部につまみ部４３が突出形成されており、この
つまみ部４３は図示しない上ケースに形成された孔より
上ケース外部に突出している。切換っまみ４２の前部に
は流入孔４１を開閉する左右方向に摺動自在な開閉板４
４が一体に形成されている。さらに下ケース２３には、
切換つまみ４２に形成された係合片４５と係脱自在に係
合される係合凹部４６，４６が設けられている。４７は
ローラで下ケース２３の左右外側面に前後一対づつ設け
られている。

次に回転ブラシ２５の駆動機構について説明する。４８
は下ケース２３のタービン室２８に位置して上方（上ケ
ース側）に突出形成されたハウジングで、このハウジン
グ４８に軸受５６が接着等で固定され支持されている。

この軸受５６は、外周に多数のブレード６３．６４を有
する一対の翼体５１．５２を接合して形成したタービン
２７に圧入固定された回転軸４９を回転自在に支持する
ものである。

そして、この軸受５６は連通孔３９から吸い込まれた吸
込気流の流路６５となっているタービン収納室２８内に
位置して設けられている。

上記構成の電気掃除機の吸込口体の作用を説明する。掃
除をするには、この吸込口体２１を図示しない延長管、
ホース等を介して電気掃除機本体に接続する。被掃除面
が畳や床のときは、切換つまみ４２のつまみ部４３を持
って開閉板４４を摺動させて流入孔４１を開いた状態に
なるよう係合片４５と一方の係合凹部４６を係合させて
掃除を行なう。このとき、吸込口２２から吸い込まれた
吸込気流は流入孔４１と連通孔３９の両方から電気掃除
機本体に流れこむが、連通孔３９は流入孔４１よりも開
口面積が小さ（風路抵抗が大きいので、吸込気流の大部
分が流入孔４１に流れタービン２７は回転しない。した
がって、回転ブラシ２５も回転しない。

次に被掃除面がじゅうたんのときは、つまみ部４３を持
って切換つまみ４２を移動させて他方の係合凹部４６に
係合片４５を係合させる。この場合、流入孔４１が開閉
板４４によって閉じられた状態になる。このときは吸込
気流は連通孔３９からタービン室２８を通って電気掃除
機本体に流れ込む。そして、この吸込気流が多数のブレ
ード６３．６４にあたってタービン２７が高速で回転し
、この回転力がベルト３７によって回転ブラシ２５に伝
達され回転ブラシ２５が回転する。これによって、じゅ
うたん面上の塵埃を回転ブラシ２５が掻き上げて掃除を
行う。窓際など部屋の隔部分も外方に傾斜する端部ブラ
シ３５によって充分に掃除を行うことができる。

このとき吸込気流によるタービン２７の高速回転により
軸受５６部分に摩擦熱が発生するが、この軸受５６部分
はタービン室２８内に設けられているので、連通孔３９
から接続管２４に直接的に吸い込まれる吸込気流あるい
はタービン２７等に衝突した後の吸込気流が軸受５６に
吹きつけられる。したがって、軸受５６から放射される
熱は吸込気流によって直接に、さらにはハウジング４８
を伝導して間接的に冷却される。このため、軸受５６部
分の温度上昇が抑制される。したがって、軸受５６の異
常な温度上昇に起因する軸受５６の焼きつきやこの軸受
５６の周辺部のハウジング４８及び本体２１の熱変形等
を防止することができ、タービン２７の機能の低下ひい
ては回転ブラシ２５の機能の低下を防ぐことができる。

本実施例では吸込気流が、軸受５６に直接あたるように
も構成されているがハウジング４８が軸受５６全体を覆
っていても、間接的に冷却されるので軸受５６部分の異
常な温度上昇を防止することができる。

次に固定軸にタービンを回転自在に取り付けた第２の発
明の実施例を第２図〜第５図に基づいて説明する。前述
の実施例と同様の部分は同一符号を付し説明も省略する
。

７０は下ケース２３の底面から上方に突出形成された固
定軸支持部で、この固定軸支持部７０はタービン収納室
２８外に位置して設けられており、固定軸７１の一端を
固定支持している。この固定軸７１に回転自在に支持さ
れるタービン２７は翼体５１と翼体５２とが接合して形
成されている。

この翼体５１，５２は、固定軸７１が貫通されるととも
にこの固定軸７１の径より大きな内径の中空部５３．５
４を形成する筒状体６１．６２と、この筒状体６１．６
２の外周に回転軸方向に沿つてかつ放射状に一体に延出
形成された多数のブレード６３．６４とからなっている
。また、各々の翼体５１，５２の中空部５３．５４内に
スリーブ５５が接着、圧入等により固定され、このスリ
ーブ５５内に含油メタルの軸受５６，５６が圧入固定さ
れている。したがって、タービン２７は固定軸７１とは
直接液することなく軸受５６，５６を介して固定軸７１
に回転自在に設けられている。

一方の翼体５２の他方の翼体５１との接合部の反対側の
端部には、固定軸７１方向に延在するギヤ状プーリー５
７が一体に形成されている。この軸受５６，５６はター
ビン室２８内でしかも連通孔３９と対向位置に配置され
ている。

本実施例によれば、軸受５６，５６から放射される熱が
スリーブ５５．筒状体６１．６２を伝導して、タービン
２７に吹きつけられる吸込気流によって間接的に冷却さ
れる。しかも、固定軸７１を固定する固定軸支持部７０
は塵埃等を含んだ吸込気流の通過しないすなわち吸込気
流とは無関係なタービン収納室２８外に位置して設けら
れているため、固定軸支持部７０が連通孔３９からの吸
込気流の風路抵抗とならず、しかも固定軸支持部７０に
塵埃等がからみつくことがない。

また、軸受５６，５６をタービン２７の筒状体６１．６
２内に配置したことにより、固定軸７１とタービン２７
とからなる回転ブラン２５の駆動源を小型化することが
できる。したがって、本実施例における回転ブラシの駆
動源は吸込口本体が小型のものでも利用することができ
るものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように請求項１．　２に記載の電気掃除機
の吸込口体によれば、タービンの回転に伴う軸受部分の
温度上昇に起因する回転ブラシの機能の低下やタービン
の異常振動を防止することができる。

請求項３に記載の電気掃除機の吸込口体によれば、前述
の効果の他に固定軸支持部が吸込気流の風路抵抗となら
ないばかりでなく固定軸支持部に塵埃等がからみつ（こ
ともないという効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図〜第５図は本発明を示す図で、第１図は吸込口体
本体の上ケースを除きかつ一部を切り欠いた平面図、第
２図は他の実施例の電気掃除機の吸込口体におけるター
ビンと固定軸の分解斜視図。 第３図は同上タービンと固定軸の斜視図、第４図は同上
タービンと固定軸の断面図、第５図は同上吸込口１体本
体の上ケースを除きかつ一部を切り欠いた平面図、第６
図は従来例を示す吸込口体の部分図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、底面に吸込口が形成された本体内に、前記吸込口に
   臨んで回転ブラシ室内に回転自在に支持された回転ブラ
   シと、タービン室内に配置され吸込気流によって回転し
   前記回転ブラシを回転駆動させるタービンとを有する電
   気掃除機の吸込口体において、 前記タービンに固定された回転軸を回転自在に支持する
   軸受を前記タービン室内に配設したことを特徴とする電
   気掃除機の吸込口体。 ２、底面に吸込口が形成された本体内に、前記吸込口に
   臨んで回転ブラシ室内に回転自在に支持された回転ブラ
   シと、タービン室内に配置され吸込気流によって回転し
   前記回転ブラシを回転駆動させるタービンとを有する電
   気掃除機の吸込口体において、 前記タービンは前記本体に固定された固定軸に軸受を介
   して回転自在に設けられるとともに前記軸受を前記ター
   ビン室内に配設したことを特徴とする電気掃除機の吸込
   口体。 ３、請求項２記載の電気掃除機の吸込口体において、前
   記固定軸を前記本体に固定する固定軸支持部を前記ター
   ビン室外に配設したことを特徴とする電気掃除機の吸込
   口体。