JPH0433537Y2 - - Google Patents

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JPH0433537Y2
JPH0433537Y2 JP1987040719U JP4071987U JPH0433537Y2 JP H0433537 Y2 JPH0433537 Y2 JP H0433537Y2 JP 1987040719 U JP1987040719 U JP 1987040719U JP 4071987 U JP4071987 U JP 4071987U JP H0433537 Y2 JPH0433537 Y2 JP H0433537Y2
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magnetic head
rack
pinion
stepping motor
base material
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JP1987040719U
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JPS63149411U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 ステツピングモータに連動するピニオンにより
磁気ヘツドを駆動するラツクであつて、該ラツク
を線膨脹係数の小さな金属部材で形成した母材
に、駆動時の騒音及び耐摩耗性、摩擦係数の点を
考慮した合成樹脂で形成した歯部を嵌着複合化し
て、熱膨張により発生するオフトラツクを防止す
る。
〔産業上の利用分野〕
本考案は、高温下での動作時に発生するオフト
ラツクを減少せしめた磁気ヘツド駆動機構のラツ
クに関する。
近年、情報データの記録に磁気テープが多用さ
れるようになり、この磁気テープへの情報データ
の記録及び読取りを行なう磁気カセツトテープ装
置の開発が盛んである。ところでこの磁気カセツ
トテープ装置の磁気テープ駆動機構は、一般にポ
ジシヨニングのためにステツピングモータが用い
られ、このステツピングモータに連動するピニオ
ンによりラツクを駆動するが、このラツクは駆動
時の騒音、耐摩耗性及び摩擦係数の点から樹脂材
が用いられているが、樹脂材の線膨張係数が大き
い難点があるので、線膨張係数を減少する構造の
ラツクの開発が強く要望されている。
〔従来の技術〕
第2図は、磁気カセツトテープ装置の駆動部を
説明する要部側断面図である。
図において、ステツピングモータ1に連結され
たピニオン2に噛合する樹脂材からなるラツク3
をキヤリツヂ4に取着し、該キヤリツヂ4に付設
した磁気ヘツド5により磁気テープ6に情報デー
タを記録、読出しを行なう構造で、前記ステツピ
ングモータ1を駆動してポジシヨニング(10段
階)を行なつている。
第3図は、従来の磁気ヘツド駆動機構のラツク
を説明する側面図で、第2図と同等の部分につい
ては同一符合を付している。
図において、樹脂材で一体成型され取付穴31
とピニオンとの噛合溝32を形成したラツク3
は、駆動時の騒音、耐摩耗性及び摩擦係数の点か
ら樹脂材例えばジユラコンが用いられているの
で、取付穴31と噛合溝32との間隔を(12.1
mm)としている。
ここで、周囲温度を35℃、樹脂材(ジユラコ
ン)の線膨脹係数を10×10-5とすると、 オフトラツク量は; 12.1mm×35℃×10×10-5=42.4μm となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の磁気ヘツド駆動機構のラツクにあつ
ては樹脂材の線膨脹係数が大きいので、周囲温度
が高くなると、前述したようにオフトラツク量が
大きく(42.4μm)なり、ポジシヨニングの精度
が悪く、温度マージンを減少させるという問題点
があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記の問題点を解決してオフトラツ
ク量を減少せしめる磁気ヘツド駆動機構のラツク
を提供するものである。
すなわち、母材部71に歯部72を嵌着複合化
してなり、この歯部72をステツピングモータ1
により回動されるピニオン2に歯合し、このステ
ツピングモータ1の回動によりピニオン2の軸心
方向に自在に移動し、連結した磁気ヘツド5を磁
気テープ6の幅方向の所定位置にポジシヨニング
する磁気ヘツド駆動機構のラツクであつて、 母材部71を線膨張係数の小さな金属部材で形
成するとともに、歯部72を摩擦係数が小さく耐
磨耗性を有する樹脂で形成したことを特徴とする
磁気ヘツド駆動機構のラツクにより解決される。
〔作用〕
このようにした磁気ヘツド駆動機構のラツク
は、ピニオンと噛合う歯部のみ樹脂材で形成し、
母材部を線膨脹係数の小さい金属で形成して、該
母材部に歯部を嵌着複合化するので、オフトラツ
ク量が減少しポジシヨニング精度が向上する。
〔実施例〕
第1図は、本考案の一実施例を説明する側断面
図である。
図において、ラツク7を母材部71と歯部72
で構成し、該母材部71を線膨脹係数の小さい金
属例えばパーマロイで形成して、該母材部71に
取付穴711と、固定穴712を設け、歯部72
を樹脂材例えばジユラコンで形成して、ピニオン
との噛合溝721と複数の固定軸722を形成し
た歯部72の固定軸722を前記母材部71の固
定孔712に嵌入固着する。
ここで、取付孔711と、該取付孔711に近
い固定孔712との間隔を′、該固定孔712
と噛合溝721の間隔を″とし、 ここで、周囲温度を35℃、樹脂材(ジユラコ
ン)の線膨脹係数を10×10-5、金属(パーマロ
イ)の線膨脹係数を0.12×10-5とすると、 母材部(′=9.4mm)のオフトラツク量は; 9.4mm×35℃×0.12×10-5=0.4μm 歯部(″=2.7mm)のオフトラツク量は; 2.7mm×35℃×10×10-5=9.4μm となり、 オフトラツク量=0.4+9.4=9.8μm となる。
したがつて、オフトラツク量は大幅に減少し、
ポジシヨニング精度が向上する。
なお。本実施例では母材部71の金属部材をパ
ーマロイについて説明したが、パーマロイに限ら
ず線膨脹係数の小さい他の金属であつても良い。
又歯部72の樹脂材をジユラコンについて説明し
たが、ジユラコンに限らずジユラコンより線膨脹
係数の小さい他の樹脂材であつても良い。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ばオフトラツク量が減少するので、磁気ヘツドの
ポジシヨニング精度が向上し温度マージンが良好
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を説明する側断面
図、第2図は、磁気カセツトテープ装置の駆動部
を説明する要部側断面図、第3図は、従来の磁気
ヘツド駆動機構のラツクを説明する側面図であ
る。 図において、1はステツピングモータ、2はピ
ニオン、3,7はラツク、4はキヤリツジ、5は
磁気ヘツド、6は磁気テープ、31,711は取
付孔、32,721は噛合溝、712は固定孔、
722は固定軸、をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 母材部71に歯部72を嵌着複合化してなり、
    前記歯部72をステツピングモータ1により回動
    されるピニオン2に歯合し、このステツピングモ
    ータ1の回動によりピニオン2の軸心方向に自在
    に移動し、連結した磁気ヘツド5を磁気テープ6
    の幅方向の所定位置にポジシヨニングする磁気ヘ
    ツド駆動機構のラツクであつて、 前記母材部71を線膨張係数の小さな金属部材
    で形成するとともに、前記歯部72を摩擦係数が
    小さく耐磨耗性を有する樹脂で形成したことを特
    徴とする磁気ヘツド駆動機構のラツク。
JP1987040719U 1987-03-18 1987-03-18 Expired JPH0433537Y2 (ja)

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JPS63149411U JPS63149411U (ja) 1988-10-03
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS576403A (en) * 1980-06-12 1982-01-13 Toshiba Corp Recording and reproducing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS576403A (en) * 1980-06-12 1982-01-13 Toshiba Corp Recording and reproducing device

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Publication number Publication date
JPS63149411U (ja) 1988-10-03

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