JPH079255Y2 - 磁気ディスク装置のキャリッジ組立て構造 - Google Patents

磁気ディスク装置のキャリッジ組立て構造

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JPH079255Y2
JPH079255Y2 JP12251088U JP12251088U JPH079255Y2 JP H079255 Y2 JPH079255 Y2 JP H079255Y2 JP 12251088 U JP12251088 U JP 12251088U JP 12251088 U JP12251088 U JP 12251088U JP H079255 Y2 JPH079255 Y2 JP H079255Y2
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JP
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drive shaft
carriage
magnetic disk
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diameter
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Description

【考案の詳細な説明】 〔概要〕 多数の磁気ヘッドが搭載されるキャリッジを駆動軸に組
立てる構造に関し、 キャリッジに対する磁気ヘッドの搭載位置によってサー
マルオフトラックが発生するのを未然に防止することを
目的とし、 磁気ヘッドアームが取り付けられる筒状のキャリッジ中
に、駆動軸が焼きばめや圧入で挿入固定され、熱膨張係
数が駆動軸よりキャリッジ側が大きな材料から成る磁気
ディスク装置において、 キャリッジの筒状孔中における駆動軸の両端に対し、該
両端間の中間部を、相対的に小径とし、 かつ両端部と中間の小径部との間の径差を、キャリッジ
筒状部の前記駆動軸中間部に対応する部分が、駆動軸中
心側に湾曲できないようにストッパー作用となる程度の
微小寸法となるように構成する。
〔産業上の利用分野〕
磁気ディスク装置は、複数枚の磁気ディスクの表裏面に
対応する多数の磁気ヘッドを、一つのキャリッジで一斉
にシークすることによって、多数の磁気ディスク面に対
し高速で情報を記録/再生するようになっている。本考
案は、このような磁気ディスク装置において、多数の磁
気ヘッドが搭載されるキャリッジを駆動軸に組立てる構
造に関する。
〔従来の技術〕
第5図は本考案が適用される磁気ディスク装置の全容を
示す図である。1…は磁気ディスクであり、スピンドル
2に固定されている。各磁気ディスクの表裏の記録面に
データを記録/再生するための磁気ヘッド3は、ジンバ
ルを介してヘッド・アーム4の先端に支持されており、
該ヘッド・アーム4が実装されてなるキャリッジ8が駆
動軸5を中心にして、モータ6で回転駆動されることに
より、磁気ヘッド3が磁気ディスク1の所定のトラック
にシークされる。スピンドル2はモータ7と連結され、
該モータ7で磁気ディスク1…が回転される。
第6図は、駆動軸5にキャリッジ8を組立ててなるヘッ
ドポジション部を示す図である。キャリッジ8は筒状に
形成され、その中に駆動軸5を挿通し、焼きばめや圧入
することで、組立てられている。そして、キャリッジ8
の外周に、ヘッド・アーム4…が搭載されている。
駆動軸5は、装置の高剛性を確保するために、ステンレ
ススティールが使用され、キャリッジ8およびヘッド・
アーム4は、軽量化のために、マグネシウム合金が使用
されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
磁気ディスク装置のヘッドポジショナ系には、相反する
性質が要求される。一方は、高速アクセスを実現させる
ための軽量性であり、他方は、耐振動性の面から要求さ
れる高剛性である。
この二つの要求を満足させるため、前記のように、ヘッ
ドポジション系は、マグネシウム合金から成るキャリッ
ジ8とステンレスから成る駆動軸5とを焼きばめしてい
る。
このような構造のヘッドポジションにより、ヘッド・ア
ーム4の先端の磁気ヘッド3をシークし、情報を記録/
再生すると、第7図に示すように、温度変化によって、
磁気ヘッドがオフトラックを起こすという問題がある。
第7図(b)において、縦軸は、磁気ヘッドの位置を示
す。すなわち、各磁気ヘッドの、キャリッジ8上におけ
る上下方向の位置を示している。丁度中間位置に、サー
ボ情報を記録/再生するサーボヘッド(SV)が搭載され
ている。横軸は、温度が15℃から45℃に上昇したとき
の、各データヘッドのサーボヘッドに対する相対的な位
置変化、すなわちオフトラック量を示している。1目盛
が1μmを表しており、+方向(右方向)が、磁気ディ
スクの外周側にオフトラックした場合、一方向(左方
向)が、内周側にオフトラックした場合である。
第7図(b)から明らかなように、温度上昇により、上
端側の磁気ヘッドと下端側の磁気ヘッドは、+方向(外
周方向)に1〜2μm程度オフトラックしている。
これは、マグネシウム合金とステンレスのように、熱膨
張係数が非常に異なる異種金属が、互いに焼きばめ等に
よる強い力で接しているために生じる、温度変化による
応力発生に起因しているものと考えられる。
このように、温度変化により、磁気ヘッドの不調和な位
置ずれ(サーマルオフトラック)が発生する。
磁気ディスク装置は、今後ますます高密度化、高速化す
る傾向にあるため、サーマルオフトラックはますます重
大な影響を及ぼすことになり、解決を迫られている。
本考案の技術的課題は、従来の磁気ディスク装置におけ
るこのような問題を解消し、キャリッジに対する磁気ヘ
ッドの搭載位置によってサーマルオフトラックが発生す
るのを未然に防止することにある。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本考案による磁気ディスク装置のキャリッジ組
立て構造の基本原理を説明する図である。8は、磁気ヘ
ッドアームが取り付けられる筒状のキャリッジであり、
その中に、駆動軸5が焼きばめ或いは圧入で挿入固定さ
れる。また駆動軸5よりもキャリッジ8の方が、熱膨張
係数の大きな材料から構成されている。
本考案は、駆動軸5の外径が一定していない。すなわ
ち、キャリッジ8の筒状孔中における駆動軸5の両端5
a、5bに対し、該両端部の中間部5cが、相対的に小径と
なっている。
ただし、大径の両端部5a、5bと小径の中間部5cとの間の
径差Gを、キャリッジ8の筒状部の前記小径部(中間
部)5cに対応する部分8cが、駆動軸5の中心側に湾曲で
きないように、ストッパー作用となる程度の微小寸法と
なっている。
〔作用〕
第6図に示す従来のキャリッジ組立て構造では、駆動軸
5に対し、外側のキャリッジ8の熱膨張係数が大きいた
めに、キャリッジ8が上下方向に伸長しようとするが、
上下両端とも駆動軸5に対し焼きばめ固定されていて、
キャリッジ8側のみ伸長することはできない。そのた
め、キャリッジ8の中間部が、第7図(a)に破線で示
すように、外側に膨出する。相対的に見ると、上下両端
が駆動軸5の中心側に引っ込んだことになる。その結
果、第7図(b)に示すように、上下両端側の磁気ヘッ
ドが、磁気ディスクの外周側にオフトラックすることに
なる。
これに対し、本考案は、キャリッジ8の外側に膨出する
部分8cに対応する位置を、5cのように、駆動軸5を小径
とすることで、キャリッジ8の中間部8cが、駆動軸5側
へも変位できるようにしている。
ところが、駆動軸5の中間部5cの径が小さ過ぎると、キ
ャリッジ8の中間部8cが駆動軸5側に引っ込み過ぎて、
上下両端側の磁気ヘッドが逆方向(磁気ディスクのイン
ナー側)にサーマルオフトラックすることになる。その
ため、上下両端の大径部5a、5bと中間の小径部5cとの間
の径差Gは、キャリッジ8の中間部8cが、駆動軸5の中
心側に引っ込み過ぎないような微小寸法とする。このよ
うな微小寸法とすることにより、温度上昇しても、中間
部8cは、小径部5cの外周に当接し、それ以上、駆動軸5
の中心側に変形できないため、中間部8cは、駆動軸5の
軸心と平行の状態が維持される。
このように、温度上昇しても、キャリッジ8の中間部8c
が、外側にも内側にも変形しないため、磁気ヘッドのサ
ーマルオフトラックが未然に防止される。
〔実施例〕
次に本考案による磁気ディスク装置のキャリッジ組立て
構造が実際上どのように具体化されるかを実施例で説明
する。本考案の思想に従い、駆動軸5の中間部8cの外径
を28.94mmとし、上下両端5a、5bの外径を、29.00mmとし
た例について、サーマルオフトラックを、第2図におい
て評価する。なお、キャリッジ8の穴内径は28.93mmと
した。この場合、駆動軸5の上下の大径部5a、5bと中間
の小径部5cとの径差は、0.06mmであるが、この程度の径
差だと、第2図(b)に示すように、磁気ヘッドの位置
によるサーマルオフトラックはほとんど発生していな
い。すなわち、キャリッジ8の中間部8cが、外側にも内
側にも熱変形していないことを示している。
第3図は、従来の駆動軸とキャリッジ穴内径の例におけ
るサーマルオフトラック量を示す図である。駆動軸外径
は、全長にわたり29.00mmであり、キャリッジの穴内径
は、28.93mmであった。このように、0.07mmの均一嵌め
しろをとった場合は、第7図でも説明したように、上下
両端側の磁気ヘッドが磁気ディスクの外周側にサーマル
オフトラックしている。
第4図は、駆動軸の上下の大径部と中間の小径部との径
差Gを大きくした例である。即ち、駆動軸の中間部の外
径を28.70mm、上下両端の外径を29.00mmとし、キャリッ
ジの穴内径を28.93mmとした。この場合、駆動軸の上下
の大径部と中間の小径部との径差Gは、0.3mmであり、
第2図の例に比べると、極めて大きい。このように、駆
動軸の中間部の径が小さ過ぎると、キャリッジの中間部
が、丁度一直線上の位置で、駆動軸の小径部に当接する
ことができず、中心側に変形過剰となる。そのために、
キャリッジの上下両端側が、中間部8cに対し相対的に外
側に変形したことになる。その結果、第4図に示すよう
に、上下両端側の磁気ヘッドが、磁気ディスクのインナ
ー側にサーマルオフトラックすることになる。
なお、以上の各例において、駆動軸の全長を、100mm、
駆動軸両端の大径部5a、5bの長さをそれぞれ20mm、キャ
リッジ8の肉厚を4.5mmとした。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、駆動軸5の上下両端5a、
5bに対し中間部8cの外径を小さくし、かつキャリッジ8
の中間部8cが内側に変形するときのストッパーとなる程
度に、径差を微小に設定することにより、磁気ヘッドの
サーマルオフトラックを未然に防止できる。しかも、磁
気ディスク装置の軽量性と高剛性などの性能要求を損な
うことなしに、目的を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による磁気ディスク装置のキャリッジ組
立て構造の基本原理を説明する断面図、第2図は本考案
によるキャリッジ組立て構造の実施例におけるサーマル
オフトラック量を示す図、第3図は従来のキャリッジ組
立て構造におけるサーマルオフトラック量を示す図、第
4図は駆動軸の径差を過大にした場合のサーマルオフト
ラック量を示す図、第5図は磁気ディスク装置の全容を
示す断面図、第6図は従来のキャリッジ組立て構造を示
す断面図、第7図は従来のキャリッジ組立て構造におけ
るサーマルオフトラック量を示す図である。 図において、1は磁気ディスク、3は磁気ヘッド、4は
ヘッド・アーム、5は駆動軸、5a、5bは駆動軸の両端
(大径部)、5cは駆動軸の中間部(小径部)、Gは径
差、8はキャリッジ、8cはキャリッジの中間部をそれぞ
れ示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドアームが取り付けられる筒状の
    キャリッジ中に、駆動軸が焼きばめや圧入で挿入固定さ
    れ、熱膨張係数が駆動軸よりキャリッジ側が大きな材料
    から成る磁気ディスク装置において、 キャリッジ(8)の筒状孔中における駆動軸(5)の両
    端(5a、5b)に対し、該両端間の中間部(5c)を、相対
    的に小径とし、 かつ両端部(5a、5b)と中間の小径部(5c)との間の径
    差を、キャリッジ(8)筒状部の前記駆動軸中間部(5
    c)に対応する部分(8c)が、駆動軸中心側に湾曲でき
    ないようにストッパー作用となる程度の微小寸法とした
    ことを特徴とする磁気ディスク装置のキャリッジ組立て
    構造。
JP12251088U 1988-09-19 1988-09-19 磁気ディスク装置のキャリッジ組立て構造 Expired - Lifetime JPH079255Y2 (ja)

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JPH0246969U JPH0246969U (ja) 1990-03-30
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JP2605583B2 (ja) * 1993-05-27 1997-04-30 日本電気株式会社 磁気ディスク装置用磁気ヘッド位置決め機構

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