JPH043331B2 - - Google Patents

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JPH043331B2
JPH043331B2 JP60120485A JP12048585A JPH043331B2 JP H043331 B2 JPH043331 B2 JP H043331B2 JP 60120485 A JP60120485 A JP 60120485A JP 12048585 A JP12048585 A JP 12048585A JP H043331 B2 JPH043331 B2 JP H043331B2
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dehumidification
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3204Cooling devices using compression
    • B60H1/3205Control means therefor
    • B60H1/3207Control means therefor for minimizing the humidity of the air

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は自動車用空気調和装置の制御装置に係
り、特に車室内の湿度に応じて自動車空気調和装
置の冷凍サイクルの駆動停止を制御するに好適な
自動車用空気調和装置の制御装置に関する。
〔発明の背景〕
特開昭56−63513号公報等で知られる従来のこ
の種自動車用空気調和装置は、自動車のフロント
ガラス内面温度Tgiと車室内露点温度Tdiとの偏差
Tを温度信号とする湿度検出手段を設け、この湿
度信号をガラスの内面温度に相当する所定値と比
較して冷凍サイクルのコンプレツサを駆動・停止
する様構成されている。
ところで、コンプレツサを作動させエバポレー
タで空気を冷却すると空気中の水分が凝縮してエ
バポレータの管やフインの表面に付着する。この
凝縮水はコンプレツサが停止してエバポレータの
温度が上昇すると一勢に気化し、車室内に吹き出
す空気と共に室内に侵入する。
その結果車室内の露点温度がコンプレツサの停
止の度に一時的に急上昇する。
第2図は、コンプレツサの駆動・停止がフロン
トガラス近傍の露点温度に与える影響を実験した
結果を示す。具体的には外気の温度10℃、温度60
%RH、日射量Okcal/m2hの環境で、速度40
Km/hで走行した場合の、フロントガラス内面温
度とその付近の車内空気の露点温度を記録したデ
ータである。
第2図に示す如くコンプレツサ停止直後に露点
温度TDが急速に上昇し、区間ではガラス内面
温度との差が小さくなり、ある範囲ではガラス内
面温度を一時的に上回わる。そのため、区間で
は完全に晴れていたフロントガラスに、区間で
はフロントガラス内面が湿る程度の曇りが発生す
る。しかし、エバポレータのフインに付着した凝
縮水がなくなつた区間ではフロントガラス内面
の曇りは解消する。
ところで区間で発生する曇りは車両の走行に
支障のない程度のフロントガラス内面の曇りで、
しかも一時的なものなので、あえてコンプレツサ
も作動させ、除湿するまでのことはない場合が多
いことがわかつた。
ところが温度制御の為のコンプレツサ制御信号
以外に湿度状態に検出して冷凍サイクルのコンプ
レツサを駆動・停止している上記従来の自動車用
空気調和装置では、コンプレツサが停止した直後
のこの一時的な湿度上昇も検知し、温度信号が所
定値を越えると停止したばかりのコンプレツサを
除湿の目的で再起動させてしまう。
この様な再起動運転はコンプレツサにエンジン
の回転力を伝達する為の電磁クラツチの頻繁な係
脱を生じ、電磁クラツチの寿命を低下する。
また冷凍サイクル停止直後は低圧側冷媒圧力と
高圧側冷媒圧力の圧力差が大きいためコンプレツ
サの起動負荷が大きく、エンジンの負荷を増大し
燃費が悪くなる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は湿度状態に応じて冷凍サイクル
の停動を制御する手段を備えたこの種装置におい
て、冷凍サイクル停止直後に発生する湿度の一時
的急上昇に基づく冷凍サイクルの不必要な再起動
を防止することにある。
〔発明の概要〕 本発明は冷凍サイクルの停止直後の所定時間は
湿度検出手段の出力信号が除湿判定手段の判定基
準信号を越える値に上昇しても冷凍サイクルを再
起動させない様にすることによつて上記目的を達
成せんとするものである。
具体的には第1に冷凍サイクルが停止した直後
から所定期間作動する計時手段と、この計時手段
が作動している間湿度検出手段の出力信号が除湿
判定手段の判定基準信号か除湿手段の出力信号の
少なくとも一つを冷凍サイクルの再起動を阻止す
る信号状態に修正する信号修正手段とから構成さ
れる再起動阻止手段を設けたものである。
また、冷凍サイクルの停止直後の湿度上昇状態
を検出する湿度上昇検出手段を設け、この手段の
出力が再起動要の出力になるまでの間上記各信号
を上記と同様の状態に修正する信号修正手段とか
ら構成される再起動阻止手段を設けても良い。
更には、計時手段て湿度上昇検出手段の両方を
設けて、計時手段の出力を湿度上昇検出手段の出
力で調整して再起動阻止期間を調整できる様にし
ても良い。
〔発明の実施例〕
第1図aに基づき本発明の原理を説明する。
湿度検出手段1は車室内の湿度状態に応じた湿
度信号Dを発生する。
除湿判定手段2は比較手段2aを有し、判定基
準信号発生手段2bからの判定基準信号と湿度検
出手段1からの湿度信号Dとを比較して判定基準
信号より大きな湿度信号Dが到来すると除湿信号
を発生し、それより小さな湿度信号Dが到来する
とその信号の発生を解除する。
除湿信号が発生すると冷凍サイクル3が運転さ
れ、その信号が解除されると冷凍サイクル3は停
止する。冷凍サイクル3は他に温度制御の目的で
車室内の温度状態に応じた制御信号によつても駆
動停止される。
冷凍サイクル3の停動を判定する冷凍サイクル
停動判定手段3aは冷凍サイクル3が停止すると
出力を発生する。
再起動阻止手段4は冷凍サイクル停動判定手段
3aの出力が発生すると所定の期間、信号修正指
示信号として修正指示信号4aを発生する。
信号修正指示信号4aは例えば判定基準信号修
正手段2dによつて除湿判定手段2の判定基準信
号発生手段2bに作用して判定基準信号を高い値
に修正する。これによつて湿度検出手段1がより
高い湿度信号を発生しないと除湿信号が発生しな
くなり、この状態では車室内の湿度がフロントガ
ラスにうすい曇りを発生する様な高湿状態でも冷
凍サイクル3は再起動しない。
上記信号修正指示信号は破線で示した修正指示
信号4bの様に、湿度検出手段1の出力信号を調
整する調整手段(図示せず)に作用させても良
い。この場合、湿度検出手段1の出力する湿度信
号Dを実際の湿度信号より小さな値に調整し判定
基準信号を越えにくくする。
更に、上記修正指示信号は他の破線で示す修正
指示信号4cの如く除湿判定手段が出力する除湿
信号を打消す信号切換手段0に作用させても良
い。この場合は、信号切換手段10は信号修正指
定信号がある時除湿信号が発生した場合にその信
号を打消す様に作用する信号処理手段で構成して
も良いし、信号修正指示信号が発生している間だ
け動作して除湿判定手段2の出力状態に関係なく
強制的に冷凍サイクル停止信号を発生する信号処
理手段で構成しても良い。
ここで再起動阻止手段4は具体的には冷凍サイ
クル停動判定手段3aが出力を発生するのと同期
して作動開始し所定期間出力を発生する計時手段
と、計時手動が動作している間信号修正指示信号
を発生し湿度信号や判定基準信号あるいは除湿信
号を修正する信号修正手段から構成することがで
きる。
この様に構成すると冷凍サイクル3は停止直後
の所定期間は湿度の状態に関係なく再起動するこ
とがない。
また再起動阻止手段4は冷凍サイクル停動判定
手段3aが出力を発生するのと同期して作動開始
し冷凍サイクル停止直後の車室内の湿度の上昇状
態を監視する湿度上昇検出手段と湿度の上昇がさ
ほど高くない時に同手段から出力される再起動否
の出力に基づき湿度信号や判定基準信号あるいは
除湿信号を修正する信号修正手段から構成するこ
とができる。
更に再起同阻止手段4は、湿度上昇検出手段と
湿度上昇検出手段の出力に応じて設定される所定
期間だけ作動する計時手段と、計時手段が作動し
ている間信号修正指示信号を発生し湿度信号や判
定基準信号あるいは除湿信号を修正する信号修正
手段とから構成することができる。
以上説明した本発明の原理は各信号がアナログ
量で取扱われるものにも、またマイクロコンピユ
ータの如くデイジタル量で取扱われるものにも適
用できる。
そして、後者の場合上記各手段は各種センサの
出力を取り込んで湿度信号を演算する機能、冷凍
サイクルの駆動停止を監視する機能、湿度信号と
判定基準信号とを比較判定する機能はマイクロコ
ンピユータの処理フローの中で命令実行させるこ
とができ、計時機能は周知のソフトタイマーが利
用できる。
第1図bに更に具体的に本発明の一実施例のブ
ロツク図を示す。
再起動阻止手段を構成する再起動判定手段4A
内の湿度上昇検出手段5は冷凍サイクル停動判定
手段3aが冷凍サイクル3の停止を検出して出力
を発生すると同時に、湿度検出手段1の出力する
湿度信号Dを微分して冷凍サイクルの停止直後の
湿度の単位時間当りの変化率を演算する。
計時手段6は湿度上昇検出手段5の出力、即ち
単位時間当りの湿度の上昇率に応じて設定される
時間信号T0を出力する。
信号修正幅設定手段7は湿度上昇検出手段5の
出力に応じて判定基準信号Dsをどの程度修正す
べきかを演算し修正幅信号αを出力する。
信号修正手段4Bを構成する判定基準信号修正
手段2dは計時手段6の設定した所定時間T0
間信号修正幅設定手段7の出力に応じた幅αだけ
判定基準信号発生手段2bの設定値を高目に修正
する。
これによつて冷凍サイクル停止直後は湿度検出
手段1の出力がそれまでの判定基準レベルよりα
だけ高い湿度信号を発生しなければ除湿信号は出
力されない。これによつて冷凍サイクルの停止直
後に湿度の一時的な急上昇があつてもその上昇が
極端に高くない限り冷凍サイクル再起動されるこ
とはない。但し温度の上昇が激しくて修正された
基準信号をも上まわる湿度信号が到来すれば、当
然判定手段2は除湿信号を出力してサイクルを再
起動する。
第1図cは本発明の別の実施例の原理図であ
る。この実施例によれば再起動阻止判定手段4A
内の信号修正幅設定手段7は湿度信号の修正幅を
湿度上昇検出手段5の出力に応じて決定する。湿
度信号修正手段1aは湿度検出手段1に作用して
その出力である湿度信号Dを計時手段6により決
定された期間T0の間、所定幅α′だけ引き下げる。
これにより冷凍サイクル停止直後は湿度検出手段
1の出力がそれまでの湿度信号Dよりα′だけ高い
湿度信号を発生しなければ判定基準レベルDs
越えられなくなり、除湿信号が発生しにくくな
る。その結果冷凍サイクルの停止直後に湿度の一
時的な急上昇があつてもその上昇が極端に高くな
い限り冷凍サイクルが再起動されることはない。
但し、温度の上昇が激しく、修正された湿度信
号が基準信号を上まわる様な場合はサイクル停止
直後でも再起動する。
第1図dは本発明の更に別の実施例の原理図で
ある。この実施例によれば再起動阻止手段4が再
起動判定手段4A内にもう一つ別の比較手段9を
備えている。比較手段9の判定基準信号Dαは基
準信号発生手段8から供給される。比較手段9は
湿度検出手段1が出力する湿度信号Dと基準信号
Dαとを比較し湿度信号Dが基準信号Dαを上まわ
ると出力を発生する この基準信号発生手段8は通常は非常に高い基
準信号(即ち湿度信号Dが湿度100%を示す値に
なつても越えることのできない値の信号)を発生
している。冷凍サイクルが停止してサイクル停動
検出手段3aからの出力が反転すると、湿度上昇
検出手段5が湿度の上昇率を検出し、それに基づ
いて計時手段6は出力T0を、信号修正幅設定手
段7は基準信号Dαの修正幅αを演算する。して
基準信号発生手段8の出力Dαを時間T0の間除湿
信号発生手段2の判定基準信号発生手段2bの出
力信号Dsに所定値αを加えた値に設定する。
これによつて比較手段9は冷凍サイクル3が運
転されている間は出力がLowレベルで、また冷
凍サイクル3が停止した後も湿度信号Dが修正さ
れた基準信号Dαを越えない以上その出力はLow
レベルになつている。
信号修正手段4Bを構成する論理手段10は比
較手段9の出力とサイクル停動検出手段3aの出
力とを入力とするORゲート11及びORゲート
11の出力と除湿判定手段2の出力とを入力とす
るANDゲート12とから成る。
冷凍サイクルが運転されている間は比較手段9
の出力はLowレベルであるが、サイクル停動検
出手段の出力はHighレベルとなつているのでOR
ゲート11の出力はHighレベルとなり、その結
果ANDゲート12の出力は除湿判定手段2が出
力する除湿信号の状態に拘束される。
冷凍サイクル3が停止するとサイクル停動検出
手段3aの出力がLowレベルに反転する為比較
手段9の出力がLowレベルならORゲート11の
出力はLowレベルとなり、この時は湿度信号の
状態には無関係にANDゲート12の出力はLow
レベルとなる。従つて冷凍サイクルの停止直後は
湿度が上昇して除湿判定手段2から除湿信号が発
生しても冷凍サイクルは再起動しない。しかしそ
の湿度上昇が更にすすんで比較手段9からHigh
出力が発生するとORゲート11の出力がHighレ
ベルとなりANDゲートがHighレベルの出力状態
となつてこの様な異常湿度上昇上温度時はサイク
ル停止直後でも冷凍サイクルを再起動させる。
尚、第1図a乃至dに破線で示す如くORゲー
ト手段ORを設けて比較手段2aの出力とその他
コンプレツサのON・OFF制御信号(冷凍サイク
ルの停動信号)、例えば温度制御手段Tcoからの
信号C0あるいは冷凍サイクルの保護手段Ecoから
の信号Co等との論理和によつて冷凍サイクルを
停動する様にすれば、いずれの制御信号によつて
冷凍サイクルが停止しても、再起動阻止手段4の
影響の下に湿度の一時的急上昇による冷凍サイク
ルの再起動を阻止することができる。
以下その原理を第3図に基づき具体的に説明す
る。
コンプレツサ11Aによつて圧縮された冷媒は
高圧高温のガスとなつて凝縮器12に送られる。
凝縮器12Aで冷却されて高圧と液体となつた冷
媒は受液器18で気体と液体に分離され、液体の
み膨張弁13に送られる。高圧の液冷媒は膨張弁
13遮断膨張され気化し易い霧状の低圧冷媒とな
る。
この低圧冷媒は蒸発器14を通過する際まわり
の気体から熱を奪つてこれを冷却する一方自らは
完全に気化し過熱されるコンプレツサ11Aに戻
る。
膨張弁13は電気信号によつて駆動制御される
ステツプモータ10Aによりその開度が制御され
る。
電気信号θSは、蒸発器14出口の冷媒の過熱度
SH1と設定された過熱度SHSとの偏差ΔSHを(1)式
に基づき比例積分演算することによつて得られ
る。
θS=(SH1−SHS) +k1∫(SH1SHS)dt …(1) (但し、k1は定数) 電気信号θSはステツプモータ10Aへの印加電
圧パルス数VSに対応し、それは結局ステツプモ
ータ10Aによつて制御される膨張弁13の目標
開度に対応する。
電気信号θSが正の値をとるならば、その大きさ
に応じて膨張弁13が開度を増加する方向にステ
ツプモータ10Aは回転する。逆に電気信号θS
負の値をとるならば、その大きさに応じて膨張弁
13が開度を減少する方向にステツプモータ10
Aは回転する。
制御回路7は蒸発器4の出入口の冷媒温度を検
出するセンサ15,16の出力信号Vi,Vdに基
づいて蒸発器14出口の過熱度SH1を演算する。
制御回路7はマイクロコンピユータMiによつ
て構成され、図示しないエアミツクスドア、モー
タドアあるいは温水コツク等の温度制御要素群
S、ブロワモータB、コンプレツサ11等の運転
を制御する。
マイクロコンピユーサMiは各種制御フロー、
演算フローあるいは種々の命令をプログラムした
ROM,ROMの命令に基づいてそれを実行する
ALU,ALUが使用する情報をストアするRAM、
情報信号や制御信号を出し入れするI/Oポート
IO及びROMからの命令の周期や演算等のタイミ
ングを作る為のカウンタCOUM、及びクロツク
パルス発生装置CLOCK等から構成される。
蒸発器14の入口冷媒温度センサ15からのア
ナログ電圧Vi、同出口冷媒温度センサ16からの
アナログ電圧Vd、図示しない内気温度センサか
らのアナログ電圧VR、同外気温度センサからの
アナログ電圧Va、同日射センサからのアナログ
電圧VZ、同フロントガラス内表面温度センサか
らのアナログ電圧VTW、同湿度センサからのアナ
ログ電圧VTh、同湿度センサの検出面温度センサ
からのアナログ電圧VTS等はA/D変換器ADに
よつてデイジタル信号に変換される。
空気調和装置が駆動されるとマイクロコンピユ
ータMiは第4図aの制御フローに従つて演算や
判定を実行する。
まず、ステツプ101ですべての制御信号を初
期値に設定する。
A/D変換された上記各アナログ信号に対応し
たデイジタル信号は、操作パネル26で設定され
る設定温度信号に対応したデイジタル信号TSD
同パネル26で選択されたモードに対応したデイ
ジタル信号MS等と共にマルチプレクサMPによつ
てステツプ102でマイクロコンピユータMiに順次
読み込まれ、それら諸値はRAMに一旦ストアさ
れる。
マイクロコンピユータMiはROMの指令に基づ
きステツプ102で一旦RAMにストアした諸値を
RAMから取出して演算部ALUにより温度制御信
号の算出(ステツプ103)、ブロワモータ制御信号
の算出(ステツプ104)及びモードの判定(105)
を行う。これら演算や判定の結果は一旦RAMに
ストアされる。
次にマイクロコンピユータMiはROMの指令に
基づきステツプ106で膨張弁の開度信号に対応す
るステツプモータの駆動信号θSを演算し、その値
をRAMにストアする。
ステツプ62では湿度信号Dを計算する。
湿度センサは車両のフロントガラス内表面近傍
に設けられる。湿度センサはフロントガラス内表
面近傍の相対温度に応じて第5図に示す如く抵抗
が変化する。従つてセンサーに一定の電流を流し
ておけばその抵抗の変化によつてセンサの端子電
圧が変化する。このアナログ電圧信号をA/D変
換器ADでデイジタル信号KThに変換してマルチ
プレクサMPを介してマイクロコンピユータMi
RAM内に取込む。この様に信号KThと相対湿度
の間には一定の関係があるのでこの関をROM内
にマツプとして記憶させておき、読み込まれた信
号KTh(デイジタル値)に対応する相対湿度信号
KRH(デイジタル値)をマツプから求める様に構
成する。更にこの湿度センサの特性は湿度検出面
の温度TSFに応じて第5図に示す如く変化するの
でこの湿度検出面の温度をサーミスタで検出し、
相対湿度信号KRHを補正する。
更にROM内には第6図に示す湿り空気線図を
記憶させておき、補正された相対湿度信号KRH
(デイジタル値)7に対応する雰囲気露点温度
KTD(デイジタル値)を算出する。
次にフロントガラス内表面の温度を検出するサ
ーミスタのアナログ出力電圧VTWに対応するデイ
ジタル信号KTWと先に求めた雰囲気露点温度KTD
とからその偏差(KTD−KTW)を計算し、これを
湿度信号KD(デイジタル信号)としてRAM内に
一旦ストアする。
ステツプ63では、RAM内にストアされている
判定基準信号KDS(デイジタル値)を読み出し、
これとステツプ62で求めた湿度信号KDとを比較
する。本実施例では通常の判定基準信号KDSは−
20℃に設定してあり、それより大きな湿度信号
KDが現われるとRAM内にコンプレツサ起動要求
フラグ“1”をたてる。このフラグは湿度信号
KDが−20℃以下の値になると消える。
ステツプ109ではステツプ106で演算したステツ
プモータ駆動信号θSをRAMから取出し、入出力
ポートIOを介してステツプモータ駆動回路22
に出力する。ステツプモータ駆動回路22は駆動
信号θSに基づいてステツプモータ10を制御し、
膨張弁の開度を修正する。
次にステツプ110ではステツプ103で演算した温
度制御信号をRAMから取出し、入出力ポートIO
を介して制御回路23に出力する。制御回路23
は温度制御要素群Sを制御信号に基づいて制御す
る。
更にステツプ111ではステツプ103で演算したブ
ロワモータ制御信号をRAMから取出し、入出力
ポートIOを介して制御回路24に出力する。制
御回路24は制御信号に基づいてブロワモータB
の回転数を制御する。
ステツプ112ではステツプ105で判定したモード
をRAMか取出し、入出力ポートIOを介してモー
ド制御回路25に出力する。該モード制御回路2
5はモード信号に基づきモード制御要素Eを切換
えて空調装置の吹出し口の切換えや温調モードの
切換えを行う。
ステツプ113ではステツプ102で読み込みRAM
内にストアされた設定温度や室内温度等を取り出
し、制御パネル26の温度表示部Fに表示する。
同様に表示装置には運転モード等の表示部を設け
ることができる。
ステツプ114ではステツプ103で演算した温度制
御信号、ステツプ105で判定したモード信号、ス
テツプ63で判定した湿度制御信号に基づいてコン
プレツサのON・OFFを制御する。
コンプレツサ11AをONする時はマイクロコ
ンピユータMiのI/Oポートから抵抗47を介
してトランジスタ48を導通させる出力信号を出
し、リレー46を閉じて電磁クラツチ45を作動
させる。コンプレツサ11AをOFFする場合は
トランジスタ48のベースへの出力信号を停止す
る。
第4図bはコンプレツサOFF後の再起動を一
時阻止する為の割込みフローチヤートである。
割込みは1秒間隔で発生する様に設定してある
ので、割込み回数をカウントすることによつて時
間を計時できる。
割込みが発生すると、まずステツプ64でコンプ
レツサがONなのかOFFなのかを判定する。この
判定はトランジスタ48のコレクタ電位がLow
かHighかを示す信号CSによつて判定し、信号CS
がLow、即ち“0”であればコンプレツサ11
AはON、信号CSがHigh、即ち“1”であれはコ
ンプレツサ11AはOFFと判定する。
コンプレツサ11AがONと判定された場合
は、再起動に関する判断は不要であると判断して
再起動に関する判断は不要であると判定して割込
みフローを終了する。
このステツプ64でコンプレツサ11AがOFF
と判定された場合は前回のチエツク時にコンプレ
ツサ11AがONだつたかOFFだつたか、即ちコ
ンプレツサ11がOFFしたばかりか否かを判定
する。
コンプレツサ11AがOFFしたばかりだと判
定された場合はステツプ66でタイマー用のカウン
タを初期状態、即ちカウント値“0”にセツトす
ると共にステツプ67でその時の湿度信号DをDpff
としてRAMにストアして、コンプレツサOFF後
の湿度信号Dの変化率を求める為の準備をする。
その後ステツプ75で再起動阻止中を示すフラグ
をたて割込みフローを終了する。
コンプレツサ11Aが以前からOFFしつづけ
ていたと判定されるとステツプ76で再起動阻止中
のフラグがたつているか否かを判定する。
再起動阻止中のフラグがたつていなければ、空
気調和装置の通常の運転状態においてコンプレツ
サ11Aを駆動する必要がない場合であると判定
し、割込みフローを終了する。
再起動阻止中のフラグがたつていればステツプ
68に進み、再起動阻止中のフラグがたつてからの
時間を計数する為にタイマのカウントを1だけ更
新する。
次にステツプ77で湿度信号Dが判定基準信号
DSを越えたかどうかを判定する。これはコンプ
レツサ11AがOFFした後所定時間(実施例で
は5分)以内に湿度信号が除湿判定基準信号DS
まで上昇したかどうかを判定する機能を有する。
第2図に示す如く、コンプレツサがONすると
除湿作用によつて車室内の湿度が低下する。この
状態でコンプレツサがOFFすると前述の如く蒸
発器表面に付着した凝縮水が車室内に侵入して車
室内の湿度が一時的に急上昇する。そこで本発明
の如く一時的な湿度上昇によるコンプレツサの再
起動阻止が必要となる訳であるが、その湿度上昇
が5分を越えても除湿判定基準DSを越えない範
囲のものであれば、わざわざ再起動阻止制御を行
う必要はない。なぜならこの様な長い時間冷凍サ
イクルが停止しておればサイクル中の高低圧ライ
ンの圧力がバランスし、圧縮機の再起動時のトル
クは必要な値まで低下するので再起動時の動力消
費はさほど増大しないからである。
ステツプ78ではコンプレツサOFF後の割込み
回数Npffと割込み周期Tiot(1秒)とからコンプレ
ツサOFF後の経過時間を計数して上記5分が経
過したか否かを判定し、5分以内であれば判定後
そのまま割込みフローを終了し、5分を越えると
ストツプ79で“オン阻止中”のフラグを解除して
割込みフローを終了する。
5分以内に湿度信号Dが除湿判定基準DSに到
達するとステツプ80に進み、前回湿度信号Dが除
湿判定基準信号DSにより小さかつたか否か判定
することによつてコンプレツサOFF後今回はじ
めて湿度信号Dが除湿判定基準DSを越えたのが
どうか、即ち第2図のP点の状態になつたのかど
うかを判定して、再起動阻止用判定基準信号Dα
を設定するかどうかを決定する。
コンプレツサOFF後5分以内に湿度信号Dが
除湿判定基準DSを越えると、再起動阻止が必要
として再起動阻止の為コンプレツサON判定基準
を除湿判定基準DSより高い値、即ち−2℃より
大きな値に変更する。その変更幅αはステツプ69
によつて下式で計算された湿度の変化率に応じて
ステツプ71で計算する。
dD/dt=D−Dpff/Npff×Tiot ……(1) 但し、Npffは割込み回数、Tiotは割込み周期
(1秒)、DpffはコンプレツサOFF時の湿度信号 ステツプ70では、ステツプ69で求めた湿度の変
化率に応じて再起動阻止時間T0を計算する。
ステツプ72ではステツプ71で求めた変更幅αと
除湿判定基準DSとの和を求めて、これにより次
のステツプ73でのコンプレツサ制御判断の基準信
号Dαを設定する。
かくしてステツプ69乃至72でコンプレツサ制御
設定基準Dαが設定されるが次回の割込み処理時
にはステツプ80での判定が否定になるので次回か
らはステツプ69乃至72を迂回して直接ステツプ73
でコンプレツサの制御判断を行うことになる。
実施例では除湿判定基準信号DSは−2℃に設
定されているのでαが例えば+4℃に設定されれ
ば再起動阻止中のコンプレツサ制御判定基準Dα
は+2℃となり、フロントガラス近傍の露点温度
TDがフロントガラス表面温度TWより+2℃以上
高くならないたとえステツプ63で除湿信号が発生
してもいてもコンプレツサの駆動を許さない。
逆に言えば、再起動阻止中であつても判定基準
Dαを越える様な湿度信号Dの上昇が発生した場
合にはコンプレツサ再起動阻止中であつてもコン
プレツサの再起動し、異常湿度状態を解消するこ
とを優先にする。
ステツプ81ではステツプ68でカウントされた割
込み回数Npffと割込み周期Tiot(1秒)とからコン
プレツサがOFFしてからの経過時間を計算し、
それがステツプ70で設定された時間T0に到達し
たか否かを判定する。
時間がT0経過するとステツプ82で“オン阻止
中”のフラグを解除して割込みフローを終了す
る。
ここで時間T0経過前にステツプ73でコンプレ
ツサ駆動要求が発生すると(この様な状態では当
然ステツプ63でも除湿信号が発生している。)、ス
テツプ114でトランジスタ48へ通電信号を発生す
る処理をしてコンプレツサを駆動する。
コンプレツサが駆動されると次回の割込み発生
時からはステツプ64でコンプレツサONと判定し
て割込みフローを抜ける。この様にコンプレツサ
の再起動阻止中にコンプレツサがやむを得ず駆動
された場合、ステツプ65以下の再起動阻止判定制
御はその状態で効力を失い、この時はステツプ
63、ステツプ103、ステツプ105の要求に従つてス
テツプ114でコンプレツサを制御する。
コンプレツサONの結果湿度が低下してステツ
プ63でコンプレツサの起動要求がなくなり、更に
ステツプ103、105でも起動要求が発生しない場合
はステツプ114でコンプレツサがOFFされる。
コンプレツサがOFFするとステツプ64の判定
の結果ステツプ65へ進み、上記した再起動阻止の
為の準備、及び再起動阻止制御が再び実行され
る。
本実施例では、メインフローに湿度制御機能を
備えたシステムに再起動阻止制御の割込みフロー
を設けたものについて説明したが、メインフロー
に湿度制御機能を持たないシステムであつても、
別に取付けられた湿度制御専用の装置からの信号
を一つのモード信号として取り込み、コンプレツ
サの制御をこの別置きのシステムからの信号で制
御することもできる。
この場合、湿度制御装置の制御フローは本実施
例のステツプ62、63の計算、判定を行つた後ステ
ツプ64乃至82までのステツプを実行する様に構成
でき、最後に圧縮機を駆動停止する出力発生ステ
ツプ(本実施例のステツプ114に相当)で、ステ
ツプ63とステツプ73の判断結果に基づいてコンプ
レツサ駆動信号を発生する様に構成すればよい。
〔発明の効果〕
以上説明した様に本発明によればコンプレツサ
の停止によつて冷凍サイクルが停止した直後に発
生する湿度の一度的な急上昇でコンプレツサが再
起動することがないので、湿度制御機能を付加し
た空気調和装置に見られるコンプレツサOFF直
後のコンプレツサの不必要な再起動現象を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明の原理を説明する為の原理
図、第1図bは本発明の原理を適用した一実施例
のブロツク図、第1図cは他の実施例のブロツク
図、第1図dは更に他の実施例の原理図、第2図
はコンプレツサの運転に伴う湿度の変化特性を示
すグラフ、第3図は本発明を適用した自動車用空
気調和装置の全体のシステム構成を示す図面、第
4図aは第3図に示す自動車用空気調和装置の主
制御フローチヤートを示す図面、第4図bは第3
図に示す自動車用空気調和装置に適用した第1図
dに示す原理に基づく再起動阻止制御の割込みフ
ローチヤートを示す図面、第5図は湿度センサの
出力特性を示す図面、第6図は湿り空気線図を示
す図面である。 1……湿度検出手段、2……除湿判定手段、3
……冷凍サイクル、4……冷凍サイクル再起動阻
止手段、5……湿度変化率検出手段、6……計時
手段、7……変化幅演算手段、11A……コンプ
レツサ、17……制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車室内の湿度に応じた出力信号を発生する湿
    度検出手段、この湿度検出手段の出力信号が判定
    基準信号以上になつた時除湿信号を発生する除湿
    判定手段、この除湿判定手段が除湿信号を発生し
    ている間駆動される冷凍サイクルを有するものに
    おいて、 前記冷凍サイクルが停止した直後の所定期間は
    前記湿度検出手段の出力信号が前記所定値を越え
    て上昇しても、信号修正指示信号を発生して前記
    冷凍サイクルを再起動させない様に作用する再起
    動阻止手段を設けたことを特徴とする自動車用空
    気調和装置の制御装置。 2 車室内の湿度に応じた出力信号を発生する湿
    度検出手段、この湿度検出手段の出力信号が判定
    基準信号以上になつた時除湿信号を発生する除湿
    判定手段、この除湿判定手段が除湿信号を発生し
    ている間駆動される冷凍サイクルを有するものに
    おいて、 前記冷凍サイクルが停止した直後から所定期間
    作動する計時手段と、該計時手段が作動している
    間、前記湿度検出手段の出力信号か、前記除湿判
    定手段の判定基準信号か、前記除湿判定手段の出
    力信号の少なくとも一つを前記冷凍サイクルの再
    起動を阻止する信号状態に修正する信号修正手段
    とから構成される再起動阻止手段を設けたことを
    特徴とする自動車用空気調和装置の制御装置。 3 車室内の湿度に応じた出力信号を発生する湿
    度検出手段、この湿度検出手段の出力信号が判定
    基準信号以上になつた時除湿信号を発生する除湿
    判定手段、この除湿判定手段が除湿信号を発生し
    ている間駆動される冷凍サイクルを有するものに
    おいて、 前記冷凍サイクルが停止した直後の湿度上昇状
    態を検出する湿度上昇検出手段と、該手段の出力
    に応じて再起動の要否を判定する再起動判定手段
    と、該再起動判定手段の出力が再起動否の出力状
    態の間、前記湿度検出手段の出力信号か、前記除
    湿判定手段の判定基準信号か、前記除湿判定手段
    の出力信号の少なくとも一つを前記冷凍サイクル
    の再起動を阻止する信号状態に修正する信号修正
    手段とから構成される再起動阻止手段を設けたこ
    とを特徴とする自動車用空気調和装置の制御装
    置。 4 車室内の湿度に応じた出力信号を発生する湿
    度検出手段、この湿度検出手段の出力信号が判定
    基準信号以上になつた時除湿信号を発生する除湿
    判定手段、この除湿判定手段が除湿信号を発生し
    ている間駆動される冷凍サイクルを有するものに
    おいて、 冷凍サイクルが停止した直後の湿度上昇状態を
    検出する湿度上昇検出手段と、該湿度上昇検出手
    段の出力に応じて設定される所定期間だけ作動す
    る計時手段と、該計時手段が作動している間前記
    湿度検出手段の出力信号か、前記除湿判定手段の
    判定基準信号か、前記除湿判定手段の出力信号の
    少なくとも一つを前記冷凍サイクルの再起動を阻
    止する信号状態に修正する信号修正手段とから構
    成される再起動阻止手段を設けたことを特徴とす
    る自動車用空気調和装置の制御装置。 5 特許請求の範囲第3項に記載した発明におい
    て、前記湿度上昇検出手段は前記冷凍サイクルが
    停止した直後の湿度の単位時間当りの上昇率を検
    出する手段であることを特徴とする自動車用空気
    調和装置の制御装置。 6 特許請求の範囲第4項に記載した発明におい
    て、前記湿度上昇検出手段は前記冷凍サイクルが
    停止した直後の湿度の単位時間当りの上昇率を検
    出する手段であることを特徴とする自動車用空気
    調和装置の制御装置。
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JPS61278418A JPS61278418A (ja) 1986-12-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5334371A (en) * 1976-09-09 1978-03-30 Sonoda Kk Apparatus for crushing wasted can
JPS5412693A (en) * 1977-06-30 1979-01-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Elastic surface wave oscillator

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