JPH04332407A - 酸化錫系薄膜のパターニング方法 - Google Patents

酸化錫系薄膜のパターニング方法

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JPH04332407A
JPH04332407A JP19750391A JP19750391A JPH04332407A JP H04332407 A JPH04332407 A JP H04332407A JP 19750391 A JP19750391 A JP 19750391A JP 19750391 A JP19750391 A JP 19750391A JP H04332407 A JPH04332407 A JP H04332407A
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JP
Japan
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tin oxide
thin film
water
pattern
resist layer
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Pending
Application number
JP19750391A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Oka
岡 和貴
Teru Tanimura
谷村 暉
Chikayoshi Sawada
澤田 千佳良
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タッチパネル、デジタ
イザー、液晶ディスプレー等に用いる透明な表示電極を
有する透明導電性薄膜の一種である酸化錫系薄膜のパタ
ーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,コンピューターの急速な普及に伴
い、より簡単なデータ入力装置としてタッチパネルやデ
ジタイザーもその重要性をましてきており、また、液晶
ディスプレーもCRTに代わる表示デバイスとして確固
たる位置を占めるようになってきている。このように透
明な電極を用いたデバイスは種々の分野に用いられてお
り、産業上の有用性から益々市場を拡大するものと予想
されている。従って、これらに用いられる透明な電極を
有する薄膜についても、より高精度に、より安価に得る
ことができる生産性の優れた製造法の確立が要求されて
いる。
【0003】さて、このような透明な電極を用いるデバ
イスには、透明電極の低抵抗化,パターニングの容易性
等の観点から近年、酸化インジュウム系材料が用いられ
てきた。しかしながら、ITOに代表される酸化インジ
ュウム系薄膜は、ハンドリングの困難さ、膜の耐久性等
の問題がクローズアップされ、酸化インジュウム系薄膜
に代わる材料がエレクトロニクス分野において要求され
ている。そこで、ネサ膜に代表される酸化錫系薄膜が注
目されつつある。この酸化錫系薄膜においては、エッチ
ング法、吹きつけ法などにてパターニングが行われてい
る。
【0004】例えば、特開昭55−139714号公報
には、先ずガラス基板上に形成したSnO2の薄膜上に
フォトレジストを塗布してレジストパターンを形成し、
全面にZn粉末を塗布してフォトレジストのない部分と
接触させた後、HClとHPO4の混合水溶液に短時間
、例えば2〜10秒浸潰して、フォトレジストのない部
分を除去し、このさい生成した還元物質と塩化物をさら
にHNO3水溶液中で除去し、さらに、フォトレジスト
を除去して酸化錫薄膜パターンの形成方法が示されてい
る。
【0005】また、特開昭62−206708号には、
Zn粉末の塗布に代えてZnを真空蒸着法またはスパッ
タ法によりZn層を形成する方法が記載されており、こ
の場合にも同様に強酸の使用による酸化錫薄膜のパター
ニングが示されている。
【0006】さらに、特開昭57−136705号には
、基体上にSnO2薄膜を形成し、その上に有機レジス
トを塗布してレジストパターンを形成し、100℃以上
に保った状態で低温プラズマまたは非平衡プラズマ中に
晒してレジストのない部分を還元して金属Snとなし、
次いで酸に浸漬して還元された部分のみを腐食溶解させ
、水洗、乾燥し、マスクパターンの剥離を行う酸化錫薄
膜パターンの形成方法が記載されている。このように強
酸の使用によるエッチングが主流として行われている。
【0007】一方、特開昭56−103890号には、
透明ガラス基板を加熱し、これに所望のパターンでマス
キングしながら塩化錫水溶液を吹きつけて酸化錫薄膜の
パターニングが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、酸化錫
系薄膜のパターン形成において、エッチング法では、強
酸、強アルカリの使用の必要性があり、取り扱いに多数
の工程を要し、また、条件設定も煩雑であって、多大の
労力を要するほか、更にコストも高くなる等の問題点が
あった。このように、エッチング法では、多数の工程の
必要性、強酸、強アルカリの使用による膜への損傷等の
問題があり、安定的に歩留り良く製造することが困難で
あった。
【0009】また、吹きつけ法では、塩化錫を吹きつけ
て酸化錫薄膜を形成する場合、有毒ガスが発生するので
、徹底的な排気をする必要性があった。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するものであって、簡単な操作で、しかも容易に酸化
錫薄膜パターンを安定的に形成することができる方法を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するもので、透明な基体上に水溶性レジストを導電
パターンの逆パターンを形成する如く塗布してレジスト
層を形成し、このレジスト層の形成された基体上に気相
蒸着によって酸化錫系薄膜を形成し、次いでこのレジス
ト層とその上に形成された酸化錫系薄膜を水洗によって
除去した後、熱処理を施すことを特徴とする酸化錫系薄
膜のパターニング方法を要旨とするものである。
【0012】以下、本発明を図示例に基づいて詳細に説
明する。
【0013】図1において、1は透明な基体であって、
該基体1としては、耐熱性のあるものであれば良いが、
ガラス基板、耐熱性フィルム等が望ましい。
【0014】先ず、図2に示すように、基体1の表面に
水溶性レジストを部分的に塗布してパターン状の水溶性
レジスト層2を形成する。ここで形成されるパターンは
、所望の導電パターンの逆パターンが形成されるもので
ある。かかるパターンを形成する水溶性レジストとして
は、好ましくは、パターン切れのチェック、位置合わせ
の確認のため螢光染料を含む水溶性レジストを用いるの
が良い。
【0015】つぎに、図3に示すように、基体1の表面
上に全面に酸化錫系薄膜3を形成する。酸化錫系薄膜3
の形成方法としては気相蒸着法が採用され、この気相蒸
着法としてはスッパタリング法、イオンプレーティング
法、化学的気相蒸着法(CVD法)、反応性蒸着法等が
あげられる。酸化錫系薄膜を形成する材料としては、酸
化錫(SnO2)単体、酸化錫を主成分として種々の金
属、金属酸化物の一種以上をドープした材料などが挙げ
られる。
【0016】つぎに、基体1を水洗することにより、図
4に示すように、水溶性レジスト層2およびその上に形
成された酸化錫系薄膜3を同時に水洗にて除去し、水溶
性レジスト層3の塗布されていない部分の酸化錫系薄膜
3を残存せしめることにより、導電パターンを形成する
【0017】このようにして導電パターンが形成された
基体1に熱処理を施す。熱処理は、熱風乾燥機等により
450〜550℃で約20〜40分間行うことが望まし
い。これにより抵抗値が著しく低下することとなるが、
この熱処理は、酸化錫系薄膜に対して特に有効に作用す
る。熱処理は導電パターンの形成された後に行われるの
で、熱処理が水溶性レジスト層に悪い影響を及ぼすこと
がなく、これに起因する導電パターンの品質の低下を未
然に回避することができる。
【0018】かくして、透明な基体1の上に、酸化錫系
薄膜からなる透明な表示電極が形成された透明導電性薄
膜が得られることとなる。なお、本発明では、酸化錫系
薄膜が基体1に形成された後は、水洗のみが行われるの
で、酸化錫系薄膜が後工程で損傷することがなく、続い
て行われる熱処理により安定な状態となされることとな
り、形成された導電パターンが製造過程で損傷する恐れ
は全くない。
【0019】
【実施例】つぎに、本発明を実施例によって具体的に説
明する。
【0020】実施例1. 透明な基体1として、1.1mm厚、50mm×50m
mのガラス板を用いた。この基体1上に透明な表示電極
および引き出し電極を形成する部分の逆領域に水溶性レ
ジストとしてヒドロキシプロピルセルロースをスクリー
ン印刷法により印刷して厚み3μmの水溶性レジスト層
2を形成した。その際、0.5重量%の螢光染料(イル
ミナールBBS、昭和化工社製)を水溶性レジストに添
加した。印刷後にブラックライト下でパターン検査を行
った。つぎに、その上全面に、酸化錫(SnO2)に酸
化アンチモン(Sb2O3)を5重量%添加したターゲ
ットを用いてイオンプレーティング法により約500Å
の酸化錫系薄膜を成膜した。このさい、ベース圧3×1
0−5Torrまで真空引きし、酸素ガスを導入して作
動圧2×10−4Torrにした。基体温度を250℃
に保持し、高周波電力550w印加した。つぎに、基体
1を水洗機にて水洗して水溶性レジスト層2およびその
上の酸化錫系薄膜3を一括除去することにより所望の導
電パターンを得た。つぎに、熱風乾燥機で540℃で2
0分焼成した。かかるパターン加工品を得るための所要
時間は1枚あたり約45分であった。得られた酸化錫系
薄膜のパターンは製造工程で損傷することがなく、極め
て高品質であり、この表面抵抗は1kΩ/□であった。
【0021】比較例 比較例として従来法でパターン形成を行った。すなわち
、1.1mm厚、50mm×50mmのガラス基板上全
面に、酸化錫(SnO2)に酸化アンチモン(Sb2O
3)を5重量%添加したターゲットを用いて蒸着法によ
り約500Å成膜した。つぎに、表面抵抗を1kΩ/□
とするために熱風乾燥機で540℃で20分焼成した。 その後、アルカリ現像型のフォトレジスト(東京応化社
製  OFOR−800)を膜厚1.8μmになるよう
にコートし、プレキュアとして熱風循環乾燥炉にて85
℃17分間乾燥させた。さらに、マスクフィルムを密着
させ、露光機を用いて露光した後、アルカリ現像液にて
現像を行い、純水にてリンス後、ポストキュアとして1
35℃で35分加熱し、レジストを硬化させた。しかる
後に、全面にZn粉末を塗布し、HClとH3PO4の
混合水溶液に10分浸漬して、レジストパターン以外の
不要部を除去し、純水にてリンス後、フォトレジストを
剥離液にて除去し、剥離液やフォトレジストの残渣が残
らないように純水にて再びリンスし、乾燥させた。かか
る酸化錫系薄膜を得るための所要時間は、1枚あたり9
0分であった。得られたパターンはアルカリや酸などに
よる処理によりわずかに損傷するばかりでなく、熱処理
後に各種処理を施したため、酸化錫系薄膜の表面抵抗は
2kΩ/□であった。
【0022】以上のように、本発明を実施すると、比較
例に比べて3分の1から2分の1程度にまで作業時間を
短縮でき、得られた酸化錫系薄膜の表面抵抗を低下せし
めることができた。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来のような酸による
酸化錫系薄膜のエッチング処理およびアルカリによるレ
ジスト剥離工程が不要であり、酸化錫系薄膜による損傷
を軽減でき、かつ作業時間を大幅に短縮することができ
ると共に、表面抵抗を低下せしめることができるなどの
優れた作用効果を奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る酸化錫系薄膜のパターニング方法
に使用される透明な基体の概略断面図である.
【図2】
上記基体上に水溶性レジスト層を形成した基体の概略断
面図である.
【図3】上記基体上に酸化錫系薄膜を形成した基体の概
略断面図である.
【図4】上記基体上から水溶性レジスト層を除去して導
電パターンを形成した基体の概略断面図である.
【符号の説明】
1  透明な基体 2  水溶性レジスト層 3  酸化錫系薄膜電膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明な基体上に水溶性レジストを導電パタ
    ーンの逆パターンを形成する如く塗布してレジスト層を
    形成し、このレジスト層の形成された基体上に気相蒸着
    によって酸化錫系薄膜を形成し、次いでこのレジスト層
    とその上に形成された酸化錫系薄膜を水洗によって除去
    した後、熱処理を施すことを特徴とする酸化錫系薄膜の
    パターニング方法。
JP19750391A 1991-05-08 1991-05-08 酸化錫系薄膜のパターニング方法 Pending JPH04332407A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002208324A (ja) * 2001-01-05 2002-07-26 Honjo Sorex Kk 微細パターンを有するネサ膜の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002208324A (ja) * 2001-01-05 2002-07-26 Honjo Sorex Kk 微細パターンを有するネサ膜の製造方法

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