JPH04332355A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH04332355A
JPH04332355A JP3070127A JP7012791A JPH04332355A JP H04332355 A JPH04332355 A JP H04332355A JP 3070127 A JP3070127 A JP 3070127A JP 7012791 A JP7012791 A JP 7012791A JP H04332355 A JPH04332355 A JP H04332355A
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JP
Japan
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refrigerant
flow
pipe
air conditioner
liquid
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Pending
Application number
JP3070127A
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English (en)
Inventor
Mari Sada
真理 佐田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04332355A publication Critical patent/JPH04332355A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の熱交換器を互い
に並列に介設した空気調和装置に係り、特に冷媒配管の
接続部の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の冷媒回路に複
数の熱交換器を互いに並列に介設した場合、冷媒配管の
各熱交換器への分岐部に、図5に示すような三方接続部
材を配置し、1配管(a)の冷媒の流れを他の2配管(
b),(c)に分岐し、或いは2配管(b),(c)か
らの冷媒の流れを1配管(a)に合流させようとするも
のは一般的な技術である。
【0003】一方、例えば特開昭56―149502号
公報に開示される如く、気液二相流が流通する回路に配
置され、少なくとも一本の流入管から流入する気液二相
流を複数の流出口から各流出管に分岐して流出させる分
岐ヘッダ―の構造として、該各流出口を気液界面とほぼ
同じ高さに配置することにより、各流出管に対する気液
の流通割合の均一化を図ろうとするものは公知の技術で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のような分岐
ヘッダ―を空気調和装置に応用して、各熱交換器への冷
媒配管の接続部に上記分岐ヘッダ―を配置することによ
り、気液二相流を均一な混合比で流通させ、各熱交換器
の要求能力に応じた冷媒の分配を行うことが考えられる
が、空気調和装置では、空気調和装置の設置状態や冷媒
充填量,運転状態等によって気液界面の位置が変化する
ので、気液界面の位置を一定に保持することは非常に困
難である。
【0005】一方、複数の利用側熱交換器を配置したい
わゆるマルチ形空気調和装置のような空気調和装置に上
記図5のような三方接続部材(d)を使用して気液二相
流を流通させた場合、図5中の矢印のように、配管(a
)からの冷媒を配管(b),(c)に分流するときには
、各配管にほぼ均一な気液比率の冷媒を流通させること
ができるが、図中破線矢印のように配管(c)からの冷
媒を配管(a)及び(b)に分流しようとすると、三方
接続部材内部の流れは図6に示すようになる。すなわち
、液冷媒(Er )は密度が大きいため直進しようとす
る性質が大きいがガス冷媒(Gr)は密度が小さいため
にこのような直進性は少ないので、配管(a)には液冷
媒(Er)が多く流れ、配管(b)側にはほとんど液冷
媒(Er)が流れずにガス冷媒(Gr)が極端に多く流
れる。したがって、配管(b)側では液冷媒量が不足し
、配管(b)に接続される熱交換器の能力が十分発揮さ
れない。つまり、このような三方接続部材(d)ではそ
の使用方法が限定されるという問題があった。
【0006】特に、各熱交換器が蒸発器又は凝縮器に切
換え可能に構成されているものの場合、各配管の流れ方
向が変化するので、上記のような三方接続部材を使用し
ても、その流れの状態によっては適切な冷媒の分配を行
うことができず、分流機能を十分発揮することができな
いことになる。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、液冷媒が直進性を有する点に着目し
、各配管間の直進性如何に拘らずに気液二相流で流れる
冷媒の気液比率を均一にして分流しうる構成とすること
により、三方接続部材による冷媒分配機能の向上を図る
ことある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すように、
  冷媒回路に複数の熱交換器を互いに並列に介設して
なる空気調和装置を対象とし、上記冷媒回路の液ライン
における各熱交換器側液管との接続部に、三方の配管(
33x),(33y),(33a)間で冷媒の流れをほ
ぼ水平面上で合流又は分流させる三方接続手段(6A)
を配設する。
【0009】そして、該三方接続手段(6A)を、上記
各配管(33x),(33y),(33a)に接続され
る3つの接続ポ―ト(61x),(61y),(61a
)を有する管部材(61)と、該管部材(61)の三叉
路(61t)に配設され、該三叉路(61t)をほぼ水
平面上において各接続ポ―ト(61x),(61y),
(61a)間を相互に連通する3つの流通路(61xy
),(61ya),(61ax)に仕切るよう横断面が
三又状に形成された仕切片(62)とで構成したもので
ある。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記仕切片(62)を、一つの接
続ポ―トから他の2つの接続ポ―トに分流される場合、
上記一つの接続ポ―トと他の2つの接続ポ―トとを連通
せしめる2つの流通路の流路面積の比が他の2つの接続
ポ―トに接続される配管の流路面積の比に略等しくなる
よう相互に仕切るものとしたものである。
【0011】請求項3の発明の講じた手段は、図3に示
すように、冷媒回路に複数の熱交換器を互いに並列に介
設してなる空気調和装置を対象とし、該空気調和装置の
上記冷媒回路の液ラインにおける各熱交換器側液管との
接続部に、三方の配管(33x),(33y),(33
a)間で冷媒の流れをほぼ水平面上で合流又は分流させ
る三方接続手段(6B)を配設する。
【0012】そして、該三方接続手段(6B)を、一端
で上記各配管(33x),(33y),(33a)に接
続される単一接続ポ―トを有しかつ他端で各々水平面上
で並設された2つの双眼状接続ポ―トを有する3つの分
流管(63x),(63y),(63a)と、該各分流
管(63x),(63y),(63a)の各双眼状接続
ポ―ト間を相互に接続する3本の分岐管(63xy),
(63ya),(63ax)とで構成したものである。
【0013】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項3の発明において、一つの分流管から他の2つの分流
管に接続される2つの分岐管の流路面積の比を、該各分
流管に接続される配管の流路面積の比にほぼ等しく設定
したものである。
【0014】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2,3又は4の発明において、上記各熱交換器を
、個別に蒸発器又は凝縮器に切換え可能に構成したもの
である。
【0015】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、三方
接続手段(6)を構成する三方管(61)の一つの接続
ポ―ト(例えば61x)から気液二相流の冷媒が流入し
て、他の2つの接続ポ―ト(61y),(61a)から
流出する場合、管部材(61)の三叉路(61t)にお
いて、仕切片(62)によりその接続ポ―ト(61x)
から流入した二相流の冷媒が分岐されるので、直進性の
ある液冷媒と直進性のないガス冷媒とが均一な割合で、
他の接続ポ―ト(61y),(61a)に連通する2つ
の流通路(61xy),(61ax)に分流して流れる
。したがって、各接続ポ―ト(61x),(61y),
(61a)間の傾きの差があっても、気液比率をほぼ均
一にして冷媒が分流され、各接続ポ―トに接続される熱
交換器の能力不足を招くことなく冷媒が分流され、冷媒
の分配機能が向上することになる。
【0016】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の作用に加えて、一つの接続ポ―ト(例えば61x)か
ら他の接続ポ―ト(61y),(61a)に冷媒を分流
する場合、一つの接続ポ―ト(61x)から他の接続ポ
―ト(61y),(61a)に連通する2つの流通路(
61xy),(61ax)の流路面積の比が、該各接続
ポ―ト(61y),(61a)に接続される配管(33
y),(33a)の流路面積の比にほぼ等しく設定され
ているので、冷媒が各流通路(61xy),(61ax
)を介して各配管(33y),(33a)にその配管(
33y),(33a)に接続される熱交換器の能力に応
じた分配比で流れることになり、分配機能がより向上す
ることになる。
【0017】請求項3の発明では、一つの分流管(例え
ば63x)から流入した気液二相流の冷媒が他の2つの
分流管(63y),(63a)側に分流して流れる場合
、冷媒が分流管(63x)内で各双眼状接続ポ―トに分
岐した後、各分岐管(64xy),(64ax)を介し
て他の分流管(63y),(63a)に流れるので、上
記請求項1の発明と同様の冷媒分流作用が得られること
になる。すなわち、気液二相流となって流れる冷媒が各
分流管(63x),(63y),(63a)間の傾きの
差に拘らず気液混合比をほぼ均一に維持しながら各配管
に分流されることになる。
【0018】請求項4の発明では、一つの分流管(例え
ば63x)からみて、他の2つの分流管(63y),(
63a)に連通する分岐管(64xy),(64ax)
の流路面積の比が、各分流管(63y),(63a)に
接続される配管(33y),(33a)の流路面積の比
にほぼ等しく設定されているので、上記請求項2の発明
と同様に、冷媒が各配管(33y),(33a)に接続
される熱交換器の能力に応じた適切な分配比で分配され
ることになる。
【0019】請求項5の発明では、上記各発明において
、三方接続手段(6A又は6B)の各接続ポ―トに接続
される熱交換器が個別に蒸発器又は凝縮器に切換えられ
ることで、各接続ポ―トがそれぞれ冷媒の流出口になっ
たり、流入口になったりするが、このような運転状態と
共に変化する冷媒の流れの変化に対して、冷媒がどの接
続ポ―トから流入した場合にも、常に気液混合比を均一
に維持しながら分流されるので、各発明の効果が顕著に
得られることになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0021】まず、第1実施例について、図1〜図3に
基づき説明する。図3は、実施例に係る空気調和装置の
冷媒配管系統を示し、一つの室外ユニット(X)に対し
て3台の第1〜第3室内ユニット(A)〜(C)が接続
されたいわゆるマルチ形の構成をしている。
【0022】上記室外ユニット(X)において、圧縮機
(1)の吐出側からは吐出ライン(31)が、吸入側か
らは吸入ライン(32)がそれぞれ延びる一方、室外熱
交換器(2)の液管側からは液ライン(33)が延びて
いて、上記3本の冷媒配管(31)〜(33)が室外側
から室内側に亘って延設されている。そして、(21)
,(22)はそれぞれ該室外熱交換器(2)のガス管を
上記吐出ライン(31)と吸入ライン(32)とに分岐
して接続する吐出側,吸入側ガス分岐管、(23),(
24)はそれぞれ該ガス分岐管(21),(22)に介
設され、室内熱交換器(2)のガス管側を吐出ライン(
31)と吸入ライン(32)とに交互に連通させるよう
切換える吐出側,吸入側室外開閉弁、(25)は室外電
動膨張弁、(43)は液冷媒を貯溜するためのレシ―バ
、(41)は吸入冷媒中の液冷媒を分離するためのアキ
ュムレ―タである。
【0023】一方、上記第1〜第3室内ユニット(A)
〜(C)は同一構成をしていて、各々冷房運転時には蒸
発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する第1
〜第3室内熱交換器(5a)〜(5c)と、冷房運転時
には冷媒を減圧し、暖房運転時には冷媒流量を調節する
第1〜第3室内電動膨張弁(53a)〜(53c)とを
備えており、上記各室内熱交換器(5a)〜(5c)の
容量は、第1室内熱交換器(5a)が最も大容量に、か
つ第3室内熱交換器(5c)が最も小容量に設定されて
おり、その比率はほぼ3:2:1に設定されている。
【0024】そして、室内ユニット(例えばA)におい
て、第1室内熱交換器(5a)のガス管側は吐出側室内
ガス分岐管(31a)と吸入側室内ガス分岐管(32a
)とに分岐していて、上記吐出側室内ガス分岐管(31
a)は吐出側室内開閉弁(51a)を介して吐出ライン
(31)に、吸入側室内ガス分岐管(32a)は吸入側
室内開閉弁(52a)を介して吸入ライン(32)にそ
れぞれ接続されている。すなわち、上記吐出側室内開閉
弁(51a)が開き吸入側室内開閉弁(52a)が閉じ
たときには第1室内熱交換器(5a)のガス管側が吐出
ライン(31)に接続される結果、第1室内熱交換器(
5a)が凝縮器として機能する一方、吐出側室内開閉弁
(51a)が閉じ、吸入側室内開閉弁(52a)が開い
たときには第1室内熱交換器(5a)のガス管側が吸入
ライン(32)に接続される結果、第1室内熱交換器(
5a)が蒸発器として機能するようになされている。 上記構成は他の室内ユニット(B),(C)についても
同様である。
【0025】以上のように、上記室外ユニット(X)及
び各室内ユニット(A)〜(C)の各機器は、該3本の
冷媒配管(31)〜(33)に接続されて、各熱交換器
(2)及び(5a)〜(5c)の間で熱の移動を可能に
した冷媒回路(3)が構成されている。
【0026】ここで、本発明の特徴として、上記液ライ
ン(33)において、各室内熱交換器(5a)〜(5c
)の液管(33a),(33b),(33c)との接続
部には、ほぼ水平面上で冷媒の流れを分流,合流させる
ための三方接続手段としての第1,第2三方継手(6A
),(7A)が設けられている。すなわち、上記第1三
方継手(6A)は液ライン(33)のメイン配管(33
x)を上記第1室内熱交換器(5a)の第1液管(33
a)側と、他の室内ユニット(B),(C)側に延びる
合流管(33y)とに分岐するものであり、上記第2三
方継手(7A)は、上記合流管(33y)を第2室内熱
交換器(5b)の第2液管(33b)と第3室内熱交換
器(5c)の第3液管(33c)とに分岐するものであ
る。
【0027】ここで、上記各液管(5a),(5b),
(5c)の口径は、その面積比が各室内熱交換器(5a
)〜(5c)の容量比3:2:1になるよう設定されて
いて、さらに合流管(33y)は、上記比に対して「3
」、メイン配管(33x)は「6」の面積比となる口径
を有するように設定されている。上記各三方継手(6A
),(7A)は、その基本的な構造は同一であるので、
以下、第1三方継手(6A)の構造について、図1及び
図2に基づき説明する。
【0028】図1は上記第1三方継手(6A)の横断面
構造を示し、図2は第1三方継手(6A)の縦断面構造
を示す。該第1三方継手(6A)は、3つの接続ポ―ト
である第1接続ポ―ト(61x),第2接続ポ―ト(6
1y)及び第3接続ポ―ト(61a)を有する管部材で
あるT字管(61)と、該T字管(61)の各接続ポ―
ト(61x),(61y),(61a)が分岐する三叉
路であるT字路(61t)に設けられ、T字路(61t
)をほぼ水平面において各接続ポ―ト(61x),(6
1y),(61a)を相互に連通する3つの流通路に仕
切る仕切片(62)とで構成されている。上記T字管(
61)において、第1接続ポ―ト(61x)はメイン配
管(33x)に接続され、第2接続ポ―ト(61y)は
合流管(33Y)に接続され、第3接続ポ―ト(61a
)は第1液管(33a)に接続されている。また、上記
仕切片(62)は、各横断面で各接続ポ―ト(61x)
,(61y),(61a)側に延びる3つの第1〜第3
仕切部(62x),(62y),(62a)を有する三
又状に形成されていて、該仕切片(62)により、上記
T字管(61)のT字路(61t)を、第1接続ポ―ト
(61x)−第2接続ポ―ト(61y)間の第1流通路
(61xy)と、第2接続ポ―ト(61y)−第3接続
ポ―ト(61a)間の第2流通路(61ya)と、第3
接続ポ―ト(61a)−第1接続ポ―ト(61x)間の
第3流通路(61ax)とに仕切るようになされている
【0029】さらに、上記各流通路(61xy),(6
1ya),(61ax)の流路面積比は以下のように設
定されている。すなわち、第1接続ポ―ト(61x)側
から見たときに、上記第1流通路(61xy)と第3流
通路(61ax)との流路面積比が、各接続ポ―ト(6
1y),(61a)に接続される合流管(33y)と第
1液管(33a)との流路面積比(3:3)に等しく、
第2接続ポ―ト(61y)から見たときに、上記第1流
通路(61xy)と第2流通路(61ya)との流路面
積比が、メイン液管(33x)と第1液管(33a)と
の面積比(6:3)に等しい。なお、第3接続ポ―ト(
61a)から見たときには、第2流通路(61ya)と
第3流通路(61ax)との流路面積比は、上記の関係
から必然的にメイン配管(61x)と合流管(61y)
との流路面積比(6:3)に等しくなる。いいかえると
、各流通路(61xy),(61ya),(61ax)
の流路面積の比は、各々が連通しない接続ポ―ト(61
a),(61x),(61y)に接続される配管(33
a),(33x),(33y)の流路面積の逆数比(6
:3:6)に等しくなるように設定されている。
【0030】なお、詳細な構造は省略するが、上記第2
三方継手(7A)も、基本的な構成は上記図1,図2の
第1三方継手(6A)と同じであり、3つの第1〜第3
接続ポ―トを有するT字管と、そのT字路を各接続ポ―
トを相互に連通する3つの流通路を仕切る仕切片とで構
成され、上記各流通路の流路面積比は各々各流通路が連
通しない接続ポ―トに接続される配管(33a),(3
3x),(33y)の流路面積の逆数比(3:2:6)
になるよう設定されている。
【0031】空気調和装置の通常運転時、各室内ユニッ
ト(A)〜(C)で室内の要求が冷房要求のときには、
各室内開閉弁(51a),(52a),…により室内熱
交換器(5a)〜(5c)が吸入ライン(32)側に連
通するよう個別に切換えられて、室内電動膨張弁(53
a)〜(53c)で減圧された冷媒が室内熱交換器(5
a)で蒸発するように流れる。また、室内の要求が暖房
要求であるときには、各室内開閉弁(51a),(52
a),…により各室内熱交換器(5a)〜(5c)が吐
出ライン(31)側に連通するよう個別に切換えられて
、圧縮機(1)から吐出された冷媒が室内熱交換器(5
a)〜(5c)で凝縮液化されるように流れる。
【0032】一方、室外ユニット(X)において、全室
内ユニット(A)〜(C)の総合要求が冷房要求のとき
には、各室外開閉弁(23),(24)により室外熱交
換器(2)が吐出ライン(31)に連通するように切換
えられて、吐出冷媒が室外熱交換器(2)で凝縮液化さ
れるように流れ、全室内ユニット(A)〜(C)の総合
要求が暖房要求であるときには、各室外開閉弁(23)
,(24)により室外熱交換器(2)が吸入ライン(3
2)に連通するように切換えられて、室外電動膨張弁(
25)で減圧された冷媒が室外熱交換器(2)で蒸発す
るように流れる。すなわち、圧縮機(1)の運転容量を
最小限に止めながら、各室内ユニット(A)〜(C)を
個別に同時に冷暖房運転しうるようになされている。
【0033】そのとき、上記実施例では、各室内熱交換
器(5a),(5b),(5c)と液ライン(33)と
の接続部に三方接続手段としての第1,第2三方継手(
6A),(7A)が配置されている。そのうちの一つの
第1三方継手(6A)について見ると、T字管であるT
字管(61)のT字路(61t)に仕切片(62)が付
設され、該仕切片(62)により、T字路(61t)が
、ほぼ水平面において、各接続ポ―ト(61x),(6
1y),(61a)間を相互に連通する第1〜第3流通
路(61xy),(61ya),(61ax)に仕切ら
れているので、各接続ポ―ト(61x),(61y),
(61a)に接続される各配管(33x),(33y)
,(33a)間で流通する冷媒が上記各流通路(61x
y),(61ya),(61ax)を流れて分流,合流
する。
【0034】ここで、冷媒の流れが気液二相流である場
合、液冷媒は配管の壁面付近に沿って流れ、直進性を有
する一方、ガス冷媒は液冷媒で占有される領域を除く部
分を流れ、直進性はないので、第1三方継手(6A)の
一方の接続ポ―ト(例えば61x)に冷媒が流入して他
の2つの接続ポ―ト(61y),(61a)に冷媒が分
岐して流れる場合、仕切片(62)がないものでは、第
1接続ポ―ト(61x)と同じ直線上にある第2接続ポ
―ト(61y)に液冷媒が多く流れ、第1接続ポ―ト(
61x)に直交する第3接続ポ―ト(61a)側には液
冷媒が極めて少なくガス冷媒が多く流れることになる。 したがって、第3接続ポ―ト(61a)に接続される第
1液管(33a)側では液冷媒の循環量が不足し、第1
室内熱交換器(5a)の能力が不足する虞れがある。
【0035】それに対して、上記第1実施例では、仕切
片(62)の第1仕切部(62x)によって、第1接続
ポ―ト(61x)から流入した二相流の冷媒のうち液冷
媒とガス冷媒とがほぼ均一な割合で第1流通路(61x
y)と第3流通路(61ax)とに流れるよう分岐され
る。したがって、第3接続ポ―ト(61a)に接続され
る第1室内熱交換器(5a)においても要求能力を満た
すに必要な冷媒の循環量が確保されることになる。他の
接続ポ―ト(61y),(61a)から流入する冷媒の
分岐時にも上述と同じ作用が得られ、よって、各接続ポ
―ト(61x),(61y),(61a)から流入する
二相流を各接続ポ―ト(61x),(61y),(61
a)間の傾きの差に拘らず各接続ポ―ト(61x),(
61y),(61a)に気液比率をほぼ均一にしながら
冷媒を分流することができ、冷媒の分配機能の向上を図
ることができる。
【0036】特に、上記第1実施例のように、一つの接
続ポ―ト(61x)から他の接続ポ―ト(61y),(
61a)に連通する第1流通路(61xy)と第3流通
路(61ax)との流路面積の比を、該接続ポ―ト(6
1y),(61a)に接続される配管(33y),(3
3a)の流路面積の比(上記第1実施例では3:3)に
した場合、各流通路(61xy),(61ax)を介し
て各配管(33y),(33a)に、その配管(33y
),(33a)側で要求される冷媒量に応じた分配比で
冷媒が流れることになり、分配機能がさらに向上するこ
とになる。
【0037】次に、請求項3及び4の発明に係る第2実
施例について、図4に基づき説明する。
【0038】第2実施例においても、空気調和装置の冷
媒配管系統の構成は上記第1実施例と同様であるが、冷
媒配管の接続部において、上記第1,第2三方継手(6
A),(7A)の代わりに、図4のような接続部材(6
B),(7B)が配置されている。ここで、第1接続部
材(6B)を例にとって、その構造を説明するに、第1
接続部材(6B)は、各配管(33x),(33y),
(33a)に接続される第1〜第3分流管(63x),
(63y),(63a)と、該各分流管(63x),(
63y),(63a)間を相互に接続する3つの第1〜
第3分岐管(64xy),(64ya),(64ax)
とからなる。すなわち、上記第1分流管(63x)の一
端には単一接続ポ―ト(63xx)が設けられ、他端に
は双眼状接続ポ―ト(63xy),(63xa)が設け
られていて、上記単一接続ポ―ト(63xx)で上記液
ライン(33)のメイン配管(33x)に、他端の双眼
状接続ポ―ト(63xy),(63xa)で上記第1分
岐管(64xy)及び第3分岐管(64ax)にそれぞ
れ接続されている。 同様に、第2分流管(63y)は一端の単一接続ポ―ト
(63yy)で合流管(33y)に、他端の双眼状接続
ポ―ト(63yx),(63ya)で第1分岐管(64
xy)及び第2分岐管(64ya)にそれぞれ接続され
、第3分流管(63a)は一端の単一接続ポ―ト(63
aa)で第1液管(33a)に、他端の双眼状接続ポ―
ト(63ay),(63ax)で第2分岐管(64ya
)及び第3分岐管(64ax)にそれぞれ接続されてい
る。
【0039】そして、上記各分岐管(64xy),(6
4ya),(64ax)の流路面積の比は各分岐管(6
4xy),(64ya),(64ax)が連通しない分
流管(64a),(64x),(64y)に接続される
配管(33a),(33x),(33y)の流路面積の
流路面積の逆数比(つまり上記第1実施例と同様に、6
:3:6)にほぼ等しく設定されている。すなわち、一
つの分流管(例えば63x)からみて、他の2つの分流
管(63y),(63a)に連通する分岐管(64xy
),(64ax)の流路面積の比は、各分流管(63y
),(63a)に接続される配管(33y),(33a
)の流路面積の比(3:3)にほぼ等しく設定されてい
る。
【0040】したがって、上記第2実施例においても、
一つの分流管(例えば63x)から流入した気液二相流
の冷媒が他の2つの分流管(63y),(63a)側に
分流して流れる場合、冷媒が分流管(63x)内で双眼
状接続ポ―ト(63xy),(63xa)に分岐した後
、各分岐管(64xy),(64ax)を介して他の分
流管(63y),(63a)に流れるので、上記第1実
施例と同様の冷媒分流作用が得られることになる。すな
わち、気液二相流となって流れる冷媒に対して、各分流
管間の傾きの差に拘らず気液混合比をほぼ均一に維持し
ながら各配管に分流することができる。
【0041】また、上記第2実施例のように、一つの分
流管(例えば63x)からみて、他の2つの分流管(6
3y),(63a)に連通する分岐管(64xy),(
64ax)の流路面積の比を、各分流管(63y),(
63a)に接続される配管(33y),(33a)の流
路面積の比(3:3)にほぼ等しく設定した場合には、
上記第1実施例と同様に、冷媒が各配管(33y),(
33a)の要求に応じた適切な分配比で分配され、分配
機能がさらに向上することになる。
【0042】また、上記各実施例におけるように、各室
内熱交換器(5a),(5c)のガス側を吐出ライン(
31)と吸入ライン(32)とに交互に連通を切換えて
、各室内熱交換器(5a)〜(5c)を蒸発器と凝縮器
とに切換え可能に構成した場合、各三方継手(6A),
(7A)(又は三方接続部材(6B),(7B))の各
接続ポ―トに接続される室内熱交換器(5a)〜(5c
)が個別に蒸発器又は凝縮器に切換えられることで、各
接続ポ―トがそれぞれ冷媒の流出口になったり、流入口
になったりするが、このような運転状態の変化に応じて
、常に気液混合比を均一に維持しながら冷媒の分流を行
うことができ、よって、著効を発揮することができる。
【0043】なお、上記各実施例では、冷媒回路(3)
内に複数の室内熱交換器(5a)〜(5c)を互いに並
列に介設した例について説明したが、本発明は斯かる実
施例に限定されるものではなく、複数の室外熱交換器を
設け、各室外熱交換器を蒸発器又は凝縮器に切換えるよ
うにした空気調和装置等についても適用することができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷媒回路に複数の熱交換器を互いに並列に介設
してなる空気調和装置において、冷媒回路の液ラインに
おける各熱交換器液管との接続部に三方の配管間で冷媒
の流れを分岐させる三方接続手段を設け、該三方接続手
段を、各冷媒配管に接続される接続ポ―トを有する管部
材と、この管部材の三叉路に配設される三又状の仕切片
とで構成して、管部材の一つの接続ポ―トから流入する
気液二相流の冷媒を仕切片により他の接続ポ―トに連通
する流通路に分岐させるようにしたので、流入側の接続
ポ―トに対する傾きの差に拘らず、液冷媒とガス冷媒と
をほぼ均一な割合で他の2つの接続ポ―トに分流させる
ことができ、よって、冷媒の分配機能の向上を図ること
ができる。
【0045】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、一つの接続ポ―トから他の2つの接続ポ
―トに冷媒を分流する場合、一つの接続ポ―トから他の
接続ポ―トに連通する2つの流通路の流路面積の比がそ
の接続ポ―トに接続される配管の流路面積の比にほぼ等
しくなるよう設定したので、各流通路を介して各配管に
、その配管側で要求される冷媒量に応じた分配比で冷媒
を流通させることができ、よって、分配機能をより向上
させることができる。
【0046】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明における三方接続手段を、一端で各配管に接続され
る単一接続ポ―トを有しかつ他端で双眼状接続ポ―トを
有する3つの分流管と、この各分流管の双眼状接続ポ―
ト間を相互に接続する3本の分岐管とで構成し、一つの
分流管から流入した気液二相流の冷媒を他の2つの分流
管側に分流する際、冷媒を分流管内で双眼状接続ポ―ト
に分岐した後各分岐管を介して他の分流管に流すように
したので、上記請求項1の発明と同様の冷媒分流効果を
得ることができる。
【0047】請求項4の発明によれば、上記請求項3の
発明において、一つの分流管からみて、他の2つの分流
管に連通する分岐管の流路面積の比を、各分流管に接続
される配管の流路面積の比にほぼ等しく設定したので、
上記請求項2の発明と同様に、冷媒を各配管側で要求さ
れる冷媒量に応じた適切な分配比で分配することができ
、分配機能をより向上させることができる。
【0048】請求項5の発明によれば、上記請求項1,
2,3,又は4の発明において、三方接続手段の各接続
ポ―トに接続される熱交換器を個別に蒸発器又は凝縮器
に切換え可能に構成したので、運転状態の変化につれて
各接続ポ―トにおける冷媒の流出入方向が変化した場合
にも、常に気液混合比を均一に維持しながら分流するこ
とができ、よって、著効を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における三方継手の構造を示す横断
面図である。
【図2】三方継手の縦断面構造を示す上記図2のII−
II線断面図である。
【図3】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図4】第2実施例に係る三方接続部材を示す平面図で
ある。
【図5】従来の三方接続部材の構成例を示す平面図であ
る。
【図6】従来の三方接続部材における冷媒の流れを示す
横断面図である。
【符号の説明】
33    液ライン 33x  メイン配管 33y  合流管 33a  第1液管 6A    第1三方継手(三方接続手段)6B   
 第1三方接続部材(三方接続手段)61    T字
管(管部材) 61t  三叉路(T字路) 62    仕切片 61x,61y,61a  接続ポ―ト61xy,61
ya,61ax  流通路63x,63y,63a  
分流管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  冷媒回路に複数の熱交換器を互いに並
    列に介設してなる空気調和装置において、上記冷媒回路
    の液ラインにおける各熱交換器側液管との接続部には、
    三方の配管(33x),(33y),(33a)間で冷
    媒の流れをほぼ水平面上で合流又は分流させる三方接続
    手段(6A)が配置され、該三方接続手段(6A)は、
    上記各配管(33x),(33y),(33a)に接続
    される3つの接続ポ―ト(61x),(61y),(6
    1a)を有する管部材(61)と、該管部材(61)の
    三叉路(61t)に配設され、該三叉路(61t)をほ
    ぼ水平面上において各接続ポ―ト(61x),(61y
    ),(61a)間を相互に連通する3つの流通路(61
    xy),(61ya),(61ax)に仕切るよう横断
    面が三又状に形成された仕切片(62)とからなること
    を特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の空気調和装置において
    、上記仕切片(62)は、一つの接続ポ―トから他の2
    つの接続ポ―トに分流される場合、上記一つの接続ポ―
    トと他の2つの接続ポ―トとを連通せしめる2つの流通
    路の流路面積の比が他の2つの接続ポ―トに接続される
    配管の流路面積の比に略等しくなるよう相互に仕切るも
    のである空気調和装置。
  3. 【請求項3】  冷媒回路に複数の熱交換器を互いに並
    列に介設してなる空気調和装置において、上記冷媒回路
    の液ラインにおける各熱交換器側液管との接続部には、
    三方の配管(33x),(33y),(33a)間で冷
    媒の流れをほぼ水平面上で合流又は分流させる三方接続
    手段(6B)が配置され、該三方接続手段(6B)は、
    一端で上記各配管(33x),(33y),(33a)
    に接続される単一接続ポ―トを有しかつ他端で各々水平
    面上で並設された2つの双眼状接続ポ―トを有する3つ
    の分流管(63x),(63y),(63a)と、該各
    分流管(63x),(63y),(63a)の各双眼状
    接続ポ―ト間を相互に接続する3本の分岐管(63xy
    ),(63ya),(63ax)とからなることを特徴
    とする空気調和装置。
  4. 【請求項4】  請求項3記載の空気調和装置において
    、一つの分流管から他の2つの分流管に接続される2つ
    の分岐管の流路面積の比は、該各分流管に接続される配
    管の流路面積の比にほぼ等しく設定されていることを特
    徴とする空気調和装置。
  5. 【請求項5】  請求項1,2,3又は4記載の空気調
    和装置において、上記各熱交換器は、個別に蒸発器又は
    凝縮器に切換え可能に構成されていることを特徴とする
    空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025613A (ja) * 2006-07-18 2008-02-07 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂製分岐継手

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