JPH10176837A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10176837A
JPH10176837A JP8336947A JP33694796A JPH10176837A JP H10176837 A JPH10176837 A JP H10176837A JP 8336947 A JP8336947 A JP 8336947A JP 33694796 A JP33694796 A JP 33694796A JP H10176837 A JPH10176837 A JP H10176837A
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JP
Japan
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heat exchanger
refrigerant
section
flow path
air
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Application number
JP8336947A
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English (en)
Inventor
Megumi Komazaki
惠 胡摩崎
Hideaki Motohashi
秀明 本橋
Nobuo Kawai
信夫 川合
Hiroyuki Arakawa
裕幸 荒川
Hiroyuki Tanaka
宏之 田中
Shigenori Hori
繁典 堀
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】室内熱交換器において、分流部から出口部に至
るまでの各流路における冷媒乾き度をほぼ同等とし、よ
って露付きのない快適空調を得られる空気調和機を提供
する。 【解決手段】冷媒を流通する冷媒配管Pからなる冷媒流
路が形成されるとともに熱交換空気が導通され、かつ2
列の冷媒配管を並設した第1の熱交換器部17Aと、3
列の冷媒配管を並設した第2の熱交換器部17Bとから
なる室内熱交換器17を備え、室内熱交換器の冷媒流路
途中に分流部eが設けられ、この分流部から室内熱交換
器出口部f1 ,f2 までの冷媒配管の本数は、第1の熱
交換器部側の冷媒配管本数よりも、第2の熱交換器部側
の冷媒配管本数を多く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、室内熱交換
器における冷媒配管の構成を改良した空気調和機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に用いられる空気調和機は、被空
調室に配置される室内ユニットと、屋外に配置される室
外ユニットからなり、これらユニット相互を冷媒接続管
および電気配線で接続してなる。
【0003】特に室内熱交換器においては、より熱交換
効率の向上を図り得るよう種々の構成が案出され、提供
されている。図4は、その一例である。1は圧縮機、2
は四方弁、3は室外熱交換器、4は電子式自動膨張弁、
5は室内熱交換器であり、これらは冷媒管を介してヒー
トポンプ式の冷凍サイクルを構成するよう連通される。
【0004】上記室内熱交換器5は、第1の熱交換器部
5Aと、第2の熱交換器部5Bとの組合わせからなる。
上記第1の熱交換器部5Aは、ほぼ円弧状に形成され室
内ユニットの前面側に配置されている。上記第2の熱交
換器部5Bは、直状に形成され後面側に配置される熱交
換器部5b1と、この熱交換器部の上部側に平行に配置さ
れる補助熱交換器5b2とからなる。なお、この補助熱交
換器5b2に対して、上記第1の熱交換器部5Aと第2の
熱交換器部5Bの直状熱交換器部5b1とで主熱交換器が
構成されることになる。
【0005】各熱交換器部5A,5Bとも、フィンFに
冷媒配管Pが蛇行状に貫通してなる。そして、主熱交換
器を構成する第1の熱交換器部5Aと,第2の熱交換器
部5Bのうちの直状熱交換器部5b2は、ともに冷媒配管
Pが2列並設される一方、補助熱交換器5b1では冷媒配
管Pは1列だけ設けられる。
【0006】熱交換空気は、第1の熱交換器部5Aと、
第2の熱交換器部5Bとに分かれて導かれる。したがっ
て、第1の熱交換器部5Aに導かれる熱交換空気は、2
列並設された冷媒配管と熱交換をなし、第2の熱交換器
部5Bに導かれる熱交換空気は、補助熱交換器5b2およ
び直状熱交換器部5b1の、3列並設された冷媒配管と熱
交換をなす。
【0007】室内熱交換器5における冷媒流路は、冷房
運転時において、補助熱交換器5b2の一端部が入口部a
となっていて、ここに一列直状の冷媒流路が形成され
る。他端部は第1の熱交換器部5Aの前面側列で、上部
段の冷媒配管PとジャンピングパイプPaを介して連通
される。
【0008】冷媒流路は、ここから第1の熱交換器部5
A最上端に延出され、さらに後面側最上端を介して下部
側へ延出され、中途部においてT字管である分岐部bに
連通される。
【0009】分岐部bから分流後は、一方の冷媒流路は
第1の熱交換器部5Aから出て別のジャンピングパイプ
Pbを介して第2の熱交換器部5Bの直状熱交換器部5
b1に連通され、全ての冷媒配管を介して第1の出口部c
1 に至る。分流後の他方の冷媒流路は第1の熱交換器部
5Aの残りの冷媒配管を介して第2の出口部c2 に至
る。第1,第2の出口部c1 ,c2 は外部において互い
に合流している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような第1の熱交
換器部5Aである冷媒配管の2列並設部分と、第2の熱
交換器部5Bである冷媒配管の3列並設部分とから構成
される室内熱交換器5では、それぞれの熱交換器部5
A,5Bに導かれる熱交換空気において通風抵抗の差が
生じる。すなわち、2列並設である第1の熱交換器部5
Aにおける通風抵抗は小さく、3列並設である第2の熱
交換器部5Bにおける通風抵抗はこれよりも大きい。
【0011】その影響で、分流部bで分流したあとの冷
媒流路における熱交換器の通風流量は、第1の熱交換器
部5Aを導かれる通風流量が多く、第2の熱交換器部5
Bを導かれる通風流量がこれよりも少なく、分流後の熱
交換作用に不均一が生じ易い。すなわち、分流後では、
第1の熱交換器部5A側の熱交換効率がより良くなる。
【0012】また、分流後では、第1の熱交換器部5A
の冷媒配管の本数(12本)が、第2の熱交換器部5B
側へ導かれた冷媒配管の本数(12本)と同一本数に形
成される。あるいは、第1の熱交換器部5Aの冷媒配管
の本数が多い。
【0013】図3(B)に、従来の冷房運転時における
室内熱交換器(蒸発器)の冷媒流路における冷媒蒸発温
度の特性を示す。図の三角印は第1の熱交換器部5Aに
おける流路の変化、丸印は第2の熱交換器部5Bにおけ
る流路の変化である。
【0014】距離0で示す分流点から3T前に至る間
は、各流路とも圧力損失が大きくて蒸発温度が低下の傾
向にある。3T前から出口部に至る後半では、第1の熱
交換器部5A(三角印)側の流路では熱交換効率が良く
なるところから乾き度が大きくなって、1T前と出口部
とで大きなスーパーヒート量がとれる。
【0015】その反面、第2の熱交換器部5B(丸印)
側の流路では通風抵抗が大きく、熱交換効率が良好でな
いため、さらに蒸発温度が低下し、1T前と出口部とで
スーパーヒートをほとんど確保することができない。
【0016】したがって、第1の熱交換器部5Aと熱交
換したあとの空気温度は、第2の熱交換器部5Bと熱交
換したあとの空気温度よりも極端に低くなり、温度差が
大きい空気が混合してミスト状態となり、ついには露付
きが生じる。そして、これらの露は送風路に滴下し、熱
交換空気とともに被空調室へ吹出されて、快適空調が損
なわれる恐れがある。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、室内熱交換器におい
て、冷媒を分流する分流部から出口部までの冷媒配管構
造を限定することにより、分流部から出口部に至るまで
の各流路における冷媒乾き度をほぼ同等とし、よって露
付きのない快適空調を得られる空気調和機を提供しよう
とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、第1の発明の空気調和機は、請求項1として、冷媒
を流通する冷媒配管からなる冷媒流路が形成されるとと
もに熱交換空気が導通され、かつ2列の冷媒配管を並設
した第1の熱交換器部と、3列の冷媒配管を並設した第
2の熱交換器部とからなる室内熱交換器を備えた空気調
和機において、上記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流
部が設けられ、この分流部から室内熱交換器出口部まで
の冷媒配管の本数は、上記第1の熱交換器部側の冷媒配
管本数よりも、上記第2の熱交換器部側の冷媒配管本数
を多く設定したことを特徴とする。
【0019】請求項2として、請求項1記載の空気調和
機において上記第2の熱交換器部は、1列の冷媒配管を
設けた補助熱交換器と、2列の冷媒配管を並設した熱交
換器部とが並列配置されることを特徴とする。
【0020】請求項3として、請求項1記載の空気調和
機において上記室内熱交換器は、上記第1の熱交換器部
と、第2の熱交換器部が逆V字状に配置されることを特
徴とする。
【0021】上記目的を満足するため、第2の発明の空
気調和機は、請求項4として、冷媒を流通する冷媒配管
からなる冷媒流路が形成されるとともに熱交換空気が導
通され、かつ冷媒配管の列数の異なる複数の熱交換器部
から構成される室内熱交換器を備えた空気調和機におい
て、上記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流部が設けら
れ、この分流部から室内熱交換器出口部までの冷媒配管
の長さは、列数の少ない熱交換器部に分流する冷媒配管
の長さよりも、列数の多い熱交換器部に分流する冷媒配
管の長さを長く設定したことを特徴とする空気調和機。
【0022】上記目的を満足するため、第3の発明の空
気調和機は、請求項5として、冷媒を流通する冷媒配管
からなる冷媒流路が形成されるとともに熱交換空気が導
通され、かつ空気抵抗の異なる複数の熱交換器部から構
成される室内熱交換器を備えた空気調和機において、上
記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流部が設けられ、こ
の分流部から室内熱交換器出口部までの冷媒配管の長さ
は、空気抵抗の小さい熱交換器部に分流する冷媒配管の
長さよりも、空気抵抗の大きい熱交換器部に分流する冷
媒配管の長さを長く設定したことを特徴とする。
【0023】以上のような課題を解決するための手段を
備えることにより、請求項1ないし請求項5の発明にお
いて、分流を良好化して、分流部から出口部に至るまで
の各流路の冷媒の乾き度をほぼ同等とし、よって熱交換
したあとの空気温度の差を従来構成のものよりも小さく
して、露付きのない快適空調を得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面を参照して説明する。図1に示すように、空気調和
機の室内ユニットが構成される。空気調和機本体である
ユニット本体11は、前面パネル12と後板13とから
構成される。上記前面パネル12の前面側にはグリル1
4が嵌め込まれた前部吸込み口12aが開口され、上面
にはグリル15が嵌め込まれた上部吸込口12bが開口
される。
【0025】ユニット本体11内には、各吸込口12
a,12bに亘って対向するよう緩やかな円弧状に曲成
されるエアーフイルタ16と、逆V字状に形成される室
内熱交換器17とが配置される。
【0026】室内熱交換器17は、前部吸込み口12a
に対向する第1の熱交換器部17Aと、上部吸込み口1
2bに対向する第2の熱交換器部17Bとから構成さ
れ、これらで逆V字状に形成される。
【0027】上記第1の熱交換器部17Aは、ほぼ円弧
状に形成され前面側に配置されている。上記第2の熱交
換器部17Bは、後面側に配置され直状に形成される熱
交換器部17b1と、この熱交換器部の上面側、すなわち
上部側に平行に配置される補助熱交換器17b2とからな
る。この補助熱交換器17b2に対して、上記第1の熱交
換器部17Aおよび第2の熱交換器部17Bの直状熱交
換器部17b1とで、主熱交換器が構成されることにな
る。なお、これら熱交換器部17A,17Bの流路構成
については後述する。
【0028】上記第1の熱交換器部17Aの下部には前
ドレンパン18aが配置され、第2の熱交換器部17B
の下部には後ドレンパン18bが配置される。これら
前,後ドレンパン18a,18bは、上記後板13に一
体に設けられる。
【0029】逆V字状に形成される室内熱交換器17の
内部位置、すなわち第1の熱交換器部17Aと第2の熱
交換器部17Bとの間には、これら熱交換器部に覆われ
るようにして室内送風機19が配置される。
【0030】後板13において、後ドレンパン18bの
下部側は送風路20が形成されており、この通風路と連
通する前面パネル2下部に吹出し口21が開口される。
前ドレンパン18aは、この吹出し口21の手前側端部
に沿って設けられ、後ドレンパン18bは、上記送風路
20の上部側に沿って設けられることになる。
【0031】図2に示すように、上記室内熱交換器17
は、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器3、電子式自動
膨張弁4とともに冷媒管を介してヒートポンプ式の冷凍
サイクルを構成するよう連通されることは、従来と同様
である。
【0032】室内熱交換器17は、以下に述べるように
構成される。すなわち、室内熱交換器17を構成する各
熱交換器部17A,17Bとも、フィンFに冷媒配管P
が蛇行状に貫通してなる。そして、主熱交換器を構成す
る第1の熱交換器部17Aと,第2の熱交換器部17B
のうちの直状熱交換器部17b1は、とも冷媒配管が2列
並設される一方、補助熱交換器17b2では冷媒配管は1
列だけ設けられる。
【0033】熱交換空気は、第1の熱交換器部17A
と、第2の熱交換器部17Bとに分かれて導かれ、第1
の熱交換器部17Aに導かれる熱交換空気は、2列冷媒
配管と熱交換をなし、第2の熱交換器部17Bに導かれ
る熱交換空気は補助熱交換器17b2の1列および直状熱
交換器部17b1の2列との、合計3列の冷媒配管と熱交
換をなすことも、変わりがない。
【0034】室内熱交換器17における冷媒流路は、冷
房運転時において、補助熱交換器17b1の一端部が入口
部dとなり、この他端部からジャンピングパイプPcを
介して第1の熱交換器部17Aの前面側列で、中段の冷
媒配管に連通される。
【0035】ここから上部側へ延出され、後面側に亘っ
て分流するT字管の分岐部eに連通される。分流後は、
第1の熱交換器部17Aの前面下部側へ延出されてから
最下端部を介して後面上部側へ延出され、中途部で出口
部f1 に至る第1の流路gと、分流後に一旦、第1の熱
交換器部17Aの前面側に出てから最上端を経て第2の
熱交換器部17Bの直状熱交換器部17b1に連通され、
ここを一周して出口部f2 に至る第2の流路hとからな
る。互いの出口部f1 ,f2 から外部において合流して
いることは、従来と同様である。
【0036】上記第1の流路gにおいて、フィンを合計
12本の冷媒配管Pが貫通している。上記第2の流路h
において、フィンを合計14本の冷媒配管Pが貫通して
いる。すなわち、第1の流路gの長さよりも第2の流路
hの長さが長く形成される。
【0037】そして、第1の流路gが形成される第1の
熱交換器部17Aは、冷媒配管が2列並設される。第2
の流路hのほとんど大部分が形成される第2の熱交換器
部17Bは、補助熱交換器17b2の1列と、直状熱交換
器部17b1の2列並設を合わせて、3列並設となる。こ
のことから、冷媒配管の列数の少ない第1の流路gの長
さよりも、冷媒配管の列数の多い第2の流路hの長さが
長く設定される、とも言える。
【0038】また、第1の流路gは冷媒配管が2列並設
され、第2の流路hは3列並設されるから、ここを導通
する熱交換空気からみると、第1の流路gは空気抵抗が
小さく、第2の流路hは第1の流路gよりも空気抵抗が
大きい。
【0039】したがって、分流部eから出口部f1 ,f
2 までの冷媒配管の長さは、空気抵抗の小さい第1の熱
交換器部17Aに分流する第1の流路gの長さよりも、
空気抵抗の大きい第2の熱交換器部17Bに分流する第
2の流路hの長さが長く設定される、とも言える。
【0040】このようにして構成される室内熱交換器1
7を備えた室内ユニットであり、冷房運転時は、圧縮機
1で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが四方弁2を介して
室外熱交換器3に導かれ、凝縮液化する。
【0041】この液冷媒は電子自動膨張弁4で断熱膨張
化し、室内熱交換器17に導かれて後述するように蒸発
する。室内ユニットにおいては、室内送風機19を駆動
して被空調室内空気を前部吸込口12aと上部吸込口1
2bからユニット本体11内に吸込み、室内熱交換器1
7を通過して冷媒流路を導かれる冷媒と熱交換をなす。
熱交換した後の熱交換空気は、送風路20に案内され吹
出口21から被空調室内へ吹出される。
【0042】上記室内熱交換器17において、冷媒は補
助熱交換器17b2を構成する冷媒配管Pを導通したあ
と、ジャンピングパイプPcを介して第1の熱交換器部
17Aに導かれ、ここに設けられる分流部eから第1の
流路gと、第2の流路hとに分流される。
【0043】先に説明したように、上記第1の流路gは
12本の冷媒配管Pを、かつ上記第2の流路hは合計1
4本の冷媒配管Pを連通してなるので、第1の流路gよ
りも第2の流路hが長い。
【0044】そして、第1の流路gは冷媒配管を2列並
設し、第2の流路hは3列並設であるから、列数の少な
い第1の流路gの長さよりも、列数の多い第2の流路h
の長い。
【0045】また、空気抵抗の小さい第1の熱交換器部
17A側に分流する第1の流路gのよりも、空気抵抗の
大きい第2の熱交換器部17Bに分流する第2の流路h
が長い。
【0046】以上の設定を前提にして、冷房運転時の室
内熱交換器(蒸発器)17の実際の熱交換特性を実測し
てみる。図3(A)に、その結果を示す。図の三角印は
第1の流路gの変化、丸印は第2の流路hの変化であ
る。
【0047】距離0の分流部から3T前に至る間は、各
流路g,hとも圧力損失が大きくて蒸発温度が低下の傾
向にある。3T前から出口部に至る後半では、第1の流
路g(三角印)側では、空気抵抗が少なく、したがって
熱交換効率が良くなるところから乾き度が大きくなっ
て、1T前と出口部との間で大きなスーパーヒート量が
とれる。
【0048】第2の流路h側では空気抵抗が大きく熱交
換効率が漸次低下の傾向にあるが、1T前と出口部との
間の冷媒配管長が長くとれるところから、ここで熱交換
作用が継続して、比較的大きなスーパーヒート量がとれ
る。
【0049】したがって、第1の熱交換器部5Aと熱交
換したあとの空気温度と、第2の熱交換器部5Bと熱交
換したあとの空気温度との差が、従来構成の室内熱交換
器よりも接近する。温度差が小さい空気が混合してもミ
スト状態にはなり得ず、露付きの恐れがなく、快適空調
を得られることとなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明は、
冷媒流路途中の分流部から出口部まで、第1の熱交換器
部側の冷媒配管本数よりも、第2の熱交換器部側の冷媒
配管本数を多く設定した。
【0051】請求項2の発明は、第2の熱交換器部は、
1列の冷媒配管を設けた補助熱交換器と、2列の冷媒配
管を並設した熱交換器部とが並列配置される。請求項3
の発明は、第1の熱交換器部と、第2の熱交換器部が逆
V字状に配置される。
【0052】請求項4の発明は、冷媒流路途中の分流部
から出口部まで、列数の少ない熱交換器部に分流する冷
媒配管の長さよりも、列数の多い熱交換器部に分流する
冷媒配管の長さを長く設定した。
【0053】請求項5の発明は、冷媒流路途中の分流部
から出口部まで、空気抵抗の小さい熱交換器部に分流す
る冷媒配管の長さよりも、空気抵抗の大きい熱交換器部
に分流する冷媒配管の長さを長く設定した。
【0054】したがって、各請求項の発明とも、分流部
から出口部に至るまでの各流路における冷媒乾き度がほ
ぼ同等となり、各流路と熱交換したあとの空気温度の差
が、従来構成のものよりも小さくなって露付きの恐れが
なく、快適空調を得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、空気調和機の室
内ユニットの縦断面図。
【図2】同実施の形態を示す、室内熱交換器の冷媒流路
構成と、冷凍サイクル構成を表す図。
【図3】(A)は、本発明の室内熱交換器(蒸発器)に
おける冷媒流路と蒸発温度の特性図。(B)は、従来の
室内熱交換器(蒸発器)における冷媒流路と蒸発温度の
特性図。
【図4】従来の、室内熱交換器の冷媒流路構成と、冷凍
サイクル構成を表す図。
【符号の説明】
P…冷媒配管、17A…第1の熱交換器部、17B…第
2の熱交換器部、17…室内熱交換器、e…分流部、f
1 …出口部、f2 …出口部、17b2…補助熱交換器、1
7b1…直状熱交換器部。
フロントページの続き (72)発明者 川合 信夫 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 荒川 裕幸 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 田中 宏之 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 堀 繁典 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒を流通する冷媒配管からなる冷媒流路
    が形成されるとともに熱交換空気が導通され、かつ2列
    の冷媒配管を並設した第1の熱交換器部と、3列の冷媒
    配管を並設した第2の熱交換器部とからなる室内熱交換
    器を備えた空気調和機において、 上記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流部が設けられ、
    この分流部から室内熱交換器出口部までの冷媒配管の本
    数は、上記第1の熱交換器部側の冷媒配管本数よりも、
    上記第2の熱交換器部側の冷媒配管本数を多く設定した
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記第2の熱交換器部は、1列の冷媒配管
    を設けた補助熱交換器と、2列の冷媒配管を並設した熱
    交換器部とが並列配置されることを特徴とする請求項1
    記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】上記室内熱交換器は、上記第1の熱交換器
    部と、第2の熱交換器部が逆V字状に配置されることを
    特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】冷媒を流通する冷媒配管からなる冷媒流路
    が形成されるとともに熱交換空気が導通され、かつ冷媒
    配管の列数の異なる複数の熱交換器部から構成される室
    内熱交換器を備えた空気調和機において、 上記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流部が設けられ、
    この分流部から室内熱交換器出口部までの冷媒配管の長
    さは、列数の少ない熱交換器部に分流する冷媒配管の長
    さよりも、列数の多い熱交換器部に分流する冷媒配管の
    長さを長く設定したことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】冷媒を流通する冷媒配管からなる冷媒流路
    が形成されるとともに熱交換空気が導通され、かつ空気
    抵抗の異なる複数の熱交換器部から構成される室内熱交
    換器を備えた空気調和機において、 上記室内熱交換器の冷媒流路途中に分流部が設けられ、
    この分流部から室内熱交換器出口部までの冷媒配管の長
    さは、空気抵抗の小さい熱交換器部に分流する冷媒配管
    の長さよりも、空気抵抗の大きい熱交換器部に分流する
    冷媒配管の長さを長く設定したことを特徴とする空気調
    和機。
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