JPH04331717A - アルカリ性過酸化水素水溶液及びその安定化方法 - Google Patents

アルカリ性過酸化水素水溶液及びその安定化方法

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JPH04331717A
JPH04331717A JP13049291A JP13049291A JPH04331717A JP H04331717 A JPH04331717 A JP H04331717A JP 13049291 A JP13049291 A JP 13049291A JP 13049291 A JP13049291 A JP 13049291A JP H04331717 A JPH04331717 A JP H04331717A
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JP
Japan
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hydrogen peroxide
aqueous solution
cyclohexanediamine
alkaline
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP13049291A
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English (en)
Inventor
Atsushi Mochizuki
望月 温
Seiichi Katsu
誠一 勝
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体酸素系漂白剤、さ
らに詳しくは弱アルカリ性条件下において安定化された
過酸化水素を主成分としたアルカリ性過酸化水素水溶液
、及びその安定化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素水溶液は、水と酸素とに分解
する傾向があり、適切な安定化方法によらない限り長期
間保つことは難しい。この分解は種々の要因、例えば温
度、pH、活性触媒となる遷移金属イオンの存在に依存
している。従って安定化の原理的な方法の一つとして適
当な金属錯化剤を加えることにより分解の軽減が可能と
なり、多くの錯化剤よりなる安定剤が提案され使用され
ている。しかし、過酸化水素水は酸性条件下では比較的
安定化が容易であるが、アルカリ性条件下において十分
に安定化することが難しく、実際上は不可能であると考
えられてきた。一方、過酸化水素水はその漂白効果がア
ルカリ性条件下において優れるため、有効な漂白効果を
発揮させるためにはアルカリ条件下で使用する必要があ
る。そのため、従来は酸性で安定化された過酸化水素水
溶液を使用する時点で、アルカリ剤と併用してアルカリ
性にして使用する等の方法が取られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、過酸
化水素水によって効果的な漂白効果を行うためには、ア
ルカリ性にすることが必要であり、溶液のpHが高い程
漂白効果が高い。アルカリ性条件下で過酸化水素水溶液
の安定化を図る安定化剤には、例えば第2錫酸ナトリウ
ムに代表される錫化合物、アセトフォスホン酸ナトリウ
ムに代表されるアセトフォスホン酸塩、あるいはジエチ
レントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸ナトリウム
)に代表されるアミノメチレンホスホン酸塩が提案され
ている(特公昭37−7303号、特公昭59−456
01号、ヨーロッパ特許第0376704号)。これら
公知の安定化剤はアルカリ性条件下でも有効な安定化効
果を有するが、いずれも燐化合物であるか、または錫化
合物より成る。しかし、燐化合物は環境問題、毒性上の
面から、また錫化合物は短期間の貯蔵中に沈澱物の析出
がある問題の面から使用し難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これまで知ら
れた燐化合物または錫化合物より成る安定化剤を使用せ
ずに、しかも商品的に十分な貯蔵安定性を有するアルカ
リ性過酸化水素溶液を提供することにある。本明細でい
うアルカリ性とはpHが8以上であることを意味し、好
ましくは家庭用品品質表示法で定める弱アルカリ性のp
H8〜11の範囲を意味する。
【0005】この目的達成のため、本発明は安定化剤と
してシクロヘキサン環を骨格としたジアミノ酢酸塩、好
ましくは1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N
’,N’−4酢酸塩を配合したアルカリ性過酸化水素水
溶液並びにその安定化方法に係る。本発明において、過
酸化水素は組成物中1〜6重量%、好ましくは3〜6重
量%配合される。また、安定化剤としてシクロヘキサン
ジアミン−4酢酸塩、好ましくは1,2−シクロヘキサ
ンジアミン−N,N,N’,N’−4酢酸塩が組成物中
0.01〜2重量%、好ましくは0.01〜0.5重量
%配合される。なお、1,2−シクロヘキサンジアミン
−N,N,N’,N’−4酢酸塩には、シス体とトラン
ス体が存在し、トランス体の方が効果が高いが、分離せ
ずにシス、トランス混合物として用いれば経済性の点で
有利である。
【0006】ここで使用するシクロヘキサンジアミン−
4酢酸塩は、アルカリ金属、アンモニウム、置換アンモ
ニウム、アルカリ土類金属等の陽イオンで中和されたも
のである。なお、本発明の安定化剤に、必要ならば適宣
アセトホスホン酸塩、アミノメチレンホスホン酸塩など
の従来の安定化剤を添加しても良いことはもちろんであ
る。
【0007】さらに使用される界面活性剤は、例えばア
ルキル硫酸塩またはパラフィンスルホン酸塩や脂肪酸塩
等の陰イオン界面活性剤、あるいはアルキルアミンオキ
サイド、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル等の非イオン界面活性剤等耐酸化剤の性質を有する
界面活性剤であれば特に使用に制限はない。これらの界
面活性剤は、組成物中0.2〜3重量%、好ましくは0
.5〜1重量%配合される。
【0008】本発明は、アルカリ性水溶液とするために
適当なアルカリ剤を必須成分として使用する。アルカリ
剤の種類と配合量については特に限定するものでなく、
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸塩、珪
酸塩、硼酸塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム等から
選び所定のpHを調整する量を使用すればよい。さらに
溶液のpHが8〜11の範囲、特に9〜10.5の範囲
で安定化するようなアルカリ緩衝剤を使用することが好
ましい。本発明の組成物にはその他の成分として、過酸
化水素水中で安定な香料、着色剤、また所望により粘性
を付与する増粘剤あるいは界面活性剤等を配合すること
ができる。
【0009】こうして得られたアルカリ性過酸化水素水
溶液を食器等の台所用、便器タイル等の住居用として使
用すれば、塩素ガス発生等の心配は全くなく、優れた漂
白洗浄効果を得ることができる。また、本発明によれば
、過酸化水素水溶液はアルカリ条件下においても安定な
ので、使用時に酸性条件下からアルカリ条件下に移す手
間を必要とせず、極めて有用な安定化方法を提供するも
のである。
【0010】
【実施例】以下に実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】実施例1 表1に示す組成物の過酸化水素水溶液について、pHを
約10の弱アルカリ性とし、試験を促進するため40℃
の温度で安定度試験を行った。ここで、5重量%の過酸
化水素水溶液は、35重量%の過酸化水素水を脱イオン
水で所定濃度に希釈して使用した。また、使用した全て
のアミノカルボン酸塩は水酸化ナトリウムを使用して中
和したナトリウム塩を所定量配合した。水溶液のpHを
約10に調整するために30重量%の水酸化ナトリウム
水溶液を使用した。
【0012】
【表1】
【0013】安定性試験の結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】結果から明らかなように40℃の温度条件
下ではシクロヘキサンジアミン−4酢酸塩以外のアミノ
カルボン酸塩は1週間以内で過酸化水素がすべて分解し
たが、シクロヘキサンジアミン−4酢酸塩の場合は2週
間経過後も分解率が15%以下であり安定性に対して著
しい効果が認められた。またその安定化効果は、従来の
安定化剤である1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸ナトリウム(アセトホスホン酸系)に較べて
非常に優れ、極めて有用な安定化剤であることが明らか
となった。
【0016】実施例2 過酸化水素5重量%、界面活性剤としてアミンオキサイ
ド1重量%、アミノカルボン酸塩としてトランス−1,
2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’−4
酢酸ナトリウムを0.01〜2.5重量%、30重量%
の水酸化ナトリウム水溶液を用いて、溶液pHを約10
の弱アルカリ性過酸化水素水溶液を調製し、試験を促進
するため40℃の温度で安定性試験を行った。表3に安
定性試験の結果を示す。
【0017】
【表3】
【0018】結果から明らかなように、40℃の温度条
件下で2週間経過した後では、シクロヘキサンジアミン
−4酢酸ナトリウムの配合量が0.01〜2.0重量%
で安定性に対して著しい効果が認められた。配合量が2
.0重量%を越えると逆に安定性が低下する傾向が認め
られ、製造性の点からも0.01〜2.0重量%で十分
と考えられた。
【0019】実施例3 過酸化水素5重量%、界面活性剤としてアミンオキサイ
ド1重量%、安定化剤として1,2−シクロヘキサンジ
アミン−N,N,N’,N’−4酢酸ナトリウム0.2
重量%、30重量%水酸化ナトリウムでpH10に調整
した水溶液を使用して、漂白洗浄効果を観察した。
【0020】(1)紅茶で染色した汚染布を上記の過酸
化水素水溶液中に15分間浸漬した後の漂白効率は85
%を示し、漂白効果が見られた。
【0021】(2)茶褐色にタンニンの汚れが付着した
湯呑茶碗及び紅茶茶碗に上記の過酸化水素水溶液を直接
掛けて15分後に洗浄を行った。結果は茶褐色のタンニ
ン汚れは除去されきれいに仕上がった。
【0022】(3)黄ばみ汚れがついた便器表面に上記
の過酸化水素水溶液を直接掛けてしばらくおいた後ブラ
シを用いて洗浄した。結果は、黄ばみ汚れは完全に除去
され便器表面はきれいに仕上がり光沢が出た。
【0023】
【発明の効果】本発明の液体酸素系漂白剤組成物、すな
わちアルカリ性過酸化水素水溶液は、アルカリ条件下に
おいて貯蔵安定性に優れ、しかもこのアルカリ性過酸化
水素水溶液は、他のアルカリ性洗剤やアルカリ剤と併用
することなく、直接衣料用、食器を対象とする台所用、
タイル等の硬表面を対象とする住居用に使用することが
でき、優れた漂白洗浄効果を発揮する。また、本発明は
このような有用なアルカリ性過酸化水素水溶液の安定化
方法を提供するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  過酸化水素を全体量に対して1.0〜
    6.0重量%、安定化剤としてシクロヘキサンジアミン
    −4酢酸塩を0.01〜2.0重量%含有することを特
    徴とするアルカリ性過酸化水素水溶液。
  2. 【請求項2】  シクロヘキサンジアミン−4酢酸塩が
    1,2−シクロヘキサンジアミン−N,N,N’,N’
    −4酢酸塩である請求項1記載のアルカリ性過酸化水素
    水溶液。
  3. 【請求項3】  過酸化水素を全体量に対して1.0〜
    6.0重量%含有するアルカリ性過酸化水素水溶液にお
    いて、シクロヘキサンジアミン−4酢酸塩を0.01〜
    2.0重量%配合することを特徴とするアルカリ性過酸
    化水素水溶液の安定化方法。
JP13049291A 1991-05-02 1991-05-02 アルカリ性過酸化水素水溶液及びその安定化方法 Pending JPH04331717A (ja)

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