JPH04331222A - 型内硬化成形物の製造方法 - Google Patents

型内硬化成形物の製造方法

Info

Publication number
JPH04331222A
JPH04331222A JP3130555A JP13055591A JPH04331222A JP H04331222 A JPH04331222 A JP H04331222A JP 3130555 A JP3130555 A JP 3130555A JP 13055591 A JP13055591 A JP 13055591A JP H04331222 A JPH04331222 A JP H04331222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
unsaturated urethane
vinyl monomer
polymerizable composition
integer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3130555A
Other languages
English (en)
Inventor
▲高▼山 雄二
Yuji Takayama
Koichi Matsueda
松枝 弘一
Masahito Sugiura
雅人 杉浦
Tatsuhiko Ozaki
龍彦 尾▲崎▼
Hirotaka Wada
浩孝 和田
Iwao Komiya
巌 小宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to JP3130555A priority Critical patent/JPH04331222A/ja
Priority to EP19910304816 priority patent/EP0460855B1/en
Priority to DE1991610768 priority patent/DE69110768T2/de
Publication of JPH04331222A publication Critical patent/JPH04331222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は型内硬化成形物の製造方
法に関する。重合性組成物を型内硬化させることにより
成形物を製造する方法として、型内へ重合性組成物を移
送して硬化させる樹脂移送成形法(RTM)やキャスト
成形法更には反応射出成形法(RIM)、補強用繊維束
に予め重合性組成物を含浸しておいて型内硬化させる引
抜成形法等が知られている。本発明は特定構造の不飽和
ウレタン、該不飽和ウレタンと共重合可能なビニル単量
体及び該ビニル単量体に溶解又は膨潤する熱可塑性高分
子化合物を含有する重合性組成物を、特定の初期型温で
型内硬化させることにより、寸法精度及び表面特性の優
れた成形物を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、分子中にラジカル重合性基とウレ
タン結合とを有する不飽和ウレタン及びビニル単量体を
含有する重合性組成物を用いた型内硬化成形物の製造方
法として、分子中に2個を越えるイソシアネート基を有
するポリイソシアネート類又はポリウレタンポリイソシ
アネート類とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
とから得られる不飽和ウレタン及び(メタ)アクリル酸
アルキルを含有する重合性組成物を用いた例が提案され
ている(特開昭57−182312、特開昭61−22
5210)。ところが、ポリイソシアネート類とヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートとから得られる不飽
和ウレタンを用いる上記従来法の場合、該不飽和ウレタ
ンの構造に起因して硬化収縮が大きく、そのため寸法精
度の悪い、しかもクラックの発生や補強用繊維の浮き出
し等が顕著な表面特性の悪い成形物しか得られない。そ
して硬化収縮を小さくするために従来公知の熱可塑性高
分子化合物からなる低収縮化剤を併用しても、該低収縮
化剤が成形物の表面上に相分離してしまうために硬化収
縮を防止する効果が殆んどないばかりか、相分離した該
低収縮化剤によって表面が汚染された成形物しか得られ
ないという欠点がある。またポリウレタンポリイソシア
ネート類とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートと
から得られる不飽和ウレタンを用いる上記従来法の場合
、前記の不飽和ウレタンを用いる場合に比べれば硬化収
縮が小さく、したがって寸法精度や表面特性の幾分改善
された成形物が得られるが、依然としてその改善程度は
不充分であり、低収縮化剤を併用しても硬化収縮を更に
改善することができないという欠点がある。
【0003】また従来、一端がヒドロキシ基末端であり
且つ他端がビニル基末端であるオリゴマー状ポリエステ
ルをポリイソシアネートでカップリングして得られる不
飽和ウレタン及びビニル単量体を含有する重合性組成物
を用いた例も提案されている(特開昭58−91719
)。ところが、この従来法にも、前述した従来法と同様
、寸法精度及び表面特性の悪い硬化成形物しか得られず
、低収縮化剤を併用しても殆ど効果がないという欠点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来公知の不飽和ウレタン及びビニル単量
体を含有する重合性組成物を用いた型内硬化成形物の製
造方法では、硬化収縮が大きく、そのため寸法精度及び
表面特性の悪い成形物しか得られず、低収縮化剤を併用
しても殆ど効果がない点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、下記
の式1で示される不飽和ウレタン、該不飽和ウレタンと
共重合可能なビニル単量体及び該ビニル単量体に溶解又
は膨潤する熱可塑性高分子化合物を含有する重合性組成
物を、ラジカル開始剤存在下、初期型温30〜120℃
の型内で硬化させることを特徴とする型内硬化成形物の
製造方法に係る。
【0006】
【式1】
【0007】[但し、X:ポリイソシアネート類からイ
ソシアネート基を除いた残基。 Y:3又は4価のポリオールから水酸基を除いた残基。 R1,R2,R3:同時に同一又は異なるH又は CH
3。 m,n:m=1〜3の整数であり、n=1又は0の整数
であって、且つ2≦m+n≦4を満足する整数。 p:2又は3。 q:1〜5の整数。]
【0008】本発明で用いる重合性組成物において、不
飽和ウレタンは、ラジカル重合性エステルモノオールと
ポリイソシアネート類とのウレタン化反応生成物である
。かかる不飽和ウレタンとしては、A群:(メタ)アク
リル酸と3価若しくは4価の多価アルコール又は分子中
に3個若しくは4個の水酸基を有するポリオールとから
誘導されるラジカル重合性エステルモノオール(以下、
これを単にエステルモノオールという)とポリイソシア
ネートとのウレタン化反応生成物、及びB群:上記エス
テルモノオールとジオールモノ(メタ)アクリレートと
をヒドロキシ成分とし、これらとポリイソシアネートと
のウレタン化反応生成物、等がある。
【0009】上記エステルモノオールとしては、1)グ
リセリンジアクリレート、グリセリンジメタクリレート
、トリメチロールプロパンジメタクリレート、5−メチ
ル−1,2,4−ヘプタントリオールジメタクリレート
、1,2,6−ヘキサントリオールジメタクリレート等
の、3価アルコールのジ(メタ)アクリレート類、2)
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート等の、4価アルコールのト
リ(メタ)アクリレート類、3)エチレングリコールモ
ノグリセリルエーテルジメタクリレート、(ポリ)エト
キシル化トリメチロールプロパンジメタクリレート、(
ポリ)プロポキシル化トリメチロールプロパンジアクリ
レート、(ポリ)エトキシル化グリセリンジメタクリレ
ート等の、(ポリ)エーテルトリオールのジ(メタ)ア
クリレート類、4)ジグリセリントリアクリレート、(
ポリ)エトキシル化ペンタエリスリトールトリメタクリ
レート、エチレングリコールジグリセリルエーテルトリ
メタクリレート等の、(ポリ)エーテルテトラオールの
トリ(メタ)アクリレート類が挙げられる。かかるエス
テルモノオールを誘導するのに用いる(ポリ)エーテル
ポリオールとしては、分子中に含まれる水酸基1個当り
の分子量が100以下のものが有利に使用されるが、好
ましくは80以下である。
【0010】前記ラジカル重合性エステルモノオールと
して上記エステルモノオールの一部に代えて使用するジ
オールモノ(メタ)アクリレートには、ヒドロキシアル
キル(メタ)アクリレートやポリアルキレングリコール
モノ(メタ)アクリレートが包含される。かかるジオー
ルモノ(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ジエチレングリコールモノメタクリレート、トリプロピ
レングリコールモノメタクリレート等が挙げられるが、
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしてはヒド
ロキシエチルメタクリレートを用いるのが好ましく、ポ
リアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートを用
いる場合にはオキシアルキレン基の数は5以下である。
【0011】前記ラジカル重合性エステルモノオールと
反応させるポリイソシアネート類としては、1)各種の
トリレンジイソシアネート、メチレン−ビス−(4−フ
ェニルイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート等のジイソシアネート類、2)ヘキサメチレンジイ
ソシアネート環状3量体(日本ポリウレタン社製、コロ
ネートEH)、ヘキサメチレンジイソシアネート/トリ
メチロールプロパンが3/1(モル比)の反応物(日本
ポリウレタン社製、コロネートHL)等のトリイソシア
ネート類、3)ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネート(日本ポリウレタン社製、ミリオネートMR)等
のイソシアネート基を分子中に平均3個以上含有するポ
リイソシアネート類が挙げられるが、分子中にウレタン
結合を有しないポリイソシアネート類を用いるのが好ま
しい。
【0012】本発明で用いる重合性組成物において、不
飽和ウレタンは、以上説明したように、ラジカル重合性
エステルモノオールとポリイソシアネート類とのウレタ
ン化反応生成物であるが、不飽和ウレタンの合成方法に
ついて本発明は特に制限するものではない。不飽和ウレ
タンの合成は通常、不活性溶媒系で、触媒、例えばポリ
ウレタンの合成において周知の第3級アミン、金属塩、
好ましくはジ−n−ブチル錫ジラウレートの存在下、温
度を30〜80℃に保持して行なう。合成の際のポリイ
ソシアネート類/ラジカル重合性エステルモノオールの
反応割合は、官能基モル比(NCO/OH)で1/1と
なるようにするのが好ましいが、1/0.95〜0.9
5/1の範囲で変動しても特に支障はない。
【0013】かくして合成される不飽和ウレタンには、
前記A群に属するものとして、グリセリンジメタクリレ
ート2モルとトリレンジイソシアネート1モルとのウレ
タン化反応生成物、トリメチロールプロパンジメタクリ
レート2モルとトリレンジイソシアネート1モルとのウ
レタン化反応生成物、グリセリンジメタクリレート2モ
ルとヘキサメチレンジイソシアネート1モルとのウレタ
ン化反応生成物等が挙げられる。
【0014】また前記B群に属するものとして、グリセ
リンジメタクリレート1モルと2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート1モルとトリレンジイソシアネート1モル
とのウレタン化反応生成物、エチレングリコールモノグ
リセリルエーテルジメタクリレート1モルと2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート1モルとトリレンジイソシア
ネート1モルとのウレタン化反応生成物、グリセリンジ
メタクリレート2モルとジエチレングリコールモノメタ
クリレート1.5モルとポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネート(NCO基平均3.5個)1モルとのウ
レタン化反応生成物、トリプロピレングリコールモノグ
リセリルエーテルジメタクリレート1モルと2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート1モルとトリレンジイソシア
ネート1モルとのウレタン化反応生成物、エチレングリ
コールモノグリセリルエーテルジメタクリレート1モル
とジプロピレングリコールモノメタクリレート1モルと
トリレンジイソシアネート1モルとのウレタン化反応生
成物等が挙げられる。
【0015】本発明で用いる重合性組成物において、不
飽和ウレタンと共重合可能なビニル単量体としては、1
)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イ
ソプロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
、メタクリル酸イソプロピル等の(メタ)アクリル酸低
級アルキル、2)スチレン、α−メチルスチレン、ジビ
ニルベンゼン等の芳香族ビニル単量体、3)ブロム化ス
チレン、テトラブロムビスフェノールAジメタクリレー
ト、ポリエトキシル化テトラブロムビスフェノールAジ
メタクリレート等のハロゲン化芳香族誘導体、等が挙げ
られる。これらのビニル単量体は1種又は2種以上の混
合系を用いることができるが、なかでもメチルメタクリ
レート又はスチレンを用いるのが好ましい。
【0016】本発明で用いる重合性組成物において、熱
可塑性高分子化合物は、硬化収縮を防止し、寸法精度及
び表面特性の優れた成形物を得るためのものである。該
熱可塑性高分子化合物は上記ビニル単量体に溶解又は膨
潤するものであれば特に制限されない。かかる熱可塑性
高分子化合物としては、1)ポリメチルメタクリレート
、ポリエチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリ
レート等のポリメタクリル酸エステル、2)スチレン−
ジビニルベンゼン共重合物、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合物、スチレン−アクリロニトリルブロック共
重合物等の含芳香族ビニル重合物、3)ポリ酢酸ビニル
、ポリ安息香酸ビニル等のポリビニルエステル類、4)
ポリプロピレンアジペート、ポリε−カプロラクトン等
の脂肪族ポリエステル類が挙げられるが、ビニル単量体
としてメチルメタクリレートやスチレンを用いる場合に
は、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリ
スチレン、スチレン−ジビニルベンゼン共重合物が特に
好ましい。
【0017】本発明で用いる重合性組成物は、以上説明
したような不飽和ウレタン、ビニル単量体及び熱可塑性
高分子化合物を含有して成るものである。これらの含有
割合について本発明は特に制限するものではないが、通
常不飽和ウレタン/ビニル単量体=10/90〜90/
10(重量比)とし、好ましくは40/60〜75/2
5(重量比)とする。また通常不飽和ウレタン+ビニル
単量体/熱可塑性高分子化合物=100/1〜100(
重量比)とし、好ましくは100/5〜50(重量比)
とする。
【0018】本発明では、上記重合性組成物中に炭酸カ
ルシウムやアルミナ3水和物等の公知の無機粉状充填材
を含有させることができる。無機粉状充填材の含有量は
特に制限されないが、通常不飽和ウレタン及びビニル単
量体の総和100重量部当たり40〜230重量部とす
る。
【0019】本発明では、以上説明したような重合性組
成物を型内硬化させるのにラジカル開始剤、例えば有機
過酸化物を用いる。かかる有機過酸化物としては、1)
ジラウロイルパーオキシド、ジベンゾイルパーオキシド
、芳香族基にメチル基やメトキシ基等の置換基を有する
置換ベンゾイルパーオキシド等のジアシルパーオキシド
類、2)t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート等のアルキルパーオキシカル
ボキシレート類、3)ジクミルパーオキシド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、1,1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のジ
アリルパーオキシド類やジアルキルパーオキシド類、4
)t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネ
ート等のパーオキシカーボネート類、等が挙げられる。
【0020】また本発明では、ラジカル開始剤に硬化促
進剤を併用することができる。かかる硬化促進剤として
は、ジメチルアニリン、ジメチルパラトルイジン等の芳
香族第三級アミンが挙げられる。
【0021】本発明で用いるラジカル開始剤、更には硬
化促進剤の使用量は特に制限されない。ラジカル開始剤
の使用量は通常不飽和ウレタン及びビニル単量体の総和
100重量部当たり0.2〜2重量部とし、また硬化促
進剤の使用量は成形温度、不飽和ウレタン及びビニル単
量体並びにラジカル開始剤の種類によっても異なるが、
通常不飽和ウレタン及びビニル単量体の総和100重量
部当たり1重量部以下とする。50℃以下の初期型温で
型内硬化させる場合には、硬化速度を高める上で、硬化
促進剤を併用するのが有利である。
【0022】本発明を適用する成形方法は型内硬化成形
方法であれば特に制限されないが、特に有利な成形方法
は樹脂移送成形法(RTM)、キャスト成形法又は反応
射出成形法(RIM)である。樹脂移送成形法又は反応
射出成形法を適用する場合の一つの方法としては、不飽
和ウレタン、ビニル単量体、熱可塑性高分子化合物及び
硬化促進剤のそれぞれ所定量を混合溶解した溶液と、ラ
ジカル開始剤溶液とを用い、これらを所定比率となるよ
うに計量ポンプで移送し、スタティックミキサーで両液
を混合した後、型内へ移送して、型内で硬化させ、成形
物を得る方法が挙げられる。
【0023】本発明では、予めガラス繊維マット、織物
、ストランド等の補強用繊維を装填しておいた型内へ重
合性組成物を移送することによって、該補強用繊維で強
化された成形物を得ることができる。
【0024】本発明において、初期型温は、型内へ重合
性組成物を移送する際に、予め該型を保持しておいた温
度を意味する。該初期型温は30〜120℃とし、好ま
しくは30〜80℃とする。ビニル単量体としてメチル
メタクリレートを用い、初期型温60〜80℃で型内硬
化成形すると、寸法精度及び表面特性の最も優れた成形
物を得ることができる。
【0025】<実施例> ・試験区分1(不飽和ウレタンの合成及び液状物の調製
) ・・不飽和ウレタンAの合成及び液状物aの調製(実施
例で使用するもの) フラスコにミリオネートMR−100(1分子中に平均
3.5個のイソシアネート基を含むポリメチレンポリフ
ェニルポリイソシアネート、日本ポリウレタン社製)1
09.6部(重量部、以下同じ)、メチルメタクリレー
ト204.9部及びジ−n−ブチル錫ジラウレート0.
9部をとり、50℃に保持して撹拌し、更にグリセリン
ジメタクリレート197.8部を15分かけて滴下した
。この際に反応熱が出るが、フラスコ内の温度を60℃
以下に保った。その後、60℃で1時間保持して合成を
終了した。不飽和ウレタンAを60%(重量%、以下同
じ)含む液状物aを得た。
【0026】・・不飽和ウレタンBの合成及び液状物b
の調製(実施例で使用するもの) フラスコにコロネートT−80(2,4−及び2,6−
混合トリレンジイソシアネート、日本ポリウレタン社製
)87.1部、メチルメタクリレート210.2部及び
ジ−n−ブチル錫ジラウレート0.9部をとり、50℃
に保持して撹拌し、更にグリセリンジメタクリレート2
28.2部を20分かけて滴下した。この際に反応熱が
出るが、フラスコ内の温度を55〜60℃に保持した。 その後、60℃で1.5時間保持して合成を終了した。 不飽和ウレタンBを60%含む液状物bを得た。
【0027】・・不飽和ウレタンCの合成及び液状物c
の調製(実施例で使用するもの) フラスコにコロネートT−80(不飽和ウレタンBの合
成で使用したものと同じ)87.1部、メチルメタクリ
レート192.1部及びジ−n−ブチル錫ジラウレート
1.0部をとり、50℃に保持して撹拌し、更にエチレ
ングリコールモノグリセリルエーテルジメタクリレート
136.1部と2−ヒドロキシエチルメタクリレート6
5.0部とからなる混合物を30分かけて滴下した。こ
の際に反応熱が出るが、フラスコ内の温度を60℃以下
に保持した。その後、60℃で1.5時間保持して合成
を終了した。不飽和ウレタンCを60%含む液状物cを
得た。
【0028】・・不飽和ウレタンR−1の合成及び液状
物r−1の調製(比較例で使用するもの)グリセリンジ
メタクリレート197.8部に代えて2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート112.7部を用い、またメチルメ
タクリレート204.9部を148.2部に減じた以外
は全て不飽和ウレタンAの合成と同様にして、不飽和ウ
レタンR−1を60%含む液状物r−1を得た。
【0029】・・不飽和ウレタンR−2の合成及び液状
物r−2の調製(比較例で使用するもの)フラスコにポ
リプロピレングリコール(平均分子量600)120部
、メチルメタクリレート66部及びジ−n−ブチル錫ジ
ラウレート0.8部をとり、50℃に保持して撹拌し、
更にコロネートT−80(不飽和ウレタンBの合成で使
用したものと同じ)52部をメチルメタクリレート66
部に溶解した溶液を30分かけて滴下した。この際に反
応熱が出るがフラスコ内の温度を50〜60℃に保持し
た。その後、60℃で2時間保持して合成を終了した。 得られた生成物は分子中に平均2個のイソシアネート基
を有する平均分子量が1720のポリウレタンポリイソ
シアネートのメチルメタクリレート溶液であった。上記
で得られたポリウレタンポリイソシアネートのメチルメ
タクリレート溶液にジ−n−ブチル錫ジラウレート0.
5部を加え、50℃に保持して撹拌し、更に2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート26部を15分かけて滴下し
た。この間フラスコ内の温度を55〜60℃に保った。 その後、60℃で1時間30分保持して合成を終了した
。不飽和ウレタンR−2を60%含む液状物r−2を得
た。
【0030】以下、不飽和ウレタンAの合成と同様にし
て、不飽和ウレタンDを60%含む液状物dを得た(実
施例で使用するもの)。合成に使用したポリイソシアネ
ート類、ラジカル重合性エステルモノオール及びビニル
単量体の種類、並びにそれらの使用量を表1にまとめて
示した。
【0031】
【表1】
【0032】注)表1において、 使用量:上段は部、下段はモル MPI:ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
(NCO平均3.5個) TDI:トリレンジイソシアネート MMA:メチルメタクリレート *1:TDI/ポリプロピレングリコール(平均分子量
600)=3/2(モル比)の反応物 **1:グリセリンジメタクリレート **2:エチレングリコールモノグリセリルエーテルジ
メタクリレート **3:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
【003
3】・試験区分2{重合性組成物の調製及び樹脂移送成
形法(RTM)による成形物の製造とその評価} ・・重合性組成物の調製 試験区分1で得た不飽和ウレタンの液状物、熱可塑性高
分子化合物をビニル単量体に溶解した溶液、アルミナ3
水和物、硬化促進剤としてN,N−ジメチルパラトルイ
ジン及び離型剤を均一混合し、表2に記載の重合性組成
物を調製した。
【0034】・・成形物の製造 60℃に加温したニッケル電鋳平型へガラス含有率25
%となるようにガラスストランドコンティニュアスマッ
ト(ユニフィロマットU−750、日本電気硝子社製)
をチャージし、2.5kg/cm2で型締めした。そし
て上記で調製した重合性組成物及びラジカル開始剤溶液
を、計量ポンプを用い、別々に定量移送し、両液をスタ
ティックミキサーを通し均一に混合して型内へ注入した
。注入口の反対側のクリアランスから注入液が流出し始
めた時点で注入を停止した。注入停止してから20分後
に脱型し、成形物を製造した。
【0035】・・成形物の評価 上記で製造した成形物の外観について、ガラス繊維の浮
き出し及びクラックの発生を肉眼観察し、次の基準で評
価した。○:無し、△:少し有り、×:有り、××:多
い。結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
【0037】注)表2において、 不飽和ウレタンの液状物:上段は種類、下段は部離型剤
:モールドウィズ(小桜商会社製)*2:熱可塑性高分
子化合物をビニル単量体に溶解した溶液、上段は種類、
下段は部 *3:ジベンゾイルパーオキシドの50%溶液(ナイパ
ーBMT−M、日本油脂社製) **4:ポリメチルメタクリレート(分子量5万)30
部をメチルメタクリレート70部に溶解したもの**5
:ポリ酢酸ビニル(分子量20万)40部をメチルメタ
クリレート60部に溶解したもの**6:スチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体の粉末40部をメチルメタクリ
レート60部に分散して膨潤させたもの 尚、比較例3の成形物は低収縮化剤として使用した熱可
塑性高分子化合物の相分離したものが表面に斑点状に付
着していた。
【0038】・試験区分3{重合性組成物の調製及びキ
ャスト成形法による成形物の製造とその評価}・・重合
性組成物の調製 試験区分1で得た不飽和ウレタンの液状物、熱可塑性高
分子化合物をビニル単量体に溶解した溶液、硬化促進剤
としてN,N−ジメチルパラトルイジン及び離型剤を均
一溶解し、表3に記載の重合性組成物を調製した。この
重合性組成物を25℃で減圧下に1時間脱泡し、溶存空
気を除去して、成形物の製造に供した。
【0039】・・成形物の製造 厚さ5mmのガラス板(25cm×25cm)2枚で外
径5mmのポリエチレンチューブをはさみ、3mmのク
リアランスをとった注型槽を作製した。そして上記で調
製した重合性組成物の脱泡物を該注型槽に流し込み、該
注型槽を35℃の恒温槽中で1時間保持し、更に80℃
で12時間放置して、成形物を製造した。
【0040】・・成形物の評価 上記で製造した成形物を長さ80mm、幅25mmとな
るように切断し、試験片を作製した。該試験片について
25℃における長さ、幅及び厚さを正確に測定し、これ
より25℃における試験片の体積を算出した。また該試
験片の重量を正確に秤量した。そして試験片の体積及び
重量から25℃における成形物の密度を算出した。別に
成形物の製造に供した重合性組成物の脱泡物について2
5℃における密度を算出した。結果を表3に示した。重
合性組成物の脱泡物の密度及び成形物の密度から次式で
収縮率を算出した。収縮率(%)={(成形物の密度−
重合性組成物の脱泡物の密度)/成形物の密度}×10
【0041】
【表3】
【0042】注)表3において、 不飽和ウレタンの液状物、離型剤、*2、*3、**4
、**5、**6:表2の場合と同じ*4:0.075 尚、比較例8の成形物は低収縮化剤として使用した熱可
塑性高分子化合物の相分離したものが表面に斑点状に付
着していた。
【0043】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、寸法精度及び表面特性の優れた成形物を製造す
ることができるという効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記の式1で示される不飽和ウレタン
    、該不飽和ウレタンと共重合可能なビニル単量体及び該
    ビニル単量体に溶解又は膨潤する熱可塑性高分子化合物
    を含有する重合性組成物を、ラジカル開始剤存在下、初
    期型温30〜120℃の型内で硬化させることを特徴と
    する型内硬化成形物の製造方法。 【式1】 [但し、X:ポリイソシアネート類からイソシアネート
    基を除いた残基。 Y:3又は4価のポリオールから水酸基を除いた残基。 R1,R2,R3:同時に同一又は異なるH又は CH
    3。 m,n:m=1〜3の整数であり、n=1又は0の整数
    であって、且つ2≦m+n≦4を満足する整数。 p:2又は3。 q:1〜5の整数。]
  2. 【請求項2】  不飽和ウレタン/ビニル単量体=10
    /90〜90/10(重量比)であり、且つ不飽和ウレ
    タン+ビニル単量体/熱可塑性高分子化合物=100/
    1〜100(重量比)である重合性組成物を硬化させる
    請求項1記載の型内硬化成形物の製造方法。
  3. 【請求項3】  更に無機粉状充填材を含有する重合性
    組成物を硬化させる請求項1又は2記載の型内硬化成形
    物の製造方法。
  4. 【請求項4】  予め補強用繊維を装填しておいた型内
    へ重合性組成物を移送して硬化させる請求項1、2又は
    3記載の型内硬化成形物の製造方法。
JP3130555A 1990-05-29 1991-05-01 型内硬化成形物の製造方法 Pending JPH04331222A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3130555A JPH04331222A (ja) 1991-05-01 1991-05-01 型内硬化成形物の製造方法
EP19910304816 EP0460855B1 (en) 1990-05-29 1991-05-29 Polymerizable compositions and method of producing in-mold cured products using same
DE1991610768 DE69110768T2 (de) 1990-05-29 1991-05-29 Polymerisierbare Zusammensetzungen und Verfahren zur Herstellung von Härtungsprodukte in der Form daraus.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3130555A JPH04331222A (ja) 1991-05-01 1991-05-01 型内硬化成形物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04331222A true JPH04331222A (ja) 1992-11-19

Family

ID=15037074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3130555A Pending JPH04331222A (ja) 1990-05-29 1991-05-01 型内硬化成形物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04331222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253071A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toyama Prefecture マイクロチップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253071A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Toyama Prefecture マイクロチップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4480079A (en) Copolymerization of unsaturated urethane monomers
EP0052474A1 (en) Interpolymers of polyurethanes and addition polymerizable monomers
MX2010003529A (es) Composiciones de moldeo de resina hibrida de poliester-poliuretano espumante y reticulable con caracteristicas espumantes para aplicaciones de molde cerrado.
EP0051476A2 (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions and their preparation
CA1068449A (en) Composites of polyurethanes and vinyl polymers
JP2550091B2 (ja) 重合体/ポリイソシアネート分散体
JPH0615600B2 (ja) 重合性組成物
JPS60158275A (ja) 随意に発泡した成形品の製造方法
JP2754330B2 (ja) 硬化性ポリマーモルタル又はコンクリート組成物並びにこれらを硬化して得られる硬化物
JPH04331222A (ja) 型内硬化成形物の製造方法
JP3348852B2 (ja) 耐熱性,高弾性率を有する材料を製造するための樹脂および組成物ならびに前記材料から得られる成形物品
US4544730A (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions
JP3073070B2 (ja) 高いガラス転移温度を有する型内硬化成形物の製造方法及び該製造方法によって得られる高いガラス転移温度を有する型内硬化成形物
JP2931159B2 (ja) 重合性液状樹脂組成物及びこれを型内硬化して得られる成形物
EP0460855B1 (en) Polymerizable compositions and method of producing in-mold cured products using same
US5223565A (en) Polymerizable compositions
JPH04306214A (ja) ラジカル硬化性液状混合物、及びこれを含有するラジカル硬化性組成物、並びにこれらを硬化して得られる成形物
JP3093262B2 (ja) ハイブリッドネットワークを形成する低分子量化合物を含有する、樹脂射出成形法で使用するための組成物
JPH05214241A (ja) 重合性組成物
JPH04314715A (ja) 重合性組成物、及びこれを硬化して得られる成形物
JPH0625362A (ja) 重合性液状樹脂組成物及びこれを用いた型内硬化成形物
US4533717A (en) Modified polyurethane liquid polymer compositions
JP3073068B2 (ja) 型内硬化成形物の製造方法及び該製造方法によって得られる型内硬化成形物
JP3073069B2 (ja) 型内硬化成形物の製造方法及び該製造方法によって得られる型内硬化成形物
JP2852966B2 (ja) 成形材料用熱硬化性液状樹脂及びこれを含有する成形材料用熱硬化性液状樹脂組成物