JPH04329818A - 含クロム溶鋼の低c域脱炭方法 - Google Patents
含クロム溶鋼の低c域脱炭方法Info
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- JPH04329818A JPH04329818A JP13041491A JP13041491A JPH04329818A JP H04329818 A JPH04329818 A JP H04329818A JP 13041491 A JP13041491 A JP 13041491A JP 13041491 A JP13041491 A JP 13041491A JP H04329818 A JPH04329818 A JP H04329818A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、含クロム溶鋼の低C(炭素)域
脱炭方法に係り、特に低C域での脱炭速度を向上して、
炭素濃度が著しく低下せしめられた含クロム溶鋼を有利
に得る方法に関するものである。
脱炭方法に係り、特に低C域での脱炭速度を向上して、
炭素濃度が著しく低下せしめられた含クロム溶鋼を有利
に得る方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、ステンレス鋼等の含クロム鋼にお
いては、普通鋼の0.45%程度に比して、0.01%
或いはそれ以下という著しく低いC%が要求されるとこ
ろから、電気炉等で溶解して得られる溶鋼に対して、よ
り充分な脱炭精錬操作を施すことが要請されている。こ
のため、含クロム鋼の脱炭精錬を行なうべく、従来から
、炉内に収容された含クロム溶鋼の浴面下に酸素を吹き
込み、かかる酸素と溶鋼中の炭素とを反応せしめて、そ
の反応熱にて溶鋼の昇熱を図る一方、溶鋼中の含有炭素
量を低減せしめる手法が採用されているが、溶鋼中の含
有炭素量を何処まで下げることが出来るかは、吹き込ま
れた酸素と鋼浴中の炭素との反応によって、浴面から発
生するCO(一酸化炭素)ガスの浴面上の雰囲気中のP
co値が大きく関与し、このPco値を如何に下げるか
が問題であることが認められている。
いては、普通鋼の0.45%程度に比して、0.01%
或いはそれ以下という著しく低いC%が要求されるとこ
ろから、電気炉等で溶解して得られる溶鋼に対して、よ
り充分な脱炭精錬操作を施すことが要請されている。こ
のため、含クロム鋼の脱炭精錬を行なうべく、従来から
、炉内に収容された含クロム溶鋼の浴面下に酸素を吹き
込み、かかる酸素と溶鋼中の炭素とを反応せしめて、そ
の反応熱にて溶鋼の昇熱を図る一方、溶鋼中の含有炭素
量を低減せしめる手法が採用されているが、溶鋼中の含
有炭素量を何処まで下げることが出来るかは、吹き込ま
れた酸素と鋼浴中の炭素との反応によって、浴面から発
生するCO(一酸化炭素)ガスの浴面上の雰囲気中のP
co値が大きく関与し、このPco値を如何に下げるか
が問題であることが認められている。
【0003】従来から、そのような脱炭手法の一つとし
て、含クロム溶鋼の浴面下に酸素及び不活性ガスを吹き
込んで、脱炭反応を行なわしめる、所謂AOD法が知ら
れており、酸素と共に吹き込まれる不活性ガスによる希
釈効果によって、浴面上の雰囲気中のPcoを低下せし
めているが、このAOD法にて実現されるPco値は6
×10−2程度であり、特に低炭素の含有領域、具体的
には溶鋼中の炭素含有量が0.03%程度、或いはそれ
以下になると、脱炭速度が遅くなる問題があり、到達し
得る炭素量にも限界があったのである。
て、含クロム溶鋼の浴面下に酸素及び不活性ガスを吹き
込んで、脱炭反応を行なわしめる、所謂AOD法が知ら
れており、酸素と共に吹き込まれる不活性ガスによる希
釈効果によって、浴面上の雰囲気中のPcoを低下せし
めているが、このAOD法にて実現されるPco値は6
×10−2程度であり、特に低炭素の含有領域、具体的
には溶鋼中の炭素含有量が0.03%程度、或いはそれ
以下になると、脱炭速度が遅くなる問題があり、到達し
得る炭素量にも限界があったのである。
【0004】また、VOD法として、真空下において、
含クロム溶鋼の浴面下に酸素を吹き込む手法も知られて
おり、このVOD法によれば、到達炭素含有量を略0と
することも可能ではあるが、このVOD法にあっては、
溶湯を真空状態下に保持しなければならないというデメ
リットがあり、また、脱炭操作において飛散する溶鋼に
よって真空設備が汚れ、悪影響を受ける等という問題を
内在しており、脱炭精錬コストの点において、大きな問
題を有するものであった。
含クロム溶鋼の浴面下に酸素を吹き込む手法も知られて
おり、このVOD法によれば、到達炭素含有量を略0と
することも可能ではあるが、このVOD法にあっては、
溶湯を真空状態下に保持しなければならないというデメ
リットがあり、また、脱炭操作において飛散する溶鋼に
よって真空設備が汚れ、悪影響を受ける等という問題を
内在しており、脱炭精錬コストの点において、大きな問
題を有するものであった。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、ステンレス鋼等の含クロム溶鋼の脱炭精錬に際して
、その低炭素領域での脱炭速度を有利に向上せしめ、以
て炭素含有量の更なる低減を図る手法を提供することに
ある。
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、ステンレス鋼等の含クロム溶鋼の脱炭精錬に際して
、その低炭素領域での脱炭速度を有利に向上せしめ、以
て炭素含有量の更なる低減を図る手法を提供することに
ある。
【0006】
【解決手段】そして、本発明は、上記の課題解決のため
に、炉内に収容された含クロム溶鋼の浴面下に不活性ガ
ス及び酸素を吹き込んで脱炭反応を行なわしめ、かかる
含クロム溶鋼中の炭素含有量を充分に低下せしめた後、
引き続き不活性ガスと酸素または不活性ガスの吹込みを
行なう一方、かかる含クロム溶鋼の浴面に向って上方か
ら不活性ガスを吹き込み、該含クロム溶鋼の更なる脱炭
を図ることを特徴とする含クロム溶鋼の低C域脱炭方法
を、その要旨とするものである。
に、炉内に収容された含クロム溶鋼の浴面下に不活性ガ
ス及び酸素を吹き込んで脱炭反応を行なわしめ、かかる
含クロム溶鋼中の炭素含有量を充分に低下せしめた後、
引き続き不活性ガスと酸素または不活性ガスの吹込みを
行なう一方、かかる含クロム溶鋼の浴面に向って上方か
ら不活性ガスを吹き込み、該含クロム溶鋼の更なる脱炭
を図ることを特徴とする含クロム溶鋼の低C域脱炭方法
を、その要旨とするものである。
【0007】
【作用・効果】要するに、本発明は、先ず、含クロム溶
鋼に対して、通常のAOD法に基づく脱炭操作を施し、
その炭素含量を充分に低下せしめた後、引き続き含クロ
ム溶鋼中に酸素及び不活性ガスを吹き込む一方、上方か
ら含クロム溶鋼の浴面に向って不活性ガスを吹き込むよ
うにしたことにより、浴面上の雰囲気中のPco値を著
しく低下せしめ得たものであり、例えば、従来のAOD
法におけるPco最高到達値が6×10−2程度であっ
たのが、その半分の3×10−2程度とすることが出来
、これにより、脱炭速度が著しく向上せしめられ得て、
溶鋼中の炭素含有量も著しく低減せしめられ得ることと
なったのである。
鋼に対して、通常のAOD法に基づく脱炭操作を施し、
その炭素含量を充分に低下せしめた後、引き続き含クロ
ム溶鋼中に酸素及び不活性ガスを吹き込む一方、上方か
ら含クロム溶鋼の浴面に向って不活性ガスを吹き込むよ
うにしたことにより、浴面上の雰囲気中のPco値を著
しく低下せしめ得たものであり、例えば、従来のAOD
法におけるPco最高到達値が6×10−2程度であっ
たのが、その半分の3×10−2程度とすることが出来
、これにより、脱炭速度が著しく向上せしめられ得て、
溶鋼中の炭素含有量も著しく低減せしめられ得ることと
なったのである。
【0008】
【具体的構成】ところで、かかる本発明は、具体的には
、図1に示されるように、炉壁の下部や底部に吹込み口
(羽口)4を有する脱炭精錬炉2を用い、そこに、電気
炉等にて溶解して得られるステンレス鋼等の含クロム溶
鋼6を収容して、脱炭精錬する際に、かかる含クロム溶
鋼6には、先ず、従来と同様なAOD手法による脱炭精
錬操作が施されることとなるのである。ここで採用され
るAOD手法は、よく知られているように、脱炭精錬炉
2に設けられた吹込み口4から、Ar等の不活性ガスと
共にO2 を吹き込み、このO2 と含クロム溶鋼6中
に存在するCとを反応せしめることにより、かかる溶鋼
6中のC含有量を低減しようとするものであり、この脱
炭操作に際しては、上記O2 とCとの反応により、浴
面からはCOが発生し、浴面上の雰囲気中のPco値を
与えている。
、図1に示されるように、炉壁の下部や底部に吹込み口
(羽口)4を有する脱炭精錬炉2を用い、そこに、電気
炉等にて溶解して得られるステンレス鋼等の含クロム溶
鋼6を収容して、脱炭精錬する際に、かかる含クロム溶
鋼6には、先ず、従来と同様なAOD手法による脱炭精
錬操作が施されることとなるのである。ここで採用され
るAOD手法は、よく知られているように、脱炭精錬炉
2に設けられた吹込み口4から、Ar等の不活性ガスと
共にO2 を吹き込み、このO2 と含クロム溶鋼6中
に存在するCとを反応せしめることにより、かかる溶鋼
6中のC含有量を低減しようとするものであり、この脱
炭操作に際しては、上記O2 とCとの反応により、浴
面からはCOが発生し、浴面上の雰囲気中のPco値を
与えている。
【0009】そして、このようなAOD手法による脱炭
操作においては、従来と同様に、脱炭開始時点では、A
r等の不活性ガスに対するO2 の割合が大とされ、脱
炭操作の進行に伴って、O2 の割合が漸次少なくされ
、最終的には、O2 の吹き込み量が0とされることと
なるが、含クロム溶鋼6中の炭素含有量が高い領域では
、かかるO2 をどれだけ供給するかで反応速度が高め
られているが、低炭素含有量の領域では、かかるO2
を供給しても溶鋼6中のCがO2 のところに到達しな
いと、反応が生じないところから、Cの拡散律速が脱炭
作用に大きく影響することとなる。
操作においては、従来と同様に、脱炭開始時点では、A
r等の不活性ガスに対するO2 の割合が大とされ、脱
炭操作の進行に伴って、O2 の割合が漸次少なくされ
、最終的には、O2 の吹き込み量が0とされることと
なるが、含クロム溶鋼6中の炭素含有量が高い領域では
、かかるO2 をどれだけ供給するかで反応速度が高め
られているが、低炭素含有量の領域では、かかるO2
を供給しても溶鋼6中のCがO2 のところに到達しな
いと、反応が生じないところから、Cの拡散律速が脱炭
作用に大きく影響することとなる。
【0010】そこで、本発明にあっては、そのような含
クロム溶鋼6中のCが拡散律速になったところで、脱炭
精錬炉2の上部開口から挿入されたランス8を通じて、
Ar,N2 等の不活性ガスを含クロム溶鋼6の浴面に
向って吹き込み、浴面上の雰囲気中のPco値を低下せ
しめるようにしたのであり、これによって従来のAOD
法による最高到達Pco値が6×10−2程度であった
のに対して、3×10−2程度と、その略半分程度まで
Pco値を低下せしめることが出来ることとなったので
ある。
クロム溶鋼6中のCが拡散律速になったところで、脱炭
精錬炉2の上部開口から挿入されたランス8を通じて、
Ar,N2 等の不活性ガスを含クロム溶鋼6の浴面に
向って吹き込み、浴面上の雰囲気中のPco値を低下せ
しめるようにしたのであり、これによって従来のAOD
法による最高到達Pco値が6×10−2程度であった
のに対して、3×10−2程度と、その略半分程度まで
Pco値を低下せしめることが出来ることとなったので
ある。
【0011】なお、このような含クロム溶鋼6の浴面上
方からの不活性ガスの吹き込みは、前記AOD手法によ
る脱炭により、含クロム溶鋼6中の炭素含有量が充分に
低下せしめられて、Cが拡散律速の状態となった時、一
般に炭素含有量が0.03%程度、或いはそれ以下の炭
素含有量となった後に、開始されることとなる。
方からの不活性ガスの吹き込みは、前記AOD手法によ
る脱炭により、含クロム溶鋼6中の炭素含有量が充分に
低下せしめられて、Cが拡散律速の状態となった時、一
般に炭素含有量が0.03%程度、或いはそれ以下の炭
素含有量となった後に、開始されることとなる。
【0012】そして、このような含クロム溶鋼6の低炭
素領域での脱炭操作にて、Pco値が著しく低下せしめ
られ、以て脱炭速度が効果的に高められ、炭素含有量を
より一層低減せしめることが可能となったのである。
素領域での脱炭操作にて、Pco値が著しく低下せしめ
られ、以て脱炭速度が効果的に高められ、炭素含有量を
より一層低減せしめることが可能となったのである。
【0013】なお、かかる低炭素領域での脱炭操作を有
利に行なうには、上方から吹き込まれる不活性ガス量を
、含クロム溶鋼6中に吹き込まれる不活性ガスと酸素ま
たは不活性ガスのみの吹き込み量の0.3〜0.5倍程
度とすることが望ましい。吹き込み量が0.3倍より少
ないと、上方からの大気の巻き込みを防ぐことが困難と
なり、また0.5倍より大きくなると、溶鋼温度の低下
が大きく、溶鋼の温度コントロールが難しくなる。
利に行なうには、上方から吹き込まれる不活性ガス量を
、含クロム溶鋼6中に吹き込まれる不活性ガスと酸素ま
たは不活性ガスのみの吹き込み量の0.3〜0.5倍程
度とすることが望ましい。吹き込み量が0.3倍より少
ないと、上方からの大気の巻き込みを防ぐことが困難と
なり、また0.5倍より大きくなると、溶鋼温度の低下
が大きく、溶鋼の温度コントロールが難しくなる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって何等の制約をも受
けるものでないことは、言うまでもないところである。 また、本発明は、以下の実施例の他にも、更には上記の
具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更・修正・
改良等を加え得るものであることが、理解されるべきで
ある。なお、以下の実施例中の百分率は、特に断わりの
ない限り、何れも重量基準によって示されるものである
。
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって何等の制約をも受
けるものでないことは、言うまでもないところである。 また、本発明は、以下の実施例の他にも、更には上記の
具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更・修正・
改良等を加え得るものであることが、理解されるべきで
ある。なお、以下の実施例中の百分率は、特に断わりの
ない限り、何れも重量基準によって示されるものである
。
【0015】先ず、Cr:17.49%、Ni:9.4
0%、Cu:3.09%、Mn:0.79%、C:1.
275%を含有するステンレス溶鋼を用い、図1に示す
如き脱炭精錬炉2にて、AOD手法による脱炭精錬操作
を実施した。なお、ステンレス溶鋼中への吹き込みガス
としては、O2 (Nm3/分)/Ar(Nm3 /分
)を用い、その比が22/4において8分間、16/7
において7分間、8/12において6分間、5/15に
おいて18分間、連続的に吹き込んだ。その結果、ステ
ンレス溶鋼中の炭素含有量は、0.012%となった。
0%、Cu:3.09%、Mn:0.79%、C:1.
275%を含有するステンレス溶鋼を用い、図1に示す
如き脱炭精錬炉2にて、AOD手法による脱炭精錬操作
を実施した。なお、ステンレス溶鋼中への吹き込みガス
としては、O2 (Nm3/分)/Ar(Nm3 /分
)を用い、その比が22/4において8分間、16/7
において7分間、8/12において6分間、5/15に
おいて18分間、連続的に吹き込んだ。その結果、ステ
ンレス溶鋼中の炭素含有量は、0.012%となった。
【0016】次いで、このように炭素含有量が充分に低
下せしめられたステンレス溶鋼に対して、更にO2 (
Nm3 /分)/Ar(Nm3 /分)=5/15の割
合において10分間、更にその後O2 (Nm3 /分
)/Ar(Nm3 /分)=0/12の割合において5
分間の吹き込み(溶鋼中)を行なう一方、ランスを通じ
て不活性ガスとしてのArを6.5Nm3 /分の割合
で、上方からステンレス溶鋼の浴面に向って吹き込み、
引き続き脱炭操作を続けた結果、炭素含有量が0.00
1%の、極めて低炭素含量のステンレス溶鋼を得ること
が出来た。
下せしめられたステンレス溶鋼に対して、更にO2 (
Nm3 /分)/Ar(Nm3 /分)=5/15の割
合において10分間、更にその後O2 (Nm3 /分
)/Ar(Nm3 /分)=0/12の割合において5
分間の吹き込み(溶鋼中)を行なう一方、ランスを通じ
て不活性ガスとしてのArを6.5Nm3 /分の割合
で、上方からステンレス溶鋼の浴面に向って吹き込み、
引き続き脱炭操作を続けた結果、炭素含有量が0.00
1%の、極めて低炭素含量のステンレス溶鋼を得ること
が出来た。
【0017】これに対して、ステンレス溶鋼中へのO2
/Arの吹き込みは、上記と同様にして行なうが、ラ
ンスを通じてのArの上方からの吹き込みを行なわなか
ったところ、ステンレス溶鋼中の炭素含有量は、単に、
0.006%に低下したに過ぎないものであった。
/Arの吹き込みは、上記と同様にして行なうが、ラ
ンスを通じてのArの上方からの吹き込みを行なわなか
ったところ、ステンレス溶鋼中の炭素含有量は、単に、
0.006%に低下したに過ぎないものであった。
【図1】本発明手法の実施の一形態を示す説明図である
。
。
2 脱炭精錬炉
4 吹込み口
6 含クロム溶鋼
8 ランス
Claims (1)
- 【請求項1】 炉内に収容された含クロム溶鋼の浴面
下に不活性ガス及び酸素を吹き込んで脱炭反応を行なわ
しめ、かかる含クロム溶鋼中の炭素含有量を充分に低下
せしめた後、引き続き不活性ガスと酸素または不活性ガ
スの吹込みを行なう一方、かかる含クロム溶鋼の浴面に
向って上方から不活性ガスを吹き込み、該含クロム溶鋼
の更なる脱炭を図ることを特徴とする含クロム溶鋼の低
C域脱炭方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041491A JPH04329818A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 含クロム溶鋼の低c域脱炭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13041491A JPH04329818A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 含クロム溶鋼の低c域脱炭方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04329818A true JPH04329818A (ja) | 1992-11-18 |
Family
ID=15033693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13041491A Pending JPH04329818A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 含クロム溶鋼の低c域脱炭方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04329818A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0690137A2 (en) | 1994-06-06 | 1996-01-03 | Kawasaki Steel Corporation | Method of decarburizing refining molten steel containing Cr |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP13041491A patent/JPH04329818A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0690137A2 (en) | 1994-06-06 | 1996-01-03 | Kawasaki Steel Corporation | Method of decarburizing refining molten steel containing Cr |
EP0690137A3 (en) * | 1994-06-06 | 1997-04-23 | Kawasaki Steel Co | Process for decarburizing chromium-containing steel melts |
US5743938A (en) * | 1994-06-06 | 1998-04-28 | Kawasaki Steel Corporation | Method of decarburizing refining molten steel containing Cr |
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