JPH04329703A - 誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザー及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、偏波面を回転して送受
信することのできる誘電体ロッドアンテナ付ポーラライ
ザーとその製造方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は、従来の誘電体ロッドアンテナ付
ポーラライザーを示す側断面図である。従来の誘電体ロ
ッドアンテナ付ポーラライザー１１は、先窄まりのテー
パが形成されたロッド部１２と導波管１０内に嵌入され
る嵌入部１３とからなる誘電体ロッド本体と導波管１０
とからなり、該嵌入部１３には中心軸上に穿設された孔
１４にＹＩＧ等の偏波面を回転する部材１５が嵌入され
ている。また、前記嵌入部１３の外周部には凹部１３ａ
が形成され、該凹部１３ａに前記偏波面を回転する部材
１５に軸方向の磁界を発生させるコイル１６が捲回され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の誘電体ロッ
ドアンテナ付ポーラライザー１１は、嵌入部１３に穿設
された孔１４に偏波面を回転する部材１５を嵌入させて
いるので、偏波面を回転する部材１５の嵌入具合でポー
ラライザーの特性がばらつくという問題がある。また、
前記孔１４と偏波面を回転する部材１５間に隙間（空気
の層）が生じ、この層により電波が反射して伝送ロスが
生じるとともに、偏波特性が不安定となる。

【０００４】また、ポーラライザー本体１１と偏波面を
回転する部材１５とが別部品になっているので、組立工
数が増加することにもなっている。

【０００５】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、伝送ロスの少ない組立構造の簡単な誘電体ロッ
ドポーラライラザーとその製造方法とを提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、請求項１記載の発明は、電波の偏波面が変更可能な誘
電体ロッドアンテナ付ポーラライザーにおいて、導波管
の先端開口部に嵌入される誘電体ロッド本体と、該誘電
体ロッド本体内に少なくとも一部が埋設される偏波面を
回転する部材とを備え、前記誘電体ロッド本体と偏波面
を回転する部材とを一体に成形したものである。

【０００７】また、請求項２記載の発明は、誘電体ロッ
ド本体の成型用金型内に偏波面を回転する部材の少なく
とも一部を装着した後、この金型内に溶融した誘電体材
料を注入し、冷却固化させることにより前記誘電体ロッ
ド本体と偏波面を回転する部材とを一体に成形するよう
にしたものである。

【０００８】

【作用】請求項１記載の発明によれば、誘電体ロッドア
ンテナ付ポーラライザーは、誘電体ロッド本体と埋設さ
れた偏波面を回転する部材との境界部分に不均一な媒質
の層が生じないように誘電体ロッド本体内に偏波面を回
転する部材の少なくとも一部を埋設させて一体に成形さ
れている。このため、前記不均一な媒質層における反射
ロスがなくなる分、特性が安定し、伝送ロスが低減され
る。

【０００９】また、請求項２記載の発明によれば、誘電
体ロッドアンテナ付ポーラライザーは、誘電体ロッド本
体の金型に予め偏波面を回転する部材を装着しておき、
該金型に誘電体材料を注入、固化して誘電体ロッド本体
と偏波面を回転する部材とが一体に成形される。これに
より誘電体ロッド本体と埋設された偏波面を回転する部
材との境界部分に隙間が生じることがない。

【００１０】

【実施例】図１は、本発明に係る誘電体ロッドアンテナ
付ポーラライザーの構造を示す側断面図である。誘電体
ロッドアンテナ付ポーラライザーＡは、導波管１の外径
と略同一の径を有する基部から先端側に先窄まりのテー
パが形成されたロッド部２１と前記導波管１の内径と略
同一の外径を有する嵌入部２２とからなる誘電体ロッド
本体２を該導波管１の先端開口部に嵌入させて構成され
ている。

【００１１】前記誘電体ロッド本体２の嵌入部２２の外
周部には凹部４が形成され、嵌入部２２の中心部には、
例えばＹＩＧ（イットリウム・アイアン・ガーネット）
等のファラデー回転を利用した電波の偏波面を回転する
偏波面を回転する部材３が一端を嵌入部２２から露出さ
せて埋設されている。

【００１２】前記偏波面を回転する部材３が埋設された
誘電体ロッド本体２は、図２に示すようにロッド部２１
及び嵌入部２２の型８が形成された金型６内に支持盤７
で支持された偏波面を回転する部材３の一部を嵌入部２
２側から嵌入しておき、例えばポリプロピレン等の熱硬
化性樹脂を射出機９で該金型６内に射出し、冷却固化し
て形成されたものである。

【００１３】そして、この誘電体ロッド本体２の凹部４
に前記偏波面を回転する部材３に軸方向の直流磁界を発
生させる励磁用コイル５を捲回して誘電体ロッド本体２
は完成され、更に該誘電体ロッド本体２の嵌入部２２を
円形の導波管１の先端開口部に嵌入させて偏波面の変更
可能な誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザーＡが構成
される。

【００１４】電波を受信する場合、誘電体ロッド本体２
のロッド部２２で受信された電波は、偏波面を回転する
部材３に伝送され、更に該偏波面を回転する部材３を伝
播する間に偏波面が変更されて導波管１に伝送されるが
、上記のように偏波面を回転する部材３と誘電体ロッド
本体２とを一体に成形しているので、従来のように該偏
波面を回転する部材３と誘電体ロッド本体間に隙間（空
気の層）が生じることがない。従って、この隙間部分に
おける電波の反射ロスがなくなる分伝送ロスが低減され
る。また、誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザーの構
造が安定し、特性のばらつきが少なくなるという効果も
有する。

【００１５】更に誘電体ロッド本体２の成形時に偏波面
を回転する部材３を一体にして成形するようにしている
ので、従来の誘電体ロッド本体２の嵌入部２２への偏波
面を回転する部材３の取付工程が削減され、誘電体ロッ
ドアンテナ付ポーラライザーＡの組立工数の簡素化及び
製造コストの低減を図ることが可能となる。

【００１６】上記実施例では、偏波面を回転する部材３
の一部を誘電体ロッド本体２の嵌入部２２に埋設してい
たが、図３に示すように偏波面を回転する部材３の全体
を誘電体ロッド本体２内に埋設するようにしてもよい。 この場合にも、上述と同様に金型６内に偏波面を回転す
る部材３を挿入しておき、該金型６内に溶融した樹脂を
射出し、冷却固化して一体に成形することができる。

【００１７】また、この実施例では、偏波面を回転する
部材３と導波管１間に誘電体ロッド２の誘電体層が形成
され、偏波面を回転する部材３と導波管１間の比誘電率
が段階的に変化するので、この間の整合性が改善され、
誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザーＡの伝送ロスが
更に低減される。

【００１８】なお、上記実施例は、断面円形の場合につ
いて説明したが、本発明は、これに限らず方形その他の
任意の断面を有する誘電体ロッドアンテナ付ポーラライ
ザーに適用することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、誘電体
ロッドアンテナ付ポーラライザーの誘電体ロッド本体内
に偏波面を回転する部材の少なくとも一部を埋設させて
一体成形するようにしたので、誘電体ロッド本体と偏波
面を回転する部材間に隙間が生じることがなく、該隙間
部分における伝送ロスを低減することができる。また、
誘電体ロッド本体内の偏波面を回転する部材の配設位置
が安定するので、誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザ
ーの特性が安定し、特性バラツキが少なくなる。

【００２０】また、誘電体ロッド本体の金型に偏波面を
回転する部材を予め装着しておき、この金型に誘電体材
料を注入し、冷却固化して誘電体ロッドアンテナ付ポー
ラライザーを製造するようにしたので、誘電体ロッドア
ンテナ付ポーラライザーの組立工数が削減され、製造コ
ストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る誘電体ロッドアンテナ付ポーララ
イザーの構造を示す側断面図である。

【図２】本発明に係る誘電体ロッドアンテナ付ポーララ
イザーの製造方法の一実施例を示す側断面図である。

【図３】本発明に係る誘電体ロッドアンテナ付ポーララ
イザーの第２実施例の構造を示す側断面図である。

【図４】従来の誘電体ロッドアンテナ付ポーラライザー
の構造を示す側断面図である。

【符号の説明】

１　　導波管 ２　　誘電体ロッド本体 ３　　偏波面を回転する部材 ４　　凹部 ５　　コイル ６　　金型 ７　　支持盤 ８　　型 ９　　射出機 ２１　　ロッド部 ２２　　嵌入部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　電波の偏波面が変更可能な誘電体ロッ
   ドアンテナ付ポーラライザーにおいて、導波管の先端開
   口部に嵌入される誘電体ロッド本体と、該誘電体ロッド
   本体内に少なくとも一部が埋設される偏波面を回転する
   部材とを備え、前記誘電体ロッド本体と偏波面を回転す
   る部材とが一体に成形されていることを特徴する誘電体
   ロッドアンテナ付ポーラライザー。
2. 【請求項２】　　誘電体ロッド本体の成型用金型内に偏
   波面を回転する部材の少なくとも一部を装着した後、こ
   の金型内に溶融した誘電体材料を注入し、冷却固化させ
   ることにより前記誘電体ロッド本体と偏波面を回転する
   部材とを一体に成形することを特徴とする誘電体ロッド
   アンテナ付ポーラライザーの製造方法。