JPH04329612A - 磁気パターンの製造方法 - Google Patents

磁気パターンの製造方法

Info

Publication number
JPH04329612A
JPH04329612A JP9935491A JP9935491A JPH04329612A JP H04329612 A JPH04329612 A JP H04329612A JP 9935491 A JP9935491 A JP 9935491A JP 9935491 A JP9935491 A JP 9935491A JP H04329612 A JPH04329612 A JP H04329612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
substrate
pattern
metal film
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9935491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Toyama
潔 外山
Masayuki Togawa
雅之 外川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Seiki Co Ltd filed Critical Teijin Seiki Co Ltd
Priority to JP9935491A priority Critical patent/JPH04329612A/ja
Priority to US07/842,057 priority patent/US5350618A/en
Priority to EP94112094A priority patent/EP0634758B1/en
Priority to DE69215717T priority patent/DE69215717T2/de
Priority to EP92301703A priority patent/EP0501815B1/en
Priority to DE69215385T priority patent/DE69215385T2/de
Publication of JPH04329612A publication Critical patent/JPH04329612A/ja
Priority to US08/011,791 priority patent/US5336586A/en
Priority to US08/136,279 priority patent/US5580639A/en
Priority to US08/179,707 priority patent/US5429911A/en
Priority to US08/437,569 priority patent/US5527663A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気パターンの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録・再生装置においては
、電磁石等からなる磁気ヘッドおよび微小磁石等からな
る磁性体が用いられる。磁気記録の場合、磁気ヘッドは
記録情報に対応して変化する磁界を発生し、磁界中を移
動する磁性体に残留磁気の位置的変化を生じさせて、磁
性体に情報を記録する。一方、磁気再生の場合、磁気ヘ
ッドは、磁性体の残留磁気の位置的変化を電圧変化とし
て検出して、磁性体から記録情報を再生する。
【0003】上述の磁気記録・再生の原理は、磁気セン
サにも利用されている。すなわち、記録用磁気ヘッドに
より所定の磁気パターンを高い位置精度で製造し、検出
用磁気ヘッドにより磁気パターンを検出して位置情報を
得るようにしている。ここで、従来の磁気媒体の製造方
法の一例として、直線型の磁気パターンを製造する場合
の例を説明する。
【0004】まず、図10に示される磁気パターン製造
装置1を準備する。磁気パターン製造装置1は位置検出
器2、連動部材3、4、アクチュエータ5、磁気ヘッド
6およびI/V回路(電流電圧変換回路)7から構成さ
れる。磁気記録媒体8は、位置検出器2とアクチュエー
タ5とに連動部材3および4で連結されている。アクチ
ュエータ5は磁気記録媒体8を図10の矢印A、B方向
に高い位置精度で移動させ、位置検出器2で磁気記録媒
体8の位置を検出する。
【0005】次いで、アクチュエータ5により磁気記録
媒体8を所定位置に移動させて固定し、磁気ヘッド6の
先端を磁気記録媒体8に接触させる。次いで、磁気ヘッ
ド6のコイルにI/V回路7から電流を流して磁界を発
生させ、磁気ヘッド6の先端の空隙部近傍の磁気記録媒
体8を着磁する。次いで、アクチュエータ5により磁気
記録媒体8を他の位置に移動させる。詳しくは、移動中
の磁気記録媒体8の位置は位置検出器2により検出され
ており、アクチュエータ5は位置検出器2の検出結果に
基づいて磁気記録媒体8を所望の位置に移動させ固定す
る。次いで、上述同様に磁気ヘッド6により磁気記録媒
体8を着磁する。以下、同様に磁気記録媒体8の所定部
分を全て着磁すると、所定の磁気パターンを有する磁気
記録媒体8が製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の磁気媒体およびその製造方法にあっては、磁
気媒体が例えば磁気スケールである場合、下述のような
理由のため、磁気検出時の検出信号のS/N比が小さく
なり、また磁気検出の分解能の向上が困難になるといっ
た問題点があった。
【0007】すなわち、磁気記録媒体8を着磁するとき
磁気ヘッド6の漏れ磁束を利用しているため、磁気記録
媒体8に強い磁界を与えることができなく、スケールと
して使用して位置を検出するときの信号のS/N比が小
さくなる。また、磁気スケールの分解能が磁気ヘッド6
の着磁精度により決るため、分解能を向上するには製造
装置に多額の設備投資が必要になり、分解能の向上が困
難になる。
【0008】そこで、本発明は、磁気パターンの分解能
を向上し、さらに位置検出の出力信号のS/N比を大き
くするが可能な磁気パターンの製造方法を提供すること
を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、フォトエッチングプロセスを用いて基板材
料の表面を金属膜により選択的に被覆する第1の工程と
、第1の工程の後、ドライエッチングにより基板材料上
に所定のパターンを蝕刻形成する第2の工程と、第2の
工程で形成されたパターンの蝕刻された溝の中に磁性体
を埋め込む第3の工程と、前記磁性体を着磁する第4の
工程と、を有することを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明では、第1の工程において金属膜をフォ
トエッチングプロセスにより形成し、第2の工程におい
てドライエッチングを用いることにより、所定パターン
が高い位置精度で蝕刻形成されるとともに、フォトリソ
グラフィーのマスクパターンを交換するだけで分解能を
向上することが可能になる。
【0011】また、磁性体を蝕刻された溝に埋め込んだ
後に着磁することにより、磁性体に強い磁化をかけるこ
とが可能になり、結果的に位置検出時に強い磁界強度が
得られ、位置検出の出力信号のS/N比が増大される。 さらに、第2の工程においてドライエッチングを用いる
ことにより、基板材料の結晶方向によらないで磁気パタ
ーンを任意に配列した場合でも、基板面にほぼ垂直な側
壁を有する溝が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図5は本発明に係る磁気パターンの製造方法の第1
実施例を示す工程図であり、基板としてシリコン基板を
用いた場合の例である。まず、図1(a)に示すシリコ
ン(以下、Siとする)基板または半導体IC用の(1
10)面が表れている基板11を準備し、Si基板11
のゴミや汚れ等を半導体プロセスと同様の洗浄方法で除
去する。
【0013】次いで、清浄なSi基板11の表面に蒸着
装置またはスパッタ装置等の真空成膜装置を用いて、図
1(b)に示すように金属膜12を成膜する。金属膜1
2の膜厚は1μm程度にする。以下、金属膜12がAl
からなる場合を例にとって説明し、Si基板11と金属
膜12からなる基板をAl/Si基板13とする。なお
、金属膜12の材料として、Alの他にCr、Ni等を
用いてもよい。さらに、シリコン基板を酸化させ表面に
SiO2層を形成した後、Al等を成膜してもよい。
【0014】次いで、図1(c)に示すように、Al/
Si基板13の金属膜側の基板表面上に後述のレジスト
剤からなるレジスト14をスピンコーティングする。詳
しくは、Al/Si基板13の基板面中央部に有機系樹
脂からなるフォトレジスト剤を数滴たらし、この中心部
を通り基板面に垂直な軸線回りにAl/Si基板13を
回転させて、レジスト剤を基板面に均一に薄く延し、約
100℃に加熱した恒温漕の中にいれ、レジスト剤を安
定させる。 このレジスト剤は後述のAlのエッチング工程のマスキ
ングとして用いられるため、燐酸、硝酸、酢酸、水を1
6:1:2:1の比で混合したAlのエッチング液に耐
性があればよく、例えば、AZ−1350(ポジ型)や
OMR−83(ネガ型)を用いることができる。
【0015】次いで、図2(d)に示すように、所定パ
ターンが書き込まれたガラス板15をAl/Si基板1
3のレジスト14上に置き、レジスト14にガラス板1
5を通して紫外線を照射する。ガラス板15上には紫外
線を通さない材料15aが選択的に塗られており、ガラ
ス板15の側から紫外線を照射すると、紫外線を通さな
い材料15aが塗られている部分のレジスト14には紫
外線が当らず、残りの部分のレジスト14に紫外線が照
射される。紫外線が照射された部分のみのレジスト14
が選択的に光化学反応を起こす。一般にフォトレジスト
には紫外線露光により光不溶化反応を起こすネガ型のも
のと、光可溶化反応を起こすポジ型のものがあるが、本
実施例では後者の光可溶化反応を起こすものを用いた例
について説明する。
【0016】次いで、Al/Si基板13をレジスト1
4と共に現像液に浸し、図2(e)に示すように、レジ
スト14の露光された部分、すなわち光可溶化反応を起
こした部分のみを溶かし出して、Al/Si基板13か
ら除去し、Al/Si基板13の金属膜12面を選択的
に露出させる。この現像処理により生じたAl/Si基
板13の金属膜12の露出面によって形成されるパター
ンは上述のガラス板15の所定パターンと同じであり、
ガラス板15の所定パターンが転写されたものである。
【0017】次いで、図2(f)に示すように、前述の
Alのエッチング液16でAl、すなわち金属膜12を
エッチングする。詳しくは、前述のAlのエッチング液
を大型平底ビーカ17に入れ、図示しない攪拌装置の上
に大型平底ビーカ17を載せてビーカ内に図示しない攪
拌子を入れ、攪拌子の回転数を600rpmに設定しA
l/Si基板13を入れる。露出した部分の金属膜12
がエッチングされた時点でエッチング液16からAl/
Si基板13を取り出し純水に浸しエッチング液を除去
する。この結果、所定パターンが金属膜12のパターン
に転写され、Si基板11の表面が選択的に露出される
【0018】次いで、図2(g)に示すように、レジス
ト14を除去する。次いで、RIE(リアクティブイオ
ンエッチング)装置を用いてAl/Si基板13をドラ
イエッチングして、図3(h)(i)に示すように、金
属膜12に被覆されていないSi基板11の露出部に溝
17を形成し、所定パターンを蝕刻形成する。詳しくは
、真空容器内でAl/Si基板13を入れ、Si部をC
F4またはSF6のF元素と反応させる。F元素は非常
に反応性に富みSiとも反応して結合し、反応後は全て
気化し、気化分子は真空ポンプで排気される。一方F元
素はAlとは反応しないため、金属膜12はマスクとし
て機能する。溝17の深さは100μm程度にする。な
お、レジスト14を除去する工程で、上述のRIE装置
を用い反応ガスを酸素にして、レジスト14を除去する
こともできる。
【0019】次いで、図4(j)(k)に示すように、
Al/Si基板13の溝17に磁性体18を埋め込む。 磁性体18の埋め込み方法として、以下の4通りの方法
がある。 第1の方法は、直径1〜5μmのフェライト磁性粉を溝
17に入れて、別個に用意されたSi基板で溝17に蓋
をして圧力を加え、フェライトのハード磁性粉の密度を
増大させる方法である。また磁性粉の密度を増大させる
には、基板に垂直な磁界を印加した状態で磁性粉を挿入
する方法や、振動を加える方法や、1300℃程度まで
加熱した電気炉中に10時間程度放置し焼結する方法が
ある。最後の焼結する方法においては、焼結すると磁性
粉の隙間が埋まり見かけ上の体積は減少する。したがっ
て、1度焼結させた後、再度、磁性粉を挿入する必要が
ある。その後2回目に挿入した磁性粉を焼結させること
もできる。さらに2回目以降も同様の工程を繰り返す方
法もある。
【0020】第2の方法は、真空薄膜形成装置にAl/
Si基板13をセットし、スパッタ材料(ハードフェラ
イト)をターゲットにしてスパッタし、溝17に磁性体
18を埋め込んでいく方法であり、通常のスパッタ法と
同じである。第3の方法は、磁気テープ、磁気ディスケ
ット等に用いられる磁性粉を含む塗布剤をAl/Si基
板13の溝17に流し込み、揮発性物質を気化させて磁
性粉の体積比を高める方法である。詳しくは、フェライ
トの磁性粉を有機系のバインダ液に入れて磁性粉が均一
に分布するように十分に混ぜ合わせる。ただし、混合中
に空気の混入による気泡が発生しないように、十分注意
する必要がある。また、磁性粉の混合比が磁界強度の強
さに大きく影響する。混ぜ合わせる体積比にほぼ比例し
て磁界強度が変化し、磁界強度が最大の場合は、混ぜた
磁性粉だけを配向させた時の磁界強度に等しい。次に、
磁性粉を混ぜ合わせたバインダ液をAl/Si基板13
の溝17に垂らして溝17からやや溢れるようになるま
で入れる。次いで、Al/Si基板13をホットプレー
トの上に載せ50℃程度に加熱してバインダ液に含まれ
た揮発物質を気化させ、相対的に磁性粉の体積比を増大
させる。
【0021】第4の方法は電気メッキ法でAl/Si基
板13の溝17の中に金属磁性体を折出させ、これを充
填する。次いで、上述の4つのうちの何れの方法におい
ても、図4(j)に示すように磁性体18の表面には凹
凸が発生するため、図5(l)に示すようにAl/Si
基板13の基板面を研磨し、平坦にする。
【0022】次いで、図5(m)に示すように、Al/
Si基板13上にSiO2等からなる保護膜19を形成
する。詳しくは、CVD法(化学的気相成膜法)により
約 1.0μmのSiO2膜をAl/Si基板13上に
形成したり、あるいは、薄いフィルムをAl/Si基板
13に貼ったり樹脂や塗料等を塗布して保護膜19を形
成する。次いで、磁性体18を着磁機により着磁する。 詳しくは、図5(n)に示すように、基板面に沿って延
在する磁極間にAl/Si基板13を挟み、磁性体18
を基板面に垂直な方向の磁界により着磁する。
【0023】以上の工程により、着磁された磁性体の所
定パターンを有するAl/Si基板13が製造、すなわ
ち、図5(o)に示す磁気スケール20が製造される。 図6、図7は本発明に係る磁気パターンの製造方法の第
2実施例を示す工程図である。まず、前述の図1〜図3
(i)に示す工程と同一の工程により、溝17を有する
Al/Si基板13を製造する。
【0024】次いで、図6(j)に示すように、燐酸、
硝酸、酢酸、水を16:1:2:1の比で混合したAl
のエッチング液21に、Al/Si基板13を浸し、金
属膜12を全て除去する。次いで、図6(k)(l)に
示すように、Al/Si基板13の溝17に磁性体22
を埋め込む。磁性体22の埋め込み方法は前述の実施例
と同様の方法を用いる。
【0025】次いで、磁性体22の表面には凹凸が発生
するため、図7(m)に示すようにAl/Si基板13
の基板面を研磨し、平坦にする。次いで、図7(n)に
示すように、Al/Si基板13上にSiO2等からな
る保護膜23を形成する。詳しくは、CVD法(化学的
気相成膜法)により約 1.0μmのSiO2膜をAl
/Si基板13上に形成したり、あるいは、薄いフィル
ムをAl/Si基板13に貼ったり樹脂や塗料等を塗布
して保護膜23を形成する。
【0026】次いで、磁性体22を着磁機により着磁す
る。詳しくは、図7(o)に示すように、基板面に沿っ
て延在する磁極間にAl/Si基板13を挟み、磁性体
22を基板面に垂直な方向の磁界により着磁する。以上
の工程により、着磁された磁性体の所定パターンを有す
るAl/Si基板13が製造、すなわち、金属膜を除去
した場合の磁気スケールが製造される。
【0027】前述の第1実施例により製造された磁気ス
ケールと第2実施例により製造された磁気スケールの相
違は、金属膜12を残すか否かである。第1実施例のよ
うに金属膜を残した場合、磁気スケールをケーシング等
に固定する場合、金属膜とケーシングをハンダ付け等に
より容易に固定することができる。一方、第2実施例の
ように金属膜を除去した場合、熱膨張率の相違による高
温時の金属膜とSi基板との剥離の問題を解消すること
ができる。
【0028】ここで、第1、2実施例において、前述し
たように溝17をドライエッチングのみにより形成した
場合の利点について説明する。酸またはアルカリによる
ウエットエッチングにおいては、シリコン単結晶の結晶
軸の方向によって、エッチング速度が異なることが多い
。 例えば、(110)面を平面としたシリコンウェハを、
水酸化カリウム水溶液を用いてウエットエッチングする
場合には、ウェハに垂直な<110>方向のエッチング
速度に対し、平面内にある<111>方向のエッチング
速度は数百分の1である。また同平面内の他の方向では
、<111>方向の速度の数倍である。
【0029】シリコンウェハにピットを形成するには、
上述のようにウェハの平面を(110)面とし、ウェハ
平面に垂直な<110>方向にエッチング速度を大きく
することは好都合である。また、ウェハ平面を(110
)面とすると、ウェハ平面内のエッチング速度が平面内
の方向によって上述の程度互いに異なることは、ピット
の縦横の寸法精度を余り必要としない場合、あるいは、
ピットの間隔を十分とれる場合には余り問題とならない
。しかし、例えば、ロータリー磁気エンコーダのように
、ピットが円周上に配列され、またピット間隔が狭い場
合には、平面内の方向によってエッチング速度が異なる
ことは不都合である。すなわち、図8に示すように、ウ
ェハ平面を(110)面、X軸方向を<111>方向と
するシリコンウェハ30に、円周方向に配列されたピッ
ト31〜34を形成する場合を想定する。ピット31〜
34の配置に対応したパターンのマスクをしてウエット
エッチングすると、ピット31、34のY軸方向と平行
なピット側面はエッチング開始時の形通りエッチングさ
れるが、Y軸方向と異なる方向では前述したように<1
11>方向よりもエッチング速度が大きいため、Y軸方
向と平行でない他のピット側面およびピット32、33
の各ピット側面はエッチング開始時の形状にはならない
。図8に示すような形状のままピットが形成されないと
、ロータリエンコーダでは、ピット間隔が狭いので、ピ
ットの位置精度が低下することになる。
【0030】一方、ピットをRIEのようなドライエッ
チングにより形成する場合、シリコン単結晶の結晶軸方
向によってエッチング速度が変化するといったことはな
い。この場合、軸方向とは無関係にイオンを衝突させる
方向のエッチング速度が大きくなり、この衝突方向と直
角方向のエッチング速度は、衝突方向のエッチング速度
より小さく、かつ、結晶軸方向とは無関係である。した
がって、ドライエッチングを利用した場合、図8に示さ
れるピット31〜34はマスクパターン通りの矩形断面
形状となり、各ピットの間隔が狭い場合でも、ピットの
位置精度の低下を防止することができる。
【0031】また、図9に示すように、直線形磁気パタ
ーンをシリコンウェハ40から作り出す場合、ドライエ
ッチングを利用すれば、直線形磁気パターンを磁気パタ
ーン41のように取り出しても、磁気パターン42のよ
うに取り出しても、同一形状寸法の磁気パターンを製造
することができる。例えば、直線形磁気パターンのピッ
ト間隔を狭くする場合には好都合である。これに対して
ウエットエッチングを利用した場合、磁気パターン41
のように直線形磁気パターンの長方形の一辺を<111
>方向と平行に並べなければならない。このように<1
11>方向を考慮して磁気パターンの取り出し形状を決
めるのは作業上面倒であり、コストの上昇や不良品の発
生を招き易い。
【0032】なお、前述の実施例は、基板として、半導
体IC用シリコン基板を用いた場合について説明したが
、これに限定されるものではなく、ゲルマニウム、ガリ
ウム砒素、ガラス、酸化砒素等、RIE装置でドライエ
ッチングが可能で、かつ、磁気を帯びていない材料であ
ればよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、第1の工程において金
属膜をフォトエッチングプロセスにより形成し、第2の
工程においてドライエッチングを用いているので、所定
パターンを高い位置精度で蝕刻形成するとともに、フォ
トリソグラフィーのマスクパターンを交換するだけで容
易に分解能を向上することができる。
【0034】また、磁性体を蝕刻された溝に埋め込んだ
後に着磁しているので、磁性体に強い磁化をかけること
ができ、結果的に位置検出時に強い磁界強度を得ること
ができ、位置検出の出力信号のS/N比を増大すること
ができる。さらに、第2の工程においてドライエッチン
グを用いているので、基板材料の結晶方向によらないで
磁気パターンを任意に配列した場合でも、基板面にほぼ
垂直な側壁を有する溝を形成することができ、また基板
材料の選択範囲を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気パターンの製造方法の第1実
施例の最初の工程を示す図であり、(a)は基板準備工
程、(b)は金属膜形成工程、(c)はレジストコーテ
ィング工程を示す。
【図2】図1に示される工程の次の工程を示す図であり
、(d)は露光工程、(e)は現像工程、(f)は金属
膜エッチング工程、(g)はレジスト除去工程を示す。
【図3】図2に示される工程の次の工程を示す図であり
、(h)はドライエッチング工程、(i)は(h)にお
けるH−H矢視断面を示す。
【図4】図3に示される工程の次の工程を示す図であり
、(j)は磁性体埋設工程、(k)は(j)におけるJ
ーJ矢視断面を示す。
【図5】図4に示される工程の次の工程を示す図であり
、(l)は基板表面研磨工程、(m)は保護膜形成工程
、(n)は着磁工程、(o)は製造された磁気パターン
の基板表面に沿った断面を示す。
【図6】本発明に係る磁気パターンの製造方法の第2実
施例の途中からの工程を示す図であり、(j)は金属膜
除去工程、(k)は磁性体埋設工程、(l)は(k)に
おけるK−K矢視断面を示す。
【図7】図6に示される工程の次の工程を示す図であり
、(m)は基板表面研磨工程、(n)は保護膜形成工程
、(o)は着磁工程を示す。
【図8】ドライエッチングの第1の利点を説明するため
の図である。
【図9】ドライエッチングの第2の利点を説明するため
の図である。
【図10】従来の磁気パターンの製造装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
11  Si基板(基板材料) 12  金属膜 17  溝 18、22  磁性体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォトエッチングプロセスを用いて基板材
    料の表面を金属膜により選択的に被覆する第1の工程と
    、第1の工程の後、ドライエッチングにより基板材料上
    に所定のパターンを蝕刻形成する第2の工程と、第2の
    工程で形成されたパターンの蝕刻された溝の中に磁性体
    を埋め込む第3の工程と、前記磁性体を着磁する第4の
    工程と、を有することを特徴とする磁気パターンの製造
    方法。
JP9935491A 1991-03-01 1991-05-01 磁気パターンの製造方法 Pending JPH04329612A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9935491A JPH04329612A (ja) 1991-05-01 1991-05-01 磁気パターンの製造方法
US07/842,057 US5350618A (en) 1991-03-01 1992-02-26 Magnetic medium comprising a substrate having pits and grooves of specific shapes and depths
DE69215385T DE69215385T2 (de) 1991-03-01 1992-02-28 Magnetischer Träger und Herstellungsverfahren
DE69215717T DE69215717T2 (de) 1991-03-01 1992-02-28 Herstellung eines magnetischen Mediums
EP92301703A EP0501815B1 (en) 1991-03-01 1992-02-28 Method of manufacturing a magnetic medium
EP94112094A EP0634758B1 (en) 1991-03-01 1992-02-28 Magnetic medium and method of manufacturing the same
US08/011,791 US5336586A (en) 1991-03-01 1993-02-01 Magnetic medium and method of manufacturing the same
US08/136,279 US5580639A (en) 1991-03-01 1993-11-23 Method of manufacturing magnetic patterns
US08/179,707 US5429911A (en) 1991-03-01 1994-01-11 Method of manufacturing a medium having a magnetic pattern
US08/437,569 US5527663A (en) 1991-03-01 1995-05-09 Method of manufacturing a medium having a magnetic pattern

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9935491A JPH04329612A (ja) 1991-05-01 1991-05-01 磁気パターンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04329612A true JPH04329612A (ja) 1992-11-18

Family

ID=14245269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9935491A Pending JPH04329612A (ja) 1991-03-01 1991-05-01 磁気パターンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04329612A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5580639A (en) Method of manufacturing magnetic patterns
KR19990029988A (ko) 반응성 이온에칭법 및 그 장치
US5427675A (en) Method of manufacturing article having magnetic patterns
JPS62245509A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
US6898031B1 (en) Method for replicating magnetic patterns on hard disk media
JP3043394B2 (ja) 磁気スケールの製造方法
JP2008016084A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH04329612A (ja) 磁気パターンの製造方法
JP2613876B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3005311B2 (ja) 磁気パターンの製造方法
JP3135130B2 (ja) 磁気媒体およびその製造方法
KR0147996B1 (ko) 박막 헤드의 패턴 평탄화 방법
JPH0334133B2 (ja)
US8236484B2 (en) Single layer resist liftoff process for nano track width
JP2000113533A (ja) 記録媒体用基板およびその製造方法
JP3314832B2 (ja) パターン形成方法
JP4599964B2 (ja) レジストパターン形成方法およびマスター情報担体の製造方法
JPS62229512A (ja) 薄膜磁気ヘツド及びその製造方法
JP4810080B2 (ja) マスター情報担体の製造方法、磁気記録媒体の製造方法、及び磁気記録再生装置の製造方法
JPH02152219A (ja) 複合基板の位置合せマーカー形成方法
JPH076359A (ja) 磁気記録媒体用基板及びその製造方法
JPS58199489A (ja) 磁気バブル素子の製造方法
JPH06274872A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08190711A (ja) 薄膜磁気ヘッド用スライダーの製造方法
JPS63127410A (ja) 磁気ヘツドの製造方法