JPH04329344A - 実装基板検査装置 - Google Patents

実装基板検査装置

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JPH04329344A
JPH04329344A JP3128471A JP12847191A JPH04329344A JP H04329344 A JPH04329344 A JP H04329344A JP 3128471 A JP3128471 A JP 3128471A JP 12847191 A JP12847191 A JP 12847191A JP H04329344 A JPH04329344 A JP H04329344A
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image data
illumination system
imaging device
subject
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JP3128471A
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Masataka Saka
坂 正隆
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Elmo Co Ltd
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Elmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント基板に実装さ
れた電子部品やその電子部品のハンダ付け部分を被検体
として、その被検体表面の状態を光学的に判定する実装
基板検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、こうした実装基板検査装置と
して、テレビカメラ方式のものがよく知られている。テ
レビカメラ方式の実装基板検査装置は、プリント基板に
実装された電子部品やその電子部品のハンダ付け部分(
被検体)に照明を施して、被検体の上方に設置されたテ
レビカメラによって被検体を撮影し、そのテレビカメラ
によって得た画像データを画像処理装置によって分析す
るように構成されたものである。
【0003】前記テレビカメラ方式の実装基板検査装置
は、レーザスキャナ方式等の他の方式のものに比べて、
電子部品上の文字や極性の印刷等を含めた情報を処理で
きる点で優れており、画像処理装置を形成するコンピュ
ータの性能の向上に伴い、近年、益々その活用が望まれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の実装基板検査装置では、被検体が例えば電子部
品のハンダ付け部分である場合を考えてみると、そのハ
ンダ付け部分は、プリント基板に対して水平から垂直に
至る広範囲な角度の接線で表わされる凸面体もしくは凹
面体で形成されており、しかも鏡面反射特性に近い表面
性状を有しているため、テレビカメラにはハンダ付け部
分の一部分(テレビカメラ方向に旨く光を反射する傾斜
角を持つ部分)からの反射光しか殆ど到達しない。この
ため、テレビカメラで撮影して得た画像はハンダ付け部
分の一部を除いてその主要な部分が黒くなってしまう。 したがって、ハンダ付け部分全体を捕らえた十分な画像
情報を得ることができず、その結果、被検体の表面全体
に対して状態を判定することができないといった問題点
があった。
【0005】かかる問題点を、図12を用いてさらに詳
細に説明する。従来のテレビカメラ方式の実装基板検査
装置は、図12に示すように、表面実装部品である角チ
ップ部品A1のハンダ付け部分A2に対して図示しない
照明装置により斜め側方から光を照射し、そのハンダ付
け部分A2からの反射光をテレビカメラA3の受光面に
結像して、テレビカメラA3によりハンダ付け部分A2
の表面を撮影する。ハンダ付け部分A2は、実際は凹面
体形状(または凸面体形状)をなすが、ここでは、図1
2に示すように、線分A2a,A2bで代表される2つ
の形成角よりなるモデルで表わされるものとする。
【0006】こうしたハンダ付け部分A2に照明装置か
ら光が照射されると、ハンダ付け部分A2の線分A2b
で表わされる部分での反射光は垂直上方に向かいテレビ
カメラA3に到達する。これに対して、ハンダ付け部分
A2の線分A2aで表わされる部分やハンダが覆われて
いないランドA4の表面部分A4aからの反射光は、一
部の拡散反射成分を除いてテレビカメラA3に殆ど到達
しない。このため、テレビカメラA3で撮影して得た画
像は、前記線分A2aで表わされる部分やランドA4の
表面部分A4aが黒くなったものとなり、その結果、ハ
ンダ付け部分A2の全体の形状をテレビカメラA3によ
り捕捉できない。
【0007】こうしたことから、広範囲な角度の接線で
表わされるハンダ付け部分の表面全体をテレビカメラに
より捕捉することができないことがわかる。したがって
、ハンダ付け部分の表面全体に対して状態を判定するこ
とができない。
【0008】本発明の実装基板検査装置は、こうした問
題点に鑑みてなされたもので、プリント基板に実装され
た電子部品やその電子部品のハンダ付け部分の表面全体
を確実に検査可能とすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成を取った。
【0010】即ち、本発明の実装基板検査装置は、プリ
ント基板に実装された電子部品や該電子部品のハンダ付
け部分を被検体として、該被検体の表面の状態を判定す
る実装基板検査装置であって、前記被検体の表面を第1
の方向から照射する第1照射手段と、前記被検体の表面
を前記第1の方向とは照射角度の異なる第2の方向から
照射する第2照射手段と、前記被検体の表面からの反射
光に基づき、該被検体の表面の画像を表わす画像信号を
出力する撮像装置と、前記第1照射手段からの光の前記
被検体からの反射光に基づき前記撮像装置から出力され
る第1の画像信号と、前記第2照射手段からの光の前記
被検体からの反射光に基づき前記撮像装置から出力され
る第2の画像信号との差を取った差信号を算出する差信
号算出手段と、前記差信号算出手段にて算出された差信
号に基づいて前記被検体の表面の状態を判定する状態判
定手段とを備えたことをその要旨としている。
【0011】この装置において、状態判定手段は、差信
号算出手段にて算出された差信号で表わされる濃度値を
、予め定められた関数等の変換規則によってその濃度値
の差異が強調された他の濃度値へ変換する濃度変換処理
を施す濃度変換処理部と、前記濃度変換処理部にて濃度
変換処理が施された信号に基づいて前記被検体の表面の
状態を判定する状態判定部とを備えるのが好ましい。
【0012】また、撮像装置は、前記被検体の垂直上方
に設置され、第1照射手段および第2照射手段は、前記
撮像装置の光軸に交差する面上の該光軸を取り囲む位置
に円,楕円,多角形等をなす形状で配設された発光体を
各々有するのが好ましい。
【0013】
【作用】以上のように構成された本発明の実装基板検査
装置は、被検体の表面を、第1の方向から第1照射手段
により照射し、また、第1の方向とは照射角度の異なる
第2の方向から第2照射手段により照射する。第1照射
手段からの光の被検体からの反射光に基づき撮像装置に
よりその被検体の表面を撮影し、また、第2照射手段か
らの光の被検体からの反射光に基づき同じく撮像装置に
よりその被検体の表面を撮影する。両撮影時に撮像装置
から出力される第1の画像信号と第2の画像信号との差
を取った差信号を、差信号算出手段により算出し、差信
号算出手段にて算出された差信号に基づいて、状態判定
手段により被検体の表面の状態を判定する。
【0014】ここで、撮像装置から得られる第1の画像
信号と第2の画像信号は、被検体への照射角度が異なる
2つの光の反射光に基づいて作成されたものであること
から、その被検体表面の各部分に対してそれぞれ異なる
明るさ(明度)を持つものとなる。したがって、両画像
信号の差を取った差信号に基づく画像は、被検体が広範
囲な角度の接線で表わされるもの、例えばハンダ付け部
分等であっても、その被検体の表面全体を捕捉するもの
となる。
【0015】また、前記差信号で表わされる濃度値を、
予め定められた関数等の変換規則によってその濃度値の
差異が強調された他の濃度値へ変換する濃度変換処理を
施すようにしてもよく、この濃度変換処理が施された信
号は、差信号の微妙な差異を際立たせたものとなり、状
態判定手段による判定をより高精度なものとする。
【0016】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な一実施例について
説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例としての実装基板
検査装置の概略構成を示すブロック図である。同図に示
すように、この実装基板検査装置1は、被検体を照射し
その被検体表面の画像を撮影する画像撮影装置2と、周
知のCPU3,ROM4,RAM5等を備えた画像処理
ユニット10と、画像処理ユニット10に対して各種処
理の指示を行なうとともにその処理結果の表示を行なう
対話端末機11と、各種データを格納する外部記憶装置
としての磁気ディスク装置12と、その処理結果等を印
刷するレーザプリンタ13と、画像撮影装置2で撮影さ
れた画像等を表示するモニタテレビ15とから主に構成
されている。
【0018】次に、画像撮影装置2の詳しい構成につい
て説明する。図2は、画像撮影装置2の概略構成図であ
る。同図に示すように、画像撮影装置2は、被検体とし
てのプリント基板Pの表面を斜め側方から照射する第1
照射手段としての側射照明系20と、側射照明系20よ
り上方からプリント基板Pを照射する第2照射手段とし
ての落射照明系21と、プリント基板Pの垂直上方に設
置される撮像装置としてのテレビカメラ22とを備えて
いる。
【0019】側射照明系20は、テレビカメラ22の光
軸OAを中心とする第1の円周C1上に配設された72
個の発光ダイオード20aから構成される。また、落射
照明系21は、光軸OAを中心とする第2の円周C2上
に配設された36個の発光ダイオード21a(発光ダイ
オード20aと同一の輝度)から構成される。したがっ
て、側射照明系20の光量は落射照明系21の光量の2
倍となっている。両照明系20,21の寸法を図3に示
した。同図に示すように、両照明系20,21において
、第1および第2の円周C1,C2の直径φは、80[
mm]で、第1の円周C1からプリント基板Pまでの垂
直方向の距離S1,第2の円周C2からプリント基板P
までの垂直方向の距離S2は、それぞれ30[mm],
100[mm]である。こうした配置により、側射照明
系20からは、光軸OAに対して53度の入射角αでプ
リント基板Pに光が照射され、また、落射照明系21か
らは、光軸OAに対して22度の入射角βでプリント基
板Pに光が照射される。
【0020】なお、プリント基板Pには、両照明系20
,21から同時に光が照射されるのではなく、両照明系
20,21と電源23との間に設けられた切換スイッチ
24が切り換えられることで、側射照明系20と落射照
明系21とから時を別にして光が照射される。
【0021】テレビカメラ22は、CCDテレビカメラ
であり、プリント基板Pの表面に照射された側射照明系
20からの光の反射光および落射照明系21からの光の
反射光をレンズ22aにより結像して、プリント基板P
の表面の画像を表わすビデオ信号VSを出力する。ビデ
オ信号VSは、A/D変換器25を介してディジタルビ
デオ信号DVSとして画像処理ユニット10に入力され
る。
【0022】なお、テレビカメラ22で取り込む画像の
範囲は、その解像度によって異なるが、例えば、15×
15[mm]程度のものであるため、プリント基板Pの
全表面を検査するためにはその全表面を走査する必要が
ある。画像撮影装置2は、こうした走査のための駆動系
として、テレビカメラ22を画像の主走査方向(y方向
)に駆動するy軸駆動装置30と、被検体を画像の副走
査方向(x方向)に駆動するx軸駆動装置31と、両駆
動装置30,31をコントロールするアクチュエータコ
ントローラ32とを備えている。テレビカメラ22と前
述した側射照明系20および落射照明系21とは、フレ
ーム33により固定されており、y軸駆動装置30によ
り一体的に移動するように構成されている。
【0023】画像処理ユニット10からアクチュエータ
コントローラ32に画像の読取信号が出力されると、ア
クチュエータコントローラ32は、両駆動装置30,3
1を適宜駆動して、テレビカメラ22,側射照明系20
および落射照明系21を主走査方向に移動し、またプリ
ント基板Pを副走査方向に移動する。その結果、プリン
ト基板Pの表面全体の画像がテレビカメラ22により撮
影される。
【0024】画像処理ユニット10は、算術論理演算回
路として構成されており、ROM4に格納されたプログ
ラムに従って処理を行なうCPU3は、コモンバス40
を介して、対話端末機11に直結された端末制御部41
、磁気ディスク装置12に直結されたディスク制御部4
2、レーザプリンタ13に直結されたプリンタ制御部4
3およびモニタテレビ15に直結されたモニタ制御部4
5に接続されている。またCPU3は、コモンバス40
を介して、A/D変換器25に直結された入力ポート4
6およびアクチュエータコントローラ32に直結された
出力ポート47に接続されている。さらに、画像処理ユ
ニット10は、フレームメモリ48を内蔵しており、テ
レビカメラ22からA/D変換器25を介して入力ポー
ト46で取り込んだディジタルビデオ信号DVSをフレ
ームメモリ48内に記憶する。
【0025】対話端末機11は、各種処理を指示するキ
ーボードとその処理結果を表示するCRTディスプレイ
とを備えている。モニタテレビ15は、画像撮影装置2
で撮影された画像等を表示するもので、高解像度のもの
である。
【0026】次に、画像処理ユニット10が行なう実装
基板検査処理の詳細について、図4のフローチャートに
従って説明する。画像処理ユニット10は、処理を開始
すると、まず、テレビカメラ22で撮影される画像の副
走査方向の座標を示す変数xおよび主走査方向の座標を
示す変数yに、初期値として値0をそれぞれ代入する(
ステップ100,105)。
【0027】次いで、変数xを値1だけインクリメント
する(ステップ110)。そして、その変数xで定まる
副走査方向の位置にプリント基板Pが移動するように、
アクチュエータコントローラ32に制御信号を出力して
x軸駆動装置31を駆動する(ステップ120)。続い
て、変数yを値1だけインクリメントする(ステップ1
30)。そして、その変数yで定まる主走査方向の位置
にテレビカメラ22が移動するように、アクチュエータ
コントローラ32に制御信号を出力してy軸駆動装置3
0を駆動する(ステップ140)。
【0028】次いで、切換スイッチ24を側射照明系2
0側に切り換えて、側射照明系20を点灯する(ステッ
プ150)。側射照明系20が点灯した場合に、プリン
ト基板Pの表面がどのように照明されるかを次に説明す
る。
【0029】図5は、側射照明系20によるプリント基
板Pへの照射状況を表わす説明図である。同図に示すよ
うに、プリント基板P上には、表面実装部品である角チ
ップ部品TがランドLを介してハンダ付けされている。 なお、図中、そのハンダ付け部分Hの表面は、線分H1
,H2で代表される2つの形成角よりなるモデルで表わ
されるものとする。側射照明系20が点灯すると、図5
に示すように、光軸OAに対して入射角53度の斜め側
方から光が照射される。その結果、ハンダ付け部分Hの
線分H2で表わされる部分(C部分)での反射光は垂直
上方に向かい、テレビカメラ22に到達する。一方、ハ
ンダ付け部分Hの線分H1で表わされる部分(D部分)
、ハンダが覆われていないランドLの表面部分(B部分
)、ランドLよりさらに外側のプリント基板Pの表面部
分(A部分)、角チップTの電極表面部分(E部分)か
らの反射光は、一部の拡散反射成分を除いてテレビカメ
ラ22に殆ど到達しない。
【0030】そこで、続くステップ160では、テレビ
カメラ22から出力されたディジタルビデオ信号DVS
を取り込み、第1画像データDT1としてフレームメモ
リ48に格納する。第1画像データDT1で表わされる
画像の各部A〜Eにおける明度を図6に示したが、同図
に示すように、ハンダ付け部分Hの線分H2で表わされ
る部分(C部分)の明度が最も大きく、その他の部分の
明度は極めて小さい。その他の部分の明度は、ハンダ付
け部分Hの線分H1で表わされる部分(D部分)、ハン
ダが覆われていないランドLの表面部分(B部分)、角
チップTの電極表面部分(E部分)、ランドLよりさら
に外側のプリント基板Pの表面部分(A部分)の順に小
さくなる。
【0031】続いて、切換スイッチ24を落射照明系2
1側に切り換えて、側射照明系20を消灯して落射照明
系21を点灯する(ステップ170)。落射照明系21
が点灯した場合に、プリント基板Pの表面がどのように
照明されるかを次に説明する。
【0032】図7は、落射照明系21によるプリント基
板Pへの照射状況を表わす説明図である。落射照明系2
1が点灯すると、図7に示すように、光軸OAに対して
入射角22度の斜め側方から光が照射される。この場合
、ハンダが覆われていないランドLの表面部分(B部分
)での反射光は、比較的多くテレビカメラ22に到達す
る。
【0033】そこで、続くステップ180では、テレビ
カメラ22から出力されたディジタルビデオ信号DVS
を取り込み、第2画像データDT2としてフレームメモ
リ48に格納する。第2画像データDT2で表わされる
画像の各部A〜Eにおける明度を図8に示したが、同図
に示すように、ハンダが覆われていないランドLの表面
部分(B部分)の明度と角チップTの電極表面部分(E
部分)の明度とが比較的大きく、その他の部分の明度は
極めて小さい。
【0034】続いて、ステップ160で格納した第1画
像データDT1の各値からステップ180で格納した第
2画像データDT2の各値を減算して両画像データの差
画像データを算出する処理を行なう(ステップ190)
。こうして算出された差画像データで表わされる画像の
各部A〜Eにおける明度を図9に示した。
【0035】続いて、ステップ190で算出された差画
像データに基づく画像のコントラストを高める濃度変換
処理を行なう(ステップ200)。濃度変換処理は、濃
度値(明度値)を関数や変換規則によって他の濃度値(
明度値)へ変換する処理で、本実施例の場合には、図1
0に示す変換曲線によってその変換処理を行なう。即ち
、図10の横軸である変換前の明度に前記差画像データ
の値を当てはめることで、変換後の明度を算出して画像
データを求める。なお、この変換曲線に基づく変換は、
変換前の明度値の区間[a1,a2]を拡張してその他
の部分を圧縮する線形のもので、明度値a2より大なる
部分は最大明度値b2でクリップし、明度値a1より小
さい部分は明度0でカットするものである。
【0036】濃度変換処理が施された画像データで表わ
される画像の各部A〜Eにおける明度を図11に示した
。同図に示すように、ハンダ付け部分Hの線分H1で表
わされる部分(D部分)と線分H2で表わされる部分(
C部分)との明度が最も大きく、ハンダが覆われていな
いランドLの表面部分(B部分)と角チップTの電極表
面部分(E部分)との明度は値0である。即ち、この濃
度変換処理が施された画像データによれば、ハンダ付け
部分H全体が明確な画像として浮かび上がり、そのハン
ダ付け部分Hの外側であるランドLの表面部分と角チッ
プTの電極表面部分とが明度が値0となり真っ黒な画像
となる。
【0037】なお、実際のハンダ付け部分は、プリント
基板Pに対して水平から垂直に至る広範囲な角度の接線
で表わされる凸面体もしくは凹面体で形成されているが
、上記の線分H1,H2で代表される2つの形成角より
なるモデルで表わされたハンダ付け部分Hによる前記説
明は、実際のハンダ付け部分に対するものと本質的に何
等矛盾するものではない。
【0038】続いて、図11に示した濃度変換後の画像
データを第3画像データDT3としてフレームメモリ4
8に格納する(ステップ210)とともに、その第3画
像データDT3をモニタテレビ15に表示する(ステッ
プ220)。その後、フレームメモリ48に格納した第
3画像データDT3に基づいて、ハンダ付け部分Hの表
面の良否を判定する良否判定処理を行なう(ステップ2
30)。この良否判定処理は、例えば、ウィンドウ設定
や特徴量の検出等の手段を用いて被検体表面の分析を行
ない良否の判定を行なう。
【0039】続いて、変数yが最大値ymax に達し
たか否かを判定し(ステップ240)、ここで、達して
いないと判定されると、ステップ130に戻り、ステッ
プ130ないし240の処理を繰り返し実行し、一方、
達したと判定されると、次の処理に進む。続いて、変数
xが最大値xmax に達したか否かを判定し(ステッ
プ250)、ここで、達していないと判定されると、ス
テップ105に戻り、変数yをゼロクリアした後、ステ
ップ110ないし250の処理を繰り返し実行する。一
方、ステップ250で、変数xが最大値xmaxに達し
たと判定されると、その後、「エンド」に抜けて本処理
ルーチンは終了する。
【0040】以上詳述したように本実施例の実装基板検
査装置1は、図11に示した第3画像データDT3に基
づいて、ハンダ付け部分Hの表面の良否を判定する良否
判定処理を行なうように構成されている。したがって、
第3画像データDT3に基づく画像は、前述したように
ハンダ付け部分の表面全体を明確に浮かび上がらしたも
のであることから、被検体であるハンダ付け部分の表面
全体に対して確実に良否を判定することができる。
【0041】なお、前記実施例では、第3画像データD
T3に基づいて良否判定処理(ステップ230)を行な
うように構成されていたが、これに替えて、第1画像デ
ータDT1,第2画像データDT2,第3画像データD
T3の三つの画像データに基づいて良否判定処理を行な
うように構成してもよい。このように同一の被写体に対
して異なる条件下での複数の画像データを分析すること
は、それぞれの画像データの持つ特徴を生かすことにな
り、単一の画像データの分析に比べ、結果としてより高
い判定精度を得ることができる。
【0042】ここで、第1画像データDT1,第2画像
データDT2,第3画像データDT3の持つ特徴につい
て説明する。第1画像データDT1は、側射照明系20
からの光の被検体からの反射光に基づく画像データで、
反射光が乱反射となりやすい被検体の判定に用いられる
。例えば、ディップハンダの様な無光沢ハンダの場合、
第3画像データDT3を利用するまでもなく、第1画像
データDT1を利用することにより判定することができ
る。
【0043】第2画像データDT2は、落射照明系21
からの光の被検体からの反射光に基づく画像データであ
ることから、被検体表面の印刷表示の判定に有効である
。例えば、第2画像データDT2を利用することにより
、電解コンデンサの表面に帯状に色付けされたマイナス
側端子表示や、プリント基板面のシルク印刷を高精度で
判定することができる。
【0044】第3画像データDT3は、前述したように
、広範囲な角度の接線で表わされる被検体部分の検出に
有効である。例えば、前述したハンダ付け部分H、ある
いは、ICのプラスチックパッケージの表面に円形の窪
みを設けてICの基準ピン表示とした、その基準ピン表
示部分等を、第3画像データDT3を利用することによ
り高精度で判定することができる。したがって、判定し
たい被検体の形状や表示等に応じて、第1画像データD
T1,第2画像データDT2,第3画像データDT3の
中から1または複数の画像データを選択的に利用するこ
とにより良否判定処理を行なうことで、より高い判定精
度を得ることができる。
【0045】次に、側射照明系20に基づく第1画像デ
ータDT1,落射照明系21に基づく第2画像データD
T2および両画像データDT1,DT2の差に基づく第
3画像データDT3を用いた良否判定処理の他の例を説
明する。
【0046】被検体部分を複数の領域(ウインドウ)に
分割し、各ウインドウ内において前記第1〜第3画像デ
ータDT1〜DT3を求め、各ウインドウ毎に各画像デ
ータDT1,DT2,DT3の総和SDT1,SDT2
,SDT3を算出する処理を行なうのであるが、こうし
た処理を、予め用意した複数の良品(検査対象が良なも
の)に対して行なう。それら複数の良品からサンプリン
グした各ウィンドウ毎の総和SDT1,SDT2,SD
T3から各ウィンドウ毎の総和SDT1,SDT2,S
DT3の標準的な値の幅を算出し、それら標準的な値の
幅をマイクロコンピュータ内に予め記憶しておく。こう
した前準備を済ました後、被検体における各ウィンドウ
毎の総和SDT1,SDT2,SDT3を検出し、それ
ら各ウィンドウ毎の総和SDT1,SDT2,SDT3
が、マイクロコンピュータに記憶した標準的な値の幅に
あるか否かを判定することにより、被検体の良否を判定
する。こうした良否判定処理により高い判定精度を得る
ことができる。
【0047】ところで、前記実施例では、図10に示す
変換特性に基づいて濃度変換処理を行なうように構成さ
れていたが、変換特性は、図10に示す変換曲線を必ず
しもとる必要はなく、この変換曲線に替わり、例えば、
明確にしたい目的物によって傾きやクリップまたはカッ
トのポイントを変更した曲線としてもよい。さらには、
変換特性を非線形の特性を持つものとしてもよい。
【0048】さらに、前記実施例では、第1および第2
照射手段としての側射照明系20および落射照明系21
を、光軸OAを中心とする円周C1,C2上に複数の発
光ダイオード21aを配設して構成しているが、これに
替えて、複数の発光ダイオードを、光軸を中心とする位
置に楕円,多角形等をなす形状で配設するように構成し
てもよい。また、側射照明系20および落射照明系21
を、発光ダイオードに替えて、タングステン・ランプに
よるファイバー型照明装置あるいは蛍光灯により構成し
てもよい。
【0049】以上本発明のいくつかの実施例について説
明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の実装基板
検査装置によれば、プリント基板に実装された電子部品
やその電子部品のハンダ付け部分の表面全体を二方向か
ら照射して、撮像装置で得られる2種の画像信号の差を
とり、その差信号に基づいて被検体の表面の状態を判定
しているので、その電子部品やハンダ付け部分の表面を
確実に検査することができる。なお、前記差信号で表わ
される画像に対して濃度変換処理を施すことによって、
被検体の状態をより高い精度で判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての実装基板検査装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】その実装基板検査装置における画像撮影装置の
概略構成図である。
【図3】その画像撮影装置の照明系の寸法を示す説明図
である。
【図4】画像処理ユニットにて実行される実装基板検査
処理を示すフローチャートである。
【図5】側射照明系によるプリント基板への照射状況を
表わす説明図である。
【図6】第1画像データDT1で表わされる画像の各部
A〜Eにおける明度を示すグラフである。
【図7】落射照明系によるプリント基板への照射状況を
表わす説明図である。
【図8】第2画像データDT2で表わされる画像の各部
A〜Eにおける明度を示すグラフである。
【図9】差画像データで表わされる画像の各部A〜Eに
おける明度を示すグラフである。
【図10】濃度変換処理の変換特性を示すグラフである
【図11】濃度変換処理後の第3画像データDT3で表
わされる画像の各部A〜Eにおける明度を示すグラフで
ある。
【図12】従来のテレビカメラ方式の実装基板検査装置
におけるプリント基板への照射状況を表わす説明図であ
る。
【符号の説明】
1  実装基板検査装置 3  CPU 10  画像処理ユニット 15  モニタテレビ 20  側射照明系 20a  発光ダイオード 21  落射照明系 21a  発光ダイオード 22  テレビカメラ 23  電源 24  切換スイッチ 48  フレームメモリ DT1  第1画像データ DT2  第2画像データ DT3  第3画像データ H  ハンダ付け部分 L  ランド P  プリント基板 T  角チップ部品 VS  ビデオ信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  プリント基板に実装された電子部品や
    該電子部品のハンダ付け部分を被検体として、該被検体
    の表面の状態を判定する実装基板検査装置であって、前
    記被検体の表面を第1の方向から照射する第1照射手段
    と、前記被検体の表面を前記第1の方向とは照射角度の
    異なる第2の方向から照射する第2照射手段と、前記被
    検体の表面からの反射光に基づき、該被検体の表面の画
    像を表わす画像信号を出力する撮像装置と、前記第1照
    射手段からの光の前記被検体からの反射光に基づき前記
    撮像装置から出力される第1の画像信号と、前記第2照
    射手段からの光の前記被検体からの反射光に基づき前記
    撮像装置から出力される第2の画像信号との差を取った
    差信号を算出する差信号算出手段と、前記差信号算出手
    段にて算出された差信号に基づいて前記被検体の表面の
    状態を判定する状態判定手段とを備えたことを特徴とす
    る実装基板検査装置。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の実装基板検査装置に
    おいて、状態判定手段は、差信号算出手段にて算出され
    た差信号で表わされる濃度値を、予め定められた関数等
    の変換規則によってその濃度値の差異が強調された他の
    濃度値へ変換する濃度変換処理を施す濃度変換処理部と
    、前記濃度変換処理部にて濃度変換処理が施された信号
    に基づいて前記被検体の表面の状態を判定する状態判定
    部とを備えたことを特徴とする実装基板検査装置。
  3. 【請求項3】  請求項1または2に記載の実装基板検
    査装置において、撮像装置は、前記被検体の垂直上方に
    設置され、第1照射手段および第2照射手段は、前記撮
    像装置の光軸に交差する面上の該光軸を取り囲む位置に
    円,楕円,多角形等をなす形状で配設された発光体を各
    々有することを特徴とする実装基板検査装置。
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