JPH04328165A - 造形用樹脂組成物および造形用樹脂成形物 - Google Patents

造形用樹脂組成物および造形用樹脂成形物

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JPH04328165A
JPH04328165A JP9892691A JP9892691A JPH04328165A JP H04328165 A JPH04328165 A JP H04328165A JP 9892691 A JP9892691 A JP 9892691A JP 9892691 A JP9892691 A JP 9892691A JP H04328165 A JPH04328165 A JP H04328165A
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Hiroshi Iizuka
飯塚 宏
Kakutaro Ganai
賀内 覚太郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、造形用樹脂組成物およ
びそれから成形された造形用成形物に関するものであっ
て、より詳しくは、治工具、家庭用電化製品、事務用電
子製品、自動車などのマスタ−モデル製作用の造形用樹
脂組成物、ならびにその組成物から成形される造形用成
形物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来から、造形用成形物
を得る方法として、適当な大きさのブロックを準備し、
そのブロックを切削工法によって希望する形状に変える
方法、パテ状熱硬化性樹脂組成物を金型に盛りつけ加熱
プレス成形方法を用いることによる方法などが知られて
いる。前者の方法を用いた場合は、造形用成形物を得る
ために長時間の作業が必要であるばかりでなく、材料の
無駄が多く、製作費が高くつく、などの欠点があり、特
別な場合を除いてはあまり用いられていない。また、後
者の方法を用いる場合は、プレスの圧縮板の寸法上の制
約から、模型の大きさは500mm×500mm×50
mm程度以下のものが一般的であり、この程度の大きさ
よりも大きな模型を制作する場合には、その模型の大き
さや形状に合わせて、複数のパ−ツを準備し、それらの
パ−ツを接着剤で貼り合せ、ついでその貼り合せたもの
を、例えばNC工作機械などで切削加工して、模型を製
作する方法が行われていた。
【0003】ところが、この方法を採用した場合には、
切削加工工程において接着剤で貼り合わせた部分の剥離
が発生しやすく、一旦剥離が発生すると再び初めから工
程をやり直さなければならないという問題点があった。 さらに、その問題点を回避するためには、貼り合わせる
部分をできるだけ少なくすればよいのだが、そのように
するためには、必然的に寸法の大きなパ−ツを準備しな
ければならないことになり、従来の加熱プレス成形方法
では、寸法の大きな成形物を得ようとすると極めて大き
なプレスを必要とされるため、多額の設備投資を必要と
し、経済的にも問題点が生じてしまう。また、金型に盛
りつけする樹脂組成物の粘度についても成形物を得る際
の、操作性・作業性を良くするためには、樹脂組成物の
粘度が低い方が良いが、得られる成形物の外観や形状の
点では、粘度の高い方が良く、樹脂組成物の調整に関し
ては、困難な点が多かった。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、特定の樹脂組
成物を用いることによって、金型に盛りつけて成形する
方法にも、あるいは、大きさの制約があまりない注型成
形方法によっても、大型造形用成形物を比較的簡単にし
かも経済的に得ることのできる方法にも適用することの
できる造形用樹脂組成物を提供すること、ならびに該組
成物を用いて、切削加工性に優れ、寸法安定性に優れた
造形用の成形物を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、(A
)熱硬化性混合物,(B)熱可塑性樹脂バル−ン、およ
び(C)無機質フィラ−からなる造形用樹脂組成物が提
供される。熱硬化性混合物とは、エポキシ樹脂とその硬
化剤からなるもの、または、ポリイソシアネ−ト化合物
または、その変性物と活性水素含有化合物からなるもの
であり、これに、熱可塑性樹脂製バル−ンおよび無機質
フィラ−からなる樹脂組成物が、注型成形法、あるいは
プレス成形法にて造形用成形物を成形するに際して、極
めて流動性に優れているという知見を得、この知見をも
とに完成されたのが本発明である。本発明の造形用樹脂
組成物は、軽量で、切削加工性、線膨張率を良好に維持
したまま著しく寸法を改善した造形用成形物、とりわけ
大型造形用成形物を経済的に得ることができるという特
徴を有している。また、前記樹脂組成物を、樹脂成分と
硬化剤成分に分けておき、これを混合して原型に盛り付
けし、硬化させることによってマスターモデルを製作す
ることができる。さらに、本発明の樹脂組成物は、適度
な粘度を有するパテ状のものとなるよう調整することが
できるから、その樹脂組成物を金型に盛りつけて加熱プ
レスすることによって、外観・形状の優れた造形用成形
物を経済的に得ることができるという特徴を有する。
【0006】
【発明の具体的説明】以下、本発明にかかる造形用樹脂
組成物およびその組成物から成形される造形用樹脂成形
物について具体的に説明する。
【0007】エポキシ樹脂 本発明で用いられるエポキシ樹脂は、自体公知のどのよ
うなエポキシ樹脂でも利用可能であるが、造形用成形物
を成形する際の作業性、操作性の点からいえば、液状の
エポキシ樹脂が好んで利用される。好ましいエポキシ樹
脂としては、ビスフェノ−ル類から得られるエポキシ樹
脂の1種あるいは2種以上の混合物である。固形状のエ
ポキシ樹脂を用いる場合、エポキシ当量が300ないし
600(g/eq)の範囲が好ましい。固形状のエポキ
シ樹脂あるいは高粘度の液状のエポキシ樹脂を用いる場
合でも、作業性、操作性の点から、低粘度であって、1
分子当たり1個以上のエポキシ基を有する希釈剤を併用
することが好ましい。その希釈剤としては1価ないし3
価のアルコ−ルのグリシジルエ−テル、脂肪酸のグリシ
ジルエステル、フェノ−ル類のグリシジルエ−テルがあ
る。具体例としては、1、6−ヘキサンジオ−ルのグリ
シジルエ−テル、2−エチルヘキシルグリコ−ルのジグ
リシジルエ−テルが例示される。これらのエポキシ当量
は130ないし600(g/eq)が好ましい。希釈剤
の添加量はエポキシ樹脂の量100重量部に対して、2
0重量部以下が望ましい。使用時のエポキシ樹脂、ある
いは、エポキシ樹脂混合物は、エポキシ当量が170な
いし220(g/eq)に調整される。
【0008】本発明に係るエポキシ樹脂用の硬化剤は、
従来から知られている硬化剤であればいずれも使用でき
るが、1分子に1個以上の水素原子と化学結合した2個
以上の窒素原子を有する液状のものが好ましい。具体的
には、ポリアルキレンエ−テルポリアミンまたはアクリ
ロニトリル変性ポリアミン、芳香族ポリアミンなどが用
いられる。エポキシ樹脂への添加量は1エポキシ当量に
対し計算活性水素当量の0.8ないし1.4の範囲内が
好ましい。
【0009】 ポリイソシアネ−ト化合物と活性水素含有化合物ポリイ
ソシアネ−ト化合物と活性水素含有化合物とは、加熱反
応し硬化物を生成することはすることは広く知られてい
る。この際、活性水素含有化合物としてはポリオ−ル化
合物が好ましく用いられる。ポリイソシアネ−ト化合物
としては、イソホロンジイソシアネ−ト、1,6,11
−ウンデカントリイソシアネ−ト、キシリレンジイソシ
アネ−ト、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネ−ト
、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ−ト
、1,8−ジイソシアネ−ト−4−イソシアネ−トメチ
ルオクタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネ−ト、1,6−ヘキサメチ
レンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネ−ト、テトラメチルキシリレンジイソシアネ
−ト、トリフェニレンジイソシアネ−ト、また、それら
ポリイソシアネ−ト化合物の各種プレポリマ−、たとえ
ば、ユリア変性プレポリマ−、カルボジイミド変性プレ
ポリマ−、ウレタン変性プレポリマ−、などが例示され
る。それらポリイソシアネ−ト化合物は1種だけでもよ
いが、2種類以上用いてもよい。
【0010】ポリオ−ル化合物としては、1分子中に2
個以上の水酸基を有するポリオキシエチレングリコ−ル
、ポリオキシプロピレングリコ−ル、ポリオキシテトラ
メチレングリコ−ル、およびグリセリン、トリメチロ−
ルプロパンを開始剤としたこれらのトリオ−ルなどのポ
リエ−テルポリオ−ル、ポリエチレンアジペ−トグリコ
−ル、ポリエチレンプロピレンアジペ−トグリコ−ル、
ポリブチレンアジペ−トグリコ−ル、ポリヘキサメチレ
ンアジペ−トグリコ−ル、ポリカプロラクトングリコ−
ルなどのポリエステルポリオ−ル、鎖延長剤としての、
低分子量の脂肪族、芳香族、ヘテロ環族などのグリコ−
ル類、トリメチロ−ルプロパンなどのトリオ−ル類、エ
タノ−ルアミンなどのアミノアルコ−ル類、その他ショ
糖などのOH価の高いポリオ−ル類などが好ましい。そ
れらポリオ−ル化合物は1種類でもよいが、2種類以上
を併用してもよい。
【0011】ポリイソシアネ−ト化合物とポリオ−ル化
合物との量割合は、1イソシアネ−ト当量に対して0.
8ないし1.2活性水酸基当量が適当であり、なお、適
量の触媒を併用することが望ましい。触媒としては、ト
リエチレンジアミン、トリエチルアミン、テトラメチル
ブタンジアミンなどの三級アミン、ジブチル錫ジラウレ
−ト、錫オクテ−トなどの金属化合物などが例示できる
。それら触媒は、2種類以上を用いてもよい。
【0012】熱可塑性樹脂製バル−ン 本発明にかかる造形用組成物は、必須成分として熱可塑
性樹脂製バル−ンを配合する。この熱可塑性樹脂製バル
−ンは、外殻が樹脂皮膜状になっており、その内部は発
泡構造を有している。熱可塑性樹脂製バル−ンの真比重
は、0.1未満、好ましくは0.02ないし0.06で
あり、平均粒径は150μm以下、好ましくは10ない
し110μmである。熱可塑性樹脂製バル−ンとしては
多くの熱可塑性樹脂製バル−ンが用いられるが、耐熱性
が向上されるという点で、アクリル樹脂あるいはアクリ
ル酸−塩化ビニリデン共重合樹脂製のバル−ンが好んで
用いられる。熱可塑性樹脂製バル−ンの添加量は、成形
物の運搬性、取り扱い性などの点から成形物の密度が1
g/cm3未満を保ち、また、造形用組成物の流動性と
いう点から、さらに、外観、形状の良い成形物を得る目
的から任意に決められるが、通常、熱可塑性樹脂製バル
−ンの添加量は、エポキシ樹脂と硬化剤の合計100重
量部に対して0.5ないし9.0重量部であり、好まし
くは2ないし5重量部である。特に、注型成形法には、
2ないし5重量部が好ましく、プレス成形法には、3な
いし7重量部が好ましい。熱可塑性樹脂製のバル−ンと
して熱硬化性樹脂製バル−ン(商品名:フェノリックマ
イクロバル−ン)が知られているが、このバル−ンを熱
可塑性樹脂製バル−ンの代わりに配合した組成物から造
形用成形物を成形しても、目標の成形物密度を得ようと
すると流動性が悪くなり、注型成形あるいはプレス成形
が困難となる。
【0013】無機質フィラ− 本発明に係る造形用組成物は必須の成分として無機質フ
ィラ−を用いる。無機質フィラ−としては、切削加工時
の刃物を傷めるような固いものは適さず、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、ガラスフレ−ク、ガラスバル−
ン、マイカ、グラファイト、硫酸バリウム、水酸化アル
ミニウム、タルク、カオリン、酸性白土、活性土、ベン
ナイト、珪藻土、モンモリロナイト、ドロマイトなどが
用いられるが、特に炭酸カルシウム、マイカ、タルク、
カオリンが好ましく用いられる。無機質フィラ−の添加
量は、樹脂組成物の硬化後の成形物の寸法精度を保つた
めに成形物の線膨張率が65×10−6℃−1未満とし
、また、適度の樹脂組成物の適度の流動性と、精密な形
状の良い成形物を得る目的で、前記無機質フィラ−の添
加量は任意に決められるが、通常、無機質フィラ−の添
加量は、エポキシ樹脂と硬化剤との合計100重量部に
対して10ないし100重量部である。特に、注型成形
法には10ないし50重量部、プレス成形法には30な
いし100重量部が好ましい。
【0014】組成物に添加する他の成分本発明に係る造
形用組成物は、さらに滑剤を添加することが望ましい。 この滑剤としては、ポリスチレン、ABS、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂などのプラスチッ
クの滑剤として知られているもののなかから選ぶことが
好ましいが、それらの中でも、融点が60℃以上のもの
、例えば、エチレンビスステアリンアマイド、ステアリ
ン酸、ステアリン酸アマイド、ステアリン酸カルシウム
、ステアリン酸モノグリセライド、マンニト−ル、硬化
ひまし油が好適に用いられる。滑剤の添加量は、硬化後
の成形物に優れた切削加工性を与え、また、造形用組成
物の適度の流動性を保ち、さらに、精密な形状の良い成
形物を得るばかりでなく、造形用成形物の荷重たわみ温
度を低下することのない範囲で、任意に決められる。滑
剤の添加量は、エポキシ樹脂と硬化剤の合計100重量
部に対して3ないし50重量部であり、注型成形法には
好ましくは10ないし30重量部であり、プレス成形法
には10ないし40重量部である。
【0015】本発明に係る造形用樹脂組成物には、必要
に応じ着色顔料が用いられる。さらに、消泡剤などの添
加剤、フェノ−ル類、3級アミン類などの成分を含有さ
せることができる。
【0016】本発明で得られる成形体は、密度が1g/
cm3未満、50℃までの線膨張率が65×10−6℃
−1未満、荷重たわみ温度(JIS  K7207A法
)65℃以上であるようにすることが、成形物の運搬性
、寸法安定性、切削加工時の作業性などの点からみても
好ましい。
【0017】次に、本発明で用いる樹脂組成物から造形
用樹脂成形物を成形する方法について説明する。本発明
の造形用成形物は、一般に、寸法精度が要求されるマス
タ−モデルなどの模型用途であるため、成形物の内部に
はわずかの気泡の存在も排除されなければならない。こ
のため、造形用成形物の製造は以下のような手順が好適
に用いられる。
【0018】(I)注型成形法を用いる場合造形用樹脂
組成物を構成する各成分を、まず攪拌翼を有し、減圧、
真空にできる混合反応槽に仕込み、真空下に攪拌混合し
て均質となし、攪拌を止め、徐々に真空状態を破壊して
得る。注型成形には、フッ素樹脂、シリコン樹脂などで
離型処理を施した、分解可能な型を用意する。
【0019】注型方法は、前記操作で得た造形用樹脂組
成物を混合層から型内に自然の流れにより注入する方法
、混合層に圧縮空気などのガスで導入するかフロ−ト板
を取り付け加圧し強制的に型内に注入する方法、型内を
真空にし造形用樹脂組成物を型内に吸い込む方法、ノ−
モポンプなどのポンプで造形用樹脂組成物を汲み上げ、
型内に注入する方法、または、これらの組み合わせによ
る方法などが適宜用いられる。
【0020】アクリル樹脂系バル−ンは、殻の耐熱性を
超えた温度で放置すると、バル−ン内圧変化などの影響
で形状変化を生じてしまう。型に注入した造形用樹脂組
成物の硬化は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂の硬化
反応熱による温度上昇後、温度ををアクリル樹脂製バル
−ンの耐熱性温度以下にする必要があるため、2段階硬
化が好ましい。通常、第1段階の硬化は50℃以下の雰
囲気中で半硬化状態(JIS  K5400)程度まで
行う。第2段階の硬化は、100℃以上の雰囲気中で実
施する。このようにして硬化した成形物は切削加工によ
ってマスタ−モデルを製作する。
【0021】                   
                         
          (II)プレス成形法を用いる場
合この成形法を採用する場合には、造形用組成物をあら
かじめ2つに分けて調製し、金型に盛りつける直前に2
つのものを混合し、次いで、その混合物を金型に盛りつ
ける方法が好ましい。エポキシ樹脂、熱可塑性バル−ン
、無機質フィラ−、滑剤とを、十分に混合し(それらの
量割合は、先に説明した範囲内である。)、ついで、攪
拌翼を有し、減圧、真空にできる混合反応槽に仕込み、
真空下に攪拌混合して均質とする。攪拌を止め、徐々に
真空状態を破壊して組成物を得る。一方、エポキシ樹脂
の硬化剤、熱可塑性バル−ン、無機質フィラ−、滑剤と
を、十分に混合し(それらの量割合は、先に説明した範
囲内である。)、ついで、攪拌翼を有し、減圧、真空に
できる混合反応槽に仕込み、真空下に攪拌混合して均質
となし、攪拌を止め、徐々に真空状態を破壊して組成物
を得る。上記、2種類の組成物を十分に混合した後に、
金型の上に盛りつけ、加熱・硬化させる。この硬化成形
物を、たとえば数値制御工作機械で所望の大きさと形状
に切削加工してマスタ−モデルを製作する。ポリイソシ
アネ−ト化合物と、ポリオ−ル化合物とを含む組成物の
場合でも、上記のように、2種類の組成物を調整し、次
いで、金型の上に盛りつけ、硬化することによって、成
形物を得る方法が好ましい。
【0022】
【発明の効果】熱硬化性混合物,熱可塑性樹脂バル−ン
、滑剤、および、無機質フィラ−からなる造形用樹脂組
成物、とくに、熱硬化性混合物が、エポキシ樹脂とその
硬化剤からなるもの、あるいは、ポリイソシアネ−ト化
合物または、その変性物と活性水素含有化合物からなる
造形用組成物は、流動性が良く、注型方法で大型の造形
用成形物を比較的簡単に、しかも経済的に製造すること
ができ、また、造形用成形物は軽く、寸法精度に優れま
た切削加工製にも優れるためマスタ−モデルなどの製作
工程においてもトラブルを少なくすることができ、かつ
、工程短縮もできるという特徴がある。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
実施例における吸油量の定義は次のとおりである。顔料
粉末100gにアマニ油を少しずつ加え、練り合わせな
がら、顔料の状態を観察し、ばらばらな分散した状態か
ら、ひとつの固まりをなす点を見いだし、その時の油の
ml数を吸油量とする。
【0024】実施例1 混合槽層容量200リットルの万能混合機に、ビスフェ
ノ−ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度1
3800cp/25℃;三井石油化学工業株式会社商品
名R140)49.65重量部、ポリオキシアルキレン
ジアミン(活性水素当量60、粘度14cp/20℃;
三井石油化学工業株式会社商品名Q−691)15.7
6重量部、アクリル酸−塩化ビニリデン共重合樹脂バル
−ン(真比重0.04、粒径10ないし100μm;日
本フェライト商品名柄エクスバンセル(551)DE)
1.6重量部、脂肪酸誘導体滑剤(融点145℃、60
メッシュパス;花王株式会社商品名カオ−ワックスEB
−F)14重量部、タルク(吸油量40ml;浅田製粉
製)20重量部、着色顔料0.6重量部を仕込み、混合
槽を上げ、密閉して攪拌翼にセットした後、攪拌を開始
、5分間混合後、槽内を徐々に減圧、真空にし、15分
間で真空脱泡を完了した。攪拌を止め、真空を破壊する
。混合槽を下げ、ノ−モポンプで内側寸法1500mm
×500mm×50mmの金型内に、前記エポキシ樹脂
組成物を3分間で注入した。これをオ−ブン内で40℃
で6時間放置した後120℃で2時間硬化した。得られ
た硬化物の物性値の性能は表1に示した。
【0025】実施例2 混合槽容量200リットルの万能混合機に、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂13800cp/25℃;三井石
油化学工業株式会社商品名R140)50.2重量部、
ポリオキシアルキレンジアミン(活性水素当量60、粘
度14cp/20℃;三井石油化学工業株式会社商品名
Q−691)15.8重量部、アクリル樹脂バル−ン(
真比重0.03、粒径10ないし100μm;日本フェ
ライト商品名柄エクスバンセル(091)DE)2.0
重量部、脂肪酸誘導体滑剤(融点145℃、60メッシ
ュパス;花王株式会社商品名カオ−ワックスEB−F)
10重量部、タルク(吸油量33ml;日本タルク製)
10重量部、着色顔料0.4重量部を仕込み混合槽を上
げ、密閉して、攪拌翼にセットした後、攪拌を開始、5
分間混合後、槽内を徐々に減圧、真空にし、15分間で
真空脱泡を完了した。攪拌を止め、真空を破壊する。混
合槽を下げ、ノ−モポンプで内側寸法1500mm×5
00mm×50mmの金型内に、前記エポキシ樹脂組成
物を3分間で注入した。これをオ−ブン内で40℃で6
時間放置した後120℃で2時間硬化した。得られた硬
化物の物性値の性能は表1に示した。
【0026】実施例3 混合槽容量200リットルの万能混合機に、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度13
800cp/25℃;三井石油化学工業株式会社商品名
R140)49.65重量部、エポキシ変性ジエチルト
ルエンジアミン(活性水素当量60、粘度800cp/
25℃;自製)15.76重量部、アクリル樹脂バル−
ン(真比重0.04、粒径10ないし100μm;日本
フェライト商品名柄エクスバンセル(551)DE)1
.6重量部、脂肪酸誘導体滑剤(融点145℃、60メ
ッシュパス;花王株式会社商品名カオ−ワックスEB−
F)14重量部、タルク(吸油量40ml;浅田製粉製
)20重量部、着色顔料0.6重量部を仕込み、混合槽
を上げ、密閉して攪拌翼にセットした後、攪拌を開始、
5分間混合後、槽内を徐々に減圧、真空にし、15分間
で真空脱泡を完了した。攪拌を止め、真空を破壊する。 混合槽を下げ、ノ−モポンプで内側寸法1500mm×
500mm×50mmの金型内に前記エポキシ樹脂組成
物を3分間で注入した。これをオ−ブン内で40℃で6
時間放置した後120℃で2時間硬化した。得られた硬
化物の物性値の性能は表1に示した。
【0027】実施例4 混合槽容量200リットルの万能混合機に、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度13
800cp/25℃;三井石油化学工業株式会社商品名
R140)49.65重量部、アクリルニトリル変性m
−キシリレンジアミン(活性水素当量76、粘度60c
p/25℃;三和化学工業製)12.36重量部、m−
キシリレンジアミン(活性水素当量34、粘度6.8c
p/20℃;三菱ガス化学工業製)3.4重量部、アク
リル樹脂バル−ン(真比重0.04、粒径10ないし1
00μm;日本フェライト商品名柄エクスバンセル(5
51)DE)1.6重量部、脂肪酸誘導体滑剤(融点1
45℃、60メッシュパス;花王株式会社商品名カオ−
ワックスEB−F)14重量部、タルク(吸油量40m
l;浅田製粉製)20重量部、着色顔料0.6重量部を
仕込み、混合槽を上げ、密閉して、攪拌翼にセットした
後、攪拌を開始、5分間混合後、槽内を徐々に減圧、真
空にし、15分間で真空脱泡を完了した。ついで攪拌を
止め、真空状態を破壊する。混合槽を下げ、ノ−モポン
プで内側寸法1500mm×500mm×50mmの金
型内に前記エポキシ樹脂組成物3分間で注入した。これ
をオ−ブン内で40℃で6時間放置した後、120℃で
3時間硬化した。得られた硬化物の物性値の性能は表2
に示した。
【0028】比較例1 混合槽容量200リットルの万能混合機に、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度13
800cp/25℃;三井石油化学工業株式会社商品名
R140)50.2重量部、ポリオキシアルキレンジア
ミン(活性水素当量60、粘度14cp/20℃;三井
石油化学工業株式会社商品名Q−691)15.8重量
部、フェノリックマイクロバル−ン(真比重0.23;
ユニオンカ−バイト製)15.33重量部、脂肪酸誘導
体滑剤(融点145℃、60メッシュパス;花王株式会
社商品名カオ−ワックスEB−F)10重量部、タルク
(吸油量33ml;日本タルク製)10重量部、着色顔
料0.4重量部を仕込み、混合槽を上げ、密閉して、攪
拌翼にセットした後、攪拌を開始、5分間混合後、槽内
を徐々に減圧、真空にし、15分間で真空脱泡を完了し
た。攪拌を止め、真空状態を破壊する。この方法では、
粘性が高く金型内に均質に注入できなかった。結果を表
2に示す。
【0029】実施例5 混合槽容量110リットルの万能混合機に、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂(エポキシ当量189、粘度13
800cp/25℃;三井石油化学工業株式会社商品名
R140)49.65重量部、ビスフェノ−ルAD型エ
ポキシ樹脂(エポキシ当量173、粘度2850cp/
25℃;三井石油化学工業株式会社製)2.5重量部、
アクリル酸−塩化ビニリデン共重合樹脂バル−ン(真比
重0.04、粒径10ないし100μm;日本フェライ
ト商品名柄エクスバンセル(551)DE)2.25重
量部、脂肪酸誘導体滑剤(融点145℃、60メッシュ
パス;花王株式会社商品名カオ−ワックスEB−F)7
.5重量部、タルク(吸油量40ml;浅田製粉製)3
5重量部、着色顔料0.5重量部を仕込み、混合槽を上
げ、密閉して、攪拌翼にセットした後、攪拌を開始、5
分間混合後、槽内を徐々に減圧、真空にし、15分間で
真空脱泡を完了した。攪拌を止め、真空状態を破壊する
。粘土状の組成物Aを得た。
【0030】混合槽容量110リットルの万能混合機に
、ポリアミド樹脂(活性水素当量80、粘度2000c
p/25℃cp/25℃)22重量部、アクリル酸−塩
化ビニリデン共重合樹脂バル−ン(真比重0.04、粒
径10ないし100μm;日本フェライト商品名柄エク
スバンセル(551)DE)1.54重量部、タルク(
吸油量40ml;浅田製粉製)18.26重量部を仕込
み、混合槽を上げ、密閉して、攪拌翼にセットした後、
攪拌を開始、5分間混合後、槽内を徐々に減圧、真空に
し、15分間で真空脱泡を完了した。攪拌を止め、真空
状態を破壊する。粘土状の組成物Bを得た。組成物A1
00重量部、組成物B40重量部を万能混合機内で、5
分間混合し、物性測定用金型に盛りつけ、室温で1日硬
化後、60℃で4時間ポストキュアした。得られた硬化
物の物性値の性能を表2に示した。
【表1】
【表2】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)熱硬化性混合物,(B)熱可塑
    性樹脂バル−ン、および(C)無機質フィラ−からなる
    造形用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  熱硬化性混合物が、エポキシ樹脂とそ
    の硬化剤からなるものである請求項1記載の造形用樹脂
    組成物。
  3. 【請求項3】  熱硬化性混合物が、ポリイソシアネ−
    ト化合物または、その変性物と活性水素含有化合物から
    なるものである請求項1記載の造形用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】  組成物の成分としてさらに滑剤を含む
    請求項1、2または3記載の造形用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】  熱可塑性樹脂製バル−ンが、粒径15
    0μm以下、真比重0.1以下である請求項1、2、3
    または4記載の造形用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】  無機質フィラ−が、吸油量60ml以
    下である請求項1、2、3、4または5記載の造形用樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】  滑剤が、融点60℃以上の多価アルコ
    −ル、油脂、脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体からなる群か
    ら選ばれる請求項1、2、3、4、5または6記載の造
    形用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】  請求項1記載の造形用樹脂組成物から
    成形された造形用成形物。
  9. 【請求項9】  組成物の成分としてさらに滑剤を含む
    請求項8記載の造形用成形物。
  10. 【請求項10】  成形物が、請求項1記載の造形用樹
    脂組成物を型に注入し、硬化して得られる請求項8また
    は9記載の造形用成形物。
  11. 【請求項11】  成形物が、密度1g/cm3未満、
    50℃までの線膨張率が65×10−6℃−1未満、荷
    重たわみ温度(JIS  K7207A法)65℃以上
    である請求項8,9または10記載の造形用成形物。
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