JPH04327215A - セラミックス線材の製造方法 - Google Patents

セラミックス線材の製造方法

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JPH04327215A
JPH04327215A JP11919491A JP11919491A JPH04327215A JP H04327215 A JPH04327215 A JP H04327215A JP 11919491 A JP11919491 A JP 11919491A JP 11919491 A JP11919491 A JP 11919491A JP H04327215 A JPH04327215 A JP H04327215A
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diameter
nozzle
linear
powder
raw material
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JP11919491A
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Hiroshi Nomura
博 野村
Hide Nomura
野村 ▲ヒデ▼
Norihiro Murakawa
紀博 村川
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HAKUBUNSHIYA KK
Original Assignee
HAKUBUNSHIYA KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミナ、ジルコニア、
ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、LnBa2Cu3
O7−δ(0<δ<1)等のセラミックス原料粉末を線
状に成形した後、加熱することによって、セラミックス
線状焼結体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】線状セラミックスの製造方法として、前
駆体線状化法が工業的に実施されており、金属補強材、
セラミックス補強材などの用途を期待して、直径10〜
40μのセラミックス線材が製造されている。この前駆
体線状化法とは、中間原料として、粘稠な曳糸性に富む
前駆体を製造し、これを溶融紡糸した後、加熱・焼成す
る方法である。例えば、線状炭化ケイ素は中間原料とし
てポリカルボシランを製造し、次にこれを溶融紡糸した
後、約1300℃の温度で焼成することにより製造され
ており、線状アルミナはポリアルミノキサンを溶融紡糸
した後、約1100℃の温度で焼成することにより製造
されている。また超電導セラミックス線材の製造法とし
て、Y(OC4H9)3、Ba(OC2H5)2、Cu
(NO3)2nH2Oなどの化合物を溶液中で加水分解
・重縮合させて粘稠な曳糸性に富む溶液を合成し、これ
を紡糸した後、焼成する方法も提案されている。これら
前駆体を経る方法では、紡糸の段階では気孔をふくまな
い線状成形体が得られるが、焼成時の飛散分が多いため
、体積収縮率が高く、高密度で欠陥のない線材が得られ
難いという欠点がある。また得られた線材の結晶形状は
、アモルファス状態であるため、結晶化が進む高温にお
いては、相転移によって生じる歪みが断線を招くといっ
た欠点があり、耐熱性が充分でないという問題点があっ
た。
【0003】一方、セラミックス原料粉末に適当なバイ
ンダーを加えた配合物を、細径のノズルより押し出す方
法によって線状の粉末成形体とした後、これを加熱・焼
成して線状焼結体を製造する方法も提案されている。こ
の方法においては、セラミックス原料粉末は結晶質であ
り、前駆体法よりも高い温度で加熱・焼成されるため、
得られた線状焼結体は高結晶質であり、高い耐熱性が期
待できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この押
し出し成形法によって線状の粉末成形体を得ようとした
場合、粉末充填密度が充分に高い状態で、粉末成形体を
得ることが極めて困難といった問題がある。即ち、粉末
成形体を加熱・焼成して緻密な焼結体を得るためには粉
末成形体の粉末充填密度は、少なくとも50vol%以
上、好ましくは55vol%以上であることが望ましい
。原料粉末とバインダーとの配合物の粘度は、粉末の含
有量が多くなるに従って高くなるため、粉末充填密度が
高い線状成形体を得るには、高粘度の配合物を高い圧力
で押し出す必要がある。また、細いノズルより押し出す
ためには、より一層の高い圧力を必要とすることになる
。このため例えば、粉末充填密度が50vol%で直径
が50μの線状成形体を得るためには、面圧で約2t/
cm2もの高圧を要すため、押し出し用ノズルの材質が
ダイヤモンドであっても、ノズルがセラミックス原料粉
末によって磨耗され、粉末成形体の寸法精度が保たれず
、頻繁にノズルの交換を要するといった問題がある。 また一方、近年LnBa2Cu307−δ系(0<δ<
1、LnはY、La、Sc、Nd、Sm、Eu、Gd、
Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選ばれた少な
くとも一種の元素) の酸化物が高い超電導遷移温度を
有することが見出されて以来、このようなセラミックス
を超電導マグネットコイルや電力輸送用ケーブルに用い
ることを目的として、屈曲可能な可撓性を持たせるべく
、直径が100μ以下、好ましくは50μ以下に線材化
する試みが鋭意検討されている。代表的な製造方法は、
これらセラミックス超電導物質の原料粉末を銀パイプに
充填し、次にダイス伸線加工を施して所望の直径に縮径
した後、原料粉末が焼結するに必要な温度に、加熱・焼
成する方法である。しかしながらこの方法においても、
セラミックス原料粉末を均一で高密度に成形することは
極めて難しく、このため焼結体の密度が低くなり、優れ
た超電導特性が得られないという問題があり、また粉末
成形体の密度が不均一なため、焼結して緻密化する際の
寸法の変化が不均一となり、これが断線の原因になると
いう問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
る方法が、本発明で提案する方法であり、本発明は高密
度で高強度な線状セラミックス焼結体を得るためには、
セラミックス原料粉末の線状成形体を、欠陥の発生を極
力抑えて、緻密かつ均一に成形することが、最重要課題
であるとの技術思想に基づくものである。
【0006】即ち、本発明は焼成により焼結体を生成す
るように配合されたセラミックス原料粉末を、あらかじ
め分散媒に分散させた配合物とし、小径ノズルと、小径
ノズルを取り巻く大径ノズルを備えた構造のノズルを用
い、小径ノズルより配合物を流出させ、同時に大径ノズ
ルより配合物よりも高粘度の非熱溶融性樹脂液を流出さ
せて、これらを一体に延伸させて得た、樹脂膜で被覆さ
れたセラミックス原料粉末の線状成形体を、焼結体を生
成する温度に加熱することを特徴とするセラミックス線
状焼結体の製造方法であって、更に樹脂膜で被覆された
セラミックス原料粉末の線状成形体を、伸長方向の直角
方向より加圧し、次に焼結体を生成する温度に加熱する
ことを特徴とする方法であり、更に小径ノズルが複数で
あり、複数の小径ノズルの全体を大径ノズルが取り巻く
構造のノズルを用いることを特徴とする方法であり、更
にまた、配合物と樹脂液を一体に延伸させながら、つづ
いて樹脂液の硬化処理を行うことを特徴とする線状粉末
焼結体の製造方法である。
【0007】以下本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明ではまずアルミナ、ジルコニア、ム
ライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素、YBa2Cu3O7
−δ(0<δ<1)等のセラミックス原料粉末に、必要
により加熱・焼成によって焼結体を生成するための焼結
助剤を添加する。焼結助剤の例としては、アルミナ、ジ
ルコニアではマグネシア、カルシア、イットリアなどが
あり、これらを原料粉末100重量部に対して、0.0
5〜15重量部添加する。窒化ケイ素ではマグネシア、
カルシア、アルミナ、イットリアなどがあり、これらを
原料粉末100重量部に対して、1〜8重量部添加する
。炭化ケイ素では単体ホウ素、炭化ホウ素、ホウ化チタ
ンなどのホウ素化合物を原料粉末100重量部に対して
0.2〜2重量部と、炭素を0.5〜5重量部添加する
。これらアルミナ、ジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ
素などは焼結助剤を添加することによって、緻密な焼結
体の製造が可能となる。ここで、これら原料粉末の平均
粒子径は焼結性、成形性の面から0.05〜3μが好し
く、より好ましくは0.1〜0.5μである。次に、必
要により焼結助剤を添加した原料粉末を分散媒に分散さ
せて配合物とする。分散媒としては水あるいはメタノー
ル、エタノール、ブタノール、プロパノールなどのアル
コール類、トルエン、キシレン、ベンゼン、スチレン、
シクロヘキサンなどの炭化水素類、塩化メチル、クロロ
ホルム、トリクロロエチレンなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン、ペンタノンなどの
ケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、などのエステル類
、ジエチルエーテル、ジオキサン、トリオキサン、フラ
ンなどのエーテル類などが使用できる。
【0009】原料粉末とこれら分散媒の混合は、攪拌機
、ボールミル等が使用できる。原料粉末と分散媒の混合
割合は、両者の混合配合物中の原料粉末の体積割合で、
10〜55vol%が好ましく、より好ましくは20〜
50vol%である。また配合物の粘度は、流動性、延
伸性の面から500ポイズ以下が好ましく、より好まし
くは200ポイズ以下である。
【0010】本発明で使用する樹脂液には曳糸性があり
、更に溶媒が揮発することや、化学反応によって固化し
て被膜を形成する性質が必要であり、更に固化した被膜
が非熱溶融性であることも必要である。更にまた、被膜
が室温において、伸縮性があることが好ましい。このよ
うな性質を有する樹脂液には、ポリアクリロニトリルを
ジメチルホルムアミド、ジエチルアセトアミド等の溶剤
に溶解させた溶液、ポリビニルアルコールの水溶液、、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース化合物の水溶液などがある。これらの樹脂液
の被膜は溶剤や水が飛散すれば固化し、伸縮性のある被
膜になるが、その被膜を200〜300℃の温度に、数
時間大気中で加熱する等の処理を行うことによって、1
000℃以上の温度に加熱しても溶融することなく、ほ
ぼ元の形状を保った炭素質の被膜に変わる性質を有する
ようになる。他の樹脂液の例としては、反応硬化型即ち
、湿気硬化型、紫外線硬化型、二液硬化型などの化学反
応によって、液状から固化する性質を有するポリウレタ
ン系樹脂液も好適に使用可能である。これらの樹脂液の
被膜が反応硬化して固化した被膜は、そのままで焼結温
度に加熱しても溶融することなく、炭素質の被膜に変わ
る性質を有する。ここで本発明において、非熱溶融性の
樹脂液を用いる理由は、樹脂膜で被覆した線状粉末成形
体を加熱した場合、樹脂液が溶融性であると、樹脂膜が
流動し易くなり、粉末成形体も樹脂膜と一緒に流動して
、線状粉末成形体に断線が生じ易いためである。
【0011】これら樹脂液の粘度は、同様に流動性、延
伸性の面から1000ポイズ以下が好ましく、より好ま
しくは500ポイズ以下であるが、本発明では樹脂液の
粘度の方が、配合物の粘度よりも高いことが必要である
。この理由は、配合物の粘度の方が樹脂液の粘度よりも
高いと、ノズルより落下して樹脂液に包まれた配合物の
径が均一になりにくいが、これに対して樹脂液の粘度の
方が配合物の粘度よりも高いと、一体に延伸して樹脂液
に包まれた状態の配合物の径が均一になるという、本発
明者らの実験的知見に基づくものである。
【0012】次に本発明では、これらのセラミックス原
料粉末の配合物と樹脂液とを、小径ノズルと、小径ノズ
ルを取り巻く大径ノズルを備えた構造のノズルを用い、
小径ノズルより原料粉末のスラリー状の配合物を、同時
に大径ノズルより樹脂液を流出させ、これらを一体に延
伸して所望の径に縮径する。即ち曳糸性の高い樹脂液で
包んだ状態であれば、セラミックス原料粉末の配合物に
は曳糸性が高くなくても、配合物は樹脂液に包まれた状
態で一体に延伸が可能となる。
【0013】延伸倍率、即ち小径ノズル流出部でのこれ
ら配合物の流速に対する、延伸して引き取る速度は、少
なくとも3倍以上、好ましくは20〜2000倍として
、セラミックス原料粉末と分散媒との配合物を、小径ノ
ズル内径の1/5〜1/50の径に細線化させる。
【0014】ノズルの構造としては、図1、2に示した
ような小径ノズルの周囲を大径ノズルが囲んだ構造が適
切である。また図3、4に示したように複数の小径ノズ
ルを同芯状に配置し、これらを大径ノズルが鞘状に取り
囲んだ構造も適切であり、この構造であれば、複数の線
状粉末成形体を同時に製造できるといった、工業的な利
点がある。
【0015】ノズルの寸法として、小径ノズルの内径は
、可能な延伸倍率を把握した上で、線状粉末成形体の所
望の径によって選定すればよい。本発明者らの実験的知
見上、先に例示した樹脂液を用いてセラミックス原料粉
末と分散媒との配合物を、一体に延伸すれば、配合物は
断線することなく100倍以上の延伸が可能であり、例
えば100倍に延伸すれば1/10に縮径されるため、
所望の径が100μであれば、小径ノズルの内径を1m
mとすればよい。
【0016】また同様に、配合物を取り巻く樹脂液の厚
みも、延伸によって1/5〜1/50に低下するが、延
伸倍率を考慮して樹脂液が流出するノズルの間隙を、適
切に設定すればよい。ここで樹脂液の厚みは、10μ〜
1mmが適切であり、複数の小径ノズルを備えたノズル
を用いた場合には、線状粉末成形体間の最も薄い箇所で
5〜50μが適切である。
【0017】このようにして、セラミックス原料粉末の
配合物の周囲を、樹脂液が取り巻いた状態の線状成形体
を得、次に樹脂液を固化させて樹脂膜とする。固化させ
るには、樹脂液がポリアクリロニトリルのジメチルホル
ムアミド溶液やポリビニルアルコールの水溶液の場合、
溶媒を飛散させればよいが、この飛散を促進する方法と
しては、加熱する方法あるいは、溶媒は溶かすが樹脂は
溶かさない液に浸して溶剤を抽出する方法があり、また
反応硬化型のウレタン樹脂液などの場合は、加熱する方
法あるいは、紫外線照射などの方法がある。これらの硬
化を促進する処理を、ノズルからの延伸操作につづいて
行えば、線状粉末成形体の製造とが連続化できるといっ
た、工業的な利点がある。
【0018】次に本発明では、必要により樹脂膜を20
0〜300℃の温度に、数時間大気中で加熱する等の処
理を行うことによって、非溶融化の処理を行った後に、
線状粉末成形体を加熱・焼成することによって、線状セ
ラミックス焼結体を得る。
【0019】なお本発明において、樹脂液が固化して線
状粉末成形体が樹脂膜に包まれた状態において、線状成
形体の伸長方向の直角方向より樹脂膜を加圧する処理は
、線状粉末成形体の欠陥を無くし、粉末充填密度を向上
させるのに有効であり、この処理を行うことによって、
欠陥が極力抑えられた、密度の高い線状セラミックス焼
結体を得ることが容易になる。この加圧の方法としては
、図5に示したような二次元ラバープレスが適切である
。この方式は、圧力媒体槽に高圧の圧力媒体を送り込ん
で、加圧ゴム型及び成形ゴム型を二方向より等方的に変
形させ、これによって成形ゴム型が囲む円筒状の空間が
縮径して、この空間部に装入した物が、二方向より等方
的に加圧される方式である。ここで、線状粉末成形体の
樹脂膜に付加する圧力は、少なくとも1Kg/cm2以
上、好ましくは500Kg/cm2以上である。なお加
圧の段階では、原料粉末中の配合物中の分散媒が、配合
物中の体積割合で40%以下に揮散していることが、線
状粉末成形体の粉末充填密度を均一に高めるために望ま
しい。上記の各種樹脂液を硬化処理する過程で、配合物
中の分散媒も揮散する場合は問題ないが、分散媒の揮散
が不足の場合の、室温で数時間の放置をするか、あるい
は50〜150℃で、10分間〜数時間の加熱を行えば
よい。
【0020】本発明では、このようにして得られた線状
粉末成形体を全体を加熱・焼成することによって、線状
セラミックス焼結体とする。ここで加熱・焼成工程にお
ける加熱温度、加熱時間、雰囲気はセラミックス原料粉
末によって、適宜選定される。窒化ケイ素では加熱温度
1800〜1900℃、加熱時間10〜25分間、雰囲
気は5〜15気圧の窒素雰囲気が好ましく、炭化ケイ素
では1950〜2100℃、10〜40分間、真空もし
くは1気圧以下の不活性ガス雰囲気が好ましい。また、
ジルコニアでは1500〜1600℃、10〜40分間
、真空もしくは大気中が好ましく、アルミナでは150
0〜1900℃、30〜60分間、水素雰囲気もしくは
大気中が好ましい。更に、YBa2Cu3O7−δ(0
<δ<1)などの超電導セラミックスにおいては、90
0〜1100℃、30分間〜10時間、大気中もしくは
酸素雰囲気中が好ましい。なお線状粉末成形体の成形助
剤や被覆用の樹脂は、前記に例示したものを用いれば、
これらは上記の加熱・焼成温度域においては、殆どが蒸
発、熱分解によって飛散するため、線状焼結体に残存し
て物性に影響を及ぼすことは極めて稀であるが、これら
成形助剤や被覆用の樹脂が加熱されて生成する、微量の
炭素の存在を避ける必要があれば、上記の加熱・焼成工
程の前に、大気中にて500〜700℃、1〜20分間
の加熱処理を行うことで、燃焼除去すればよい。
【0021】
【作用】本発明は、セラミックス原料粉末を加熱・焼成
してセラミックス線状焼結体を製造する方法において、
従来法では線状粉末成形体の密度が充分に高くならず、
また欠陥の発生を充分に抑えられないために、線状焼結
体の密度も充分に高くならず、断線が生じ易いといった
問題を、解決したものである。
【0022】本発明の特徴は、小径ノズルと、小径ノズ
ルを取り巻く大径ノズルを備えた構造のノズルを用い、
小径ノズルよりセラミックス原料粉末の配合物を、同時
に大径ノズルより配合物よりも高粘度の非熱溶融性の樹
脂液を流出させて、樹脂液で被覆されたセラミックス原
料粉末の線状成形体を連続的に得る点にある。更に樹脂
液を硬化させて樹脂膜とした状態で、セラミックス原料
粉末の線状成形体を、伸長方向の直角方向より加圧して
、粉末充填密度を高める点にある。更に複数の小径ノズ
ルと、その全体を取り巻く大径ノズルを備えた構造のノ
ズルを用いて、複数のセラミックス線状成形体を同時に
得る点にある。更にまた、配合物と樹脂液を延伸させな
がら、つづいて樹脂液の硬化処理を行う点にある。
【0023】ここで大径ノズルより流出する樹脂液の役
割は、配合物の曳糸性を高めて、延伸中に断線すること
なく、小径ノズル径よりも縮径させた配合物の線状成形
体を得ることにある。即ち、配合物は粉末粒子が断線の
原因として作用するために、そもそも延伸することが極
めて難しい性質のものであるが、曳糸性の高い樹脂液で
配合物を包んだ状態で延伸させることによって、全体と
して曳糸性の高い状態で、配合物が断線せずに、縮径し
ながら延伸することが可能になるのである。また樹脂液
を硬化させた樹脂膜は、線状粉末成形体の加圧操作にお
いては、保護膜の役割を担い、線状粉末成形体を著しく
欠陥を抑えた状態に圧密化させることが、可能になるの
である。即ち、本発明の特徴である、配合物と樹脂液を
同時にノズルより流出させることによって、細線化する
ことが極めて難しい性質の配合物を、細線化することが
可能になり、また線状粉末成形体の粉末充填密度が充分
でなくても、後の操作で樹脂膜の表面を等方的に加圧す
るために、欠陥を著しく抑えた状態で圧密化した粉末成
形体を得ることが可能になるのである。
【0024】更に樹脂液を、非熱溶融性の樹脂液とする
ことによって、高温で処理する過程においても、線状粉
末成形体が断線や変形を生じることがない。
【0025】更にまた、セラミックス原料粉末と分散媒
との配合物の粘度よりも、高い粘度の樹脂液を用いるた
め、これらを一体に延伸させて得られる線状粉末成形体
の径は、長さ方向での均一性が極めて良好である。
【0026】
【実施例】
実施例1 原料粉末として、結晶形がα型で、平均粒子径が0.4
3μの窒化ケイ素粉末を用い、これの100重量部に対
して、焼結助剤として平均粒子径が0.21μのアルミ
ナ粉末2重量部及び平均粒子径が0.46μのイットリ
ア粉末4重量部を加えて、ボールミルを用いて10時間
混合した後、分散媒としてトルエンを25重量部加えて
、更にボールミルを用いて20時間混合した。得られた
配合物の粘度は110ポイズで、配合物中の粉末含有量
は53vol%であった。
【0027】次に図1、2に示した二重構造のノズル 
(小径ノズル内径1.0mm、小径ノズル外径1.5m
m、大径ノズル内径2.5mm) を用い、小径ノズル
より配合物を45Kg/cm2の面圧で流出させ、同時
に大径ノズルより紫外線硬化型のポリウレタン系樹脂 
(粘度140ポイズ、酢酸エチル5wt%、樹脂分95
wt%) を35Kg/cm2の面圧で流出させ、これ
らを600倍の延伸倍率で一体に引き取りながら、これ
らを囲む構造のノズルの下部の10cmより60cmに
位置させた、紫外線照射装置(電力6kw)を通過させ
てポリウレタン系樹脂を硬化させ、つづいてこれを巻き
取ることによって、樹脂膜に被覆された線状粉末成形体
を連続的に得た。得られた線状粉末成形体を10mの長
さについて直径を測定したところ、平均で42μ、最大
径44μ、最小径40μで、樹脂膜の厚みは平均で36
μであった。
【0028】次にこの線状粉末成形体を50cmの長さ
に切り取り、大気中で600℃に加熱して樹脂膜を燃焼
除去した後、9Kg/cm2の窒素ガス雰囲気中で19
00℃にて30分間加熱し、窒化ケイ素の線状焼結体を
得た。
【0029】得られた線状焼結体には断線はなく、直径
は平均で34μ、最大径35μ、最小径32μで、長さ
は41cmであり、密度は3.10g/cm3で、これ
は理論密度の97.1%に相当する。引張強度は10点
の平均で158Kg/mm2、標準偏差は14.2Kg
/mm2であった。
【0030】実施例2 実施例1で得た樹脂膜で被覆された線状粉末成形体を、
50cmの長さに切り取り、これを図5に示した二次元
のラバープレス機の内径5mmの加圧部に装入して、伸
長方向の直角方向より2t/cm2の圧力を付加した。 加圧後の線状粉末成形体は、直径が平均で39μに縮径
していた。
【0031】次にこの線状粉末成形体を、実施例1と同
様にして、大気中で加熱して樹脂膜を燃焼除去した後、
9Kg/cm2の窒素ガス雰囲気中で1900℃にて3
0分間加熱し、窒化ケイ素の線状焼結体を得た。
【0032】得られた線状焼結体には断線はなく、直径
は平均で33μ、最大径34μ、最小径32μ、長さは
42cmであり、密度は3.15g/cm3で、これは
理論密度の98.8%に相当する。引張強度は10点の
平均で197Kg/mm2、標準偏差は8.6Kg/m
m2であった。
【0033】比較例1 実施例1で用いたと同じ構造のノズルを用い、この大径
ノズルからは樹脂液を落下させずに、小径ノズルより、
実施例1で用いた窒化ケイ素質の配合物を、実施例1と
全く同様にして45Kg/cm2の面圧で流出させた。 配合物はノズル直下より、約7mm径の液滴となって落
下した。 比較例2 実施例1と同じ窒化ケイ素粉末、アルミナ粉末、イット
リア粉末を用い、これらのそれぞれ100、2、4重量
部をボールミルを用いて10時間混合した後、分散媒と
してトルエンを23重量部加えて、更にボールミルを用
いて20時間混合した。得られた配合物の粘度は180
ポイズで、配合物中の粉末含有量は54vol%であっ
た。
【0034】次に図1、2に示した二重構造のノズル 
(小径ノズル内径1.0mm、小径ノズル外径1.5m
m、大径ノズル内径2.5mm) を用い、小径ノズル
より配合物を70Kg/cm2の面圧で流出させ、同時
に大径ノズルより実施例1で用いたと同じ粘度が140
ポイズの紫外線硬化型のポリウレタン系樹脂を、35K
g/cm2の面圧で流出させ、これらを600倍の延伸
倍率で引き取りながら、これらを囲む構造のノズル下部
の10cmより60cmに位置させた、紫外線照射装置
(電力6kw)を通過させてポリウレタン系樹脂を硬化
させ、つづいてこれを巻き取ることによって、樹脂膜に
被覆された線状粉末成形体を連続的に得た。得られた線
状粉末成形体を10mの長さについて直径を測定したと
ころ、平均で42μ、最大径68μ、最小径22μで、
樹脂膜の厚みは平均で35μであった。
【0035】次にこの線状粉末成形体を50cmの長さ
に切り取り、大気中で600℃に加熱して樹脂膜を燃焼
除去した後、9Kg/cm2の窒素ガス雰囲気中で19
00℃にて30分間加熱し、窒化ケイ素の線状焼結体を
得た。
【0036】得られた線状焼結体には断線はなく、直径
は平均で35μ、最大径54μ、最小径21μで、長さ
は41cmであり,密度は3.12g/cm3で、これ
は理論密度の97.7%に相当する。引張強度は10点
の平均で102Kg/mm2、標準偏差は18.2Kg
/mm2であった。
【0037】実施例1と比較例1との比較より、樹脂液
を配合物と同時に落下させなければ、配合物は線状に成
形されないことが分かる。また実施例1と実施例2との
比較より、線状粉末成形体を等方加圧することが、線状
焼結体の密度を高め、引張強度を高めるに、有効である
ことが分かる。また実施例1と比較例2との比較より、
配合物の粘度が樹脂の粘度よりも低いことが、粉末成形
体の径を均一にし、強度の高い線状焼結体を得るに、有
効であることが分かる。
【0038】実施例3 実施例1と同じ粘度が110ポイズで、粉末含有量が5
0vol%の窒化ケイ素質の配合物を用い、ノズルとし
ては、図3、4に示した6本の小径ノズルと、これらの
全体を取り巻く大径ノズルを備えた構造のノズル(小径
ノズル内径1.0mm、小径ノズル外径1.5mm、大
径ノズル内径6.0mm)を用い、小径ノズルより配合
物を45Kg/cm2の面圧で流出させ、同時に大径ノ
ズルより実施例1で用いたと同じ、紫外線硬化型のポリ
ウレタン系樹脂液を35Kg/cm2の面圧で流出させ
、これらを600倍の延伸倍率で引き取りながら、これ
らを囲む構造のノズル下部の10cmより60cmに位
置させた、紫外線照射装置(電力6kw)を通過させて
ポリウレタン系樹脂を硬化させ、つづいてこれを巻き取
ることによって、樹脂に内包された状態で、6本の線状
粉末成形体を連続的に得た。得られた6本のそれぞれの
線状粉末成形体を、10mの長さについて直径を測定し
たところ、平均で40μ、最大径42μ、最小径38μ
で、樹脂の断面は円形であり、その外径は210μであ
った。
【0039】次にこの線状粉末成形体を、50cmの長
さに切り取り、これを実施例2と同様にして、伸長方向
の直角方向より2t/cm2の圧力を付加した。加圧後
の線状粉末成形体は、直径が平均で37μに縮径してい
た。
【0040】次にこの線状粉末成形体を、実施例1と同
様にして、大気中で加熱して樹脂膜を燃焼除去した後、
9Kg/cm2の窒素ガス雰囲気中で1900℃にて3
0分間加熱し、6本の窒化ケイ素の線状焼結体を得た。
【0041】得られた線状焼結体にはいずれも断線はな
く、直径は平均で31μ、最大径32μ、最小径30μ
で、長さは42cmであり、密度は3.16g/cm3
で、これ理論密度の99.0%に相当する。引張強度は
1本につき10点、計60点の平均で196Kg/mm
2、標準偏差は8.9Kg/mm2であった。
【0042】実施例4 原料粉末として結晶形がα型で、平均粒子径が0.35
μのアルミナ粉末を用い、これの100重量部に対して
、焼結助剤として、平均粒子径が0.30μのマグネシ
ア粉末を0.5重量部加えて、ボールミルを用いて10
時間混合した後、分散媒としてメタノールを22重量部
加えて、更にボールミルを用いて20時間混合した。 得られた配合物の粘度は96ポイズで、配合物中の粉末
含有量は48vol%であった。
【0043】次に実施例3で用いたと同じノズルを用い
、小径ノズルより配合物を30Kg/cm2の面圧で流
出させ、同時に大径ノズルより実施例1で用いたと同じ
、粘度が45ポイズの紫外線硬化型のポリウレタン系樹
脂液を35Kg/cm2の面圧で流出させ、これらを1
500倍の延伸倍率で引き取りながら、これらを囲む構
造のノズル下部の10cmより60cmに位置させた、
紫外線照射装置(電力6kw)を通過させてポリウレタ
ン系樹脂を硬化させ、つづいてこれを巻き取ることによ
って、樹脂に内包された状態で、6本の線状粉末成形体
を連続的に得た。得られた6本のそれぞれの線状粉末成
形体を、10mの長さについて直径を測定したところ、
平均で25μ、最大径27μ、最小径24μで、樹脂の
断面は円形であり、その外径は155μであった。
【0044】次にこの6本の線状粉末成形体を、50c
mの長さに切り取り、これを実施例2と同様にして、伸
長方向の直角方向より2t/cm2の圧力を付加した。 加圧後の線状粉末成形体は、直径が平均で23μに縮径
していた。
【0045】次にこの線状粉末成形体を、大気中で16
00℃に2時間加熱して6本のアルミナ線状焼結体を得
た。得られた線状焼結体にはいずれも断線はなく、直径
は平均で19μ、最大径20μ、最小径18μで、長さ
は43cmであり,密度は3.89g/cm3で、これ
理論密度の97.9%に相当する。引張強度は1本につ
き10点、計60点の平均で144Kg/mm2、標準
偏差は6.2Kg/mm2であった。
【0046】実施例5 原料粉末として結晶形がβ型で、平均粒子径が0.23
μの炭化ケイ素粉末を用い、これの100重量部に対し
て、焼結助剤として平均粒子径が0.36μの炭化ホウ
素粉末を0.5重量部及び平均粒子径が0.05μの炭
素粉末を2重量部を加えて、ボールミルを用いて10時
間混合した後、分散媒としてエタノールを30重量部加
えて、更にボールミルを用いて20時間混合した。得ら
れた配合物の粘度は44ポイズで、配合物中の粉末含有
量は45vol%であった。
【0047】次に実施例3で用いたと同じノズルを用い
、小径ノズルより配合物を15Kg/cm2の面圧で流
出させ、同時に大径ノズルより重合度1000のポリビ
ニルアルコールの20wt%水溶液 (粘度155ポイ
ズ)を20Kg/cm2の面圧で流出させ、これらを1
000倍の延伸倍率で引き取りながら、これらを図6に
示したように、ノズルの下部の50cmに液面を位置さ
せた、長さ3mのアセトンを凝固剤とした凝固浴を通過
させてポリビニルアルコール水溶液を硬化させ、つづい
てこれを巻き取ることによって、樹脂に内包された状態
で、6本の線状粉末成形体を連続的に得た。得られた6
本のそれぞれの線状粉末成形体を、10mの長さについ
て直径を測定したところ、平均で31μ、最大径34μ
、最小径28μで、樹脂の断面は円形であり、その外径
は80μであった。
【0048】次にこの線状粉末成形体を50cmの長さ
に切り取り、50℃で30分間加熱した後、実施例1と
同様にして伸長方向の直角方向より2t/cm2の圧力
を付加した。加圧後の線状粉末成形体は、直径が28μ
に縮径していた。ついでこの線状粉末成形体を、大気中
で210℃に2時間加熱して、ポリビニルアルコールの
被膜を非熱溶融化した。
【0049】次にこの線状粉末成形体を、1気圧のアル
ゴン雰囲気中で2050℃にて30分間加熱して、6本
の炭化ケイ素の線状焼結体を得た。得られた線状焼結体
にはいずれも断線はなく、直径は平均で24μ、最大径
27μ、最小径25μで、長さは43cmであり、密度
は3.17g/cm3で、これは理論密度の98.8%
に相当する。引張強度は1本につき10点、計60点の
平均で215Kg/mm2、標準偏差は9.3Kg/m
m2であった。
【0050】実施例6 原料粉末として、平均粒子径が0.65μのYBa2C
u3O6.5の組成の超電導粉末を用い、これの100
重量部に対して、分散媒としてシクロヘキサンを20重
量部加えて、ボールミルを用いて20時間混合した。得
られた配合物の粘度は63ポイズで、配合物中の粉末含
有量は41vol%であった。
【0051】次に実施例1で用いたと同じノズルを用い
、小径ノズルより配合物を50Kg/cm2の面圧で流
出させ、同時に大径ノズルより分子量10万のポリアク
リロニトリルのジメチルホルムアミド溶液(粘度90ポ
イズ、樹脂分25wt%)を30Kg/cm2の面圧で
流出させ、これらを1000倍の延伸倍率で引き取りな
がら、これらを250℃に加熱された、ノズルの下部2
0cmより3mの空間を落下させて、溶剤を飛散させて
樹脂液を硬化し、つづいてこれを巻き取ることによって
、樹脂膜で被覆された線状粉末成形体を連続的に得た。 得られた線状粉末成形体を10mの長さについて直径を
測定したところ、直径は平均で30μ、最大径32μ、
最小径29μで、樹脂膜の厚みは14μであった。
【0052】次にこの線状粉末成形体を50cmの長さ
に切り取り、これを図5に示した二次元ラバープレス機
の内径5mmの加圧部に装入して、伸長方向の直角方向
より2t/cm2の圧力を付加した。加圧後の線状粉末
成形体は、直径が26μに縮径していた。ついでこの線
状粉末成形体を、大気中で250℃に2時間加熱して、
ポリアクリロニトリルの被膜を非熱溶融化した。
【0053】次にこの線状粉末成形体を、大気中で10
00℃に2時間加熱してYBa2Cu3O6.6の組成
の超電導線状焼結体を得た。得られた線状焼結体には断
線はなく、直径は平均で21μ、最大径23μ、最小径
20μであり、焼結体の断面組織から密度を求めたとこ
ろ97%であった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、所望とす
る線状粉末成形体の径よりも、大きい径のノズルを用い
、しかも粉末充填密度の低いスラリー状の配合物を流出
させるため、押し出し成形法で問題とされてきた、粉末
充填密度が高く、細径の線状粉末成形体を得るためには
、ノズルが著しく磨耗するといった問題がない。また超
電導セラミックスの線材化法で用いられてきた、高価な
銀パイプを使用する必要もない。本発明は、セラミック
ス原料粉末を加熱・焼成する方法であるので、本発明に
よって得られるアルミナ、ジルコニア、ムライト、窒化
ケイ素、炭化ケイ素等の線状焼結体は高結晶質であり、
従って高い耐熱性を有し、更に欠陥が著しく少ないため
、高い強度を有する。
【0055】またYBa2Cu3O7−δ(0<δ<1
)等の超電導セラミックスにおいても、欠陥の著しく少
ない線材の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重構造のノズルの縦断面図である。
【図2】二重構造のノズルの横断面図である。
【図3】複数の小径ノズルと、大径ノズルを備えたノズ
ルの縦断面図である。
【図4】複数の小径ノズルと、大径ノズルを備えたノズ
ルの横断面図である。
【図5】円筒形状の二次元ラバープレス機の縦断面図で
ある。
【図6】実施例5での実施態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1  スラリー流出ノズル 2  樹脂液流出ノズル 3  ノズル隔壁 4  圧力容器 5  加圧ゴム型 6  成形ゴム型 7  圧力媒体槽 8  圧力媒体用ノズル 9  加圧部 10  ノズル 11  線状粉末成形体 12  凝固液 13  凝固浴 14  巻き取り機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  小径ノズルと、小径ノズルを取り巻く
    大径ノズルを備えた構造のノズルを用い、小径ノズルよ
    りセラミックス原料粉末と分散媒との配合物を、同時に
    大径ノズルより配合物よりも高粘度の非熱溶融性樹脂液
    を流出させながら、これらを一体に延伸させて得た、樹
    脂膜で被覆されたセラミックス原料粉末の線状成形体を
    、焼結温度に加熱することを特徴とするセラミックス線
    状焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】  樹脂膜で被覆されたセラミックス原料
    粉末の線状成形体を、伸長方向の直角方向より加圧し、
    次に焼結温度に加熱することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】  小径ノズルが複数であり、複数の小径
    ノズルの全体を大径ノズルが取り巻く構造であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】  配合物と樹脂液とを一体に延伸させな
    がら、つづいて樹脂液の硬化処理を行うことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
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