JPH04327019A - スラスト転がり軸受 - Google Patents

スラスト転がり軸受

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JPH04327019A
JPH04327019A JP9419791A JP9419791A JPH04327019A JP H04327019 A JPH04327019 A JP H04327019A JP 9419791 A JP9419791 A JP 9419791A JP 9419791 A JP9419791 A JP 9419791A JP H04327019 A JPH04327019 A JP H04327019A
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JP
Japan
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bearing
bearing ring
thrust bearing
thrust
contact
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JP9419791A
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Satoshi Nakamura
中村 悟司
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スラスト軸受、更に
詳しくは、表面にスラスト荷重を受けてすべり接触する
軌道輪が長寿命を示すスラスト軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はスラスト軸受の使用例として油圧
ポンプを示しており、ケーシング1で支持した駆動軸2
に斜板3を設け、シリンダブロック4で軸方向に移動自
在となるよう保持したプランジャ5をばね6による押圧
で上記斜板3に当接させ、斜板3の回転で往復運動が付
与されたプランジャ5のポンプ作用で吸入口7から吐出
口8に圧力流体を吐出するようになっており、上記斜板
3にスラスト軸受9が組込み使用されている。
【0003】上記斜板3のスラスト軸受9は、図2に示
すように、平板状のリングを用いた軌道輪10と11間
にころ又は鋼球の転動体12を保持器13で一定間隔の
円状に配置して形成され、このスラスト軸受9は一方の
軌道輪10が斜板3に当接して傾斜状の配置に保持され
、他方軌道輪11の表面にプランジャ5の先端が当接し
、この軌道輪11の表面がプランジャ5に対して押し付
け状態ですべっている。従って、上記のようにスラスト
荷重を受けてすべり接触する軌道輪11の表面には耐焼
付性が要求され、このためすべり面を潤滑油で潤滑する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスラ
スト軸受9における軌道輪11の表面は、滑らかな面に
仕上げられていたため、プランジャ5の押付け力が大き
くなる等、厳しい条件下になると、すべり面の油膜形成
が不十分となり、軌道輪11とプランジャ5の接触部で
油膜が切れ、軌道輪11の上記接触部に早期かじりが発
生する恐れがある。
【0005】そこでこの発明は、上記のような問題を解
決するため、スラスト荷重を受けてすべり接触するすべ
り面の油膜形成が十分に行なえ、潤滑性を向上させて早
期かじりの発生を防ぎ、耐久性を向上させて長寿命化を
図ることができるスラスト軸受を提供することを課題と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、スラスト軸受における軌道輪の
表面に、独立した微小なくぼみを無数にランダムに設け
、この微小くぼみの平均面積が等価円直径3μmφ以下
を除いて整理したとき35〜150μm2 、微小くぼ
みの表面に占める割合いが10〜40%とした構成を採
用したものである。
【0007】
【作用】スラスト軸受における軌道輪のスラスト荷重を
受けながらすべり接触するすべり面に独立した微小くぼ
みを無数にランダムに設け、この微小くぼみの平均面積
を35〜150μm2 、微小くぼみの表面に占める割
合いを10〜40%としたので、軌道輪のすべり面の油
膜形成率が向上し、早期かじりの発生を防ぎ、長寿命化
を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付に基づいて説
明する。図1と図2で示したように、スラスト軸受9は
油圧ポンプの斜板3に組込み使用され、軌道輪11の表
面にプランジャ5が当接し、この軌道輪11の表面は特
殊バレル研磨加工によって、独立した微小なくぼみを無
数にランダムに形成した微小粗面aになっている。
【0009】図3は微小粗面aの断面粗さ形状を示して
おり、同図の如く、平面に凹部を形成し、平面から凸部
が生じないような特殊な表面になっている。
【0010】上記微小粗面aの微小なくぼみの平均面積
は35〜150μm2 、くぼみの表面に占める割合い
は10〜40%である。また、微小粗面aの面粗さは平
均でRmax 0.6〜2.5μm、表面粗さのパラメ
ータSK値が−1.6以下になっている。
【0011】前記パラメータSK値とは、表面粗さの分
布曲線の歪み度(SKEWNESS)を指し、ガウス分
布のような対象形分布はSK値が0となるが、パラメー
タSK値は、表面凹部の形状、分布が油膜形成に有利な
範囲であり、くぼみがすべり接触、転がり接触において
油溜りとなり、接触部への油の供給の役目をもつ。
【0012】次に、スラスト軸受の軌道輪にプランジャ
を押当てて、従来の仕上面及び微小粗面aの耐摩耗性、
耐焼付性の確認を行なった結果を説明する。試験条件は
下記の如くである。 FA=1200kgf N  =2600rpm 試験時間=160Hr 上記の試験結果、従来の仕上面は軌道輪におけるプラン
ジャの接触部に早期かじりが発生したのに対し、本願発
明の微小粗面は早期かじりの発生はなかった。
【0013】更に、スラスト荷重を受けながらすべり接
触する軌道輪11は図2に示したように、すべり接触部
と転がり軸受の転走面が同一部分に近接して位置する部
品においては、すべり面のみを特殊表面加工することは
、マスキング等の手段が必要となり、加工コストを上げ
ることになり、従ってこの特殊表面加工は転がり接触に
おいても長寿命効果のあることが望ましい。
【0014】そこで、微小粗面の転がり接触での効果に
ついて述べる。
【0015】供試軸受は図4に示すニードル軸受21で
あり、ころ22の表面に微小くぼみの面積比率、凹部の
平均面積等の異なる状況を与え、ラジアル荷重による耐
久寿命試験を行なった。
【0016】ころ22は直径Dが5mm、長さLは13
mmで内接内径drが28mmの保持器23付針状ころ
である。また、使用した試験機は図5に概略図面で示し
たようなラジアル荷重試験機31であり、回転軸32の
両側に試験軸受を取付け、回転と荷重を与えて試験を行
なうものである。
【0017】試験に用いたインナーレースの仕上げは研
削仕上げのRmax 2μm、アウターレースは研削仕
上げRmax 1.6μmである。また、試験条件は以
下の通りである。 軸受ラジアル荷重      1465kgf軸  回
  転  数        3050rpm潤  滑
  油            タービン油以上の条件
で各試験軸受に対して行なった耐久寿命の結果を図6と
図7に示す。図6は微小くぼみの面積比率と耐久寿命、
図7は微小くぼみの平均面積と耐久寿命の関係である。 以上の結果より、転がり耐久寿命は面積比率で10%以
上、平均面積で35μm2 以上のものが、長寿命効果
が大きい。
【0018】面積比率40%以上、平均面積150μm
2 以上は有効接触面積の減少で耐久寿命の面からは効
果が少ない。特殊表面の好ましい状態は先のすべり摩擦
抵抗、耐焼付性能と転がり疲れ寿命の双方を満足する範
囲が望ましい。
【0019】
【効果】以上のように、この発明によると、スラスト軸
受の軌道輪の表面に独立した微小くぼみを無数にランダ
ムに設け、この微小くぼみの平均面積が35〜150μ
m2 、微小くぼみの表面に占める割合いが10〜40
%としたので、以下に列挙する効果がある。
【0020】(I)ランダムな微小粗面は油膜を形成し
やすく、しかも微小なくぼみが油溜りとなるため、すべ
り面の油膜形成が確実に行なえ、回転時のトルクを低減
することができる。
【0021】(II)すべり面の油膜形成が効率よく確
実に行なえるため、スラスト軸受の耐焼付性を向上させ
、早期かじりを防止することができる。
【0022】(III) すべり面の油膜形成が確実に
行なえるため、トルク及び温度上昇の低減が可能になる
【0023】(IV)トルクの低減と耐焼付性の向上に
より耐久性を向上させることができ、これによって長寿
命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧ポンプを示す断面図
【図2】同上におけるスラスト軸受の拡大断面図
【図3
】スラスト軸受における軌道輪の表面粗さ状態を示す断
面図
【図4】ニードル軸受の断面図
【図5】寿命試験装置の概略図面
【図6】寿命試験の結果を示すグラフ
【図7】寿命試験の結果を示すグラフ
【符号の説明】
9  スラスト軸受 10、11  軌道輪 12  ころ又は鋼球転動体 13  保持器 a  微小粗面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  スラスト軸受における軌道輪の表面に
    、独立した微小なくぼみを無数にランダムに設け、この
    微小くぼみの平均面積が等価円直径3μmφ以下を除い
    て整理したとき35〜150μm2 、微小くぼみの表
    面に占める割合いが10〜40%としたことを特徴とす
    るスラスト軸受。
JP9419791A 1991-04-24 1991-04-24 スラスト転がり軸受 Expired - Lifetime JP2957737B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5577846A (en) * 1992-03-30 1996-11-26 Koyo Seiko, Co., Ltd. Eccentric rolling bearing device
WO2006001124A1 (ja) * 2004-06-25 2006-01-05 Ntn Corporation 転がり軸受
JP2007177936A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Ntn Corp スラスト受け機構
US11078960B2 (en) 2019-01-09 2021-08-03 Aktiebolaget Skf Rolling contact bearing with improved performances

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