JPH04326942A - 無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法 - Google Patents

無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法

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JPH04326942A
JPH04326942A JP3096537A JP9653791A JPH04326942A JP H04326942 A JPH04326942 A JP H04326942A JP 3096537 A JP3096537 A JP 3096537A JP 9653791 A JP9653791 A JP 9653791A JP H04326942 A JPH04326942 A JP H04326942A
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健次 植田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無水マレイン酸製造用触
媒の活性化方法に関し、詳しくはベンゼンの接触気相酸
化による無水マレイン酸の製造用触媒を効率よく活性化
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ベンゼンの接触気相酸化による無水マレ
イン酸の製造を工業的に有利に実施するためには、高い
選択性と長期耐久性とを有する触媒を使用することが必
要である。新品触媒を処理して、その選択性、長期安定
性などの触媒性能を所望レベルまで向上させる「初期活
性化」方法および一定期間定常反応に供して触媒性能が
劣化した触媒を処理して、その触媒性能を再度所望レベ
ルまで向上させる「再活性化」方法に関しては、既に種
々の方法が提案されている。
【0003】本発明においては、上記の「初期活性化」
および「再活性化」を総称して「活性化」という。従っ
て、本発明において使用する「活性化」なる用語は、特
にことわりのないかぎり、上記の「初期活性化」および
「再活性化」を意味するものである。
【0004】無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法と
しては、触媒を水素、一酸化炭素、メタン、硫化水素な
どのガスを用い温度約500℃で処理する方法(ドイツ
特許出願公開第2353136号)、触媒を2〜6個の
炭素原子を有するガス状炭化水素と不活性ガスとの混合
物を用いて300〜500℃の温度で処理する方法(特
開昭53−1190号)などが知られている。しかし、
これら方法は、工業的に実施する上には種々の欠点が指
摘されている。
【0005】上記ドイツ特許出願公開第2353136
号に記載の方法は、触媒を活性化するのに約500℃と
いう高温が必要となる;無水マレイン酸製造に使用する
原料と異なる水素、一酸化炭素などのガスを使用するの
で活性化専用のガス供給装置などを設置する必要がある
;ガスの種類によっては構成材料の耐久性が不十分であ
るため、反応器内で活性化を行うことができず、触媒を
反応器から取り出して別の炉内で活性化する必要がある
;活性化に使用する上記ガスは有害であるから、活性化
後の排ガスを直接大気中に放出することはできず、別途
排ガス処理装置を設置する必要があるなどの問題がある
【0006】また、上記特開昭53−1190号公報に
記載の方法も、反応器内で活性化処理を行うことができ
るが、無水マレイン酸の原料となり得ない、n−ブタン
以外の炭化水素を使用する場合には、それ専用の供給装
置およびそれと同伴させる不活性ガスの供給装置が必要
となり、また活性化処理後の排ガスの公害対策も必要と
なるなどの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来技術の欠点を解決し、活性化処理のための
新たな装置を設置することなく、現有の無水マレイン酸
製造装置を使用して、簡単な方法で無水マレイン酸製造
用触媒を活性化する方法を提供することである。本発明
の他の目的は、新品触媒を「初期活性化」して、反応当
初から長期間安定して高収率で無水マレイン酸を製造可
能とする、無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法を提
供することである。
【0008】本発明の他の目的は、触媒性能が劣化した
無水マレイン酸製造用触媒を「再活性化」して、再び長
期間安定して高収率で無水マレイン酸を製造することを
可能とする、無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、無水マレイン酸製造用触媒を特定の条件下に空気で
活性化処理することにより上記目的が達成できることが
判明した。すなわち、本発明は、ベンゼンの接触気相酸
化反応による無水マレイン酸の製造に使用する触媒を次
の条件:温度:定常反応時温度より5〜80℃高い温度
、供給空気量:空間速度で定常反応時の15〜100%
、時間:5〜80時間のもとに処理して活性化させるこ
とを特徴とする無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法
である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明で使用する無水マレイン酸製造用触
媒は、特に制限はなく、いずれの組成のものも使用でき
るが、特にモリブデンおよびバナジウムを主成分とする
触媒において本発明の効果が顕著に発現される。このモ
リブデン−バナジウム系触媒の具体例としては、特開昭
62−78号公報に記載されているような、五酸化バナ
ジウム(V2O5)1モルに対し三酸化モリブデン(M
oO3)0.3〜1.0モル、酸化ナトリウム(Na2
O)0.03〜0.2モル、五酸化リン(P2O5)0
.01〜0.05モル、およびカリウム、セリウム、タ
リウム、ルビジウム、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウムおよびバリウムよりなる群から選ばれた少な
くとも1種の元素の酸化物0.0001〜0.5モルを
配合してなる触媒を挙げることができる。更に、コバル
ト、銀、ナトリウム、ビスマスなどの酸化物も触媒活性
物質として添加することができる。このモリブデン−バ
ナジウム系触媒は、工業的に使用する場合、高純度のα
−アルミナ、シリコンカーバイトなどの無機質不活性担
体上に担体100mlに対して3〜40g、好ましくは
5〜25gの割合で担持して使用される。
【0012】触媒の調製は公知の方法で行えばよく、例
えばメタバナジン酸アンモニウム、モリブデン酸アンモ
ニウム、硝酸銀、リン酸アンモニウム、硝酸コバルト、
硝酸カリウムなどをそれぞれシュウ酸水溶液に溶解して
混合し、この触媒溶液を予め150〜300℃に加熱し
ておいた担体に噴霧して担持させ、次いで300〜60
0℃、好ましくは400〜500℃で2〜10時間焼成
して目的触媒を得る方法を用いるのがよい。また、前記
触媒活性物質中に平均直径が5μm以下、好ましくは1
μm以下、長さが1000μm以下、好ましくは500
μm以下、アスペクト比が10〜500、好ましくは2
0〜300の範囲の金属ウィスカーまたは耐火物ウィス
カーを適当量混在させて触媒活性物質の担体表面への付
着強度を向上させるのがよい。
【0013】ベンゼンの接触気相酸化反応は、例えば上
記のようなモリブデン−バナジウム系触媒を固定床式反
応装置に充填し、一般に反応温度330〜430℃、好
ましくは350〜400℃、原料ガス濃度(空気または
分子状酸素含有ガス中のベンゼン濃度)20〜100g
/Nm3、好ましくは35〜60g/Nm3、空気導入
量は空間速度で1500〜6000hr ̄1、好ましく
は2000〜4000hr ̄1の範囲で行われる。
【0014】本発明における「定常反応」とは、上記範
囲内において予め設定された、または所定時間後に固定
された実質的に一定の反応温度、原料ガス濃度および空
間速度での反応を意味する。
【0015】本発明の活性化方法においては、例えば定
常反応時の反応温度が370℃で、空間速度が2500
hr ̄1である場合、活性化処理を温度が370℃+(
5〜80℃)で、空気導入量が空間速度で2500hr
 ̄1×(15〜100%)の条件下に5〜80時間行え
ばよい。
【0016】活性化処理における温度は、定常反応時の
温度よりも5〜80℃、好ましくは20〜60℃高くな
くてはならず、この温度が定常反応時の温度よりも5℃
以上高くないと十分な活性化が行われず本発明の目的を
達成することができない。しかし、80℃を超える温度
で処理してもそれ以上の効果は認められない。
【0017】活性化処理における空気導入量は、空間速
度で定常反応時の15〜100%、好ましくは20〜9
0%であり、この空間速度が定常反応時の空間速度の1
5%未満では、十分な活性化が行われず本発明の目的を
達成することができない。
【0018】活性化処理における処理時間は、5〜80
時間、好ましくは10〜60時間であり、この処理時間
が5時間未満では十分な活性化が行われず本発明の目的
を達成することができず、一方80時間を超えて処理し
てもそれ以上の処理効果は得られない。
【0019】本発明の活性化処理の際、導入空気ととも
にベンゼンを導入空気の、0.05〜0.8容量%、好
ましくは0.1〜0.5容量%の割合で混合して導入す
ると定常反応時の無水マレイン酸の収率がなお一段と向
上する。
【0020】新品触媒の無水マレイン酸製造用触媒の「
初期活性化」の場合、活性化の程度は処理温度の高低お
よび処理時間の長短によって変わるが、一般に、高温、
長時間処理の方が活性化の効果が大きい。また、長期間
の使用により劣化した触媒の「再活性化」の場合も高温
、長時間処理のほうが活性化の効果が大きく、また同一
条件下の活性化処理によれば劣化度合の大きい触媒ほど
その性能の回復度合が大きいという傾向がある。
【0021】
【発明の効果】新品の無水マレイン酸製造用触媒を本発
明の方法により活性化処理すると長期間高収率で無水マ
レイン酸の製造を可能とする無水マレイン酸製造用触媒
が得られる。
【0022】長期間の使用によって触媒性能が劣化した
無水マレイン酸製造用触媒を本発明の方法により活性化
処理すると、その触媒性能が初期の性能と同等のレベル
まで回復し、再度無水マレイン酸の製造に使用すること
ができる。
【0023】本発明の活性化方法は、活性化処理のため
の新たな設備を設置することなく現有の無水マレイン酸
製造用装置を利用して実施可能であり、またその操作は
簡単であるから、工業的実施に好適である。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0025】実施例1 純水1000mlにシュウ酸250gを溶解し、これに
メタバナジン酸アンモニウム235g、モリブデン酸ア
ンモニウム160g、硝酸銀27.4g、リン酸アンモ
ニウム4.7g、硝酸コバルト5.8gを順次撹拌しな
がら加えて溶解し触媒液とした。
【0026】直径8mmの球形自焼結シリコンカーバイ
ト担体1.8kgを外部より加熱した回転ドラム中に入
れ、200〜250℃に保ちつつ、これに上記触媒液を
噴霧して触媒活性物質を担持させ、次いで500℃で8
時間焼成して完成触媒とした。
【0027】この触媒は担体100ml当り触媒活性物
質8gを均一に担持したものであり、またその組成比は
次の通りであった。
【0028】V2O5:MoO3:P2O5:Ag2O
:Co2O3=1:0.9:0.02:0.08:0.
01(モル比)上記触媒を内径25mm、長さ3.5m
のステンレス製反応管に触媒層高2.5mになるように
充填し、このステンレス製反応管を浸漬した溶融塩の温
度(以下、N.T.で表す)を410℃とし、空気を空
間速度(以下、SVで表す)1000hr ̄1で導入し
て12時間活性化処理を行った。
【0029】引続き、定常反応として、N.T.=37
5℃、SV=2500hr ̄1でベンゼン濃度40g/
Nm3のベンゼン−空気混合ガスを反応管上部から導入
して酸化反応を行わせたところ100%純度ベンゼンに
対し97.5重量%の収率で無水マレイン酸が得られた
【0030】実施例2 実施例1において、活性化処理時間を12時間から36
時間に変更した以外は実施例1と同様に活性化処理を行
い、引続き、N.T.を375℃から380℃に変更し
た以外は実施例1と同様に定常反応を行った。その結果
、100%純度ベンゼンに対し98.0重量%の収率で
無水マレイン酸が得られた。
【0031】実施例3 実施例1において、活性化のための導入空気に0.5容
量%(ベンゼン濃度17g/Nm3)のベンゼンを混入
して活性化処理を行った以外は実施例1と同様にして活
性化処理を行い、引続き、N.T.を375℃から37
4℃に変更した以外は実施例1と同様に定常反応を行っ
た。その結果、100%純度ベンゼンに対し98.6重
量%の収率で無水マレイン酸が得られた。
【0032】比較例1 実施例1において、活性化処理を行うことなく、そのま
ま定常反応を、N.T.を375℃から370℃に変更
した以外は実施例1と同様にして、行った。その結果、
100%純度ベンゼンに対し95.0重量%の収率で無
水マレイン酸が得られるにとどまった。
【0033】実施例4 純水1200ml中に12規定塩酸300mlを溶解し
、これにメタバナジン酸アンモニウム160g、モリブ
デン酸アンモニウム96.6g、炭酸ナトリウム8.7
gおよびリン酸二水素アンモニウム6.78gを溶解さ
せ、更に直径0.2μm、長さ20μmのシリコンカー
バイドウィスカー10.5gを添加し十分撹拌して触媒
液とした。
【0034】88重量%のSiC、4重量%のAl2O
3および8重量%のSiO2からなる直径5mmの担体
1800mlを外部加熱装置付きの回転ドラムに入れ、
200〜250℃の温度に保ちつつ、これに上記触媒液
を噴霧して担体100ml当り14gの触媒活性物質を
担持させた。これを480℃で6時間焼成して触媒(A
)を得た。この触媒(A)の組成比は次の通りであった
【0035】 V2O5:MoO3:Na2O:P2O5=1:0.8
:0.12:0.005(モル比)また、ウィスカー含
量は5重量%であった。
【0036】上記触媒(A)の調製方法において、リン
酸二水素アンモニウムの添加量を23.4gとした以外
は触媒(A)と同様にして触媒(B)を得た。この触媒
(B)の組成比は次の通りであった。
【0037】 V2O5:MoO3:Na2O:P2O5=1:0.8
:0.12:0.15(モル比)また、ウィスカー含量
は5重量%であった。
【0038】溶融塩浴に浸された内径20mm、長さ3
.5mのステンレス製反応管に先ず触媒(B)を1.5
mの高さに充填し、次いでその上に触媒(A)を0.8
mの高さに積層して充填した。N.T.=420℃とし
て、この触媒層に空気をSV=800hr ̄1で、更に
この導入空気に対し0.1容量%(ベンゼン濃度3.5
g/Nm3)のベンゼンを導入して15時間活性化処理
を行った。引続き、定常反応として、ベンゼン濃度60
g/Nm3のベンゼン−空気混合ガスを反応管上部から
SV=3000hr ̄1で導入してN.T.=372℃
で酸化反応を行わせた。その結果、100%純度ベンゼ
ンに対し98.5重量%の収率で無水マレイン酸が得ら
れた。
【0039】実施例5 実施例4において、N.T.を420℃から400℃に
変更した以外は実施例4と同様に活性化処理を行い、引
続き実施例4と同様にして定常反応を行った。その結果
、100%純度ベンゼンに対し97.5重量%の収率で
無水マレイン酸が得られた。
【0040】その後反応を6ヶ月間継続したところN.
T.=369℃で100%純度ベンゼンに対し97.4
重量%の収率で無水マレイン酸が得られ、触媒性能の劣
化は殆ど認められなかった。
【0041】比較例2 実施例4で使用したと同じ触媒を内径20mm、長さ3
.5mのステンレス製反応管に先ず触媒(B)を1.5
mの高さに充填し、次いでその上に触媒(A)を0.8
mの高さに積層して充填した。活性化処理を施すことな
く、N.T.=370℃とし、SV=3000hr ̄1
でベンゼン濃度60g/Nm3のベンゼン−空気混合ガ
スを反応管上部から導入して定常反応を行った。その結
果、100%純度ベンゼンに対し95.5重量%の収率
で無水マレイン酸が得られるにとどまった。その後、反
応を6ヶ月間継続したところ収率は93.2重量%まで
低下した。
【0042】実施例6 実施例1において、シリコンカーバイド担体の代わりに
、92重量%のSiC、2重量%のAl2O3および6
重量%のSiO2からなり、外径7mm、内径3.5m
mおよび長さ7mmのリング担体を使用し、また使用す
る触媒活性物質の一部を変更した以外は実施例1と同様
にして下記組成比を有する触媒(C)および触媒(D)
を調製した。
【0043】触媒(C) V2O5:MoO3:Na2O:P2O5:Cs2O:
Ag2O= 1:0.8:0.07:0.02:0.008:0.0
06(モル比) 触媒(D) V2O5:MoO3:Na2O:P2O5:Cs2O:
Ag2O= 1:0.8:0.08:0.02:0.002:0.0
06(モル比) 溶融塩浴に浸した内径25mm、長さ3.5mのステン
レス製反応管に先ず触媒(D)を1.5mの高さに充填
し、次いでその上に触媒(C)を1mの高さに積層して
充填した。この触媒層に、N.T.=430℃にて、空
気をSV=1000hr ̄1で、更にこの導入空気に対
し0.3容量%(ベンゼン濃度10g/Nm3)のベン
ゼンを導入して15時間活性化処理を行った。引続き、
定常反応として、N.T.=365℃、SV=2500
hr ̄1でベンゼン濃度50g/Nm3のベンゼン−空
気混合ガスを反応管上部から導入して酸化反応を行った
。その結果、100%純度ベンゼンに対し99.0重量
%の収率で無水マレイン酸が得られた。
【0044】比較例3 実施例6において、活性化処理を行うことなく、そのま
ま、平常反応として、N.T.を365℃から363℃
に変更した以外は実施例6と同様にして反応を行った。 その結果、100%純度のベンゼンに対し95.5重量
%の収率で無水マレイン酸が得られるにとどまった。
【0045】実施例7 実施例1の触媒を長期間使用して100%純度ベンゼン
に対する収率が94重量%にまで低下した劣化触媒に、
N.T.=410℃にて、空気をSV=1000hr ̄
1で、更にこの導入空気に対し0.5重量%(ベンゼン
濃度17g/Nm3)のベンゼンを導入して12時間再
活性化処理を行い、引続き、N.T.を375℃から3
72℃で変更した以外は実施例1と同様に定常反応を行
った。その結果、100%純度ベンゼンに対する収率は
、98.3重量%であって、触媒性能は実施例1におけ
る活性化処理を行った後と同程度にまで回復した。
【0046】その後、6ヶ月反応を継続したところ触媒
性能の劣化は殆ど認められなかった。
【0047】実施例8 実施例4の触媒を長期間使用して100%純度ベンゼン
に対する収率が95.0重量%にまで低下した劣化触媒
に、N.T.=400℃にて、空気をSV=800hr
 ̄1で、更にこの導入空気に対し0.1容量%(ベンゼ
ン濃度3.5g/Nm3)のベンゼンを導入して15時
間再活性化処理を行い、引続き、N.T.を372℃か
ら370℃に変更した以外は実施例4と同様に定常反応
を行った。その結果、100%純度ベンゼンに対する収
率は、97.2重量%であって、触媒性能は実施例4に
おける活性化処理を行った後と同程度にまで回復した。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ベンゼンの接触気相酸化反応による無
    水マレイン酸の製造に使用する触媒を次の条件:温度:
    定常反応時の温度より5〜80℃高い温度、空気導入量
    :空間速度で定常反応時の15〜100%、時間:5〜
    80時間のもとに処理して活性化させることを特徴とす
    る無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法。
  2. 【請求項2】  触媒が新品触媒である請求項1に記載
    の無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法。
  3. 【請求項3】  触媒が定常反応後の劣化触媒である請
    求項1に記載の無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法
  4. 【請求項4】  触媒がモリブデン−バナジウム系触媒
    である請求項1に記載の無水マレイン酸製造用触媒の活
    性化方法。
  5. 【請求項5】  空気とともにベンゼンを導入空気量の
    0.05〜0.8容量%の割合で混合して供給する請求
    項1に記載の無水マレイン酸製造用触媒の活性化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116328801A (zh) * 2021-12-22 2023-06-27 中国石油化工股份有限公司 夹心型苯制马来酸酐催化剂及其制备方法和应用

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CN116328801A (zh) * 2021-12-22 2023-06-27 中国石油化工股份有限公司 夹心型苯制马来酸酐催化剂及其制备方法和应用

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