JPH04324988A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JPH04324988A
JPH04324988A JP9534491A JP9534491A JPH04324988A JP H04324988 A JPH04324988 A JP H04324988A JP 9534491 A JP9534491 A JP 9534491A JP 9534491 A JP9534491 A JP 9534491A JP H04324988 A JPH04324988 A JP H04324988A
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mesa
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Hironobu Narui
啓修 成井
Shoji Hirata
照二 平田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ装置特に
活性層の横方向に電流狭窄がなされ、低しきい値化をは
かった半導体レーザ装置、及び、更にこの構造において
単一モード発振を行い得る分布帰還型の半導体レーザ装
置に係わる。
【0002】
【従来の技術】低しきい値電流Ithを有する半導体レ
ーザとして、1回のエピタキシャル成長作業によって形
成し得るようにしたSDH(Separated Do
uble Hetero Junction) 半導体
レーザが、本出願人による例えば特開昭61−1839
87号、特開平2−174287号において提案されて
いる。
【0003】このSDH型半導体レーザは、図4にその
一例の略線的拡大断面図を示すように、先ず例えばN型
で一主面が{100}結晶面を有する例えばGaAsよ
り成る基板1のその一主面に、図4においてその紙面と
直交する〈011〉結晶軸方向に延びるストライプ状の
メサ突起2が形成され、この突起2を有する基板1の一
主面上に、順次通常のMOCVD(有機金属による化学
的気相成長)法すなわちメチル系MOCVD法によって
、連続的に例えばN型のバッファ層13と、例えばN型
の第1のクラッド層4と、低不純物濃度ないしはアンド
ープの活性層5と、例えばP型の第2のクラッド層6と
、例えばN型の電流ブロック層8と、例えばP型の第3
のクラッド層9と、例えばP型のキャップ層10との各
半導体層が1回のエピタキシャル成長作業によって形成
されてなる。
【0004】ここに第1のクラッド層4と第2及び第3
のクラッド層6及び9と、電流ブロック層8とは、活性
層5に比してバンドギャップが大すなわち屈折率が小な
る材料より成る。
【0005】そして、この場合基板1及びストライプ状
のメサ突起2との結晶方位、突起2の幅及び高さ、即ち
その両側のメサ溝2Aの深さ、さらに第1のクラッド層
4、活性層5、第2のクラッド層6等の厚さを選定する
ことによってメサ突起2上に第1のクラッド層4、活性
層5、第2のクラッド層5を、メサ溝2A上におけるそ
れらと分断するように斜面7による断層を形成し、これ
ら斜面7によって分断されたストライプ状のエピタキシ
ャル成長層より成る断面三角形状部20がメサ突起2上
に形成されるようにする。
【0006】これは、通常のMOCVD法、即ちメチル
系の有機金属を原料ガスとして行ったMOCVD法によ
る場合、(111)B結晶面が一旦生じてくると、この
面に関してはエピタキシャル成長が生じにくいことを利
用して、ストライプ状の断面三角形状部20を形成する
ものである。そして、この場合電流ブロック層8は、ス
トライプ状の断面三角形状部20によってこれを挟んで
その両側に分断され、この分断によって生じた両端面が
断面三角形状部20における他と分断されたストライプ
状活性層5の両側端面即ち斜面7に臨む端面に衝合する
ようになされる。
【0007】このようにしてメサ突起2上の断面三角形
状部20における活性層5が、これより屈折率の小さい
電流ブロック層8によって挟みこまれるように形成され
て横方向の閉じ込めがなされて発光動作領域となるよう
にされ、しかもこの電流ブロック層8の存在によって断
面三角形状部20の両外側においては、第3のクラッド
層9と、電流ブロック層8と、第2のクラッド層6と、
第1のクラッド層4とによってP−N−P−Nのサイリ
スタが形成されて、ここにおける電流が阻止され、これ
によってこのメサ突起2上の断面三角形状部20の活性
層5に電流が集中するようになされて、低しきい値電流
化をはかるようになされている。
【0008】このとき電流ブロック層8の位置選定とし
て、この電流ブロック層8が断面三角形状部20の活性
層5の両斜面7に臨む両端面を覆うように構成する場合
は、図5において矢印i1 で示すように、メサ溝2A
上のP型の第3のクラッド層9、N型の電流ブロック層
8、メサ突起2上のN型の第1のクラッド層4、メサ突
起2上のN型のバッファ層13を通じてN型の基板1へ
抜ける電流通路が存在し、リーク電流が多少生じる恐れ
がある。
【0009】このため、この電流通路の発生を回避する
構成として、図6にその要部の略線的拡大断面図を示す
構造が提案されている。図6において、図5に対応する
部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この場
合は、電流ブロック層8の位置選定として、断面三角形
状部20のP型の第2のクラッド層6の両斜面7に臨む
両側面に接する構成とした例で、メサ突起2上の活性層
5の両端面を覆わない構成、即ちメサ突起2上のN型の
第1のクラッド層4の両斜面7に臨む両側面に接しない
位置を採ることとなる。このため、上述した図5におけ
る矢印i1 で示す電流通路は形成されず、リーク電流
の低減化をはかることができる。
【0010】この場合、図6において矢印i2 で示す
ように、P型の第3のクラッド層9から断面三角形状部
20のP型の第2のクラッド層6、メサ溝2A上の第2
のクラッド層6、断面三角形状部20のN型のバッファ
層13を通じてN型の基板1へ通じる電流通路が存在す
るが、この場合には、電流ブロック層8の断面三角形状
部20の両斜面7に接する下面と、断面三角形状部20
の活性層5の上面との距離が接近しているため、この部
分における電流通路が幅狭となって実用上リーク電流を
抑制することができる。
【0011】しかしながら、活性層5がAlGaAsよ
り成る場合は、以下に述べるリーク電流が問題となる恐
れがある。即ち、このような構成とする場合、矢印i2
 で示すように、メサ溝2A上のP型の第2のクラッド
層6からメサ突起2の上面へ向かう電流通路、即ちこの
場合N型のバッファ層13または図示しないがN型の基
板1に抜ける電流通路が存在するが、この部分のp−n
接合のビルトインポテンシャルは、メサ突起2上の第2
のクラッド層6と活性層5との間のビルトインポテンシ
ャルより小であるため、このメサ溝2A内のP型クラッ
ド層6から基板1またはバッファ層13へ抜けるリーク
電流が支配的となって、活性層5の横方向の電流狭窄が
不充分となって、動作電流の低しきい値化をはかり難く
なる恐れがある。
【0012】一方、単一波長発振を実現し得る半導体レ
ーザ装置として、分布帰還型半導体レーザいわゆるDF
Bレーザがある。このDFBレーザは、活性層の近傍に
回折格子いわゆるグレーティングを組み込んで特定の波
長、すなわち単一縦モードをより選択的に発振発光し得
るようになされたものであり、近年例えば光ファイバ通
信の広帯域伝送への応用化等のために、各方面で研究開
発が進んでいる。
【0013】一般にこの種のDFB半導体レーザの製造
にあたっては、このグレーティングを形成するためのエ
ッチング作業を挟んでその前後において、各半導体層の
エピタキシャル成長が分断される。
【0014】一方、このDFB半導体レーザにおいて、
上述したと同様に低しきい値電流をもって構成するため
に、その活性層の発光動作領域を形成するためのストラ
イプ上の埋込み構造を形成する場合においても、その埋
込み構造即ち光及びキャリアの閉じ込めを行う構造をと
るために、溝形成のエッチング作業を挟んで2回のエピ
タキシャル成長作業に分断されることになる。
【0015】しかしながら、このように活性層の形成部
近傍で2回のエピタキシャル成長に分断された界面が存
在する場合、その2回のエピタキシャル成長間において
、前段のエピタキシャル成長表面が自然酸化して、特性
の劣化を来すなどの不都合が生じる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一の本発明は、前述し
たSDH構造の半導体レーザ装置におけるリーク電流の
問題を解決して、低しきい値電流化をはかることを目的
とする。
【0017】また他の本発明は、低しきい値電流化と共
に、更に単一波長発振を行うことができるようにした半
導体レーザ装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】一の本発明半導体レーザ
装置の一例の略線的拡大断面図を図1に示す。本発明は
図1に示すように、主面1Sが{100}結晶面より成
り、〈011〉結晶軸方向に延長するメサ突起2を有す
る基板1上のメサ突起2上にAlGaAs層3を有し、
このメサ突起2上のAlGaAs層3上に気相成長法で
成長した少なくとも活性層5とクラッド層4、6及び9
と電流ブロック層8とを有し、AlGaAs層3の成分
中のAl量をクラッド層4及び6の成分中のAl量と同
等もしくは同等以上に多く含む構成とする。
【0019】他の本発明半導体レーザ装置の一例の略線
的拡大断面図を図3に示す。本発明は図3に示すように
、基板1上のメサ突起2上のAlGaAs層3上に回折
格子11を形成して構成する。
【0020】
【作用】上述したように、本発明半導体レーザ装置では
、主面1Sが{100}結晶面より成り、〈011〉結
晶軸方向に延長するメサ突起2を有する基板1上のメサ
突起2上にAlGaAs層3を有し、このメサ突起2上
のAlGaAs層3上に気相成長法で成長した第1のク
ラッド層4と活性層5と第2のクラッド層6と電流ブロ
ック層8とを有するものであるが、このように基板1の
結晶面及びメサ突起2の延長する結晶軸方向を選定する
ことによって、通常の気相成長法即ちメチル系MOCV
D法により各層をエピタキシャル成長する場合、メサ突
起2上においては、その両側端縁から主面1Sに対して
約55°を成す{111}B結晶面が一旦生じると、こ
の{111}B結晶面上ではメチル系MOCVD法によ
るエピタキシャル成長が生じにくいことから、メサ突起
2上のAlGaAs層3上の第1のクラッド層4、活性
層5及び第2のクラッド層6は、メサ突起2上とメサ溝
2A内とで互いに分断して形成され、メサ突起2上には
AlGaAs層3、第1のクラッド層4、活性層5、第
2のクラッド層6とが{111}B結晶面より成る両斜
面7によって挟み込まれた断面三角形状部20として形
成される。
【0021】そして一の本発明半導体レーザ装置によれ
ば、メサ突起2上にAlGaAs層3を設け、このAl
GaAs層3の成分中のAl量を第1のクラッド層の成
分中のAl量と同等もしくは同等以上に多く含む構成と
することによって、AlGaAs層3とメサ溝2A内の
第2のクラッド層6とのp−n接合におけるビルトイン
ポテンシャルが大となるため、ここにおけるリーク電流
を抑制することができる。
【0022】即ち、図2の要部の略線的拡大断面図に示
すように、このような構成とする場合は、メサ突起2上
の第2のクラッド層6、メサ溝2A上の第2のクラッド
層6を通じてメサ突起2上のAlGaAs層3へ向かう
矢印iで示す電流通路が存在するが、AlGaAs層3
と第2のクラッド層6とのp−n接合におけるビルトイ
ンポテンシャルと、メサ突起2上の第2のクラッド層6
とこれに比して成分中のAl量が小である活性層5との
間のビルトインポテンシャルとを比較すると、AlGa
As層3に対するビルトインポテンシャルが比較的大と
なるために、活性層5を通る電流が支配的となって結果
的にリーク電流の低減化をはかることができる。従って
、活性層5の組成がAlGaAs系である場合において
も、充分この活性層5に電流集中を行わしめることがで
きて、従来のSDH型半導体レーザ装置と同等のリーク
電流の低減化をはかって、低しきい値電流化をはかるこ
とができる。
【0023】また他の本発明半導体レーザ装置によれば
、メサ突起2上のAlGaAs層3に回折格子11を設
ける構成とするため、この上に順次通常のメチル系MO
CVD法により各層4、5、6、8及び9をエピタキシ
ャル成長することによって、活性層5の両側面が埋め込
まれた半導体レーザ装置を得ることができると共に、上
述したようにリーク電流の低減化をはかって低しきい値
電流のSDHを構成することができ、更に活性層5の近
傍に回折格子11が存在していることによってDFB動
作による単一波長発振を行いうる半導体レーザ装置を構
成することができる。
【0024】
【実施例】以下本発明半導体レーザ装置の各例を図1〜
図4を参照して詳細に説明する。各例共に、N型のGa
As基板上にAlGaAs系の化合物半導体層を積層形
成して成るIII −V族半導体レーザ装置の例を示す
【0025】実施例1 図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように、
例えばN型のGaAs基板1上の{100}結晶面、例
えば(100)結晶面より成る主面1S上に、N型のA
lx1Ga1−x1Asより成るAlGaAs層3を例
えば厚さ1μmとしてエピタキシャル成長した後、この
AlGaAs層3上に所要の幅をもって、図示しないが
〈011〉結晶軸方向の例えば〔011〕結晶軸方向に
沿って延長するストライプ状のエッチングマスクを、例
えばフォトレジストの塗布、パターン露光により形成し
、このエッチングマスクをマスクとしてAlGaAs層
3上から結晶学的エッチングを行って、〔011〕結晶
軸方向に沿って延長し、基板1とAlGaAs層3とよ
り成るストライプ状のメサ突起2を形成する。即ちこの
場合図1において紙面に直交する方向を〔011〕結晶
軸方向とする。
【0026】そしてエッチングマスクを除去した後に、
通常のMOCVD法、すなわちメチル系の有機金属を原
料ガスとするMOCVD法によって、メサ溝2A内を含
んで全面的にN型のAlx2Ga1−x2Asより成る
第1のクラッド層4、アンドープもしくは低濃度のAl
y Ga1−y As等より成る活性層5及びP型のA
lx2Ga1−x2As等より成る第2のクラッド層6
をエピタキシャル成長する。
【0027】このとき、メサ突起2上とメサ溝2A内と
でエピタキシャル成長されるが、メサ突起2の上面では
(100)結晶面に対しての角度が約55°をなす(1
11)B結晶面より成る斜面7がメサ突起2の両側から
自然発生的に生じ、またこの斜面7上ではメチル系MO
CVD法によるエピタキシャル成長が進行しにくいので
、各層4、5及び6はメサ突起2上とメサ溝2A内とで
は、互いに分断して形成される。
【0028】そしてこのメサ突起2の幅及び高さ、各層
4、5及び6の厚さを適切に選定することによって、第
2のクラッド層6のメサ溝2A上におけるメサ突起2に
至る下面が、基板1上のAlGaAs層3の両側面に接
するようになすと共に、この第2のクラッド層6の成長
途中において、メサ突起2上の両側の斜面7が交叉する
ようになして、メサ突起2上に各層4、5及び6より成
りストライプ状に〔011〕結晶軸方向に延長する断面
三角形状部20が構成されるようになす。
【0029】そして更にP型の第2のクラッド層6の成
長を続けて、メサ溝2A内におけるその上面が、メサ突
起2上の活性層5の両斜面7に臨む両側面を越えて、こ
れの上の第2のクラッド層6の両側面に達する位置程度
まで成長させ、その上に続いてN型のAlx2Ga1−
x2As等より成り、活性層5に比して屈折率が小とさ
れた電流ブロック層8を同様にMOCVD法によってエ
ピタキシャル成長して、この電流ブロック層8の上面が
、メサ突起2上の第2のクラッド層6の両側面を覆わな
いように、その厚さ及び不純物濃度を選定する。
【0030】そして更にこの上に例えばP型のAlx2
Ga1−x2As等より成る第3のクラッド層9、P型
のGaAs等より成るキャップ層10をエピタキシャル
成長する。このとき、メサ突起2上の(111)B結晶
面より成る斜面7上では初期においてはエピタキシャル
成長が生じないが、メサ溝2A内での成長が進むにつれ
てその突き合わせ部において(111)B結晶面以外の
面が生じて、第3のクラッド層9はメサ突起2上の断面
三角形状部20を覆って全面的に成長される。
【0031】そして図示しないがキャップ層10上と、
基板1の裏面とにそれぞれAl等より成る電極を蒸着、
スパッタリング等によって被着して本発明半導体レーザ
装置を得ることができる。
【0032】このとき、各層4、5、6及び8の成分中
のAl量を、x2 >yとして、第1及び第2のクラッ
ド層4及び6、電流ブロック層8に比して活性層5のバ
ンドギャップを小とし、即ち屈折率を大として光の閉じ
込めをなすようにする。一方、各層3、4、5及び6の
成分中のAl量をx1 ≧x2 >yとして、メサ溝2
A上の第2のクラッド層6とAlGaAs層3との間の
ビルトインポテンシャルを、メサ突起2上の第2のクラ
ッド層6と活性層5とのビルトインポテンシャルに比し
て大として、このメサ溝2A内の第2のクラッド層6と
AlGaAs層3との界面におけるリーク電流の発生を
抑制するようになす。
【0033】この場合、メサ溝2A内のP型の第3のク
ラッド層9と、電流ブロック層8と、P型の第2のクラ
ッド層6と、N型の第1のクラッド層4とによってP−
N−P−Nサイリスタ構造を形成すると共に、上述した
ようにメサ突起2上のAlGaAs層3とメサ溝2A上
のP型の第2のクラッド層6との界面におけるビルトイ
ンポテンシャルを比較的大とし、メサ突起2上の断面三
角形状部20の第2のクラッド層6と活性層5との界面
におけるビルトインポテンシャルを比較的小とすること
によって、メサ突起2上の断面三角形状部20の活性層
5に電流が集中するようになされ、このメサ溝2A内の
リーク電流を格段に抑制することができて、低しきい値
電流化をはかることができる。
【0034】また、GaAs基板1上に、比較的Alの
濃度の高いAlGaAs層3をエピタキシャル成長する
場合、これの上にエピタキシャル成長する第1のクラッ
ド層4、活性層5の結晶性が劣化する恐れがあると考え
られるが、上述したように、AlGaAs層3の厚さを
1μm程度と比較的厚く選定することによって、このよ
うな結晶歪みの影響を抑制することができる。このよう
な上層エピタキシャル成長層の結晶歪みを回避するため
には、このAlGaAs層3と、これの上の第1のクラ
ッド層4との厚さの和が1μm程度であればよいことが
確かめられた。
【0035】またこの場合、メサ突起2上にAlGaA
s層3即ち活性層5に対して屈折率の小なるクラッド層
が存在する構成となるため、第1のクラッド層4の厚さ
を従来に比して小とすることができて、結果的にメサ突
起2の高さ即ちメサ溝2Aの深さを小とすることができ
ることから、メサ突起2をより制御性良くエッチング形
成することができて、メサ突起2の形状の均一性の向上
即ち半導体レーザ装置の均一性の向上をはかって信頼性
の向上をはかることができる。
【0036】実施例2 図3の断面図と共に、その理解を容易にするために製法
の一例を示す図4A〜Cを参照して説明する。図3にお
いて、図1に対応する部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0037】この場合は、先ず例えば図4Aに示すよう
に、AlGaAs層3をGaAs等より成る基板1上に
エピタキシャル成長する
【0038】この後、図4Bに示すように、例えば実施
例1と同様に〔011〕結晶軸方向に延長するメサ突起
2を結晶学的エッチングによって形成する。2Aはメサ
溝である。
【0039】そして図4Cに示すように、周知の2光束
干渉露光法によってAlGaAs層3上に所定のピッチ
をもって回折格子11を形成する。この例では、回折格
子11をストライプ状のメサ突起2の幅方向に沿って延
びる多数の平行溝の配列によって構成した場合で、例え
ばメサ突起2上を覆って全面的にフォトレジストを塗布
し、これに対して2光束による干渉縞露光を行った後現
像処理を施して、これをマスクとしてメサ突起2上のA
lGaAs層3に対してエッチングを行って、目的とす
る単一モード発振を得るためのブラッグ反射条件を満た
す所要のピッチをもって、メサ突起2の延長方向と直交
するように平行配列された溝を得ることができる。
【0040】このようにして回折格子11を形成した後
、図3に示すように、実施例1と同様に各層4、5、6
、8、9及び10をエピタキシャル成長する。この場合
も、図示しないがキャップ層10上と、基板1の裏面と
にAl等より成る電極を被着形成して、本発明半導体レ
ーザ装置を得ることができる。
【0041】このような構成とすることによって、実施
例1と同様に、メサ溝2A内にP−N−P−Nサイリス
タ構造を形成すると共に、AlGaAs層3とメサ溝2
A内の第2のクラッド層6とのビルトインポテンシャル
を、メサ突起2上の活性層5のビルトインポテンシャル
に比して大とすることによって、活性層5に電流集中を
行わしめ、リーク電流を低減化して、低しきい値電流化
をはかることができると共に、回折格子11の形成によ
って、単一波長発振を行い得る半導体レーザ装置を得る
ことができる。
【0042】またこの場合においても、メサ突起2上に
活性層5に対してクラッド層となるAlGaAs層3が
形成された構成としたため、実施例1と同様にメサ溝2
Aの深さを小とすることができ、メサ突起2の均一性を
向上させ、半導体レーザ装置の信頼性の向上をはかるこ
とができる。
【0043】尚、上述の各実施例では、基板1、AlG
aAs層3、第1のクラッド層4及び電流ブロック層8
をN型とし、第2及び第3のクラッド層をP型とした場
合であるが、これとは逆の導電型としてもよい。
【0044】
【発明の効果】上述したように、本発明半導体レーザ装
置によれば、メサ溝2A内にP−N−−P−Nサイリス
タ構造を形成してこの部分の電流を阻止すると共に、メ
サ突起2上の活性層5の両側上方すなわちこの上の第2
のクラッド層6の両斜面7に臨む両側面に電流ブロック
層8が接する場合においても、メサ溝2Aからメサ突起
2へ向かう電流通路におけるビルトインポテンシャルを
大として、メサ突起2上の活性層5により電流集中を行
わしめて、低しきい値電流化をはかることができる。
【0045】また、メサ突起2上にAlGaAs層3が
形成される構成となるため、メサ溝2Aの深さを小とす
ることができて、メサ突起2の形状の均一性をはかって
半導体レーザ装置の信頼性の向上をはかることができる
【0046】また他の本発明半導体レーザ装置では、A
lGaAs層3上に回折格子11を形成することによっ
て、単一波長発振を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半導体レーザ装置の一例の略線的拡大断
面図である。
【図2】本発明半導体レーザ装置の一例の要部の略線的
拡大断面図である。
【図3】本発明半導体レーザ装置の他の例の略線的拡大
断面図である。
【図4】本発明半導体レーザ装置の他の例の製法を示す
製造工程図である。
【図5】従来の半導体レーザ装置の一例の略線的拡大断
面図である。
【図6】従来の半導体レーザ装置の他の例の略線的拡大
断面図である。
【符号の説明】
1  基板 2  メサ突起 2A  メサ溝 3  AlGaAs層 4  第1のクラッド層 5  活性層 6  第2のクラッド層 7  斜面 8  電流ブロック層 9  第3のクラッド層 10  キャップ層 11  回折格子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  主面が{100}結晶面より成り、〈
    011〉結晶軸方向に延長するメサ突起を有する基板上
    の上記メサ突起上にAlGaAs層を有し、上記メサ突
    起上の上記AlGaAs層上に気相成長法で成長した少
    なくとも活性層とクラッド層と電流ブロック層とを有し
    、上記AlGaAs層の成分中のAl量が上記クラッド
    層の成分中のAl量と同等もしくは同等以上に多く含ま
    れることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】  上記基板上の上記メサ突起上の上記A
    lGaAs層上に回折格子が形成されて成ることを特徴
    とする上記請求項1の半導体レーザ装置。
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