JPH04323100A - 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品 - Google Patents

透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品

Info

Publication number
JPH04323100A
JPH04323100A JP3094075A JP9407591A JPH04323100A JP H04323100 A JPH04323100 A JP H04323100A JP 3094075 A JP3094075 A JP 3094075A JP 9407591 A JP9407591 A JP 9407591A JP H04323100 A JPH04323100 A JP H04323100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealant
ridgeline
colored layer
molded article
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3094075A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Tamura
達也 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hashimoto Forming Industry Co Ltd filed Critical Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Priority to JP3094075A priority Critical patent/JPH04323100A/ja
Publication of JPH04323100A publication Critical patent/JPH04323100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明材料からなる成形
品素材に文字、マーク等の識別模様を施すための透明材
料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造され
た成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】透明材料としては、例えばポリメチルメ
タクリル樹脂(以下「PMMA」と略称する)、ポリカ
ーボネイト(以下「PC」と略称する)、ポリスチレン
(以下「PS」と略称する)などの合成樹脂を挙げるこ
とができる。これらの合成樹脂は、インジェクション成
形、注型、押出成形などの成形方法によって、所望の形
状に形成することができる。また、無機質ガラスなども
透明材料として適用することができる。
【0003】図16は、上記PMMAを素材としてイン
ジェクション成形した素材1に、着色により装飾として
の識別文字3を裏面側(図16の紙面裏側)に形成した
ものを示している。同図において、素材1は平板上の主
体部1aと、主体部1aの全周に立設されたフランジ部
1bとを備えて略箱状に形成されている。上記成形品は
、例えば自動車の車体に取り付けられるフィニッシャや
オーナメントなどの成形品として用いられる。このよう
な識別模様などを成形品となる素材表面に着色などによ
り成形する公知例としては、例えば特開昭64−585
40号公報がある。  上記成形品の製造工程を図17
乃至図20を用いて説明する。
【0004】(1)インジェクション成形により素材1
を形成する。このとき、素材1に文字3に相当する部位
の裏面に、図17(a)に示すような凹部5を一体形成
する。 (2)インジェクション成形時に熱や機械的な応力によ
って発生した素材1の内部応力を、加熱したのち除冷で
除去するアニール処理を行う。
【0005】(3)素材1の裏面側全体に凹部5を含め
てアルミニウムの蒸着層を形成してこれを第1着色層7
とする。この第1着色層7が、最終的に文字の部分とし
て残る。
【0006】(4)図18に示すように、凹部5に液状
のワニス9を正確に注入して凹部5内の第1着色層7を
封止する。
【0007】(5)加熱あるいは室温放置により液状ワ
ニス9を硬化させる。
【0008】(6)図19に示すように、素材1全体を
アルカリ液11中に浸漬させる。このとき、凹部5以外
の外部に露出しているアルミニウミの蒸着層(第1着色
層7)は、アルカリ液によって溶解し、凹部5内のアル
ミニウム蒸着層(第1着色層7)はワニスに保護されて
アルカリ液に接しないので溶解せず、そのまま残ること
になる。
【0009】(7)アルカリ液などを除去するために中
和したり水により洗浄する。
【0010】(8)凹部5(ワニス9の部分)を含む素
材1の裏面全体に、第1着色層7とは異色の第2着色層
を吹付塗装などにより成形する。
【0011】(9)第2着色層13を焼き付ける。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、成形品素材
に識別模様を施すには、インジェクション成形から裏面
塗装及び焼付けまで、九つの工程があり極めて多いので
、成形品の製造作業が煩雑であるとともに、成形品完成
まで多くの時間を要していた。特に素材1全体をアルカ
リ液11中に浸漬した後に洗浄する作業は面倒であり、
改善が望まれていた。
【0013】また、溶解剤として強アルカリ液を用いれ
ば、アルミニウムの第1着色層7を時間的には早く溶解
する出来るが、素材1が強アルカリに侵されて劣化する
。また弱アルカリ液は、素材1の劣化が前者の場合に比
べてに少ないものの、アルミニウムの溶解に時間を要す
る。また、金属光沢層に金属を用いるときには、アルミ
ニウムのようにアルカリ溶液等に溶けるものでなければ
ならないので、例えば、耐酸、耐アルカリ性を有するク
ロム合金などは使用するのに困難が伴う。従って素材1
の材質は、耐酸、又は耐アルカリ性を有するものに限定
され、金属光沢層の材質はアルカリ溶液に溶解するもの
に限定されるので、素材1の材質及び金属光沢層の着色
材料の選択枝が制限される。
【0014】また、アルカリ溶液、又は酸溶液がアルミ
ニウムの蒸着層(第1着色層)とワニスとの間や、アル
ミニウムの蒸着層と素材との間に浸透して、残留した場
合、その後の成形品の使用中にアルミニウムの蒸着層の
色調が変色したりする。
【0015】さらに、成形品の製造工程中に、浸漬とい
う異色の工程が入り、しかもこの工程で長時間を要する
ので、工程の開始から完成までの一貫性が保てず、中間
品が工程中で滞留する。このため製品を完成するまでの
製造時間が掛かる。
【0016】そこで本発明は、製造作業を容易にすると
共に、素材及び着色材料の選択枝が広くなる透明材料か
らなる成形品の製造方法を提供することが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明では、稜線に沿って非装飾部に流動
可能な液状の封止剤を稜線に達するまで流動させ、封止
剤の内周縁部を含めて稜線でかこまれた部分に第1着色
層を形成した後に、封止剤と内周縁部の第1着色層を除
去して、稜線の外側の成形品本体の裏面を露出させるこ
とを特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明では、稜線に沿って非
装飾部に流動可能な液状の封止剤を稜線に達するまで流
動させ、封止剤の内周縁部を含めて稜線でかこまれた部
分に第1着色層を形成した後に、封止剤と内周縁部の第
1着色層を除去して、稜線の外側の成形品本体の裏面を
露出させ、稜線で囲まれた部分を含めて成形品本体の裏
面に第1着色層の色とは異色の第2着色層を形成するこ
とを特徴としている。請求項3記載の発明では、稜線に
沿って前記非装飾部に流動可能な液状の封止剤を稜線に
達するまで流動させ、封止剤の内周縁と外周縁との間に
開口線が当接するようにマスクを配置し、マスク側から
成形品本体裏面側に向けて成形品本体とは異色の色調の
多数の微粒子を放出させてマスク、封止剤内周縁を含め
て稜線に囲まれた部分に第1着色層を形成し、マスク側
から成形品本体裏面側に向けて第1着色層の色とは異色
の色調の多数の微粒子を放出させてマスク、封止剤内周
縁を含めて稜線に囲まれた部分に保護コーティング層を
形成した後にマスクを外し、封止剤を除去することを特
徴としている。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
第1着色層は真空金属化処理で金属薄膜層を形成するこ
とを特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明では、透明成形品が、
稜線で囲まれた部分の成形品裏面に耐蝕性金属薄膜が形
成されており、そのうえに保護コーティング層が形成さ
れてなることを特徴としている。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明によれば、稜線に沿って非
装飾部に流動可能な液状の封止剤を稜線に達するまで流
動させ、封止剤が流動した成形品本体の裏面に所定の色
を呈する第1着色層を少なくとも稜線を含めて形成する
。そして、封止剤と非装飾部の第1着色層を除去する。 これにより、成形品を表面側から見ると、装飾部は第1
着色層の色調となり、非装飾部は透明部分となる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、稜線に沿っ
て非装飾部に流動可能な液状の封止剤を稜線に達するま
で流動させ、封止剤の内周縁部を含めて稜線でかこまれ
た部分に第1着色層を形成する。そして、封止剤を除去
して、稜線の外側の成形品本体の裏面を露出させ、稜線
で囲まれた部分を含めて成形品本体の裏面に第1着色層
の色とは異色の第2着色層を形成する。これにより、装
飾部は第1着色層の色調となり、非装飾部は第2着色層
の色調となる。
【0023】請求項3記載の発明では、稜線に沿って非
装飾部に流動可能な液状の封止剤を稜線に達するまで流
動させ、封止剤の内周縁と外周縁との間に開口線が当接
するようにマスクを配置する。そして、マスク側から成
形品本体の裏面側に向けて成形品本体とは異色の色調の
多数の微粒子を放出させてマスク、封止剤内周縁を含め
て稜線に囲まれた部分に第1着色層を形成する。さらに
、マスク側から成形品本体裏面側に向けて第1着色層の
色とは異色の色調の多数の微粒子を放出させてマスク、
封止剤内周縁を含めて稜線に囲まれた部分に保護コーテ
ィング層を形成した後にマスクを外し、封止剤を除去す
る。これにより装飾部は第1着色層となり、非装飾部は
透明部分となる。
【0024】請求項4記載の発明では、請求項3の第1
着色層は真空金属化処理で金属薄膜層を形成することを
特徴としている。
【0025】請求項5記載の発明では、透明成形品が、
稜線で囲まれた部分の成形品裏面に耐蝕性金属薄膜が形
成されており、そのうえに保護コーティング層が形成さ
れてなることを特徴としている。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1乃至図15を
基づいて説明する。本実施例は、図2に示す透明材料か
らなる成形品に文字(図2において「H」、「F」)1
4等の識別模様を形成するための製造方法である。なお
本実施例において「透明」は、無色透明に限定されるも
のではなく、「有色透明」、「半透明」など光を透過す
るものを含む。
【0027】以下図1に示す製造方法の工程図に基づい
て各工程を順に説明する。
【0028】(1)インジェクション成形により、透明
なメタクリル樹脂からなる成形品本体15を製造する(
図2及び図3)。このとき成形品本体15の識別模様で
ある文字あるいはマークに相当する部位の裏面に成形品
本体15の成形と同時に凹部17を形成することができ
る。この凹部が装飾部となり凹部以外の部分が非装飾部
となる。
【0029】(2)インジェクション成形時に熱や機械
的な応力でできた成形品本体15の内部応力を加熱した
後に除冷で除去するアニール処理を行う。
【0030】(3)図4に示すように、装飾部となる凹
部17と他の部分とを区画する稜線17aに沿って稜線
17aの外側に、吐出ノズル18から流動可能な液状の
封止剤19を吐出して流動させる。この封止剤19とし
ては、吐出時には自己流動可能な粘性を有し、熱、光等
のエネルギーを付与すると硬化するものが好ましく、例
えばポリウレタン樹脂、PVCゾル(プラスチゾル)、
UV硬化性樹脂等を用いることが出来る。またこの封止
剤19は、成形品本体15と離れる方向の外力を付与す
ることにより、成形品本体15から容易に剥離すること
が出来るような接着力に調合しておく。この調合は成形
品本体15の材質によって変化する。
【0031】なお、液状の封止剤19としては、物品の
表面に施された加飾部を保護し、かつこの加飾部に光学
的偏光を与える目的で広く行われているオーバーレイ法
(又は俗称「ポッティング法」とも言われる)で使用さ
れる公知の液状物を挙げることが出来る。
【0032】代表例として具体的には、加熱硬化形とし
て、流動性ポリウレタン樹脂、ゾル状塩化ビニル樹脂が
あり、UV硬化形として、ポリエステル  ポリアクリ
レート樹脂(ラジカル重合系)、エポキシ樹脂(カチオ
ン重号系)などを主体とした液状樹脂を使用することが
好ましい。
【0033】また、液体状の封止剤19を、吐出ノズル
18から吐出すると、封止剤19は自己流動して成形品
本体15の裏面上を流れて広がり、稜線17aまで達す
る。さらに封止剤19を吐出すると、封止剤19の外周
縁部19aは外方へ広がり、内周縁部19bはそのまま
稜線17bで稜線17bに接して止まる。そして、その
表面張力(界面張力)によりある一定の範囲までは稜線
17aを横切って凹部17側に流れ出すことはなく、そ
の表面は凸状を保って、正の(凸の)メニスカスを形成
する。この結果、稜線17aの外側の成形品裏面すなわ
ち、非装飾部は所定の幅をもって封止剤19によって封
止されることになる。限界の封止剤19の吐出量は、計
算値及び実験値で求められるので、稜線の高さ位置を越
えるものの限界値を越えない範囲で定め、吐出ノズル1
aの先端が文字、マーク等の稜線に沿うよう成形品本体
15と相対移動させながら自動吐出装置をコントロール
することにより所定量を吐出できる。
【0034】また封止剤19の充填状態は、CCDカメ
ラ等により、成形品本体を透過して封止剤19の形状や
範囲を検出し、画像処理して標準パターンと比較させ所
定の位置に充填されているか否かを判断し、所定の位置
に充填されていないものは、除くようにするのが好まし
い。なお、この場合、封止剤は着色したものであると形
状を検出しやすいので好ましい。
【0035】次に封止剤19が自然硬化形のもである場
合を除いて、加熱したり光を照射して封止剤を硬化させ
る。
【0036】(4)図7に示す如く、封止剤19の内周
縁部19bを含めて稜線17aで囲まれる凹部17に、
開口21aを有するマスク21を載せて、マスク21の
開口縁21bを封止剤19の表面に当接させた後に、マ
スク21側から成形品本体15に向けて多数の微粒子を
放出させて、第1着色層23を形成する。この多数の微
粒子を放出させる方法としては、金属光沢を望まれるも
のでは真空金属化処理でも良く、この場合には第1着色
層23は金属薄膜層となる。この第1着色層23は、通
常の着色塗装の場合にはスプレーコーティングなどで適
宜の色で形成され、真空金属化処理の場合は、蒸着、ス
パッタリング、イオンプレーティングなどで行われ、金
属としてはアルミニウム、クロム、クロム合金などを使
用すると白色系金属色の着色層が得られる。まチタニウ
ム合金を使用すると黄金色系金属色の着色層が得られる
。ここで形成される第1着色層の厚さは、通常の着色塗
装の場合には10μ〜80μ、真空金属化処理の場合は
数百オングストロームの単位である。
【0037】なお、上記第1着色層23を通常の塗装で
形成した場合には、第1着色層23を形成した後に、焼
付が行われる。
【0038】次に、第1着色層がアルミニウムのような
金属薄膜の場合には耐蝕性を向上する目的で図8に示す
如く、封止剤19の内周縁19bを含めてこの第1着色
層23上に保護コーティング層25を形成する。
【0039】(5)図9に示す如くマスク21を外した
後に、封止剤19を工具等を用いて成形品本体15の凹
部17から除去する。工具としては、釣針状の引っ掛け
を先端に有する工具で、その先端を封止剤19の中に差
し込み、工具を引っ張ることにより、封止剤19を剥離
する。なおこの封止剤19の剥離方法は、真空吸引、加
振動などでも良い。このとき、封止剤19のうえに形成
された第1着色層は、稜線17aに沿って破断し、成形
品本体15の裏面に形成され強固に固着した第1着色層
は剥がれることがない。また、稜線17a部に内側に向
けて第1着色層の微細な突片が残るときは、柔らかいブ
ラシ付きの吸引掃除機等で吸引除去しておくことが好ま
しい。この状態では、凹部17内には、第1着色層23
と、この第1着色層23上に保護コーティング25が形
成されている。このとき、封止剤19の内周縁19bに
付着している第1着色層23、及び保護コーティング層
25は稜線17aに沿って容易に破断して、装飾部であ
る凹部17に固着した両層23、25は剥がれることが
ない。
【0040】(6)また、図7に示す状態から、保護コ
ーティング層25を形成せずに、図10に示す如く封止
剤19を除去した後に図11に示す如く第1着色層23
上に第1着色層23の色とは異色の保護コーティング層
を兼ねた第2着色層27を形成しても良い。
【0041】以上のような製造工程を経て完成した製品
をその表面側から見ると、透明な成形品本体15を通し
て、文字などの識別部分となる凹部17の部分が着色に
より装飾部分となり、それ以外の部分は透明あるいは第
1着色層23とは異色の第2の着色層として識別でき、
図2に示すような識別模様を有する成形品が得られる。
【0042】上記成形品の製造工程においては、全体と
して製造工程が少なくなり、成形品の製造を容易かつ短
時間に行うことが出来る。またアルカリ液を使用する従
来の製造方法を湿式とすると、本発明は乾式であり、廃
液処理作業がなくなるので、環境衛生上の効果がある。
【0043】また、アルカリ液による溶解作業が不要に
なるので、成形品本体15がアルカリ液に侵されること
がなく、成形品本体15の材質の選択枝が広くなる。さ
らにアルカリ液による溶解作業が不要になるので、金属
光沢層の材質の選択枝も広くなる。
【0044】次に、図12乃至図15を用いて他の実施
例について説明する。これらの実施例は、凹部17の変
形例であり、稜線17aの変形例である。
【0045】図12に示す成形品本体15には、成形品
本体15の裏面から突設された先端部が鋭角に形成され
た壁28によって凹部29が形成されている。この凹部
29の稜線29aに沿って稜線29aの外側に封止剤1
9を流動させる。そして、少なくとも壁28で囲まれる
内部に第1着色層を形成した後に、第1着色層と共に封
止剤19を除去し、第2着色層を形成したり、保護コー
ティング層を形成したりする。
【0046】図13に示す成形品本体15には、成形品
本体15の裏面から突出された先端部が平に形成された
壁31によって凹部30が形成されている。この凹部3
0の稜線30aに沿って、封止剤19を流動させる。そ
して、壁31で囲まれる内部に第1着色層を形成した後
に、第1着色層と共に封止剤19を除去し、第2着色層
を形成したり、保護コーティング層を形成したりする。
【0047】図14に示す成形品本体15には、成形品
本体15の裏面から突設された凸部33が形成されてい
る。この凸部33の表面は複数個の凹凸が形成されてい
るとともに稜線33aを有し、その稜線33aに沿って
封止剤19を流動させる。そして凸部33の稜線33a
で囲まれる部分に第1着色層を形成した後に、封材19
を除去し、必要によっては第2着色層を形成したり、保
護コーティング層を形成したりする。
【0048】図15に示す成形品本体15の表面には、
成形品本体15にV字状の溝35が形成されている。こ
溝35の稜線35aに沿って封止剤19を沈延する。そ
して、稜線35aで囲まれる部分に第1着色層を形成し
た後に封止剤19を除去し、必要によっては第2着色層
を形成したり、保護コーティング層を形成したりする。   なお、透明な素材としては、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、あるいは無機質ガラスを用いても良い。
【0049】また、本発明において、「装飾部」と「非
装飾部」なる用語は、意匠的観点でではなく、「装飾部
」を特定の部分、「非装飾部」をその他の部分という意
味で使っている。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る透明材
料からなる成形品の製造方法によれば、製造工程が少な
くない、かつ製造作業が容易になり、また材料の選択枝
が広くなるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透明材料からなる成形品の製造方
法を示す工程図である。
【図2】透明材料でインジェクション成形された素材を
示す斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿って切断した
断面図である。
【図4】稜線に沿って封止剤を固着している状態を示す
説明図である。
【図5】稜線に沿って封止剤を固着した状態を示す平面
図である。
【図6】稜線に沿って封止剤を固着した状態を示す断面
図である。
【図7】微粒子を放出させて、第1着色層を形成してい
る状態を示す断面図である。
【図8】保護コーティング層を形成した状態を示す断面
図である。
【図9】封止剤を除去している状態を示す断面図である
【図10】第1着色層のみを凹部に形成した状態を示す
断面図である。
【図11】保護コーティングを施した状態を示す断面図
である。
【図12】形成された識別模様の稜線が異なる素材の実
施例を示す断面図である。
【図13】形成された識別模様の稜線が異なる素材の実
施例を示す断面図である。
【図14】形成された識別模様の稜線が異なる素材の実
施例を示す断面図である。
【図15】形成された識別模様の稜線が異なる素材の実
施例を示す断面図である。
【図16】従来の成形品を示す正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿って切断
した断面図である。
【図18】凹部にワニスを注入する状態を示す断面図で
ある。
【図19】素材をアルカリ液中に浸漬している状態を示
す説明図である。
【図20】従来の透明材料からなる成形品の製造方法を
示す工程図である。
【符号の説明】
15  素材 17  凹部 17a、29a、30a、31a、33a、35a  
稜線 19  封止剤 21  マスク 23  第1着色層 25  保護コーティング層 27  第2着色層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  稜線で区画された装飾部と非装飾部と
    が裏面に形成された透明材料からなる成形品の製造方法
    であって、前記稜線に沿って前記非装飾部に流動可能な
    液状の封止剤を稜線に達するまで流動させ、前記封止剤
    の内周縁部を含めて稜線でかこまれた部分に第1着色層
    を形成した後に、前記封止剤と内周縁部の第1着色層を
    除去して、稜線の外側の成形品本体の裏面を露出させる
    ことを特徴とする透明材料からなる成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】  稜線で区画された装飾部と非装飾部と
    が裏面に形成された透明材料からなる成形品の製造方法
    であって、前記稜線に沿って前記非装飾部に流動可能な
    液状の封止剤を稜線に達するまで流動させ、前記封止剤
    の内周縁部を含めて稜線でかこまれた部分に第1着色層
    を形成した後に、前記封止剤と内周縁部の第1着色層を
    除去して、稜線の外側の成形品本体の裏面を露出させ、
    稜線で囲まれた部分を含めて成形品本体の裏面に第1着
    色層の色とは異色の第2着色層を形成することを特徴と
    する透明材料からなる成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】  稜線で区画された装飾部と非装飾部と
    が裏面に形成された透明材料からなる成形品の製造方法
    であって、前記稜線に沿って前記非装飾部に流動可能な
    液状の封止剤を稜線に達するまで流動させ、前記封止剤
    の内周縁と外周縁との間に開口線が当接するようにマス
    クを配置し、前記マスク側から成形品本体裏面側に向け
    て成形品本体とは異色の色調の多数の微粒子を放出させ
    てマスク、封止剤内周縁を含めて稜線に囲まれた部分に
    第1着色層を形成し、前記マスク側から成形品本体裏面
    側に向けて第1着色層の色とは異色の色調の多数の微粒
    子を放出させてマスク、封止剤内周縁を含めて稜線に囲
    まれた部分に保護コーティング層を形成した後にマスク
    を外し、封止剤を除去することを特徴とする透明材料か
    らなる成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】  第1の着色層は真空金属化処理で金属
    薄膜層を形成する請求項3記載の透明材料からなる成形
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】  稜線で囲まれた部分の成形品裏面に耐
    蝕性金属薄膜が形成されており、そのうえに保護コーテ
    ィング層が形成されてなる透明成形品。
JP3094075A 1991-04-24 1991-04-24 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品 Pending JPH04323100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3094075A JPH04323100A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3094075A JPH04323100A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04323100A true JPH04323100A (ja) 1992-11-12

Family

ID=14100378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3094075A Pending JPH04323100A (ja) 1991-04-24 1991-04-24 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04323100A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006654A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Yoshida Seisakusho:Kk ポッティング加飾物の製造方法
JP2015514603A (ja) * 2012-02-22 2015-05-21 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 装飾成形品、及び製造方法
CN113232605A (zh) * 2021-05-13 2021-08-10 广东中骏森驰汽车零部件有限公司 一种双色注塑车标结构及其生产方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006654A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Yoshida Seisakusho:Kk ポッティング加飾物の製造方法
JP2015514603A (ja) * 2012-02-22 2015-05-21 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフトDaimler AG 装飾成形品、及び製造方法
CN113232605A (zh) * 2021-05-13 2021-08-10 广东中骏森驰汽车零部件有限公司 一种双色注塑车标结构及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3089800A (en) Foil applique structure
KR940013627A (ko) 선명하게 착색된 고광택 플라스틱 제품의 제조방법
WO1994003337A3 (en) Paint film and methods for its manufacture
JPH04323100A (ja) 透明材料からなる成形品の製造方法並びにこの方法で製造された成形品
JP2989301B2 (ja) 透明材料からなる成形品の製造方法
US1953784A (en) Decorating article surfaces
US653024A (en) Process of ornamenting hollow ware.
JPS6230030A (ja) 合成樹脂成形品の模様形成方法
JP2989297B2 (ja) 透明材料からなる成形品の製造方法
JP2893559B2 (ja) 異色塗装方法
JP2891372B2 (ja) 透明材料からなる成形品の製造方法
JPH03253437A (ja) 着色モール及びその製造方法
JPS6241796B2 (ja)
JPS63107771A (ja) ツ−ト−ン塗装方法
JPH0427629Y2 (ja)
JPS5896541A (ja) 塗装樹脂部品及びその製造方法
JPS6058008B2 (ja) 加飾成形品の製造方法
JPS61290086A (ja) 金属光沢模様を有する転写シ−ト
JPH03197110A (ja) 樹脂成形品の製造方法
JPS5940240Y2 (ja) 製版カラ−プレ−ト
JP2745394B2 (ja) キャンディトーンのツートン塗装方法
JPS63239021A (ja) モ−ルドコ−ト成形品の製造方法
GB2241907A (en) Masking
JPH0232478Y2 (ja)
JPH01108182A (ja) 着色及びまたは模様付きのコンクリート柱体およびその製造方法