JPH04321690A - インドリノスピロベンズオキサジン型の新規ホトクロミック化合物およびそれらの製造法 - Google Patents

インドリノスピロベンズオキサジン型の新規ホトクロミック化合物およびそれらの製造法

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JPH04321690A
JPH04321690A JP3349634A JP34963491A JPH04321690A JP H04321690 A JPH04321690 A JP H04321690A JP 3349634 A JP3349634 A JP 3349634A JP 34963491 A JP34963491 A JP 34963491A JP H04321690 A JPH04321690 A JP H04321690A
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JP3349634A
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Robert Guglielmetti
ロベール、ギュグリエルメッティ
Pascale Tardieu
パスカル、タルディオー
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Essilor International Compagnie Generale dOptique SA
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D498/20Spiro-condensed systems

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、有用なホトクロミック
性を示すインドリノスピロオキサジン型新規化合物に関
する。それはまた、これらの化合物の製造法ならびにそ
れらのホトクロミック性添加剤としての産業上の利用、
とりわけ透明ホトクロミック製品製造時にかかる利用に
関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化学
的にはスピロオキサジン族に属する種々のホトクロミッ
ク化合物が既知であり、次のインドリノスピロベンズオ
キサジンの式をもつものがそれらに含まれる。 【化3】 式中、R1 はアルキル基であり、インドリン核および
オキサジン核は、それらの本質的性質を乱さない種々の
置換基、とくに低級アルキル基(炭素原子数1〜5)を
有していてもよい。 【0003】しかしながら、ホトクロミック化合物製造
技術の改良ならびに既知化合物の特性とは異なった特性
を求めての新規化合物の探究はおおいに必要である。 【0004】とくに、日光により帯色しうる有機ガラス
ないしはレンズの製造という領域を考えると、たとえば
有機樹脂との相容性、帯色形態での吸収スペクトルなど
において互に相違する一方、帯色、消色の速さ、化学安
定性、多数回の帯色、消色を反復するときの使用条件に
対する抵抗性、温度変化に対する不感応性などの他の必
要な性質は十分に保持する広範囲のホトクロミック添加
剤を持つことは、有利なことである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、イン
ドリノスピロベンゾシクロジアゼン類、すなわち式Iに
相当する化合物であって、式中のAがジアゼン(アゾ)
結合−N=N−を有する環、好ましくは芳香族環にオル
ト結合したトリアザ5員環を含むもの、である。それら
は、この点で、先行技術で提案されている化合物、とく
に、分子のオキサジン部分のベンゼン核にオルト縮合し
ているAの部分が、アメリカ特許4720547が開示
しているごとき芳香族含窒素複素環であるもの、あるい
は、A部分がヨーロッパ特許出願0358774におけ
るごときベンゾフランタイプのものと、相違する。 【0006】本発明の好ましいホトクロミック化合物は
、A部分として、トリアゾロ環を有する。それらは好ま
しくは次の一般式(II)をもつ: 【化4】 式中、R6 は水素原子、フェニル基、アルキル基、と
くに炭素原子数1〜5のアルキル基、R1 はアルキル
基、とくに炭素原子数1〜8のアルキル基、とりわけメ
チル、イソプロピルなど、R2 およびR3 は同一ま
たは異って、先行技術のインドリノスピロベンズオキサ
ジン化合物で既知の各種置換基のいずれか、とくに炭素
原子数1〜5のアルキルまたはアルコキシ基、をそれぞ
れ表わす。 【0007】分子のインドリン部分およびオキサジン部
分に含まれるそれぞれのフェニル基も、それぞれ、化合
物の本質的性質を乱さない各種の置換基を1個以上有し
ていてもよい。 【0008】従って、本発明は、とくに式(II)の同
族体化合物に及ぶものであり、ここに、 R1 は、i)メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチルなどの、炭素原子数1〜8のアルキ
ル基、 ii)アリル基、フェニル基、ベルジルなどのアリール
アルキル基、炭素原子数1〜6のアルキルまたはアルコ
キシ型の置換基でモノまたはジ置換されたフェニル基、
iii )置換されていてもよいシクロヘキシルなどの
脂環式基、または iv)鎖中、O、N、Sなどのヘテロ原子を1個以上、
とくに酸、エステルまたはアルコール官能の形で、含ん
でいる脂肪族炭化水素基を表わし、 R2 およびR3 は、同一または異って、C1 〜8
 アルキル基、フェニル基、C1 〜4 アルキルおよ
び/またはC1 〜5 アルコキシでモノまたはジ置換
されたフェニル基を表わすか、または、互に結合して、
炭素原子数6〜8(インドリン複素環の3位スピラン炭
素を含めて)の環状鎖を形成する。 【0009】分子のインドリン部分のベンゼン核上に存
在可能な4個の置換基をR4 、オキサジン部分のベン
ゼン核上の可能な2個の置換基をR5 とすれば、一般
に、R4 およびR5 は同一または異って、各々独立
して、i)水素原子、アミン官能NR’R”(R’およ
びR”は、同一または異って、水素原子、アルキル基、
シクロアルキル基、フェニル基またはこれらの置換誘導
体を表わし、R’とR”とが互に結合して、置換されて
いてもよく、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよい
シクロアルキルを形成していてもよい)、 ii)R、OR、SR、CORまたはCOOR基(Rは
水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基またはアリー
ルまたはヘテロアリール基を表わす)、 iii )ハロゲン原子、C1 〜4 モノハロアルキ
ル基、CF3 などのC1 〜4 ポリハロアルキル基
、該ハロゲンはとくにCl、Br、 iv)−NO2 、CN、SCNを表わし、置換基R4
 の各々は、ホトクロミック化合物のインドリン部分の
4、5、6およよひ7位のいずれの炭素原子上にあって
もよく、残りは水素原子であり、4および5位、5およ
び6位、4および6位または6および7位にH以外の置
換基2個が存在することが好ましい。 【0010】好ましくは、R1 がC1 〜4 アルキ
ル、フェニルまたはベンジル基であり、R2 およびR
3 が、メチル、エチルなどのC1 〜5 アルキル基
およびフェニル基のなかから選ばれたものであるか、互
に結合してシクロヘキシル基を形成しており、R4 基
の各々が、水素、C1 〜2アルキル、クロロ、フルオ
ロ、ブロモ、ヨード、C1 〜2 トリハロアルキルお
よびC1 〜5 アルコキシからなる群より選ばれたも
のであり、R5 が水素原子、C1 〜4 アルコキシ
基、第三級アミノまたはハロゲンである。 【0011】本発明の化合物のうちでもとくに興味が持
たれるのは、R1 が、メチル、エチル、イソプロピル
、n−ブチルなどのC1 〜4 アルキル基、R2 お
よびR3 が同一または異って、メチル、エチルまたは
フェニル基、R4 が水素原子、メチル、メトキシまた
はクロロ、R5 が水素原子である化合物である。 【0012】本発明化合物の好適な用途としては、とく
に、一般にレーザーディスクと呼ばれているものなどの
、光学的情報記録用ディスクの製造におけるホトクロミ
ック添加剤としての使用が挙げられる。 【0013】この場合、分子のジアゼン環がプロトンを
もつこと、すなわち、とくに式IIにおいてR6 が水
素原子であることが、望ましい。 【0014】さらに、分子のインドリン部分がニトロ置
換基を、好ましくはインドリン核の5位に、有する化合
物を使用することが多くの場合に有利であることが確か
められた。とくに、式IIにおいて、置換基R4 がN
O2 であるとき、ホトクロミック発色性が顕著に向上
する。 【0015】本発明の化合物は、それ自体は既知の合成
法を用いて、下式に従ってインドリン塩基III をニ
トロソヒドロキシヘテロ芳香族化合物IVと縮合させる
工程を包含する製造プロセスにより得ることができる:
【化5】 中間体(IV)は、適当な誘導体を加水分解して相当す
るヒドロキシ誘導体とし、ついでこれをニトロソ化する
ことによって、前もって取得することができる。該適切
なヒドロキシ誘導体自体は、パラアミノフェノールから
、アセチル化、ニトロ化、NO2 のNH2 への接触
還元およびトリアゾール環形成のための縮合の順次の工
程を経て得ることができる。この段階で得られた5−ア
セトキシ−1−アセチルベンゾトリアゾールを強酸性媒
質中で脱アセチル化することにより、ニトロソ化のため
の所望の5−ヒドロキシベンゾトリアゾールとすること
ができる。 【0016】ホトクロミック組成物の調製を行うに当っ
ては、本発明の化合物を、トルエン、エタノールなどの
適当な溶媒に溶解して、ホトクロミック溶液を得ること
ができる。これらホトクロミック化合物は、適当な有機
溶媒溶液としたポリマー、コポリマーまたはポリマー混
合物中に溶解させることもできる。 【0017】かくしてそれらが本発明組成物の構成成分
となり、それら組成物を透明な有機ポリマー材料表面に
塗布するかまたはそれら材料中に導入することによって
、透明なホトクロミック製品を得ることができる。この
材料は、光学的用途向け品質のもの、とくに光学レンズ
製造に適した材料であることが好ましい。 【0018】また、それらを、やはり本発明が目的とす
るホトクロミック組成物中に導入して、それら組成物を
、ホトクロミック性プラスチックフィルム、シート、サ
ングラス用レンズなどのレンズ、ファインダー、カメラ
の光学素子、フィルターの構成に直接使用することもで
きる。 【0019】透明なホトクロミック材料および製品の製
造のための好適な本発明組成物の例は、本発明の化合物
の1種以上を下記ポリマーの1種以上と組合せて含有す
るものである:ポリオールアリルカーボネートモノマー
のポリマー、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)などのポリアルキルアクリレート、セ
ルロースアセテート、セルローストリアセテート、セル
ロールプロピオネートアセテートまたはブチレートアセ
テート、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール
、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリスチレン、スチレン−メチルメタクリ
レートコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリビニル
ブチラール。 【0020】ポリマー材料の表面またはその中に塗布ま
たは導入されるホトクロミック化合物(またはこの化合
物を含有する組成物)の品質にはとくに限定はなく、一
般には、光照射下で所望される色の強さおよびホトクロ
ミック化合物の導入または塗布に用いる方法に依存する
。その方法は、先行技術のホトクロミック化合物に適用
される多くの方法、とくに基礎材料組成物中に該化合物
を溶解または分散させるという方法または透明な支持材
料の表面または内部にホトクロミック層を形成するとい
う方法などのうちから選択することができる。 【0021】一般に、ホトクロミック化合物を多量に加
えるほど、光照射下での着色度が増す。かかる量をホト
クロミック量と呼ぶことができる。通常、光学材料に添
加されるホトクロミック化合物の量は、光学材料の全重
量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05
〜10重量%である。 【0022】かくして、紫外(UV)領域に属する光に
曝露されたときの発色とUV光に対する曝露が中断され
たときのもとの色または透明さへの復帰によって表現さ
れるホトクロミック効果が得られる。この色変化は、サ
ングラスに要求されるように、極めて多くの回数反復す
ることができる。しかも、その着色が、太陽光に曝露さ
れている間中、先行技術のホトクロミック化合物の場合
よりもよりよく持続する。 【0023】 【実施例】以下、限定を意味するものではない実施例に
よって、本発明をさらに詳しく説明する。 【0024】実施例1 トリメチルインドリノスピロベンゾトリアゾールオキサ
ジンの合成 1)5−ヒドロキシ−4−ニトロソベンゾトリアゾール
の合成 4−アセトキシ−1−アセチルアミノベンゼンp−アミ
ノフェノール0.05モルのNaOH(3M)5mL中
溶液を攪拌しながら、これに、無水酢酸15mLおよび
砕いた氷5〜10gを手早く加える。数分間激しく攪拌
する。析出したベージュ色の沈澱を集め、必要ならばク
ロマトグラフィー(溶離剤CHCl3 /CH3 OH
)により精製する。 収率:80% 融点:152℃ 分子量:193 分子式:C10H11NO3  核磁気共鳴による分析および赤外吸収分光測定により、
4−アセトキシ−1−アセチルアミノベンゼンの構造式
をもつことが分る。 【0025】4−アセトキシ−1−アセチルアミノ−2
−ニトロベンゼン 得られた4−アセトキシ−1−アセチルアミノベンゼン
1.93g(0.01モル)を少量ずつ、発煙硝酸2m
Lに、冷温(氷浴+塩、T=0〜5℃)で攪拌しながら
、加える。反応混合物をついで20〜25分間12〜1
5℃の温度に保ったのち、砕いた氷の上に注ぐ(加水分
解)。沈澱した鮮明な黄色の固体を集め、エタノールか
ら再結晶する。核磁気共鳴およびクロロホルム溶液の赤
外分光測定により分析する。 再結晶前の収率:97% 融点:142℃ 分子量:238 再結晶後の収率:68% 分子式:C10H10N2 O5  融点:144℃ 【0026】4−アセトキシ−1−アセチルアミノ−2
−アミノベンゼン 得られた4−アセトキシ−1−アセチルアミノ−2−ニ
トロベンゼン2.38g(0.01モル)、シクロヘキ
セン6mL、10%パラジウム炭(触媒量)のエタノー
ル20mL中混合物を、水素気流中で一夜還流させる。 翌日、セライト上で熱時濾過して、触媒を除く。濾液が
冷却するにつれて、白色沈澱の析出が認められる。沈澱
を集め、無水エタノールから再結晶して精製する。核磁
気共鳴および赤外分析により、4−アセトキシ−1−ア
セチルアミノ−2−アミノベンゼンであることが示され
る。 収率:64% 融点:174℃ 分子量:208 分子式:C10H12N2 O3  【0027】5−アセトキシ−1−アセチルベンゾトリ
アゾール 4−アセトキシ−1−アセチルアミノ−2−アミノベン
ゼン2.08g(0.01モル)、濃塩酸1.9mL、
蒸留水10mLの溶液を0℃に保っておいて、これに、
極めてゆっくりと、亜硝酸ナトリウムNaNO2 0.
7g(0.01モル)の蒸留水2.7mL中溶液を加え
る。添加につれて、橙色の沈澱が生じる。これを濾過に
より集め、水洗する。 収率:94% 融点:125℃ 分子量:219 分子式:C10H9 N3 O3  【0028】5−ヒドロキシベンゾトリアゾール塩酸塩
5−アセトキシ−アセチルベンゾトリアゾール2.19
g(0.01モル)と濃塩酸7mLの混合物を還流させ
て、完全に溶解させる。ついで、溶液を低温(0℃)に
冷却する。沈澱が生じるので、これを集めて、蒸留水で
洗う。 収率:65% 融点:220℃ (分献値:225℃) 分子量:171.5 分子式:C6 H5 N3 O 【0029】5−ヒドロキシ−4−ニトロソベンゾトリ
アゾール 5−ヒドロキシベンゾトリアゾール塩酸塩1.72g(
0.001モル)の蒸留水5mL中溶液を塩+氷浴によ
り0℃に保ちながら、これに、NaNO2 0.69g
(0.001モル)と蒸留水5mLの混合物を15分間
にわたって加える。添加終了後、低温で1時間攪拌を続
ける。生じた橙黄色の固体を濾取し、乾燥する。 収率:95% 分子量:164 分子式:C6 H4 N4 O2  【0030】2)トリメチルインドリノスピロベンゾト
リアゾロオキサジンの合成 無水エタノールからなる溶媒20mL中のインドリン塩
基1,3,3−トリメチル−2−メチレンインドリン0
.003モルを還流させる。溶媒60mLに懸濁させた
5−ヒドロキシ−4−ニトロソベンゾトリアゾール0.
003モルを徐々に加える(1時間30分で添加)。還
流を2時間30分続行する。反応の進行につれて、水が
、溶媒と共沸混合物を形成して除去される(ディーン・
スターク装置を装着)。反応終了後、22重量%に相当
する未反応の出発ニトロソ体を回収する。得られた生成
物をシリカクロマトグラフィーにより精製する。エーテ
ル/酢酸エチル混合物からなる溶離剤を用いる。構造式
IIにおいてR1=R2 =R3 の全てが−CH3 
であるものに相当する。 分子量:319 分子式:C18H17N5 O 【0031】実施例2 イソプロピルジメチルインドリノスピロベンゾトリアゾ
ールオキサジンの合成 実施例1の生成物とインドリン塩基1−イソプロピル−
2−メチレン−3,3−ジメチルインドリンとの縮合を
、実施例1と同様にして行う。かくして、式IIにおい
てR1 がイソプロピル、R2 およびR3 が共にメ
チルであるイソプロピルジメチル同族体を得る。 収率:6%      原料回収:20%融点:196
.5〜197℃ 分子量:347 分子式:C20H21N5 O 【0032】実施例3 実施例1および2の化合物(R6 =H)のホトクロミ
ック性を調べる。用いる手法は、閃光光分解によって行
うもので、400〜650nm帯域における開環型(ホ
トメロシアニン)の吸収スペクトルならびにその経時変
化を記録できるものである。すなわち、下記を求める:
Ao:光分解後の極大光学濃度、 KΔ:退色の速度定数(単位s−1)、ならびに、肩の
波長λeおよび吸収極大の波長λmax(単位ナノメー
トル)。 【0033】1)トルエン中での測定 測定は、温度25℃で行う。5KVでの光分解のエネル
ギーは約60ジュールである。Aoは、2.5×105
 モル/Lの濃度に対するものをとる。次の結果が得ら
れる: 実施例1の化合物: Ao=0.14、  KΔ=0.17s−1。 実施例2の化合物: Ao=0.37、  KΔ=0.18s−1。 技術水準との比較のため、下記の系列VおよびVIのデ
ータを示す。 【化6】 (系列V) 【化7】 (系列VI)トルエンを溶媒に選ぶことにより、吸収ス
ペクトルから抜粋した次の特性波長が得られる:系列(
V)の場合、曲線の肩に対応する波長(λe)は564
nm、吸収極大での波長の値に相当する極大波長(λm
ax)は594nmである。 系列(VI) の場合:λe=561nm、λmax=
590nm。 本発明の化合物(R6 =H)、すなわち、【化8】 の場合、 R1 =CH3 のとき:λe=595nm、λmax
=563nm、 R1 =i−C3 H7 のとき、λe=598nm、
λmax=563nm。 対照とした先行技術化合物の場合、より長波長で極大吸
収が得られるが、本発明の化合物では事情が逆であるこ
とが、認められる。 【0034】2)溶媒の影響 測定を順次、シクロヘキサン(a)、トルエン(b)、
ジメチルスルホキシド(c)中で行う。対照として、既
知化合物である式 【化9】 のスピロ(インドリン−フェナンスレノオキサジン)を
選ぶ。次のデータが得られる: 溶媒(a)中:λe=528nm、λmax=558n
m、 溶媒(b)中:λe=538nm、λmax=574n
m、 溶媒(c)中:λe=552nm、λmax=591n
m。 この化合物の場合、開環形の吸収スペクトルは、溶媒が
どれであっても同じである。 【0035】これに対し、本発明の化合物は、その開環
形の吸収スペクトルが環境、とくに溶媒に対して顕著に
敏感である。吸収極大Aoが、無極性媒質中では短波長
にあり、極性(とくに非プロトン性二極性)媒質中では
その逆である。R1 =i−C3 H7 、R6 =H
、R2 =R3 =CH3 、R4 =R5 =H(実
施例2)のとき、次が得られる: 溶媒(a)中で:λe=595nm、λmax=563
nm、 溶媒(b)中で:λe=598nm、λmax=565
nm、 溶媒(c)中で:λe=569nm、λmax=604
nm。 【0036】非プロトン性二極性溶媒中では、光分解用
閃光のあとで得られるスペクトルは長波長で吸収極大を
呈し、そののち異常な推移を示すことが認められる。す
なわち、ジメチルスルホキシド中25℃で250ms(
ミリ秒)間インターコンバージョン(相互転換)現象が
観察され、これは吸収帯の倒置(転位)として表われる
。 【0037】しかも、このようにして得られる新規スペ
クトル(無極性媒質中で記録されるものと比較しての)
は、通常の熱消色に相当する時間内に減退する。 【0038】このような現象(光励起に続くλmaxの
速かな変化)は、情報蓄積の分野(コンピューターのメ
モリー、光学ディスク)で応用できるものである。 【0039】本発明が、上記の実施例における特定の記
述によって、あるいは本発明を説明するために選んだ特
定の実施態様の細部によって、何ら限定されるものでは
ないことはもちろんである。操作条件に関し、また成分
、反応試薬の種類、割合に関し、本発明の枠を外れるこ
となしに、種々の変更が可能である。 【0040】 【発明の効果】インドリノスピロベンゾシクロジアゼン
骨格を有し、有用なホトクロミック性を示す新規化合物
が得られる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インドリノスピロベンゾシクロジアゼン骨
    格を有することを特徴とするインドリノスピロオキサジ
    ン族の新規ホトクロミック化合物。
  2. 【請求項2】分子のオキサジン部分が芳香族環にオルト
    縮合したトリアザ環を含んでいることを特徴とする請求
    項1記載の新規化合物。
  3. 【請求項3】ベンゾトリアゾール基を含んでいることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の新規化
    合物。
  4. 【請求項4】次式(II)で表わされることを特徴とす
    る請求項1記載の新規化合物。 【化1】 (式中、R6 は水素原子、フェニル、アルキル基、と
    くに炭素原子数1〜5のアルキル基を、R1 は、i)
    メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
    チルなどの、炭素原子数1〜8のアルキル基、ii)ア
    リル基、フェニル基、ベルジルなどのアリールアルキル
    基、炭素原子数1〜6のアルキルまたはアルコキシ型の
    置換基でモノまたはジ置換されたフェニル基、iii 
    )置換されていてもよいシクロヘキシルなどの脂環式基
    、または iv)鎖中、O、N、Sなどのヘテロ原子を1個以上、
    とくに酸、エステルまたはアルコール官能の形で、含ん
    でいる脂肪族炭化水素基を表わし、 R2 およびR3 は、同一または異って、C1 〜8
     アルキル基、フェニル基、C1 〜4 アルキルおよ
    び/またはC1 〜5 アルコキシでモノまたはジ置換
    されたフェニル基を表わすか、または、互に結合して、
    炭素原子数6〜8(インドリン複素環の3位スピラン炭
    素を含めて)の環状鎖を形成する。)
  5. 【請求項5】R6 が水素原子であることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の新規化合物。
  6. 【請求項6】分子のインドリン部分のフェニル核上に1
    〜4個の置換基R4 を、および/または、オキサジン
    部分のフェニル核上に1または2個の置換基R5 を有
    し、R4 およびR5 は、同一または異って、各々、
    i)水素原子、アミン官能NR’R”(R’およびR”
    は、同一または異って、水素原子、アルキル基、シクロ
    アルキル基、フェニル基またはこれらの置換誘導体を表
    わし、R’とR”とが互に結合して、置換されていても
    よく、1個以上のヘテロ原子を含んでいてもよいシクロ
    アルキルを形成していてもよい)、 ii)R、OR、SR、CORまたはCOOR基(Rは
    水素原子、炭素原子数1〜6のアルキル基またはアリー
    ルまたはヘテロアリール基を表わす)、 iii )ハロゲン原子、C1 〜4 モノハロアルキ
    ル基、CF3 などのC1 〜4 ポリハロアルキル基
    、該ハロゲンはとくにCl、Br、 iv)−NO2 、CN、SCNを表わし、置換基R4
     の各々は、ホトクロミック化合物のインドリン部分の
    4、5、6およよひ7位のいずれの炭素原子上にあって
    もよく、残りは水素原子であり、4および5位、5およ
    び6位、4および6位または6および7位にH以外の置
    換基2個が存在することが好ましいものであることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の新規化合物。
  7. 【請求項7】R1 がC1 〜4 アルキル、フェニル
    またはベンジル基であり、R2 およびR3 が、メチ
    ル、エチルなどのC1 〜5 アルキル基およびフェニ
    ル基のなかから選ばれたものであるか、互に結合してシ
    クロヘキシル基を形成しており、R4 基の各々が、水
    素、C1 〜2 アルキル、クロロ、フルオロ、ブロモ
    、ヨード、C1 〜2 トリハロアルキルおよびC1 
    〜5 アルコキシからなる群より選ばれたものであり、
    R5 が水素原子、C1 〜4 アルコキシ基、第三級
    アミノまたはハロゲンであることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかに記載の新規ホトクロミック化合物。
  8. 【請求項8】R1 がメチルまたはイソプロピル基であ
    り、R2 およびR3 が各々メチル基を表わすことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の新規ホトク
    ロミック化合物。
  9. 【請求項9】分子のインドリン部分がインドリン基上に
    、とくに5位に、ニトロ置換基を有することを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の新規ホトクロミック
    化合物。
  10. 【請求項10】請求項の一般式(II)で表わされ、基
    R4 が5位のNO2 であることを特徴とする請求項
    9記載の新規ホトクロミック化合物。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の化合
    物の少なくとも1種をホトクロミック量含有する光学レ
    ンズ用ホトクロミック組成物。
  12. 【請求項12】次式 【化2】 に従って、インドリン塩基III をニトロソヒドロキ
    シヘテロ芳香族化合物IVと縮合させる工程を含むこと
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の化合物
    を製造する方法。
  13. 【請求項13】該ニトロソヒドロキシヘテロ芳香族化合
    物が、パラアミノフェノールからアセチル化、ニトロ化
    、NO2 のNH2 への接触還元およびトリアゾール
    環形成のための縮合の順次の各工程を経て得られた誘導
    体を加水分解し、生じたヒドロキシ誘導体をニトロソ化
    して得られた5−ヒドロキシ−4−ニトロソベンゾトリ
    アゾールであることを特徴とする請求項12記載の方法
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