JPH04321681A - 化合物es−242−7およびes−242−8 - Google Patents

化合物es−242−7およびes−242−8

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JPH04321681A
JPH04321681A JP6202591A JP6202591A JPH04321681A JP H04321681 A JPH04321681 A JP H04321681A JP 6202591 A JP6202591 A JP 6202591A JP 6202591 A JP6202591 A JP 6202591A JP H04321681 A JPH04321681 A JP H04321681A
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JP
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compound
medium
culture
silica gel
eluted
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Withdrawn
Application number
JP6202591A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Toki
眞一郎 土岐
Mika Nozawa
野沢 美香
Mayumi Koda
好田 真由美
Yutaka Saito
裕 斎藤
Isao Kawamoto
勲 川本
Katsuhiko Ando
勝彦 安藤
Yuzuru Matsuda
譲 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヴァーティシリウム(
Verticillium)属に属する微生物により生
産され、神経細胞保護作用、神経変性障害および痴呆症
の治療におけるN−メチル−D−アスパラギン酸レセプ
ター拮抗作用を有する化合物ES−242−7およびE
S−242−8に関する。かかる拮抗剤は、卒中、低血
糖症、一過性虚血性脳発作、心肺手術または心停止時の
脳虚血、周産期窒息、てんかん、ハンチントン舞踏病、
アルツハイマー症、脳性まひ、オリーブ橋小脳萎縮症、
ならびに溺水、脊髄損傷などの無酸素症のような病的状
態における神経変性障害の予防及び治療のために使用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】微生物が生産するN−メチル−D−アス
パラギン酸レセプター拮抗作用を有する化合物として、
化合物ES−242−1〜5が本出願人により出願され
ている(特願平2−133322号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
たN−メチル−D−アスパラギン酸レセプター拮抗作用
を有する新規生理活性物質を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式(I
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 およびR2 は異なって、
水酸基または水素を表わす)で表わされる化合物ES−
242−7およびES−242−8を提供することがで
きる。該化合物はヴァーティシリウム属に属する微生物
を培養することにより得ることができる。以下に本発明
を詳細に説明する。
【0007】上記式(I)で表わされる化合物において
、R1 が水酸基およびR2 が水素である化合物をE
S−242−7、R1 が水素およびR2 が水酸基で
ある化合物をES−242−8とそれぞれ命名する。化
合物ES−242−7およびES−242−8の理化学
的性質を以下に示す。 (i)ES−242−7 性  状  :  白色粉末 分子式  :  C32H34O9 分子量  :  562 マススペクトル(EI):  m/z:562(M+ 
)高分解能マススペクトル(EI): 実測値    562.2171 計算値    562.2200(C32H34O9)
融  点  :  158〜159℃ 比旋光度  :〔α〕D 25=+108°(c=0.
16, クロロホルム) 赤外部吸収スペクトル:(KBr錠剤)(cm−1)3
410, 1625, 1580, 1460, 13
80, 1360, 1345, 1260, 121
5, 1205, 1155, 1095 紫外部吸収スペクトル:(メタノール)λmax (n
m) 239 (ε 93400), 308(ε 9
700), 352(ε8700)1H−NMRスペク
トル: (400MHz, CDCl3)  1.26
(3H, d), 1.28(3H, d), 2.5
1(1H, bs), 2.52(1H, bs), 
3.00(1H, dd), 3.44(3H, s)
, 3.62(1H, q), 3.74(3H,s+
 1H), 3.78(1H, m), 4.05(3
H, s), 4.16(3H, s), 4.75(
1H, d), 4.84(1H, d), 5.12
(1H, d), 5.27(1H, d), 5.9
7(1H, d), 6.14(1H, s), 6.
46(1H, d), 6.71(1H, s), 9
.39(1H, s), 9.48(1H,s) 13C−NMR スペクトル (100MHz, CD
Cl3) 17.0(q), 21.6(q), 36
.3(t), 55.2(q), 56.3(q)x2
, 57.1(q), 64.9(t), 65.1(
t), 66.4(d), 70.5(d), 73.
6(d), 93.5(d),98.0(d), 98
.5(d), 109.6(s), 110.5(s)
, 114.3(s), 114.4(s), 114
.8(d), 115.6(s), 122.8(s)
, 135.3(s), 135.6(s), 135
.7(s), 136.3(s), 149.3(s)
, 149.5(s), 154.5(s), 157
.3(s) ×2, 157.6(s)呈色反応:I2
 に陽性
【0008】(ii)ES−242−8性  状  :
  白色粉末 分子式  :  C32H34O9 分子量  :  562 マススペクトル(EI):  m/z:562(M+ 
)高分解能マススペクトル(EI): 実測値    562.2188 計算値    562.2200(C32H34O9)
融  点  :  162〜163℃ 比旋光度  :  〔α〕D 25=+5°(c= 0
.16,  クロロホルム) 赤外部吸収スペクトル(KBr錠剤)(cm−1) 3
420, 1625, 1605, 1575, 14
50,1375, 1355, 1300, 1195
, 1145, 1105, 1080 紫外部吸収スペクトル:(メタノール)λmax (n
m) 239(ε103000), 314(ε 10
800), 346(ε9300)1H−NMRスペク
トル: (400MHz, CDCl3 ) 1.16
(3H, d), 1.32(3H, d), 1.8
8(1H, bs), 2.13(1H, dd), 
2.28(1H, dd), 3.47(3H, s)
,3.68(1H, dq), 3.72(3H,s)
,3.76(1H, m), 4.04(3H, s+
1H), 4.17(3H, s), 4.73(1H
, d), 4.84(1H, d),5.12(1H
, d), 5.20(1H, d), 5.99(1
H, d), 6.40(1H, d), 6.58(
1H, s), 6.75(1H, s), 9.41
(1H, s), 9.45(1H, s) 13C−NMR スペクトル: (100MHz, C
DCl3)  16.8(q), 21.5(q), 
34.5(t), 55.1(q), 56.3(q)
x2, 57.0(q), 64.7(t), 65.
2(t), 68.1(d), 70.4(d), 7
3.7(d),94.5(d), 96.8(d), 
98.0(d), 109.3(s), 110.6(
s), 114.0(s), 114.3(s), 1
15.3(s) ,116.7(d), 121.4(
s), 134.9(s), 135.1(s), 1
35.3(s), 137.5(s), 149.1(
s), 149.4(s), 154.0(s), 1
57.0(s), 157.1(s), 157.5(
s).呈色反応  :I2 に陽性なお以上のデータは
、下記の機器により測定した。 融点:柳本製作所  ミクロ融点測定装置赤外部吸収ス
ペクトル:島津製作所 IR−27G  赤外分光光度計 紫外部吸収スペクトル:日立製作所 200−20型ダブルビーム分光光度計NMRスペクト
ル:ブルッカー社 AM−400核磁気共鳴装置 旋光度:日本分光  DIP−370 デジタル旋光計 マススペクトル:日立製作所 M−80B質量分析計 以上のデータよりES−242−7およびES−242
−8はそれぞれ新規化合物であることが判明した。
【0009】つぎに、各種展開剤によるES−242−
7およびES−242−8の薄層クロマトグラフィーの
Rf値を第1表に示す。検出はヨウ素反応もしくは25
3.7nmの紫外線照射法により行った。
【0010】
【表1】
【0011】実験1 薄層:キーゼルゲル60F254 (メルク社製、Ar
t.5628) 展開溶媒:ヘキサン:アセトン=3:2展開方法:室温
、上昇法、15〜60分実験2 薄層:RP−18(メルク社製、Art.13724)
展開溶媒:100%メタノール 展開方法:室温、上昇法、15〜60分つぎに、ES−
242−7およびES−242−8の生理活性について
、N−メチル−D−アスパラギン酸レセプター拮抗作用
を試験例で説明する。
【0012】試験例1    結合試験ラット脳に対す
るN−〔1−(2−チエニル)シクロヘキシル〕−3,
4−[3H]ピペリジンの試験管内結合性を、Vign
onら[ブレイン  リサーチ(Brain Rese
arch)280, 194−197 (1983)〕
の修正法に従い、ラット大脳破砕物を用いて測定し、結
合を50%阻害するのに必要な濃度(IC50)を算出
した。
【0013】結果を第2表に示す。
【0014】
【表2】
【0015】つぎに、ES−242−7およびES−2
42−8の製造法について説明する。ES−242−7
およびES−242−8は、ヴァーティシリウム属に属
し、ES−242−7、およびES−242−8生産能
を有する微生物を培地に培養し、培養液中にES−24
2−7およびES−242−8を生成蓄積させ、該培養
物からES−242−7およびES−242−8を採取
することによって得ることができる。
【0016】ES−242−7およびES−242−8
生産性微生物としてはヴァーティシリウム属に属し、E
S−242−7およびES−242−8生産能を有する
ものであればいずれの微生物でも用いることができる。 また、これらの菌株を人工的変異方法、たとえば紫外線
照射、X線照射、変異誘導剤処理などによって変異させ
た変異株あるいは自然的に変異した変異株などでもES
−242−7およびES−242−8生産能を有してい
れば本発明に用いることができる。具体的に好適な例と
しては、ヴァーティシリウム・スピーシーズ(Vert
icillium sp.)  SPC−15898株
があげられる。
【0017】ヴァーティシリウム・スピーシーズ  S
PC−15898株の菌学的性質は次の通りである。 (1)肉眼的観察 麦芽エキス寒天培地を用いて、20℃で培養したとき、
集落の直径は培養10日目で13〜16mmに達する。 集落表面は白色綿毛状で、裏面は、淡橙色を呈する。
【0018】バレイショ・ブドウ糖寒天培地を用いて、
20℃で培養したとき、集落の直径は培養10日目で1
6〜19mmに達する。集落表面は白色綿毛状で、裏面
はくすんだ暗褐色を呈する。本菌株の至適生育温度は1
0〜33℃であり、20〜28℃で最も良好に生育する
。 生育しうるpHは2〜11で至適生育pHは6〜8であ
る。 (2)麦芽エキス寒天培地上で培養したときの本菌株の
光学顕微鏡的観察菌糸は隔壁を有し、無色、平滑でよく
分岐する。菌糸が束状になることはほとんどない。フィ
アライドは単生あるいは気中菌糸に輪生する。しばしば
、気中菌糸から分生子柄が立ち上がり、1〜3回程度分
岐することもあり、その先端にフィアライドを3〜5本
形成する。フィアライドは、無色、平滑で、きり状ある
いは倒棍棒形を呈し、先端になるにしたがい細くなる。 フィアライドの長さは8〜23μmで、幅は最も広いと
ころで1.5〜2μmであり先端は細く、幅0.3〜0
.5μmである。分生子の個体発生様式は内生出芽型で
あり、分生子はフィアライド先端に集塊となって固まる
。分生子の長軸はフィアライドの縦軸に斜めあるいは直
角に位置する。フィアロ型分生子は、単細胞、無色、平
滑で、楕円形、長楕円形、倒卵形あるいは側面がくぼん
だ楕円形を呈し、その両端はわずかに丸みを帯びる。分
生子の長さは、3.5〜5μmで、幅は1〜2μmであ
る。厚膜胞子は形成されない。本菌株は、上述したアナ
モルフ(anamorph)のみ観測され、テレオモル
フ(teleomorph)は観測されない。
【0019】以上の菌学的性質から、本菌の分類学上の
位置をウォルター・ガムス(WalterGams)著
の「セファロスポリウム−アールティゲ・シメルピルツ
ェ(ヒフォミセテス)(Cephalosporium
−artige Schimmelpilze(Hyp
homycetes) )」(Gustav Fisc
her Verlag, Stuttgart, 19
71年)に従って検索した結果、本菌株は、ヴァーティ
シリウム属に属することが認められた。本菌株を”ヴァ
ーティシリウム・スピーシーズ(Verticilli
um sp.)SPC−15898”と命名し、ブダペ
スト条約にもとづき平成1年9月20日付で微工研条寄
第2604号(FERMBP−2604)として、工業
技術院微生物工業技術研究所に寄託した。
【0020】微生物の培養に際しては糸状菌の培養に用
いられる通常の培養方法が適用される。用いられる培地
は菌の資化しうる炭素源、窒素源、無機物などを程よく
含有する培地であれば天然培地、合成培地いずれでも用
いられる。炭素源としては、グルコース、フラクトース
、シュークロース、スタビロース、澱粉、デキストリン
、マンノース、マルトース、糖蜜などの炭水化物、クエ
ン酸、リンゴ酸、酢酸、フマール酸などの有機酸、メタ
ノール、エタノールなどのアルコール、メタン、エタン
、プロパン、n−パラフィンなどの炭化水素、グルタミ
ン酸などのアミノ酸あるいはグリセロールなどが用いら
れる。
【0021】窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウムな
どのアンモニウム塩、アスパラギン酸、グルタミン、シ
スチン、アラニンなどのアミノ酸、尿素、ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチープ・リ
カー、大豆粉、綿実粕、大豆カゼイン、カザミノ酸、フ
ァーマメディアなどが用いられる。
【0022】無機物としてはリン酸一水素カリウム、リ
ン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、硫酸
コバルト、硫酸亜鉛、パントテン酸カルシウム、モリブ
デン酸アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、塩化コバルト、食塩などが
用いられる。
【0023】その他必要に応じて培地にビタミン、サイ
アミンなど菌体の増殖あるいはES−242−7および
ES−242−8の生産性を促進する物質を加えること
もできる。用いられる微生物が特定の物質を要求する場
合は、生育に必要な物を加えることが必要である。
【0024】培養は振盪培養法、通気攪拌培養法などに
より、温度20−40℃、pH中性付近で行われる。3
〜15日の培養によって、ES−242−7およびES
−242−8の蓄積は最大に達する。培養物中に、蓄積
したES−242−7およびES−242−8を培養液
から単離採取するに際しては、通常の生理活性物質の培
養液から採取する方法が適用される。
【0025】すなわち、アセトン、メタノールなどの有
機溶媒による菌体成分の抽出、ろ過、遠心分離などによ
る菌体除去、吸着樹脂、シリカゲル、シラナイズドシリ
カゲル、逆層シリカゲル、アルミニウム、セルロース、
ケイ藻土、ケイ酸マグネシウム、ゲルろ過剤、イオン交
換樹脂などを用いるカラムクロマトグラフィーもしくは
薄層クロマトグラフィーによる活性物質の吸脱着処理、
適当な溶媒系による分配などによってES−242−7
およびES−242−8は単離される。
【0026】培養液からES−242−7およびES−
242−8を単離する一例は次の通りである。培養液を
ろ過もしくは遠心分離することによって培養液上清を得
る。得られた培養液上清を吸着樹脂で吸着後、適当な溶
媒を用いて溶出する。溶出液を減圧濃縮することにより
溶剤を除去し水溶液とする。ついで、この水溶液に水と
混和しない溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、ヘキ
サンなどを添加して抽出する。
【0027】抽出液を減圧下濃縮し、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーで処理して活性物質を吸着する。つ
いで、クロロホルムなどの適当な溶剤で溶出し、溶出液
を減圧下で濃縮し、逆相シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで活性画分を吸着し適当な溶媒で溶出することに
より、ES−242−7およびES−242−8が得ら
れる。
【0028】上記精製工程中のES−242−7および
ES−242−8の検出は、蛍光剤入りシリカゲル(キ
ーゲルゼルF254 、メルク社製)を用いた薄層クロ
マトグラフィーに付し、ヨウ素反応または253.7n
mの紫外線照射法により行う。
【0029】
【実施例】実施例1 種菌として、ヴァーティシリウム・スピーシーズ(Ve
rticillium  sp.)SPC−15898
を用い、第一種培地としてV8野菜ジュース(キャンベ
ル社製)20ml/dlおよび炭酸カルシウム0.3g
/dl(pH6.4)の組成からなる培地を用いた。種
菌1白金耳を250ml容三角フラスコに入れた上記第
一種培地40mlに植菌し、25℃で4日間振盪培養し
た(第一種培養)。
【0030】第一種培養により得られた培養液(第一培
養液)30mlを2l容バッフル付三角フラスコに入っ
た300mlの第二種培地に植菌した。第二種培地の組
成は第一種培地の組成と同じである。第二種培養は25
℃で2日間行った。得られた第二種培養液1.8lを2
00l容培養タンクに入った100lの第三種培地に植
菌した。第三種培地の組成は第一種培地の組成と同じで
ある。第三種培養は25℃で2日間行った。得られた第
三種培養液100lを2kl容培養タンクに入った10
00lの主発酵培地に植菌した。主発酵培地として、グ
ルコース 2.0g/dl、ペプトン2.0g/dl、
ポテトスターチ2.0g/dl、リン酸二水素カリウム
0.05g/dl、リン酸マグネシウム 0.05g/
dl(pH6.0)の組成からなる培地を用いた。主発
酵培養は25℃で4日間攪拌培養により行った。
【0031】得られた発酵終了液1000lをケイ藻土
80kgを加え、ろ過した。分別した菌体に600lの
n−プロパノールを加え攪拌後再びろ過した。ろ液を1
200lの水で希釈し、ダイアイオンHP−20(三菱
化成社製)カラム(60l)に通塔後、200lの60
%メタノールで洗浄し、アセトン250lで溶出した。 溶出画分を減圧濃縮し、20lのヘキサンで抽出した。 水層にさらに10lの酢酸エチルを加え2回抽出した。 酢酸エチル層を減圧濃縮したものの一部(37.1g)
を少量のクロロホルムに溶解し、クロロホルムを用いて
充填した2lのシリカゲルカラム(Art.7734、
メルク社製)の上端にのせ、クロロホルムで溶出した。 溶出液を1lずつ分取すると、フラクション番号4から
6にES−242−7が、フラクション番号7にES−
242−8が溶出された。フラクション番号4から6を
集め、減圧下で濃縮乾固すると7gの油状物質が得られ
た。この油状物質を少量のクロロホルムに溶解し、少量
のケイ藻土を加え減圧乾固したものをヘキサン:アセト
ン(9:1)を用いて充填したシリカゲルカラム(ワコ
ーゲル、和光純薬社製)500mlの上端にのせ、ヘキ
サン:アセトン(8:2)混合溶液で洗浄した後、6l
の酢酸エチルで溶出した。溶出液を濃縮乾固すると1.
8gの褐色油状物が得られた。これを、少量の酢酸エチ
ルに溶解した後、4℃で放置すると無色結晶が生成した
。 この結晶をろ過により除去した後、結晶母液を濃縮乾固
し少量のケイ藻土に吸着し、ヘキサン:アセトン(7:
3)で充填した300mlのシリカゲルカラム(Art
.9385、メルク社製)の上端にのせヘキサン:アセ
トン(7:3)で溶出した。溶出液を17mlずつ分取
すると、フラクション番号51から67にES−242
−7が溶出された。この画分を集め、同様のシリカゲル
カラムクロマトグラフィー300mlに付し、ES−2
42−7を含む画分を濃縮乾固し、75%メタノールで
充填した150mlの逆相シリカゲルカラム(YMC−
ODS、山村化学社製)の上端に同担体に吸着させた状
態でのせ、75%メタノ−ルで溶出した。溶出の際に、
溶出液の242nmの吸光度を分光光度計(UVIDE
C−100−III、日本分光社製)で検出しながら吸
光度のピ−クを分取すると親ピ−クのあとに出現する小
さなピ−クにES−242−7が溶出された。この画分
を濃縮乾固するとES−242−7の白色粉末が6.3
mg得られた。
【0032】また、最初のシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで得られたES−242−8をふくむ画分(フ
ラクション番号7)を濃縮乾固すると13.5gの油状
物が得られた。これを少量のケイ藻土に吸着させた後、
ヘキサン:アセトン(7:3)を用いて充填したシリカ
ゲルカラム(Art.9385、メルク社製)600m
lの上端にのせ、ヘキサン:アセトン(7:3)で溶出
した。 溶出液を20mlずつ分取すると、フラクション番号1
40から210にES−242−8が溶出された。この
画分を集め、同様にシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー200mlに付し、ES−242−8を含む画分を濃
縮乾固すると54.4mg得られた。これを75%メタ
ノールを用いて充填した150mlの逆相シリカゲルカ
ラム(YMC−ODS、山村化学社製)の上端に、同担
体に吸着させた状態でのせ、75%メタノールで溶出し
た。溶出の際に、溶出液の305nmの吸光度を分光光
度計(UVIDEC−100−III、日本分光社製)
を用いて検出すると2種の独立したピ−クが得られ、そ
れぞれを分取した。遅れて溶出されるピ−クを集めて濃
縮するとES−242−8の無色粉末が27mg得られ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、N−メチル−D−アス
パラギン酸レセプター拮抗作用を有する化合物ES−2
42−7およびES−242−8を提供することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は異なって、水酸基または
    水素を表わす)で表わされる化合物ES−242−7お
    よびES−242−8。
JP6202591A 1991-02-25 1991-03-26 化合物es−242−7およびes−242−8 Withdrawn JPH04321681A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998007705A1 (en) * 1996-08-20 1998-02-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. Naphtholactams and lactones as bone morphogenetic protein active agents

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998007705A1 (en) * 1996-08-20 1998-02-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. Naphtholactams and lactones as bone morphogenetic protein active agents
US6030967A (en) * 1996-08-20 2000-02-29 Takeda Chemical Industries, Ltd. Naphtholactams and lactones as bone morphogenetic protein active agents

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