JPH0432164Y2 - - Google Patents

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JPH0432164Y2
JPH0432164Y2 JP3020588U JP3020588U JPH0432164Y2 JP H0432164 Y2 JPH0432164 Y2 JP H0432164Y2 JP 3020588 U JP3020588 U JP 3020588U JP 3020588 U JP3020588 U JP 3020588U JP H0432164 Y2 JPH0432164 Y2 JP H0432164Y2
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hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、工具、工作物等の被保持物を保持す
るためのハイドロリツクホルダに関する。
従来の技術 従来から使用されているハイドロリツクホルダ
として、例えば実公昭61−3552号公報に記載され
ているものがある。このハイドロリツクホルダ
は、(a)断面形状が円形の嵌合部を備えたホルダ本
体と、(b)円筒状をなし、一端に半径方向外向きま
たは内向きのフランジを備え、中間部にそのフラ
ンジの延び出す方向に向かつて開いた幅広の円環
溝を備えたスリーブと、(c)そのスリーブがホルダ
本体の嵌合部と液密に嵌合して円環溝の開口が前
記ホルダ本体に閉塞されることにより形成された
液圧室とを備えており、液圧室の液圧が上昇させ
られると、円環溝の底壁を構成する薄肉部が膨出
して被保持物に密着し、これを保持するようにな
つている。スリーブが半径方向外向きのフランジ
を備えている場合には、液圧室が薄肉部の外側に
形成され、薄肉部が内側に向かつて膨出させられ
るので、被保持部が棒状であるドリル等の被保持
物を外側から保持するのに使用される。また、ス
リーブが内向きのフランジを備えている場合に
は、液圧室が薄肉部の内側に形成されて薄肉部が
外向きに膨出させられるので、被保持部がリング
状の被保持物等を内側から保持するのに使用され
る。また、ホルダ本体の嵌合部をテーパ面として
被保持物のテーパ面と嵌合すれば、より強固に被
保持物を保持することができる。
さらに、ホルダ本体に円環溝が形成され、ここ
に薄肉円筒がシーム溶接されることによつて液圧
室が形成されるハイドロリツクホルダも知られて
いる。
つまり、ハイドロリツクホルダは、被保持物と
嵌合される円形断面の嵌合部に、背面に沿つて環
状の液圧室が形成された円筒状薄肉部を有し、液
圧室の液圧上昇に伴う薄肉部の膨出により被保持
物を保持するものなのである。
これらのハイドロリツクホルダを長期間使用し
ていると、ホルダの被保持物を保持する力が低下
してしまう場合がある。これは、液圧室内の作動
液に溶解していた気体がホルダ使用時の摩擦熱等
によつて気泡となり、この気泡のために液圧室の
液圧が十分に高められず、薄肉部が予定通り膨出
しないことが原因である。そこで、液圧室内に薄
肉部と同軸にスペーサを挿入することが従来から
行われている。スペーサには半円筒状のシエルリ
ング等が用いられており、このようなスペーサを
挿入すれば液圧室内の作動液の量が少なくて済
み、作動液に溶解して液圧室に入る気体の量も減
少するので、上記のような気泡の発生を少なく抑
えることができ、ハイドロリツクホルダの性能低
下を回避することができる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、液圧室にスペーサが挿入されて
いると作動液の流通が悪くなるため、スペーサと
液圧室の壁面との間に入り込んだ気泡がなかなか
流出しないことがあり、組立時あるいは修理時等
の空気抜き作業に時間がかかり、面倒であるとい
う問題があつた。
本考案は以上の事情を背景として、液圧室内の
作動液の量が少なくて済み、しかも、空気抜き作
業が容易なハイドロリツクホルダを得ることを課
題として為されたものである。
課題を解決するための手段 そして、本考案の要旨は、ハイドロリツクホル
ダにおいて、スペーサを螺旋体としたことにあ
る。
螺旋体は、断面形状が矩形のものでも円形のも
のでもよく、コイルスプリング等を使用すること
もできる。ただし、螺旋体の隣り合う線同士は密
着しないことが望ましい。空気抜き作業の際に、
螺旋体の線と線との間を作動液が流れるようにす
れば、液圧室内の作動液の流通がよくなつて気泡
が流出し易くなるのである。もつとも、線同士の
間隔があまり広すぎれば、螺旋体の巻き数が少な
くなつて体積が減少し、液圧室の作動液の量が増
加するので好ましくない。
コイルスプリングを使用した場合に、コイルス
プリングの軸方向のほぼ中央部から作動液が流入
するようにすれば、その両側において隣り合う線
同士の間隔が作動液の流れによつて拡張され、空
気抜きがより良好になるという利点もある。
作用および効果 上記のようにスペーサを螺旋体とすれば、作動
液の量を減少させ得、しかも板状のスペーサに比
較して作動液の流れがよくなり、気泡の排出が良
好となつて、空気抜き作業が容易となる。また、
螺旋体は安価に製造し得るものであるため、コス
トの上昇を回避することもできる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、本実施例においては、作動液
として油が用いられているが、必要に応じて他の
液体を使用できることは勿論である。
第1図および第2図において、10はドリルや
エンドミルを保持するハイドロリツクホルダのホ
ルダ本体であつて、一端側に形成されたテーパシ
ヤンク部12において工作機械の主軸に取り付け
られる。本体10には中央部に貫通孔16が形成
されており、その貫通孔16の大径部18に円筒
状のスリーブ20が嵌合されている。スリーブ2
0は一端に形成された半径方向外向きのフランジ
部22において複数のボルト24によつてホルダ
本体10に強固に固定されている。
スリーブ20の内数面はフランジ部22側の部
分ほど直径が大きくなるテーパ面26とされてお
り、保持すべきドリルのシヤンク部外周に形成さ
れたテーパ面と密着嵌合し得る嵌合部となつてい
る。スリーブ20の中央部外周面には幅広の円環
溝27が形成されており、これによつて軸方向の
中央部が薄肉部28とされている。上記円環溝2
7は開口部がホルダ本体10により閉塞されて、
作動油を収容するための油室30とされており、
油室30に油圧が発生さらせれたときスリーブ2
0の薄肉部28が貫通孔16の軸心に向かつて膨
出するようになつている。
コイルスプリング32は、例えば、第3図に示
されているようにして油室30内に挿入される。
まず、スリーブ20のフランジ部22が形成され
た側とは反対側の端部にスリーブ20と同心の取
付治具34を当接させる。取付治具34の軸部材
35はその一端部36がスリーブ20の直径と同
径で、一端部36から遠ざかるほど直径が小さく
なるテーパ状の部材であり、その小径部にコイル
スプリング32を挿入した後、押出部材38によ
りコイルスプリング32の後端部を押せば、取付
治具34のテーパ面に沿つてコイルスプリング3
2が拡径しつつ前進し、スリーブ20に嵌合され
て円環溝27内において元の径に復帰し、薄肉部
28のまわりに取り付けられる。なお、押出部材
38は軸部材35に嵌合可能であり、先端部に弾
性変形可能な複数の押出部40を備えたコレツト
状のものであつて、コイルスプリング32を取付
治具34からスリーブ20へ押し出すときに、押
出部40もテーパ面に沿つて拡開されるようにな
つている。また、軸部材35の先端には嵌合突起
41が設けられ、これがスリーブ20に嵌入する
ことによつて、スリーブ20と軸部材35との同
心性が保証されるようになつている。このコイル
スプリング32の取付作業は、作業者により手動
で行われる。
このようにして、コイルスプリング32は、隣
り合う線同士が密着しない状態で油室30内に配
設される。なお、油室30の前後の両側のホルダ
本体10とスリーブ20との間にはOリング42
が設けられており、これにより油室30内の油が
外部に漏れないようにされている。
ホルダ10には、第2図に示されているよう
に、油室30に連通する油路44および46が半
径方向に沿つて一直線上に設けられている。油路
44は油室30の軸方向の中央部に連通させられ
ている。これら油路44および46は同一加工工
程で形成されたものであつて、油路44だけがホ
ルダ本体10の外周面に開口させられているが、
この開口部はプラグ48によつて密閉されてい
る。本体10には、上記油路46とは別個に、こ
の油路46と本体10の外部空間とを連通させる
穴50が形成されており、この穴50にピストン
52が滑動可能に嵌合させられている。穴50の
開口部には操作ねじ54が螺合されており、この
操作ねじ54によつてピストン52が穴50によ
り深く押し込まれるようになつている。すなわ
ち、この操作ねじ54のねじ込み量によつて、油
室30内の油圧が制御されるようになつているの
である。なお、ピストン52と本体10とによつ
て囲まれ、油路46に連通させられた部分は、比
較的容量の大きい副油室56とされている。
上記構成のホルダにドリルを保持させる場合に
は、まず、操作ねじ54のねじ込み量を少なくし
て油室30内の油圧を減じ、スリーブ20の薄肉
部28が貫通孔16の中心線に向かつて膨出させ
られていない状態にする。この状態において、ド
リルシヤンク部のテーパ面を、スリーブ20のド
リル嵌合面であるテーパ面26に堅く嵌合させ
る。その後、操作ねじ54のねじ込み量を増して
油室30内の油圧を上昇させ、薄肉部28を膨出
させて、ドリルの保持剛性を高める。
ドリルの交換が必要になつた場合には、操作ね
じ54のねじ込み量を減ずれば油室30内の油圧
が低下し、薄肉部28が自身の弾性によつて元に
復してドリルの取り外しが可能となる。
このハイドロリツクホルダの組立て時、あるい
は長期間使用して油室30内の気泡が増加し、ホ
ルダのドリル保持力が低下した時には、空気抜き
作業が必要となるが、この作業は次のようにして
行う。すなわち、操作ねじ54を緩めてピストン
52を抜き取るとともに、油路44のプラグ48
を取り外してそこから新しい油を流入させ、油路
46、副油室56から穴50を経て流出させれ
ば、油と共に気泡が流出させられるのである。こ
のとき、油路44からコイルスプリング32の中
央部に向かつて油が流入させられ、反対側の油路
46に向かつて流れるため、この油の流れによつ
てコイルスプリング32の隣り合う線同士の間隔
が拡げられ、油の流通が良くなり、気泡の排出が
良好となる。気泡が排出された後、再びプラグ4
8により油路44を、また、ピストン52および
操作ねじ54によつて油路46を閉塞すれば空気
抜き作業が完了する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるハイドロリツ
クホルダを部分的に断面にして示す正面図であ
り、第2図はその−断面図である。第3図は
上記実施例におけるコイルスプリングのスリーブ
への取付けの一例を示す正面断面図である。 10……ホルダ本体、20……スリーブ、22
……フランジ部、28……薄肉部、30……油
室、32……コイルスプリング、44,46……
油路、52……ピストン、54……操作ねじ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 被保持物と嵌合される円形断面の嵌合部に、背
    面に沿つて環状の液圧室が形成された円筒状薄肉
    部を有し、液圧室の液圧上昇に伴う薄肉部の膨出
    により被保持物を保持するハイドロリツクホルダ
    において、 前記液圧室内に、前記円筒状薄肉部と同軸に螺
    旋体を配設したことを特徴とするハイドロリツク
    ホルダ。
JP3020588U 1988-03-07 1988-03-07 Expired JPH0432164Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3020588U JPH0432164Y2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07

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JP3020588U JPH0432164Y2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07

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Publication Number Publication Date
JPH01138508U JPH01138508U (ja) 1989-09-21
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