JPH0432106Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高齢者、病人、身体障害者等が入浴
する際に洗い場で使用して好適な入浴補助台に関
するものである。

〔従来技術及び課題〕

従来、高齢者、病人、身体障害者等が入浴する
際に洗い場で使用する入浴補助台としては、例え
ば特開昭51−88891号公報記載のように、キヤス
ター付きの枠に寝台が昇降可能に設けられたもの
が知られている。

しかしながら、このような従来の入浴補助台は
は、重症病人等の自力で何もできない人の為には
便利であるが、車椅子を使用すれば或る程度のこ
とができる高齢者等には装置として大掛かりであ
るため却つて不便であり、高価でもある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は車椅子を使用すれば、或る程度自力で
入浴できる高齢者等にとり便利な入浴補助台を提
供しようとするものであつて、その要旨は、外枠
と内枠とを有し、外枠及び内枠は夫々両側片が連
結片で連結された略コ字形であり、連結部下方に
キヤスター付き脚が設けられ、外枠の両側片内に
内枠の両側片が設けられ、外枠の両側片と内枠の
両側片とは相互に嵌合摺動可能となされ、その上
に蝶番により連結され折曲できる載置台が設けら
れていることを特徴とする入浴補助台に存するも
のである。

外枠及び内枠は夫々両側片と連結片とが本来別
体のものを連結して略コ字形に形成されたもので
もよく、又、両側片と連結片とが最初から一体に
構成されたものでもよい。

又、連結部下方のキヤスター付き脚も外枠もし
くは内枠とは元々別体のものを略コ字形の外枠及
び内枠に取付けてもよく、外枠もしくは内枠に最
初から一体に構成されたものでもよい。

本考案入浴補助台は浴室の洗い場で使用するも
のであるため、入浴補助台を構成する材料として
は塗装された鋼材、アルミニユウム、ステンレス
或いはFRP等の合成樹脂等が使用できる。

〔作用〕

本考案においては、外枠と内枠と載置台とを有
し、外枠及び内枠は夫々両側片が連結片で連結さ
れた略コ字形であり、連結部下方にキヤスター付
き脚が設けられ、外枠の両側片内に内枠の両側片
が設けられ、外枠の両側片と内枠の両側片とは相
互に嵌合摺動可能となされ、その上に蝶番により
連結され折半できる載置台が設けられているの
で、外枠のキヤスター付き脚と内枠のキヤスター
付き脚との間隔を広げ、その上に折曲しない載置
台を設けると、広い面積の載置台となり、外枠の
キヤスター付き脚と内枠のキヤスター付き脚との
間隔を縮小し、載置台を折曲すると載置台の面積
を縮小することができる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案入浴補助台の一例を示す斜視図
であり、この図において、１は外枠であり、アル
ミニユウム製両側片１１，１１がアルミニユウム
製連結片１２で溶接連結された略コ字形であり、
連結部下方にキヤスター付きアルミニユウム製脚
１３が溶接により取付けられている。２は内枠で
あり、アルミニユウム製両側片２１，２１がアル
ミニユウム製連結片２２で溶接連結された略コ字
形であり、連結部下方にキヤスター付きアルミニ
ユウム製脚２３が溶接により取付けられている。

外枠１の両側片１１，１１の内方に内枠２の両
側片２１，２１が設けられ、外枠１の両側片１
１，１１の内面に突設された図示しない突起が内
枠２の両側片２１，２１の外面に穿設された溝２
２内に嵌合され、外枠１の両側片１１，１１と内
枠２の両側片２１，２１とは相互に摺動し、外枠
１と内枠２のキヤスター付き脚１３，２３間の間
隔を拡大縮小できるようになつている。３は両者
の上に設けられた載置台であり、蝶番３１により
折曲できるようになつている。

第２図は本考案入浴補助台の他の一例を示す斜
視図であり、第３図は第２図の−線における
拡大断面図であり、これらの図において、外枠１
ａの両側片１１ａの内面にステンレス製外レール
１１１ａ及びステンレス製内レール１１２ａが設
けられ、内枠２ａの角筒状両側片２１ａの外面に
ステンレス製レール２１１ａが設けられ、レール
２１１ａ内に夫々ナイロンのような耐摩耗性合成
樹脂で製された外滑り材２１２ａ及び内滑り材２
１３ａが設けられ、外枠１ａの両側片１１ａの外
レール１１１ａが内枠２ａの両側片２１ａの外滑
り材２１２ａの溝２１２１ａ内に嵌合され、内レ
ール１１２ａ内に内滑り材２１３ａが嵌合され相
互に摺動可能となされている。

第４図は本考案入浴補助台の他の一例を示す斜
視図であり、第５図は第４図の−線における
拡大断面図であり、この図において、外枠１ｂの
角筒状両側片１１ｂの内方に内枠２ｂの両側片２
１ｂが挿入嵌合され、両側片２１ｂに設けられた
転子２１１ｂが両側片１１ｂと接して転動すると
共に合成樹脂製滑り材２１２ｂが摺動するように
なつている。尚、２１３ｂは横振れ防止用の合成
樹脂製滑り材である。

又、１１１ｂは外枠１ｂの角筒状両側片１１ｂ
に取付けられた抜け止め用ストツパーである。

第６図は外枠１ｂの角筒状両側片１１ｂとその
内方に挿入嵌合される内枠２の両側片２１ｂとの
嵌合部分の他の例を示し、並行する２条の両側片
２１ｂ，２１ｂの間に合成樹脂製滑り材２１2b
が取付られている。

本考案補助台の使用態様について説明すると、
第７図に示すように、本考案補助台Ａを洗い場４
の洗面器５の近くに置き、入浴者が補助台Ａに腰
掛けて洗面する場合のように補助台Ａを浴用椅子
として使用してもよく、第８図に示すように、母
親が子供を補助台Ａに載せて洗つてもよく、第９
図に示すように、老人等が車椅子６を利用して洗
い場４に入り、一旦、補助台Ａの上に移つた後に
浴槽７内に入浴するようにしてもよく、第１０図
に示すように、車椅子６で浴室の入口まで来た老
人等が補助台Ａの上に乗り移り、次いで浴槽７内
に入浴するようにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案においては、脚間の間隔を広くし載置台
を折曲していない状態で使用して補助台を高齢者
等の入浴に使用することができ、補助台の不使用
時には脚間の間隔を狭め載置台を折曲して洗い場
を広く使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案入浴補助台の一例を示す斜視
図、第２図は本考案入浴補助台の他の一例を示す
斜視図、第３図は第２図の−線における拡大
断面図、第４図は本考案入浴補助台の他の一例を
示す斜視図、第５図は第４図の−線における
拡大断面図、第６図は外枠の角筒状両側片とその
内方に挿入嵌合される内枠の両側片との嵌合部分
の他の例を示す断面図、第７図乃至第１０図は本
考案入浴補助台の使用態様を示す平面図である。 １，１ａ，１ｂ……外枠、１１，１１ａ，１１
ｂ……外枠の両側片、１２……外枠の連結片、１
３……外枠のキヤスター付き脚、２，２ａ，２ｂ
……内枠、２１，２１ａ，２１ｂ……内枠の両側
片、２２……内枠の連結片、２３……内枠のキヤ
スター付き脚、３……載置台。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外枠と内枠とを有し、外枠及び内枠は夫々両側
   片が連結片で連結された略コ字形であり、連結部
   下方にキヤスター付き脚が設けられ、外枠の両側
   片内に内枠の両側片が設けられ、外枠の両側片と
   内枠の両側片とは相互に嵌合摺動可能となされ、
   その上に螺番により連結され折曲できる載置台が
   設けられていることを特徴とする入浴補助台。