JPH0431929Y2 - - Google Patents

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JPH0431929Y2
JPH0431929Y2 JP1986052307U JP5230786U JPH0431929Y2 JP H0431929 Y2 JPH0431929 Y2 JP H0431929Y2 JP 1986052307 U JP1986052307 U JP 1986052307U JP 5230786 U JP5230786 U JP 5230786U JP H0431929 Y2 JPH0431929 Y2 JP H0431929Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、建物等におけるコンクリート系版、
押出形成石綿セメント版等の版体の縦積免震装置
に係るものである。
「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 近年、鉄骨造等の建物の外壁等に、プレキヤス
ト・コンクリート版、空洞プレキヤスト・コンク
リート版、ALC版(補強筋を内蔵したオートク
レーブ養生軽量気泡コンクリート版)及び押出成
形石綿セメント版等が盛んに使用されている。
ところで、これらの版体を建物の構造体に取り
付けるに当たり、個々の版体の取付部に構造体の
変位吸収手段を講じたものがある(実公昭54−
20270号公報、特公昭57−2871号)。
この変位吸収手段は、建物の構造体に、上下に
ピンを突設した受金物を固定し、上段の版体の下
面と、下段の版体の上面とに、それぞれのピンに
対応させてルーズなピン穴を形成し、而して、そ
の受金物上に上段の版体を載せるとともに、該上
段の版体のピン穴とピン上部とを硬化材、接着材
等を介して嵌合固着させ、また、下段の版体のピ
ン穴とピン下部とを弾性材を介して可動に嵌合さ
せて成り、該弾性材により地震時等における構造
体の変形を許容して版体の損傷を排しようとする
ものである。
しかし、各版体は、下部が構造体に対して固定
状態のため、構造体が大地から受ける地震力を構
造体と一体的に受けることとなり、各版体におけ
る免震性はほとんど期待できない。
ところで、その変位吸収を、版体の取付けにU
字形支持金物を用いることにより行うことが考え
られているが(実開昭59−51112号公報)、設計、
施工が容易でなく、安定な品質は期待できない。
また、目地のクツシヨン材及びシーリング材で対
応せることも考えられてはいるが、シーラントの
許容変形率からから求める適正目地は、幅が広く
なり過ぎて設計的にも施工的にも成立しない場合
が多く、シール切れやシールの機能低下を伴うこ
ととなる。そして、いずれの場合も、コーナー
部、開口部等に固定取付けとせざるを得ない部位
が生じ、座掘り及び補修を要して、補修モルタル
が不可欠であり、該補修モルタルの剥落が生じ易
い。更に、作業員に高度の技量を要し、施工管理
に多大な労力を要し、風圧200Kg/m2を越える部
分に強度的に不安がある等、未だ不十分である。
本考案は、これらのことを考慮し、各版体に優
れた免震性能を得、かつ、上述のごとき種々の問
題点を一掃しようとするものである。
「課題を解決するための手段」 本考案は、建物の構造体に複数の版体1を個別
に装着し配列して壁体を形成する版体縦積におい
て、各版体1の下面の左右二箇所を版体下部の取
付部イとして、該部にそれぞれ鞘管12を埋設
し、かつ、各版体1の上部両側面を版体上部の取
付部ロとして、該部にそれぞれ版体長手方向の凹
溝13を形成し、前記構造体には、装着する各版
体1の版体下部の取付部イに対応させて水平片を
有する適数の受金物3を固定して、各水平片でそ
れらの版体1の下面を受けるとともに、各受金物
3の水平片に壁体水平方向の長孔311を穿設
し、該長孔にボルト33の基部をスライド可能に
装着して上方へと突出させ、建込んだ各版体1の
前記各鞘管12をそれらのボルト33に出入可動
に嵌合させ、また、前記構造体には、装着する各
版体1の版体上部の取付部ロに対応させてT形金
物41から成る掛金物4を上下方向にて固定し
て、建込んだ各版体1の前記各凹溝13をそれら
の掛金物4のフランジに摺動自在に係合させ、
各々下段の版体1の上端面と上段の版体1の下端
面及び受金物3との間、並びに、各々相隣る左右
の版体1の側面相互間に適宜間隔を形成して、こ
れらの間隔を縦横の目地として保持させ、該目地
を弾性シーリング材で閉じたことを特徴とする。
「作用」 如上の構成であるから、各版体1を下部で支持
した各受金物3は、上方へと突出するボルト33
の長孔311に沿つたスライドと、該ボルトに嵌
合させた鞘管12の出入動とにより、支持した版
体1の下部に、該版体がなす壁体の左右方向と上
下方向との二次元の動きを可能にし、また、各版
体1を上部で支持した各掛金物4、はT形金物4
1のフランジに対する版体1の凹溝13の摺動に
より、支持した版体1の上部に、上下動を可能に
する。そして、縦横の目地及び該目地の弾性シー
リング材は、各版体1の上記の動きを許容する。
これにより、各版体1は、両側の掛金物4を支
点とする上下運動及び左右の振子運動が可能であ
り、したがつて、下部にクランク回転の如き動き
をも許容する(第1図1)。そして、各版体1に
は自重が作用するので、地震時に、構造体がその
壁体の左右方向及び上下方向に揺れても、それに
対応した運動を生じて、その変位を吸収する。つ
まり、各版体1自体は、構造体がその壁体の左右
方向及び上下方向に揺れても、ほとんど揺れない
状態を維持し、免震を可能にする。
「実施例」 第1図乃至第5図は、本考案の実施例を示して
いる。
図において、1は、版体、2は、該版体を装着
する建物の構造体たる鉄骨梁、3は、該鉄骨梁の
上部に固定した版体用受金物、4は、鉄骨梁の適
所に固定した版体用受金物である。
版体1は、ALC版(補強筋を内蔵したオート
クレーブ養生軽量気泡コンクリート版)であり、
H形鋼の鉄骨梁2に個別に装着し、第1図1に示
すように、それぞれ下面の左右二箇所の取付部イ
を受金物3により鉄骨梁2の上フランジの適所
に、また、両側面の上部の取付部ロを掛金物4に
より鉄骨梁2の下フランジの適所に各々取り付け
ている。
また、版体1には、第2図、第3図に示すよう
に、下面の左右二箇所の取付部イにおいて、穴1
1を形成して、該穴にフランジ付鞘管12(第5
図)を装着し、両側面の上部の取付部ロにおい
て、長手方向に凹溝13を形成している。
受金物3は、第2図、第4図に示すように、長
尺のアングル31を、一片を水平にして鉄骨梁2
の上フランジに沿え、これを複数のアングルピー
ス32を介して鉄骨梁2の上フランジ上面に溶接
固定し、アングル31の水平片に上記各取付部イ
に対応させてアングル長手方向に長孔311を穿
設し、該長孔に下から上へボルト33を通して上
方へと突出させるとともに、ナツト34を螺合さ
せて、長孔沿いにスライド可能に装着して成る。
なお、アングル31とアングルピース32とを取
り替えて用いてもよい。ボルト33は、これに限
らず、ピン、棒体等でもよい。35は、当物であ
る。
掛金物4は、第2図、第3図に示すように、カ
ツトT鋼等のT形金物41を鉄骨梁2の下フラン
ジの部位にて上記各取付部ロに対応させて上下方
向に配し、そのウエブ継手42及びアングルピー
ス43を介して鉄骨梁2の下フランジ下面に溶接
固定して成る。
而して、上述の版体1、受金物3及び掛金物4
は、工場生産して、工事現場に搬入し、受金物3
及び掛金物4を鉄骨梁2の上フランジ及び下フラ
ンジの適所に溶接固定する。
これに合わせて、版体1を順次に建込み、下面
の各フランジ付鞘管12を受金物3の各ボルト3
3へと出入可動に嵌合させるとともに、各凹溝1
3を掛金物4の各T形金物41のフランジへと上
下慴動可能に係合させ、各々下段の版体1の上端
面と上段の版体1の下端部及び受金物3のアング
ル31の水平片との間に適宜間隔を、また、各々
相隣る左右の版体1の側面相互間に適宜間隔を形
成して、これらの間隔を縦横の目地として保持さ
せる。
次に、縦横の目地を、弾性シーリング等の非定
形シール材5及びバツクアツプ材6で閉じる。
如上の構成であるから、地震により第1図1に
矢印で示す強振が加わつた場合、各版体1は、構
造体に対して個々に同図に示すような動きを
し、構造体の変位を吸収して、免震が得られる。
「考案の効果」 本考案によれば、地震の際に、その壁体の左右
方向及び上下方向に構造体が揺れても、各版体1
が自重に基づいてそれに相応に上下運動及び左右
の振子運動をなして、その変位を吸収するので、
各版体1には、構造体のそのような揺れにもかか
わらず、ほとんど揺れのない状態を維持させるこ
とができ、免震を得ることができる。また、コー
ナー部、開口部等の部位でも同様にできて、固定
取付けとする必要はなく、変位吸収目地を設ける
必要もなく、目地幅は一般の目地と同様でよく、
シーリングの適正な目地設計及び施工が可能とな
る。
更に、施工が容易となり、座掘り及び補修が一
切不要で、補修モルタルの剥落を生ぜず、作業員
に高度の技量を要せず、施工管理は主として溶接
部に留意すればよく、多くの労力を要せず、施工
品質が向上する。
その上、各受金物3及び各掛金物4は、各版体
1を、弾性材を介在させることもなく専ら機械的
に的確に支持し、しかも、上下個別に支持するの
で、強力な支持が可能で、その支持の耐風強度
は、200Kg/m2以上にすることも可能であり、高
層ビルにも支障なく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例で、第1図は、説明
図、第2図は、要部の縦断側面図、第3図は、第
2図−線の断面図、第4図は、要部部材の截
断斜視図、第5図は、他の要部部材の拡大斜視図
である。 1……版体、2……鉄骨梁、3……受金物、4
……掛金物、5……非定形シール材、6……バツ
クアツプ材、11……穴、12……フランジ付鞘
管、13……凹溝、31……アングル、32……
アングルピース、33……ボルト、34……ナツ
ト、35……当物、41……T形金物、42……
継手、43……アングルピース、311……長
孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物の構造体に複数の版体1を個別に装着し配
    列して壁体を形成する版体縦積において、各版体
    1の下面の左右二箇所を版体下部の取付部イとし
    て、該部にそれぞれ鞘管12を埋設し、かつ、各
    版体1の上部両側面を版体上部の取付部ロとし
    て、該部にそれぞれ版体長手方向の凹溝13を形
    成し、前記構造体には、装着する各版体1の版体
    下部の取付部イに対応させて水平片を有する適数
    の受金物3を固定して、各水平片でそれらの版体
    1の下面を受けるとともに、各受金物3の水平片
    に壁体水平方向の長孔311を穿設し、該長孔に
    ボルト33の基部をスライド可能に装着して上方
    へと突出させ、建込んだ各版体1の前記各鞘管1
    2をそれらのボルト33に出入可動に嵌合させ、
    また、前記構造体には、装着する各版体1の版体
    上部の取付部ロに対応させてT形金物41から成
    る掛金物4を上下方向にて固定して、建込んだ各
    版体1の前記各凹溝13をそれらの掛金物4のフ
    ランジに摺動自在に係合させ、各々下段の版体1
    の上端面と上段の版体1の下端面及び受金物3と
    の間、並びに、各々相隣る左右の版体1の側面相
    互間に適宜間隔を形成して、これらの間隔を縦横
    の目地として保持させ、該目地を弾性シーリング
    材で閉じたことを特徴とする版体縦積免震装置。
JP1986052307U 1986-04-07 1986-04-07 Expired JPH0431929Y2 (ja)

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JPS62163214U JPS62163214U (ja) 1987-10-16
JPH0431929Y2 true JPH0431929Y2 (ja) 1992-07-31

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