JPH0431901A - むだ時間を含む系の制御装置 - Google Patents
むだ時間を含む系の制御装置Info
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- JPH0431901A JPH0431901A JP13721190A JP13721190A JPH0431901A JP H0431901 A JPH0431901 A JP H0431901A JP 13721190 A JP13721190 A JP 13721190A JP 13721190 A JP13721190 A JP 13721190A JP H0431901 A JPH0431901 A JP H0431901A
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- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的コ
(産業上の利用分野)
本発明は、制御対象の時定数に対してむだ時間が相対的
に大きく制御性に悪影響を与えるむだ時間を含む系の制
御装置に係わり、特にむだ時間の大きな系であっても制
御性の高精度化を実現可能とするむだ時間を含む系の制
御装置に関する。
に大きく制御性に悪影響を与えるむだ時間を含む系の制
御装置に係わり、特にむだ時間の大きな系であっても制
御性の高精度化を実現可能とするむだ時間を含む系の制
御装置に関する。
・(従来の技術)
PIまたはPID制御装置は、プロセス制御の有史以来
あらゆる産業分野で広く利用され、もはや計装分野では
PIまたはPID制御装置なしには成り立たなくなって
きている。
あらゆる産業分野で広く利用され、もはや計装分野では
PIまたはPID制御装置なしには成り立たなくなって
きている。
ところで、従来から種々の制御方式か提案されており、
その制御演算方式もアナログ式からディジタル式に移行
して来ているが、PIまたはPID制御装置の王座は少
しも変わっておらず、プラント運転制御システムの基盤
をなしている。
その制御演算方式もアナログ式からディジタル式に移行
して来ているが、PIまたはPID制御装置の王座は少
しも変わっておらず、プラント運転制御システムの基盤
をなしている。
今後もこの王座は少しも変わりそうにない。
しかし、以上のような優れたPID制御であっても次の
ような問題点をもっている。一般に、制御対象の伝達関
数G (s)は、制御対象のゲインをK、制御対象の時
定数をT、ラプラス演算子を51制御対象のむだ時間を
Lとすると、 G(s) = fK/ (1+T−s) l e−L
S・・・ (1) で表されるか、このような伝達関数を持つ制御対象の場
合には、 ■ その制御対象の時定数に対するむだ時間、つまりL
/Tか相対的に大きくなると、制御が非常に難しくなり
、しかも調節演算結果が制御対象に直ちに反映しないこ
とから制御性が悪くなる。
ような問題点をもっている。一般に、制御対象の伝達関
数G (s)は、制御対象のゲインをK、制御対象の時
定数をT、ラプラス演算子を51制御対象のむだ時間を
Lとすると、 G(s) = fK/ (1+T−s) l e−L
S・・・ (1) で表されるか、このような伝達関数を持つ制御対象の場
合には、 ■ その制御対象の時定数に対するむだ時間、つまりL
/Tか相対的に大きくなると、制御が非常に難しくなり
、しかも調節演算結果が制御対象に直ちに反映しないこ
とから制御性が悪くなる。
■ しかも、むだ時間りが変化すると、更に制御性が難
しくなる、 といった問題がある。
しくなる、 といった問題がある。
一般に、フィードバック制御の基本は、調節演算結果で
ある操作量の変化に応答する制御量と目標値との制御偏
差によって操作量の妥当性を判断し、次の操作量を決定
することになる。しかし、むだ時間りの大きな制御対象
にPID制御をそのまま適用したとき、操作量の変化に
対する制御量の変化状態を確認しないうちに次々と操作
量を更新するので、フィードバック制御の基本原理に反
し、制御量か振動的となり、その制御量を目標値に整定
させることが難しい。
ある操作量の変化に応答する制御量と目標値との制御偏
差によって操作量の妥当性を判断し、次の操作量を決定
することになる。しかし、むだ時間りの大きな制御対象
にPID制御をそのまま適用したとき、操作量の変化に
対する制御量の変化状態を確認しないうちに次々と操作
量を更新するので、フィードバック制御の基本原理に反
し、制御量か振動的となり、その制御量を目標値に整定
させることが難しい。
そこで、以上のような制御装置においては0、J、M、
Smi thによるスミス補償法が用いられている。こ
のスミス補償法は操作量の変化が制御量にどのような影
響を与えるかを予測し、その制御量予測値に基づいて次
の操作量を計算し出力する方法である。
Smi thによるスミス補償法が用いられている。こ
のスミス補償法は操作量の変化が制御量にどのような影
響を与えるかを予測し、その制御量予測値に基づいて次
の操作量を計算し出力する方法である。
第3図はかかるスミス補償法を用いた従来のむだ時間を
含む系の制御装置のブロック構成を示す図である。この
むだ時間を含む系の代表例には、熱量を混合する温度制
御系や物質を混合反応する成分制御系があるが、ここで
は後者の例を取り上げて説明する。すなわち、この制御
装置は、A流体配管1のA流体にB流体配管2のB流体
を添加して反応槽3に導びき、ここで所要の時間の間反
応させた後、その反応後のC流体をC流体配管4から取
り出し、成分計5にて反応結果を検出する構成を基本と
している。
含む系の制御装置のブロック構成を示す図である。この
むだ時間を含む系の代表例には、熱量を混合する温度制
御系や物質を混合反応する成分制御系があるが、ここで
は後者の例を取り上げて説明する。すなわち、この制御
装置は、A流体配管1のA流体にB流体配管2のB流体
を添加して反応槽3に導びき、ここで所要の時間の間反
応させた後、その反応後のC流体をC流体配管4から取
り出し、成分計5にて反応結果を検出する構成を基本と
している。
しかし、この制御装置は、成分調節手段6にて成分計5
の成分検出値PVnと成分目標値Svとの制御偏差を零
とするような操作量を求め、この操作量を流量目標値と
して流量調節手段7に導き、ここで流量目標値と流量計
8からのB流体の検出流量とに基づいて調節演算を実行
し、得られた操作量を調節弁9に印加してB流体の流量
を可変するものであるので、この操作量の変化から実際
に成分計5で反応結果を検出するまでに相当大きなむだ
時間(反応時間)か発生する。しかも、成分調節手段6
ては操作量の変化に対する効果を確認しないうちに次々
と調節演算を実行して流量調節手段7の流量目標値を求
め、この流量目標値に基づいて流量調節手段7が操作量
を更新するので、どうしても操作量がオーバー状態とな
り、結果として制御量が振動的となり、制御性の低下は
避けられない。
の成分検出値PVnと成分目標値Svとの制御偏差を零
とするような操作量を求め、この操作量を流量目標値と
して流量調節手段7に導き、ここで流量目標値と流量計
8からのB流体の検出流量とに基づいて調節演算を実行
し、得られた操作量を調節弁9に印加してB流体の流量
を可変するものであるので、この操作量の変化から実際
に成分計5で反応結果を検出するまでに相当大きなむだ
時間(反応時間)か発生する。しかも、成分調節手段6
ては操作量の変化に対する効果を確認しないうちに次々
と調節演算を実行して流量調節手段7の流量目標値を求
め、この流量目標値に基づいて流量調節手段7が操作量
を更新するので、どうしても操作量がオーバー状態とな
り、結果として制御量が振動的となり、制御性の低下は
避けられない。
そこで、むだ時間を含む系の制御装置には次のようなス
ミスむだ時間補償制御手段が設けられる。
ミスむだ時間補償制御手段が設けられる。
すなわち、このスミスむだ時間補償制御手段は、流量計
8によって得られたB流体の流量f。を位置形−速度影
信号変換手段11に導き、ここでΔf・−f・−f・−
1・・・(2) なる演算を行ってB流体の流量変化分Δf、を求める。
8によって得られたB流体の流量f。を位置形−速度影
信号変換手段11に導き、ここでΔf・−f・−f・−
1・・・(2) なる演算を行ってB流体の流量変化分Δf、を求める。
さらに、この流量変化分Δf、を乗算手段12に導き、
ここで流量変化分Δf、に予測係数設定手段13に設定
された操作量変化分から制御量(成分)変化分を予測す
る予測係数Kを乗じて制御量変化分子測値K・Δf0を
得、速度形−位置影信号変換手段14にて積分演算、つ
まりP V p、、−P V 、、、+ K・Δf、
−(3)なる演算を行って操作量変化分から制御量
変化分予測値pv、、を得た後、減算手段15に導入す
る。
ここで流量変化分Δf、に予測係数設定手段13に設定
された操作量変化分から制御量(成分)変化分を予測す
る予測係数Kを乗じて制御量変化分子測値K・Δf0を
得、速度形−位置影信号変換手段14にて積分演算、つ
まりP V p、、−P V 、、、+ K・Δf、
−(3)なる演算を行って操作量変化分から制御量
変化分予測値pv、、を得た後、減算手段15に導入す
る。
この減算手段15では制御量変化分子測値PV。
から制御対象のむだ時間りのむだ時間手段16を介した
信号を減算し、 P V pe (1e −”’ ) ・
・・(4)を求めた後、これを制御対象の時定数Tを設
定した遅れ手段17に導き、 PV、、”PVpfi’ (1/ (1+Te 5)
)(1−e−L5) ・・・(5) なる演算式に基づいて遅れ処理を行って制御量補償値p
v、fiを得、後続の加算手段18に導入する。
信号を減算し、 P V pe (1e −”’ ) ・
・・(4)を求めた後、これを制御対象の時定数Tを設
定した遅れ手段17に導き、 PV、、”PVpfi’ (1/ (1+Te 5)
)(1−e−L5) ・・・(5) なる演算式に基づいて遅れ処理を行って制御量補償値p
v、fiを得、後続の加算手段18に導入する。
この加算手段18では成分計5の制御量に制御量補償値
pv、fiを加算合成して制御量予測値を求め、この制
御量予測値をフィードバック信号PVeとして成分調節
手段6に供給する。
pv、fiを加算合成して制御量予測値を求め、この制
御量予測値をフィードバック信号PVeとして成分調節
手段6に供給する。
この成分調節手段6においては制御量補償値pv、nを
考慮したフィードバック信号Pvoと目標値Svとが一
致するような調節演算を実行し、得られた制御演算出力
を流量目標値として流量調節手段7に導き、ここでB流
体の流量f。と一致するように調節演算を行い、得られ
た操作量を調節弁9に印加してB流体を調整し、成分調
節手段6の成分目標値SVとフィードバック信号Pv1
とが一致するように制御する。
考慮したフィードバック信号Pvoと目標値Svとが一
致するような調節演算を実行し、得られた制御演算出力
を流量目標値として流量調節手段7に導き、ここでB流
体の流量f。と一致するように調節演算を行い、得られ
た操作量を調節弁9に印加してB流体を調整し、成分調
節手段6の成分目標値SVとフィードバック信号Pv1
とが一致するように制御する。
(発明が解決しようとする課題)
従って、以上のようなむだ時間を含む制御装置において
は、操作量の変化に予測係数を乗じて制御量変化予測値
を求め、この制御量変化予測値を積分した信号に、むだ
時間りを除いた制御対象の単位伝達関数を乗じた値から
制御量変化予測値に制御対象の単位応答特性を乗じた値
を減じた制御量補償値とを加算合成して制御量予測値を
求め、成分調節手段6にフィードバック信号として供給
する構成であるので、操作量の変化に対し制御対象が応
答したとき、その実測制御量が操作量の変化に対する正
しい値として示すことになり、むだ時間を含む制御系の
制御性を改善することができる。
は、操作量の変化に予測係数を乗じて制御量変化予測値
を求め、この制御量変化予測値を積分した信号に、むだ
時間りを除いた制御対象の単位伝達関数を乗じた値から
制御量変化予測値に制御対象の単位応答特性を乗じた値
を減じた制御量補償値とを加算合成して制御量予測値を
求め、成分調節手段6にフィードバック信号として供給
する構成であるので、操作量の変化に対し制御対象が応
答したとき、その実測制御量が操作量の変化に対する正
しい値として示すことになり、むだ時間を含む制御系の
制御性を改善することができる。
しかし、操作量の変化から制御量の変化を予測する予測
係数Kが定数となっているので、第3図に示す反応プロ
セスの場合にはA流体の成分やB流体の成分が変動した
とき、固定の予測係数にでは制御量予測値に誤差が生じ
、制御を正確に行えない問題がある。
係数Kが定数となっているので、第3図に示す反応プロ
セスの場合にはA流体の成分やB流体の成分が変動した
とき、固定の予測係数にでは制御量予測値に誤差が生じ
、制御を正確に行えない問題がある。
特に、むだ時間を含む制御系の場合には、温度、濃度お
よび成分など、製品の品質を決定する重要なプロセスが
多いことから、以上のような不具合を解決することが要
望されていた。
よび成分など、製品の品質を決定する重要なプロセスが
多いことから、以上のような不具合を解決することが要
望されていた。
本発明は上記実情にかんがみてなされたもので、操作量
の変化から制御量の変化を予測する予測係数を最適値に
自動修正可能とし、よってむだ時間の大きな系であって
も高精度に制御を実行しうるむだ時間を含む制御装置を
提供することを目的とする。
の変化から制御量の変化を予測する予測係数を最適値に
自動修正可能とし、よってむだ時間の大きな系であって
も高精度に制御を実行しうるむだ時間を含む制御装置を
提供することを目的とする。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
本発明に係わるむだ時間を含む制御装置は上記課題を解
決するために、予め予測係数を与えて操作量出力の変化
に伴って制御量に影響を与えるべき制御量補償値を求め
た後、むだ時間を含む制御対象から得られる制御量に前
記制御量補償値を加えて制御量予測値を求めるとともに
、この制御量子1jll値とこの制御量予測値の目標値
との偏差に基づいてP(比例)、I (積分)およびD
(微分)調節のうち少なくともPI調節演算を実行し、
得られた調節演算出力を前記むだ時間を含む制御対象に
印加し、前記制御量予測値が前記目標値に等しくなるよ
うに制御するむだ時間を含む系の制御装置において、 前記制御対象のむだ時間に少なくとも前記制御対象の時
定数の2倍以上を加えた時間となる区間毎に前記制御量
補償値の平均値または積分値を求める平均・積分手段と
、この平均・積分手段によって求めた2区間前の制御量
補償値の平均値または積分値と1区間前の制御量補償値
の平均値または積分値との差が所定の範囲内にあるとき
、前記1区間前の制御量補償値の平均値または積分値が
零となるように前記予測係数を修正する予測係数修正手
段とを備えた構成である。
決するために、予め予測係数を与えて操作量出力の変化
に伴って制御量に影響を与えるべき制御量補償値を求め
た後、むだ時間を含む制御対象から得られる制御量に前
記制御量補償値を加えて制御量予測値を求めるとともに
、この制御量子1jll値とこの制御量予測値の目標値
との偏差に基づいてP(比例)、I (積分)およびD
(微分)調節のうち少なくともPI調節演算を実行し、
得られた調節演算出力を前記むだ時間を含む制御対象に
印加し、前記制御量予測値が前記目標値に等しくなるよ
うに制御するむだ時間を含む系の制御装置において、 前記制御対象のむだ時間に少なくとも前記制御対象の時
定数の2倍以上を加えた時間となる区間毎に前記制御量
補償値の平均値または積分値を求める平均・積分手段と
、この平均・積分手段によって求めた2区間前の制御量
補償値の平均値または積分値と1区間前の制御量補償値
の平均値または積分値との差が所定の範囲内にあるとき
、前記1区間前の制御量補償値の平均値または積分値が
零となるように前記予測係数を修正する予測係数修正手
段とを備えた構成である。
(作用)
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより
、むだ時間を含む系が完全に応答する時間をもって1区
間とし、この区間毎の制御量補償値の平均値または積分
値を求めた後、2区間前の制御量補償値の平均値または
積分値と1区間前の制御量補償値の平均値または積分値
との差が所定の範囲内にあるとき、つまり制御系が安定
なとき、前記1区間前の制御量補償値の平均値または積
分値に修正係数を乗じた値を用いて予測係数を修正する
ことにより、1区間前の制御量補償値の平均値または積
分値を零となるようにし、むだ時間が大きい系であって
も正確に制御するものである。
、むだ時間を含む系が完全に応答する時間をもって1区
間とし、この区間毎の制御量補償値の平均値または積分
値を求めた後、2区間前の制御量補償値の平均値または
積分値と1区間前の制御量補償値の平均値または積分値
との差が所定の範囲内にあるとき、つまり制御系が安定
なとき、前記1区間前の制御量補償値の平均値または積
分値に修正係数を乗じた値を用いて予測係数を修正する
ことにより、1区間前の制御量補償値の平均値または積
分値を零となるようにし、むだ時間が大きい系であって
も正確に制御するものである。
(実施例)
以下、本発明の一実施例について第1図を参照して説明
する。なお、同図において第3図と同一部分には同一符
号を付してその詳しい説明は省略する。
する。なお、同図において第3図と同一部分には同一符
号を付してその詳しい説明は省略する。
この制御装置は、制御対象のむだ時間に少なくとも制御
対象の時定数の2倍以上を加えた時間となる区間毎に制
御量補償値の平均値または積分値を求める現(N)区間
積分手段31と、この現区間積分手段31によって求め
た現区間の制御量補償値の平均値または積分値を記憶す
る(N−1)区間積分値メモリ手段32と、前記現区間
積分手段31が前記現区間の制御量補償値の平均値また
は積分値を(N−1)区間積分値メモリ手段32に記憶
した後に次の区間の制御量補償値の平均または積分動作
を始めてタイムアツプしたとき、例えばシフトなどによ
って(N−1)区間積分値メモリ手段32から出力され
る値を記憶する(N−2)区間積分値メモリ手段33が
設けられている。このとき、(N−2)区間積分値メモ
リ手段33への記憶時、現区間積分手段31の値が(N
−1)区間積分値メモリ手段32に記憶され、以上の処
理を各区間毎に繰り返し行う。
対象の時定数の2倍以上を加えた時間となる区間毎に制
御量補償値の平均値または積分値を求める現(N)区間
積分手段31と、この現区間積分手段31によって求め
た現区間の制御量補償値の平均値または積分値を記憶す
る(N−1)区間積分値メモリ手段32と、前記現区間
積分手段31が前記現区間の制御量補償値の平均値また
は積分値を(N−1)区間積分値メモリ手段32に記憶
した後に次の区間の制御量補償値の平均または積分動作
を始めてタイムアツプしたとき、例えばシフトなどによ
って(N−1)区間積分値メモリ手段32から出力され
る値を記憶する(N−2)区間積分値メモリ手段33が
設けられている。このとき、(N−2)区間積分値メモ
リ手段33への記憶時、現区間積分手段31の値が(N
−1)区間積分値メモリ手段32に記憶され、以上の処
理を各区間毎に繰り返し行う。
また、(N−2)区間積分値メモリ手段33の出力側に
は減算手段34を介して判定手段35か設けられている
。この判定手段35は(N−2)区間積分値メモリ手段
33の値と(N−1)区間積分値メモリ手段32の値と
の差が予め設定された所定の値(例えば零近傍)の範囲
内にあるときスイッチ手段36を導通し、(N−1)区
間積分値メモリ手段32の出力に係数手段37にて所定
の係数を乗じて得られた値ΔKN−,を積分手段38に
導入する。この積分手段38は、所定の周期T、毎に、 KN−、m1KN−2−ΔKN−1・・・(6)(初期
値に−2−に−、−1)なる演算を実行し、乗算手段1
2と信号変換手段14との間に設けた乗算手段39に導
入する。この乗算手段39では乗算手段12の出力であ
る制御量変化分子測値pv、、に積分手段38の出力K
N−1を乗算することにより、前記予測係数Kを自動的
に修正して信号変換手段14に導入する構成である。
は減算手段34を介して判定手段35か設けられている
。この判定手段35は(N−2)区間積分値メモリ手段
33の値と(N−1)区間積分値メモリ手段32の値と
の差が予め設定された所定の値(例えば零近傍)の範囲
内にあるときスイッチ手段36を導通し、(N−1)区
間積分値メモリ手段32の出力に係数手段37にて所定
の係数を乗じて得られた値ΔKN−,を積分手段38に
導入する。この積分手段38は、所定の周期T、毎に、 KN−、m1KN−2−ΔKN−1・・・(6)(初期
値に−2−に−、−1)なる演算を実行し、乗算手段1
2と信号変換手段14との間に設けた乗算手段39に導
入する。この乗算手段39では乗算手段12の出力であ
る制御量変化分子測値pv、、に積分手段38の出力K
N−1を乗算することにより、前記予測係数Kを自動的
に修正して信号変換手段14に導入する構成である。
次に、以上のように構成された装置の動作について第2
図を参照して説明する。スミスむだ時間補償制御手段の
最終段である遅れ手段17によって得られた制御量補償
値pv、、は前記加算手段18のほか、現区間積分手段
31に供給される。
図を参照して説明する。スミスむだ時間補償制御手段の
最終段である遅れ手段17によって得られた制御量補償
値pv、、は前記加算手段18のほか、現区間積分手段
31に供給される。
ここで、現区間積分手段31は制御周期Δtと予測係数
にとを修正するために制御量補償値の平均値または積分
値を求めるものであるが、その平均・積分区間T、は第
2図に示す通りである。ここで、制御周期Δtは一般に
0.1〜1.0程度の短い周期で行い、また積分区間T
、は次式に示すように操作量の変化が完全に応答までの
時間、例えば、 T、≧L十(2〜3)・T ・・・(7)なる区
間とする。つまり、現区間積分手段31は制御対象のむ
だ時間りに少なくとも制御対象の時定数Tの2倍以上を
加えた時間をもって積分区間T、とじ、この積分区間T
6毎に制御量補償値の平均値または積分値を求めるもの
である。
にとを修正するために制御量補償値の平均値または積分
値を求めるものであるが、その平均・積分区間T、は第
2図に示す通りである。ここで、制御周期Δtは一般に
0.1〜1.0程度の短い周期で行い、また積分区間T
、は次式に示すように操作量の変化が完全に応答までの
時間、例えば、 T、≧L十(2〜3)・T ・・・(7)なる区
間とする。つまり、現区間積分手段31は制御対象のむ
だ時間りに少なくとも制御対象の時定数Tの2倍以上を
加えた時間をもって積分区間T、とじ、この積分区間T
6毎に制御量補償値の平均値または積分値を求めるもの
である。
一般に、
T、>Δt ・・・(8)の関
係になっている。
係になっている。
従って、以上のようにして積分区間T、にわたって積分
すると、 (1) 予測係数Kが最適なとき、 (N−2)区間積分値はΣPv、lN−2≧0(N−1
)区間積分値はΣpv□lN−1−〇となり、また (2) 予測係数Kが最適でないとき、(N−2)区間
積分値はΣpv□IN−□−〇(N−1)区間積分値は
ΣPV、、IN−+≠0となる。なお、(N−2)区間
積分値は(N−2)区間積分値メモリ手段33に、また
(N−1)区間積分値は(N−1)区間積分値メモリ手
段32に格納されている。
すると、 (1) 予測係数Kが最適なとき、 (N−2)区間積分値はΣPv、lN−2≧0(N−1
)区間積分値はΣpv□lN−1−〇となり、また (2) 予測係数Kが最適でないとき、(N−2)区間
積分値はΣpv□IN−□−〇(N−1)区間積分値は
ΣPV、、IN−+≠0となる。なお、(N−2)区間
積分値は(N−2)区間積分値メモリ手段33に、また
(N−1)区間積分値は(N−1)区間積分値メモリ手
段32に格納されている。
そこで、前記(2)の場合には予測係数Kを自動修正し
なければならない。しかも、この修正時には(N−2)
区間に操作した結果が(N−1)区間に現れることにな
るので、判定手段35では(N−2)区間積分値と(N
−1)区間積分値との差が所定の範囲内にあるか否かを
判断し、所定の範囲外の場合には制御対象に大きな変化
が入った過度状態であると判断し、スイッチ手段36を
非導通とし、積分手段38の出力をそのまま使用し修正
係数K N−、の更新を行わない。
なければならない。しかも、この修正時には(N−2)
区間に操作した結果が(N−1)区間に現れることにな
るので、判定手段35では(N−2)区間積分値と(N
−1)区間積分値との差が所定の範囲内にあるか否かを
判断し、所定の範囲外の場合には制御対象に大きな変化
が入った過度状態であると判断し、スイッチ手段36を
非導通とし、積分手段38の出力をそのまま使用し修正
係数K N−、の更新を行わない。
一方、制御対象が安定しているとき、つまり判定手段3
5において(N−2)区間積分値と(N−1)区間積分
値との差が所定の範囲内にあるとき、スイッチ手段35
を導通し、(N−1)区間積分値メモリ手段32の出力
ΣPV□lN−1に係数手段37に設定された係数αを
乗じ、つまり、 ΔKN−1−Q ・ ΣP Vpnl N−r
”’ (9)なる演算式に基づき修正係数ΔK
N−+を求める。
5において(N−2)区間積分値と(N−1)区間積分
値との差が所定の範囲内にあるとき、スイッチ手段35
を導通し、(N−1)区間積分値メモリ手段32の出力
ΣPV□lN−1に係数手段37に設定された係数αを
乗じ、つまり、 ΔKN−1−Q ・ ΣP Vpnl N−r
”’ (9)なる演算式に基づき修正係数ΔK
N−+を求める。
その結果、ΣP Vp−I N−1〉0のとき予測係数
Kが大き過ぎ、ΣPVpalN−+く0のとき予測係数
Kが小さ過ぎるので、 K N−(−K N−2−ΔKN−1 = K N−2−α・ΣP V pa l N−1・・
・(10) なる演算を行って予測係数にの修正係数KN−,を求め
、この修正係数KN−,を乗算手段39で乗じ、現N区
間の予測係数Kを自動修正する。
Kが大き過ぎ、ΣPVpalN−+く0のとき予測係数
Kが小さ過ぎるので、 K N−(−K N−2−ΔKN−1 = K N−2−α・ΣP V pa l N−1・・
・(10) なる演算を行って予測係数にの修正係数KN−,を求め
、この修正係数KN−,を乗算手段39で乗じ、現N区
間の予測係数Kを自動修正する。
従って、以上のような実施例の構成によれば、むだ時間
を含む系が完全に応答する時間をベースとする区間毎に
制御量補償値の平均値または積分値の状態から系が安定
と判断したとき、(N−1)区間積分値メモリ手段32
の出力ΣP V pfil N−1に係数手段37の係
数αを乗算して修正係数ΔK N−+を求め、この修正
係数ΔKN−,を用いて予測係数Kを自動修正するよう
にしたので、定常状態では操作量変化から予測した制御
量補償値を零にすることができ、よって制御量を正確に
目標値に一致させることができ、しかも非常に簡単な構
成によりプラントにとって非常に重要な役割を果たすむ
だ時間を含む系の制御精度を大幅に改善でき、従来の欠
陥を完全に除去することができる。
を含む系が完全に応答する時間をベースとする区間毎に
制御量補償値の平均値または積分値の状態から系が安定
と判断したとき、(N−1)区間積分値メモリ手段32
の出力ΣP V pfil N−1に係数手段37の係
数αを乗算して修正係数ΔK N−+を求め、この修正
係数ΔKN−,を用いて予測係数Kを自動修正するよう
にしたので、定常状態では操作量変化から予測した制御
量補償値を零にすることができ、よって制御量を正確に
目標値に一致させることができ、しかも非常に簡単な構
成によりプラントにとって非常に重要な役割を果たすむ
だ時間を含む系の制御精度を大幅に改善でき、従来の欠
陥を完全に除去することができる。
従って、むだ時間を含む系は温度、濃度、成分などに多
くあり、何れも製品の品質に大きな影響を及はすプロセ
ス量であるが、これらの制御精度を大幅に向上できるこ
とから産業界に大きく貢献させることができる。
くあり、何れも製品の品質に大きな影響を及はすプロセ
ス量であるが、これらの制御精度を大幅に向上できるこ
とから産業界に大きく貢献させることができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されずその要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施できる。
しない範囲で種々変形して実施できる。
[発明の効果]
以上説明したように本発明によれば、操作量の変化から
制御量の変化を予測する予測係数を最適値に自動修正で
き、しかる制御系が安定なときに予測係数を自動修正す
るので、常に高精度な制御を実行できるむだ時間を含む
制御装置を提供できる。
制御量の変化を予測する予測係数を最適値に自動修正で
き、しかる制御系が安定なときに予測係数を自動修正す
るので、常に高精度な制御を実行できるむだ時間を含む
制御装置を提供できる。
第1図は本発明に係わるむだ時間を含む系の制御装置の
一実施例を示す構成図、第2図は第1図のスミス補償法
によって得られる制御量補償値の平均値または積分値を
求める区間を説明する図、第3図は従来の制御装置を示
す構成図である。 1.2.4・・・流体配管、3・・・反応槽、5・・・
成分計、6・・・成分調節手段、7・・・流量調節手段
、11・・・位置形−速度影信号変換手段、13・・・
予測係数設定手段、14・・・速度形−位置影信号変換
手段、15・・・減算手段、16・・・むだ時間設定手
段、17・・・遅れ手段、18・・・加算手段、31・
・・現区間積分手段、32・・・(N−1)区間積分値
メモリ手段、 3・・・ (N−2) 区間積分値メモリ 手段、 5・・・判定手段、 6・・・スイ ッチ手段、 ・・・係数手段、 8・・・積分手段、 9・・・乗算 手段。
一実施例を示す構成図、第2図は第1図のスミス補償法
によって得られる制御量補償値の平均値または積分値を
求める区間を説明する図、第3図は従来の制御装置を示
す構成図である。 1.2.4・・・流体配管、3・・・反応槽、5・・・
成分計、6・・・成分調節手段、7・・・流量調節手段
、11・・・位置形−速度影信号変換手段、13・・・
予測係数設定手段、14・・・速度形−位置影信号変換
手段、15・・・減算手段、16・・・むだ時間設定手
段、17・・・遅れ手段、18・・・加算手段、31・
・・現区間積分手段、32・・・(N−1)区間積分値
メモリ手段、 3・・・ (N−2) 区間積分値メモリ 手段、 5・・・判定手段、 6・・・スイ ッチ手段、 ・・・係数手段、 8・・・積分手段、 9・・・乗算 手段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 予め予測係数を与えて操作量出力の変化に伴って制御量
に影響を与えるべき制御量補償値を求めた後、むだ時間
を含む制御対象から得られる制御量に前記制御量補償値
を加えて制御量予測値を求めるとともに、この制御量予
測値とこの制御量予測値の目標値との偏差に基づいてP
(比例)、I(積分)およびD(微分)調節のうち少な
くともPI調節演算を実行し、得られた調節演算出力を
前記むだ時間を含む制御対象に印加し、前記制御量予測
値が前記目標値に等しくなるように制御するむだ時間を
含む系の制御装置において、前記制御対象のむだ時間に
少なくとも前記制御対象の時定数の2倍以上を加えた時
間となる区間毎に前記制御量補償値の平均値または積分
値を求める平均・積分手段と、 この平均・積分手段によって求めた2区間前の制御量補
償値の平均値または積分値と1区間前の制御量補償値の
平均値または積分値との差が所定の範囲内にあるとき、
前記1区間前の制御量補償値の平均値または積分値が零
となるように前記予測係数を修正する予測係数修正手段
とを備えたことを特徴とするむだ時間を含む系の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13721190A JPH0431901A (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | むだ時間を含む系の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13721190A JPH0431901A (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | むだ時間を含む系の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0431901A true JPH0431901A (ja) | 1992-02-04 |
Family
ID=15193389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13721190A Pending JPH0431901A (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | むだ時間を含む系の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0431901A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533192A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | フィッシャー アンド ペイケル リミティド | 荷重バランス取りシステムを備えたランドリー装置 |
US8930031B2 (en) | 2008-12-17 | 2015-01-06 | Fisher & Paykel Appliances Limited | Laundry machine |
-
1990
- 1990-05-29 JP JP13721190A patent/JPH0431901A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002533192A (ja) * | 1998-12-23 | 2002-10-08 | フィッシャー アンド ペイケル リミティド | 荷重バランス取りシステムを備えたランドリー装置 |
US8930031B2 (en) | 2008-12-17 | 2015-01-06 | Fisher & Paykel Appliances Limited | Laundry machine |
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