JPH04318577A - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JPH04318577A
JPH04318577A JP3112337A JP11233791A JPH04318577A JP H04318577 A JPH04318577 A JP H04318577A JP 3112337 A JP3112337 A JP 3112337A JP 11233791 A JP11233791 A JP 11233791A JP H04318577 A JPH04318577 A JP H04318577A
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JP
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JP3112337A
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English (en)
Inventor
Toru Obuchi
徹 大渕
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式等を利用
した画像形成装置において、像担持体上に形成されたト
ナー像を中間転写体上に転写して担持し、この中間転写
体上に担持したトナー像を転写材上に再転写して、転写
材上に画像を得るのに使用する転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式等を利用した画像形成装置
において、中間転写体を備えた転写装置を用い、像担持
体上に形成されたトナー像を中間転写体上に転写して担
持し、この中間転写体上に担持したトナー像を転写材上
に再転写して、転写材上に画像を得ることが知られてい
る。
【0003】従来の中間転写体を用いた画像形成装置で
の中間転写体への転写部の一例を図5に示す。図5は、
電子写真複写装置等の感光体上のトナー像を中間転写体
上へ転写する1次転写部を模式的に示したものである。 この図に基づき、先ず1色のトナー像の転写工程につい
て考える。
【0004】図5に示すように、像担持体としての感光
体の感光ドラム1上に形成した画像の静電潜像は、図示
しない現像部でトナー2により現像してトナー像として
可視化され、そのトナー像が感光ドラム1の回転に伴な
い中間転写体である中間転写ベルト3と対向した、トナ
ー像の中間転写ベルト3への転写部(1次転写部)に至
る。この転写部において、感光ドラム1上のトナー像が
中間転写ベルト3に密着し、トナー像を構成するトナー
2と逆極性の電圧を1次転写ローラ4又はコロナ放電器
で中間転写ベルト3の背面から印加して転写電界(1次
転写電界)を付与することにより、静電力で感光ドラム
1上からトナー2が中間転写ベルト3上に転移し、中間
体3上にトナー像が転写される。
【0005】この場合、転写効率だけに限って言うと、
上記の転写電界の印加電圧は適当な範囲ならば大きい程
好ましい結果を得る。しかし、その結果必然的に感光ド
ラム1上のトナー像が中間転写ベルト3に密着する以前
に、トナー像の一部が転写されるので、中間転写ベルト
3上へのトナー像の転写位置が本来の位置よりずれて画
像乱れが生じる。
【0006】上記の位置ずれを含めた転写時の画像乱れ
を、更に詳しく説明する。回転する中間転写ベルト3と
相対した感光ドラム1が回転して、感光ドラム1上のト
ナー像が中間転写ベルト3に近接し、接触し、そして中
間転写ベルト3上に転写後トナー像が感光ドラム1から
離間する過程を5段階に分けて考察してみると、次のよ
うになる。
【0007】先ず、第1段階は、感光ドラム1上のトナ
ー像が中間転写ベルト3から十分に離れたAの領域に位
置するときで、この段階ではトナー像は転写ローラ4に
よる転写電界の影響を受けないために、トナー像を構成
するトナー2が中間転写ベルト3上に転移せず、中間転
写ベルト3へのトナー像の転写は全く行なわれない。
【0008】次に、感光ドラム1上のトナー像が中間転
写ベルト3と近接したBの領域に位置する第2段階にな
ると、トナー像は転写ローラ4による転写電界の影響を
受けるために、トナー2が若干感光ドラム1上から中間
転写ベルト3上へ転移して転写される。これにより上述
したように、中間転写ベルト3上へのトナー像の転写位
置が本来の位置よりずれる画像乱れが多少生じる。
【0009】次の第3段階は、感光ドラム1上のトナー
像が転写ローラ4を配設した箇所の転写領域であるCの
領域に位置したときで、トナー像の中間転写ベルト3へ
の実質的な転写が行なわれる段階である。この段階では
、トナー像が中間転写ベルト3と接触し、転写ローラ4
によるトナー2の極性と逆極性の電圧の転写電界が中間
転写ベルト3の背面から付与されて、その結果、トナー
像を構成するトナー2が転写電界の作用による静電力に
よって中間転写ベルト3上に転移し、トナー像が中間転
写ベルト3上に転写されて、トナー像の実質的な転写が
行なわれる。
【0010】次の第4段階は、中間転写ベルト3上に転
写されたトナー像が感光ドラム1から離間し始めるが、
未だ近接しているDの領域に位置する段階である。主と
してこの4段階でトナー像に画像乱れが生じる。それは
、第3段階で感光ドラム1と中間転写ベルト3との間に
電荷の充電があるからである。その画像乱れの挙動は中
間転写ベルト3の体積抵抗率の大小によって異なって来
るので、中間転写ベルト3の体積抵抗率を分けて考える
必要がある。
【0011】第4段階では、感光ドラム1とトナー像を
転写した中間転写ベルト3の対応部分が、密着状態から
近接状態に離間する。このとき中間転写ベルト3の体積
抵抗率が1012Ωcm以上の比較的大きいな値である
場合には、上記の第3段階で中間転写ベルト3に感光ド
ラム1との間で充電された電荷が主として中間転写ベル
ト3を通って逃げずらく、このため感光ドラム1と中間
転写ベルト3との間には充電電荷による電界が形成され
ており、従って離間する感光ドラム1と中間体3とは、
その間の距離が充電電荷による電界下で電荷一定に対し
て増大することになり、感光ドラム1と中間転写ベルト
3との間に電圧の上昇が生じる。このため感光ドラム1
と中間転写ベルト3の間隙で放電が生じ、中間転写ベル
ト3上のトナー像の画像乱れや感光ドラム1表面の劣化
を引き起こす。
【0012】一方、中間転写ベルト3の体積抵抗率が1
08 Ωcm以下の比較的小さい値の場合は、第3段階
で転写時の中間転写ベルト3の充電電荷が中間転写ベル
ト3から周囲の構成部材や空気中の水分を介して逃げ易
く、これが原因でやはり中間転写ベルト3上のトナー像
に画像乱れを引き起こす。
【0013】最後の第5段階は、中間転写ベルト3上の
トナー像が感光ドラム1から十分に離れたEの領域に位
置する段階で、感光ドラム1からのトナー像の中間転写
ベルト3上への転写は終了している。中間転写ベルト3
上のトナー像を構成するトナー2は、転写ローラ4によ
る転写電界の影響を受けず、又感光ドラム1の電位の影
響も受けない。
【0014】以上のように、感光ドラム1と中間転写ベ
ルト3とが接触した状態で実質的な転写を行なう第3段
階(領域Cの段階)の前後の、感光ドラム1と中間転写
ベルト3とが近接した状態の第2及び第4段階(領域B
及びDの段階)で、トナー像に画像乱れが生じている。
【0015】次に複数色のトナー像を中間転写ベルト3
上に転写する工程について考える。図6〜図8は、カラ
ーの電子写真複写装置等の感光体上のトナー像を中間転
写体上へ転写する1次転写部を模式的に示したものであ
る。
【0016】図6に示すように、感光ドラム1上に形成
した第1色目の静電潜像を現像部で対応した色の例えば
イエロー色のトナー2yにより現像して得られたイエロ
ートナー像が、感光ドラム1の回転に伴ない中間転写ベ
ルト3と対向した1次転写部に至り、中間転写ベルト3
に密着する。そしてイエロートナー像を構成するトナー
2yと逆極性の電圧を1次転写ローラ4又はコロナ放電
器で中間転写ベルト3の背面から印加して転写電界(1
次転写電界)を付与することにより、感光ドラム1上か
らトナー2yが静電力で中間転写ベルト3上に転移し、
中間体3上にイエロートナー像が転写される。
【0017】同様に、図7に示すように、感光ドラム1
上の第2色目の静電潜像を現像して得られたシアン色の
トナー2cによるシアントナー像が、画像転写部で中間
転写ベルト3上にイエロートナー像に重ねて転写され、
図8に示すように、感光ドラム1上の第3色目の静電潜
像を現像して得られたマゼンタ色のトナー2mによるマ
ゼンタトナー像が、画像転写部で中間転写ベルト3上に
イエロートナー像及びシアントナー像に重ねて転写され
る。
【0018】以上のようにして中間転写ベルト3上にイ
エロートナー像、シアントナー像及びマゼンタトナー像
を重ね合わせた画像が得られると、図9に示すように、
中間転写ベルト3と転写紙等の転写材5とを対向させた
2次転写部で上記の画像を転写材5に密着し、これらの
トナーと逆極性の電圧を2次転写ローラ6又はコロナ放
電器で転写材5の背面から印加して転写電界(2次転写
電界)を付与することにより、中間転写ベルト3から静
電気力で画像が一括して転写材5上に転移し、転写材5
上にイエロートナー像、シアントナー像及びマゼンタト
ナー像を重ね合わせたカラー画像が得られる。
【0019】さて、上記の図7の第2色目のシアントナ
ー像の1次転写をする際に、中間転写ベルト3上には既
に負極性電荷を帯びたイエロー色のトナー2yによるイ
エロートナー像が転写されているために、シアントナー
像の転写のための1次転写電界が弱められる。同様に、
図8の第3色目のマゼンタトナー像の転写の際にも、中
間転写ベルト3上の負極性電荷を帯びたイエロー色のト
ナー2y、シアン色のトナー2cにより、マゼンタトナ
ー像の1次転写電界は更に弱められる。その結果、第2
色目以降のトナー像の転写効率が低下する問題がある。
【0020】更に中間転写ベルト3の体積抵抗率が10
12Ωcm以上の比較的大きい値の場合、上述したよう
に、1次転写終了後の密接状態から近接状態になった感
光ドラム1と中間転写ベルト3との間には転写時の充電
電荷による電界があり、その電界下で電荷一定に対して
感光ドラム1と中間転写ベルト3との間の距離が増大す
ることになるので、感光ドラム1と中間転写ベルト3と
の間に電圧の上昇が生じ、感光ドラム1と中間転写ベル
ト3の間隙で放電が生じて、中間転写ベルト3上のトナ
ー像の画像乱れや感光ドラム1表面の劣化を引き起こす
。同様に、中間転写ベルト3から転写材5への画像の2
次転写終了後にも同じ現象が起こり易く、画像の乱れ等
は増幅される。又複写2枚目以降の画像形成においては
、中間転写ベルト3の充電電荷は減衰しきれず、このた
め特開昭56−147166号に開示されるように、中
間転写ベルト3が2次転写部から1次転写部に戻る途中
で中間転写ベルト3の除電が必要となる。
【0021】又中間転写ベルト3の体積抵抗率が108
 Ωcm以下の比較的小さい値の場合、上述したように
、転写時の中間転写ベルト3の充電電荷が中間転写ベル
ト3から周囲の構成部材や空気中の水分を介して逃げ易
く、これが原因でやはり中間転写ベルト3上のトナー像
に画像乱れを引き起こす。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のような中間転写
ベルト3を用い、中間転写ベルト3上に各色のトナー像
を形成し、然る後に中間転写ベルト3上から転写材5上
に一括転写してカラー画像を得る電子写真複写装置等の
画像形成装置では、一括転写を行なうことから、画像の
色ズレの軽減、転写材の紙種の拡大、転写条件の拡大の
長所がある。
【0023】しかしながら、感光ドラム1上のトナー像
の中間転写ベルト3上への転写が正常に行なわれなけれ
ば、上記の長所を発揮させることができず、むしろ中間
転写ベルト3への転写とそこからの転写材5への転写と
の2回の転写工程があるため、転写時に生ずる問題が1
回の転写工程しか必要としない系と比較して増大する欠
点がある。
【0024】従来の画像形成装置では、感光ドラム1上
のトナー像を中間転写ベルト3上に転写する1次転写工
程において、トナー像が乱れると言う欠点があるため、
その中間転写ベルト3上への1次転写の転写効率を低く
することによって、見掛け上の画像の乱れを軽減する方
法をとってきた。このため中間転写ベルト3を介した転
写により濃度が十分で且つ画像の乱れのない高品質な画
像を得ることが困難であった。
【0025】又感光ドラム1上のトナー像の中間転写ベ
ルト3上への1次転写の際、第2色目以降のトナー像の
転写効率は、既に転写された色のトナー像の帯電電荷に
よって低下するという欠点があり、この面からも中間転
写ベルト3を介した転写により濃度が十分で且つ画像の
乱れのない高品質な画像を得ることが困難であった。
【0026】従って本発明の目的は、像担持体上のトナ
ー像の中間転写体上への1次転写を第2色目以降のトナ
ー像に対しても第1色目のトナー像と同程度に高い転写
効率で行なわせると共に、その1次転写及び中間転写体
上に転写されたトナー像の転写材上への2次転写を画像
乱れを生じることなく行なわせて、転写材上に転写によ
り濃度が十分で且つ色味変化や画像の抜け、飛び散り等
の画像劣化のない高品質な画像を得ることを可能とした
転写装置を適用することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
転写装置にて達成される。要約すれば本発明は、像担持
体上に各色のトナー像が形成される度に、前記像担持体
と中間転写体とが接触した1次転写部で1次転写電界を
付与することにより、前記中間転写体上に前記各色のト
ナー像を重ね合わせて転写し、前記中間転写体上に重ね
合わせて転写された各色のトナー像を、前記中間転写体
と転写材とが接触した2次転写部で2次転写電界を付与
することにより、前記転写材上に一括して転写する転写
装置において、前記中間転写体の前記像担持体との接触
開始角度がその接触終了角度よりも小さく、且つ前記転
写材の前記中間転写体との接触開始角度がその接触終了
角度よりも小さく、更に前記1次転写電界を後で転写さ
れる色のトナー像に対する程大きくしたことを特徴とす
る転写装置である。好ましくは、前記2次転写電界は、
前記1次転写電界の最大転写電界よりも大きくされる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の転写装置の一実施例を備え
た画像形成装置の概略構成図である。本実施例は、レー
ザビームプリンタに適用した場合について示す。
【0029】図1に示すように、像担持体としての感光
体のOPC感光ドラム1の周辺には、前露光器72、コ
ロナ帯電器からなる一次帯電器73、各色の画像信号に
応じてレーザ光を感光ドラム1に照射するレーザスキャ
ナ74、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの現像
剤を格別に収容した現像器75B、75Y、75C、7
5Mを備えた現像ユニット75が配置されている。各現
像器75B、75Y、75C、75Mは図では省略した
が、現像シリンダと非磁性体の現像剤規制ブレードとを
有している。
【0030】上記の現像剤は、トナーとキャリアとを一
定比率で混合して構成され、摩擦によりトナーがマイナ
スに、キャリアがプラスに帯電するようになっている。 この現像剤は現像シリンダ内の固定マグネットの磁界の
作用により、現像シリンダの表面上に担持してブラシ状
に穂立ちされ、且つブレードによる規制により均一な現
像剤層に形成される。トナーを現像シリンダから感光ド
ラム1に向けて飛翔して現像させるために、現像シリン
ダには同時に現像バイアスが印加される。現像バイアス
はトナーがマイナスに帯電されることから、マイナス成
分よりもプラス成分が多くされている。トナーは感光ド
ラム1の表面電位と現像バイアスのマイナス成分とによ
り、感光ドラム1の静電潜像が形成された明部に引き付
けられ、そこに付着して静電潜像を現像してトナー像と
して可視化するようになっている。
【0031】これにより感光ドラム1上に第1色目のト
ナー像、例えばイエロートナー像が形成される。感光ド
ラム1上に形成されたイエロートナー像は、1次転写部
に配設して感光ドラム1と対向した電極とされている1
次転写ローラ4にプラス電圧を印加することにより、中
間転写体としての転写ベルト3上に静電的に1次転写さ
れる。この1次転写に際しては給紙箱16上の給紙ロー
ラ17は作動されない。又このとき2次転写部に配設さ
れた2次転写ローラ6は解除されており、上記のイエロ
ートナー像は転写材5上に転写されずに中間転写ベルト
3上に保持されたまま、同ベルト3の回動に伴って再び
感光ドラム1と対向した1次転写部へと搬送される。
【0032】中間転写ベルト3上へのイエロートナー像
の転写が終了すると、感光ドラム1上の残留トナーはド
ラムクリーナ76にて完全クリーニングされる。又次の
色の画像用の潜像の形成前に、前露光器72からの光を
感光ドラム1の表面に照射し、感光ドラム1表面の残留
電荷を消去する。
【0033】上記の前露光、一次帯電、現像、1次転写
、クリーニングの一連のプロセスは、シアントナー像、
マゼンタトナー像、ブラックトナー像についても同様に
繰り返され、中間転写ベルト3上にイエロー、シアン、
マゼンタ、ブラックの4色のトナー像を重ねて転写した
画像が得られる。
【0034】上記の4色のトナー像の中間転写ベルト3
上への転写が終了すると、給紙ローラ17が作動して給
紙箱16から転写材5を取り出し、レジストローラ18
により転写材5を上記の4色のトナー像と同期して2次
転写部に搬送する。2次転写部では転写材5が接近する
と、押圧ローラ10を図示しない押圧手段により押圧ロ
ーラ10を2次転写ローラ6の方向へ押圧して、押圧ロ
ーラ10と2次転写ローラ6との間に中間転写ベルト3
と転写材5とを挟み込んで、中間転写ベルト3上のトナ
ー像を転写材5に密着させる。このとき2次転写ローラ
6にプラス電圧が印加され、中間転写ベルト3上のトナ
ー像を構成するトナーと中間転写ベルト3との間の結合
力よりも、そのトナーと転写材5との間の結合力の方が
強くなり、転写材5上にトナーが転移して4色のトナー
像が静電的に2次転写される。
【0035】4色のトナー像を転写された転写材5は定
着部に搬送され、そこでヒータランプが内蔵された1対
の定着ローラ19により加熱及び加圧されて、転写材5
への4色のトナー像の定着及び混色が行なわれ、かくし
て転写材5上に永久像とされたカラー画像が得られる。
【0036】さて、上記の中間転写ベルトを備えた転写
装置の本発明による構成を詳しく説明する。図2は、本
発明の転写装置の一実施例の概略構成図である。
【0037】本実施例では、中間転写ベルト3は体積抵
抗率108 〜1012Ωcmを有し、中間転写ベルト
3の回動方向順に1次転写ローラ4、テンションローラ
9、上記の押圧ローラ10及びテンションローラ11の
4つのローラに掛け回されている。押圧ローラ10はモ
ータ31が接続され、中間転写ベルト3の駆動ローラと
されている。1次転写ローラ4及び2次転写ローラ6に
は、それぞれ転写用電源38、39が接続されている。
【0038】図中、1次転写部での中間転写ベルト3の
感光ドラム1への接触開始角(接触開始点での中間転写
ベルト3の接線と感光ベルト1の接線とが為す角度)を
θ1、接触終了角(接触終了点での中間転写ベルト3の
接線と感光ベルト1の接線とが為す角度)をθ2 で表
すと、本発明によれば、上記のθ1 及びθ2 はθ1
 <θ2 の関係をとるようにされている。これは、1
次転写の実質的な転写領域より前での感光ドラム1上の
トナー像の中間転写ベルト3上への転写を極力避けるた
めに、1次転写部上流での接触角θ1 を小として感光
ドラム1と中間転写ベルト3とのニップ幅を大きくとる
ことによる。
【0039】又2次転写部での転写材5の中間転写ベル
ト3への接触開始角をθ3 、接触終了角をθ4 で表
すと、θ3 <θ4 の関係をとるようにされている。 この理由も、上記と同様で、2次転写の実質的な転写領
域より前での中間転写ベルト3上のトナー像の転写材5
上への転写を極力避けるために、2次転写部上流での接
触角θ3 を小として中間転写ベルト3と転写材5のニ
ップ幅を大きくとることによる。
【0040】更に本発明によれば、電源38により1次
転写ローラ4に印加する電圧を、第1色目よりも第2色
目の方が大、第2色目よりも第3色目の方が大というよ
うに、後の色のトナー像に対する程大きくなるようにさ
れる。
【0041】又中間転写ベルト3上へ転写した複数色の
トナー像の転写材5上への一括の2次転写時に、電源3
9により2次転写ローラ6に印加する電圧を、最終色の
トナー像の1次転写時に印加した直流電圧よりも大きい
直流電圧とされる。
【0042】2次転写ローラ6に印加する電圧は環境デ
ータを基に決定される。図3は、環境の湿度を変えたと
きの2次転写ローラ6への最適印加電圧を示すグラフで
ある。湿度10%のときはほぼ1次転写の最終色の印加
電圧V0 と同等であるが、湿度が低いとΔVだけ1次
転写の最終色の印加電圧より大きく必要がある。
【0043】転写装置を以上の構成とし、中間転写ベル
ト3に体積抵抗率が1010Ωcmの誘電体ベルトを用
い、感光ドラム1上に順次形成したブラックトナー像(
第1色目)、イエロートナー像(第2色目)、シアント
ナー像(第3色目)、マゼンタトナー像(第4色目)を
、後の色のトナー像ほど転写電圧が大きくなるようにし
て中間転写ベルト3上に1次転写し、その転写された4
色のトナー像を最終色のマゼンタトナー像の1次転写電
圧よりも大きい転写電圧で転写材5上に2次転写して、
転写材5上にカラー画像を得る実験を行なった。その結
果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】第1表に示されるように、1次転写電圧を
ブラックトナー像(第1色目)、イエロートナー像(第
2色目)、シアントナー像(第3色目)、マゼンタトナ
ー像(第4色目)というように、後の色のトナー像ほど
大きくし、2次転写電圧を1次転写電圧の最大電圧より
も大きくした場合には、1次転写及び2次転写が共に優
れた転写効率で転写することができている。
【0046】表2に、1次転写電圧の全て及び2次転写
電圧を0.8kVの一定値にしたときの結果を示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2に示されるように、第1色目から第4
色目のトナー像の1次転写電圧の全て及び2次転写電圧
を一定にした場合には、第2色目の1次転写以降2次転
写まで順々に転写効率が低下した結果になった。
【0049】表3に、1次転写電圧を第1色目のトナー
像から第4色目のトナー像まで順々に大きくし、2次転
写電圧を1次転写電圧の最大電圧と同じにした場合の結
果を示す。
【0050】
【表3】
【0051】この場合には1次転写効率はよいが、2次
転写の効率がよくない。
【0052】以上のように、1次転写電圧を後の色のト
ナー像に対して程大きくし、2次転写電圧を1次転写の
最大転写電圧よりも大きくするこにより、高い転写効率
で1次転写、2次転写でき、濃度の低下を防いで濃度の
十分なカラー画像を転写材5上に得ることができた。
【0053】一般に、中間転写ベルト3に体積抵抗率が
大きいものを用いると、同じ転写効率を得るのにより高
い転写電圧が必要となる。中間転写ベルト3の帯電電位
が高いと、1次転写、2次転写終了後の放電が生じ易く
なる。その結果、トナー飛散が発生して著しく画像を劣
化させる。この対策として交流コロナ放電器により除電
する等の方策が考えられるが、効果が十分でなかったり
、オゾンの発生があったり、装置構成の複雑化、コスト
上昇等の欠点があったりする。
【0054】一方、体積抵抗率の小さい中間転写ベルト
3を用いると、転写時の充電電荷が周辺の構成部材又は
空気中の水分を介して逃げ易く、トナー像の乱れを引き
起こす。以上の理由から、中間転写ベルト3の体積抵抗
率は、108 〜1012Ωcmの範囲が好ましい。
【0055】1次転写ローラ4に印加する電圧を順次上
昇させることは、2色目以降の転写効率を改善するが、
実質的な転写領域の前での転写の発生を促し、画像乱れ
の原因となる。この転写電圧の上昇による前転写の発生
は、上記の図2に示した装置構成により防止される。こ
れについて説明する。図4に、図2の拡大図を示す。
【0056】2次転写部の押圧ローラ10は、駆動モー
タ31を連結して駆動ローラとしてあり、その他の1次
転写ローラ4、テンションローラ9、11は従動ローラ
とされている。従って押圧ローラ10による中間転写ベ
ルト3の駆動を調製することにより、押圧ローラ10と
テンションローラ9との間で中間転写ベルト3を弛ませ
、ベルト3のその他の領域で張らせて、1次転写領域の
前後及び2次転写領域の前方で中間転写ベルト3に弛み
がないようにできる。これにより1次転写部、2次転写
部での前転写の防止が補助される。
【0057】以上の実施例では、転写電界付与手段とし
て転写ローラ4、6を用いた例を示したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、金属シート、導電性ブラ
シ等を転写電界付与手段として用いた場合にも適用でき
る。2次転写電圧の決定法は、環境データとして湿度を
加味した方法を示したが、簡易的には固定値としてもよ
く、又湿度、温度等の多くの環境データを用いてより厳
密に決定してもよい。又色の数も4色モードだけでなく
、2色モード、3色モード等の複数色に適用できること
は勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写装置
では、像担持体上に各色のトナー像が形成される度に、
像担持体と中間転写体とが接触した1次転写部で1次転
写電界を付与することにより、中間転写体上に各色のト
ナー像を重ね合わせて転写し、中間転写体上に重ね合わ
せて転写された各色のトナー像を、中間転写体と転写材
とが接触した2次転写部で2次転写電界を付与すること
により、転写材上に一括して転写するに際し、中間転写
体の像担持体との接触開始角度がその接触終了角度より
も小さく、且つ転写材の中間転写体との接触開始角度が
その接触終了角度よりも小さく、更に1次転写電界を後
で転写される色のトナー像に対する程大きくしたので、
像担持体上のトナー像の中間転写体上への1次転写を第
2色目以降のトナー像に対しても第1色目のトナー像と
同程度に高い転写効率で行なわせると共に、その1次転
写及び中間転写体上に転写されたトナー像の転写材上へ
の2次転写を画像乱れを生じることなく行なわせて、転
写材上に転写により濃度が十分で且つ色味変化や画像の
抜け、飛び散り等の画像劣化のない高品質な画像を得る
ことができる。更に好ましくは2次転写電界を1次転写
電界の最大転写電界よりも大きくされ、このときには、
中間転写体からの転写材上へのトナー像の転写効率が一
層高く、転写材上に得られる画像の濃度がより向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間転写体を用いた転写装置の一実施
例を備えた画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本発明の中間転写体を用いた転写装置の一実施
例を示す説明図である。
【図3】図2の転写装置の最適な2次転写電圧と湿度の
関係を示すグラフである。
【図4】図2の転写装置の拡大図である。
【図5】従来の中間転写体を用いた転写装置における1
色のトナー像の1次転写を示す説明図である。
【図6】従来の中間転写体を用いた転写装置における3
色のトナー像のうちの第1色目のトナー像の1次転写を
示す説明図である。
【図7】同じく第2色目のトナー像の1次転写を示す説
明図である。
【図8】同じく第3色目のトナー像の1次転写を示す説
明図である。
【図9】同じく3色のトナー像の2次転写を示す説明図
である。
【符号の説明】 1          感光ドラム 3          中間転写ベルト4      
    1次転写ローラ5          転写材 6          2次転写ローラ10     
   押圧ローラ 9、11    テンションローラ 31        モータ 38、39  転写用電源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  像担持体上に各色のトナー像が形成さ
    れる度に、前記像担持体と中間転写体とが接触した1次
    転写部で1次転写電界を付与することにより、前記中間
    転写体上に前記各色のトナー像を重ね合わせて転写し、
    前記中間転写体上に重ね合わせて転写された各色のトナ
    ー像を、前記中間転写体と転写材とが接触した2次転写
    部で2次転写電界を付与することにより、前記転写材上
    に一括して転写する転写装置において、前記中間転写体
    の前記像担持体との接触開始角度がその接触終了角度よ
    りも小さく、且つ前記転写材の前記中間転写体との接触
    開始角度がその接触終了角度よりも小さく、更に前記1
    次転写電界を後で転写される色のトナー像に対する程大
    きくしたことを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】  前記2次転写電界を、前記1次転写電
    界の最大転写電界よりも大きくした請求項1の転写装置
JP3112337A 1991-04-17 1991-04-17 転写装置 Pending JPH04318577A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160087399A (ko) 2012-06-15 2016-07-21 미쯔비시 레이온 가부시끼가이샤 물품 및 활성 에너지선 경화성 수지 조성물

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