JPH04318319A - 磁気記録媒体及びその処理方法 - Google Patents

磁気記録媒体及びその処理方法

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JPH04318319A
JPH04318319A JP3110766A JP11076691A JPH04318319A JP H04318319 A JPH04318319 A JP H04318319A JP 3110766 A JP3110766 A JP 3110766A JP 11076691 A JP11076691 A JP 11076691A JP H04318319 A JPH04318319 A JP H04318319A
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JP3110766A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Yoshida
吉田 恒雄
Akira Ushimaru
晶 牛丸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非磁性支持体上に下塗層
を介して磁性層及び/又はバック層を有する磁気記録媒
体に関し、その主たる目的は非磁性支持体と磁性層及び
/又はバック層の密着力が強く耐久性に優れ、且つ廃却
する際には低級アルコール又は、ケトン系溶剤で容易に
非磁性支持体と磁性層及び/又はバック層が剥離し各層
を分離、回収しやすい磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、磁気記録層(以下、磁性層と称す
る)を有するオーディオテープやビデオテープ等の磁気
テープの需要が、一般用あるいは営業用を問わず非常に
増大している。前述の如く磁気テープの需要の増大に伴
い、磁気テープを製造する際に出る不良品、廃品や使用
済の廃品の量も多くなってきている。
【0003】この種の磁気テープは一般にポリエステル
等のフィルム支持体(以下、ベースと称する)に強磁性
酸化鉄等の強磁性粉末を結合剤(バインダー)に分散し
た磁性層が設けられたものである。
【0004】前述の如く磁気テープの需要の増大に伴い
、使用済テープの廃品や、磁気テープ製造時の不良品や
廃品の量も多くなってきており、従来はその処理方法と
して、焼却する方式が主として用いられ、又、その一部
においてではあるが、その不良品や廃品を寄り揉みにし
、紐などとして利用する方法が用いられている。しかし
、この廃品や不良品等のフィルムベースから磁性層を剥
離し、そのベースを分離、回収して再利用すると共に、
剥離した磁性層を焼成等によりバインダーを除き、酸化
鉄等の顔料として用いることが検討された。
【0005】しかしながら、従来磁気テープの磁性層に
用いられているバインダーは、ベースとの結合力が大き
く、その磁性層を簡単に剥離することが困難であり、ま
た剥離後の効果的分離方法が見つからないため、前述し
た如くの焼却等の処理方法を用いる外になかった。
【0006】又他の処理として地中に埋設することも検
討されたが、今後の地球環境保護の観点からこのような
方法は許されなくなってきている。
【0007】ほとんどの磁気記録媒体の非磁性支持体は
ポリエチレンテレフタレート(以下PETという)フィ
ルムが用いられており、焼却処理することは高熱が発生
し焼却炉をいためるためできない。テープごと高温で溶
融成型しようとすると磁性層が存在するため、PETが
分解し別の用途に用いられるような材料はできない。
【0008】従って不要テープの処理にはPETと磁性
層を分離する事が必要である。この具体的手段として特
開昭53−94381号公報、同54−66985号公
報、同59−52433号公報にアルカリ処理によりP
ETと磁性層を分離する方法が記載されている。
【0009】しかしながらアルカリ処理の際PETが一
部分解するため弱アルカリで短時間の間に分離できなけ
れば回収後のPETは別の用途に使える材料にはならな
い。
【0010】例えば特開昭54−66985号公報では
廃磁気テープを25℃以上の強アルカリ溶液に浸漬処理
して磁性層を非磁性支持体から剥離する磁気テープの処
理方法が開示され、強アルカリ溶液としては5%以上の
苛性ソーダ水溶液等が用いられると記載している。又特
開昭53−70404号公報では70℃以上に加温した
、濃度0.5%以上の苛性アルカリ溶液を用いている。 そして炭酸ソーダのような弱アルカリでは剥離しないと
記載している。又塩基性物質(苛性ソーダ、炭酸ソーダ
、ピリジンなど)を含むグリコール溶液で処理する方法
も特開昭53−94381号公報、同53−92879
号公報には記載しているが、実施例で実証しているのは
苛性ソーダのみである。このように従来の磁気記録媒体
では苛性ソーダのような強アルカリを用いないと剥がれ
ず、又このような強アルカリを用いるとPETが加水分
解されてしまい、良好な回収品は得られなかった。
【0011】従来の磁気記録媒体に用いられている下塗
層は特公昭47−22071号公報、同49−1024
3号公報、特開昭49−46406号公報、同49−4
6407号公報、同50−32905号公報、同50−
32906号公報、同50−32907号公報、同58
−125231号公報、同59−19230号公報、同
59−165239号公報などで知られているように、
非磁性支持体と磁性層の密着力を強くし耐久性を高くす
ることだけを考えて設計されていたため、このようなア
ルカリ処理で磁性層と非磁性支持体を分離しようとして
も全く分離できないか、あるいはできたとしてもNaO
H水溶液のような強アルカリで長時間処理しなければ分
離できず、分離回収後のPETは部分分解されたものに
なっていた。
【0012】そこで本発明者らは低級アルコール又はケ
トン系溶剤を用いて、短時間に、かつPETもまったく
加水分解されないような条件で非磁性支持体より磁性層
及び又はバック層を分離することのできる下塗層につい
て鋭意検討した結果極めて容易に剥離しうる下塗剤を見
出し、本発明に至った。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は非磁性
支持体と磁性層及び/又はバック層の密着力が強く耐久
性に優れ、且つ廃却する際には、低級アルコール又はケ
トン系溶剤で容易に非磁性支持体と磁性層及び/又はバ
ック層が剥離し各層を分離、回収しやすい磁気記録媒体
を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、非
磁性支持体と磁性層及び/又はバック層の間に下塗層を
設けた磁気記録媒体において低級アルコール又はケトン
系溶剤に浸漬処理することにより前記磁性層及び/又は
バック層が剥離する下塗層を設けた磁気記録媒体によっ
て達成できる。
【0015】又、本発明の上記目的は、非磁性支持体と
磁性層及び/又はバック層の間に分子中にカルボキシル
基又はその塩を2×10−4eq/g以上有する共重合
体又は分子中にカルボキシル基又はその塩を8×10−
4eq/g以上有するポリエステルを含有する下塗層を
設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン系溶剤
に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を非磁性
支持体から剥離することを特徴とする磁気記録媒体の処
理方法によって達成できる。
【0016】又本発明の上記目的は、非磁性支持体と磁
性層及び/又はバック層の間に酸価13以上である共重
合体又は酸価45以上であるポリエステルを含有する下
塗層を設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン
系溶剤に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を
非磁性支持体より剥離することを特徴とする磁気記録媒
体の処理方法によって達成できる。
【0017】すなわち本発明は磁気テープ等の磁性層と
非磁性支持体との剥離処理による回収を下塗層、すなわ
ち下塗剤の改良をすると共に剥離処理に用いる溶剤を選
択することによって解決したものである。従来の下塗剤
は非磁性支持体と磁性層との密着を改良するため、剥が
れにくいような下塗剤を開発し、実用してきた。そこで
このように強力に貼りついた下塗層より剥がすためには
苛性アルカリのような強アルカリを用いて温度をかけて
処理するようなことが行なわれてきたが、本発明では磁
気記録媒体の使用時には適度な、必要な密着力を有する
下塗剤であるが、しかし廃品として磁性層と非磁性支持
体を剥がす時には簡単に低級アルコール又はケトン系溶
剤に溶けるような下塗剤を用いればPETベースが加水
分解されて変化することのない方法が提供できることに
気付いた。本発明ではこのような下塗剤として、下塗に
用いるポリマー中にカルボキシル基又はその塩を2×1
04eq/g 以上含むポリマー又は酸価13以上のポ
リマーを用いることによって密着力を低下させないで、
低級アルコール又はケトン系溶剤により容易に溶解する
下塗層が得られたものである。本発明において低級アル
コールとは、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノールなどであり、ケトン系溶剤とは、アセ
トン、メチル−エチル−ケトン、シクロヘキサノンなど
である。これらの溶剤により本発明の下塗層、下塗剤が
容易に剥れ、剥離できることは極めて画期的である。す
なわちまったくアルカリ性溶剤を用いないためPETの
加水分解の恐れがまったくなく、また極めて容易に乾燥
等の処理をすることができる。
【0018】本発明において下塗層にはカルボキシル基
又はその塩を2×10−4eq/g以上又は酸価13以
上のポリマーを含有する。ポリマー中のカルボキシ基又
はその塩はテープ廃却の際、低級アルコール又はケトン
系溶剤に浸漬すると容易に溶解し、PETベースフィル
ムと磁性層及び/又はバック層を分離するために必要で
ある。
【0019】ポリマー中のカルボキシル基又はその塩の
量は2×10−4eq/g以上、更に好ましくは3×1
0−3eq/g以上であることが必要で、これより少な
いと低級アルコール又はケトン系溶剤におけるベースフ
ィルムと磁性層及び/又はバック層の剥離性が悪くなる
。カルボキシル基の塩としてはLi、Na、K、Ca、
アンモニウム又は第4級アミン塩などが用いられる。
【0020】本発明に用いるカルボキシル基又はその塩
を含むポリマーとしてはジカルボン酸又はその無水物を
含むモノマーを成分とする共重合体、カルボン酸ビニル
エステル、無水フタル酸との共重合体が挙げられる。又
酸価は13以上が必要である。酸価13より小さいと低
級アルコール又はケトン系溶剤におけるベースフィルム
と磁性層及び/又はバック層の剥離性が悪くなる。本発
明の共重合体にはその他に共重合可能なモノマーが共重
合されていても構わない。
【0021】共重合可能なモノマーとしてはビニル系モ
ノマー、ジエン系モノマーなどがある。ビニル系モノマ
ーとしてはカルボン酸ビニルエステル(酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニルなど)、スチレン、アクリロニトリル
、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メ
タクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸
ブチル、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレ
ンなどがある。ジエン系モノマーとしてはブタジエン、
イソプレン、クロロプレン、などがある。
【0022】本発明の共重合体の好ましい分子量は重量
平均分子量で1万〜20万、更に好ましくは2万〜10
万である。この範囲より大きいと溶液粘度が高く塗布が
しにくくなり、この範囲より小さいと密着力が不足する
。好ましいガラス転移温度は0℃〜70℃である。この
範囲より高いと密着力が低下し、低いとブロッキングが
おきやすく好ましくない。
【0023】本発明において下塗層にはカルボキシル基
又はその塩を8×10−4eq/g以上含むポリエステ
ル、又は酸価45以上のポリエステルを含有する。ポリ
エステル中のカルボキシル基、又はその塩はテープ廃却
の際、低級アルコール又はケトン系溶剤に浸漬すると容
易に溶解し、PETベースフィルムと磁性層及び/又は
バック層を分離するために必要である。
【0024】ポリエステル中のカルボキシル基、又はそ
の塩の量は8×10−4eq/g以上、更に好ましくは
3×10−3eq/g以上であることが必要で、これよ
り少ないと弱アルカリ処理におけるベースフィルムと磁
性層及び/又はバック層の剥離性が悪くなる。カルボキ
シル基の塩としてはLi、Na、K、Ca、アンモニウ
ム、又は第4級アミン塩などが用いられる。
【0025】ポリエステル樹脂にカルボキシル基を導入
する方法としては、例えば次のような方法があげられる
。 (1) 本発明のポリエステルは原料のポリオール、二
塩基酸等に上記のカルボキシル基又はその塩を予め導入
しておき、それ自体公知のポリエステルの製造方法によ
って製造することができる。
【0026】原料のポリオールとしては一般の脂肪族お
よび芳香族の多価アルコールおよびポリエーテルジオー
ル、ポリエステルジオール、ポリカーボネートジオール
、ポリカプロラクトンジオールのようなポリオールを用
いることができる。カルボキシル基又はその塩を含むポ
リオールとしては、ジメチロールプロピオン酸、ジメチ
ロール酪酸、ジメチロール吉草酸等があげられる。
【0027】原料の多塩基酸としては一般の脂肪族及び
芳香族の多塩基酸を用いることが可能である。カルボキ
シル基を有する多塩基酸としては無水トリメリト酸、無
水ピロメリト酸等が利用できる。ポリエステル製造の際
、分岐することもありうるが、溶解性の許す範囲で使用
することは可能である。
【0028】(2) 2官能若しくは3官能以上の−O
H基を有するポリエステル樹脂を変成する方法を採用す
ることも可能である。例えばR−OH+ClCH2 C
OOM→R−OCH2 COOM+HClの反応で示さ
れる。Rはポリエステル残基を示す。MはLi、Na、
K、Ca、アンモニウム、又は第4級アミン塩などであ
る。またポリエステル樹脂、カルボキシル基含有アクリ
ル樹脂、−SO3 含有ポリエステル樹脂等を併用し、
密着性と剥離性を両立することも可能である。
【0029】本発明のポリエステルは弱アルカリに容易
に溶解しやすくするため、カルボキシル基又はその塩を
8×10−4eq/g以上を有することが必要であり、
さらに好ましくは15×10−4eq/g以上である。 さらにポリオールには例えばポリエチレングリコールの
ような親水性の高い化合物を用いるのが望ましい。カル
ボキシル基又はその塩の量はポリエステルを合成する時
の仕込値による。酸価はポリエステル1g中に含まれる
遊離脂肪酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg
数をいう。
【0030】本発明のポリエステルの好ましい分子量は
重量平均分子量で1万〜20万、更に好ましくは2万〜
10万である。この範囲より大きいと溶液粘度が高く塗
布がしにくくなり、この範囲より小さいと密着力が不足
する。好ましいガラス転移温度は30℃〜100℃であ
る。この範囲より高いと密着力が低下し、低いとブロッ
キングがおきやすく好ましくない。
【0031】本発明の下塗層の厚みは0.01μm〜0
.5μmが好ましく、更に好ましくは0.05〜0.3
μmである。これより薄いと密着力が不足し、厚いと平
滑な下塗面を得にくく、磁性層の平滑性を損ない電磁変
換特性を低下させることがある。
【0032】本発明の下塗層中には種々の分散剤、カー
ボンブラック、無機フィラー等を加えることができる。 以下に本発明の処理方法について述べる。本発明の磁気
テープの処理方法は基本的に二つの工程の組合せからな
る。
【0033】その一つは低級アルコール又はケトン系溶
剤で磁気テープを処理する工程である。低級アルコール
とは、メタノール、エタノール、プロパノールを言い、
ケトン系溶剤とは、アセトン、MEK、シクロヘキサノ
ンを言う。これ等のアルコール又は溶剤で処理すること
により、PETを全く変質させることなく磁性層とPE
Tを剥離することが可能である。又、これ等低級アルコ
ール又はケトン系溶剤は蒸留等の方法により回収可能で
あり、繰り返し使用することができ、大気汚染、水質汚
染等の公害問題も皆無にすることができる。低級アルコ
ール又はケトン系溶剤で処理するに際しては廃磁気テー
プは切断、粉細等、適当な手段によって後の処理工程に
都合のよい形状に変えられる。処理時間は磁気記録媒体
の種類、形状、低級アルコール又はケトン系溶剤の温度
によって自由に変えられるが、剥離を有効に行わしめる
ように決定する。
【0034】二つ目の工程は分離工程である。通常濾過
によって分離をすることもできるが濾過によって分離し
にくい場合は磁気分離、比重差による分離が適当である
。例えば市販のヘンシェルミキサー(三井三池製作所製
)を用いることが好ましい。これは加熱装置を備えた混
合槽とこの混合槽中に配置された高速回転する回転翼と
から構成されており、低級アルコール又はケトン系溶剤
と共に収容された磁気テープ細片を回転翼を高速で回転
することによりベースと磁性粉末を分離し、ベースは上
層に浮き、磁性粉は下に沈み、分離が容易である。
【0035】本発明に使用される磁気記録媒体は以下の
ような構成を有する。強磁性粉末塗布型磁気記録媒体の
場合使用される強磁性粉末の組成(酸化鉄、コバルト含
有酸化鉄、鉄を主成分とする合金、バリウムフェライト
等)、サイズや表面処理に特に制限はない。強磁性粉末
の形状に特に制限はないが通常は、針状、粒状、サイコ
ロ状、米粒状および板状のものなどが使用される。
【0036】磁性層を形成する結合剤は通常の結合剤か
ら選ぶことができる。結合剤の例としては、塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル、酢酸ビニルとビニ
ルアルコール、マレイン酸および/またはアクリル酸と
の共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩
化ビニル・アクリロニトリル共重合体、エチレン・酢酸
ビニル共重合体、ニトロセルロース樹脂などのセルロー
ス誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネートポリウレタ
ン樹脂等を挙げることができる。分散性・耐久性を更に
高めるために以上列挙の結合剤分子中に、極性基(エポ
キシ基、CO2 H、OH、NH2 、SO3 M、O
SO3 M、PO3 M、OPO3 M2 、ただしM
は水素、アルカリ金属またはアンモニウムであり、一つ
の基の中に複数のMがあるときは互いに異なっていても
よい)を導入したものが好ましい。極性基の含有量とし
てはポリマー1グラム当り10−6〜10−4当量が好
ましい範囲である。
【0037】以上列挙の高分子結合剤は単独または数種
混合で使用され、しばしばイソシアネート系の公知の架
橋剤を添加して硬化処理される。また、アクリル酸エス
テル系のオリゴマーと、モノマーを結合剤として用い、
放射線照射によって硬化する結合剤系にも、本発明の結
合剤は適用される。
【0038】非磁性支持体の材質としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン2,6ナフタレートな
どのポリエステル類;ポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン類、セルローストリアセテートなど
のセルロース誘導体、ポリカーボネート、ポリイミド、
ポリアミドイミド等の樹脂を用いることができ、必要に
応じアルミニウム等の金属でメタライズしてあってもよ
い。支持体の厚みは3〜100μm、磁気テープとして
は好ましくは3〜20μm、磁気ディスクとしては20
〜100μmが通常使用される範囲である。本発明の磁
気記録媒体の磁性層中の全結合剤の含有量は、通常は強
磁性粉末100重量部に対して10〜60重量部であり
、好ましくは20〜40部である。
【0039】本発明の磁気記録媒体の磁性層には、さら
にモース硬度5以上の無機質粒子を含有することが好ま
しい。使用される無機質粒子は、モース硬度が5以上で
あれば特に制限はない。モース硬度が5以上の無機質粒
子の例としては、Al2O3 (モース硬度9)、Ti
O (同6.5)、SiO2(同6.5)、TiO2(
同6.5)、SiO2(同7)、SnO2(同6.5)
、Cr2O3 (同9)、およびα−Fe2O3 (同
5.5)を挙げることができ、これらを単独あるいは混
合して用いることができる。とくに好ましいのはモース
硬度が8以上の無機質粒子である。モース硬度が5より
も低い無機質粒子を用いた場合には、磁性層から無機質
粒子が脱落しやすく、またヘッドの研磨作用も殆どない
ため、ヘッド目詰まりを発生しやすく、また走行耐久性
も乏しくなる。無機質粒子の含有量は、通常、強磁性粉
末100重量部に対して0.1〜20重量部の範囲であ
り、好ましくは1〜10重量部の範囲である。また磁性
層には上記の無機質粒子以外にも、カーボンブラック(
特に、平均粒径が10〜300nm(ナノメートル;1
0−9m)のもの)などを含有させることが望ましい。
【0040】つぎに本発明の磁気記録媒体を製造する方
法の例を述べる。まず非磁性支持体上に下塗層を塗布す
る。下塗剤のポリマーは適当な溶媒例えばシクロヘキサ
ノン、MEK、アセトン、MIBK、酢酸ブチルなどに
溶解され塗布される。塗布の方法は通常の方法が使用で
きる。次に、強磁性粉末と結合剤、そして必要に応じて
、他の充填材、添加剤などを溶剤と混練し、磁性塗料を
調整する。混練の際に使用する溶剤としては、磁性塗料
の調製に通常使用されている溶剤を使用することができ
る。混練の方法にも特に制限はなく、また各成分の添加
順序などは適宜設定することができる。すなわち、結合
剤、溶剤、磁性粉体を予め混練分散した後硬化剤溶液を
添加する方法や潤滑剤を最後に溶液状態で添加する方法
がとられる場合もある。
【0041】磁性塗料を調製する際には、分散剤、帯電
防止剤、潤滑剤等の公知の添加剤を併せて使用すること
もできる。分散剤の例としては、炭素数12〜22の脂
肪酸、その塩またはエステル化物およびその化合物の水
素の一部あるいは全部をフッ素原子で置換した化合物、
上記の脂肪酸のアミド、脂肪族アミン、高級アルコール
、ポリアルキレンオキサイドアルキル燐酸エステル、ア
ルキル燐酸エステル、アルキルホウ酸エステル、サルコ
シネート類、アルキルエーテルエステル類、トリアルキ
ルポリオレフィン、オキシ第4級アンモニウム塩および
レシチンなどの公知の分散剤を挙げることができる。 分散剤を使用する場合は、通常は使用する強磁性粉末1
00重量部に対し、0.1〜10重量部の範囲で使用さ
れる。
【0042】帯電防止剤の例としては、カーボンブラッ
ク、カーボンブラックグラフトポリマーなどの導電性微
粉末;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキ
サイド系、グリセリン系およびグリシドール系などのノ
ニオン系界面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級ア
ンモニウム塩類、ピリジンその他の複素環化合物の塩類
、ホスホニウムまたはスルホニウム類などのカチオン界
面活性剤;カルボン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エ
ステル基等の酸性基を含むアニオン性界面活性剤;アミ
ノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸
または燐酸エステル類等の両性界面活性剤等を挙げるこ
とができる。帯電防止剤として上記の導電性微粉末を使
用する場合には、例えば強磁性粉末100重量部に対し
0.1〜10重量部の範囲で使用され、界面活性剤を使
用する場合にも同様に0.12〜10重量部の範囲で使
用される。
【0043】なお、上述した分散剤、帯電防止剤、潤滑
剤などの添加剤は、厳密に上述した作用効果のみを有す
るものであるとの限定の下に記載したものではなく、例
えば、分散剤が潤滑剤あるいは帯電防止剤として作用す
ることもありうる。従って、上記分類により例示した化
合物などの効果作用が、上記分類に記載された事項に限
定されないことは勿論であり、また複数の作用効果を奏
する物質を使用する場合には、添加量は、その作用効果
を考慮して決定することが好ましい。
【0044】このようにして調製された磁性塗料は前述
の非磁性支持体に塗設された下塗層の上に塗布される。 また下塗層と磁性層の間に帯電防止のための中間層を設
けても構わない。中間層とは結合剤中にカーボンブラッ
ク等の非磁性微粒子を分散してなる複合膜層等である。 カーボンブラックを含有する中間層は結合剤として磁性
層に用いられる種々の結合剤のなかから任意に選ぶこと
ができる。カーボンブラックの粒径は10〜50nm(
ナノメートル;10−9m)のものが好ましく、バイン
ダー:カーボンブラックは重量比にして100:10か
ら100:150が好ましい。中間層の厚みは比磁性粉
体を含む複合層の場合0.5〜4μmが好ましい。中間
層にはこのほか磁性層に用いている潤滑剤と同じまたは
異なる潤滑剤を添加してもよい。
【0045】また非磁性支持体の磁性層側と反対側にバ
ックコート層を設けても構わない。この場合非磁性支持
体とバックコート層の間に本発明の下塗層を設けること
が好ましい。バックコート層の厚みは0.1〜2μm、
好ましくは0.3〜1μmである。バックコート層は公
知のものが使える。上記の強磁性粉末と結合剤の分散方
法および支持体への塗布方法などの詳細は特開昭54−
46011号および同54−21805号等の各公報に
記載されている。このようにして塗布される磁性層の厚
さは、乾燥後の厚さで一般には約0.5〜10μmの範
囲、通常は0.7〜6.0μmの範囲になるよう塗布さ
れる。
【0046】非磁性支持体上に塗布された磁性層は磁気
記録媒体がテープ状で使用される場合通常、磁性層中の
強磁性粉末を配向させる処理、即ち磁場配向処理を施し
たあと、乾燥される。また逆にディスク状媒体の場合は
磁気特性の異方性をとりのぞくために、磁場による無配
向処理が施される。こののち必要により表面平滑化処理
が施される。
【0047】本発明の磁気記録媒体は前記塗布型媒体だ
けでなく金属薄膜型媒体でもよい。金属薄膜型媒体は真
空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等のベ
ーパーデポジション法あるいは電気メッキ法、無電解メ
ッキ等のメッキ法により形成される強磁性金属薄膜を磁
気記録層とする物である。これらの金属薄膜媒体に本発
明の下塗層を設けることによりアルカリ処理で磁性層を
支持体から剥離する事が可能である。
【0048】強磁性金属薄膜の材料としては鉄、コバル
ト、ニッケルその他の強磁性金属あるいはFe−Co,
Fe−Ni,Co−Ni,Fe−Rh,Co−P,Co
−B,Co−Y,Co−La,Co−Ce,Co−Pt
,Co−Sm,Co−Mn,Co−Cr,Fe−Co−
Ni,Co−Ni−P,Co−Ni−B,Co−Ni−
Ag,Co−Ni−Nd,Co−Ni−Ce,Co−N
i−Zn,Co−Ni−Cu,Co−Ni−W,Co−
Ni−Re等の強磁性合金を蒸着の方法により形成せし
めたもので、その膜厚は0.02〜2μmの範囲であり
、特に0.05〜1.0μmの範囲が望ましい。上記の
強磁性金属薄膜は他にO,N,Cr,Ga,As,Sr
,Zr,Nb,Mo,Rh,Pd,Sn,Sb,Te,
Pm,Re,Os,Ir,Au,Hg,Pb,Bi等を
含んでいてもよい。とくに本発明の化合物を応用すると
きは酸素を含有するのがよい。酸素や窒素を含有させる
場合は金属を蒸着しながら酸素ガスや窒素ガスを導入す
る方法が一般的である。とくに表面付近(厚みにして1
00オングストローム)で酸素が20原子%以上を占め
るようにするには蒸着時に酸素ガスを導入することが重
要で、蒸着膜形成後の酸価処理によっては容易にできな
い。
【0049】上記の磁性層の表面形状は特に規定されな
いが、10〜1000の高さの突起を有している場合特
に走行性・耐久性にすぐれる。突起を形成するために本
発明の下塗り層に無機あるいは有機フィラーを添加して
もかまわない。
【0050】金属薄膜型磁気記録媒体の保護層としては
、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、脂肪酸、脂肪酸の金属
塩、脂肪酸エステルあるいはアルキル燐酸エステル等を
有機溶剤に溶解して塗布したものがある。(例えば特開
昭60−69824号公報、特開昭60−85427号
公報参照)また最近では分岐ペルフルオロアルケニル基
を持つ化合物をもちいることにより、耐久性を向上する
技術なども開発されている。(特開昭61−10752
8号公報)ペルフルオロアルキルポリエーテル系化合物
の応用研究も盛んに行われ、US3778308では磁
性層上にペルフルオロポリエーテルを与えることが提案
されている。特公昭60−10368号公報では一本の
ペルフルオロポリエーテル鎖の片方または両側の末端を
カルボン酸等の極性基で修飾した末端変成タイプのペル
フルオロポリエーテルの有用性が見出されている。
【0051】またディスク媒体の潤滑剤として、複数の
アミノ基をもつ化合物とペルフルオロポリエーテル鎖を
もつ片末端カルボン酸を脱水縮合して得られる多鎖型ペ
ルフルオロポリエーテルアミドを試験した報告がなされ
た(杉山 etal.:日本潤滑学会第34回全国大会
、B・28;予稿集P425)。この化合物はかなり良
好な走行性、耐久性をもたらすが静止摩擦係数を低下す
る効果がやや不十分でさらに改良が望まれていた。
【0052】ほかに混入できる潤滑剤としては、脂肪酸
、金属石鹸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、高級脂肪
酸アルコール、モノアルキルフォスフェート、ジアルキ
ルフォスフェート、トリアルキルフォスフェート、パラ
フィン類、シリコーンオイル、動植物油、鉱油、高級脂
肪族アミン;グラファイト、シリカ、二硫化モリブデン
、二硫化タングステン等の無機微粉末;ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−塩化ビニ
ル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂微粉
末;αオレフィン重合物;常温で液体の不飽和脂肪族炭
化水素等があげられる。本発明において、表面保護・潤
滑層を形成する方法としては、材料を有機溶剤に溶解し
て基板に塗布あるいは噴霧したのち乾燥する方法、材料
を含浸した物体を基板に摩擦して塗着させる方法、有機
溶剤に材料を溶解した溶液に基板を浸漬して材料を基板
表面に吸着させる方法、ラングミュアーブロジェット法
などにより基板表面に材料の単分子膜を形成する方法等
が挙げられる。
【0053】得られたテープサンプルについて下記の試
験を行い、第1表の結果を得た。 試験1  低級アルコール又はケトン系溶剤での磁性層
の剥離性 テープサンプルを低級アルコール又はケトン系溶剤に3
分間浸漬して磁性層が支持体より剥離するか否かを調べ
た。剥離したものを○、しなかったものを×で表した。 試験2 剥離液の回収性とは、回収ベース、分離磁性層からの回
収性を言う。水よりも低級アルコール又はケトン系溶剤
のほうが、沸点が低く、乾燥負荷が少ない。かつ溶剤回
収でき、繰り返しの使用が可能である。
【0054】
【実施例】次に実施例をもって本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお
、実施例中の「部」との表示は「重量部」を示すものと
する。
【0055】実施例、比較例 下記の組成物をボールミルを用いて48時間混練したあ
と、これにポリイソシアネート5部を加え、さらに1時
間混練分散したあと、1μmの平均孔径を有するフィル
タを用いてろ過し、磁性塗料を調製した。次に厚さ10
μmのポリエチレンテレフタレート支持体の表面に第1
表の樹脂をアセトン/シクロヘキサノン=8/2の混合
溶媒で溶解した液を乾燥膜厚0.1μmになるように塗
布、乾燥し、この上に得られた磁性塗料を乾燥後の厚さ
が4.0μmになるように、リバースロールを用いて塗
布した。
【0056】   磁性塗料組成   強磁性合金粉末(組成:Fe94%,Zn4%,N
i2%,抗磁力:1500    Oe;比表面積54
m2/g)                    
              100部  ポリエステ
ル系ポリウレタン(重量平均分子量4万、数平均分子量
2.5万、    1分子当り平均2個のSO3 Na
基を持つ)                    
    5部  塩化ビニル/酢酸ビニル/無水マレイ
ン酸共重合体(日本ゼオン(株)製40    0MR
110,重合度400)              
                    12部  
研磨剤(α−アルミナ、平均粒径0.3μm)    
                    5部  ス
テアリン酸                    
                         
         1部  オレイン酸       
                         
                        1
部  ステアリン酸ブチル             
                         
          2部  カーボンブラック(平均
粒径40nm)                  
            2部  メチルエチルケトン
                         
                   300部磁性
塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾燥の
状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行い、さらに
乾燥後、スーパーカレンダー処理を行った後8mm幅に
スリットして、8mmビデオテープを製造した。下塗素
材は〔表1〕〜〔表3〕に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】得られたビデオテープを裁断し、表5の剥
離液を用いて剥離性、剥離液の回収性について実験した
【0061】           表4                       剥離液
        剥離性    剥離液    密着力
                         
                         
      回  収    gf/8mm巾    
          実施例1    メタノール  
        ○        ○       
 38                  〃  2
        〃              ○ 
       ○        40       
           〃  3        〃 
             ○        ○  
      45                 
 〃  4        〃           
   ○        ○        50  
                〃  5     
   〃              ○      
  ○        50            
      〃  6        〃      
        ○        ○       
 50                比較例1  
      〃              ×   
     ○        40         
         〃  2        〃   
           ×        ○    
      0                実施
例7        〃              
○        ○        52     
             〃  8        
〃              ○        ○
        56               
   〃  9        〃         
     ○        ○        48
                比較例3     
   〃              ×      
  ○        40            
      〃  4        〃      
        ×        ○       
   0                実施例10
        〃              ○ 
       ○        50       
           〃  11        〃
              ○        ○ 
       45                
  〃  12        〃         
     ○        ○        60
                  〃  13  
      〃              ○   
     ○        45         
       比較例5        〃     
         ×        ○      
  40                  〃  
6        〃              ×
        ○          0     
             〃  7        
〃              ×        ○
        55               
 実施例14    エタノール          
○        ○        50     
             〃  15    プロパ
ノール        ○        △    
    50                  〃
  16    アセトン            ○
        ○        50      
            〃  17    MEK 
             △        ○  
      50                 
 〃  18    シクロヘキサノン    △  
      ○        50        
        比較例8    2%NaOH   
     ○        ×        50
                  〃  9   
 水                  △    
    ×        50          
【0062】表4の結果より明らかな如く、本発明の下
塗剤はメタノール、エタノール、プロパノール、アセト
ンで非磁性支持体よりの剥離性が良好で、かつ剥離液も
簡単に蒸留等で回収することができる。従来の製品では
低級アルコールやケトン系溶剤に溶解する下塗はなく、
まして、剥離する思想をもったものはない。
【0063】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は下塗層中に低級
アルコール又はケトン系溶剤に可溶な下塗剤を含有する
ことによって非磁性支持体と磁性層及び/又はバック層
の間の密着が良好であると共に廃磁気記録媒体とした時
には水系溶液に浸漬処理することにより、非磁性支持体
と磁性層及び/又はバック層との間がきれいに剥離し、
ほぼ完全な形で非磁性支持体が回収できる。使用時には
密着に優れ、廃却時には剥離しやすい新規な下塗層を有
する磁気記録媒体が得られ、非磁性支持体の回収が容易
にできるようになった。水系溶液で処理するためにPE
T等のベース材料は溶解したり、加水分解したりして変
質したりすることがなく、回収後、ほぼ完全な形で次の
使用に供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  非磁性支持体と磁性層及び/又はバッ
    ク層の間に下塗層を設けた磁気記録媒体において低級ア
    ルコール又はケトン系溶剤に浸漬処理することにより前
    記磁性層及び/又はバック層が剥離する下塗層を設けた
    磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】  非磁性支持体と磁性層及び/又はバッ
    ク層の間に分子中にカルボキシル基又はその塩を2×1
    0−4eq/g以上有する共重合体を含有する下塗層を
    設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン系溶剤
    に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を非磁性
    支持体から剥離することを特徴とする磁気記録媒体の処
    理方法。
  3. 【請求項3】  非磁性支持体と磁性層及び/又はバッ
    ク層の間に分子中にカルボキシル基又はその塩を8×1
    0−4eq/g以上有するポリエステルを含有する下塗
    層を設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン系
    溶剤に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を非
    磁性支持体から剥離することを特徴とする磁気記録媒体
    の処理方法。
  4. 【請求項4】  非磁性支持体と磁性層及び/又はバッ
    ク層の間に酸価13以上である共重合体を含有する下塗
    層を設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン系
    溶剤に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を非
    磁性支持体より剥離することを特徴とする磁気記録媒体
    の処理方法。
  5. 【請求項5】  非磁性支持体と磁性層及び/又はバッ
    ク層の間に酸価45以上である共重合体を含有する下塗
    層を設けた磁気記録媒体を低級アルコール又はケトン系
    溶剤に浸漬処理して前記磁性層及び/又はバック層を非
    磁性支持体より剥離することを特徴とする磁気記録媒体
    の処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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