JPH04317692A - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
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- JPH04317692A JPH04317692A JP8379491A JP8379491A JPH04317692A JP H04317692 A JPH04317692 A JP H04317692A JP 8379491 A JP8379491 A JP 8379491A JP 8379491 A JP8379491 A JP 8379491A JP H04317692 A JPH04317692 A JP H04317692A
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- bearing
- sewing machine
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- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 4
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 abstract description 30
- 239000004744 fabric Substances 0.000 abstract description 8
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 11
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 11
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 10
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
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- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫製を行うためのミシ
ンに関するものである。
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ミシン頭部の上部に設けられた上
軸受とミシン頭部の下部に設けられた下軸受とに遊嵌し
て上下動する針棒は、前記両軸受との間で焼付きが起こ
らないように、針棒の外周面に潤滑油が供給されている
。ところが、潤滑油の供給量が多すぎると、針棒の先端
まで潤滑油が伝わって縫製布を汚染するといった問題が
あった。
軸受とミシン頭部の下部に設けられた下軸受とに遊嵌し
て上下動する針棒は、前記両軸受との間で焼付きが起こ
らないように、針棒の外周面に潤滑油が供給されている
。ところが、潤滑油の供給量が多すぎると、針棒の先端
まで潤滑油が伝わって縫製布を汚染するといった問題が
あった。
【0003】この問題を解決するために、例えば、特公
昭41ー9897号公報に示すような技術が考えられて
いる。すなわち、図2に示すように、上軸受61と下軸
受63とに遊嵌して上下動する針棒65には、上方に開
口66を有し、下方を閉成した縦孔67が形成されると
共に、その縦孔67の下方には縦孔67を外界に連通さ
せる横孔69が形成されている。また、横孔69は、針
棒65が上死点に達したときに下軸受63の上端より上
方(頭部71内)に露出し、かつ針棒65が下死点に達
したときに下軸受63の下端より下方(頭部71外)に
露出するように配置されている。
昭41ー9897号公報に示すような技術が考えられて
いる。すなわち、図2に示すように、上軸受61と下軸
受63とに遊嵌して上下動する針棒65には、上方に開
口66を有し、下方を閉成した縦孔67が形成されると
共に、その縦孔67の下方には縦孔67を外界に連通さ
せる横孔69が形成されている。また、横孔69は、針
棒65が上死点に達したときに下軸受63の上端より上
方(頭部71内)に露出し、かつ針棒65が下死点に達
したときに下軸受63の下端より下方(頭部71外)に
露出するように配置されている。
【0004】図2に示すように、ミシンの針棒65が下
死点の状態にある場合、上軸受61の針棒収容孔73と
針棒65の上端面とにより画成される空気室と、縦孔6
7からなる空気通路は、横孔69が下軸受63の下端よ
り下方に露出して外界と連通しているので大気圧に等し
い。
死点の状態にある場合、上軸受61の針棒収容孔73と
針棒65の上端面とにより画成される空気室と、縦孔6
7からなる空気通路は、横孔69が下軸受63の下端よ
り下方に露出して外界と連通しているので大気圧に等し
い。
【0005】この下死点の状態から針棒65が上昇を始
めて、横孔69が下軸受63内に位置している場合には
、前記空気室と空気通路とは密閉された状態となり、さ
らに針棒65が上昇を続けると、空気室の体積がさらに
小さくなり、従って針棒65の上昇にともなって空気室
と空気通路との気圧が増し、横孔69が下軸受63上端
面より上に露出すると同時に、空気室と空気通路との圧
力の高い空気は頭部71内へ急速に噴出され、空気室と
空気通路との気圧が急激に下がって大気圧に等しくなる
。
めて、横孔69が下軸受63内に位置している場合には
、前記空気室と空気通路とは密閉された状態となり、さ
らに針棒65が上昇を続けると、空気室の体積がさらに
小さくなり、従って針棒65の上昇にともなって空気室
と空気通路との気圧が増し、横孔69が下軸受63上端
面より上に露出すると同時に、空気室と空気通路との圧
力の高い空気は頭部71内へ急速に噴出され、空気室と
空気通路との気圧が急激に下がって大気圧に等しくなる
。
【0006】そして、上死点の状態から針棒65が下降
を始めて、横孔69が下軸受63内に位置している場合
には、空気室と空気通路とは再び密閉された状態となり
、針棒65が下降を続けると、空気室の体積が次第に大
きくなり、従って針棒65の下降にともなって空気室と
空気通路の気圧が負圧となり、横孔69が下軸受63下
端面より下に露出すると同時に横孔69から負圧となっ
た空気室と空気通路へ急速に大気圧が流れ込む。
を始めて、横孔69が下軸受63内に位置している場合
には、空気室と空気通路とは再び密閉された状態となり
、針棒65が下降を続けると、空気室の体積が次第に大
きくなり、従って針棒65の下降にともなって空気室と
空気通路の気圧が負圧となり、横孔69が下軸受63下
端面より下に露出すると同時に横孔69から負圧となっ
た空気室と空気通路へ急速に大気圧が流れ込む。
【0007】従って、図示しない方法により、針棒65
の外周面に供給された潤滑油は、針棒65の上下動のス
トロークにより、針棒65の外周面に沿って下方に伝わ
るが、針棒65が下死点に達したとき、針棒65の横孔
69より上方外周面の潤滑油は、横孔69から縦孔67
内に吸入され、針棒65が上死点に達したとき、縦孔6
7内の潤滑油は縦孔67から横孔69を介して頭部71
内に排出される。そして、頭部71下方に溜った潤滑油
は排出管75により排出される。
の外周面に供給された潤滑油は、針棒65の上下動のス
トロークにより、針棒65の外周面に沿って下方に伝わ
るが、針棒65が下死点に達したとき、針棒65の横孔
69より上方外周面の潤滑油は、横孔69から縦孔67
内に吸入され、針棒65が上死点に達したとき、縦孔6
7内の潤滑油は縦孔67から横孔69を介して頭部71
内に排出される。そして、頭部71下方に溜った潤滑油
は排出管75により排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成のミシンでは、下軸受63と針棒65との焼付き
を防ぐための潤滑油、つまり針棒65の横孔69より下
方外周面に付着した潤滑油が針棒65の先端まで伝わっ
て縫製布を汚染するといった問題がある。
た構成のミシンでは、下軸受63と針棒65との焼付き
を防ぐための潤滑油、つまり針棒65の横孔69より下
方外周面に付着した潤滑油が針棒65の先端まで伝わっ
て縫製布を汚染するといった問題がある。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、針棒の上下動に伴なって、針棒
を伝わって降りてくる余剰の潤滑油を確実に吸入排出す
ることにより、潤滑油が針棒や針を伝わって流れ落ちる
ことがないので、糸や布を潤滑油によって汚損すること
がなく清浄な被服等を縫うことができるミシンを提供す
ることを目的としている。
になされたものであり、針棒の上下動に伴なって、針棒
を伝わって降りてくる余剰の潤滑油を確実に吸入排出す
ることにより、潤滑油が針棒や針を伝わって流れ落ちる
ことがないので、糸や布を潤滑油によって汚損すること
がなく清浄な被服等を縫うことができるミシンを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のミシンは、ミシン頭部の上部に設けられた上
軸受とミシン頭部の下部に設けられた下軸受とに遊嵌し
て上下動すると共に、上方が開放され下方を閉成された
縦孔とその縦孔を前記下軸受の下方において外界に連通
させる横孔とを有する針棒と、前記上軸受に設けられ、
前記針棒の上下動にともなって開閉して、上軸受の針棒
収容孔と針棒上端面とにより画成される空気室を外界と
連通する第一のバルブと、前記針棒の縦孔と横孔とから
なる空気の通路中に設けられ、針棒の上下動にともない
、前記第一のバルブが開いたときは閉じており、第一の
バルブが閉じているときに開いて、前記空気室を空気通
路を介して外界と連通する第二のバルブとを備えている
。
に本発明のミシンは、ミシン頭部の上部に設けられた上
軸受とミシン頭部の下部に設けられた下軸受とに遊嵌し
て上下動すると共に、上方が開放され下方を閉成された
縦孔とその縦孔を前記下軸受の下方において外界に連通
させる横孔とを有する針棒と、前記上軸受に設けられ、
前記針棒の上下動にともなって開閉して、上軸受の針棒
収容孔と針棒上端面とにより画成される空気室を外界と
連通する第一のバルブと、前記針棒の縦孔と横孔とから
なる空気の通路中に設けられ、針棒の上下動にともない
、前記第一のバルブが開いたときは閉じており、第一の
バルブが閉じているときに開いて、前記空気室を空気通
路を介して外界と連通する第二のバルブとを備えている
。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明のミシンにおいて、
上方が開放され下方が閉成された縦孔とその縦孔を下軸
受の下方にて外界に連通する横孔とを設けた針棒は、ミ
シン頭部の上部に設けられた上軸受とミシン頭部の下部
に設けられた下軸受とに遊嵌して上下動する。そして、
前記上軸受に設けられた第一のバルブは、前記針棒の上
下動にともなって開閉して、上軸受の針棒収容孔と針棒
上端面とにより画成される空気室を外界と連通する。ま
た、前記針棒の縦孔と横孔とからなる空気の通路中に設
けられた第二のバルブは、針棒の上下動にともない、前
記第一のバルブが開いたときは閉じており、第一のバル
ブが閉じているときに開いて、前記空気室を空気通路を
介して外界と連通し、針棒の外周面の潤滑油を横孔を介
して縦孔に吸入することが可能となる。
上方が開放され下方が閉成された縦孔とその縦孔を下軸
受の下方にて外界に連通する横孔とを設けた針棒は、ミ
シン頭部の上部に設けられた上軸受とミシン頭部の下部
に設けられた下軸受とに遊嵌して上下動する。そして、
前記上軸受に設けられた第一のバルブは、前記針棒の上
下動にともなって開閉して、上軸受の針棒収容孔と針棒
上端面とにより画成される空気室を外界と連通する。ま
た、前記針棒の縦孔と横孔とからなる空気の通路中に設
けられた第二のバルブは、針棒の上下動にともない、前
記第一のバルブが開いたときは閉じており、第一のバル
ブが閉じているときに開いて、前記空気室を空気通路を
介して外界と連通し、針棒の外周面の潤滑油を横孔を介
して縦孔に吸入することが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0013】図1に示すように、ミシン頭部1の機枠3
の上部には針棒23をガイドする上軸受5が設けられ、
ミシン頭部1の機枠3の下部には同様に針棒23をガイ
ドする下軸受7が設けられている。ミシン機枠3内には
、主軸9が軸受メタル11を介して回転可能に支持され
ている。その主軸9の左端には天秤クランク13が固定
され、天秤クランク13の左側面の偏心位置にはクラン
クピン15が突設されている。そのクランクピン15に
は針棒連杆17が回動可能に支持され、針棒連杆17の
アーム部19の先端には針棒抱21を介して針棒23が
装着されている。
の上部には針棒23をガイドする上軸受5が設けられ、
ミシン頭部1の機枠3の下部には同様に針棒23をガイ
ドする下軸受7が設けられている。ミシン機枠3内には
、主軸9が軸受メタル11を介して回転可能に支持され
ている。その主軸9の左端には天秤クランク13が固定
され、天秤クランク13の左側面の偏心位置にはクラン
クピン15が突設されている。そのクランクピン15に
は針棒連杆17が回動可能に支持され、針棒連杆17の
アーム部19の先端には針棒抱21を介して針棒23が
装着されている。
【0014】針棒23が上軸受5と下軸受7との間で焼
付きを起こさないように、ミシンの下に設けられた図示
しないオイルパンに溜められた潤滑油をポンプ(図示せ
ず)で汲み上げ、その汲み上げた潤滑油は、上軸受5の
下部に取り付けられた芯紐25より上軸受5の外周面を
伝わって針棒23に供給される。
付きを起こさないように、ミシンの下に設けられた図示
しないオイルパンに溜められた潤滑油をポンプ(図示せ
ず)で汲み上げ、その汲み上げた潤滑油は、上軸受5の
下部に取り付けられた芯紐25より上軸受5の外周面を
伝わって針棒23に供給される。
【0015】そして、主軸9の回転に伴う天秤クランク
13の回転により、クランクピン15、針棒連杆17及
び針棒抱21を介して針棒23が上軸受5と下軸受7と
に遊嵌して上下動され、機枠3のベット部(図示せず)
内に設けられた図示しない糸輪補捉器との協働により、
加工布支持面上の加工布を縫製する。
13の回転により、クランクピン15、針棒連杆17及
び針棒抱21を介して針棒23が上軸受5と下軸受7と
に遊嵌して上下動され、機枠3のベット部(図示せず)
内に設けられた図示しない糸輪補捉器との協働により、
加工布支持面上の加工布を縫製する。
【0016】針棒23は針棒上部材27と針棒下部材2
9とから構成され、針棒上部材27の中心には縦孔31
が設けられており、針棒上部材27の下部には縦孔31
の孔を中心として針棒下部材29をねじ込むための雌ネ
ジが切られている。また、針棒下部材29の上方の外周
面には針棒上部材27の雌ネジと螺合する雄ネジが切ら
れている。
9とから構成され、針棒上部材27の中心には縦孔31
が設けられており、針棒上部材27の下部には縦孔31
の孔を中心として針棒下部材29をねじ込むための雌ネ
ジが切られている。また、針棒下部材29の上方の外周
面には針棒上部材27の雌ネジと螺合する雄ネジが切ら
れている。
【0017】その針棒下部材29には、上方が開放され
下方が閉成された有底縦孔33が設けられ、その有底縦
孔33の閉成された底部には、有底縦孔33を外界に連
通させる横孔35が設けられている。そして、有底縦孔
33の径は針棒上部材27の縦孔31の径よりも大きく
なっている。その有底縦孔33は下方に向かうに連れて
孔の径が次第に小さくなる漏斗形状になっており、有底
縦孔33の孔の径が小さくなる段部39に鋼球37が配
設されている。そして、その鋼球37がバネ41の付勢
力により段部39に密着するように針棒下部材29を針
棒上部材27にねじ込んで、針棒下部材29を固定する
。また、針棒下部材29の基部29aには針42が装着
されている。
下方が閉成された有底縦孔33が設けられ、その有底縦
孔33の閉成された底部には、有底縦孔33を外界に連
通させる横孔35が設けられている。そして、有底縦孔
33の径は針棒上部材27の縦孔31の径よりも大きく
なっている。その有底縦孔33は下方に向かうに連れて
孔の径が次第に小さくなる漏斗形状になっており、有底
縦孔33の孔の径が小さくなる段部39に鋼球37が配
設されている。そして、その鋼球37がバネ41の付勢
力により段部39に密着するように針棒下部材29を針
棒上部材27にねじ込んで、針棒下部材29を固定する
。また、針棒下部材29の基部29aには針42が装着
されている。
【0018】上軸受5には、図1に示すように、針棒2
3を摺動可能に支持するための針棒収納孔43が形成さ
れており、上軸受5の上部には、その針棒収容孔43と
連通し、上部が開口した漏斗状の取付孔45が設けられ
ている。取付孔45の孔の径が小さくなる段部47に鋼
球49が配置されている。その取付孔45には、雄ネジ
を有する上蓋53をねじ込むための雌ネジが切られてお
り、鋼球49が段部47に密着させると共に上軸受5と
上蓋53とを密着するために、バネ51によって付勢す
るように上蓋53を取付孔45にねじ込む。また、上蓋
53には外界と連通する小孔55が設けられ、その小孔
55と頭部1と隔離したミシン機枠3内とを連通するホ
ース57が取付けられている。
3を摺動可能に支持するための針棒収納孔43が形成さ
れており、上軸受5の上部には、その針棒収容孔43と
連通し、上部が開口した漏斗状の取付孔45が設けられ
ている。取付孔45の孔の径が小さくなる段部47に鋼
球49が配置されている。その取付孔45には、雄ネジ
を有する上蓋53をねじ込むための雌ネジが切られてお
り、鋼球49が段部47に密着させると共に上軸受5と
上蓋53とを密着するために、バネ51によって付勢す
るように上蓋53を取付孔45にねじ込む。また、上蓋
53には外界と連通する小孔55が設けられ、その小孔
55と頭部1と隔離したミシン機枠3内とを連通するホ
ース57が取付けられている。
【0019】次に、このように構成されたミシンの針棒
23の動作に伴う潤滑油の動きについて説明する。
23の動作に伴う潤滑油の動きについて説明する。
【0020】まず、図1に示すように、針棒23が上死
点にある場合、上軸受5の針棒収容孔43と針棒23の
上端面とにより画成される空気室と、縦孔31からなる
空気通路とは、密閉状態にあり、この上死点の状態から
針棒23が下降を始めると、空気室の体積が次第に大き
くなり、従って針棒23の下降に伴なって空気室と空気
通路の気圧が負圧となる。そして、針棒23が下死点ま
で下がると同時に空気室と空気通路の負圧と外界の大気
圧との圧力差による力が、バネ41の付勢力に打勝って
針棒下部材29の段部39に密着するように付勢されて
いた鋼球37が段部39から離れて、横孔35から負圧
となった空気室と空気通路へ急速に外界の空気が流れ込
む。このとき、その空気と一緒に針棒23の下方外周面
の潤滑油を吸入する。すると、空気室と空気通路の圧力
と大気圧との圧力差が小さくなり、バネ41の付勢力に
よって針棒下部材29の段部39に密着するように鋼球
37が付勢され、空気室と空気通路は密閉状態となる。
点にある場合、上軸受5の針棒収容孔43と針棒23の
上端面とにより画成される空気室と、縦孔31からなる
空気通路とは、密閉状態にあり、この上死点の状態から
針棒23が下降を始めると、空気室の体積が次第に大き
くなり、従って針棒23の下降に伴なって空気室と空気
通路の気圧が負圧となる。そして、針棒23が下死点ま
で下がると同時に空気室と空気通路の負圧と外界の大気
圧との圧力差による力が、バネ41の付勢力に打勝って
針棒下部材29の段部39に密着するように付勢されて
いた鋼球37が段部39から離れて、横孔35から負圧
となった空気室と空気通路へ急速に外界の空気が流れ込
む。このとき、その空気と一緒に針棒23の下方外周面
の潤滑油を吸入する。すると、空気室と空気通路の圧力
と大気圧との圧力差が小さくなり、バネ41の付勢力に
よって針棒下部材29の段部39に密着するように鋼球
37が付勢され、空気室と空気通路は密閉状態となる。
【0021】そして、この下死点の状態から針棒23が
上昇を始めると、空気室の体積が次第に小さくなり、従
って針棒23の上昇に伴って空気室と空気通路の気圧が
増す。そして、針棒23が上死点まで上がると同時に空
気室と空気通路の気圧と外界の大気圧との圧力差による
力が、バネ51の付勢力に打勝って上軸受5の段部47
に密着するように付勢された鋼球49が段部47から離
れて、空気室と空気通路の圧力の高い空気がホース57
を通って、頭部1と隔離したミシン機枠3内へ噴出する
。このとき、その空気と一緒に空気室と空気通路内に吸
入した潤滑油がホース57を介してミシン機枠3内に噴
出する。すると、空気室と空気通路の圧力と大気圧との
圧力差が小さくなり、バネ51の付勢力によって上軸受
5の段部47に密着するように鋼球49が付勢され、空
気室と空気通路は密閉状態となる。
上昇を始めると、空気室の体積が次第に小さくなり、従
って針棒23の上昇に伴って空気室と空気通路の気圧が
増す。そして、針棒23が上死点まで上がると同時に空
気室と空気通路の気圧と外界の大気圧との圧力差による
力が、バネ51の付勢力に打勝って上軸受5の段部47
に密着するように付勢された鋼球49が段部47から離
れて、空気室と空気通路の圧力の高い空気がホース57
を通って、頭部1と隔離したミシン機枠3内へ噴出する
。このとき、その空気と一緒に空気室と空気通路内に吸
入した潤滑油がホース57を介してミシン機枠3内に噴
出する。すると、空気室と空気通路の圧力と大気圧との
圧力差が小さくなり、バネ51の付勢力によって上軸受
5の段部47に密着するように鋼球49が付勢され、空
気室と空気通路は密閉状態となる。
【0022】そして、ミシン機枠3内に排出された潤滑
油は機枠3内を通って、ミシン下の図示しないオイルパ
ンに溜る。
油は機枠3内を通って、ミシン下の図示しないオイルパ
ンに溜る。
【0023】従って、芯紐25により、針棒23の外周
面に供給された潤滑油は、針棒23の上下動のストロー
クより、針棒23の外周面に沿って下方に伝わるが、針
棒23が下死点に達したとき、針棒23の下方外周面の
潤滑油は、横孔35から縦孔31内に吸入される。そし
て、針棒23が上死点に達したとき、縦孔31内の潤滑
油は上軸受5の取付孔45より頭部1と隔離したミシン
機枠3内に排出される。
面に供給された潤滑油は、針棒23の上下動のストロー
クより、針棒23の外周面に沿って下方に伝わるが、針
棒23が下死点に達したとき、針棒23の下方外周面の
潤滑油は、横孔35から縦孔31内に吸入される。そし
て、針棒23が上死点に達したとき、縦孔31内の潤滑
油は上軸受5の取付孔45より頭部1と隔離したミシン
機枠3内に排出される。
【0024】上述した本発明は針棒23の上下動のスト
ローク毎にその速度の遅速に関係なく針棒23の下方外
周面の潤滑油を横孔35から吸入し、上軸受け5より排
出するから、潤滑油が針棒23や針25を伝わって、流
れ落ちるおそれが全くないから糸や布を潤滑油により汚
損することがなく清浄な被服等を縫うことができる。
ローク毎にその速度の遅速に関係なく針棒23の下方外
周面の潤滑油を横孔35から吸入し、上軸受け5より排
出するから、潤滑油が針棒23や針25を伝わって、流
れ落ちるおそれが全くないから糸や布を潤滑油により汚
損することがなく清浄な被服等を縫うことができる。
【0025】本発明は以上詳述した実施例に限定される
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
ものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々
の変更を加えることができる。
【0026】例えば、鋼球37とバネ41を使った機械
的なバルブの代わりに、制御信号によって開閉を制御す
るバルブを使ってもよい。
的なバルブの代わりに、制御信号によって開閉を制御す
るバルブを使ってもよい。
【0027】また、針棒下部材29の横孔35が有底縦
孔33の閉成された底部に設けられているが、針棒23
が上死点の状態にあるとき、下軸受7より下方に横孔3
5が設けてあれば、有底縦孔33の底部より上方でもよ
い。しかし、有底縦孔33の底部をなくすと、吸収し残
した余剰の潤滑油が縦孔内を伝わって流れ落ちるおそれ
があるので、有底縦孔33の底は設けてなくてはならな
い。
孔33の閉成された底部に設けられているが、針棒23
が上死点の状態にあるとき、下軸受7より下方に横孔3
5が設けてあれば、有底縦孔33の底部より上方でもよ
い。しかし、有底縦孔33の底部をなくすと、吸収し残
した余剰の潤滑油が縦孔内を伝わって流れ落ちるおそれ
があるので、有底縦孔33の底は設けてなくてはならな
い。
【0028】更に、針棒上部材27の空気通路である縦
孔31は上方を開放しているが、上方を閉成して、針棒
23が下死点の状態にあるとき、上軸受5の針棒収容孔
43に縦孔31を連通し、上軸受5の針棒収容孔43と
針棒23上端面とにより画成される空気室に空気通路を
連通するための溝を針棒収容孔43内に設けてもよい。
孔31は上方を開放しているが、上方を閉成して、針棒
23が下死点の状態にあるとき、上軸受5の針棒収容孔
43に縦孔31を連通し、上軸受5の針棒収容孔43と
針棒23上端面とにより画成される空気室に空気通路を
連通するための溝を針棒収容孔43内に設けてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のミシンは、針棒の上下動にともなって、針棒を伝
わって降りてくる余剰油を確実に吸入排出することによ
って、油が針棒や針を伝わって流れ落ちることがないの
で糸や布を油によって汚損することがなく清浄な被服等
を縫うことができる。
発明のミシンは、針棒の上下動にともなって、針棒を伝
わって降りてくる余剰油を確実に吸入排出することによ
って、油が針棒や針を伝わって流れ落ちることがないの
で糸や布を油によって汚損することがなく清浄な被服等
を縫うことができる。
【図1】図1は本実施例のミシン頭部の断面図である。
【図2】図2は従来技術のミシン頭部の断面図である。
1 頭部
5 上軸受
7 下軸受
23 針棒
37 鋼球
41 バネ
49 鋼球
51 バネ
Claims (1)
- 【請求項1】 ミシン頭部の上部に設けられた上軸受
と、ミシン頭部の下部に設けられた下軸受と、前記両軸
受に遊嵌して上下動すると共に、上方が開放され下方が
閉成された縦孔とその縦孔を前記下軸受の下方において
外界に連通させる横孔とを有する針棒と、前記上軸受に
設けられ、前記針棒の上下動にともなって開閉して、上
軸受の針棒収容孔と前記針棒上端面とにより画成される
空気室を外界と連通する第一のバルブと、前記針棒の縦
孔と横孔とからなる空気の通路中に設けられ、前記針棒
の上下動にともない、前記第一のバルブが開いたときは
閉じており、第一のバルブが閉じているときに開いて、
前記空気室を空気通路を介して外界と連通する第二のバ
ルブとを備えたことを特徴とするミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8379491A JPH04317692A (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8379491A JPH04317692A (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04317692A true JPH04317692A (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=13812557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8379491A Pending JPH04317692A (ja) | 1991-04-16 | 1991-04-16 | ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04317692A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109468766A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-03-15 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种缝纫机的机针冷却机构 |
CN110106642A (zh) * | 2019-06-17 | 2019-08-09 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 一种针杆机构及具有该针杆机构的缝纫机 |
CN112680886A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-20 | 义乌昊怡贸易有限公司 | 一种皮质方向盘套用自动缝合防止针头磨损的智能化装置 |
-
1991
- 1991-04-16 JP JP8379491A patent/JPH04317692A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109468766A (zh) * | 2018-12-24 | 2019-03-15 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种缝纫机的机针冷却机构 |
CN110106642A (zh) * | 2019-06-17 | 2019-08-09 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 一种针杆机构及具有该针杆机构的缝纫机 |
CN112680886A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-20 | 义乌昊怡贸易有限公司 | 一种皮质方向盘套用自动缝合防止针头磨损的智能化装置 |
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