JP2527500B2 - ミシンの給油装置 - Google Patents

ミシンの給油装置

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JP2527500B2
JP2527500B2 JP3063042A JP6304291A JP2527500B2 JP 2527500 B2 JP2527500 B2 JP 2527500B2 JP 3063042 A JP3063042 A JP 3063042A JP 6304291 A JP6304291 A JP 6304291A JP 2527500 B2 JP2527500 B2 JP 2527500B2
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徹 平松
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ミシンの給油装置に
関し、詳しくは給油時にポンプ本体が下降してその下端
部をオイルパン底部に密着させ所定箇所に潤滑油を霧化
給送するようにしたミシンの給油装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ミシンを例えば、ポケット付け自動機の
ような自動機として使用する場合、縫製仕様によりミシ
ンスピード、縫製距離が異なってくる。このため、ミシ
ンのオイルパン中のポンプをミシン立軸により駆動する
給油装置の場合は、ポンプの回転はミシン上軸に従動す
るから縫製仕様によるミシンスピードに即して各摺動部
が必要とする潤滑油量に対応した潤滑油の供給をなすこ
とができない。
【0003】このような不都合、例えば給油不足による
焼き付けや給油過多による油モレを防止するためには縫
製仕様の変更ごとにミシン内部の油送管絞り弁を調整す
るという煩雑な作業を強いられることになる。このた
め、今日では、図5に示すような給油装置が提案されて
いる。図において、1は筒状をなし内部に潤滑油6を貯
溜するポンプ本体、2は空気孔2aを介して通路1aに
連通する圧力空気室、3はポンプ本体1中の潤滑油層6
と通路1aを結ぶ潤滑油吐出管、4は通路1aにおいて
潤滑油吐出管3の口端近傍に設けられ送気管5からの圧
力空気を矢符方向に噴出する空気ノズル、この空気ノズ
ルは5はその一端を通路1aの一端に、他端を図外の電
磁弁、圧力空気源等に連結している。7は通路1aにお
ける霧化潤滑油をミシンの所要箇所に送給するための給
油管、1bはポンプ本体1の側壁に設けられた注油口で
ある。
【0004】ミシンが駆動を開始すると、縫製仕様に応
じて制御手段としてのコントローラ(不図示)に設定さ
れたプログラムにしたがって電磁弁が動作して圧力空気
が送気管5を介して通路1aに送られる。この圧力空気
の一部は空気孔2aを通り圧力空気室2に至り潤滑油6
を潤滑油吐出管3中において押し上げその口端より吐出
させる、一方圧力空気の他部は空気ノズル4から吐出さ
れ速い速度で潤滑油吐出管3の口端付近を通過する。こ
のため、潤滑油吐出管3の口端近傍は圧力が低下し口端
より吐出される潤滑油は霧化され給油管7を介してミシ
ンの要給油箇所へ送給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には次のような問題がある。ミシンが大型化す
る一方注油時に油たれを生じやすく縫製品質、縫製能率
を阻害する要因となる。これは、図5に示すような従来
技術にあっては潤滑油の補充はポンプ本体に設けられた
注油口による関係上ミシン本体外にポンプ本体を設置し
なければならないことに起因する。
【0006】さらに、上述の従来技術にあっては潤滑油
はリサイクルされないため潤滑油の効率的な利用ができ
ないばかりか頻繁に潤滑油を補充する必要が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ミシン、特
に自動機に使用するミシンの給油装置を、内方に潤滑油
を貯留するための油層を有するポンプ本体と、空気ノズ
ルと空気ノズルに接続される圧力空気供給源とを備える
霧化機構と、前記空気ノズルの空気噴出方向に設けら
れ、潤滑油をミシンの要給油箇所に送る供給管と、一端
を空気ノズルの空気噴出側近傍に連結し、他端をポンプ
本体油層内の潤滑油内に連通する潤滑油吐出管と、ポン
プ本体油層内の潤滑油面を加圧する加圧手段とを備え、
潤滑油面の加圧により潤滑油吐出管から付勢されて吐出
される潤滑油を霧化機構により霧化して供給管からミシ
ンの要給油箇所に送るミシンの潤滑装置において、ポン
プ本体に設けられ、オイルパンの潤滑油を油層に取り入
れるための開口部と、油層に潤滑油を取り入れた状態で
ポンプ本体を移動して前記開口部をオイルパンと密着す
る移動手段とを備え、ミシン所要箇所への給油時に移動
手段により開口部をオイルパンに密着させ、油層内を密
閉状態として潤滑油を霧化給送するようにして上記従来
の課題を解決しようとするものである。
【0008】
【作用】この発明において、ミシンのオイルパン内に設
置されたポンプ本体の開口底部は常時はオイルパン底部
と離開し、ミシンのオイルパン内の潤滑油は圧力空気室
内に流入している。給油時には、昇降手段によりポンプ
本体が下降してポンプ本体の開口底部がオイルパン底部
に密着して圧力空気室を密閉状態とするのに併せて圧力
空気室と空気ノズルに圧力空気が送給されて潤滑油は霧
化状態で要給油箇所に送られた後オイルパンに還流す
る。ポンプ本体は、給油動作終了後、原位置すなわちそ
の底部がオイルパン底部と離開した位置に上昇復帰しオ
イルパン内の潤滑油は再び圧力空気室に流れ込むことに
なる。
【0009】
【発明の実施例】図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。なお、従来例と同一箇所には同一符号を付して
重複説明は省略する。図1ないし図4はこの発明の一実
施例を示す図である。図1はこの発明に係る給油装置を
ミシンのオイルパン中に設置した状態を示す一部断面図
である。図において、1は、常時はその下端(開口部)
1bをオイルパンOPの底部から離開して移動手段とし
てのエアシリンダー8のピストンロッドによって潤滑油
6中に下部が浸漬されるよう吊下されるポンプ本体、7
はポンプ本体1からミシンの要給油箇所に配設される給
油管、13はプーリ21を介して不図示のミシン駆動源
により回転する上軸、14は上軸13の回転を下軸15
に伝達するための立軸、16は下軸15端に取り付けた
釜、17は上軸13端に取り付けた釣合錘り、18はク
ランクロッド19によって上下動する針棒、20は縫い
針である。
【0010】図2は、図1における要部断面説明図であ
る。ポンプ本体1は、底面が開口する筒状をなしてお
り、その中心位置に潤滑油吐出管3を有している。この
潤滑油吐出管3の下端はポンプ本体1の周壁の下端より
やや短くなっている。そして、この潤滑油吐出管3の上
端すなわち口端はポンプ本体1の上部に形成された通路
1aに連通している。ポンプ本体1の頂部は図示のよう
にエアシリンダー8のピストンロッドに連結されてお
り、このピストンロッド部分においてエアシリンダー8
下面とポンプ本体1の頂面との間にはバネ9が介装され
ていて、常時はポンプ本体1の下端とオイルパンOP底
部との間に間隙が形成されるようポンプ本体1を上方向
に付勢している。
【0011】8aはエアシリンダー8の取り付け板、8
bはエアシリンダー8への圧力空気を送給するための空
気チューブ、Fはミシン機枠である。10は電磁弁、1
1は圧力供給空気源、12は電磁弁10を所定タイミン
グで動作させるための制御手段としての電磁弁コントロ
ーラである。上述の構成の下にこの実施例の作用を図3
図4を中心に説明する。
【0012】図3において、ポンプ本体1は、電磁弁の
無磁状態でロッド側に加圧され上方へ付勢されており、
ポンプ本体1の開口底面は、オイルパンOPの底部から
やや離開している。この時バネ9は収縮している。ミシ
ンの縫製動作が開始され、ミシンスピード等の縫製仕様
に応じた給油タイミング゛ が到来すると、予め設定され
たプログラムにしたがって前述のコントローラ12から
の駆動制御信号により、電磁弁が動作して、送気管5、
空気チューブ8bを介して圧力空気がポンプ本体1およ
びエアシリンダー8に送られる。
【0013】すると、エアシリンダー8のピストンロッ
ドがバネ9の収縮力とともにポンプ本体1を下降して図
4に示すように、その開口底部はオイルパンOPの底部
に密着する。バネ9は、圧力空気室2とエアシリンダー
8との対抗力に伴い下方に押し付ける作用を持つ。一
方、送気管5から通路1aに放出された圧力空気は、そ
の一部が空気孔2aを通って圧力空気室2に入り、他の
一部は通路1aに設けられている空気ノズル4から通路
1a内を先端の給油管7方向に噴出される。
【0014】圧力空気室2内の圧力は、空気孔2aから
の圧力空気の導入により大気圧より高くなるから底部に
貯溜された潤滑油6は、潤滑油吐出管3内を上昇してそ
の口端より通路1a内に吐出される。ところで、このよ
うにして潤滑油6が吐出した通路1a内は前述のように
空気ノズル2aから噴出された空気が高速で流通してい
て圧力が低くなっているから、潤滑油吐出管3の口端か
ら吐出された潤滑油6はここで霧化して矢符A方向に流
れ、給油管7を経てミシンの要給油箇所に送られる。
【0015】所定の給油動作が終了すると、電磁弁10
が作動してエアシリンダー8、ポンプ本体1への圧力空
気の送給が停止する。すると、エアシリンダー8のピス
トンロッドは、ロッド側に圧力空気が供給され、ポンプ
本体1上方へ引き上げられ、ポンプ本体1の下端はオイ
ルパンOPから離開し圧力空気室2の密閉状態が開放さ
れるとともに、空気孔2aからの圧力空気の流入も停止
し、次動作に備えることになる。
【0016】なお、所要箇所を潤滑した潤滑油の残余
は、ミシンヘッド内部を滴下してオイルパンOPに還流
するようになっている。
【0017】
【発明の効果】この発明は、以上述べたように、ミシン
特に自動機に使用するミシンの給油装置を、潤滑油の霧
化機構を具えミシンのオイルパン中に上下動可能に設置
されたポンプ本体と、このポンプ本体の上下動をなす昇
降手段と、ポンプ本体への圧力空気供給源と、ポンプ本
体と圧力空気供給源との間に介装される電磁弁と、この
電磁弁を駆動制御するためのコントローラとで構成する
とともに、前記霧化機構をオイルパンの油層に連通する
圧力空気室と、同じくオイルパンの油層に連通する潤滑
油吐出管と、この吐出管の口端近傍に設けた空気ノズル
とで構成して、ミシン所要箇所への給油時にポンプ本体
を下降させてその下端をオイルパンの底部に密着するこ
とにより前記圧力空気室を密閉状態として圧力空気を圧
力空気室に送給し潤滑油を霧化給送するようにしたの
で、従来のように潤滑油の補充はポンプ本体になす必要
がないので給油装置はミシン内部に格納することがで
き、給油装置をミシンの外部に設置する場合に生ずるミ
シンの大型化、あるいは注油時の油汚れ等の不都合を防
止できる。また、給油された潤滑油は、オイルパンに還
流するので潤滑油を無駄に消費することがないばかり
か、頻繁な潤滑油補充を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る給油装置をミシンのオイルパ
ン内に装着した場合の一実施例を示す一部断面説明図で
ある。
【図2】 同上要部説明図である。
【図3】 ポンプ本体のオイルパン内における常時の状
態を示す一部切欠側面図である。
【図4】 給油装置の動作状態を示す一部断面側面図で
ある。
【図5】 従来技術を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 1a 通路 2 圧力空気室 2a 空気孔 3 潤滑油吐出管 4 空気ノズル 8 エアシリンダー(昇降手段) 10 電磁弁 11 圧力空気供給源 12 コントローラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内方に潤滑油を貯留するための油層を有す
    るポンプ本体と、 空気ノズルと空気ノズルに接続される圧力空気供給源と
    を備える霧化機構と、前記空気ノズルの空気噴出方向に
    設けられ、潤滑油をミシンの要給油箇所に送る供給管
    と、一端を空気ノズルの空気噴出側近傍に連結し、他端
    をポンプ本体油層内の潤滑油内に連通する潤滑油吐出管
    と、ポンプ本体油層内の潤滑油面を加圧する加圧手段と
    を備え、潤滑油面の加圧により潤滑油吐出管から付勢さ
    れて吐出される潤滑油を霧化機構により霧化して供給管
    からミシンの要給油箇所に送るミシンの潤滑装置におい
    て、 ポンプ本体に設けられ、オイルパンの潤滑油を油層に取
    り入れるための開口部と、 油層に潤滑油を取り入れた状態でポンプ本体を移動して
    前記開口部をオイルパンと密着する移動手段とを備え、 ミシン所要箇所への給油時に移動手段により開口部をオ
    イルパンに密着させ、油層内を密閉状態として潤滑油を
    霧化給送するようにしたことを特徴とするミシンの給油
    装置。
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