JPH04315420A - 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置 - Google Patents

有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置

Info

Publication number
JPH04315420A
JPH04315420A JP8217091A JP8217091A JPH04315420A JP H04315420 A JPH04315420 A JP H04315420A JP 8217091 A JP8217091 A JP 8217091A JP 8217091 A JP8217091 A JP 8217091A JP H04315420 A JPH04315420 A JP H04315420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arsenic
cell
hydrogen
molecular beam
epitaxial growth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8217091A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Furuhata
直規 古畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP8217091A priority Critical patent/JPH04315420A/ja
Publication of JPH04315420A publication Critical patent/JPH04315420A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機金属分子線エピタ
キシャル成長方法及びその装置に関し、特に3−5族化
合物半導体膜のエピタキシャル成長方法及びその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体膜の成長方法で、通常の分
子線エピタキシャル成長装置と同じ超高真空対応の成長
室を有し、その原料として有機金属を用いる有機金属分
子線エピタキシャル成長法(以下MOMBEと称す)は
、分子線エピタキシャル成長法(以下MBEと称す)と
比較して表面欠陥が少なく、選択成長が可能という利点
を備え、有機金属気相成長法(以下、MOVPEと称す
)に対しては、膜厚,組成の制御性が高く、面内の均一
性も良いなど多くの利点を有しており、現在活発な研究
開発が行われている。
【0003】MOMBE法において、GaAs,AlG
aAs,InGaAs等、5族に砒素が含まれる3−5
族化合物半導体膜を成長する際に、用いられる5族原料
は、通常のMBEと同様の金属砒素のほか、トリメチル
砒素(TMAs)、トリエチル砒素(TEAs)等の有
機金属化合物や、アルシン(AH3 )のような水素化
合物が使用される。3族原料は、Ga原料として、トリ
メチルガリウム(TMG)、トリエチルガリウム(TE
G)、Al原料として、トリメチルアルミニウム(TM
A)、トリエチルアルミニウム(TEA)、In原料と
して、トリメチルインジウム(TMI)、トリエチルイ
ンジウム(TEI)等である。
【0004】MOMBE法は、従来のMBEやMOVP
Eの欠点を解決する成長法であるが、有機金属化合物を
用いるため、成長膜中に原料からのカーボンが混入しや
すく、これがp型ドーパントとなり、条件により成長膜
は、高濃度のp型を示す。特に3族原料として、TMG
やTMA等、メチル系の原料を用いた時、キャリア濃度
が1019cm−3以上の極めて高いp型になる。一方
、TEGのようなエチル系原料を用いると、カーボン混
入は著しく抑えられるが、それでも通常のMBE法やM
OVPE法に比べると、成長層の純度は劣る。これは次
の理由による。
【0005】MOMBE法の場合3族有機金属化合物は
、基板上のみで分解し、金属原子に有機化合物を1個な
いし2個持った中間生成物の形で基板に吸着すると推測
される。TMGを例にとると、モノメチルガリウム(G
aCH3 )あるいはジメチルガリウム[Ga(CH3
 )2 ]になり、基板表面に吸着している。これらの
有機金属化合物は、5族原料と反応することにより脱離
する。しかし中には、基板表面近傍でラジカルとして存
在し、カーボンアクセプタの原因となるものもある。こ
の反応過程が基板に到達するまでに、原料がすでに十分
分解しているMOVPE法や、もともと有機原料を用い
ないMBE法と異なる点である。これを避けるため、5
族原料の砒素(As4の形で反応する)を大量に供給し
、3族原料と十分反応させて、3族原料からのカーボン
混入を抑えたり、砒素より反応性の高いアルシン(As
2 あるいはAsHの形で反応する)を用いるなど、純
度を上げる手段が従来試みられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMOM
BE法では、次のような問題がある。砒素(As4 )
を大量に供給し、3族原料と十分反応させて、成長層に
カーボンが混入するのを抑制する方法は、通常のMBE
に比べ10倍以上の砒素が必要で、原料のチャージを頻
繁に行なう必要があり煩雑なことと、Asセルと基板の
距離が近い場合は、Asセルから、砒素の塊が飛来し、
基板に付着して表面欠陥の原因になることもある。砒素
より反応性の高いアルシンを用いる場合は、このような
問題はないが、アルシンは猛毒のため大がかりな安全設
備を整える必要があり、取扱いに対しても十分な注意が
必要になる。アルシンより毒性の低い有機砒素を用いる
場合は、有機砒素からのカーボン混入もあり、結晶純度
の低下を招く。
【0007】本発明の目的は、猛毒なアルシンを用いる
ことなく、原料に含まれるカーボンの混入を抑え、化合
物半導体の高純度の結晶膜を得るための有機金属分子線
エピタキシャル成長方法及びその装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の有機金属
分子線エピタキシャル成長方法は、金属砒素を原料とし
て基板上に化合物半導体膜を形成する有機金属分子線エ
ピタキシャル成長方法において、前記金属砒素を加熱す
るかまたはプラズマもしくは紫外光の照射により分解し
た後水素と混入させて成長用基板に供給するものである
【0009】第2の発明の有機金属分子線エピタキシャ
ル成長装置は、成長室内に設けられた基板ホルダと、こ
の基板ホルダの相対する位置に設けられた金属砒素供給
用の砒素用セルと、この砒素用セルの上部に設けられた
金属砒素を分解するための手段と、前記砒素用セルに接
続された水素供給用のラインとを含んで構成される。
【0010】
【作用】金属砒素は毒性,取扱い上アルシンに比べ安全
性は高い。さらに、700℃以上の加熱または、プラズ
マもしくは紫外光の照射により、金属砒素(As4 )
を分解(クラッキング)し、これに水素を混入する事に
より反応性の高いAs2 やAsHが大量に発生して有
機原料と有効に反応するため、通常のMBE法と同程度
の供給量でも、成長層へのカーボン混入を抑えることが
できる。この効果は水素を活性化することによりさらに
高まる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施例を説明するた
めのMOMBEの模式断面図である。
【0012】図1において成長室1内にはGaAs基板
9を保持する基板ホルダ6が設けられており、この基板
ホルダ6の相対する位置には金属砒素供給用のAs用セ
ル7と、マスフローコントローラ2を介して有機金属原
料のTEGボンベに接続されたガスセル3と、As用セ
ル7の上部に設けられた金属砒素をクラッキングするた
めのクラッキング用ヒータ8と、マスフローコントロー
ラ2Aを有しAs用セル7に接続された水素供給用ライ
ン4と、排気系を構成する真空ポンプ5とから主に構成
されている。なお図1において10は、原料のフラック
スを測定するヌードイオンゲージである。
【0013】このように構成されたMOMBEによれば
金属砒素はクラッキング用ヒータ8によりクラッキング
され、水素の混入により有機原料と有効に反応させるこ
とができる。以下化合物半導体膜の成長例について説明
する。
【0014】3族原料としてトリエチルガリウム(TE
G)、5族原料として金属砒素(As4 )を使用しG
aAs膜を成長した。成長条件は、TEG1cc/mi
n、Asイオンフラックス2×10−5Torr、基板
温度500℃,Asクラッキング温度800℃、クラッ
キング用ヒータに混入する水素流量1cc/minであ
る。本第1の実施例では、半絶縁性GaAs基板上にG
aAs膜を4μm成長した。この成長層のキャリア濃度
と移動度をホール測定で調べたところ、n型でキャリア
濃度n=1×1014cm−3,室温の移動度μRT=
8000cm2 /Vs,77Kの移動度μ77K =
120,000cm2 /Vsと良好な値を示した。さ
らに4Kにおけるフォトルミネッセンス(PL)測定に
おいても、カーボンに起因するピークは見られず、この
結晶が高純度であることを示している。水素を混入しな
い場合は、p型でキャリア濃度p=1.5×1014c
m−3,室温の移動度μRT=450cm2 /Vsと
比較的高純度だが、PL測定では、カーボンに起因する
ピークが見られ、残留カーボンが存在していることがわ
かる。
【0015】本第1の実施例は、GaAs膜の成長につ
いて記述したが、AlGaAs,InGaAs等、As
を含む他の3−5族化合物半導体あるいはその混晶にお
いても、同様に高純度な結晶が得られている。更に、M
BEと同程度の10−5Torrオーダーの低い砒素圧
で成長できるので、砒素の塊が基板表面に付着する問題
はなくなり、また砒素原料のチャージ回数が少なくなり
、装置の稼働率が高くなった。
【0016】図2は本発明の第2の実施例を説明するた
めのMOMBEの模式断面図であり、水素供給用のライ
ンにECRプラズマ発生器12を設けたものである。こ
のECEプラズマ発生器で水素を活性化して供給すると
、クラッキングされた砒素との反応性がさらに高まり、
0.5cc/min程度の小量の水素でも第1の実施例
と同様の効果がある。
【0017】図3は本発明の第3の実施例を説明するた
めのMBEの模式断面図であり、As用セルにECRプ
ラズマ発生器12を設けたものである。砒素を高熱でク
ラッキングせず、ECRプラズマ発生器12などでクラ
ッキングすれば、成長室内に余分な熱源がなくなり、有
機金属原料が成長前に分解してしまうという問題を回避
できる。この場合は、水素も同時に活性化するので、水
素ラインに個別のECRプラズマ発生器を設ける必要は
ない。もちろん設けてもかまわない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機金属
分子線エピタキシャル成長方法およびその装置によれば
、Asを含む3−5族化合物半導体膜を成長させる際に
、低い砒素圧で、原料からのカーボン混入を抑え、高純
度の結晶を成長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための成長装
置の模式断面図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明するための成長装
置の模式断面図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明するための成長装
置の模式断面図。
【符号の説明】
1    成長室 2,2A    マスフローコントローラ3    ガ
スセル 4    ライン 5    真空ポンプ 6    基板ホルダ 7    As用セル 8    クラッキング用ヒータ 9    GaAs基板 10    ヌードイオンゲージ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属砒素を原料として基板上に化合物
    半導体膜を形成する有機金属分子線エピタキシャル成長
    方法において、前記金属砒素を加熱するかまたはプラズ
    マもしくは紫外光の照射により分解した後水素と混入さ
    せて成長用基板に供給することを特徴とする有機金属分
    子線エピタキシャル成長方法。
  2. 【請求項2】  水素をプラズマもしくは紫外光の照射
    により活性化して分解した金属砒素と混入させる請求項
    1記載の有機金属分子線エピタキシャル成長方法。
  3. 【請求項3】  成長室内に設けられた基板ホルダと、
    この基板ホルダの相対する位置に設けられた金属砒素供
    給用の砒素用セルと、この砒素用セルの上部に設けられ
    た金属砒素を分解するための手段と、前記砒素用セルに
    接続された水素供給用のラインとを含むことを特徴とす
    る有機金属分子線エピタキシャル成長装置。
  4. 【請求項4】  水素の活性化手段を備えている請求項
    3記載の有機金属分子線エピタキシャル成長装置。
JP8217091A 1991-04-15 1991-04-15 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置 Pending JPH04315420A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8217091A JPH04315420A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8217091A JPH04315420A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04315420A true JPH04315420A (ja) 1992-11-06

Family

ID=13766959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8217091A Pending JPH04315420A (ja) 1991-04-15 1991-04-15 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04315420A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019212677A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 国立研究開発法人物質・材料研究機構 有機金属分子線エピタキシー方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019212677A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 国立研究開発法人物質・材料研究機構 有機金属分子線エピタキシー方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3156326B2 (ja) 半導体成長装置およびそれによる半導体成長方法
JPH0280572A (ja) アルシン、アンチモン及びホスフィン置換体
US4935381A (en) Process for growing GaAs epitaxial layers
JPH07321041A (ja) Iii−v族化合物半導体結晶成長方法
JPH03203228A (ja) 半絶縁性ガリウムヒ素形成方法
JPH04315420A (ja) 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその装置
US5821155A (en) Method of growing n-type III-V semiconductor materials on a substrate using SiI4
JP2924072B2 (ja) 有機金属分子線エピタキシャル成長方法及びその成長装置
JPH03215390A (ja) 化合物結晶のエピタキシャル成長におけるドーピング方法
JPH0480915A (ja) 有機金属分子線エピタキシャル成長装置
Weyers New starting materials for MOMBE
Gotoda et al. Characteristics of carbon incorporation in GaAs grown by gas source molecular beam epitaxy
Abernathy Compound semiconductor growth by metallorganic molecular beam epitaxy (MOMBE)
Wang et al. Reduction of carbon contamination in triethylphosphorus OMVPE GaP layers by Pt/Al2O3 catalyst
JP2714824B2 (ja) 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置
KR950011016B1 (ko) 초고진공 화학기상 증착법을 이용한 반도체 에피탁시 성장법
JPH04192323A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0562902A (ja) 化合物半導体結晶層の気相成長方法
Pitts et al. Arsine flow requirement for the flow modulation growth of high purity GaAs using adduct‐grade triethylgallium
JPH02122521A (ja) 化合物半導体結晶層の製造方法
JPH01286991A (ja) 分子線エピタキシャル成長方法及び分子線エピタキシー装置
Jensen et al. Chemistry for electronic materials
JPH03240222A (ja) 有機金属分子線エピタキシャル成長方法
JPH01259524A (ja) 化合物半導体の気相成長方法
Beccard et al. Highly efficient low temperature growth of GaInP in a planetary MOVPE system using tertiarybutylphosphine (TBP)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990907