JPH04314471A - パチンコ機の役物装置 - Google Patents

パチンコ機の役物装置

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JPH04314471A
JPH04314471A JP1575491A JP1575491A JPH04314471A JP H04314471 A JPH04314471 A JP H04314471A JP 1575491 A JP1575491 A JP 1575491A JP 1575491 A JP1575491 A JP 1575491A JP H04314471 A JPH04314471 A JP H04314471A
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Shigeru Ichihara
茂 市原
Tomokazu Tanaka
友和 田中
Jinei Kubota
久保田 甚栄
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Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機の入賞装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の入賞装置の構成は一般に複
雑化する傾向にあり、入賞口を開閉する可動翼片の駆動
手段となるソレノイドやモータおよび各種の装飾ランプ
やLED等の様々な電気部品を装着した入賞装置が既に
公知である。
【0003】この種の入賞装置においては、入賞装置に
装着した電気部品をパチンコ機本体側の制御装置や駆動
電源と接続する必要上、電気部品からのリード線を入賞
装置の裏面に一旦集合させ、更に、コネクタ部材等を介
してパチンコ機本体側の制御手段や駆動電源と接続する
ようにしているが、電気部品からのリード線が各部の可
動部材に干渉して入賞装置の正常な動作が妨げられたり
、断線が生じ易いといった問題がある。そこで、この種
の問題に対処するため、リード線の長さを調整したり適
宜箇所を絶縁テープで固定するなどしてリード線の経路
を規制し、リード線と可動部材との干渉を防止していた
が、入賞装置の組立て工程が繁雑化するといった欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、入賞
装置に装着した電気部品のリード線と入賞装置各部の可
動部材との干渉を確実に防止し、しかも、組立て作業を
容易に行うことのできるパチンコ機の入賞装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるパチンコ機
の入賞装置は、入賞装置を形成する枠体の外周部に、入
賞装置に装着した電気部品からのリード線を係止する係
合片を一体的に形成したことを特徴とする構成を有する
【0006】
【作用】入賞装置に装着した電気部品からのリード線の
適宜箇所を枠体の外周部に一体に形成された係合片に係
合させて係止し、リード線の経路を規制して、リード線
と可動部材との干渉を防止する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1は本発明によるパチンコ機の入賞装置
1(以下、単に入賞装置という)を装着した一実施例の
パチンコ機の遊技盤2を示す正面図である。
【0009】遊技盤2における入賞装置1の直下には、
ドットマトリクスLED等の表示手段からなる図柄表示
器6を備えた第2種始動口5が配設され、更に、第2種
始動口5の両側には図柄作動口4が併設されている。
【0010】入賞装置1は、大入賞口開閉ソレノイドS
OL1を駆動手段とする可動翼片7で開閉される大入賞
口8を備え、図柄作動口4および第2種始動口5の各々
は、図柄作動口入賞検出スイッチSW1および第2種始
動口入賞検出スイッチSW2を夫々備える。
【0011】第2種始動口5は翼片9を備えた開閉式の
入賞デバイスであって、翼片9を強制的に開放する第2
種始動口開放ソレノイドSOL2を備える。
【0012】図1中、符号10は入賞装置1の頂部に配
設された天入賞口、符号11,12は遊技盤2に配設さ
れた左,右肩入賞口(ポケット式)、符号13,14は
左,右チューリップ式役物、符号15,16は左,右装
飾灯、符号17は遊技盤2に回動自在に軸支された風車
、符号18は球誘導レール、符号19および20は夫々
返しゴムおよびアウト球受口である。
【0013】また、遊技盤2は音声効果のためのスピー
カや入賞位置に応じた個数の賞球を払い出すための賞球
払出し装置等を備えるが、これらの各要素の構成や作用
については公知であるから、詳細は省略する。
【0014】開閉式の入賞デバイスからなる第2種始動
口5の上方位置には、第2種始動口5に向けて落下する
パチンコ球を左右に振分ける釘群21が遊技盤2上に全
体として楔形に植設され、翼片9が閉鎖位置にある時の
第2種始動口5への入賞を非常に困難な状態としている
【0015】図2は図1における入賞装置1を拡大して
示す正面図、図3は入賞装置1の要部断面を示す側断面
図、図4は該入賞装置1の概要を示す斜視図である。
【0016】入賞装置1は、概略において、遊技盤2か
らパチンコ機の前面ガラスに向けて突出する外装枠22
と、入賞空間を形成する第1枠体23および第2枠体2
4と、入賞装置1の各部に配設された可動部材の駆動手
段等を装着する第1プレート25および第2プレート2
6等の枠体によって構成される。
【0017】図4に示されるように、外装枠22の前面
上部には遊技盤2からパチンコ機の前面ガラスに向けて
突出するアーチ状の突出部27が形成され、突出部27
の上面にはその中央部に形成された凹部28に向けて両
側から傾斜する傾斜面29が形成されている。凹部28
は外装枠22の頂部に穿設された天入賞口10に連絡し
ており、天入賞口10に入賞したパチンコ球は、該入賞
口10に連設された誘導路30を介してパチンコ機本体
に回収され、賞球7個の払い出しに対応する一般入賞口
入賞検出スイッチSW5を作動させる。
【0018】図2に示されるように、突出部27の前面
略中央部には後述の処理による大入賞口8の連続開閉動
作の繰返し回数をディジタル表示する連続回数表示LE
D32が配設され、また、該LED32の両側には大入
賞口8の一連続開閉動作中に大入賞口8に入賞したパチ
ンコ球の数を点灯個数で表示する大入賞口入賞数表示L
ED31が計10個併設されている。なお、連続回数表
示LED32の表示は算用数字1桁であり、1〜9を示
す値を表示する場合には単純な点灯表示とする一方、1
0以上を示す値を表示する場合には100 の位1桁の
みを点滅表示するようになっている。
【0019】外装枠22の前面両側略中央部から下部に
は、遊技盤2からパチンコ機の前面ガラスに向けて突出
するU字型の半周壁33が形成され、半周壁33両側部
の上端には各々可動翼片7が揺動自在に軸支され、突出
部27の両側部と半周壁33両側部上端との間隙で形成
された大入賞口8が可動翼片7の揺動によって開閉され
るようになっている。図4では可動翼片7が開放された
時の揺動位置について示しており、可動翼片7の閉鎖位
置は図2の破線7′によって示されている。また、可動
翼片7の軸支位置に対応する外装枠22の両側には、後
方から照明される透明または半透明の装飾部材40が嵌
め込まれている。
【0020】外装枠22の内部は大入賞口8の配設位置
に対応して半周壁33の上端部に横設された透明な仕切
板34によって上部入賞空間Aと下部入賞空間Bとに分
割される。下部入賞空間Bの底部両側には入賞口35が
配設され、また、下部入賞空間Bの底部中央、即ち、入
賞口35と35との間には特定領域入賞検出スイッチS
W3を備えた特別入賞口36が入賞口35よりも僅かに
高い位置に配設されている。仕切板34は役物ユニット
3の手前から奥部に向けて僅かに傾斜し、その略中央部
には入賞装置1の奥部に向けて徐々に拡張する略V字型
の欠切部37が形成され、欠切部37の縁部には仕切板
34の上方に僅かに突出するリム状の壁部38が形設さ
れている。
【0021】第1枠体23および第2枠体24は外装枠
22と仕切板34とで形成された上下の入賞空間Aおよ
びBの後方に後部入賞空間Cを形成し、後部入賞空間C
の底面には該入賞空間Cに落入したパチンコ球を外装枠
22側の下部入賞空間Bの底部に配設された賞口35ま
たは特別入賞口36へ誘導する誘導板39が固設されて
いる。誘導板39は入賞装置1の奥部から手前に向けて
僅かに傾斜し、上述した入賞口35と特別入賞口36と
の位置関係に応じ、両側に比べて中央部が僅かに高く形
成されている。
【0022】第1枠体23は外装枠22の裏面に重合さ
れて外装枠22にねじ止めされ、第2枠体24は、第1
枠体23裏面に重合されて第1枠体23にねじ止め固定
される。
【0023】第1枠体23および第2枠体24は共に半
透明材料によって形成され、第2枠体24の内側上部に
は碁盤目状に配列されたLED群61からなる装飾表示
灯が装着されている。また、第1枠体23の略中央部両
側、即ち、外装枠22の装飾部材40の嵌め込み位置に
対応する部分にはランプソケット41が脱着可能に装着
され、ランプソケット41内のランプによって外装枠2
2の装飾部材40が照明されるようになっている。
【0024】外装枠22と第1枠体23および第2枠体
24で形成される入賞空間A,B,Cは外装枠22から
パチンコ機の前面ガラスに向けて突出する突出部27と
U字型の半周壁33とにより、遊技盤2上を転動するパ
チンコ球に対し完全に閉鎖されており、入賞装置1の内
部、即ち、入賞空間A,B,Cへのパチンコ球の落入は
可動翼片7の開放による大入賞口8からの入賞に限られ
る。
【0025】第2枠体24の裏面下部には半円筒形状の
膨出部42が一体的に形成され、該膨出部42両側の枢
着孔43は軸45を介し、以下に詳説するキャラクター
ユニット44を揺動自在に軸支する。
【0026】キャラクターユニット44の全体形状は図
2乃至図4に詳しく示すようにハイリフトの四輪駆動車
を模したものであって、キャラクターユニット44の下
部両側に配設されたシャーシ部材46の入賞空間Bに臨
む側の一端にはフロントタイヤ47を両端に固着した軸
48が回動自在に軸支され、また、シャーシ部材46の
膨出部42に臨む側の一端にはリアタイヤ49を固着し
た軸45が回動自在に軸支されている。
【0027】両側のシャーシ部材46の略中央部にはピ
ニオンギァ50を軸着したキャラクター駆動モータM2
が横設して固着され、一側のシャーシ部材46に回動自
在に軸支された中間歯車51と52の各々を介し、軸4
8と軸45の各々に固着された平歯車53,54を図3
において反時計方向に回転させ、軸48と軸45の各々
に固着されたフロントタイヤ47およびリアタイヤ49
の夫々をキャラクターユニット44の仮想前進方向に回
転させる。
【0028】即ち、ピニオンギァ50とフロントタイヤ
47およびリアタイヤ49の回転方向は図3における反
時計方向であって、また、中間歯車51および52の回
転方向は図3における時計方向である。各フロントタイ
ヤ47の外周面の一箇所にはタイヤのトレッド方向に形
成されたヒレ状の突出片55がフロントタイヤ47と一
体的に形成され、左右のフロントタイヤ47は図2に示
されるように突出片55の位相が略2直角分ずれるよう
にして軸48に固着されている。
【0029】両側のシャーシ部材46には、キャラクタ
ー駆動モータM2,ピニオンギァ50,中間歯車51お
よび52等の駆動部を覆うようにして自動車のボディ形
状に形成されたカウリング56が固着され、フロントタ
イヤ47およびリアタイヤ49はカウリング56の両側
に大きく突出している。カウリング56の前端には前照
灯部材57を一体整形したバンパー部材58が装着され
、前照灯部材57には、更に、自動車の前照灯を模して
点灯するランプ59が内嵌されている。
【0030】カウリング56の側面略中央部であってフ
ロントタイヤ47の外周面からの距離がパチンコ球の直
径よりも僅かに短い位置には、カウリング56から両側
に突出するロッド部材60が植設される。また、両側の
シャーシ部材46の前端には、ブッシュガードを模した
略矩形の板状部材62が固着され、外装枠22における
下部入賞空間Bを、更に、下部第1入賞空間B1と下部
第2入賞空間B2とに分割している。板状部材62は略
中央部に貫通孔63を有する略矩形の板状体であって、
その上面は縁部から貫通孔63に向けて僅かに傾斜する
擂り鉢状に形成され、貫通孔63の直径はパチンコ球の
直径に比べて僅かに大きい。
【0031】両側のシャーシ部材46に回動自在に軸支
されてリアタイヤ49を固着した軸45はリアタイヤ4
9の外側面を越えて更に側方に突出し、第2枠体24に
おける膨出部42の枢着孔43により回動自在に軸支さ
れて、前述の如く、キャラクターユニット44を揺動自
在に軸支する。
【0032】軸45は膨出部42の枢着孔43によって
完全に回動自在に軸支されており、キャラクター駆動モ
ータM2を駆動源とする軸45の回転と該軸45を中心
とするキャラクターユニット44の揺動動作との間には
全く関係がなく、キャラクターユニット44は、軸45
の軸支位置を越えて延出する両側のシャーシ部材46の
突出部46aの先端に軸支された摩擦緩和ローラー64
を押圧操作するカム機構により、軸45を中心として揺
動駆動されるようになっている。図3ではキャラクター
ユニット44が軸45を中心とする反時計方向の揺動限
界位置にある状態を示している。なお、キャラクターユ
ニット44のフロントタイヤ47およびリアタイヤ49
の外側面と後部入賞空間Cの側壁との間、および、キャ
ラクターユニット44の板状部材62の両側と下部入賞
空間Bの側壁との間、ならびに、キャラクターユニット
44のフロントタイヤ47の外周面と板状部材62の後
縁部との間の間隙はパチンコ球の通過を許容しない大き
さであり、一方、キャラクターユニット44のフロント
タイヤ47の外周面とリアタイヤ49の外周面との間、
および、キャラクターユニット44のカウリング56の
両側と後部入賞空間Cの側壁との間の間隙はパチンコ球
を余裕を持って通過させ得る大きさに設定されている。
【0033】第2枠体24の背面には複数の柱状突起6
5が一体的に立設され、柱状突起65を介して第1プレ
ート25がねじ止めされる。
【0034】第1プレート25の前面には第1枠体23
および第2枠体24で形成される後部入賞空間Cの内部
を透過照明する装飾表示灯を装着するためのランプソケ
ット66が配設され、また、第1プレート25の背面に
は外装枠22の前面両側に配設された可動翼片7を揺動
駆動するための大入賞口開放ソレノイドSOL1が併設
されている。大入賞口開放ソレノイドSOL1のアクチ
ュエータは可動翼片7を軸着した回動軸67にリンク部
材68を介して接続し、アクチュエータの伸縮動作によ
って可動翼片7を揺動させる。直動動作を回転動作に変
換するための機構については周知であるから、リンク部
材68等の構成については特に説明しない。
【0035】枠体である第1プレート25の外周部の適
宜箇所には略L字形の係合片69が第1プレート25と
一体に形成され、外装枠22や第1枠体23および第2
枠体24の側に装着された大入賞口入賞数表示LED3
1や連続回数表示LED32およびランプソケット41
等の電気部品からのリード線を係止して経路を規制し、
各リード線同志の絡みや、回動軸67やリンク機構68
等の可動部材およびそれらの駆動手段に対するリード線
の干渉を防止している。
【0036】図5および図6は第1プレート25におけ
る外周部の両側およびその頂部に一体的に形成された係
合片69の詳細を示す拡大図である。
【0037】係合片69は合成樹脂等の弾性材料からな
る第1プレート25に一体整形された略L字型の突出片
であり、その先端部には、内側に向けて僅かに突出する
略円弧形状の係合突起69aが形設されている。係合突
起69aと第1プレート25の外周部との間に形成され
る間隙は係止対象となるリード線92の直径に比べて僅
かに小さく、また、係合片69の本体部69bと第1プ
レート25の外周部との間に形成される間隙は係止対象
となるリード線92の直径に比べて僅かに大きい。
【0038】リード線92を係合片69によって第1プ
レート25に係止する場合には、係合片69における係
合突起69aの側から基部69cに向けてリード線92
を第1プレート25の外周部に沿って押し込むように移
動させ、係合片69を弾性変形させて、離間した係合突
起69aと第1プレート25の外周部との間の間隙を介
し、該リード線92を係合片69の本体部69bと第1
プレート25の外周部との間の間隙に移動させる。リー
ド線92を係合片69の本体部69bと第1プレート2
5の外周部との間に押し込むと、弾性変形された係合片
69が原位置に復帰し、係合突起69aと第1プレート
25の外周部との間の間隙が小さくなって、リード線9
2の離脱が防止される。
【0039】係止対象となるリード線が多数ある場合に
は、図6に示すように係合片69を対向して形成する。 また、係合片69および係合片69を形成する枠体は弾
性変形が困難な剛体であってもよい。この場合、リード
線92を被覆した絶縁材が弾性変形により縮径して係合
突起69aと第1プレート25の外周部との間の間隙を
通過し、リード線92が係合突起69aを通過した段階
でこの絶縁材が元の状態に拡径してリード線92の離脱
を防止する。
【0040】係合片の配設位置は第1プレート25に限
らず、電気部品の配設位置および可動部材やその駆動手
段の配設位置に応じ、適宜の枠体に形成することができ
る。
【0041】一例として、第1枠体23の下部外周部9
1に一体的に形成された係合片93を図7に示す。
【0042】係合片93は合成樹脂等の弾性材料からな
る第1枠体23の下部外周部91に一体整形された対向
する半円弧状の本体部93bと、その先端部に形設され
た略円弧状の係合突起93aとからなり、下部外周部9
1の半円弧状の欠切部91a内に形成された本体部93
bおよび係合突起93aは下部外周部91の縁部から突
出しない。従って、入賞装置1の着脱作業に際して第1
枠体23の下部外周部91が遊技盤2側の装着孔と不用
意に衝接したような場合であっても、係合片93が変形
したり破損したりすることがない。
【0043】一方、第1プレート25の背面には、スペ
ーサとなる複数の柱状突起70をその前面に立設した第
2プレート26が重合されてねじ固定され、該第2プレ
ート26の下部と第2枠体24の膨出部42との間の間
隙にはキャラクターユニット44を揺動するカム機構が
配設される。カム機構は一体的にユニット化されたギァ
ボックス71によって構成され、実質上、ギァボックス
71は第2プレート26の前面側に固設されている。
【0044】ギァボックス71はピニオンギァ72を軸
着したキャラクター揺動モータM1と偏心カム73を一
体整形した平歯車74とを備え、ギァボックス71に回
動自在に軸支された平歯車74をピニオンギァ72で回
転駆動してキャラクターユニット44の摩擦緩和ローラ
ー64と摺接する偏心カム73を回転させ、偏心カム7
3の外周面で摩擦緩和ローラー64を押圧することによ
り、シャーシ部材46の突出部46aをレバーとして軸
45を中心にキャラクターユニット44を揺動駆動する
。平歯車74は偏心カム73と一体にスイッチングカム
75を備え、ギァボックス71に装着された定位置検出
スイッチHPSのアクチュエータがスイッチングカム7
5と摺接して、偏心カム73の回転位置、即ち、キャラ
クターユニット44の揺動位置を検出する。
【0045】図3ではキャラクターユニット44が軸4
5を中心とする反時計方向の揺動限界位置にある状態を
示しており、この状態では、図9に示す如く、スイッチ
ングカム75から定位置検出スイッチHPSのアクチュ
エータへの押圧力が取除かれて定位置検出スイッチHP
Sの出力がOFFとなる。一方、キャラクターユニット
44が図3における時計方向の揺動限界位置にある状態
では、図8に示す如く、スイッチングカム75が定位置
検出スイッチHPSのアクチュエータを押圧し、定位置
検出スイッチHPSからの出力はONとなる。
【0046】以下、図3においてキャラクターユニット
44が軸45を中心とする反時計方向の揺動限界位置に
ある状態をキャラクターユニット44に関する下死点位
置と規定し、また、キャラクターユニット44が軸45
を中心とする時計方向の揺動限界位置にある状態をキャ
ラクターユニット44に関する上死点位置と規定する。 図8および図9は、平歯車74と偏心カム73およびス
イッチングカム75の係合関係を示す簡略図であり、平
歯車74,偏心カム73,スイッチングカム75の各々
は透視して描き、また、細部の形状等に関しては省略し
ている。
【0047】大入賞口8を介して入賞装置1内に落入し
た全てのパチンコ球は、最終的に、入賞口35もしくは
特別入賞口36を介してパチンコ機本体に回収され、賞
球15個の払い出しに対応する大入賞口入賞検出スイッ
チSW4を作動させて大入賞口への入賞として検出され
るが、特別入賞口36への入賞球は、更に、特定領域入
賞検出スイッチSW3を作動させる。
【0048】また、左,右肩入賞口11,12、左,右
チューリップ式役物13,14および図柄作動口4への
入賞球は賞球7個の払い出しに対応する一般入賞口入賞
検出スイッチSW5を作動させて一般入賞口への入賞と
して検出される。
【0049】図10は実施例のパチンコ機を全体的に制
御する制御装置76の要部を示すブロック図であり、該
制御装置76は、パチンコ機全体の制御プログラムや入
賞装置1の制御プログラムおよび図柄表示LED6に変
動表示すべき複数の図柄を記憶したROM77、データ
の一時記憶等に用いられるRAM78、ROM77の制
御プログラムに従ってパチンコ機や入賞装置1を全体的
に駆動制御するCPU79、データの検出対象となる各
種スイッチ等からの入力信号を一時的記憶する入力検出
部80、各種制御対象とのインターフェイスを構成する
出力回路81、CPU79の駆動タイミングを規制する
クロック回路82等を備え、入賞装置1の実質的な制御
手段となる。
【0050】前述した各種の入賞検出スイッチSW1乃
至SW5および定位置検出スイッチHPSからの信号出
力線は制御装置76の入力検出部80に接続され、また
、制御対象となるソレノイドSOL1,SOL2および
モータM1,M2は各々の駆動回路83乃至86を介し
て制御装置76の出力回路81に接続され、CPU79
の処理に基いて駆動制御される。また、図柄表示LED
6は図柄表示回路87を介してCPU79により駆動制
御される。制御装置76の出力回路81には、更に、各
種のドライバ88乃至90を介して大入賞口入賞数表示
LED31や連続回数表示LED32を初めとする各種
情報表示LEDや各種の装飾ランプおよび音声効果のた
めのスピーカならびに賞球払出し装置(図示せず)等が
接続されている。
【0051】図13乃至図20はROM77に格納され
た制御プログラムに従ってCPU79が実施する処理の
概略を示すフロチャートであり、以下、このフローチャ
ートを参照して本実施例におけるパチンコ機の入賞装置
1の動作を説明する。なお、ステップS7以降の処理は
クロック回路82からのクロック信号の入力に応じてC
PU79が所定周期毎に繰り返し実行するものである。
【0052】まず、処理の流れを明確にするために各ス
テップの処理を機能別にグループ化し、各グループ毎の
処理について説明する。
【0053】ステップS1乃至ステップS6の処理は制
御装置76への電源投入直後に実施される初期化処理の
概略を示すもので、電源の投入により制御プログラムに
従って処理を開始したCPU79は、まず、RAM78
に設定された各種の指標やフラグ及びカウンタやレジス
タの値を初期化し(ステップS1)、モータ駆動回路8
5に駆動指令を出力してキャラクター揺動モータM1の
駆動を開始し(ステップS2)、定位置検出スイッチH
PSからの入力信号がOFFとなるまでこの状態を維持
し(ステップS3)、定位置検出スイッチHPSからの
入力信号がOFFとなった段階でモータ駆動回路85へ
の駆動指令の出力を停止する(ステップS4)。
【0054】従って、前回の電源切断時にキャラクター
ユニット44がどの様な揺動位置にあったかに関わりな
く、新規の電源投入時には、キャラクターユニット44
が図3および図9に示されるような下死点位置に強制的
に復帰されることとなる。
【0055】次いで、CPU79はモータ駆動回路86
に駆動指令を出力してキャラクター駆動モータM2の駆
動を開始し(ステップS5)、以下、電源が切断される
までこの状態を維持して、キャラクターユニット44の
フロントタイヤ47とリアタイヤ49を図3における反
時計方向に回転させる。従って、遊技中の状態では常時
フロントタイヤ47とリアタイヤ49とが回転駆動され
ることとなる。また、CPU79は初期化した乱数指標
iの値に基づいてROM77の図柄記憶領域のアドレス
にアクセスし、乱数指標iに対応する図柄データを読み
込んで図柄表示回路87に出力し、図柄表示LED6に
表示する(ステップS6)。
【0056】実施例の場合、乱数指標iの取り得る値は
0乃至9の整数値であって、ROM77の図柄記憶領域
の各アドレスには乱数指標iの値に対応する算用数字の
ドットデータが記憶されているので、電源投入直後の段
階では算用数字の0が初期値として表示されることとな
る。
【0057】ステップS7乃至ステップS11の処理は
図柄作動口4への入賞を検出するための処理である。図
柄作動口4への入賞によって図柄作動口入賞検出スイッ
チSW1からの出力がONとなると、ハードウェア上の
処理により図柄作動口4への入賞が入力検出部80の対
応ラッチに自動的に記憶されるようになっている。所定
周期毎の処理で入力検出部80の対応ラッチをサーチし
たCPU79は図柄作動口4への入賞が記憶されている
か否かを判別し(ステップS7)、記憶されていれば、
対応ラッチをリセットして7発払出しカウンタCおよび
図柄作動口入賞数記憶レジスタC1の値を各々1インク
リメントし、7発払出しに対応する全体の入賞回数Cお
よび図柄作動口4への固有の入賞回数C1を更新記憶す
る(ステップS8,ステップS9)。
【0058】但し、ステップS9の処理によって図柄作
動口入賞数記憶レジスタC1の値が4を越えた場合には
(ステップS10)、図柄作動口入賞数記憶レジスタC
1の値が4に再設定される(ステップS11)。従って
、図柄作動口4への入賞回数が4回を越えて記憶される
ことはない。なお、図柄作動口4への入賞回数が4回を
越えている場合であっても、7発払出しカウンタCの値
は更新されるから、単純入賞の賞球払い出しの対象には
なる。また、ステップS7のサーチの段階で入力検出部
80の対応ラッチがセットされていなければステップS
8乃至ステップS11の処理は実行されない。
【0059】ステップS12乃至ステップS20の処理
は第2種始動口5への入賞を検出して大入賞口8を開放
するための処理であり、CPU79は上述のステップS
7乃至ステップS9と同等の処理により、第2種始動口
入賞検出スイッチSW2に対応する入力検出部80のラ
ッチをサーチし、第2種始動口5への入賞が記憶されて
いれば、対応ラッチをリセットしたのち15発払出しカ
ウンタC′の値を1インクリメントする(ステップS1
2乃至ステップS14)。
【0060】次いで、CPU79は特別入賞口36への
入賞に基く大入賞口8の連続開閉動作の実行中を示す大
入賞口連続開閉フラグF4もしくは第2種始動口5への
入賞に基く大入賞口8の所定時間開放中を示す大入賞口
1次開放フラグF3がセットされているか否かを判別し
(ステップS15,ステップS16)、いずれのフラグ
もセットされていなければソレノイド駆動回路83に駆
動指令を出力して大入賞口開閉ソレノイドSOL1を駆
動し、可動翼片7を揺動して大入賞口8を開放すると共
に(ステップS17)、大入賞口開閉時間計測タイマT
4に第2種始動口5への入賞に基く大入賞口8の開放時
間である大入賞口開放時間t3を設定して該タイマT4
による計時を開始し、かつ、第2種始動口5への入賞に
基く大入賞口8の所定時間開放中を示す大入賞口1次開
放フラグF3をセットする(ステップS18乃至ステッ
プS20)。
【0061】既に述べたように、第2種始動口5の翼片
9が閉鎖位置にある状態では釘群21によって第2種始
動口5への入賞が困難な状態とされているから、ステッ
プS13乃至ステップS20の処理は、後述の処理によ
って第2種始動口5の翼片9が開放されない限り、実行
される可能性は低い。但し、これは遊技盤2の構成によ
る拘束事項であって、遊技盤2の釘群21を排除したよ
うな場合では翼片9が閉鎖位置にある状態でも上述の処
理が実行されることがある。
【0062】また、ステップS21乃至ステップS24
の処理は上述のステップS17乃至ステップS20の処
理に対応した処理であって、第2種始動口5への入賞に
基いて開放された大入賞口8を大入賞口開放時間t3の
経過後に閉鎖するための処理である。即ち、CPU79
は所定周期毎の処理により大入賞口8の所定時間開放中
を示す大入賞口1次開放フラグF3がセットされている
か否かを判別し(ステップS21)、フラグF3がセッ
トされていれば、更に、大入賞口開閉時間計測タイマT
4に設定された大入賞口開放時間t3が経過しているか
否かを判別し(ステップS22)、大入賞口開放時間t
3が経過した段階でソレノイド駆動回路83に駆動停止
指令を出力して大入賞口開閉ソレノイドSOL1を復帰
させ、可動翼片7を揺動して大入賞口8を閉鎖すると共
に、第2種始動口5への入賞に基く大入賞口8の所定時
間開放中を示す大入賞口1次開放フラグF3をリセット
する(ステップS23,ステップS24)。
【0063】ステップS25乃至ステップS29の処理
は第2種始動口5への入賞に基く大入賞口8の開放動作
中または特別入賞口36への入賞に基く大入賞口の連続
開閉動作の実行中に特別入賞口36への入賞があったか
否かを検出するための処理である。この内、ステップS
25乃至ステップS27の処理は上述のステップS7乃
至ステップS9の処理と同等の処理であるが、特別入賞
口36への入賞検出により特定領域入賞数記憶レジスタ
C3の値がインクリメントされる点が異なる(ステップ
S27)。
【0064】ステップS28乃至ステップS29の処理
は上述のステップS10乃至ステップS11の処理と同
等の処理であって、特別入賞口36への入賞記憶数C3
の値は最大16に規制される(ステップS29)。通常
、ステップS25乃至ステップS29の処理は大入賞口
8の開放または連続開閉状態で実行されるが、入賞装置
1内に落入したパチンコ球の滞留時間の影響により大入
賞口8の閉鎖後に実行される場合もある。なお、特別入
賞口36への入賞を検出するスイッチSW3からの出力
は払出しのためのカウンタには加算されない。
【0065】ステップS30乃至ステップS32の処理
は大入賞口8の開放動作中または連続開閉動作の実行中
に特別入賞口36や入賞口35に入賞したチンコ球の数
をカウントするための処理であり、上述のステップS7
乃至ステップS9の処理と同等である。但し、特別入賞
口36や入賞口35、即ち、大入賞口8への入賞に対す
る賞球の払出し数は15発であり、15発払出しカウン
タC′の値が加算され、また、大入賞口8への入賞数の
みをカウントする大入賞口入賞数記憶レジスタC4が加
算される。大入賞口入賞検出スイッチSW4は特別入賞
口36からの入賞球回収経路と入賞口35からの入賞球
回収経路とが合流する位置、または、それよりも下流側
に配設されており、大入賞口8への全ての入賞球を検出
し、入賞球の検出毎に15発払出しカウンタC′および
大入賞口入賞数記憶レジスタC4の値をインクリメント
する。
【0066】ステップS33乃至ステップS35の処理
は遊技盤2上の左,右肩入賞口11,12および左,右
チューリップ式役物13,14並びに入賞装置1の天入
賞口10へ入賞したパチンコ球の数をこれら各入賞口か
らの入賞球回収経路が合流する位置、または、それより
も下流側に配設された一般入賞口入賞検出スイッチSW
5によってカウントするための処理であり、7発払出し
カウンタCの値がインクリメントされる。
【0067】即ち、本実施例においては左,右肩入賞口
11,12および左,右チューリップ式役物13,14
並びに入賞装置1の天入賞口10と図柄作動口4(ステ
ップS9参照)への入賞に対する賞球の払出し数は7で
あり、第2種始動口5(ステップS14参照)および大
入賞口8への入賞に対する賞球の払出し数は15である
【0068】ステップS36乃至ステップS40の処理
は図柄作動口4への入賞に基いて図柄表示LED6によ
る図柄の変動表示の開始を準備するための処理である。
【0069】CPU79は所定周期毎の処理により、第
2種始動口5の開放動作中を示す第2種始動口開放フラ
グF2または図柄の変動表示中を示す図柄変動フラグF
1がセットされているか否かを判別し(ステップS36
,ステップS37)、いずれのフラグもセットされてい
なければ、更に、図柄作動口入賞数記憶レジスタC1の
値が0であるか否かを判別し(ステップS38)、図柄
作動口入賞数記憶レジスタC1の値が0でなく既に図柄
作動口4への入賞が検出されていると判別された場合に
は図柄変動表示の準備を実行する。即ち、CPU79は
、図柄変動フラグF1をセットし、かつ、図柄変動時間
計測タイマT1に図柄変動表示の総実行時間を設定し、
変動周期切替タイマT2に図柄の高速変動実行時間を設
定し、また、図柄変動時における各図柄の保持時間を規
定する変動周期計測タイマΔtに高速変動時の図柄保持
時間t1を設定して、各タイマによる計時を開始する(
ステップS39,ステップS40)。
【0070】ステップS41乃至ステップS50の処理
はステップS39乃至ステップS40の処理に対応して
図柄表示LED6による図柄の変動表示を実行するため
の処理であり、図柄変動フラグF1がセットされた状態
においてのみ実行される。CPU79は所定周期毎の処
理で、前記ステップS40で始動された図柄変動時間計
測タイマT1の設定時間が完了したか否かを判別し(ス
テップS41)、図柄変動表示の実行時間中であればス
テップS42以降の図柄変動処理を実行する。即ち、C
PU79は前記ステップS40で始動された変動周期計
測タイマΔtに設定されている高速変動時の図柄保持時
間t1が経過しているか否かを判別し(ステップS42
)、経過していれば、更に、前記ステップS40で始動
された変動周期切替タイマT2に設定された高速変動実
行時間が経過しているか否かを判別する(ステップS4
3)。高速変動実行時間内であれば変動周期計測タイマ
Δtに高速変動時の図柄保持時間t1を再設定して該タ
イマΔtを再スタートさせると共に(ステップS44,
ステップS46)、乱数指標iを0〜9の範囲で循環的
にインクリメントして更新し(ステップS47乃至ステ
ップS49)、該指標iの値に基いて図柄表示回路87
への表示出力を切替え、図柄表示LED6に表示される
図柄を切替える(ステップS50)。
【0071】以下、CPU79は上述のステップS41
乃至ステップS42の処理を所定周期毎に繰り返し実行
し、変動周期計測タイマΔtに設定された高速変動時の
図柄保持時間t1が経過する毎に、乱数指標iを循環的
にインクリメントして更新し、該指標iの値に基いて図
柄表示回路87への表示出力を切替え、図柄表示LED
6に表示される図柄を変動表示する。従って、図柄表示
LED6には図柄保持時間t1の周期毎、算用数字の0
,1,2,…,8,9,0,1,…が循環的に変動表示
されることとなる。
【0072】このような処理を繰り返し実行する間に、
高速変動実行時間T2の経過が検出されるとCPU79
は高速変動周期の図柄保持時間t1に代えて低速変動周
期の図柄保持時間t2を変動周期計測タイマΔtに設定
し(ステップS45)、上記と同様、低速変動周期の図
柄保持時間t2が経過する毎に、乱数指標iを循環的に
インクリメントして更新し、該指標iの値に基いて図柄
表示回路87への表示出力を切替え、図柄表示LED6
に表示される図柄を変動表示する。従って、図柄表示L
ED6には図柄保持時間t2の周期毎、上記と同様、算
用数字の0,1,2,…,8,9,0,1,…が循環的
に変動表示されることとなる。そして、図柄変動時間計
測タイマT1に設定された図柄変動表示の総実行時間が
経過するまでの間、上記の処理が繰り返し実行される。 図11は本実施例における図柄変動表示を示すタイムチ
ャートであり、変動表示開始後高速変動実行時間T2が
経過するまでの間は切替周期t1で図柄が変動表示され
、高速変動実行時間T2経過後図柄変動表示の総実行時
間T1が経過するまでの低速変動では切替周期t2で図
柄が変動表示される。なお、図柄変動を1図柄毎不連続
に行うか、図柄表示LED6におけるLEDの配列(マ
トリクス)の行数に応じた1行ピッチの表示切替により
連続的に行うかは任意であり、また、高速変動から低速
変動への移行時に中速変動の時間帯を設定することもで
きる。
【0073】ステップS51乃至ステップS56の処理
は図柄の変動表示を完了した時点で図柄表示LED6に
表示されていた図柄が当り図柄と一致しているか否か、
即ち、第2種始動口5の開放動作を実行するか否かを判
定するための処理である。図柄変動表示の総実行時間T
1の経過を検出して図柄変動処理を停止したCPU79
は、図柄作動口入賞数記憶レジスタC1の値をディクリ
メントして1回分の図柄合せ処理が完了したことを記憶
し(ステップS52)、この時点での乱数指標の値、即
ち、図柄変動処理停止時に図柄表示LED6に表示され
た図柄に対応する指標iの値が、当り図柄である算用数
字7を示す指標の値7に等しいか否かを判別し(ステッ
プS52)、一致していればソレノイド駆動回路84に
駆動指令を出力して強制開放手段である第2種始動口開
放ソレノイドSOL2を作動して翼片9を揺動し、第2
種始動口5を開放して(ステップS53)、第2種始動
口5の開放中を示す第2種始動口開放フラグF2をセッ
トする(ステップS54)。更に、第2種始動口開放時
間計測タイマT3に所定の開放時間を設定して計時を開
始し(ステップS55)、図柄の一致不一致に関わらず
図柄変動フラグF1をリセットする(ステップS56)
。当り図柄である算用数字7を示す指標の値7はROM
77に記憶されており、当り図柄を記憶する記憶手段は
実施例中のROM77によって構成されている。
【0074】ステップS57乃至ステップS59の処理
は図柄の一致に基いて開放された第2種始動口5を所定
時間経過後に閉鎖するための処理であり、第2種始動口
開放フラグF2がセットされた状態においてのみ実行さ
れる。
【0075】CPU79は所定周期毎に繰り返し実行さ
れるステップS57の判別処理で、前記のステップS5
5の処理で始動された第2種始動口開放時間計測タイマ
T3の設定時間の経過を検出し、ソレノイド駆動回路8
4に駆動停止指令を出力して第2種始動口開放ソレノイ
ドSOL2の励磁を解除し、翼片9を揺動して第2種始
動口5を閉鎖した後(ステップS58)、第2種始動口
5の開放中を示す第2種始動口開放フラグF2をリセッ
トする(ステップS59)。
【0076】ステップS60乃至ステップS68の処理
は入賞装置1内の特別入賞口36への入賞に基いて実施
される大入賞口8の連続開閉動作のための前処理と連続
開閉動作の初期段階で実施されるキャラクターユニット
44の上死点移行動作のための処理である。
【0077】この処理は大入賞口連続開閉フラグF4が
セットされている状態、即ち、新規の一連続開放動作が
開始されてから完了するまでの間は実行されない(ステ
ップS60参照)。但し、大入賞口8の一連続開閉動作
をどの段階で完了させるかは条件によって異なり、いず
れの場合であっても大入賞口8の一連続開閉動作完了時
にはフラグF4が自動的にリセットされるようになって
いる(後述)。
【0078】CPU79は特定領域入賞数記憶レジスタ
C3の値が0であるか否か、即ち、特別入賞口36への
入賞が既に検出されているか否かを判別し(ステップS
61)、特別入賞口36への入賞が記憶されていれば、
大入賞口開閉時間計測タイマT4に大入賞口開閉周期t
4を設定し、かつ、大入賞口連続開閉時間計測タイマT
5に所定の実行時間を設定して各タイマT4,T5によ
る計時を開始し(ステップS62,ステップS63)、
大入賞口連続開閉フラグF4をセットすると共に(ステ
ップS64)、一連続開閉動作中の大入賞口8の開放回
数を記憶する開放回数記憶レジスタC5および一連続開
閉動作中の大入賞口8への入賞数を記憶する大入賞口入
賞数記憶レジスタC4の値を初期化し(ステップS65
,ステップS66)、上死点移行フラグF6をセットし
てキャラクターユニット44の下死点から上死点への移
動開始を記憶し(ステップS67)、モータ駆動回路8
5に駆動指令を出力してキャラクター揺動モータM1を
駆動し、キャラクターユニット44の下死点から上死点
への移動を開始させる(ステップS68)。
【0079】ステップS69乃至ステップS81の処理
は大入賞口8の一連続開閉動作のための実質的な処理制
御、および、特定の条件を検出して連続開閉動作を完了
させるための処理であり、大入賞口連続開閉フラグF4
がセットされている状態においてのみ実行される(ステ
ップS60参照)。CPU79は所定周期毎に繰り返し
実行されるステップS69の処理で大入賞口連続開閉時
間計測タイマT5の設定時間が経過したか否かを判別し
、大入賞口連続開閉時間中であればステップS70乃至
ステップS77による大入賞口8の開閉処理を所定周期
毎に繰り返し実行する。
【0080】即ち、CPU79は、大入賞口開閉時間計
測タイマT4に設定された開閉周期の時間t4が経過す
る度に大入賞口2次開放フラグF5の値を循環的に切替
え、該フラグF5の値に応じて大入賞口開閉ソレノイド
SOL1への駆動指令および駆動停止指令を交互に出力
し、かつ、大入賞口開閉ソレノイドSOL1への駆動指
令を出力して大入賞口8を開放した場合には、更に、一
連続開閉動作中の大入賞口8の開放回数を記憶する開放
回数記憶レジスタC5の値をインクリメントし、大入賞
口開閉時間計測タイマT4に開閉周期t4を再設定して
、上記の処理を繰り返し実行する。
【0081】そして、大入賞口連続開閉時間計測タイマ
T5の設定時間の経過が前記ステップS69で確認され
た場合、および、上述のステップS70乃至ステップS
77の処理と共に実行されるステップS78の判別処理
により、大入賞口入勝数記憶レジスタC4の値が9を越
えたと判別された場合、即ち、大入賞口8の一連続開閉
動作中に該大入賞口8に9発以上の入賞が検出された場
合には、一連続開閉動作を完了させる条件が成立したも
のと見做して大入賞口開閉ソレノイドSOL1へ駆動停
止指令を出力し、可動翼片7を閉じて大入賞口8を閉鎖
し(ステップS79)、特定領域入賞数記憶レジスタC
3の値をディクリメントして大入賞口8の一連続開閉動
作の完了を記憶し(ステップS80)、大入賞口連続開
閉フラグF4をリセットする(ステップS81)。
【0082】図12は大入賞口8の一連続開閉動作の一
例を示すタイムチャートで、大入賞口8に9発以上の入
賞が検出される前に大入賞口連続開閉時間計測タイマT
5の設定時間が経過した場合の開閉動作について示して
いる。大入賞口8の開閉周期は大入賞口開閉時間計測タ
イマT4に設定された開閉周期t4の値で決まり、実施
例においては、大入賞口連続開閉時間計測タイマT5の
設定時間が経過するまでに18回の開閉動作が実行され
るようになっている。但し、大入賞口8に9発以上の入
賞が検出された場合には連続開閉動作が直ちに停止され
る。開放時間と閉鎖時間とを個別に設定することも可能
であり、この場合は、フラグF5の値に応じ、タイマT
4に開放時間と閉鎖時間とを交互に設定するようにする
【0083】ステップS82乃至ステップS93の処理
はキャラクターユニット44の下死点から上死点への移
動および上死点から下死点への移動を実施するための処
理である。
【0084】この内、ステップS82乃至ステップS8
5の処理は上述のステップS68で開始されたキャラク
ターユニット44の下死点から上死点への移動に対応し
たもので、CPU79は所定周期毎に繰り返し実行され
るステップS82の判別処理実行後、ステップS83に
移行してキャラクターユニット44の揺動位置を検出す
る定位置検出スイッチHPSからの信号がONであるか
OFFであるか、即ち、キャラクターユニット44が上
死点位置に到達しているか否かを判別し、定位置検出ス
イッチHPSからの信号がONとなって上死点位置への
到達が確認されるまでキャラクター揺動モータM1の駆
動状態を維持する一方、定位置検出スイッチHPSから
の信号がONとなって上死点位置への到達が確認された
ならばキャラクター揺動モータM1の駆動を停止して上
死点位置を維持し、上死点移行フラグF6をリセットす
る(ステップS82乃至ステップS85)。
【0085】大入賞口8の一連続開閉動作とキャラクタ
ーユニット44の下死点から上死点への移動は図12に
示す如く実質上同時に開始され、キャラクター揺動モー
タM1の回転速度やギァ比等の関係に応じ、実施例の場
合、キャラクターユニット44は大入賞口8の1開閉動
作の間に上死点に到達する。
【0086】ステップS86乃至ステップS93の処理
は特定の条件の成立によってキャラクターユニット44
を上死点から下死点へ移動させるための処理であり、こ
の内、ステップS88以降の処理は大入賞口8の一連続
開閉動作中の開放回数を記憶する開放回数記憶レジスタ
C5の値が15に達した場合(ステップS86)、およ
び、一連続開閉動作中における大入賞口8への入賞数を
記憶する大入賞口入賞回数記憶レジスタC4の値が6に
達した場合(ステップS87)に限り実行される。レジ
スタC5の値が15に達した場合およびレジスタC4の
値が6に達した場合、CPU79は下死点移動フラグF
7をセットしてキャラクター揺動モータM1を駆動し、
キャラクターユニット44の上死点から下死点への移動
を開始させる(ステップS88,ステップS89)。下
死点移動フラグF7がセットされるとCPU79はステ
ップS90およびステップS91の判別処理を所定周期
毎に繰り返し実行し、キャラクターユニット44の揺動
位置を検出する定位置検出スイッチHPSからの信号が
ONであるかOFFであるかを検出し、定位置検出スイ
ッチHPSからの信号がOFFとなって下死点位置への
到達が確認されるまでキャラクター揺動モータM1の駆
動状態を維持する一方、定位置検出スイッチHPSから
の信号がOFFとなって下死点位置への到達が確認され
たならばキャラクター揺動モータM1の駆動を停止して
下死点位置を維持し、下死点移行フラグF7をリセット
する(ステップS90乃至ステップS93)。
【0087】従って、大入賞口8の一連続開閉動作の開
始と共に上死点位置への移動を開始し、大入賞口8の1
開閉動作の間に上死点に到達したキャラクターユニット
44は、図12に示されるように、大入賞口8の一連続
開閉動作中の第15回目の開放動作もしくは大入賞口入
8への6回目の入賞が検出された段階で上死点から下死
点への移動を開始し、上死点への移動の場合と同様、大
入賞口8の1開閉動作の間に下死点への移動を完了する
【0088】CPU79は上述した各グループの処理に
加え、賞球払出し処理や各種の情報表示処理および効果
音出力処理等を実行するが、これらの処理は公知である
から図20中にその他の処理(ステップS94)として
示し、詳細は省略する。なお、その他の処理も上述の各
処理と同様に所定周期毎に繰り返し実行されるものであ
って、情報表示処理においては、遊技状況によって刻々
と変化する一連続開閉動作中の大入賞口8への入賞数で
ある大入賞口入賞数記憶レジスタC4の値や大入賞口8
の一連続開閉動作の繰返し回数のカウント値等を大入賞
口入賞数表示LED31および連続回数表示LED32
に逐次切替え表示し、また、賞球払出し処理においては
、7発払出しカウンタCおよび15発払出しカウンタC
′の値に基いて賞球払出し装置に払出し個数に応じた賞
球払出し指令を出力し、次周期以降の処理で賞球の払出
しを確認した後カウンタの値をディクリメントするよう
になっている。
【0089】以下、パチンコ遊技による入賞状態の変化
に対応して、実施例の動作を全体的に説明する。
【0090】CPU79は電源の投入と共に初期化処理
を実行し、キャラクターユニット44を下死点位置に復
帰させてキャラクターユニット44のフロントタイヤ4
7とリアタイヤ49の回転を開始した後、ステップS7
−ステップS12−ステップS21−ステップS25−
ステップS30−ステップS33−ステップS36−ス
テップS37−ステップS38−ステップS60−ステ
ップS61−ステップS82−ステップS86−ステッ
プS87−ステップS90−ステップS94の処理(以
下、検出ループという)を所定周期毎繰り返し実行し、
入賞検出のための処理を開始する。この段階では各カウ
ンタやフラグおよびレジスタ類の値は全て初期化されて
おり、その値は0である。
【0091】そして、遊技者の打球操作によって左,右
肩入賞口11,12および左,右チューリップ式役物1
3,14並びに入賞装置1の天入賞口10への入賞が発
生すると、一般入賞口入賞検出スイッチSW5がこれを
検出して入力検出部80の対応ラッチをセットし、CP
U79がステップS33の判別処理で入賞を検出して7
発払出しカウンタCの値をインクリメントする(ステッ
プS35)。CPU79は入賞球の検出に対応して賞球
の払出しを実行してカウンタCの値をディクリメントす
ると共に(ステップS94)、以下、カウンタCの値が
0となるまで払出し処理のためのステップS94の処理
を繰り返し実行し、かつ、効果音の出力処理や装飾灯の
切替え処理等を同時に実行する。この段階では入賞装置
1の可動翼片7及び第2種始動口5の翼片9が閉鎖され
ているので、入賞装置1や第2種始動口5への入賞は発
生しない。
【0092】図柄作動口4への入賞が発生すると図柄作
動口入賞検出スイッチSW1が作動し、CPU79がス
テップ7の処理でこれを検出して7発払出しカウンタC
の値をインクリメントし、かつ、図柄作動口入賞数記憶
レジスタC1の値をインクリメントする(ステップS9
)。図柄作動口4への入賞記憶数はステップS10乃至
ステップS11の処理で最大4個に規制される。
【0093】次いで、CPU79は当該処理周期の第1
の検出ループにおけるステップS38の処理で図柄作動
口入賞数記憶レジスタC1の値を検出して図柄変動フラ
グF1をセットし(ステップS39)、図柄変動時間計
測タイマT1に図柄変動表示の総実行時間を設定し、変
動周期切替タイマT2に図柄の高速変動実行時間を設定
して図柄表示LED6による図柄の変動表示の準備を行
い(ステップS40)、当該処理周期におけるステップ
S94の処理で7発払出しカウンタCの値に基き図柄作
動口4への入賞に対応した賞球払出し処理を実行する。
【0094】次周期の処理を開始したCPU79はステ
ップS37の処理で図柄変動フラグF1のセット状態を
検出し、以下、上述したステップS41乃至ステップS
50の処理を所定周期毎に繰り返し実行し、図11に示
されるようなタイムチャートに従って図柄表示LED6
による図柄の変動表示を実行する。この間、CPU79
はステップS41乃至ステップS50の図柄変動処理と
共に検出ループにおけるステップS7乃至ステップS3
7およびステップS60乃至ステップS94の処理を繰
り返し実行し、各入賞口への入賞検出およびこれに対応
する払出し処理を実行し、図柄作動口4への入賞が検出
されれば入賞回数を最大4個まで記憶する。
【0095】この様な処理が繰り返し実行される間に図
柄変動処理のステップS41において図柄変動時間計測
タイマT1の設定時間の経過が検出されると、CPU7
9は図柄変動処理を停止してステップS51乃至ステッ
プS56の処理に移行する。即ち、CPU79は、図柄
作動口入賞数記憶レジスタC1の値をディクリメントし
て1回分の図柄合せ処理が完了したことを記憶し(ステ
ップS51)、図柄変動処理停止時に図柄表示LED6
に表示された図柄と当り図柄とが一致しているか否かを
判別し(ステップS52)、一致していれば第2種始動
口開放ソレノイドSOL2を作動して翼片9を揺動し、
第2種始動口5を開放すると共に(ステップS53)、
第2種始動口5の開放中を示す第2種始動口開放フラグ
F2をセットして(ステップS54)、第2種始動口開
放時間計測タイマT3に所定の開放時間を設定して計時
を開始した後(ステップS55)、図柄変動フラグF1
をリセットする(ステップS56)。
【0096】なお、図柄が一致しない場合は図柄変動フ
ラグF1がリセットされるのみであって、CPU79は
次周期以降の処理で上述と同様に検出ループを実行し、
図柄作動口入賞数記憶レジスタC1に残数が記憶されて
いれば、この値に応じて最大4回の図柄変動処理と図柄
の判定処理を再度実行することとなる。
【0097】一方、図柄が一致した場合、CPU79は
、次周期以降の処理周期で検出ループにおけるステップ
S7乃至ステップS36の処理とステップS57の判別
処理および検出ループにおけるステップS60乃至ステ
ップS94の処理を繰り返し実行し、入賞球の検出処理
や賞球の払出し処理を行いつつ、第2種始動口開放時間
計測タイマT3の設定時間が経過するのを待機し、設定
時間の経過がステップS57の判別処理で検出されたな
らば、第2種始動口開放ソレノイドSOL2の励磁を解
除し、翼片9を揺動して第2種始動口5を閉鎖した後(
ステップS58)、第2種始動口5の開放中を示す第2
種始動口開放フラグF2をリセットする(ステップS5
9)。なお、図柄作動口入賞数記憶レジスタC1に残数
が記憶されている場合であっても、フラグF2がセット
されている間、即ち、第2種始動口5が開放されている
間は、新規の図柄変動処理は開始されない(ステップS
36,ステップS38参照)。
【0098】翼片9が開放されている間に第2種始動口
5への入賞が検出されなければ翼片9の閉鎖後に第2種
始動口開放フラグF2がリセットされるのみであって、
次周期以降の処理では検出ループの処理が繰り返し実行
されることとなるが、翼片9が開放されている間に第2
種始動口5への入賞が発生した場合には、検出ループに
おけるステップS12の判別処理で第2種始動口5への
入賞が検出され、CPU79はステップS13乃至ステ
ップS20の処理に移行し、大入賞口8を所定時間開放
する。即ち、CPU79は、第2種始動口5への入賞を
カウントして15発払出しカウンタC′の値をインクリ
メントすると共に(ステップS14)、判別結果が共に
偽であるステップS15およびステップS16の判別処
理を実行し、ソレノイド駆動回路83に駆動指令を出力
して大入賞口開閉ソレノイドSOL1を駆動し、可動翼
片7を揺動して大入賞口8を開放し、入賞装置1内への
入賞を可能な状態とし(ステップS17)、更に、大入
賞口開閉時間計測タイマT4に所定の開放時間t3を設
定して該タイマT4による計時を開始し、かつ、第2種
始動口5への入賞に基く大入賞口8の所定時間開放中を
示す大入賞口1次開放フラグF3をセットする(ステッ
プS18乃至ステップS20)。なお、第2種始動口5
への入賞に対応する賞球の払出しは15発払出しカウン
タC′の値に基きステップS94の処理で実行される。
【0099】従って、次周期以降の処理では大入賞口開
閉時間計測タイマT4の設定時間の経過が検出される間
での間、検出ループにおけるステップS7乃至ステップ
S21の処理とステップS22の判別処理および検出ル
ープにおけるステップS25乃至ステップS94の処理
、即ち、入賞球の検出処理と大入賞口開閉時間計測タイ
マT4の経過時間の判定処理および入賞球の払出し処理
等が繰り返し実行され、この間、入賞装置1内への入賞
が可能な状態となる。
【0100】入賞装置1内への入賞が発生した場合、大
入賞口8へ入ったパチンコ球は、まず、上部入賞空間A
と下部入賞空間Bとを隔てる仕切板34に落下する。
【0101】次いで、仕切板34に落下したパチンコ球
は、仕切板34の欠切部37の縁部に形成された壁部3
8に沿って左右に振分けられ、または、希に仕切板34
への落下の後にバウンドして直接的に、後部入賞空間C
に侵入する。
【0102】後部入賞空間Cに侵入したパチンコ球はキ
ャラクターユニット44に衝突し、または、衝突せずに
フロントタイヤ47とリアタイヤ49との間隙を縫って
後部入賞空間C下部の誘導板39に落下するか、もしく
は、キャラクターユニット44に衝突した後に反発して
下部第1入賞空間B1に侵入する。誘導板39は両側に
比べて中央部が僅かに高く形成されているので、該誘導
板39に落下したパチンコ球は左右に振分けられて下部
入賞空間Bの底部両側に配設された入賞口35に入賞す
る確率が高いが、誘導板39の中央部を通って特別入賞
口36に入賞することもある。
【0103】また、キャラクターユニット44に衝突し
たパチンコ球が反発して下部第1入賞空間B1に侵入す
る確率は低いが、下部第1入賞空間B1と下部第2入賞
空間B2とを隔ててキャラクターユニット44に装着さ
れた板状部材62の略中央部に位置する貫通孔63を通
って下部第2入賞空間B2に落下するから、ほぼ確実に
特別入賞口36に入賞する。
【0104】入賞装置1内に落入したパチンコ球の全て
は、最終的に、入賞口35もしくは特別入賞口36のい
ずれか一方に入賞して大入賞口入賞検出スイッチSW4
を作動させ、この内、特別入賞口36に入賞したパチン
コ球のみが特定領域入賞検出スイッチSW3を作動させ
ることとなる。
【0105】大入賞口8の開放動作中は入賞球の検出処
理と大入賞口開閉時間計測タイマT4の経過時間の判定
処理および入賞球の払出し処理等が繰り返し実行されて
いるので、大入賞口8の開放動作中の役物ユニット3内
への入賞は全て15発払出しの対照として15発払出し
カウンタC′に記憶され、また、特別入賞口36への入
賞は更に特定領域入賞数記憶レジスタC3に記憶される
【0106】大入賞口8の所定時間の開放動作中に特別
入賞口36への入賞が検出されなければ特定領域入賞数
記憶レジスタC3の値は0であり、検出ループにおける
ステップS7乃至ステップS21の処理とステップS2
2の判別処理および検出ループにおけるステップS25
乃至ステップS94の処理を繰り返し実行するCPU7
9は、ステップS22の判別処理で大入賞口開閉時間計
測タイマT4の設定時間の経過を検出した後、ステップ
S23に移行して大入賞口開閉ソレノイドSOL1の励
磁を解除し、可動翼片7を揺動して大入賞口8を閉鎖す
ると共に、第2種始動口5への入賞に基く大入賞口8の
所定時間開放中を示す大入賞口1次開放フラグF3をリ
セットすることとなる(ステップS24)。
【0107】一方、大入賞口8の所定時間の開放動作中
に特別入賞口36への入賞が検出された場合、CPU7
9は、ステップS61の判別処理で特定領域入賞数記憶
レジスタC3の値を検出して大入賞口1次開放フラグF
3をリセットし、ステップS62乃至ステップS68の
処理に移行して、特別入賞口36への入賞に基いて実施
される大入賞口8の連続開閉動作のための前処理と、連
続開閉動作の初期段階で実施されるキャラクターユニッ
ト44の上死点移行動作のための処理を実行する。
【0108】即ち、CPU79は、大入賞口開閉時間計
測タイマT4に大入賞口開閉周期t4を設定し、かつ、
大入賞口連続開閉時間計測タイマT5に所定の実行時間
を設定して各タイマT4,T5による計時を開始し(ス
テップS62,ステップS63)、大入賞口連続開閉フ
ラグF4をセットすると共に(ステップS64)、一連
続開閉動作中の大入賞口8の開放回数を記憶する開放回
数記憶レジスタC5および一連続開閉動作中の大入賞口
8への入賞数を記憶する大入賞口入賞数記憶レジスタC
4の値を初期化し(ステップS65,ステップS66)
、上死点移行フラグF6をセットしてキャラクターユニ
ット44の下死点から上死点への移動開始を記憶し(ス
テップS67)、モータ駆動回路85に駆動指令を出力
してキャラクター揺動モータM1を駆動し、キャラクタ
ーユニット44の下死点から上死点への移動を開始させ
る(ステップS68)。
【0109】フラグF4およびフラグF6がセットされ
る結果、CPU79は次周期以降の処理周期で大入賞口
8の一連続開閉動作のための処理であるステップS69
乃至ステップS81の処理とキャラクターユニット44
の上死点への移動完了を検出するためのステップS82
乃至ステップS83の処理を入賞球検出処理や賞球払出
し処理と共に繰り返し実行することとなる。
【0110】そして、ステップS69の処理で大入賞口
連続開閉時間計測タイマT5の設定時間が経過するまで
の間、ステップS70乃至ステップ77の処理で大入賞
口開閉時間計測タイマT4に設定された開閉周期の時間
t4が経過する度に大入賞口2次開放フラグF5の値を
循環的に切替え、該フラグF5の値に応じて大入賞口開
閉ソレノイドSOL1への駆動指令および駆動停止指令
を交互に出力し、図12に示される如く大入賞口8を連
続開閉動作させ、かつ、ステップS83の処理で定位置
検出スイッチHPSからの出力がONとなってキャラク
ターユニット44の上死点への移動完了が確認されるま
での間、キャラクター駆動モータM1の駆動状態を維持
して、キャラクターユニット44を上死点へ移動させる
。大入賞口8の開放動作とキャラクターユニット44の
上昇動作との関係は図12に示す通りである。
【0111】従って、大入賞口8の一連続開放動作にお
ける第1回目の開閉動作完了後に大入賞口8に入賞した
パチンコ球は、図8に示す如くキャラクターユニット4
4が上死点位置に到達した状態で入賞装置1内に落入す
ることとなる。
【0112】大入賞口8へ入ったパチンコ球が仕切板3
4に落下して欠切部37の縁部に形成された壁部38に
沿って左右に振分けられる点は第2種始動口5への入賞
に基く大入賞口8の開放動作の場合と同様であるが、キ
ャラクターユニット44が上死点位置に移動してロッド
部材60が上昇しているため、仕切板34の下流側両側
と該ロッド部材60との間に入賞球が一時的に保持され
て貯溜される点が異なる。パチンコ球の貯溜量は左右各
1である。
【0113】仕切板34の下流側両側とロッド部材60
との間に入賞球が貯溜された後に大入賞口8に落入した
パチンコ球は仕切板34に落下したのち、貯溜されたパ
チンコ球を乗り越えて後部入賞空間Cに侵入したり、ま
た、仕切板34への落下の後にバウンドして直接的に、
後部入賞空間Cに侵入する。また、キャラクターユニッ
ト44が上死点位置に移動した状態であってもキャラク
ターユニット44におけるカウリング56のボンネット
対応部分と仕切板34の欠切部37との間にはパチンコ
球を通過させるだけの間隙が形成されているので、キャ
ラクターユニット44に衝突して反発したパチンコ球が
この間隙を通って下部第1入賞空間B1に侵入する可能
性もある。
【0114】大入賞口8の一連続開閉動作時における大
入賞口8の開閉動作実行回数はステップS73の処理で
開放回数記憶レジスタC5によってカウントされ、また
、大入賞口8の一連続開閉動作時における大入賞口8へ
の入賞回数はステップS30乃至ステップS32の入賞
検出処理により大入賞口入賞数記憶レジスタC4にカウ
ントされる。
【0115】そして、レジスタC5の値が15に達した
ことが検出された場合(ステップS86)もしくはレジ
スタC4の値が6に達したことが検出された場合(ステ
ップS87)、CPU79は下死点移動フラグF7をセ
ットしてモータ駆動回路85に駆動指令を出力し、てキ
ャラクター揺動モータM1を駆動してキャラクターユニ
ット44の上死点から下死点への移動を開始させる(ス
テップS88,ステップS89)。
【0116】キャラクターユニット44の下死点への移
動が開始されると仕切板34の下流側両側とキャラクタ
ーユニット44のロッド部材60との間隙が徐々に増大
する。そして、この間隙がパチンコ球の直径よりも大き
くなると、仕切板34の下流側両側とロッド部材60と
の間に保持されていたパチンコ球がフロントタイヤ48
の回転により該タイヤ48の外周面に形成された突出片
に押圧されて前方に送り出され、下部第1入賞空間B1
に侵入し、板状部材62の貫通孔63を介して下部第2
入賞空間B2に落下する。前述したように、下部第1入
賞空間B1に侵入したパチンコ球はほぼ確実に特別入賞
口36に入賞するから、仕切板34の下流側両側とロッ
ド部材60との間にパチンコ球を貯溜させれることに成
功すれば、ほぼ確実に特別入賞口36への入賞を得るこ
とができる。特別入賞口36への入賞は検出ループの処
理によって特定領域入賞数記憶レジスタC3に記憶され
、記憶数の最大値は16に規制される。
【0117】以下、CPU79は、大入賞口8の一連続
開閉動作のための処理であるステップS69乃至ステッ
プS81の処理とキャラクターユニット44の下死点へ
の移動完了を検出するためのステップS90乃至ステッ
プS91の処理を入賞球検出処理や賞球払出し処理と共
に繰り返し実行し、ステップS91の判別処理でキャラ
クターユニット44の下死点への移動完了を検出すると
、モータ駆動回路85に駆動停止指令を出力してキャラ
クター揺動モータM1の駆動を停止し(ステップS92
)、下死点移動フラグF7をリセットしてしてキャラク
ターユニット44を下死点に維持する(ステップS93
)。キャラクターユニット44の下降開始タイミングは
第12図に示す通りである。
【0118】そして、大入賞口連続開閉時間計測タイマ
T5の設定時間の経過が検出された場合(ステップS6
9)もしくは一連続開閉動作中の大入賞口8への入賞数
が9を越えたたことが確認された場合(ステップS78
)、CPU79は大入賞口8の一連続開閉動作を完了す
る条件が成立したものと見做し、大入賞口開閉ソレノイ
ドSOL1の励磁を解除して大入賞口8を閉鎖し(ステ
ップS79)、特定領域入賞数記憶レジスタC3の値を
ディクリメントして一連続開閉動作が完了したことを記
憶し(ステップS80)、大入賞口連続開閉フラグF4
をリセットする(ステップS81)。
【0119】大入賞口連続開閉フラグF4がリセットさ
れる結果、検出ループの処理によって所定周期毎に特定
領域入賞数記憶レジスタC3の値が検出されることとな
るから(ステップS60,ステップS61参照)、入賞
装置1内の特別入賞口36への入賞回数、即ち、レジス
タC3の値に応じ、最高16回の一連続数開閉動作、い
わゆる大当りが可能となる。
【0120】
【発明の効果】本発明のパチンコ機の入賞装置によれば
、入賞装置を構成する枠体に形成された係合片に電気部
品からのリード線を係止することよってリード線の経路
が規制されるので、リード線と可動部材との干渉による
入賞装置の動作不良やリード線の断線が確実に防止され
、しかも、係合片は入賞装置を構成する枠体の製造段階
で一体的に形成されるので、入賞装置の組立て時には、
予め準備された係合片に電気部品からのリード線を係合
させて経路を規制するだけでよく、リード線の長さ調整
や絶縁テープ等の固定手段を必要としないから、入賞装
置の組立て作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパチンコ機の入賞装置を装
着した遊技盤を示す正面図
【図2】同実施例のパチンコ機の入賞装置を示す正面図
【図3】同実施例のパチンコ機の入賞装置を示す側断面
【図4】同実施例のパチンコ機の入賞装置を示す斜視図
【図5】同実施例のパチンコ機の入賞装置における係合
片を示す正面図
【図6】同実施例のパチンコ機の入賞装置における係合
片の配設状態を示す正面図
【図7】同実施例のパチンコ機の入賞装置における別の
係合片を示す正面図
【図8】同実施例のパチンコ機の入賞装置に配備された
キャラクターユニットの一方の揺動限界位置と各部の係
合関係を透視して示す概略図
【図9】同実施例のパチンコ機の入賞装置に配備された
キャラクターユニットの他方の揺動限界位置と各部の係
合関係を透視して示す概略図
【図10】同実施例のパチンコ機の入賞装置における制
御手段の概略を示すブロック図
【図11】同実施例のパチンコ機に配備された図柄表示
器の図柄変動を示すタイムチャート
【図12】同実施例のパチンコ機の入賞装置に配備され
た可動翼片とキャラクターユニットの動作の一例を示す
タイムチャート
【図13】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャート
【図14】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図15】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図16】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図17】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図18】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図19】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【図20】同実施例における制御手段の処理動作の概略
を示すフローチャートの続き
【符号の説明】
1        パチンコ機の入賞装置22    
  枠体としての外装枠 23      枠体としての第1枠体24     
 枠体としての第2枠体25      枠体としての
第1プレート26      枠体としての第2プレー
ト31      電気部品としての大入賞口入賞数表
示LED32      電気部品としての連続回数表
示LED41      電気部品としてのランプソケ
ット67      可動部材としての回動軸68  
    可動部材としてのリンク機構69      
係合片 92      電気部品からのリード線93    
  係合片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入賞装置を形成する枠体の外周部に、
    前記入賞装置に装着した電気部品からのリード線を係止
    する係合片を一体的に形成したことを特徴とするパチン
    コ機の入賞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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