JPH043135Y2 - - Google Patents

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JPH043135Y2
JPH043135Y2 JP10558288U JP10558288U JPH043135Y2 JP H043135 Y2 JPH043135 Y2 JP H043135Y2 JP 10558288 U JP10558288 U JP 10558288U JP 10558288 U JP10558288 U JP 10558288U JP H043135 Y2 JPH043135 Y2 JP H043135Y2
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JP
Japan
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caliper
bolt
mounting structure
disc brake
hole
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JP10558288U
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案はデイスクブレーキ用キヤリパ取付構
造に関し、より詳しくは、ボルトの締め付けによ
りデイスクブレーキ用キヤリパをキヤリパ取付け
部に取り付ける構造に関する。
<従来技術と、考案が解決しようとする課題> 従来、上記キヤリパをキヤリパ取付け部(以
下、ナツクルという)に取り付ける取付構造で
は、第3図に示すように、取り付け用のボルト1
が採用されており、ナツクル3側から通されたボ
ルト1により止定されたキヤリパ2がロータ6の
周縁に添わされている。ナツクル3にはボルト孔
4が形成されており、キヤリパ2にはボルト孔4
に連通すると共に、ボルト1のおねじ1aに螺合
するめねじ5が形成されている。
ところで、このようなキヤリパ取付構造では、
キヤリパ2を例えばアルミ合金等の軽合金で形成
してキヤリパ2の軽量化を図る場合には、キヤリ
パ全体は比較的軟質となり、めねじ5(ねじ孔)
の強度が低減する。これでは、ブレーキングによ
る高トルクが締結部即ちねじ孔に剪断方向の力と
なつて作用し、ねじ孔を異形孔に変形させてしま
い、いわゆるボルト1のロツクを起させてキヤリ
パを取り外すことができないという不都合が起こ
る。また、めねじ5のねじ山5aの強度も低減
し、ボルト1によるきつい締め付け等があれば、
ねじ山5aに損傷が生じる。これでは、ボルト1
による締付けが不十分となり、キヤリパ2のナツ
クル3への固定を確実に行うことができないとい
う問題がある。
この考案は上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、軟質軽合金の使用を可能として、キヤリパ
の軽量化を図ることができるデイスクブレーキ用
キヤリパ取付構造を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するためのこの考案にかかるデ
イスクブレーキ用キヤリパ取付構造は、キヤリパ
が、当該キヤリパよりも硬質で、その所定位置に
嵌入されて上記ボルトに螺合されたブシユを介し
てキヤリパ取付け部に取り付けられてなるもので
ある。
<作用> 上記構成のデイスクブレーキ用キヤリパ取付構
造によれば、キヤリパに比べてより硬質のブシユ
により、ボルトに対するキヤリパ側のめねじを強
化することができ、ブレーキング時にかかる外圧
に対してめねじの異形孔への変形を防止すること
ができる。また、上記ブシユに形成されためねじ
のねじ山も高強度になるので、ボルトによるきつ
い締め付けにも対応することができ、ねじ山の損
傷を防止することができる。
<実施例> 以下実施例を示す添付図面によつて詳細に説明
する。なお、上記第3図に示した従来のデイスク
ブレーキ用キヤリパ取付構造と共通する要素には
同一の符号を使用して説明する。第1図はこの考
案のデイスクブレーキ用キヤリパ取付構造を対向
型デイスクブレーキに適用した場合を示す一部断
面図である。
第1図において、キヤリパ取付構造は、ナツク
ル3側から通されてキヤリパ2をナツクル3に取
り付けるボルト1を採用している。キヤリパ2
は、シリンダ(図示せず)や、このシリンダによ
り駆動されてロータ6を両面より挾みこみ、これ
に減速負荷をかける摩擦パツド8,8等を内蔵し
ているケーシングであつて、ロータ6周縁を挾ん
で外面側に位置するアウタキヤリパ2aと、同内
面側に位置するインナキヤリパ2bとよりなつて
いる。インナキヤリパ2bには、ナツクル3に沿
うように突き出された取付片9が一体形成されて
おり、この取付片9には、ボルト孔4と同軸の通
し孔7が形成されている。通し孔7は、後述のブ
シユ10を嵌めるためストレート孔に形成されて
いる。なお、キヤリパ2の材質としては、軽量化
を図るため、例えば、アルミ合金等の軽合金製の
ものが採用されている。
そして、この考案の特徴的構成要素としては、
第1図から分かるように、通し孔7に、キヤリパ
2に比べより硬質のブシユ10が嵌着されてお
り、ブシユ10の内周面には、ボルト1のおねじ
1aに対応するめねじ11が形成されている点で
ある。ボルト1は、このブシユ10を介在させた
状態で通し孔7に締め込まれており、キヤリパ2
はブシユ10を介しての上記ボルト1の締め付け
によりナツクル3に取り付けられている。
ブシユ10は、第2図に示すように、フランジ
部12と、通し孔7に嵌め込まれる小径部13よ
り構成されており、通し孔7のボルト1導入側と
は反対側より、十分な長さで且つ容易に抜け落ち
ないように圧入されて嵌め込まれている。ブシユ
10の素材としては、比較的高強度の金属例えば
鋳鉄や鍛造鉄等が採用されている。なお、小径部
13の外周回りには、ボルト1の締め付けにより
カシメ機能を発揮する拡径部14が形成されてお
り、更に拡径部14の外周回りには、ボルト1の
締め付け時にブシユ10の空回りを防ぐためのセ
レーシヨン15が形成されている。
以上、この考案の上記キヤリパ取付構造におい
ては、通し孔7にキヤリパ2に比べてより強度の
高いブシユ10を嵌め込んでいるので、ボルト1
に対するキヤリパ2側のめねじ11を強化するこ
とができ、例えば、ブレーキング時にかかる剪断
方向の力に対してめねじ11の異形孔への変形を
確実に防止することができる。また、上記ブシユ
10により、キヤリパ2側のめねじ11のねじ山
を高強度に設けることができるので、ボルト1に
よるきつい締め付けにも対応することができ、ね
じ山の損傷を防止することができる。
<考案の効果> 以上のように、この考案のデイスクブレーキ用
キヤリパ取付構造によれば、キヤリパに嵌入され
たキヤリパよりも硬いブシユにめねじを形成して
いるので、上記めねじを高強度にすることがで
き、例えば、めねじのねじ孔の変形によつて生じ
るボルトのロツク状態を防止することができ、キ
ヤリパの取り付け取り外しを容易にすることがで
きる。また、ボルトによるきつい締め付けにも対
応できるので、ボルトによるキヤリパのナツクル
への取付けを確実に行うことができる。従つて、
このキヤリパ取付構造では、軟質軽合金の使用を
可能とし、キヤリパの軽量化を図ることができる
という特有の実用的効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のデイスクブレーキ用キヤリ
パ取付構造の一部断面図、第2図はブシユの一部
断面図、第3図は従来のデイスクブレーキ用キヤ
リパ取付構造の一部断面図である。 1……ボルト、2……キヤリパ、3……ナツク
ル、7……通し孔、10……ブシユ、11……め
ねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤリパ取付け部のボルト孔を通したボルトに
    より、軟質金属よりなるキヤリパがキヤリパ取付
    け部に取り付けられているデイスクブレーキ用キ
    ヤリパ取付構造において、上記キヤリパが、当該
    キヤリパよりも硬質で、その所定位置に嵌入され
    て上記ボルトに螺合されたブシユを介してキヤリ
    パ取付け部に取り付けられてなることを特徴とす
    るデイスクブレーキ用キヤリパ取付構造。
JP10558288U 1988-08-10 1988-08-10 Expired JPH043135Y2 (ja)

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JP10558288U JPH043135Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10

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JP10558288U JPH043135Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10

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Publication Number Publication Date
JPH0227031U JPH0227031U (ja) 1990-02-22
JPH043135Y2 true JPH043135Y2 (ja) 1992-01-31

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ID=31338326

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JP10558288U Expired JPH043135Y2 (ja) 1988-08-10 1988-08-10

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JPH0227031U (ja) 1990-02-22

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