JPH04311998A - カラオケのピッチ制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】　　　　本発明はレーザーディス
ク、磁気テープ、その他を用いたカラオケシステムに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】　　　　　　演奏速度は変えず、歌い手
の声の高さに合わせるため、カラオケ再生装置から出る
音のピッチ（調子、高さ、キー）を上げ下げしうるキー
コントローラー付のカラオケ装置があるが、声の高さに
合わせるため、操作者が何度も、キースイッチを押しな
おし、調節しなければならない欠点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】　　　　このように従
来の装置は歌い手の声の高さに合わせるための操作に手
数を要するが、本発明は簡単な操作で、的確に、カラオ
ケ装置から出る音の高さを歌い手の声の高さに合わせう
るようにしようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】　　　　カラオケを記録
したレーザーディスク、磁気テープ等の情報媒体、また
はそれらに付続のカード等に、カラオケに伴う歌の中の
最高音の音名を示す付号を記録しておき、演奏速度は変
えずに、音のピッチを上げ下げしうるカラオケ再生装置
に、歌い手の出しうる最高音名を入力するためのカード
読取装置、キーボード、音声ピッチ判定器等を設け、か
つ、自動的に両者の差を計算し、再生音のピッチを上げ
下げするコンピューターを用いた回路を設ける。

【０００５】

【実施例】　　　図１〜２は本発明を実施したレーザー
ディスクカラオケシステムの再生装置の正面と平面を示
し、１は本体。２はその上面のモニター受像機。３はレ
ーザーディスクの出し入れ口。４はカラオケの最高音名
記録カード出し入れ口。５は歌い手の最高音名記録カー
ド出し入れ口。６はカラオケの最高音名入力モードスイ
ッチ。７は歌い手の最高音名入力モードスイッチ。８は
スタートスイッチ。９はキーボード。１０は手動で半音
ずつピッチを上げ下げするためのキーボード。１１はス
ピーカー。１２はマイクロホンである。

【０００６】図３はこのシステムに用いるレーザーディ
スクの拡大平面図で、１３はレーザーディスク本体。１
４はその中心孔。１５はその信号トラックの内のインデ
ックス信号の入ったトラック。１６はそのディスクに収
めた各曲の録音時における歌の最高音名を二進数等で記
録したトラック。１７、１８、１９は各曲に関するカラ
オケと映像から成るテレビジョン信号が記録されたトラ
ックである。（各トラックは微細な同心円トラックの集
合から成る。）図４はトラック１６のない従来のレーザ
ーディスク中の、各曲の歌の最高音名を記録した磁気カ
ード型カラオケの最高音名記録カードの拡大平面図で、
２０はカード本体。２１はそれに記録した最高音名の記
録トラックである。

【０００７】図５は歌い手の出しうる最高音名をマーク
シート方式で記録した歌い手の最高音名記録カードの拡
大平面図で、２２はカード本体。２３はその上に印刷さ
れた１〜１２の数値と空欄である。図では５（Ｆ音）が
マークされている。図６は上記のシステムの電気回路の
概要を示すブロック図で、２４はレーザーディスクにレ
ーザー光を送り、その反射光を受けるピックアップ。２
５はピックアップを制御し、その出力中の映像信号をモ
ニター受像機２に送り、音声信号をピッチ制御回路２６
に送るコンピューターその他を内蔵した電子回路。２７
は移調計算回路。２８はカラオケの最高音名メモリー。 ２９は歌い手の最高音名メモリー。３０はカラオケの最
高音名記録カード読取機。３１は歌い手の最高音名記録
カード読取機。３２は最高音名プリンター。３３は音声
ピッチ判定回路である。

【０００８】次にこのシステムの製法、使用法、動作等
の概要を説明する。１曲のカラオケ伴走に合わせて歌う
際、歌い手が出さねばならない最高音名は、その楽譜を
見れば容易に知る事ができ、レーザーディスク１３を作
る際、それを数値化し、対応する曲が入っている位置を
示すアドレス符号とセットにし、ディジタル信号でトラ
ック１６に記録する。（トラック１５や、その他のトラ
ックに記録してもよい。）この数値に相当する音名を括
弧内に記すと次のようになる。（キーボード９のキーの
表示に同じ。）０（Ｃ）　　　　１（Ｃ＃）２（Ｄ）　
　　　３（Ｄ＃）４（Ｅ）　　　　　　５（Ｆ）６（Ｆ
＃）　　７（Ｇ）　　８（Ｇ＃）　　９（Ａ）　　１０
（Ａ＃）　　１１（Ｂ）多数のレーザーディスク中の各
曲の歌の最高音名を記録したカード２０は、各レーザー
ディスクメーカーが、自社の過去に販売したレーザーデ
ィスク中の各曲のディスクナンバーと、そのディスク中
における各曲のアドレス（Ａー５、Ｂー１１等）と、対
応する歌の最高音名を記録したもので、トラック１６が
設けられていないレーザーディスクを再生する場合に使
用するものである。

【０００９】歌い手の最高音名記録カード２２には歌い
手本人が自己の容易に出しうる最高音名を記入するか、
後述のように自動的に記入すればよい。使用時、まず、
レーザーディスク１３を出し入れ口３に押し込むと、内
部の駆動装置が働き、図６中のピックアップ２４（構造
は記していない）がトラック１５の制御信号を読み取り
、電子回路２５にその内容を送り、回路２５中のメモリ
ーに記録する。

【００１０】ついで、カード出し入れ口５にカード２２
を入れると、内部のマークシートリーダーのような読取
機３１が働き、カードの空欄２３中の番号５がマークさ
れている事等を読み取る。電子回路２５を介して、歌い
手の最高音名メモリー２９に記録する。ついで、キーボ
ード９にレーザーディスク１３中に入っている希望曲の
アドレスを打ち込み、電子回路２５に記録する。

【００１１】ついで、スタートスイッチ８を押すと、ピ
ックアップ２４はトラック１６を読み、キーボード９に
打ち込まれたアドレスの位置の曲に対応する最高音名を
ひろい出し、電子回路２５をへて、カラオケの最高音名
メモリー２８に記録し、ピックアップ２４は指定のアド
レスのトラック１７〜１９のいずれかに行き、その内容
を電子回路２５に送り、その映像信号はモニター受像機
２に送られ、映像が映り、音声信号はピッチ制御回路２
６に送られる。

【００１２】カラオケの最高音名メモリー２８の記憶内
容と、歌い手の最高音名メモリー２９の内容とから、位
調計算回路２７はピックアップ２４から送られてくる音
声信号のピッチをどれだけ上げ下げするかを判定し、ピ
ッチ制御回路２６の制御端子に送り、ピッチ制御回路２
６は、ピックアップ２４のひろった音声信号によるカラ
オケのピッチを、位調計算回路２７の司令に従って上げ
下げする。

【００１３】ピッチ制御回路２６は従来のキーコントロ
ーラー（ピッチ制御機）付カラオケと同様の作用もし、
手動ピッチ制御キーボード１０のキー「＋１」を押せば
、１半音、ピッチを上げる。すなわち、音の周波数（ピ
ッチ）を１．０６倍にする。（平均率の半音程だけ上げ
る場合には１２乗根２の１乗倍にすればよいが、厳密に
その値にする必要はない。）そのために、音声信号をＡ
ーＤコンバーターでディジタル化し、メモリーに記憶し
、メモリーの内容を１．０６倍の速度で短期間ずつ再生
する事を反復し、再生周期間に生ずる空白を、その直前
部分の反復波形で補充する等し、ピッチを半音程だけ上
げたカラオケ演奏がスピーカー１１から流れる。歌い手
は受像機２の映像を見ながら、マイクロホン１２に向か
って歌う。

【００１４】キーボード１０の＋１を押せば、２半音、
カラオケのピッチを上げるため、ディジタルメモリーか
らの音声信号の再生速度を１．１２倍にして断続再生し
、生ずる空白部をやはり直前の反復再生で埋める等する
。以下、同様、＋３では１．１９倍に、＋４では１．２
６倍に、＋５では１．３３倍に、＋６では１．４１倍に
再生速度を取る。

【００１５】−１を押せば、メモリーからの断続再生速
度を０．９４倍にし、次の周期と重なる部は切捨てる等
し、ピッチが半音下がったカラオケ演奏がスピーカー１
１から流れる。−２では０．８９倍に、−３では０．８
４倍に、−４では０．７９倍に、−５では０．７５倍に
、−６では０．７１倍にする等し、ピッチを半音程の倍
数だけ下げる。

【００１６】移調計算回路２７では、カラオケの最高音
名メモリー２８の記憶数値、カラオケ値をＫ、歌い手の
最高音名メモリー２９の記録数値、歌い手値をＶ、上げ
下げする半音程の倍数値をＸとし、ＢＡＳＩＣプログラ
ムで示す次のような計算を行なう。１０　　Ｘ＝Ｖ−Ｋ
２０　　ＩＦ　　Ｘ＞６　　ＴＨＥＮ　　Ｘ＝Ｖ−Ｋ−
１２３０　　ＩＦ　　Ｘ＜−５　　ＴＨＥＮ　　Ｘ＝Ｖ
−Ｋ＋１２すなわち、歌い手値Ｖより、カラオケ値Ｋが
低ければ、移調する半音程の倍数値Ｘは＋の整数になり
、ピッチ制御回路２６に入り、キーボード１０から送ら
れた＋の数値と同様、音声信号のピッチを上げ、歌い手
が楽に歌える調子にカラオケを移調する。

【００１７】ＫがＶより大きければ、Ｘは−の整数にな
り、回路２６に入り、音声信号のピッチを下げる。ただ
し、Ｘが大きすぎる際、そのまま高く移調すると、カラ
オケの原曲の感じが崩れてくるので、Ｖが６半音以上大
きい場合には、１オクターブ低い同音名調に移調するた
め、Ｘから１２を引く。

【００１８】また、Ｘが−５よりさらに小さい場合には
、１オクターブ高い同音名調に移調するため、１２を加
える。このような原則で（この原則は多少変えてもよい
が）計算した移調音程表を図７に記す。（あらかじめ、
移調計算回路２７等に表を記録しておき、ＫとＶが入力
されれば、その交点のＸが出力されるようにしてもよい
。Ｘの値は受像機２の画面の隅に表示される。）表や式
から求められるように、例えば、カラオケ値Ｋが３（Ｄ
＃音）で、歌い手値Ｖが５（Ｆ音）であれば、移調音程
Ｘは２半音程となり、カラオケのピッチはそれだけ上が
り、Ｋが９（Ａ音）で、Ｖが４（Ｅ音）であれば、移調
音程Ｘは−５半音程になり、カラオケのピッチはそれだ
け下がる。

【００１９】このようにして、カラオケのピッチは自動
的に歌い手の歌いやすい高さに移調される。従来のレー
ザーディスクには、トラック１６のように、カラオケの
最高音名を示す付号が入っていないが、そのようなレー
ザーディスクを出し入れ口３に入れた後、最高音名記録
カード２０を出し入れ口４に入れると、内部の読取機３
０が働き、多数の曲の最高音名を内蔵メモリーに記憶す
る。

【００２０】ついで、出し入れ口５に歌い手の最高音名
記録カード２２を入れ、メモリー２９に記憶する。つい
で、キーボード９にそのレーザーディスクの番号とディ
スク内の指定のカラオケのアドレスを打ち込み、スター
トスイッチ８を押すと、読取機３０の記憶内容中の該当
番号を電子回路２５中のコンピューターが検索し、該当
曲の最高音名をメモリー２８に転送する。

【００２１】以下、前述と同様、メモリー２８と２９の
数値から、移調計算回路２７が移調すべき音程を計算し
、ピッチ制御回路２６の作用で移調されたカラオケがス
ピーカー１１から流れる。カード２０もなく、印刷によ
り、ディスクのラベル、ジャケット、パンフレット等に
該当曲の最高音名が記されている場合、カラオケの最高
音名入力モードスイッチ６を押し、キーボード９からそ
の値を打ち込み、メモリー２８に記憶する。

【００２２】カード２２を用いない場合、歌い手の最高
音名入力モードスイッチ７を押し、キーボード９からそ
の値を打ち込み、メモリー２９に記憶する。これらの場
合も、スタートスイッチ８を押せば、以下、前述と同様
の動作をする。歌い手の最高音名が分からない場合、ス
イッチ６と７を同時に押し、マイクロホン１２に向かい
、歌い手の出しうる最高音を発生すると、音声ピッチ判
定回路３３でその音の周波数を判定し、さらにその音名
を判定し、結果を受像機２に表示し、無記入のカード２
２が出し入れ口４に入っている場合には、プリンター３
２により、カードに記入され、メモリー２９に記憶され
る。ここで、スタートスイッチ８を押せば、自動的に移
調されたカラオケが流れる。カード２２は次回のカラオ
ケ使用時に用いる事ができる。

【００２３】なお、カード２０や２２をバーコードを用
いたカード、ＩＣカード、その他にしてもよい。音声ピ
ッチ判定回路３３で、歌い手が１曲歌う間の、各時点の
音のピッチを常に判定し、その内の最高音のピッチをメ
モリーに更新記録して行き、最後に残った値をカード２
２に記入するようにしてもよい。

【００２４】録音テープやビデオテープを用いたカラオ
ケでは、１本のテープに入っている各曲の直前の空白に
、人間の耳には聞こえない２０Ｈｚ以下の交流信号で、
直後に来る曲中の歌の最高音名を記録しておき、その信
号を再生装置中に設けたバンドパスフィルターやローパ
スフィルターで取り出し、カラオケの最高音メモリー２
８に記憶する等してもよい。

【００２５】諸回路２６〜２９と３３の機能を電子回路
２５中のコンピューターで行なわせてもよい。本体１と
は別の箱に、カラオケに伴う歌の最高音名を記録したカ
ード２０の読取機、またはその値を手動的に入力するた
めのキーボードを設け、歌い手の出しうる最高音名記録
カード２２の読取機もそれに設け、内蔵したコンピュー
ターにより、移調計算回路２７と同様の計算を行ない、
ディスプレイに「＋３」「−２」等の計算値を表示し、
従来の装置のキーコントローラーに打ち込み、ワンタッ
チで的確な移調を行ないうるようにしてもよい。（従来
の装置中のコンピューターに連なるインターフェースが
準備されている場合には、この箱をケーブルでつなぎ、
連動させればよい。）紙に印刷したレーザーディスクの
曲目の索引中に、歌の最高音名を記載しておき、前述の
移調音程表も紙に印刷しておき、歌い手の出しうる最高
音名が分かっている場合には、その表で移調音程を引き
、従来のキーコントローラー付カラオケ装置のキーをワ
ンタッチで操作しうるようにしてもよい。

【００２６】歌い手の出しうる最高音名も磁気カード、
フロッピーディスク等に記録し、１枚のカード等に、パ
ソコンその他を利用した入出力装置で、多数の人の音名
を記録し、必要に応じて引き出しうるようにしてもよい
。このパソコンを従来のキーコントローラー付カラオケ
装置につないでもよい。飲食店にキープしたボトルその
他に、この装置で求めた各個人の出しうる最高音名を「
ＶＭ３」「ＶＭ７」等と記入しておいてもよい。

【００２７】その他種々の設計変更が可能である。

【００２８】

【発明の効果】　　　　上記のように、本発明を実施す
れば、製作の容易な、カラオケに伴う歌の中の最高音名
を記録したレーザーディスクや録音テープその他のカラ
オケ倍体、または従来のカラオケ倍体と歌の最高音名を
記録したカード等とを用い、自動的に、または簡易な操
作で、カラオケの歌に伴う最高音名を入力する事ができ
、歌い手の出しうる最高音名をカード、または簡易な操
作で入力すれば、通常のカラオケ演奏を、速度を変える
事なく、歌い手の声域に適したピッチに、自動的に移調
するカラオケのピッチ制御システムが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明を実施したカラオケシステムの正面
図。

【図２】　　その平面図。

【図３】　　本発明に用いるレーザーディスクの拡大平
面図。

【図４】　　カラオケに伴う歌の中の最高音名を記録し
た磁気カードの拡大平面図。

【図５】　　歌い手の出しうる最高音名記録カードの拡
大平面図。

【図６】　　電気回路のブロック図。

【図７】　　移調音程表。

【符号の説明】

１　　本体。 ２　　モニター受像機。 ３　　レーザーディスクの出し入れ口。 ４　　カード２０の出し入れ口。 ５　　カード２２の出し入れ口。 ９　　キーボード。 １０　　キーボード。 １１　　スピーカー。 １２　　マイクロホン。 １３　　レーザーディスク。 １６　　カラオケに伴う歌の最高音名の記録トラック。 １７　　カラオケのテレビジョン信号トラック。 ２０　　カラオケに伴う歌の最高音名記録磁気カード。 ２２　　歌い手の出しうる最高音名の記録カード。 ２４　　レーザーディスクの読取用ピックアップ。 ２５　　電子回路。 ２６　　ピッチ制御回路。 ２７　　移調計算回路。 ２８　　カラオケに伴う歌の最高音名メモリー。 ２９　　歌い手の出しうる最高音名メモリー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　　オーケストラ演奏の録音、及びそれ
   に含まれる歌の最高音名を示す数値とを記録したレーザ
   ーディスクその他のカラオケ情報媒体、またはこの最高
   音名の数値を磁気カードその他に記録した情報媒体と、
   この数値を自動的または手動的に入力する入力装置と、
   この数値を記憶するメモリーと、歌い手の出しうる最高
   音名を示す数値を入力する入力装置と、その数値を記憶
   するメモリーと、両数値から、歌い手の歌いやすいピッ
   チ（調子）にカラオケ演奏を移調するための移調音程値
   を計算する回路と、この移調音程値信号で、制御され、
   カラオケ情報媒体から送られるカラオケ音声信号をディ
   ジタルメモリーに記憶し、断続再生する際の再生速度を
   変え、再生音のピッチを変える周知のピッチ制御回路と
   より成る、カラオケのピッチ制御システム。