JP2009047860A - 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム - Google Patents

演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009047860A
JP2009047860A JP2007213052A JP2007213052A JP2009047860A JP 2009047860 A JP2009047860 A JP 2009047860A JP 2007213052 A JP2007213052 A JP 2007213052A JP 2007213052 A JP2007213052 A JP 2007213052A JP 2009047860 A JP2009047860 A JP 2009047860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing
music
information
performance
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007213052A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaomi Kimura
隆臣 木村
Akira Mukoyama
亮 向山
Atsushi Hashizume
篤志 橋詰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2007213052A priority Critical patent/JP2009047860A/ja
Publication of JP2009047860A publication Critical patent/JP2009047860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Abstract

【課題】演奏者の負担を軽減し効果的に演奏を支援することができる演奏支援装置を提供する。
【解決手段】演奏支援装置1は、楽器の演奏のタイミングを表したタイミング記号を表示部4の基準位置に表示して楽器演奏を支援するが、タイミングにおける楽器の弾き方を示す奏法情報を楽曲の進行に関連付けて記録される記憶部103と、楽曲の進行がタイミングに到達した際にタイミング記号が基準位置に到達しているように、当該タイミング記号を移動させるタイミング記号表示制御部111と、一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報と異なり一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で表示部に表示すると共に、一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際に次の奏法情報が基準位置に到達しているように次の奏法情報の表示位置を移動させる奏法情報表示制御部113と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラムに関する。
旧来から楽器を演奏することは、人々の娯楽の1つであり、近年の情報処理技術の発達に伴い、楽器の演奏を支援する様々な演奏支援装置が開発されている。このような演奏支援装置では、楽器そのものを表示したり、楽曲のデータを表示したり、楽器の教習(『練習』ともいう)を支援するための工夫がされている。
従来から、例えば特許文献1に開示された楽譜を表示装置に表示して演奏を支援する楽譜表示装置・楽譜表示方法・プログラム、特許文献2に開示された演奏曲の進行に合わせて歌詞・和音を表示する演奏支援装置、及び、特許文献3に開示されたモーションキャプチャにより運指データを生成・表示する演奏支援装置などが知られている。
特開2002−229559号公報 特開2001−154665号公報 特開2000−3171号公報 特開2005−274708号公報
これらの従来から知られる演奏支援装置は、演奏にあわせて楽譜などを表示装置に表示することにより、楽曲の再生にあわせて楽器の演奏を教示することができる。しかし、楽器の演奏を練習したいユーザ(『演奏者』ともいう。)には、初心者も含まれる。従って、このような初心者にとって、演奏練習を行う際に、表示装置に表示され次々に移り変わる5線譜等を目で追いながら慣れない楽器を弾くことは、非常に困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、演奏者の負担を軽減し、かつ、効果的に演奏を支援することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行がタイミングに到達したこと通知して、楽器の演奏を支援する演奏支援装置であって、タイミングにおける楽器の弾き方を示す奏法情報を楽曲の進行に関連付けて記録される記憶部と、楽曲の進行がタイミングに到達した際にタイミング記号が基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の表示部における表示位置を移動させるタイミング記号表示制御部と、一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で表示部に表示すると共に、楽曲の進行が一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には次の奏法情報が基準位置に到達しているように次の奏法情報の表示位置を移動させる奏法情報表示制御部と、を有することを特徴とする、演奏支援装置が提供される。
かかる構成によれば、タイミング記号表示制御部は、タイミング記号を表示部に表示させ、楽曲の進行に応じてタイミング記号の表示位置を移動させる。この際、タイミング記号は、楽曲の進行がそのタイミングに到達した際に、基準位置に到達しているように、移動させる。従って、このタイミング記号の表示位置により、楽曲の進行がそのタイミングに到達したことを、演奏者に認識させることができる。一方、奏法情報表示制御部は、一の奏法情報と次の奏法情報とを表示部に静止した状態で表示させる。そして、奏法情報表示制御部は、楽曲の進行が一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には次の奏法情報が基準位置に到達しているように、次の奏法情報の表示位置を移動させる。つまり、一の奏法情報と次の奏法情報とは、楽曲の進行によるタイミング記号の移動には追従せずに、静止しており、上記の切り替わるタイミングになる際にだけ、移動することになる。よって、静止した奏法情報により楽器の弾き方を演奏者に通知することができる。
また、楽曲を解析し、当該楽曲におけるタイミングと当該タイミングにおける奏法情報とを算出して、算出したタイミング及び奏法情報を楽曲に関連付けて記憶部に記録する楽曲解析部を更に有してもよい。
また、記憶部には、楽曲におけるタイミングで出すべき音のコード情報が記録されており、タイミングにおけるコード情報を表示部に表示すると共に、当該タイミングを表したタイミング記号の移動と共にコード情報を移動させるコード情報表示制御部を更に有してもよい。
また、楽曲の調性を変更し、変更した調性で楽曲を再生する再生部と、記憶部に記録された奏法情報を、再生部により変更された調性に応じて変換する変換部と、を更に有し、奏法情報表示部は、変換部により変換された奏法情報を表示部に表示してもよい。
また、奏法情報表示制御部は、楽曲の進行が一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達する前に、次の奏法情報の表示を点滅させてもよい。
また、楽曲における小節の変わり目のタイミングを表したタイミング記号は、他のタイミング記号と異なる形状を有してもよい。
また、楽曲の進行スピードを調整し、調節した進行スピードで楽曲を再生する再生部を更に有してもよい。
また、楽曲おける所定の区間を繰り返し再生する再生部を更に有してもよい。
また、楽曲において再生開始位置を探索し、当該再生開始位置から楽曲を再生する再生部を更に有してもよい。
また、奏法情報表示制御部は、タイミング記号表示制御部がタイミング記号の表示位置を移動させる方向に、次の奏法情報の表示位置を移動させてもよい。
また、タイミング記号表示制御部がタイミング記号の表示位置を移動させる方向は、表示部における左右方向であってもよい。
また、タイミング記号表示制御部がタイミング記号の表示位置を移動させる方向は、表示部における上下方向であってもよい。
また、タイミング記号表示制御部がタイミング記号の表示位置を移動させる方向は、表示部における前後方向であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行がタイミングに到達したこと通知して、楽器の演奏を支援する演奏支援方法であって、記憶部に、タイミングにおける楽器の弾き方を示す奏法情報を楽曲の進行に関連付けて記録しておき、楽曲の進行がタイミングに到達した際にタイミング記号が基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の表示部における表示位置を移動させ、一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で表示部に表示すると共に、楽曲の進行が一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には次の奏法情報が基準位置に到達しているように次の奏法情報の表示位置を移動させることを特徴とする、演奏支援装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、表示部を有するコンピュータに、楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行がタイミングに到達したこと通知して、楽器の演奏を支援する演奏支援機能を実現させるためのプログラムであって、タイミングにおける楽器の弾き方を示す奏法情報を楽曲の進行に関連付けて記録される記憶機能と、楽曲の進行がタイミングに到達した際にタイミング記号が基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の表示部における表示位置を移動させるタイミング記号表示制御機能と、一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で表示部に表示すると共に、楽曲の進行が一の奏法情報から次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には次の奏法情報が基準位置に到達しているように次の奏法情報の表示位置を移動させる奏法情報表示制御機能と、を実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、演奏者の負担を軽減し、かつ、効果的に演奏を支援することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1実施形態>
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る演奏支援装置1の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る演奏支援装置の構成を説明するための説明図である。
(1.演奏支援装置1の構成)
図1に示すように、演奏支援装置1は、マイク2と、スピーカ3と、モニタ4と、に接続される。
マイク2は、音声取得装置の一例であって、演奏者が楽器を弾くことによって出される音(以下『演奏音』ともいう。)を集音し、集音して得られる演奏音のアナログ信号を演奏支援装置1に出力する。
スピーカ3は、音声出力装置の一例であって、演奏支援装置1から出力されるアナログの音声信号を受取り、この音声信号を音声出力する。
モニタ4は、表示部の一例であって、演奏支援装置1から出力される静止画又は動画(以下『表示画像』ともいう。)を表示する。この表示部としては、表示画像を表示しうるあらゆる装置を使用することができる。
つまり、演奏支援装置1は、所定の楽曲を再生し、その楽曲をスピーカ3より音声出力する。更に、演奏支援装置1は、楽曲の再生と同時に、演奏者による演奏を支援するために所定の表示画像をモニタ4に表示させる。そして、この表示画像を見ながら演奏者は所定の楽器を演奏する。また、この演奏者が楽器を弾き、楽器から演奏音が出された場合、演奏支援装置1は、マイク2を介して演奏音を取得し、この演奏音に基づいて演奏を支援するための情報を生成してモニタ4に表示する。演奏支援装置1は、このような表示を行うことにより、演奏者の演奏を支援する。この演奏支援装置1について、詳しく説明する。
尚、以下では、この演奏支援装置1が演奏を支援する楽器は、『ギター』であるとして説明する。しかし、本発明はこの例に限定されるものではなく、本発明は、例えば、ギター・ウクレレ・バイオリン等の弦楽器、ドラム・太鼓等の打楽器、ピアノ・オルガン・電子ピアノ等の鍵盤楽器、トランペット・トロンボーン等の金管楽器、及びリコーダ・フルート等の木管楽器などの様々な楽器に適用することが可能である。
演奏支援装置1は、楽曲データ取得部101と、楽曲データDB102と、練習データ生成部11と、選択部105と、デコーダ106と、再生部108と、タイマ109と、サウンド出力制御部110と、ビート表示制御部111と、コード表示制御部112と、タブ譜表示制御部113と、演奏音取得部201と、演奏解析部202と、コード情報取得部203と、評価部204と、評価結果表示制御部205と、評価結果DB206と、評価結果出力部207と、を有する。また、この練習データ生成部11は、練習データ取得部103と、練習データDB104と、楽曲解析部107と、を有する。
尚、この演奏支援装置1が有する構成は、楽曲にあわせた表示画像をモニタ4に表示して楽曲の演奏を支援する描画部と、演奏者の演奏を評価して評価結果をモニタ4に表示することにより楽曲の演奏を支援する評価部と、に大別される。
より具体的には、描画部には、練習データ生成部11と、楽曲データ取得部101と、楽曲データDB102と、選択部105と、デコーダ106と、再生部108と、タイマ109と、サウンド出力制御部110と、ビート表示制御部111と、コード表示制御部112と、タブ譜表示制御部113と、が含まれる。そして、評価部には、演奏音取得部201と、演奏解析部202と、コード情報取得部203と、評価部204と、評価結果表示制御部205と、評価結果DB206と、評価結果出力部207と、が含まれる。しかし、描画部と評価部との大別の仕方は、概要を示しているに過ぎず、例えば練習データ生成部11、再生部108及びタイマ109等は、描画部だけでなく評価部に含まれてもよい。
これらの演奏支援装置1が有する各構成について説明すれば以下のようになる。
まず、描画部が有する構成について説明する。
(1−1.描画部)
楽曲データ取得部101は、楽曲のデータ(以下『楽曲データ』ともいう。)を取得し、この楽曲データを楽曲データDB102に記録する。より具体的には、楽曲データ取得部101は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)・ROM(Read Only Memory)・RAM(Random Access Memory)等の別途の記憶装置(図示せず。)、フレキシブルディスク・各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク・磁気ディスク等のドライブ(図示せず。)、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体(図示せず。)等のあらゆる記憶装置から、楽曲データを取得する。更に、楽曲データ取得部101は、例えばマイク2等により集音した楽曲を取得してもよい(接続線は図示せず。)。この際、楽曲データ取得部101は、取得した楽曲データがアナログ信号である場合、このアナログ信号をデジタル信号に変換して、楽曲データDB102に記録する。
楽曲データDB102は、楽曲データ取得部101が取得した楽曲データを記憶する。尚、この楽曲データDB102は、複数の楽曲を記憶してもよい。
練習データ取得部103は、演奏者がギターを弾く際にモニタ4に表示され、演奏者の演奏を支援するためのデータ(以下『練習データ』ともいう。)を取得し、この練習データを、上記の楽曲データと関連付けて練習データDBに記録する。尚、練習データ取得部103は、上記の楽曲データ取得部101と同様に、様々な記憶装置から、この練習データを取得する。
練習データDB104は、記憶部の一例であって、練習データ取得部103が取得した練習データと、下記の楽曲解析部107が解析した練習データと、を記憶する。尚、この練習データDB104に記憶される練習データは、上記の楽曲データDB102に記憶される楽曲データと関連付けられて記憶される。つまり、例えば、一の楽曲データには、一の練習データが関連付けられる。尚、この対応したデータの個数の比は、1:1である必要はない。
また、この練習データには、例えば『ビート情報』・『コード情報』・『タブ譜情報』等が一曲分含まれる。これらの情報について説明すれば以下のようになる。
(1)ビート情報は、楽曲の進行におけるギターを弾く(演奏動作を行う)タイミング(時点)を、その楽曲に関連付けて表す情報である。つまり、ビート情報には、例えば、楽曲内の拍子や拍(例えば、4小節の3泊目)が、演奏開始から何ミリ秒後に出現するかが表される。この拍子や拍(タイミング)のことを以下では、『ビート』ともいう。換言すれば、ビート情報は、楽曲が再生開始されてからの経過時間に対して、ビートを定める。つまり、ビート情報により、楽曲が再生開始されてから何秒後にビートが訪れるか(楽器を弾くべきか)が決定される。このビート情報には、各ビートに対する『ビート記号』も含まれる。このビート記号は、タイミング記号の一例であって、当該ビートに到達したこと、つまり、ギターを弾くタイミングが到達したことを演奏者に認識させるために、モニタ4に表示される記号である。更に、ビート情報は、当該ビートが、小節の区切りであるか否かの情報も含む。そして、小節の区切りにおけるビートのビート記号は、他のビート(つまり、拍子)のビート記号とは異なる形状を有することが望ましい。このように、小節の区切りのビート記号を、他のビート記号とは異なる形状にすることにより、演奏者に小節の区切りを認識させることができる。
(2)コード情報は、楽曲におけるコード進行、つまり、楽曲の進行におけるギターのコード(和音)を、その楽曲と上記のビート情報とに関連付けて表す情報である。つまり、コード情報は、上記の各ビートにおけるコードを、そのビートに関連付けて記憶する。つまり、コード情報には、例えば「第n番目のビートのコードは『C』である」というような情報が含まれる。
(3)タブ譜情報は、楽曲の進行において、各タイミングで出すべき音の楽器による弾き方を表す奏法情報の一例であって、ギターのタブ譜を表した情報である。つまり、タブ譜情報は、上記の各ビートにおけるコードのタブ譜を、そのビート情報とコード情報とに関連付けて記憶する。そして、このタブ譜情報は、ビートに関連付けられてることにより、楽曲の進行に対応付けられる。つまり、楽曲が再生開始されてからの時間経過に対して、タブ譜情報が関連付けられており、例えば、「楽曲が再生開始されてから1秒後には、第1タブ譜情報、2秒後には、第2タブ譜情報」というように関連付けられる。換言すれば、例えば、1の楽曲に対しては、一般的には、当該楽曲の進行に対して時系列に沿って関連付けられた複数のタブ譜情報が、上記の練習データとして含まれることとなる。
モニタ4に表示されるこれらの各記号又は情報の例を図2に示す。図2は、モニタ4に表示される表示画面41の一例を説明するための説明図である。図2中、ビート記号B1〜B4のそれぞれが、ビートを表すビート記号として表示される。ビート記号B1は、小節の区切りで、太い線で表示され、ビート記号B2〜B4は、拍子の区切りで、細い線で表示される。また、コード名「G」及び「C」等のコード情報C1〜C4が、それぞれ関連付けられたビートのビート記号の側に表示される。更に、表示画面41には、タブ譜情報T1,T2が表示される。
選択部105は、1つの楽曲データと、それに関連付けられた練習データとを選択する。より具体的には、選択部105は、演奏者からの入力や予め定められた順番などに従って、楽曲データDB102から、1つの楽曲データを選択する。そして、選択部105は、選択した楽曲データに関連付けられた練習データを、練習データDB104から選択する。更に、選択部105は、選択した楽曲データ及び練習データを、楽曲データDB102又は練習データDB104から取得して、再生部108に出力する。この際、選択部105は、楽曲データがエンコードされている場合には、デコーダ106を介して楽曲データを再生部108に出力する。更に、選択部105は、楽曲データに関連付けられた練習データが存在しない場合には、一旦楽曲データを楽曲解析部107に出力して練習データを算出させ、その後、算出された練習データと楽曲データとを再生部108に出力する。
デコーダ106は、選択部105から受取ったエンコード(例えば、Wave、MP3、ATRAC等のファイル形式へのエンコード)された楽曲データをデコードし、デコードした楽曲データを再生部108に出力する。この際、デコーダ106は、楽曲データに関連付けられた練習データが存在しない場合には、楽曲データを楽曲解析部107に出力する。このデコーダ106を備えることにより、どのようなファイル形式の楽曲データをも使用することが可能になる。
楽曲解析部107は、選択部105又はデコーダ106から受取った楽曲データを解析し、練習データを算出する。そして、楽曲解析部107は、この練習データを楽曲データに関連付けて練習データDB104に記録する。より具体的にこの楽曲解析部107の解析について説明すれば以下のようになる。
この解析において、楽曲解析部107は、楽曲データを取得して解析する。この解析としては、楽曲データからビートのタイミング及びコードを抽出しうるあらゆる解析方法を使用することができる。また、この解析方法としては、一般に使用されている方法を使用することができる。
更に具体的には、この解析方法としては、上記の特許文献4に記載された音楽特徴量解析技術を使用することができる。この音楽特徴量解析技術によれば、楽曲の様々な特徴量を抽出することが可能である。しかし、本実施形態に係る演奏支援装置1では、この特徴量のうち、ビート情報とコード情報とを使用し、コード情報から、タブ譜情報を生成する。
つまり、この解析方法によれば、例えば、楽曲データの波形データは、時系列の音階に分解される。そして、この音階を解析することにより、その音階に対応したコードの複数の候補(以下『候補コード』ともいう。)が抽出され、その音階に対してコードがどの程度確かであるかの確からしさを示す度合(以下『信頼度』ともいう。)が算出される。そして、楽曲解析部107は、この候補コードと、それに対する信頼度とを、コード情報として出力する。尚、この信頼度は、換言すれば、候補コードが楽曲データの実際のコードとどの程度近似しているかを表す近似度合であり、楽曲解析部107による解析結果である候補コードが実際のコードをどの程度精度よく解析したかを表す解析結果の精度を表している。
この楽曲解析部107が解析した候補コードと信頼度との例を図3に示す。図3は、本実施形態に係る演奏支援装置の動作を説明するための説明図である。図3に示すように、候補コードして、「E」、「Dm」…「C」などが抽出され、それぞれの候補コードに対応した信頼度として「90%」、「85%」…「10%」などが算出される。尚、モニタ4の表示されるコード情報は、複数の候補コードのうち信頼度の高い1つのコード(以下単に『コード』という場合、このコードを示す。)である。つまり、モニタ4には、候補コードのうち「E」が表示されることになる。
そして、コードが存在しているタイミングから、ビート情報が算出される。この際、楽曲解析部107は、タイミングが小節の変化点であるか否かを判断し、ビート記号を生成する。更に、コード情報のコード(候補コードのうち信頼度の高い1つのコード)から、タブ譜情報が生成される。このタブ譜情報を生成するために、楽曲解析部107は、コード情報とタブ譜情報との辞書データやルックアップテーブルなどを記憶していてもよい。
また、この楽曲解析部107は、学習機能を有する。この学習機能は、例えば、上記の解析の処理における音階から、各候補コードに対する時系列のエネルギーを算出し、このエネルギーの増減を各解析毎に比較・分析等することにより、解析の精度を高めるように学習する機能である。
しかし、この楽曲解析部107による解析は、かかる例に限られるものではない。例えば、コードとそのタイミングを抽出できれば、ビート情報・コード情報・タブ譜情報は算出できるので、上記のように、楽曲データからコードとそのタイミングとを抽出することができる解析方法であれば如何なる方法を使用することも可能である。
再生部108は、選択部105から受取った楽曲データを再生する。そして、再生を開始すると同時にタイマ109を作動させる。このタイマ109は、楽曲の進行度合を示す経過時間を測定し、サウンド出力制御部110・ビート表示制御部111・コード表示制御部112・タブ譜表示制御部113に経過時間を出力する。
更に、再生部108は、再生した楽曲データによる音声信号をサウンド出力制御部110に出力する。また、再生部108は、この楽曲の進行に合わせて、ビート情報をビート表示制御部111に、コード情報をコード表示制御部112に、タブ譜情報をタブ譜表示制御部113に出力する。
また、この再生部108は、楽曲の再生スピードを変更して再生することも可能である。
その場合、再生部108は、タイマ109のスピードを変更してもよい。更に、この再生部108は、楽曲の所定の区間を繰り返し再生する、いわゆる「A−Bリピート」をすることも可能である。そして、この再生部108は、演奏者の操作により、演奏者が望む楽曲中の部分をシーク(seek)して生成することも可能である。尚、この再生部108は、サウンド出力制御部110に音声信号を出力しなくてもよい。この場合、演奏者はモニタ4の表示のみを参照して、ギターを演奏することになる。
サウンド出力制御部110は、再生部108から受取った音声信号をアナログの音声信号に変換し、スピーカ3に出力する。よって、スピーカ3からは、楽曲のサウンドが発せられる。
ビート表示制御部111は、タイミング記号表示制御部の一例であって、再生部108からのビート情報と、タイマ109からの経過時間とに基づいて、ビート記号をモニタ4に表示する。より具体的には、図2に示したように、ビート記号B1〜B3を左右に整列させて表示する。この際、ビート記号B1,B2,B3,B4は、時系列に沿って連続しているビートを表す。また、ビート表示制御部111は、楽曲の進行において実際にタイミングが訪れたビートに対するビート記号B1を、表示画面41中の基準位置31に表示する。そして、それに後続するビートのビート記号B2〜B4を左右方向に順番に整列させて表示する。ここで、基準位置31は、ビートのビート記号を表示することにより、楽曲においてビートのタイミングに到達したことを示すための表示画面41中の位置を表す。
更にビート表示制御部111は、ビート情報と経過時間とに基づいて、楽曲の進行に応じて、ビートの表示を移動させる。この際、ビート表示制御部111は、楽曲の進行が一のタイミングに到達した際に、その一のタイミングのビートのビート記号が、基準位置31に到達しているように、ビート記号を移動させる。より具体的には、図2に示すビート記号B2のタイミングが到達する直前に、ビート表示制御部111は、ビート記号B1〜B4を移動方向32に移動させる。そして、このタイミングが到達した際に、ビート記号B2を基準位置31に到達させる。この際、ビート記号が基準位置31に到達した後、その位置に一旦停止するように移動されることが望ましい。このように一旦停止させることにより、演奏者にビートのタイミングが到達したことを、より明確に認識させることができる。
コード表示制御部112は、コード情報表示制御部の一例であって、再生部108からのコード情報と、タイマ109からの経過時間とに基づいて、コード情報をモニタ4に表示する。より具体的には、図2に示したように、ビート記号B1〜B4の側に、コード情報C1〜C4を左右に整列させて表示する。この際、コード情報C1,C2,C3,C4も、時系列に沿って連続しているコードを表す。また、このコード表示制御部112は、各コード情報C1〜C4が関連付けられたビートのビート記号と共に、コード情報C1〜C4を移動させる。つまり、コード情報C1〜C4は、ビート情報B1〜B4と共に移動される。このために、コード表示制御部112は、ビート表示制御部111からビート記号B1〜B4の移動を表す信号を受信して、コード情報C1〜C4の移動に使用してもよい。
タブ譜表示制御部113は、奏法情報表示制御部の一例であって、再生部108からのタブ譜情報と、タイマ109からの経過時間とに基づいて、タブ譜情報をモニタ4に表示する。より具体的には、図2に示したように、タブ譜情報T1,T2を左右に整列させて表示する。この際、タブ譜情報T1,T2も時系列に沿って連続しているタブ譜を示している。また、タブ譜情報T1は、コード情報C1,C2の「G」のコードに対応したタブ譜である。また、タブ譜情報T2は、このタブ譜情報T1のビート(ビート記号B1,B2に対応)に後続するビートにおける、次のコード情報C3,C4の「C」のコードに対応したタブ譜である。換言すれば、タブ譜表示制御部113は、現在のビート(楽曲の進行においてタイミングが到来したビート、つまり、基準位置31に表示されたビート記号B1)におけるコードのタブ譜と、このタブ譜とは異なり、このビートに後続するビートにおける次のタブ譜と、を表示させる。すなわち、タブ譜表示制御部113は、時系列的に連なった相異なる2つのタブ譜であり、現在演奏されるべきタブ譜と、次に演奏させるべきタブ譜とをモニタ4に表示する。そして、現在のビート(基準位置31に表示されたビート記号B1に表されたビート)に対応したタブ譜情報T1を基準位置31に表示する。
尚、タブ譜表示制御部113が一度の表示させるタブ譜情報の数は、上記のように2つである必要はなく、タブ譜表示制御部113は、モニタ4に2つ以上のタブ譜情報を表示させることも可能である。しかし、説明の便宜上、2つのタブ譜情報(例えばタブ譜情報T1,T2)が表示させるとして説明する。
更に、タブ譜表示制御部113は、両タブ譜情報T1,T2をモニタ4中に静止した状態で(固定して)表示する。そして、コード情報が現在のコード(例えば「G」)から次のコード(次の奏法情報、例えば「C」)へと変化するタイミング(コード情報の切替タイミング)の直前に、タブ譜表示制御部113は、次のタブ譜情報T2の表示を点滅させた後、両タブ譜情報T1,T2の表示位置を移動させる。この際、タブ譜表示制御部113は、この変化するタイミングに到達した際に、次のコードのタブ譜情報(例えば「C」のコードに対応したタブ譜情報T2)が、基準位置31に到達しているように、タブ譜情報を移動方向32に移動させる。
換言すれば、図2の場合、楽曲の進行において次のビートに到達する際には、ビート記号B1〜B4及びコード情報C1〜C4は、移動し、次のビートに到達すると、ビート記号B2が、基準位置31に移動する。しかし、このビートにおいて、コード情報C2は、その1つ前のビートにコード情報C1と同じ「G」であるため、コード情報が表すコードは変化しない。よって、タブ譜情報T1,T2は、移動する。更に次のビートに到達する際にも、ビート記号B2〜B4及びコード情報C2〜C4は、移動し、次のビートに到達すると、ビート記号B3が、基準位置31に移動する。この際、コード情報C3は、コード情報C2とは異なる「C」であるため、コード情報が表すコードが変化する。よって、タブ譜情報T1,T2も移動し、タブ譜情報T2が、基準位置31へと移動する。
尚、ここで、現在のコードから次のコードへと変化するタイミングは、換言すれば現在のタブ譜情報(一の奏法情報)から次のタブ譜情報(次の奏法情報)へと切り替わるタイミングを意味することは言うまでもない。従って、以下では、このタイミングを、コードが切り替わる(変化する)タイミング等や、タブ譜が切り替わる(変化する)タイミング等ともいう。
このようにタブ譜情報T1,T2を静止した状態で表示し、コードが変化するタイミングの直前に次のタブ譜情報T2の表示を点滅させることにより、演奏者にコードが変化するタイミングが近づいていることを認識させることができる。また、タブ譜情報T1,T2を静止して表示しつつ、コードが変化するタイミングに到達した際に次のタブ譜情報T2が基準位置31に到達しているように、両タブ譜情報T1,T2を移動させることにより、演奏者はタブ譜情報を目で追うことなく、次に来るタブ譜情報T2を認識することができ、演奏者の視覚的な負担を軽減することができる。また、タブ譜情報T1,T2を上記のように移動させるために、タブ譜表示制御部113は、コード表示制御部112からコード情報が変化することを表した信号を受信して、この移動に使用してもよい。
以上、描画部が有する各構成について説明した。
次に、評価部が有する各構成について説明する。ただし、上記のように、描画部が有する一部の構成は、評価部でも使用される。特に、例えば練習データ生成部11及び再生部108等は、この評価部にも含まれ得る。
(1−2.評価部)
演奏音取得部201は、マイク2を介して演奏者が、上記の描画部によりモニタ4に表示された画像を見つつ、楽曲をギターで演奏した演奏音を取得する。より具体的には、演奏音取得部201は、マイク2が集音したアナログの音声信号を取得して、デジタルの音声信号(以下『演奏音データ』ともいう。)に変換し、演奏解析部202へと出力する。
演奏解析部202は、演奏音取得部201から受取った演奏音データを解析し、演奏音のコード情報を抽出する。そして、楽曲解析部107は、この演奏音のコード情報を評価部204に出力する。この際、演奏解析部202による解析は、上記の楽曲解析部107による楽曲の解析方法と同じ解析方法により、演奏音データを解析する。よって、この解析方法についての説明は省略する。尚、上記の楽曲解析部107による解析では、楽曲のコード情報だけでなく、ビート情報及びタブ譜情報を含む練習データを算出したが、この演奏解析部202では、少なくとも演奏音のコード情報を算出すればよい。ただし、ビート情報及びタブ譜情報をも算出してもよいことは言うまでもない。
また、この際、演奏解析部202は、選択部105から、選択された楽曲のコード情報を取得する。そして、演奏解析部202は、楽曲のコード情報が変化する時点では上記の解析を行わず、楽曲のコード情報が変化しない区間に対応した演奏音データに対して、上記の解析を行う。この演奏解析部202が解析を行う区間の例を、図4に示す。図4は、演奏解析部が解析を行うタイミングを説明するための説明図である。
図4には、各コード情報のコードが開始する時点を、時系列に並べて表示している。つまり、楽曲の再生が開始された「0’00”00」の時点からのコード情報は、コード「C」を表し、楽曲の再生開始から「0’00”60」の時点で、コード情報が表すコードは、「C]から「G」へと変化する。同様に、「0’01”20」の時点では、「G」から「Am」に変化し、「0’01”80」の時点では、「Am」から「F」に変化する。つまり、「0’00”00」から「0’00”60」の前までの区間1においては、コード情報は、「C」のコードを表し、「0’00”60」から「0’01”20」の前までの区間2においては、コード情報は、「G」のコードを表す。以降同様に区間3では、「Am」のコード、区間4では、「F」のコードを表す。
図4に示す場合、演奏解析部202は、コードが変化する時点を除いた区間1,区間2,区間3及び区間4において、演奏音の解析を行う。
尚、上記の解析方法によれば、コードが変化する時点における演奏解析部202による解析の精度は、低下しうる。つまり、演奏解析部202は、リアルタイムにコード解析を行う場合、通常、一定間隔で一定の長さの区間(フレームともいう)に演奏音データを区画して解析を行う(例えば、1フレーム=10ミリ秒の長さ等)。しかし、このフレームの長さを決定することは困難である。この時間が長すぎると、1フレーム内でコードが変化してしまい、正確なコード情報の解析ができない確率が高くなり、逆に時間が短すぎると、コードが変化する確率は低くなるが、解析自体の精度が確保できなくなる。
従って、この問題を解決するために、本実施形態に係る演奏解析部202は、楽曲のコード情報を使用する。つまり、図4に示すように、演奏解析部202は、楽曲のコード情報に基づいて、楽曲のコード情報が変化する時点を除き、楽曲のコード情報が変化しない区間1〜区間4を決定する。そして、演奏解析部202は、この区間1〜区間4において、演奏音データの解析を行う。このように、コードが変化するであろうと予想される時点における解析を行わないことにより、安定したコードの解析を行うことができ、演奏音のコード情報の解析精度を向上させることが可能となる。
コード情報取得部203は、練習データのコード情報を取得する。より具体的には、コード情報取得部203は、再生部108がコード表示制御部112に出力するコード情報を取得する。そして、コード情報取得部203は、取得した楽曲のコード情報を評価部204に出力する。
評価部204は、演奏解析部202からの演奏音のコード情報(以下『演奏音コード情報』ともいう。)と、コード情報取得部203からの楽曲のコード情報(以下『楽曲コード情報』ともいう。)との近似度合に基づいて、演奏音を評価する。つまり、評価部204は、演奏音コード情報と楽曲コード情報とがどれだけ近似しているかを表す近似度合を計算する。そして、評価部204は、この近似度合から、演奏音を評価する。つまり、評価部204は、楽曲の進行において、1又は2以上のビート毎に、演奏すべきコードと演奏されたコードとが一致しているかを評価する。そして、評価部204は、この評価結果を評価結果表示制御部205に出力すると共に、評価結果DB206に記録する。
より具体的に、例えば、上記の候補コードとその信頼度とがコード情報に含まれる場合、評価部204は、演奏音コード情報の各候補コードの信頼度と、その候補コードと同じ楽曲コードの候補コードの信頼度との近似度合を計算する。この近似度合の計算については、後述する。そして、評価部204は、この近似度合の計算値により、演奏音の近似度合を評価する。この評価としては、例えば、計算値を規格化することにより点数化して、採点結果として例えば「100点満点(10点満点などでもよい。)中何点である」というような評価を行うことも可能である。また、上記の近似度合の計算値に、複数の範囲が定められており、計算値が含まれる範囲に応じた評価結果(例えば、「Good!」、「OK」、「Bad!」など)を表示してもよい。
評価結果表示制御部205は、楽曲の進行中に、評価部204からの評価結果をモニタ4に表示する。この評価結果の表示例を図2に示す。図2に示すように、評価結果51「Good!」が表示される。この評価結果は、基準位置31に表示されたビート(ビート記号B1)又はそれ以前のビートでの演奏音のコードが、そのビートでの練習データのコードと、一致しているか否かを表示している。つまり、次のビート記号B2のビートのタイミングが訪れる直前まで、ビート記号B1は、基準位置31に一旦停止される。この停止時間は、楽曲のテンポなどに依存するが、任意に設定することができる。つまり、この一旦停止している間に、このビートにおけるコードに対する評価結果がモニタ4上に表示されてもよく、1又は2以上の前のビートのコードに対する評価結果が表示されてもよい。このように、演奏中にコードの近似度合を評価結果として表示することにより、演奏者に演奏中に自らの演奏が正しいのか間違っているのかの情報を提供することができ、演奏者は、この評価結果を参考にして演奏することにより、演奏しながら、間違えたコードの弾き方の修正を行うことができる。
評価結果DB206は、評価部204により、各ビートでの演奏音の評価結果を記憶する。この際、評価結果DB206は、評価部204により、楽曲の進行と関連付けられてこれらの評価結果を記録される。つまり、評価結果は、「何秒後のビートにおける評価結果」というように、楽曲の進行の経過時間と関連付けられて記憶される。
評価結果出力部207は、楽曲の再生が終了し、演奏者によるギターの演奏が終了した際に、評価結果DB206に記憶された評価結果を、モニタ4に表示させる。この際、評価結果出力部207は、この楽曲の進行に対する評価結果を分析して、分析結果を表示してもよい。尚、評価結果DB206には楽曲における各ビートの評価結果が記憶されているので、評価結果出力部207による分析としては、例えば、「どのコードでの評価が悪いのか」、「楽曲におけるどの区間でのコードの評価が悪いのか」、「楽曲におけるどの区間でのコードのタイミングがずれているのか」等、様々な分析を行うことが可能である。このような分析をすることにより、演奏者が得意なコードや不得意なコードを発見し、アドバイスを提示したり、コードの遷移についてのアドバイスを提示するなど、演奏が上達するために有益な様々な情報を演奏者に提供することができる。
以上、本実施形態に係る演奏支援装置1の構成について説明した。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る演奏支援装置1の動作について説明する。
(2.演奏支援装置1の動作)
図5は、本実施形態に係る演奏支援装置1の動作を説明するための説明図である。
尚、図5には、既に楽曲データ取得部101が楽曲データを取得して、楽曲データDB102に楽曲データが予め記憶されている場合の動作を示す。
まず、ステップS01では、選択部105が、楽曲データDB102に記憶された楽曲データから1の楽曲データを選択する。そして、次のステップS02に進む。
ステップS02では、選択部105が、選択した楽曲データを、楽曲データDB102から読み出す。そして、次のステップS03に進む。
ステップS03では、選択部105が、楽曲データがエンコードされたデータであるか否かを判断する。そして、楽曲データがエンコードされていない場合には、ステップS05に進むが、楽曲データがエンコードされている場合には、選択部105は、楽曲データをデコーダ106に出力し、ステップS05の前にステップS04に進む。
ステップS04では、デコーダ106が、楽曲データをデコードする。そして、次のステップS05に進む。
ステップS05では、選択部105が、楽曲データに関連付けられた練習データが存在するか否か、つまり、楽曲データが解析済みであるか否かを判断する。そして、楽曲データが解析済みである場合には、選択部105は、楽曲データを再生部108に出力するか、デコードした楽曲データをデコーダ106から再生部108へ出力させる。そして、ステップS08に進む。
しかし一方、楽曲データが解析済みでない場合には、選択部105は、楽曲データを再生部108及び楽曲解析部107に出力するか、デコードした楽曲データをデコーダ106から再生部108及び楽曲解析部107へ出力させる。そして、ステップS08に進む前にステップS07に進む。
つまり、ステップS07では、楽曲解析部107が、楽曲データを解析して、練習データを算出する。そして、楽曲解析部107は、算出した練習データを練習データDB104に記録する。そして、ステップS08に進む。
ステップS08では、選択部105が、選択した楽曲データに関連付けられた練習データを、練習データDB104から読み出して、再生部108に出力する。この際、選択部105は、この練習データを評価のために演奏解析部202にも出力する。そして、ステップS09に進む。
ステップS09では、再生部108が再生を開始する。そして、ステップS10として、再生部108が、タイマ109をスタートさせる。また、このステップS09では、再生部108は、再生スピードを変更して設定し、この設定した再生スピードで楽曲を再生する。そして、再生部108は、楽曲の再生に応じて順次、楽曲データをサウンド出力制御部110に、ビート情報をビート表示制御部111に、コード情報をコード表示制御部112に、タブ譜情報をタブ譜表示制御部113に、出力する。そして、ステップS11に進む。
ステップS11では、ビート表示制御部111,コード表示制御部112,タブ譜表示制御部113により、描画処理が行われる。そして、ステップS11の処理後は、ステップS12に進み、評価部による評価処理が行われる。このステップS11及びステップS12における処理については、後述する。そして、ステップS13で、楽曲の再生が終了したか否かが判断され、楽曲の再生が終了するまで、ステップS11及びステップS12が繰り返し処理される。尚、この楽曲の再生が終了したか否かは再生部108により判断されて、楽曲が終了したことを示す信号が、各構成に出力されることにより行われてもよい。
そして、ステップS13で楽曲の再生が終了したと判断した場合、ステップS14に進み、評価結果出力部207が、評価結果DB206から評価結果を取得して解析し、評価結果及び/又は解析結果をモニタ4に表示させる。
以上、演奏支援装置1の動作の概要について説明した。
次に、図6を参照して、上記のステップS11で行われる描画処理について説明する。
(2−1.演奏支援装置1による描画処理)
図6に示す描画処理においては、まずステップS111の処理が行われる。
このステップS111では、ビート表示制御部111,コード表示制御部112,及びタブ譜表示制御部113が、タイマ109から楽曲の再生時間(つまり、再生開始からの経過時間)を取得する。そして、次のステップS112に進む。
ステップS112では、ビート表示制御部111が、再生時間が次のビートのタイミングに到達するか否かを判断する。換言すれば、ビート表示制御部111は、次のビートのタイミングの直前に『ビート移動開始タイミング』を設定し、このビート移動開始タイミングに到達したときに、次のビートのタイミングに到達すると判断する。尚、このビート移動開始タイミングは、次のビートのタイミングの直前に設定されるが、この次のビートのタイミングとビート移動開始タイミングとの時間間隔は、リズム間隔(ビートとビートとの時間間隔)よりも短い値であれば任意に設定することができる。また、この時間間隔により、下記のビート記号等の移動における速度が決定されることになる。
このステップS112で、次のビートのタイミングに到達すると判断した場合には、ステップS113に進み、次のビートのタイミングに到達すると判断しない場合には、ステップS114に進む。
ステップS113では、ビート表示制御部111が、ビート記号の表示位置の移動を設定する。そして、コード表示制御部112が、このビート記号の移動に応じて、コード情報の表示位置の移動を設定する。この際、ビート表示制御部111は、次のビートのタイミングに到達した際に、次のビート記号が、基準位置31に到達しているように、ビート記号の移動を設定する。この際、次のビート記号の移動は、次のビートのタイミングに到達する時点において、基準位置31にちょうど到達するように設定されることが好ましい。そして、ステップS113の処理後は、ステップS114に進む。
ステップS114では、タブ譜表示制御部113は、コード情報が切替わるタイミング(つまり、タブ譜情報が切り替わるタイミング)に再生時間が到達するか否か、つまり、次のビートのタイミング(ビート移動開始タイミング)において、コード情報(つまり、タブ譜情報)が変更されるか否かを判断する。より具体的には、例えば、コード表示制御部112は、コード情報が変更されるか否かの情報をタブ譜表示制御部113に出力し、タブ譜表示制御部113が、このコード情報が変更されるか否かの情報に基づいて、コード情報が切り替わることを判断してもよい。また、例えば、タブ譜表示制御部113は、再生部108から出力されるタブ譜情報が変更することにより、コード情報が切り替わることを判断してもよい。
このステップS114で、コード情報が切り替わるタイミングに到達すると判断した場合には、ステップS115に進み、コード情報が切り替わるタイミングに到達しないと判断した場合には、ステップS117に進む。
ステップS115では、タブ譜表示制御部113が、次のタブ譜情報の表示を点滅させる。そして、点滅させた後、次のステップS116に進む。
ステップS116では、タブ譜表示制御部113が、タブ譜情報の移動を設定する。この際、タブ譜表示制御部113は、次のタブ譜のタイミング(次のビートのタイミング)に到達した際に、次のタブ譜情報が、基準位置31に到達しているように、タブ譜情報の移動を設定する。この際、次のタブ譜情報の移動は、次のタブ譜のタイミングに到達する時点において、基準位置31にちょうど到達するように設定されることが好ましい。そして、ステップS116の処理後は、ステップS117に進む。
ステップS117では、ビート表示制御部111,コード表示制御部112,及びタブ譜表示制御部113が、モニタ4の表示画面41に表示する画像を再描画する。つまり、上記の設定された移動に基づいて、ビート記号、コード情報及びタブ譜情報の表示位置が移動される。
この再描画処理における、ビート記号、コード情報及びタブ譜情報の表示位置が移動する様子を図7を参照して説明する。図7は、描画処理における表示画面の変化を一例を説明するための説明図である。尚、図7において、(A)〜(B)は、それぞれ各時点におけるモニタ4の表示画面41に表示された映像を示す。換言すれば、矢印33が、時間の経過を表している。
まず、ビート記号とコード情報との移動について説明すれば以下のようになる。
図7の(A)の時点においては、ビート記号B1が表したビートのタイミングを示している。そして、ビート記号B1の右方には、後続するビートのビート記号B2〜B4が表示されている。このビート記号B2が、次のビートを表している。
そして、楽曲の再生が次のビート(ビート記号B2)のタイミングに到達する直前(ビート移動開始タイミング)において、全てのビート記号B1〜B4が、左方向に向けて移動する。そして、この次のビートのタイミングに到達した時点における表示画面41は、図7の(B)のようになる。
つまり、図7の(B)に示すように、(A)では、次のビートを表していたビート記号B2が、基準位置31へと移動している。そして、ビート記号B2に後続するビート記号B3〜B5も移動している。
同様に、図7の(C)に示すように、(B)の次のビートのタイミングに到達した場合、(B)における次のビートを表していたビート記号B3が、基準位置31へと移動し、それに後続するビート記号B4〜B6も移動する。
また、この際、コード情報C1〜C4もそれぞれ対応したビート記号と共に移動することになる。
次に、タブ譜情報の移動について説明すれば、以下のようになる。
図7の(A)及び(B)では、基準位置31に表示されたビート記号B1,B2、つまり楽曲の再生が到達したタイミングにおけるビートのコード情報C1,C2は、コード「G」で同一であるため、タブ譜情報T1,T2は、移動せず静止さている。しかし、図7の(C)では、基準位置31に表示されたビート記号B3のコード情報C3は、コード「C」で、それ以前のコードとは異なる。よって、図7の(B)から(C)へと時間が経過する直前に、次のタブ譜情報T2の表示は、点滅する。そして、図7の(C)に示すように、(B)の次のタブ譜情報T2が、基準位置31へと移動する。
尚、例えば、(B)から(C)へと時間が経過して、各ビート記号B2〜B5、コード情報C2〜C5、及びタブ譜情報T1,T2が移動した後には、(C)に示すようにビート記号B4,コード情報C4,及びタブ譜情報T2にそれぞれ後続するビート記号B5,コード情報C5,及びタブ譜情報T3が表示される。この際、ビート記号B5,コード情報C5,及びタブ譜情報T3も、ビート記号B2〜B5、コード情報C2〜C5、及びタブ譜情報T1,T2の移動に追随して、表示画面41の右方から移動しながら表示されることが好ましい。
(2−2.描画処理による効果)
以上、本実施形態に係る演奏支援装置1による描画処理について説明した。
本実施形態に係る演奏支援装置1によれば、以下のような効果を奏することができる。
つまり、演奏支援装置1によれば、小節や拍などを表したビート記号は、一定のリズムで表示画面41中の一の方向へとスクロールして表示されるのに対して、ビートが刻まれてもコードが変化しない間は、タブ譜情報は、静止した状態で表示される。従って、この表示画面41を見ながら楽器を演奏する演奏者は、ビート記号により楽曲のリズムを認識することができ、リズム感を失うことなく演奏を行うことが可能である。更に、演奏者は、静止した状態で表示されたタブ譜情報を見て楽器を弾くことができるため、楽器の弾き方を確認しつつ、楽曲を弾くことができる。よって、この演奏支援装置1によれば、効果的に演奏者の楽器の演奏を支援することができる。
また、現在のコード(例えば、図7の(A)のタブ譜情報T1)だけでなく、次のコードに対するタブ譜情報(例えば、図7の(A)のタブ譜情報T2)も、表示画面41上に静止した状態で表示される。従って、演奏者は、この静止した状態で表示された次のタブ譜情報を見つつ、次のコードを弾く準備をすることができる。この準備としては、例えば、「次はこのコードで、このコードの弾き方は、このタブ譜のように…」などと認識することや、この認識にあわせて指や腕などの身体の位置を移動させたり、筋肉を緊張させたりなどを行うことができる。
更に、この際、現在のタブ譜情報と次のタブ譜情報とが静止した状態で表示されるので、演奏者は、移動するタブ譜情報を目で追う必要がないため、演奏者の負担を軽減することができる。尚、例えば、タブ譜が常時又は随所で移動することは、他のビート記号等が移動していることに対する演奏者の認識力を低下させ、かつ、演奏者によるタブ譜の視認力をも低下させるので、楽器の演奏に習熟しようとする演奏者に、表示画面の認識にも習熟することを強いることになる。しかし、本実施形態に係る演奏支援装置1によれば、上記のようにコードが変化しない間はタブ譜が静止した状態で表示されるので、このような認識力や視認力の低下を防ぐことができ、演奏者は、楽器の演奏の習熟に集中することができる。従って、より効果的な演奏支援を行うことができる。
そして、コードが切り替わる瞬間にのみ、タブ譜を移動させることにより、コードが変更されることを強調して、演奏者に認識させることができる。
また、この演奏支援装置1によれば、次のコードに移る直前に、次のコードのタブ譜情報の表示が点滅する。従って、演奏者は、次のコードを弾くタイミングが近づいていることを認識することができるので、更に容易に楽器を演奏することができる。
また、ビート記号が、拍子を表した場合(例えばビート記号B2等)と、小節の区切りを表した場合(例えばビート記号B1等)とで異なる形状を有するため、演奏者は、現在のビート又はそれに後続する各ビートが小節の区切りなのか、拍子の区切りなのかを認識することができる。このように小節の区切りを認識することは、楽器や楽曲に習熟する際の効率性を向上させることができる。
また、この演奏支援装置1によれば、楽曲データ取得部101が新たな楽曲を取得することができ、楽曲解析部107が、この新たな楽曲を解析して練習データを作成することができる。よって、演奏者は、予め用意された楽曲だけでなく、好みに応じた新たな楽曲を演奏することができる。
また、この演奏支援装置1によれば、再生部108による楽曲の再生スピードを変更することができるため、例えば、通常の演奏スピードでは早すぎて演奏者が付いていけない場合に、再生スピードを遅くすることができる。また、その逆に再生スピードを速めることもできる。つまり、演奏者の技量や好みにあわせた演奏支援をおこなうことができる。
このような効果を奏することにより、本実施形態に係る演奏支援装置1は、演奏者にリズム感を持って演奏させることができ、かつ、演奏者の楽器の演奏への習熟を更に効果的に支援することが可能である。また、上記のように各ビート記号及びコード情報が順次スクロールし、コード情報が切り替わる際にタブ譜情報がスクロールすることにより、次に楽器を弾く時や方法などの所定の情報を判り易く、かつ、ゲーム感覚で演奏者に提供することができるので、演奏者の演奏に対するモチベーションを高めることも可能である。
以上、上記のステップS11で行われる描画処理について説明した。
次に、図8を参照して、上記のステップS12で行われる評価処理について説明する。
(2−3.演奏支援装置1による評価処理)
図8に示す描画処理においては、まずステップS121の処理が行われる。
ステップS121(演奏音取得ステップの一例)では、演奏音取得部201が、マイク2を介して演奏音データを取得する。また、演奏音取得部201は、取得した演奏音をアナログの音声信号である演奏音データに変換し、演奏解析部202に出力する。そして、ステップS121の処理後は、ステップS122に進む。
ステップS122(演奏解析ステップの一例)では、演奏解析部202が、演奏音取得部201からの演奏音データを解析して、コード情報を算出する。この際、上述のように、演奏解析部202は、選択部105から楽曲コード情報を取得して、この楽曲コード情報が表したコードが変化しない区間において、音声信号を解析する。更に、上述のように、演奏解析部202は、楽曲解析部107による解析方法により、演奏音データを解析する。また、このコード情報には複数の候補コードと各候補コードの信頼度とが含まれる。そして、演奏解析部202は、解析結果である演奏音コード情報を評価部204に出力し、次のステップS123に進む。
ステップS123では、コード情報取得部203が、再生部108が再生した楽曲コード情報を取得して、この楽曲コード情報を評価部204に出力する。そして、ステップS124に進む。
ステップS124(評価ステップの一例)では、評価部204が、楽曲コード情報と演奏音コード情報とに基づいて、演奏音の評価を行い、この評価結果を算出する。この評価結果の算出例について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る演奏支援装置による評価処理を説明するための説明図である。
図9に示すように、評価部204は、例えば、区間1〜区間4に対応する楽曲コード情報と演奏音コード情報とを取得する。この際、評価部204は、区間1〜4のようにコードが変化しない区間において評価を行う。また、上述のように、楽曲コード情報及び円騒音コード情報のそれぞれは、複数の候補コードと各候補コードの信頼度とが含まれる。
この評価処理において評価部204は、これらのコード情報をベクトルと見なし、これらのベクトル間の距離(両ベクトルの差ベクトルの大きさ)、つまり近似度合を計算する。そして、評価部204は、予め定めた所定の範囲と、この距離とを比較して、この距離が属する所定の範囲に対応付けられた評価結果を出力する。
図9の区間1を例に、上記の評価結果算出処理についてより具体的に説明すれば以下のようになる。つまり、評価部204は、各コード情報を以下の2つのベクトルと見なす。
1)楽曲ベクトルCT1={0.90,0.30,0.10,0.10,…}
2)演奏音ベクトルCR1={0.75,0.40,0.15,0.15,…}
尚、上記各ベクトルの要素において、第1の要素は、コード「C」に対する信頼度であり、第2の要素は、コード「Cm」に対する信頼度であり、第3以降の要素も同様である。また、このベクトル間の距離Dは、例えば、下記の数式1により計算される
Figure 2009047860
そして、評価部204は、この距離D、つまり近似度合を基に評価結果を算出する。例えば、上記の数式1では距離Dは「0.191」と算出されたが、この場合、0.191が、評価結果の1つである「Good!」の範囲(例えば、0.000以上0.200未満等)内であれば、この「Good!」を評価結果として出力する。また、評価結果をパーセントで表したい場合、例えば、この距離Dを所定の値から減算し、その結果をこの所定の値で割算し、かつ、100倍する等の所定の計算を行うことにより、評価結果を算出することができる。
以上、ステップS124における評価結果算出処理について説明した。このステップS124の処理後は、ステップS125に進む。
ステップS125では、評価部204が、上記の算出した評価結果を評価結果DB206に記憶させる。そして、次のステップS126に進む。
ステップS126では、評価結果表示制御部205が、評価部204が算出した評価結果をモニタ4に表示させる。この際、評価結果表示制御部205は、楽曲の再生中に順次評価結果を表示する。この評価結果の表示例を図5に示す。
図5の(A)に示すように、評価結果表示制御部205は、例えば表示画面41の左上方に評価結果51である「Good!」を表示させる。また、例えば(B)に示すように評価結果52である「Bad!」や、(C)に示すように評価結果53である「Ok」などが、評価部204による評価結果に基づいて、楽曲の再生中に順次表示される。
(2−4.評価処理による効果)
以上、本実施形態に係る演奏支援装置1による描画処理について説明した。
本実施形態に係る演奏支援装置1によれば、以下のような効果を奏することができる。
つまり、演奏支援装置1によれば、演奏者が楽器を演奏することにより発せられる演奏音を演奏解析部202によりリアルタイムに解析して、この解析結果である演奏音コード情報を評価部204により楽曲コード情報と比較することによりリアルタイムに評価することができる。従って、演奏者は、この評価結果を見ながら楽器の弾き方やタイミングが正しいか否かを把握しながら、楽曲を演奏することができる。よって、演奏者は、順次弾き方や弾くタイミングを修正することができる。よって、この演奏支援装置1によれば、演奏者による楽器及び楽曲の習熟を、より効果的に支援することができる。
また、楽曲解析部107による解析は、実際の楽曲中の音を解析し、かつ、楽曲の全データを使用することによりコードの変化点や特徴量を抽出することができる。一方、演奏者が楽器又は楽曲に習熟していない場合、演奏者が奏でる演奏音は、実際の楽曲中の音とはことなる場合が多いので、演奏解析部202の解析精度には限界がある。従って、演奏解析部202は、楽曲解析部107による解析に比べて、その解析精度が低下する恐れがある。この演奏音の解析精度の低下は、評価部204による評価の精度をも低下させる恐れがある。しかし、本実施形態に係る演奏支援装置1によれば、以下のように、この解析精度を向上させることができ、かつ、評価精度をも向上させることができる。
つまり、演奏支援装置1によれば、演奏解析部202は、楽曲のコード情報を使用し、楽曲のコード情報が変化しない区間において、演奏音データの解析を行う。従って、演奏音においてもコード情報が変化しないであろう区間を予想することができ、この区間において解析をおこなうことにより、演奏音コード情報の解析精度を向上させることが可能である。
また、演奏支援装置1によれば、単に演奏音コード情報が表すコードの一致不一致を評価するだけでなく、演奏音コード情報に含まれる複数の候補コードと各候補コードの信頼度とに基づいて、評価をおこなうことができる。よって、評価部204による評価の精度を向上させることができる。
この際、楽曲コード情報と演奏音コード情報とが同じ解析方法により算出されるので、解析精度による限界を補うことができ、評価部204による評価の精度を更に向上させることができる。つまり、楽曲解析部107及び演奏解析部202による解析及びコード情報の算出の精度には限界があり、所定の確率やケースによりエラー又は誤差等が発生する。しかし、楽曲解析部107及び演奏解析部202において同じ解析方法を使用することにより、楽曲コード情報及び演奏音コード情報は、同様の確率やケースにおいて同様のエラー又は誤差を含みうる。従って、楽曲コード情報と演奏音コード情報とを比較して評価することにより、解析精度の限界を補うことができる。
そして更に、評価部204において、楽曲コード情報及び演奏音コード情報をベクトルと見なし、このベクトル間の距離を計算することにより、例えば単に信頼度の高い候補コード同士を比較する場合などに比べて、より柔軟な評価を行うことができる。よって、評価部204による評価の精度を更に一層向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る演奏支援装置1によれば、評価結果を評価結果DB206に蓄積し、評価結果出力部207により、この評価結果を解析して楽器の演奏の習熟に有益な様々な情報を提供することができる。この際、評価結果出力部207は、各区間やその区間に含まれる1又は2以上のビート毎の評価結果を使用して、上記の有益な情報を出力することができるので、より正確かつ有益な情報を演奏者に提供することができる。
以上、本発明の第1実施形態に係る演奏支援装置1について説明した。
次に、本発明の第2実施形態に係る演奏支援装置5について説明する。
<第2実施形態>
まず、図10を参照して、本発明の第2実施形態に係る演奏支援装置5の構成ついて説明する。尚、本実施形態に係る演奏支援装置5による基本的な構成及び動作は、上述の第1実施形態に係る演奏支援装置1と同様であるため、詳しい説明は省略し、以下では、第1実施形態との異なる点を中心に説明する。
(1.演奏支援装置5の構成)
図10は、本発明の第2実施形態に係る演奏支援装置の構成を説明するための説明図である。図10に示すように、本実施形態に係る演奏支援装置5は、再生部108に代わる構成である再生部501と、新たに加わる構成である変換部502と、を有する点で上記の第1実施形態に係る演奏支援装置5とは異なる。そこで、この再生部501及び変換部502を中心に説明する。
再生部501は、選択部105から受取った楽曲データを再生する。そして、再生を開始すると同時にタイマ109を作動させる。このタイマ109は、楽曲の進行度合を示す経過時間を測定し、サウンド出力制御部110・ビート表示制御部111・コード表示制御部112・タブ譜表示制御部113に経過時間を出力する。
更に、再生部108は、再生した楽曲データによる音声信号をサウンド出力制御部110に出力する。また、再生部108は、この楽曲の進行に合わせて、ビート情報をビート表示制御部111に、コード情報及びタブ譜情報を変換部502タブ譜表示制御部113に出力する。
また、この再生部501は、楽曲の再生スピードを変更して再生することも可能である。
その場合、再生部501は、タイマ109のスピードをも変更する。更に、この再生部501は、楽曲の所定の区間を繰り返し再生する、いわゆる「A−Bリピート」をすることも可能である。そして、この再生部501は、演奏者の操作により、演奏者が望む楽曲中の部分をシークして生成することも可能である。尚、この再生部501は、サウンド出力制御部110に音声信号を出力しなくてもよい。この場合、演奏者はモニタ4の表示のみを参照して、ギターを演奏することになる。
この際、この再生部501は、再生部108とは異なり、楽曲データの調性を変更して楽曲データを再生することができる。つまり、再生部501は、楽曲データに予め定めら得た調性を演奏者の入力により変更して、この調性を変更した楽曲データをサウンド出力制御部110に出力することが可能である。この際、再生部501は、変換部502に、調性をどの程度変更したかを表す調性変更情報を出力する。
変換部502は、再生部501からの調性変更情報に基づいて、同じく再生部501からのコード情報及びタブ譜情報を、変更された調性におけるコード情報及びタブ譜情報に変換する。この際、変換部502は、調性とコード情報及びタブ譜情報との対応関係を表したデータ(例えばルックアップテーブル)を記憶しており、このデータを上記の変換に使用してもよい。
尚、本実施形態において、コード情報取得部203は、変換部502により変換されたコード情報及びタブ譜情報を取得する。
以上、本実施形態に係る演奏支援装置5の構成について説明した。
次に、本実施形態に係る演奏支援装置5の動作について説明する。
(2.演奏支援装置5による描画処理)
本実施形態に係る演奏支援装置5は、上記の第1実施形態に係る演奏支援装置1の動作と同様の動作に加えて、描画処理において更に追加の動作を行う。この演奏支援装置5による動作を図11に示す。
図11に示すように、本実施形態に係る演奏支援装置5は、上記の第1実施形態に係る演奏支援装置1の動作中、ステップS111の処理(再生時間取得処理)の前に、ステップS301〜ステップS303を処理する。このステップS301〜ステップS303の処理について説明すれば、以下のようになる。
つまり、ステップS301では、再生部108が、楽曲データの調性を変更する。つまり、演奏者が楽曲データの調性を変更するための所定の情報を入力した場合、再生部108は、この情報に基づいて、楽曲データの調性を変更し、この変更した楽曲データをサウンド出力制御部110に出力する。更に、再生部108は、この調性の変更に伴い、調性変更情報を変換部502に出力する。そして、ステップS302に進む。
ステップS302では、変換部502が、調性変換信号を受信したか否かに基づいて、再生部501で調性の変換が行われたか否かを判断する。より具体的には、調性変換信号を受信していない場合、変換部502は、調性が変換されていないと判断し、再生部501からのコード情報及びタブ譜情報を、コード表示制御部112及びタブ譜表示制御部113にそれぞれ出力する。そして、ステップS111に進む。
一方、調性変更信号を受信した場合、変換部502は、調性が変換されたと判断し、ステップS301に進む。
ステップS301では、変換部502が、この調性変更信号に基づいてコード情報及びタブ譜情報を変換する。そして、変換部502は、変換したコード情報及びタブ譜情報を、コード表示制御部112及びタブ譜表示制御部113にそれぞれ出力する。そして、ステップS111に進む。
尚、ステップS111以降の描画処理と、他の処理とは上記の第1実施形態に係る演奏支援装置1と同様であるため、説明を省略する。
(3.第2実施形態による効果)
以上、本実施形態に係る演奏支援装置5の構成及び動作について説明した。
この第2実施形態に係る演奏支援装置5によれば、演奏者の要求に応じて調性を変更して再生することができ、かつ、この調性を変更したコード情報及びタブ譜情報を演奏者に提供することができる。よって、より柔軟な演奏の支援を行うことができる。尚、ギター等の楽器を演奏する場合、例えば、同時に歌詞を歌ったりすることが考えられ、この際に、調性を変更することは非常に重要であるため、このように調性を変更した楽曲を練習したいという演奏者の要求に応じることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、コード情報及びタブ譜情報は、上記の各ビートにおけるコード又はタブ譜を、そのビートに関連付けて記憶するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。コード情報及び/又はタブ譜情報は、例えば、楽曲の進行においてコード又はタブ譜が変化する時間を表していてもよい。つまり、例えば、コード情報は、コード「C」から「Em」へと変化する時点が楽曲の再生開始から何ミリ秒後であるかを表してもよく、タブ譜情報は、「C]のタブ譜から「Em」のタブ譜へと変化する時点がたっきょくの再生開始から何ミリ秒後であるかを表してもよい。
また、上記実施形態では、サウンド出力制御部110が、再生部108で再生された楽曲の音声信号を、スピーカ3を介して出力するとした。しかし更に、このサウンド出力制御部110は、例えば自動演奏モードなどの複数のモードを持ち、この自動演奏モードでは、再生部108からコード情報をも取得して、このコード情報を基に演奏者が演奏する楽器の音を合成して、スピーカ3を介して出力することも可能である。よって、演奏支援装置1,5は、楽器による演奏音を自動再生することも可能である。
また、上記実施形態では、評価部204は、楽曲コード情報及び演奏音コード情報を、各候補コードに対する信頼度を各要素の大きさとするベクトルと見なし、このベクトルの距離を上記数式1により算出して、この算出結果により演奏音の評価を行うとした。しかし、本発明は、かかる例に限定されず、評価部204は、例えば、数式1のように両ベクトル間のユークリッド距離ではなく、他の手法による距離を算出してもよい。また、評価部204は、例えば、各コード情報における信頼度の高い1又は2以上の候補コードだけを抽出し、これらの候補コードのみにより上記の距離を計算してもよい。
更にまた、評価部204は、楽曲コード情報における信頼度の高い1又は2以上の候補コードを抽出し、この候補コードが演奏音コード情報における信頼度の高い1又は2以上の候補コードに含まれるか否かに基づいて、演奏音の評価を行ってもよい。
このように、評価部204による演奏音の評価方法としては、様々な方法が考え得る。例えば、この評価方法としては、楽曲コード情報が表すコードの波形と、演奏音コード情報が表すコードの波形と一致度合を近似度合として算出し、この近似度合に応じて、演奏音を評価してもよい。また、本発明は、上記のようなあらゆる方法を使用したり、これらの方法を組み合わせることが可能である。
また、上記実施形態では、ビート記号、コード情報及びタブ譜情報は、移動方向32として左右方向にスクロールする場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。
つまり、例えば、図12に示すように、画面の前後方向の移動方向35にビート記号、コード情報及びタブ譜情報を移動させることも可能である。また、例えば、図13に示すように、上下方向の移動方向34にビート記号、コード情報及びタブ譜情報を移動させることも可能である。図12に示す場合、前後方向とは、画面上に表示されるビート記号、コード情報及びタブ譜情報の大きさを、移動すると共に変更したり、重なり度合を調整することにより、ビート記号、コード情報及びタブ譜情報があたかも表示画面41中の前後方向に移動したように演奏者に認識させうる表示の仕方をいう。
また、上記実施形態では、楽器がギターである場合について、説明したが、本発明はかかる例に限定されない。つまり、上述の通り、楽器としてはあらゆる楽器を使用することが可能であり、この場合、奏法情報は、タブ譜情報に限られず、楽器に応じた様々な情報であってもよい。例えば、楽器がピアノである場合には、図13に示すように、この奏法情報は、ピアノの鍵盤と、コードに対して打鍵する個所とを示した所定の映像を奏法情報T1,T2として表示することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した一連の処理は、専用のハードウエアにより実行させてもよいが、ソフトウエアにより実行させてもよい。一連の処理をソフトウエアにより行う場合、図14に示すような汎用又は専用のコンピュータにプログラムを実行させることにより、上記の一連の処理を実現することができる。
図14は、プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータの構成例を説明するための説明図である。一連の処理を行うプログラムのコンピュータによる実行について説明すれば、以下のようになる。
図14に示すように、コンピュータは、例えば、バス601と、CPU(Central Processing Unit)603と、記録装置と、入出力インターフェイス606と、通信装置607と、入力装置と、ドライブ611と、出力装置となどを有する。これらの各構成は、バス601や入出力インターフェイス606等を介して相互に情報を伝達可能に接続されている。
プログラムは、例えば、記録装置の一例である、HDD(Hard Disk Drive)603・ROM(Read Only Memory)604・RAM(Random Access Memory)605等に記録しておくことがきる。
また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、各種のCD(Compact Disc)・MO(Magneto Optical)ディスク・DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体612に、一時的又は永続的に記録しておくこともできる。このようなリムーバブル記録媒体612は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することもできる。この場合、これらのリムーバブル記録媒体612に記録されたプログラムは、ドライブ611により読み出されて、入出力インターフェイス606・バス601等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
更に、プログラムは、例えば、ダウンロードサイト・他のコンピュータ・他の記録装置等(図示せず)に記録しておくこともできる。この場合、プログラムは、LAN(Local Area Network)・インターネット等のネットワーク608を介して転送され、通信装置607がこのプログラムを受信する。そして、通信装置607が受信したプログラムは、入出力インターフェイス606・バス601等を介して上記の記録装置に記録されてもよい。
そして、CPU602が、上記の記録装置に記録されたプログラムに従い各種の処理を実行することにより、上記の一連の処理が、実現される。この際、CPU602は、例えば、上記の記録装置から直接プログラムを、直接読み出して実行してもよく、RAM605に一旦ロードした上で実行してもよい。更にCPU602は、例えば、プログラムを通信装置607やドライブ611を介して受信する場合、受信したプログラムを記録装置に記録せずに直接実行してもよい。
更に、CPU602は、必要に応じて、例えばマウス609・キーボード610・マイク615等の入力装置から入力する信号や情報に基づいて各種の処理を行ってもよい。
そして、CPU602は、上記の一連の処理を実行した結果を、例えばモニタ613・スピーカ614等の出力装置から出力してもよく、更にCPU602は、必要に応じてこの処理結果を通信装置607から送信してもよく、上記の記録装置やリムーバブル記録媒体612に記録させてもよい。
本発明の第1実施形態に係る演奏支援装置の構成を説明するための説明図である。 モニタに表示される表示画面の一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置の動作を説明するための説明図である。 演奏解析部が解析を行うタイミングを説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置の動作を説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置による描画処理を説明するための説明図である。 描画処理における表示画面の変化を一例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置による評価処理を説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置による評価処理を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る演奏支援装置の構成を説明するための説明図である。 同実施形態に係る演奏支援装置の動作を説明するための説明図である。 描画処理において、表示位置が上下方向に移動する場合を説明するための説明図である。 描画処理において、表示位置が前後方向に移動する場合を説明するための説明図である。 プログラムを実行することにより一連の処理を実現するコンピュータの構成例を説明するための説明図である。
符号の説明
1,5 演奏支援装置
2 マイク
3 スピーカ
4 モニタ
11 練習データ生成部
31 基準位置
32,34,35 移動方向
41 表示画面
51,52,53 評価結果
101 楽曲データ取得部
102 楽曲データDB
103 練習データ取得部
104 練習データDB
105 選択部
106 デコーダ
107 楽曲解析部
108,501 再生部
109 タイマ
110 サウンド出力制御部
111 ビート表示制御部
112 コード表示制御部
113 タブ譜表示制御部
201 演奏音取得部
202 演奏解析部
203 コード情報取得部
204 評価部
205 評価結果表示制御部
206 評価結果DB
207 評価結果出力部
502 変換部
601 バス
602 CPU
603 HDD
604 ROM
605 RAM
606 入出力インターフェイス
607 通信装置
608 ネットワーク
609 マウス
610 キーボード
611 ドライブ
612 リムーバブル記録媒体
613 モニタ
614 スピーカ
615 マイク
B1〜B6 ビート情報
C1〜C6 コード情報
T1〜T3 タブ譜情報

Claims (15)

  1. 楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行が前記タイミングに到達したこと通知して、前記楽器の演奏を支援する演奏支援装置であって、
    前記タイミングにおける前記楽器の弾き方を示す奏法情報を前記楽曲の進行に関連付けて記録される記憶部と、
    前記楽曲の進行が前記タイミングに到達した際に前記タイミング記号が前記基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の前記表示部における表示位置を移動させるタイミング記号表示制御部と、
    一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり前記一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で前記表示部に表示すると共に、前記楽曲の進行が前記一の奏法情報から前記次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には前記次の奏法情報が前記基準位置に到達しているように前記次の奏法情報の表示位置を移動させる奏法情報表示制御部と、
    を有することを特徴とする、演奏支援装置。
  2. 前記楽曲を解析し、当該楽曲における前記タイミングと当該タイミングにおける奏法情報とを算出して、算出した前記タイミング及び前記奏法情報を前記楽曲に関連付けて前記記憶部に記録する楽曲解析部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  3. 前記記憶部には、前記楽曲における前記タイミングで出すべき音のコード情報が記録されており、
    前記タイミングにおけるコード情報を前記表示部に表示すると共に、当該タイミングを表した前記タイミング記号の移動と共に前記コード情報を移動させるコード情報表示制御部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  4. 前記楽曲の調性を変更し、変更した前記調性で前記楽曲を再生する再生部と、
    前記記憶部に記録された奏法情報を、前記再生部により変更された前記調性に応じて変換する変換部と、
    を更に有し、
    前記奏法情報表示部は、前記変換部により変換された奏法情報を前記表示部に表示することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  5. 前記奏法情報表示制御部は、前記楽曲の進行が前記一の奏法情報から前記次の奏法情報へと切り替わる前記タイミングに到達する前に、前記次の奏法情報の表示を点滅させることを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  6. 前記楽曲における小節の変わり目の前記タイミングを表したタイミング記号は、他の前記タイミング記号と異なる形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  7. 前記楽曲の進行スピードを調整し、調節した前記進行スピードで前記楽曲を再生する再生部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  8. 前記楽曲おける所定の区間を繰り返し再生する再生部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  9. 前記楽曲において再生開始位置を探索し、当該再生開始位置から前記楽曲を再生する再生部を更に有することを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  10. 前記奏法情報表示制御部は、前記タイミング記号表示制御部が前記タイミング記号の表示位置を移動させる方向に、前記次の奏法情報の表示位置を移動させることを特徴とする、請求項1に記載の演奏支援装置。
  11. 前記タイミング記号表示制御部が前記タイミング記号の表示位置を移動させる方向は、前記表示部における左右方向であることを特徴とする、請求項10に記載の演奏支援装置。
  12. 前記タイミング記号表示制御部が前記タイミング記号の表示位置を移動させる方向は、前記表示部における上下方向であることを特徴とする、請求項10に記載の演奏支援装置。
  13. 前記タイミング記号表示制御部が前記タイミング記号の表示位置を移動させる方向は、前記表示部における前後方向であることを特徴とする、請求項10に記載の演奏支援装置。
  14. 楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行が前記タイミングに到達したこと通知して、前記楽器の演奏を支援する演奏支援方法であって、
    記憶部に、前記タイミングにおける前記楽器の弾き方を示す奏法情報を前記楽曲の進行に関連付けて記録しておき、
    前記楽曲の進行が前記タイミングに到達した際に前記タイミング記号が前記基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の前記表示部における表示位置を移動させ、
    一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり前記一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で前記表示部に表示すると共に、前記楽曲の進行が前記一の奏法情報から前記次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には前記次の奏法情報が前記基準位置に到達しているように前記次の奏法情報の表示位置を移動させることを特徴とする、演奏支援装置。
  15. 表示部を有するコンピュータに、楽器の演奏動作を行うタイミングを表したタイミング記号を、表示部の所定の基準位置に表示することで、楽曲の進行が前記タイミングに到達したこと通知して、前記楽器の演奏を支援する演奏支援機能を実現させるためのプログラムであって、
    前記タイミングにおける前記楽器の弾き方を示す奏法情報を前記楽曲の進行に関連付けて記録される記憶機能と、
    前記楽曲の進行が前記タイミングに到達した際に前記タイミング記号が前記基準位置に到達しているように、当該タイミング記号の前記表示部における表示位置を移動させるタイミング記号表示制御機能と、
    一のタイミングに対応する一の奏法情報と、当該一の奏法情報とは異なり前記一のタイミングに後続するタイミングに対応する次の奏法情報と、を静止した状態で前記表示部に表示すると共に、前記楽曲の進行が前記一の奏法情報から前記次の奏法情報へと切り替わるタイミングに到達した際には前記次の奏法情報が前記基準位置に到達しているように前記次の奏法情報の表示位置を移動させる奏法情報表示制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2007213052A 2007-08-17 2007-08-17 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム Pending JP2009047860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213052A JP2009047860A (ja) 2007-08-17 2007-08-17 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007213052A JP2009047860A (ja) 2007-08-17 2007-08-17 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009047860A true JP2009047860A (ja) 2009-03-05

Family

ID=40500152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007213052A Pending JP2009047860A (ja) 2007-08-17 2007-08-17 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009047860A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004794A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 ブラザー工業株式会社 演奏情報表示装置、プログラム。
JP2015031747A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 ブラザー工業株式会社 演奏情報表示装置、プログラム
JP2021015242A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社Glnet 演奏支援装置、演奏支援方法、コンピュータプログラム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04311998A (ja) * 1991-04-10 1992-11-04 Akihiro Fujimura カラオケのピッチ制御システム
JPH06102862A (ja) * 1992-09-24 1994-04-15 Yamaha Corp 電子楽器のコード表示装置
JPH07287570A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Yamaha Corp 電子楽器
JPH07295466A (ja) * 1994-03-02 1995-11-10 N I S:Kk 英会話学習方法及び学習装置
JP2001265327A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Yamaha Corp 楽譜データ表示装置、方法及び記録媒体
JP2002149157A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Yamaha Corp 演奏データ処理装置及び方法並びに記憶媒体
JP2002287743A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Yamaha Corp 演奏支援装置、演奏支援方法並びに記憶媒体
JP2003524216A (ja) * 2000-02-22 2003-08-12 ハーモニックス ミュージック システムズ, インコーポレイテッド 音楽データを3次元環境で表示する方法および装置
JP2005274708A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Sony Corp 信号処理装置および信号処理方法、プログラム、並びに記録媒体
JP2007089896A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Yamaha Corp 音楽再生装置および音楽再生プログラム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04311998A (ja) * 1991-04-10 1992-11-04 Akihiro Fujimura カラオケのピッチ制御システム
JPH06102862A (ja) * 1992-09-24 1994-04-15 Yamaha Corp 電子楽器のコード表示装置
JPH07295466A (ja) * 1994-03-02 1995-11-10 N I S:Kk 英会話学習方法及び学習装置
JPH07287570A (ja) * 1994-04-15 1995-10-31 Yamaha Corp 電子楽器
JP2003524216A (ja) * 2000-02-22 2003-08-12 ハーモニックス ミュージック システムズ, インコーポレイテッド 音楽データを3次元環境で表示する方法および装置
JP2001265327A (ja) * 2000-03-22 2001-09-28 Yamaha Corp 楽譜データ表示装置、方法及び記録媒体
JP2002149157A (ja) * 2000-11-13 2002-05-24 Yamaha Corp 演奏データ処理装置及び方法並びに記憶媒体
JP2002287743A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Yamaha Corp 演奏支援装置、演奏支援方法並びに記憶媒体
JP2005274708A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Sony Corp 信号処理装置および信号処理方法、プログラム、並びに記録媒体
JP2007089896A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Yamaha Corp 音楽再生装置および音楽再生プログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004794A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 ブラザー工業株式会社 演奏情報表示装置、プログラム。
JP2015031747A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 ブラザー工業株式会社 演奏情報表示装置、プログラム
JP2021015242A (ja) * 2019-07-16 2021-02-12 株式会社Glnet 演奏支援装置、演奏支援方法、コンピュータプログラム
JP7254290B2 (ja) 2019-07-16 2023-04-10 株式会社Glnet 演奏支援装置、演奏支援方法、コンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009047861A (ja) 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム
CN101123086B (zh) 节奏检测装置
JP4124247B2 (ja) 楽曲練習支援装置、制御方法及びプログラム
US6856923B2 (en) Method for analyzing music using sounds instruments
US7189912B2 (en) Method and apparatus for tracking musical score
JP2012532340A (ja) 音楽教育システム
US8859872B2 (en) Method for giving feedback on a musical performance
WO2009101703A1 (ja) 楽曲データ分析装置及び楽器種類検出装置、楽曲データ分析方法及び楽器種類検出装置並びに楽曲データ分析用プログラム及び楽器種類検出用プログラム
JP4479701B2 (ja) 楽曲練習支援装置、動的時間整合モジュールおよびプログラム
JP3961544B2 (ja) ゲームの制御方法およびゲーム装置
JP3996565B2 (ja) カラオケ装置
JP4204941B2 (ja) カラオケ装置
KR20120034486A (ko) 음악교습에 사용되는 건반장치
JP2009047860A (ja) 演奏支援装置、演奏支援方法及びプログラム
JP4913638B2 (ja) 評価装置及びカラオケ装置
JP2007233077A (ja) 評価装置、制御方法及びプログラム
JP2009169103A (ja) 練習支援装置
JP2013024967A (ja) 表示装置、表示装置の制御方法およびプログラム
KR20140142794A (ko) 음악교습에 사용되는 건반장치
JP3753798B2 (ja) 演奏再現装置
JP2008040260A (ja) 楽曲練習支援装置、動的時間整合モジュールおよびプログラム
JP5245973B2 (ja) 採点装置,プログラム
JP4891135B2 (ja) 評価装置
JP4501874B2 (ja) 楽曲練習装置
JP2005107332A (ja) カラオケ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121002