JPH04311880A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＰＣＭ変調された音
声信号（以下、ＰＣＭ音声信号という）をＦＭ変調した
映像信号（以下、ＦＭ映像信号という）のブランキング
期間に挿入して記録および再生する磁気記録再生装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図８は、ＰＣＭ音声信号をＦＭ映像信号
のブランキング期間に挿入して記録および再生する従来
の磁気記録再生装置の一種であるＶＴＲ（ビデオテープ
レコーダ）の構成を示すブロック図である。図において
、（１）は映像信号の高域成分を強調するプリ・エンフ
ァシス回路、（２）は映像信号をＦＭ変調するＦＭ変調
器、（３）は音声信号をＰＣＭ変調して出力するＰＣＭ
エンコーダ、（４），（５）はそれぞれ、ＦＭ変調器（
２）およびＰＣＭエンコーダ（３）の出力を断続するス
イッチ、（６）は前記スイッチ（４），（５）の出力を
加算する加算器、（７）は加算器（６）の出力を増幅す
る記録増幅器、（８）は記録用ビデオヘッド、（９）は
テープ、（１０）は再生用ビデオヘッドであり、（８）
，（１０）は回転ヘッドを構成する。また、（１１）は
再生用ビデオヘッド（１０）の出力を増幅する再生増幅
器、（１２）は再生されたＦＭ映像信号の周波数特性を
補償する再生イコライザ、（１３）はＦＭ復調器、（１
４）は前記プリ・エンファシス回路（１）とは逆に高域
特性を低減する特性を有するディ・エンファシス回路、
（１５）はＰＣＭデコーダである。

【０００３】次に動作について説明する。図８において
、入力された映像信号は、プリ・エンファシス回路（１
）で高域成分を強調された後、ＦＭ変調器（２）でＦＭ
変調されＦＭ映像信号となる。一方、音声信号は、ＰＣ
Ｍエンコーダ（３）でＰＣＭ変調され、ＰＣＭ音声信号
として出力される。このＰＣＭ変調されたＰＣＭ音声信
号に対し、例えば図４に示すように、ＦＭ変調された映
像信号の垂直ブランキング期間の一部に記録領域が与え
られ、この領域にＰＣＭ音声信号が記録されるようにＦ
Ｍ映像信号とＰＣＭ音声信号とがスイッチ（４），（５
）で切り換えられる。このようにして得られた信号は、
加算器（６）で加算され記録増幅器（７）に送られる。 記録増幅器（７）で増幅されたＦＭ映像信号とＰＣＭ音
声信号の合成信号は、記録用ビデオヘッド（８）により
テープ（９）上に記録される。

【０００４】一方、再生時には、テープ（９）上に記録
されたＦＭ映像信号とＰＣＭ音声信号とが再生用ビデオ
ヘッド（１０）により再生信号として読み出され、再生
増幅器（１１）により増幅される。この増幅された再生
信号は二分され、再生イコライザ（１２）とＰＣＭデコ
ーダ（１５）に入力される。再生イコライザ（１２）で
は、再生されたＦＭ映像信号の周波数特性を補償し、そ
の出力をＦＭ復調器（１３）に入力し、ＦＭ復調する。 次いで、記録時に強調された高域成分をディ・エンファ
シス回路（１４）により減衰させ、もとの映像信号が得
られる。一方、ＰＣＭデコーダ（１５）では、再生され
たＰＣＭ音声信号がアナログ音声信号に復号化され、再
生音声信号として出力される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の課題従来の磁気
記録再生装置は，以上のように構成されているので、記
録時、ＦＭ変調された映像信号のブランキング期間の一
部にＰＣＭ音声信号を記録するための時間領域を設け、
ＦＭ映像信号とＰＣＭ音声信号とをスイッチ（４），（
５）で切り換えたものを加算、合成してテープ（９）上
に記録させる。したがって、再生時には、ＦＭ映像信号
とＰＣＭ音声信号とが混合された状態でそのままＦＭ復
調されるので、映像信号の出力波形は、図９に示すよう
に、ＰＣＭ音声信号領域においてノイズのような信号波
形となる。

【０００６】一方、磁気記録再生装置であるビデオテー
プレコーダのなかには、Ａ／Ｄ変換器入力映像信号に含
まれる同期信号を分離してクランクパルスとし、同期信
号の先端をクランプするクランプ回路を有するものがあ
り、この場合、ＰＣＭ音声信号領域において図９のよう
なノイズがあると、再生映像信号で正常な同期分離が行
えず、ＰＣＭ音声信号領域におけるノイズ部の下端でク
ランプ動作を行ってしまう。その結果、Ａ／Ｄ変換器入
力のクランプ回路が正常に動作せず、再生映像信号が破
綻してしまうなどの問題点があった。従って、上記問題
点を解消しなければならないという課題がある。

【０００７】発明の目的 この発明は、上記課題を解決するためになされたもので
、再生された映像信号の同期分離を正確に行い、安定し
た再生映像信号を得ることができる磁気記録再生装置を
提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る装置は、映像信号をＦＭ変調し回転ヘッドでテープ上
に記録および再生する磁気記録再生装置であって、記録
時、ＰＣＭ変調されたＰＣＭ音声信号がＦＭ変調された
映像信号のブランキング期間に挿入されるように前記映
像信号と音声信号とを切り換えるスイッチ手段を有する
。

【０００９】また、前記再生手段により再生された再生
信号中のＰＣＭ音声信号領域を判別し、このＰＣＭ音声
信号領域を規定するための制御信号を発生するＰＣＭ領
域信号発生器と、一定信号を発生する一定信号発生器と
、前記再生信号と前記一定信号発生器の出力とを前記Ｐ
ＣＭ領域信号発生器の出力に基づき切り換えるスイッチ
回路とを備えたことを特徴とするものである。

【００１０】この発明の請求項２に係る装置はＰＣＭ音
声信号を垂直ブランキング期間に挿入することを特徴と
する。

【００１１】

【作用】この発明における磁気記録再生装置は、再生手
段により再生された再生信号中のＰＣＭ音声信号領域を
ＰＣＭ領域信号発生器により判別し、このＰＣＭ音声信
号領域を規定するための制御信号を発生する。また、映
像信号に対し一定のレベルまたは一定の周波数を有する
信号を一定信号発生器で発生させ、前記再生信号と前記
一定信号発生器の出力とを前記ＰＣＭ領域信号発生器の
出力に基づきスイッチ回路で切り換え、再生されたＦＭ
復調信号の中のＰＣＭ音声信号領域の信号を一定レベル
の信号にするので、再生された映像信号の同期分離を正
確に行い、安定した再生映像信号を得ることができる。

【００１２】

【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１は、この発明による磁気記録再生装置の構成
を示すブロック図である。図において、（１）は映像信
号の高域成分を強調するプリ・エンファシス回路、（２
）は映像信号をＦＭ変調するＦＭ変調器、（３）は音声
信号をＰＣＭ変調して出力するＰＣＭエンコーダ、（４
），（５）はそれぞれＦＭ変調器（２）およびＰＣＭエ
ンコーダ（３）の出力を切り換えるスイッチ、（６）は
前記スイッチ（４），（５）の出力を加算する加算器、
（７）は、加算器（６）の出力を増幅する記録増幅器、
（８）は記録用ビデオヘッド、（９）は記録媒体として
のテープ、（１０）は再生用ビデオヘッドである。また
、（１１）は再生用ビデオヘッド（１０）の出力を増幅
する再生増幅器、（１２）は再生されたＦＭ映像信号の
周波数特性を補償する再生イコライザ、（１３）はＦＭ
復調器、（１４）は前記プリ・エンファシス回路（１）
とは逆に高域特性を低減する特性を有するディ・エンフ
ァシス回路であり、以上の構成は上記従来装置と全く同
様のものである。

【００１３】（２０）はＰＣＭデコーダであり、ＰＣＭ
領域信号発生器（２１）を内蔵し、ＰＣＭ領域信号を発
生するとともに、再生音声信号を出力する働きをする。 （２２）は映像信号に対し一定のレベルを有する信号を
発生する一定レベル信号発生器である。（２３）はＦＭ
復調器（１３）から出力される再生映像信号と前記レベ
ル信号発生器（２２）の出力とが入力され、前記ＰＣＭ
領域信号発生器（２１）から出力されるＰＣＭ領域信号
に基づき、ＦＭ復調器（１３）から出力される前記再生
映像信号と前記レベル信号発生器（２２）の出力とを切
り換え操作するスイッチ回路である。スイッチ回路（２
３）の出力はディ・エンファシス回路（１４）に入力さ
れ、再生映像信号として出力される。

【００１４】次に動作について説明する。

【００１５】記録時、例えばＦＭ変調された映像信号の
垂直ブランキング期間の一部に時間領域が割り当てられ
、この時間領域内にＰＣＭ音声信号が記録されるように
ＦＭ映像信号とＰＣＭ音声信号とがスイッチ（４），（
５）で切り換えられる。このようにして得られた信号は
加算器（６）で加算され、テープ（９）上に磁気記録さ
れる。

【００１６】次いで、再生時、再生用ビデオヘッド（１
０）がテープ（９）から読み出した再生信号は、再生増
幅器（１１）で増幅された後二分され、再生イコライザ
（１２）およびＦＭ復調器（１３）に送られる。ＰＣＭ
デコーダ（２０）では、再生信号中のＰＣＭ音声信号を
復号し、再生音声信号を出力する。一方、再生イコライ
ザ（１２）では、入力された再生信号の中のＦＭ映像信
号の周波数特性を補償した信号をＦＭ復調器（１３）に
出力し、ＦＭ復調する。

【００１７】以上のように、記録時、スイッチ（４），
（５）の切り換えによりＦＭ映像信号の垂直ブランキン
グ期間の中にＰＣＭ音声信号を加算し、また、再生時、
再生されたＦＭ映像信号と混合されているＰＣＭ音声信
号をそのままＦＭ復調器（１３）でＦＭ復調することに
なる。したがって、この信号をそのままディ・エンファ
シス回路（１４）を通した場合の再生映像信号波形は、
図９に示すように、ＰＣＭ音声信号領域においてノイズ
のような信号波形となって出力されてしまう。そこで本
実施例の場合、一定レベル信号発生器（２２）において
、例えばディ・エンファシス回路（１４）でディ・エン
ファシスした後グレーレベルとなる図６に示すような一
定レベル信号を発生させ、この一定レベル信号発生器（
２２）の出力と前記ＦＭ復調器（１３）の出力とを、Ｐ
ＣＭ音声信号領域を規定するＰＣＭ領域信号により出力
の切り換えが可能なスイッチ回路（２３）に入力し、切
り換えを行う。スイッチ回路（２３）にはＰＣＭデコー
ダ（２０）内に設けられたＰＣＭ領域信号発生器（２１
）で発生したＰＣＭ領域信号が送られる。ＰＣＭ領域信
号発生器（２１）は、ＰＣＭデコーダ（２０）内にあっ
て再生信号のＰＣＭ音声信号領域の終了タイミングを検
出し、この検出結果を用いて次のＰＣＭ音声信号領域の
開始時刻を予測するなどの構成により、ＰＣＭ音声信号
領域を規定するＰＣＭ領域信号を発生することができる
。

【００１８】ＰＣＭ領域信号発生器（２１）において、
例えば図６（ｂ）に示すように、ＰＣＭ音声信号領域で
Ｌｏｗ、映像信号領域でＨｉｇｈとなるパルスを発生し
スイッチ回路（２３）に入力すると、スイッチ回路（２
３）は、パルスがＨｉｇｈとなる映像信号領域期間では
ＦＭ復調器（１３）から送られる再生ＦＭ復調信号を選
択し、パルスがＬｏｗとなるＰＣＭ音声信号領域期間で
は一定レベル信号発生器（２２）の出力を選択して出力
する。そして、スイッチ回路（２３）の出力をディ・エ
ンファシス回路（１４）に入力し、記録回路中のプリ・
エンファシス回路（１）で強調された高域成分を減衰さ
せれば、高域の雑音が低減された再生映像信号が得られ
、かつ、ＰＣＭ音声信号領域においても図６（ａ）に示
すようなグレーレベルの一定レベル信号が得られる。

【００１９】以上のようにして、再生信号のＦＭ復調出
力におけるＰＣＭ音声信号領域での信号を一定のグレー
レベル信号にすることができるので、映像信号の同期分
離を正確に行うことができ、安定した再生映像信号を得
ることができる。

【００２０】図２は、この発明の他の実施例の構成を示
すブロック図であり、スイッチ回路（２３）をディ・エ
ンファシス回路（１４）の後に設け、一定レベル信号発
生器（２２）から出力される一定レベル信号とディ・エ
ンファシス回路（１４）から出力される再生ＦＭ復調信
号とを、ＰＣＭ領域信号発生器（２１）から出力される
ＰＣＭ領域信号に基づき制御されるスイッチ回路（２３
）にて切り換える構成により、ＰＣＭ音声信号領域にお
いて図６（ａ）に示すようなグレーレベルの一定レベル
信号を得ることができるものである。

【００２１】また、図３はこの発明のさらに他の実施例
を示すものであり、再生イコライザ（１２）の直後にス
イッチ回路（２３）を設け、一定周波数信号発生器（２
４）から出力される一定周波数信号と再生イコライザ（
１２）から出力されるＦＭ復調されていない再生信号と
を、ＰＣＭ領域信号発生器（２１）から出力されるＰＣ
Ｍ領域信号に基づき制御されるスイッチ回路（２３）を
介して切り換え、得られた信号をＦＭ復調器（１３）、
ディ・エンファシス回路（１４）で順次処理し、ＰＣＭ
音声信号領域においてグレーレベルの一定の再生映像信
号を得ることができる構成にしたものである。上記２つ
の他の実施例の効果は、前記第１の実施例の効果と同様
である。

【００２２】なお、上記各実施例では、ディ・エンファ
シス後グレーレベルとなるような一定レベル信号または
一定周波数信号を一定信号発生器（一定レベル信号発生
器（２２）または一定周波数信号発生器（２４））で発
生する場合について説明したが、一定信号発生器では、
図７（ｂ）に示すホワイトレベルや、図７（ｃ）に示す
ペデスタルレベルとなる信号を発生するようにしてもよ
く、また、再生映像信号におけるＰＣＭ音声信号領域の
レベルが、映像信号のペデスタルレベルからホワイトレ
ベルまでの間のある一定レベルになるような信号を発生
するようにしても、同様の効果を得ることが出来る。

【００２３】また、上記各実施例では、ＰＣＭ領域信号
発生器（２１）において映像信号領域でＨｉｇｈ、ＰＣ
Ｍ音声信号領域でＬｏｗとなるパルスを発生する場合に
ついて述べたが、映像信号領域でＬｏｗ、ＰＣＭ音声信
号領域でＨｉｇｈとなるパルスを発生し、ＰＣＭ領域信
号発生器（２１）から出力されるＰＣＭ領域信号に基づ
き、スイッチ回路（２３）において映像信号領域では再
生ＦＭ復調信号を、また、ＰＣＭ音声信号領域ではレベ
ル信号発生器（２２）の出力を選択し、切り換えるよう
にしても、前記各実施例と同様の効果を得ることができ
る。

【００２４】さらに、上記各実施例では、ＰＣＭ音声信
号をＦＭ映像信号の垂直ブランキング期間の一部に記録
する場合について説明したが、ＰＣＭ音声信号を水平ブ
ランキング期間内に記録するようにしてもよい。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したとおり、この発明による磁
気記録再生装置は、ＰＣＭ音声信号をＦＭ映像信号のブ
ランキング期間に挿入するようにして記録および再生し
、かつ、ＰＣＭ領域信号発生器から出力されるＰＣＭ領
域信号により制御されるスイッチ回路と一定信号発生器
の働きで、再生ＦＭ復調信号におけるＰＣＭ音声信号領
域の信号を一定レベルの信号になるようにした構成によ
り、再生映像信号の同期分離を正確に行い、安定した再
生映像信号を得ることができるという優れた効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による磁気記録再生装置の一実施例の
ブロック図である。

【図２】この発明による磁気記録再生装置の他の実施例
のブロック図である。

【図３】この発明による磁気記録再生装置のさらに他の
実施例のブロック図である。

【図４】映像信号の垂直ブランキング期間にＰＣＭ音声
信号を挿入した状態を示す説明図である。

【図５】この発明の一実施例における再生映像信号の出
力波形の一例を示す波形図である。

【図６】この発明の一実施例におけるＰＣＭ領域信号発
生器およびスイッチ回路の動作を説明するための波形図
である。

【図７】この発明の他の実施例における再生映像信号の
出力波形を示す波形図である。

【図８】従来の磁気記録再生装置の一例の構成を示すブ
ロック図である。

【図９】従来の磁気記録再生装置における再生映像信号
の出力波形を示す波形図である。

【符号の説明】

（１１）　　再生増幅器 （１２）　　再生イコライザ （１３）　　ＦＭ復調器 （２０）　　ＰＣＭデコーダ （２１）　　ＰＣＭ領域信号発生器 （２２）　　一定レベル信号発生器 （２３）　　スイッチ回路 （２４）　　一定周波数信号発生器

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　映像信号をＦＭ変調し回転ヘッドで記
   録および再生する磁気記録再生装置において、記録時に
   おいて、前記映像信号のブランキング期間に、ＰＣＭ変
   調されたＰＣＭ音声信号を前記回転ヘッドに供給するス
   イッチ手段と、再生時において、再生された再生信号中
   のＰＣＭ音声信号領域を判別し、ＰＣＭ音声信号領域を
   規定するための制御信号を発生するＰＣＭ領域信号発生
   器と、所定周波数の一定信号を発生する一定信号発生器
   と、前記再生信号と前記一定信号発生器の出力とを前記
   ＰＣＭ領域信号発生器の出力に基づき切り換えるスイッ
   チ回路と、を備えたことを特徴とする磁気記録再生装置
   。
2. 【請求項２】　　映像信号をＦＭ変調し回転ヘッドで記
   録および再生する磁気記録再生装置において、記録時に
   おいて、前記映像信号の垂直ブランキング期間に、ＰＣ
   Ｍ変調されたＰＣＭ音声信号を前記回転ヘッドに供給す
   るスイッチ手段と、再生時において、再生された再生信
   号中のＰＣＭ音声信号領域を判別し、ＰＣＭ音声信号領
   域を規定するための制御信号を発生するＰＣＭ領域信号
   発生器と、所定周波数の一定信号を発生する一定信号発
   生器と、前記再生信号と前記一定信号発生器の出力とを
   前記ＰＣＭ領域信号発生器の出力に基づき切り換えるス
   イッチ回路と、を備えたことを特徴とする磁気記録再生
   装置。