JPH04311494A - 処理液温度制御装置 - Google Patents

処理液温度制御装置

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JPH04311494A
JPH04311494A JP7177491A JP7177491A JPH04311494A JP H04311494 A JPH04311494 A JP H04311494A JP 7177491 A JP7177491 A JP 7177491A JP 7177491 A JP7177491 A JP 7177491A JP H04311494 A JPH04311494 A JP H04311494A
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JP
Japan
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temperature
refrigerant
output
heat exchanger
gain
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JP7177491A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Onuma
均 大沼
Noriyuki Akasaka
則之 赤坂
Taku Ito
卓 伊藤
Hirofumi Ito
浩文 伊藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料用充填プラントの
液処理機器に適用される処理液温度制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】充填機が容器に充填した清涼飲料水の品
質を決める要因の1つに、飲料に所定の炭酸ガス量が含
まれていることが挙げられる。そのため、充填機へ送る
充填液が所定の品質を保つように液処理機器が設置され
ている。従来の液処理機器の構成を図13に示す。
【0003】図において、清水は脱気器1に導かれ、清
水中の空気が除去される。脱気器1からの清水は、ポン
プ2により混合器3に送られる。一方、高糖度の原液が
混合器3に送られ、所定の混合比で清水と原液が混合さ
れ、所定の糖度の混合液が得られる。この混合液を以後
、処理液と呼ぶ。
【0004】処理液は、ポンプ4により熱交換器5に送
られ、所定の温度にまで冷却される。熱交換器5からの
処理液は、ガス吸収器6に入り、炭酸ガスを所定濃度ま
で吸収させられる。ガス吸収器6からの処理液は、ポン
プ7により充填機へ送られる。
【0005】次に、熱交換機5に入る冷媒の流れについ
て説明する。液温度検出器20は、熱交換器5の出口で
の処理液温度を計測する。液温度検出器21は、熱交換
器5の出口での冷媒温度を計測する。冷媒ポンプ22は
、一定量の冷媒を送り続ける。制御装置23は、温度検
出器20、21の信号を入力して、制御弁24(三方弁
)の開度を調整して、ポンプ22からの冷媒量のうち、
一部を熱交換器5をバイパスさせ、熱交換器5を通る冷
媒流量を調整することにより、熱交換器出口の処理液温
度を所定値に制御するものである。
【0006】制御装置23には、熱交換器5で熱交換が
行われていない状態から、ポンプ4が起動され、処理液
の供給が開始され、熱交換が開始されても、所定の温度
の処理液が短時間に得られることが要求される。ところ
で、熱交換器5で処理液が流れ始めてから短時間で処理
液出口温度を所定値に制御するためには、処理液温度の
変化を出来るだけ早く何らかの形で検知し、その変化を
制御弁24の開度にフィードバックする必要がある。
【0007】最初の処理液温度の変化は、熱交換器5の
入口部で起き、処理液温度の変化量は、熱交換器5の出
口に向かうにつれて大きくなる。さらに、処理液温度の
変化が始まる前に、熱交換器5の鋼材温度の変化が始ま
ることは明らかである。したがって、処理液温度の変化
に先立つ鋼材温度の変化を何らかの形で検知し、その変
化を制御弁24の開度にフィードバックすることにより
、処理液温度の制御をより迅速に行うことができる。
【0008】上記を説明するために、熱交換器5を図1
4に示すように、流れに沿って4つに分割された熱交換
器5−1、5−2、5−3、5−4から成り立つと考え
る。熱交換器5−1、5−2、5−3、5−4の各処理
液出口温度をT1 、T2 、T3 、T4 とし、熱
交換器5への処理液入口温度をT0 とする。一方、熱
交換器5−1、5−2、5−3、5−4の各冷媒出口温
度をTb1、Tb2、Tb3、Tb4とし、熱交換器5
への冷媒入口温度をTb0とする。
【0009】熱交換器5−1、5−2、5−3、5−4
の各鋼材温度は近似的に集中化して考え、一様温度とし
、それぞれTm1、Tm2、Tm3、Tm4とする。以
上に述べたことから、制御装置23は、処理液出口温度
T4 だけでなく、処理液温度T1 、T2 、T3 
、および、鋼材温度Tm1、Tm2、Tm3、Tm4を
フィードバック信号として用いて制御弁24の開度を決
めることにより、迅速な処理液温度制御を行うことがで
きる。
【0010】ところが、プレート式熱交換器のように、
多数のプレートが短いピッチで取り付けられている場合
には、熱交換器5の途中の処理液温度T1 、T2 、
T3 、および、鋼材温度Tm1、Tm2、Tm3、T
m4を計測することは難しい。実際に、計測できる量は
、次の5つである。 処理液出口温度  T4  処理液入口温度  T0  冷媒入口温度    Tb0 冷媒出口温度    Tb4 処理液流量      Qw  したがって、上記5つの量から時々刻々、処理液温度T
1 、T2 、T3 、および、鋼材温度Tm1、Tm
2、Tm3、Tm4を推定する必要がある。
【0011】この推定を数理的に行うのが、観測器であ
る。観測器を設計するために、4つに分割した熱交換器
の動的モデルを次のように表す。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】
【数5】
【0017】
【数6】
【0018】
【数7】
【0019】
【数8】
【0020】ここで、C:処理液比熱、γ:処理液比重
量、G:処理液重量流量 V1 、V2 、V3 、V4 :各分割熱交換器での
処理液容積 h1 、h2 、h3 、h4 :各分割熱交換器での
処理液側熱伝達率 A1 、A2 、A3 、A4 :各分割熱交換器での
処理液側伝熱面積 hb1、hb2、hb3、hb4:各分割熱交換器での
冷媒側熱伝達率 Ab1、Ab2、Ab3、Ab4:各分割熱交換器での
冷媒側伝熱面積 Cm :鋼材比熱 Cm1、Cm2、Cm3、Cm4:各分割熱交換器での
鋼材重量次に、実際に熱電対で計測できる温度として、
処理液出口計測温度T4s、および、冷媒出口計測温度
Tb4s がある。
【0021】熱電対の動特性を次式で表す。
【0022】
【数9】
【0023】
【数10】
【0024】ここで、T:熱電対時定数(数1)乃至(
数10)を線形化して、次のような状態方程式で表す。
【0025】
【数11】
【0026】ここで、xは状態ベクトルで、次の変数か
らなる。
【0027】
【数12】
【0028】上式で Tは転置を表す。uは操作ベクト
ルで、熱交換器5を通る冷媒流量を表す。A、Bはそれ
ぞれ10×10、10×1、の行列である。実際に観測
できる量は、T4s、Tb4s であるから、観測ベク
トルyは次のようになる。
【0029】
【数13】
【0030】yは、次式で表せる。
【0031】
【数14】
【0032】観測器が推定した状態ベクトルをz(t)
で表すと、z(t)は次式で与えられる。
【0033】
【数15】
【0034】ここで、Kは観測器ゲインである。次に、
一定の外乱や目標値変化に対応できるサーボ系を設計す
る。制御すべき出力ベクトルyc は、処理液出口温度
T4sであるから、
【0035】
【数16】
【0036】したがって、yc は次式で表される。
【0037】
【数17】
【0038】処理液出口温度の定常偏差を0とするため
、制御偏差を入力とする積分器を導入する。積分器の出
力x1 (t)は、次式で表される。
【0039】
【数18】
【0040】(数18)では、線形化により目標値を0
としている。(数18)より、次式が成り立つ。
【0041】
【数19】
【0042】(数11)と(数19)より、次の拡大系
の状態方程式が得られる。
【0043】
【数20】
【0044】ここで、
【0045】
【数21】
【0046】
【数22】
【0047】(数20)のレギュレータゲインをFB 
とすると、冷媒流量u(t)は次式で表せる。
【0048】
【数23】
【0049】fは積分器出力に対するフィードバックゲ
インであり、Fは状態ベクトルxに対する状態フィード
バックゲインである。状態ベクトルx(t)は、(数1
5)の観測器の出力z(t)として与えられる。図(1
5)は、以上述べた制御系のブロック図を示す。観測器
30は、熱交換器5からの処理液出口温度の計測値T4
sと冷媒出口温度の計測値Tb4s と前記制御弁24
の開度で決まる冷媒流量の信号uを入力して、熱交換器
内部での処理液温度と鋼材温度を推定する。
【0050】第1の減算器31は、処理液出口温度の設
定値と前記処理液出口温度の計測値を入力して、その差
を出力する。積分器32は、前記第1の減算器31の出
力を入力して、その時間積分値を出力する。第1の乗算
器33は前記積分ゲインfを、前記積分器32の出力に
乗ずる。
【0051】第2の乗算器34は前記状態フィードバッ
クゲインFを、前記観測器30の出力である状態ベクト
ル推定値z(t)に乗ずる。加算器35は前記第1の乗
算器33の出力と前記第2の乗算器34の出力を加算し
、この出力に応じて前記制御弁24の開度が決められる
。このように、熱交換器5の内部での処理液温度や鋼材
温度を観測器30で推定し、冷媒流量を調整するための
フィードバック信号として使うとともに、処理液出口温
度T4sの制御偏差を入力する積分器32を導入するこ
とにより、温度目標値に対して定常偏差のない迅速な制
御系を実現している。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。図15に示した制御系の制御パ
ラメータf、F、A、B、C、K(以後、これらを総称
して制御系ゲインパラメータと呼ぶ)は、ある負荷条件
を想定して、その負荷条件に最適なパラメータが使用さ
れる。
【0053】しかし、実際の運転では、負荷流量、処理
液出口設定温度、および、冷媒入口温度などの負荷条件
が広範囲に変わることが考えられ、このように負荷条件
が変化しても常に良好な温度制御が要求される。ある負
荷条件では良好に制御できる制御パラメータでも負荷条
件が変わると良好な制御ができなくなる。本発明は、上
記の従来技術における問題点を解消し、冷媒槽を設置し
ない液処理機器において、広範囲な負荷条件に対し、熱
交換器出口における処理液温度の良好な制御が可能な処
理液温度制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0054】
【課題を解決するための手段】熱交換器入口での冷媒温
度と、出口での処理液温度の設定値との温度差に応じて
、制御系のゲインパラメータを切り換え、広範囲な負荷
条件に対し、所定量の冷媒を熱交換器に送り余分の冷媒
量をバイパスさせる制御弁(三方弁)の弁開度を決める
ように構成する。
【0055】
【作用】制御系の温度制御性は、負荷流量によらず、処
理液出口設定温度と冷媒入口温度との温度差に依存する
。上記の構成により、この温度差に応じて複数の制御系
ゲインパラメータを用意し、任意の設定値に対して最適
なゲインパラメータを自動的に選択することができる。
【0056】
【実施例】本発明の実施例を図1乃至図12について説
明する。図1は図13における制御器23を構成するも
のであり、図において、36は、処理液出口温度の設定
値と冷媒入口温度を入力して、その差を出力する第2の
減算器。
【0057】37は、第2の減算器36の出力に応じて
積分ゲインを切り換える第1のゲイン切換器。38は、
第2の減算器36の出力に応じて、状態フィードバック
ゲインを切り換える第2のゲイン切換器。39は、第2
の減算器36の出力に応じて観測器ゲインを切り換える
第3のゲイン切換器。
【0058】30は、図13に示した液温度検出器20
と冷媒温度検出器21の両信号と制御弁24の開度で決
まる冷媒流量の信号および第3のゲイン切換器の出力を
受けて、熱交換器内部での処理液温度と鋼材温度を推定
する観測器。31は、処理液出口温度の設定値と液温度
検出器20の信号を入力して、その差を出力する第1の
減算器。
【0059】32は、第1の減算器31の出力を入力し
て時間積分を行う積分器。33は、積分器32の出力に
、第1ゲイン切換器37の出力を乗ずる第1の乗算器。 34は、観測器30の出力に、第2のゲイン切換器38
の出力を乗ずる第2の乗算器。
【0060】35は、第1の乗算器33の出力と第2の
乗算器34の出力を加算する加算器である。次に、下記
の定格能力をもつ熱交換器を制御対象とする制御系につ
いて具体的に説明する。 処理液(負荷)流量  300リットル/min(10
0%負荷とする) 処理液入口温度        30℃処理液出口設定
温度      1℃ 冷媒流量            560リットル/m
in冷媒入口温度          −1℃冷媒出口
温度          15℃この制御系を用いて、
定格負荷流量100秒、零流量50秒を1周期とする断
続負荷運転のシミュレーションを行った。
【0061】図2は、定格負荷条件での温度制御のシミ
ュレーション結果である。処理液出口温度T4 (実線
で示す)と前記液温度検出器の出力値T4s(丸付実線
で示す)とを示す。良好な制御が行われている。図3は
、前記定格負荷条件の負荷流量を50%負荷、25%負
荷とした場合の温度制御のシミュレーション結果であり
、図2の条件で負荷流量が異なる場合、同一制御系ゲイ
ンパラメータで良好な制御が可能である。
【0062】図4は、前記定格負荷条件の処理液出口設
定温度を3℃、5℃とした場合の温度制御のシミュレー
ション結果であり、図2の条件で処理液出口設定温度が
変わった場合、処理液出口設定温度が5℃になると、同
一制御系ゲインパラメータでは良好な制御ができなくな
る。前述のように、制御系ゲインパラメータが負荷条件
の変化に対して、良好な温度制御を行えなくなる理由を
明らかにするために、次のような検討を行った。
【0063】制御系ゲインパラメータは、熱交換器内部
の定常状態温度分布をもとに決定されるので、負荷流量
、処理液出口設定温度、および、冷媒入口温度などの負
荷条件を変えた場合の熱交換器内部の定常状態での温度
分布曲線の形状の違いについて検討した。その結果、次
のことが判った。図5は、前記定格負荷条件での定常状
態温度分布である。
【0064】図6および図7は、負荷流量の変化による
温度分布の相異を知るために、前記定格負荷条件の負荷
流量をそれぞれ50%負荷、25%負荷とした場合の定
常状態温度分布を示す。図5と比較して、分布曲線の形
状に大きな差異はない。図8および図9は、処理液出口
設定温度の変化による温度分布の相異を知るために、前
記定格負荷条件の処理液出口設定温度をそれぞれ6℃、
10℃とした場合の定常状態温度分布を示す。
【0065】処理液出口設定温度と冷媒入口温度との温
度差が大きくなるほど、定常状態温度分布曲線の形状は
下に凸から上に凸に変わっている。図10は、前記定格
負荷条件の処理液出口設定温度を5℃、冷媒入口温度を
3℃、すなわち、両者の温度差が前記定格負荷条件と等
しい場合の定常状態温度分布を示す。
【0066】図5と比較して,熱交換器出入口での温度
は異なるが、定常状態温度分布曲線の凹凸形状は似てい
る。以上より、この温度分布の形状は負荷流量によらず
、処理液出口設定温度と冷媒入口温度との温度差の影響
を最も強く受けると考えられる。よって、制御系ゲイン
パラメータは熱交換器内部の定常状態温度分布をもとに
決定されることから、処理液出口設定温度と冷媒入口温
度との温度差に応じて制御系ゲインパラメータを切り換
えることにより、広範囲な負荷条件に対し、常に熱交換
器内部の状態に最適なゲインパラメータを使い、熱交換
器出口での処理液温度の良好な制御を行うことができる
と考えられる。
【0067】したがって、広範囲な負荷条件に対応でき
る処理液出口温度の制御系は、図1のブロック線図で表
すことができる。第2の減算器36は、処理液出口温度
の設定値と冷媒入口温度を入力して、その差を出力する
。第1のゲイン切換器37は、前記減算器36の出力を
入力して、最適な前記積分ゲインfを出力する。
【0068】第2のゲイン切換器38は、前記減算器3
6の出力を入力して、最適な前記状態フィードバックゲ
インFを出力する。第3のゲイン切換器39は、前記減
算器36の出力を入力して、最適な前記観測器ゲインA
、B、C、Kを出力する。観測器30は、前記第3のゲ
イン切換器39の出力と熱交換器5からの処理液出口温
度の計測値と冷媒出口温度の計測値と前記制御弁24の
開度で決まる冷媒流量の信号を入力して、熱交換器内部
での処理液温度と鋼材温度を推定する。
【0069】第1の減算器31は、処理液出口温度の設
定値と前記処理液出口温度の計測値を入力して、その差
を出力する。積分器32は、前記減算器31の出力を入
力して、その時間積分値を出力する。第1の乗算器33
は前記第1のゲイン切換器37の出力を入力して、前記
積分器32の出力に乗ずる。
【0070】第2の乗算器34は前記第2のゲイン切換
器38の出力を入力して、前記観測器30の出力でも状
態ベクトル推定値z(t)に乗ずる。加算器35は前記
第1の乗算器33の出力と前記第2の乗算器34の出力
を加算し、この出力に応じて前記制御弁24の開度が決
められる。このように、処理液出口設定温度と冷媒入口
温度との温度差により制御系ゲインパラメータを選定し
、熱交換器5の内部での処理液温度や鋼材温度を観測器
30で推定し、冷媒流量を調整するためのフィードバッ
ク信号として使うとともに、処理液出口温度T4sの制
御偏差を入力する積分器を導入することにより、負荷条
件が広範囲に変わる場合に、温度目標値に対して定常偏
差のない迅速な制御系を実現している。
【0071】前記定格負荷条件で設計した制御系ゲイン
パラメータ(パラメータP1 とする。)と、前記定格
負荷条件で、処理液出口設定温度を6℃に変えて設計し
た制御系ゲインパラメータ(パラメータP2 とする。 )を用いた試験結果を図11、図12に示す。図11は
、100%負荷、処理液出口設定温度5℃、冷媒入口温
度−1℃の場合、のシミュレーション結果を示すもので
あり、処理液出口設定温度と冷媒入口温度との温度差が
大きく、パラメータP1 では安定な制御ができないの
で、パラメータP2 に切り換えて制御することにより
、良好に制御が行われている。
【0072】図12は、100%負荷、処理液出口設定
温度5℃、冷媒入口温度3℃の場合のシミュレーション
結果を示すものであり、処理液出口設定温度と冷媒入口
温度との温度差が定格負荷条件と等しいので、定格負荷
条件で設計した制御系ゲインパラメータP1 を用いて
制御することにより、良好に制御が行われている。
【0073】
【発明の効果】本発明による処理液温度制御装置は、脱
気器で脱気された清水と高糖度の原液を所定の混合比で
混合して処理液を生成する混合器と、前記処理液がポン
プにより送り込まれる熱交換器と、前記熱交換器から処
理液が送り込まれるガス吸収器と、低温冷媒を生成する
冷却装置と、前記低温冷媒を送る冷媒ポンプとからなる
液処理機器に、前記冷媒ポンプからの冷媒を受けて、所
定量の冷媒を前記熱交換器に送り、余分の冷媒量を前記
熱交換器をバイパスさせる制御弁(三方弁)と、前記熱
交換器出口での処理液温度を検出する液温度検出器と、
前記熱交換器出口での冷媒温度を検出する冷媒温度検出
器とを設け、液温度検出器と冷媒温度検出器の両信号を
入力して前記制御弁(三方弁)の開度を算出する制御器
において、処理液出口温度の設定値と冷媒入口温度を入
力してその差を出力する第2の減算器36と、前記第2
の減算器36の出力に応じて積分ゲインを切り換える第
1のゲイン切換器37と、前記第2の減算器36の出力
に応じて状態フィードバックゲインを切り換える第2の
ゲイン切換器38と、前記第2の減算器36の出力に応
じて観測器ゲインを切り換える第3のゲイン切換器39
と、前記液温度検出器と冷媒温度検出器の両信号と前記
制御弁の開度で決まる冷媒流量の信号および第3のゲイ
ン切換器の出力を受けて前記熱交換器内部での処理液温
度と鋼材温度を推定する観測器30と、処理液出口温度
の設定値と前記液温度検出器の信号を入力して、その差
を出力する第1の減算器31と、前記第1の減算器31
の出力を入力して時間積分を行う積分器32と、前記積
分器32の出力に前記第1のゲイン切換器37の出力を
乗ずる第1の乗算器33と、前記観測器30の出力に第
2のゲイン切換器38の出力を乗ずる第2の乗算器34
と、前記第1の乗算器33の出力と第2の乗算器34の
出力を加算する加算器35とからなり、前記熱交換器入
口での冷媒温度と出口での処理液温度の設定値との温度
差に応じて、制御系のゲインパラメータを切り換え、熱
交換器の負荷条件に対し、前記加算器35の出力に応じ
て前記制御弁(三方弁)の弁開度を決めるように構成し
たことにより、次の効果を有する。
【0074】熱交換器の処理液出口設定温度と冷媒入口
温度との温度差に応じて複数の制御系ゲインパラメータ
を用意し、任意の設定値に対して最適なゲインパラメー
タを自動的に選択することができる。従って、冷媒槽を
設置しない液処理機器において、広範囲な負荷条件に対
し、熱交換器出口での処理液温度の良好な制御ができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステム構成図である。
【図2】定格負荷条件での温度シミュレーション結果を
示す線図である。
【図3】図2の定格負荷条件の負荷流量を50%負荷、
25%負荷とした場合の線図である。
【図4】図2の定格負荷条件の処理液出口温度を3℃、
5℃とした場合の温度制御のシミュレーション結果を示
す線図である。
【図5】100%負荷、冷媒入口温度−1℃で、処理液
出口設定温度を1℃とした場合の定常状態温度分布図で
ある。
【図6】50%負荷、冷媒入口温度−1℃で、処理液出
口設定温度を1℃とした場合の定常状態温度分布図であ
る。
【図7】25%負荷、冷媒入口温度−1℃で、処理液出
口設定温度を1℃とした場合の定常状態温度分布図であ
る。
【図8】100%負荷、冷媒入口温度−1℃で、処理液
出口設定温度を6℃とした場合の定常状態温度分布図で
ある。
【図9】100%負荷、冷媒入口温度−1℃で、処理液
出口設定温度を10℃とした場合の定常状態温度分布図
である。
【図10】100%負荷、冷媒入口温度3℃で、処理液
出口設定温度を5℃とした場合の定常状態温度分布図で
ある。
【図11】100%負荷、処理液出口温度5℃で、冷媒
入口温度−1℃の場合のシミュレーション結果を示す線
図である。
【図12】100%負荷、処理液出口温度5℃で、冷媒
入口温度3℃の場合のシミュレーション結果を示す線図
である。
【図13】従来装置のシステム構成図である。
【図14】熱交換器の分割モデル図である。
【図15】従来装置の制御器の構成図である。
【符号の説明】
30  観測器 31  第1の減算器 32  積分器 33  乗算器 34  第2の乗算器 36  第2の減算器 37  第1のゲイン切換器 38  第2のゲイン切換器 39  第3のゲイン切換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  脱気器で脱気された清水と高糖度の原
    液を所定の混合比で混合して処理液を生成する混合器と
    、前記処理液がポンプにより送り込まれる熱交換器と、
    前記熱交換器から処理液が送り込まれるガス吸収器と、
    低温冷媒を生成する冷却装置と、前記低温冷媒を送る冷
    媒ポンプとからなる液処理機器に、前記冷媒ポンプから
    の冷媒を受けて、所定量の冷媒を前記熱交換器に送り、
    余分の冷媒量を前記熱交換器をバイパスさせる制御弁(
    三方弁)と、前記熱交換器出口での処理液温度を検出す
    る液温度検出器と、前記熱交換器出口での冷媒温度を検
    出する冷媒温度検出器とを設け、液温度検出器と冷媒温
    度検出器の両信号を入力して前記制御弁(三方弁)の開
    度を算出する制御器において、処理液出口温度の設定値
    と冷媒入口温度を入力してその差を出力する第2の減算
    器36と、前記第2の減算器36の出力に応じて積分ゲ
    インを切り換える第1のゲイン切換器37と、前記第2
    の減算器36の出力に応じて状態フィードバックゲイン
    を切り換える第2のゲイン切換器38と、前記第2の減
    算器36の出力に応じて観測器ゲインを切り換える第3
    のゲイン切換器39と、前記液温度検出器と冷媒温度検
    出器の両信号と制御弁の開度で決まる冷媒流量の信号お
    よび第3のゲイン切換器の出力を受けて前記熱交換器内
    部での処理液温度と鋼材温度を推定する観測器30と、
    処理液出口温度の設定値と前記液温度検出器の信号を入
    力して、その差を出力する第1の減算器31と、前記第
    1の減算器31の出力を入力して時間積分を行う積分器
    32と、前記積分器32の出力に前記第1のゲイン切換
    器37の出力を乗ずる第1の乗算器33と、前記観測器
    30の出力に第2のゲイン切換器38の出力を乗ずる第
    2の乗算器34と、前記第1の乗算器33の出力と第2
    の乗算器34の出力を加算する加算器35とからなり、
    前記熱交換器入口での冷媒温度と出口での処理液温度の
    設定値との温度差に応じて、制御系のゲインパラメータ
    を切り換え、熱交換器の負荷条件に対し、前記加算器3
    5の出力に応じて前記制御弁(三方弁)の弁開度を決め
    るように構成したことを特徴とする液処理温度制御装置
JP7177491A 1991-04-04 1991-04-04 処理液温度制御装置 Withdrawn JPH04311494A (ja)

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