JPH04311369A - チアミンラウリル硫酸塩の水性溶液組成物 - Google Patents

チアミンラウリル硫酸塩の水性溶液組成物

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JPH04311369A
JPH04311369A JP3072977A JP7297791A JPH04311369A JP H04311369 A JPH04311369 A JP H04311369A JP 3072977 A JP3072977 A JP 3072977A JP 7297791 A JP7297791 A JP 7297791A JP H04311369 A JPH04311369 A JP H04311369A
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lauryl sulfate
acetic acid
thiamine lauryl
water
aqueous solution
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Hiroshi Uemura
植村 弘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品添加物として使用
されるチアミンラウリル硫酸塩の水性溶液組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術とその問題点】チアミンラウリル硫酸塩は、
ビタミンB1 補給の栄養強化剤として、あるいは食品
の日持ち向上剤として広く使用されている。このチアミ
ンラウリル硫酸塩は、水への溶解度が20℃で0.00
25%と非常に低いため、多くの場合は粉末製剤として
用いられている。
【0003】しかしながら、粉末製剤では作業性が悪く
、また食品によっては均一に混合できない場合があり、
これらの点を考慮すると一般的には液体製剤として用い
る方が優れている場合がある。
【0004】従って、上記の理由によりチアミンラウリ
ル硫酸塩の液体製剤化の試みが数多くなされているが、
前記のようにチアミンラウリル硫酸塩の溶解性が悪いこ
と、殊に低温では結晶を析出し易いこと、さらには食品
添加物として許可されている溶剤が限られていることの
ために、チアミンラウリル硫酸塩の液体製剤化は遅れて
いる。
【0005】従来食品添加物用チアミンラウリル硫酸塩
の液体製剤において、低温時のチアミンラウリル硫酸塩
の結晶析出の防止にはエチルアルコールの存在が不可欠
であると考えられ、溶剤としてエチルアルコール単独、
あるいはエチルアルコール及び食品添加物として認めら
れている他の溶剤を組み合わせたものが使用されている
【0006】しかしながら、エチルアルコール単独使用
の場合には、低濃度のエチルアルコールでは低温でのチ
アミンラウリル硫酸塩の結晶析出を防止することができ
ず、その濃度を高めた場合には、消防上の危険物の対象
となったり、アルコール臭発生等の問題が生じ、しかも
安定性の見地からチアミンラウリル硫酸塩の濃度を高く
することができなかった。他方、エチルアルコールと他
の溶剤、例えば酢酸を組み合わせ使用するとエチルアル
コール単独使用の場合に比して低温時の安定性は向上す
るものの、時間の経過に従い酢酸エチル臭が発生する。 従って、これを食品添加物に用いる場合には食品によっ
ては上記酢酸エチル臭が許されないことがあり、その添
加により食品としての価値が低下乃至喪失してしまうと
いう問題を引き起こす。また、エチルアルコールとプロ
ピレングリコール、グリセリン等を組み合わせたものが
あるが、これらはエチルアルコールと酢酸とを組み合わ
せた場合よりも結晶析出の防止効果に劣り、しかも食品
添加物としての用途や使用量等に制約があり問題が多い
【0007】また、代表的な食品用の安全な上記溶剤と
して食酢や醸造酢が挙げられるが、これらのものは多量
の水を含有しているためにチアミンラウリル硫酸塩がほ
とんど溶解しない。たとえ加熱して強制的に溶解させて
も温度が下がると再び結晶が析出してしまうため、チア
ミンラウリル硫酸塩をこれらの酢に溶解させた液体製剤
は未だ実用化されていない。食品添加物用の合成酢酸に
関しても、40〜50重量%程度の酢酸濃度の液体製剤
では低温になるに従いチアミンラウリル硫酸塩が析出し
てくるため、チアミンラウリル硫酸塩の液体製剤の主溶
剤として上記合成酢酸使用された例はない。また、この
ような低温時のチアミンラウリル硫酸塩の結晶析出の抑
制を目的に合成酢酸を使用したチアミンラウリル硫酸塩
水溶液の液体製剤も開発されていない。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、かかる問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、それまではチア
ミンラウリル硫酸塩の単独溶媒としては低温時の結晶析
出防止には効果がないと考えられていた酢酸水溶液にお
いて、ある濃度以上では低温時の結晶析出の防止効果が
得られ、それまで考えられなかったような高濃度の上記
液体製剤であっても低温時での結晶の析出を防止できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。  即ち本
発明は、チアミンラウリル硫酸塩2〜30重量%、酢酸
57〜90重量%及び残部水からなる水性溶液であって
、且つ酢酸と水との割合に占める酢酸の比率が95重量
%以下であることを特徴とするチアミンラウリル硫酸塩
の水性溶液組成物に係るものである。
【0009】チアミンラウリル硫酸塩の液体製剤は、一
般的にチアミンラウリル硫酸塩の含有濃度が高いほど経
済上有利であるが、その濃度が30重量%を上回ると低
温になると急速に粘度が増し、また酢酸水溶液における
酢酸と水との割合に占める酢酸の比率が95重量%を超
えることになり、酢酸自身の氷結が起きやすくなり、酢
酸の取扱い上の問題が生じる。従って、チアミンラウリ
ル硫酸塩の含有濃度は30%以下とし、且つ酢酸と水と
の割合に占める酢酸の比率は95%以下とする必要があ
る。これに対し、チアミンラウリル硫酸塩の含有濃度が
2%を下回る場合にはチアミンラウリル硫酸塩量に比べ
相対的に酢酸の量が増えることとなるので、これを食品
に添加した場合に酢酸臭発生の原因となり、しかも原料
費、運賃コスト等の経済面においても不利となる。また
、上記酢酸含有率が57%を下回る場合には低温時のチ
アミンラウリル硫酸塩の結晶析出を完全に防止すること
ができない。
【0010】経済上の効率及び食品へ添加した場合の酢
酸臭の低減という点からも、できる限り低い濃度の酢酸
を用い、しかもできる限り高い濃度のチアミンラウリル
硫酸塩の液体製剤を調製することが好ましく、敢えて酢
酸濃度を90%以上とする必要はない。使用する酢酸と
しては、例えば合成酢酸、食酢、醸造酢、あるいはこれ
らを混合したものを用いることができる。
【0011】以上の各成分を所定量配合し、攪拌・混合
してチアミンラウリル硫酸塩と溶解させることにより、
本発明の水溶液組成物が得られる。尚、各成分の配合又
は混合する順序は特に限定されるものではなく適宜に行
なえばよい。
【0012】本発明のチアミンラウリル硫酸塩の水性溶
液組成物には、水、チアミンラウリル硫酸塩、及び酢酸
以外の成分、例えばクエン酸、リンゴ酸、フマル酸、フ
ィチン酸、乳酸、アジピン酸、グルコン酸、酒石酸、コ
ハク酸等の有機酸及び/又はその塩、あるいは砂糖、D
−ソルビットの甘味剤等を適宜加えることができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の水溶液組成物によると、低温時
でも実質的に結晶が析出することなく、高濃度で安定な
液体製剤を提供することができるので、上記製剤の食品
等への添加が比較的に容易に行なえ、しかも均一に添加
することができ、優れた製品を提供することができる。 また、製造工程における作業性の向上にも有利なもので
ある。
【0014】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころをより一層明瞭にする。
【0015】
【参考例1】チアミンラウリル硫酸塩をエチルアルコー
ルに溶解させた場合の低温安定性についての実験データ
を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】この結果より、エチルアルコールを溶媒と
した場合、チアミンラウリル硫酸塩2%程度の含有量で
はエチルアルコールの濃度が55%以上あれば低温でも
安定であるが、消防上の危険物としての問題が残る。一
方、チアミンラウリル硫酸塩が15%含有されている場
合には、エチルアルコール溶媒では低温で析出しない安
定なチアミンラウリル硫酸塩液体製剤を得るのは困難で
ある。
【0018】また、商品形態を考慮した場合、単位重量
当たりの輸送費、容器費、保管面積等から高濃度のもの
の方が有利なのは当然のことと考えられる。従って、こ
のことからもエチルアルコール溶媒は種々の問題点があ
ることがわかる。
【0019】
【実施例1】チアミンラウリル硫酸塩2重量%、氷酢酸
57重量%、水41重量%のチアミンラウリル硫酸塩の
酢酸水溶液を調製した。これを−3℃の恒温室に30日
間入れておいた。その後、結晶の析出を調べたが、その
析出は全く認められず安定した状態を維持していた。
【0020】
【実施例2〜10】チアミンラウリル硫酸塩、各種酢酸
、水の配合割合を表2に示すように変えて実施例1と同
様にしてチアミンラウリル硫酸塩の酢酸水溶液を調製し
、その後試験を行なった。その結果、結晶の析出は全く
認められず安定した状態を維持していた。
【0021】
【表2】
【0022】
【比較例1】本発明の配合割合から外れた水溶液の例と
して、チアミンラウリル硫酸塩2重量%、氷酢酸56重
量%、水42重量%のチアミンラウリル硫酸塩の酢酸水
溶液を調製した。次いで、これを−3℃の恒温室に入れ
ておいたところ、2日目に結晶が析出した。
【0023】
【比較例2〜12】本発明の配合割合から外れた水溶液
として、表3に示すような配合割合でチアミンラウリル
硫酸塩の酢酸水溶液を調製し、その後試験を行なった。 その結果を同様に表3に示す。
【0024】
【表3】
【0025】
【試験例1】各実施例及び比較例で調製された水溶液組
成物を米飯に添加して味覚試験及び日持ち効果について
のテストを行なった。
【0026】米180ml(159g)を水で3回とい
だ後、実施例5で得られた水溶液組成物を溶解させた水
200mlを加え、約1時間放置後、電気釜にて炊飯し
た。15分間熟成した後、さらに30分間室内に開放し
たまま放置し、その後水をはった容器に入れてラップで
軽く蓋をした。これを30℃の恒温室に保存し、カビ、
臭いの発生状態を観察した。尚、容器は27×12×7
(高さ)cmであり、底に網棚があり、水は網の下に張
り、米飯と触れないようにした。また、保存料の添加量
は生米に対する添加量%である。
【0027】また、同様に実施例8、比較例13及び1
4で得られた水溶液組成物についても試験を行なった。 その結果を表4に示す。尚、表4には無添加のものを比
較のために併記する。
【0028】比較例13は、チアミンラウリル硫酸塩1
重量%、90%酢酸60重量%、水39重量%の組成物
である。この組成物中の酢酸分は54%であり低温でも
安定であるが、チアミンラウリル硫酸塩の含有量が少な
すぎるために充分な効果が得られるだけの添加量にする
と食品中の酢酸量がチアミンラウリル硫酸塩に比して相
対的に増えたために食品に酢酸臭が付与される結果にな
った。比較例14は、チアミンラウリル硫酸塩3.75
重量%、エチルアルコール10重量%、90%酢酸50
重量%、水36.25重量%の組成物である。これは低
温でも安定であったが食品に酢酸エチル臭が付与されて
いた。
【0029】
【表4】
【0030】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チアミンラウリル硫酸塩2〜30重量%、
    酢酸57〜90重量%及び残部水からなる水性溶液であ
    って、且つ酢酸と水との割合に占める酢酸の比率が95
    重量%以下であることを特徴とするチアミンラウリル硫
    酸塩の水性溶液組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297355A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Okuno Chem Ind Co Ltd チアミンラウリル硫酸塩含有水溶液製剤
JP2007295898A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Okuno Chem Ind Co Ltd チアミンラウリル硫酸塩含有液状製剤
JP2008113625A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Ueno Fine Chem Ind Ltd 食品保存剤および食品の保存方法
JP2008179575A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Okuno Chem Ind Co Ltd チアミンラウリル硫酸塩含有粉末製剤

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