JPH04311150A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH04311150A
JPH04311150A JP10459691A JP10459691A JPH04311150A JP H04311150 A JPH04311150 A JP H04311150A JP 10459691 A JP10459691 A JP 10459691A JP 10459691 A JP10459691 A JP 10459691A JP H04311150 A JPH04311150 A JP H04311150A
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JP
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sheet
roll
reading
conveyance
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JP10459691A
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Yoshio Ito
伊 藤 善 雄
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえばシート原稿のも
つ情報を読取る複写機、ファクシミリ、イメージスキャ
ナ等の原稿読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の原稿読取装置としては、
シート状のシート原稿と、厚みのあるブック状のブック
原稿の何れの原稿からでも画像情報を読取るために、原
稿を透明ガラス上に搭載させ、読取り光学系をガラス越
しに平行に往復走査して原稿面の画像情報を読取る方式
が古くから採用されている。
【0003】この場合、原稿がシート原稿のみでなく、
厚みのあるブック原稿からも読取りを可能にするため、
搭載装置が読取装置本体に対して、ブック原稿の厚みに
応じて上下にスライド移動可能になっている。しかるに
この装置ではシート原稿の複数枚を順次1枚ずつ読取る
ことは出来ない。複数のシート原稿を一枚ずつ順次能率
的に読取るには、自動的に一枚ずつシート原稿を読取部
に搬送させる通称A.D.F(オートドキュメントフィ
ーダー)と呼ばれる専用搬送装置を別途用意して、オプ
ションとして装着させる場合が多い。
【0004】高性能な複写機に於ては、両機能を一体構
成として、ブック原稿の読取機能を有すようにように原
稿押えを従来通り、開閉式、上下動可能な構成とした上
で、内部のシート原稿圧接部材の代りに、エンドレスベ
ルトをガラス面上で回転させ、開閉式基台の上部に別途
、搭載したA.D.F機能によって、順次一枚ずつ上記
エンドレスベルト部に案内し、ガラス面上に停止させ、
往復、読取り走査の繰返し読取りを行ない、同一シート
原稿から、1回の読取り、或いは多数回の読取りを終了
させる高速、高能率な本格的装置もある。
【0005】この場合のA.D.F機能は前述した一連
の読取りも、同一原稿からの多数枚読取りも、両面原稿
からの読取りも可能となる。
【0006】しかるに、この場合は、複数ビンを有する
ソーターが不可欠となる。
【0007】図7および図8に示すものは、ブック読み
機能と、複数枚のシート原稿から一枚ずつ順次読取らせ
る機能を備え、しかもソーターを必要としない比較的低
コストの従来の原稿読取装置である。これらは、従来例
の開閉式ブック読み機能と、A.D.F搬送読取りの独
立した機能を結合させた代表的なものであり、シート原
稿の積載台101、或いは読取後のシート原稿の排紙ト
レイ102を操着している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来例では、構成が複雑で部品点数が多く、コストも高
く、又重量も重く、開閉操作も不便である。また、トレ
イが本体床面積から突出する場合は、使用有効床面積も
広く必要とする等数多くの欠点を有している。
【0009】本発明の目的とする、ブック原稿読取りと
上記A.D.F機能によって一枚ずつ一連のシート原稿
読取りの両機能を有する、ソーターを必要としない低価
格帯の分野、例えば普及型、小型卓上型デジタル複写機
、ファクシミリ、イメージスキャナ等の分野で要望され
ている。
【0010】本発明は、上記要請に基づいて上述した欠
点を解消することを目的とするもので、薄型で軽量化さ
れたシンプルな構成とし、しかも部品点数を大巾に削減
して低コストで信頼性の高い、原稿搬送,固定読取りを
可能にする原稿読取装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、シート原稿を載置するための透
光性を有する原稿台と、この原稿台を通してシート原稿
に光を照射してシート原稿からの反射光を結像させる光
学系とを相対移動させてシート原稿上の画像情報を読取
るものであって、原稿としてシート状のシート原稿と厚
手のブック原稿の2種類の原稿の読取りを可能とした原
稿読取装置において、前記透光性の原稿台上のシート原
稿を圧接する圧接部材を保持するフレームの裏面側にシ
ート原稿積載部を設けると共に、該シート原稿積載部の
上部に、排出されるシート原稿を受ける排出受台を設け
、前記シート原稿積載部からシート原稿圧接部材のはず
れた位置にある前記透光性の原稿台上の読取部にシート
原稿を一枚づつ送る原稿送り手段を前記シート原稿積載
部と隣接して設け、前記シート原稿積載部から読取部を
経て排出受台に至る搬送路が、前記透光性の原稿台上面
と排出受台の上面に至る高さ空間にて、シート原稿の進
路を変更させる曲率を有することを特徴とする。
【0012】原稿送り手段は搬送ロールを有し、シート
原稿の積載部から、搬送ロールの回転する下面側でシー
ト原稿を下方に位置する読取部に導びき、透光性の原稿
台上面とその近傍の上部空間で進路変更を行わせて、前
記搬送ロールの上面に導びき、同一シート原稿を前記搬
送ロールの下面と上面側で、逆方向の搬送を行わせるよ
うに構成することが効果的である。
【0013】原稿送り手段は、搬送ロールと、供給ロー
ルと、排出ロールとを有し、搬送ロール駆動側から前記
供給ロールと排紙ロールへの駆動が、搬送されるシート
原稿の有効巾内にある両ロールに分岐されて併設される
こと好ましい。
【0014】排出受け台の開放に連動してシート原稿搬
送路を離反させることが効果的である。
【0015】
【作用】上記構成の原稿読取装置にあっては、従来例に
見られる如き、ブック読みの為のシート原稿を圧接させ
る圧接部材を用意し、これを保持する保持フレームの裏
面側に設けたシート原稿積載部から、隣接する原稿送り
手段によってシート原稿を搬送して原稿の読取りを行う
【0016】そしてシート積載部と圧接部材の下側が原
稿を読取れる透光性原稿台であり、シート原稿を読取部
に搬送する為の距離は短い。ブック原稿読取りの機能も
持たせる為には、シート原稿読取部はそのブック原稿の
読取り範囲からはずれた位置で最も近いことが好ましく
、本発明のシート原稿積載部と読取部の間は最短距離で
ある。このシート積載部位置からシート原稿を読取り位
置に向けて搬送させるには、上述の厚み分シート原稿を
下方に傾斜して搬送させ最短距離の搬送で画像情報を読
取り、読取り後のシート原稿を無理のない最小曲率で方
向変更させて排出受け台に排出する。
【0017】シート積載台と圧接部材の厚み分の空間域
でシート原稿の方向変更に有効手段となり、用紙の曲率
半径を設定する上で大事であり、この構成が一種類の搬
送ロールの下面側で読取部への良好なシート原稿搬送路
を形成し、この搬送ロールの上面に案内されたシート原
稿をロール上面で戻し方向に搬送させる二重の効果を生
じさせ、シート原稿積載部の近接上部がそのまま排出受
台にもなり得る。
【0018】シート搬送時における万一の失敗、送り残
し等を明確に分離する目的で、上部に全域又は部分域に
排出受け台を設けることにより、その空間域をシート原
稿の供給,搬送,分離,排出等の原稿送り手段の内蔵域
とすることができ、より効果的になる。そして、それら
の機能はシート原稿を進路変更させる限定される範囲に
近接して集中させることも可能となり、必要機能を分散
させることなく、簡単な構成ですべての機能を小フレー
ム内に集約出来る。
【0019】また、回転の為の駆動も、1個所からの導
入を容易とし、供給,排出ロールへの伝達は直接歯車等
で接続が可能となり、機能が比較的分散しているための
公知例に多いタイミングベルト、プーリー等を用いる機
構間の連結も不要となり、ベルト張力による、トルク損
失も大巾に減少出来る。
【0020】さらに、シート原稿先端が搬送されて読取
部に至る距離が極端に短かい為、長い搬送路の装置で不
可欠なスキュー防止機構も不要となる。また、シート原
稿積載部上のほぼ全域が目視可能にも出来、シート原稿
積載部上においてシート原稿の進行方向の巾規制ガイド
も必要があれば容易に長く設定することも可能となる。 そして、スキュー防止が不要となることから、シンプル
な構成と安定した搬送にもつながる。
【0021】また、排出受け台の回転近傍で、排出受け
台の開放に連動して上述したロール類の離反が容易に作
れる等の効果もある。
【0022】さらに、必要機構部を通過する搬送路が短
かく、シート原稿搬送時の信頼性も高くなり、又ロール
保持アーム類が用紙の搬送案内の役目も兼ねる等、少な
い部品構成でありながら、多目的利用効果をもつ部品も
多い。このように、本発明は、シート原稿の搬送読取り
と、ブック原稿の固定読取りとの2つの別の機能を独立
的にもたせる為の構成から解放するものである。
【0023】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係る原稿読取装置を示す図1
乃至図3において、1は基本本体フレームであり、1a
はシート原稿積載台の面積に対応して広がる底部を有し
その周囲1b,1cは底部1aより一定の高さを上面と
した下方に空間域を有している。又1dは底部よりやゝ
広い中間域であり排出受台としての排出シート受台2が
落し込み可能な部分受部を有している。
【0024】この排出シート受台2はシート原稿が積載
可能サイズかそれ以下の小サイズであってもよく、フレ
ーム1側の支点1eにて開放可能となっている。
【0025】フレーム1の底部の下面にはシート原稿を
圧接するための圧接部材3が透光性の原稿台Gの面積に
応じて取付けられている。底部1aの端部1a′から左
方空間域に延びるシート原稿としての用紙Sの案内板と
搬送を案内する案内板が圧接部材3の隣接空間に位置す
るシート原稿の読取部5の近傍に延びている。用紙先端
受部には摩擦係数の低いシート部材6が取付けられてい
る。
【0026】その上にはシート原稿としての用紙を供給
するための供給ロール7が自重又は軽圧にて乗せられて
いる。
【0027】読取り搬送ロール8はフレーム1に直接又
は該フレーム1に取付けられているサブフレーム1f上
に、回転可能な状態に組込まれており、透光性の原稿台
Gのシート原稿読取部5で、透光性の原稿台上面に接触
又は極小間隙をもって設置される。圧接部材3の下面に
は白色シート部材9が付加されており、読取り搬送ロー
ル8の近傍まで透光性の原稿台Gに接触状態で延びてい
る。
【0028】供給ロール7から読取り搬送ロール8まで
のこの空間領域には、読取ロール8に用紙Sを搬送させ
るための搬送ロール10と下方の用紙Sが重送するのを
防止するための分離部、本実施例では用紙Sの搬送目的
方向に逆らう方向に回転するリタードロール11が設置
されている。前記リタードロール11は読取り搬送ロー
ル8と同様本体フレーム1fに回転可能に取付けられて
いる。
【0029】搬送ロール10,リタードロール11は夫
々時計方向に回転し軽加圧されている。リタードロール
11の回転軸12上には通常トルクリミッターと呼ばれ
る一方向のみ回転するバネクラッチ13が組込まれてお
り、回転負荷トルクが一定以上になるとクラッチが滑り
、搬送ロール10の回転に従って反時計方向に従動回転
する機能を有している。
【0030】駆動軸14は本体フレーム1b上で回転可
能であり、該駆動軸14上で揺動可能なアーム15があ
り、該アーム15に保持されている短軸16上に搬送ロ
ール10が同じく同軸上で回転可能となっている。
【0031】搬送ロール10の外周面には本体フレーム
1bから延びる軽圧バネ材17があり、接触加圧され搬
送ロール10と分離リタードロール11に軽圧が付与さ
れている。
【0032】搬送ロール10は時計方向の回転によって
、ロールの下面側では用紙Sを左方向に搬送し、上面側
では右方向に搬送可能となる。破線8a,10a,14
aで示す図は夫々歯車であり、用紙の進路外に付加され
ており、駆動軸14から読取り搬送ロール8と搬送ロー
ル10に回転力が伝達され搬送ロール10と読取り搬送
ロール8の外周速度は一致するよう設定している。
【0033】搬送ロール軸16上には回動自在のアーム
18があり、供給ロール7側に延び、該アーム18に保
持される軸19上に供給ロール7が回転可能に取付けら
れている。
【0034】このアーム18は搬送ロール10及び供給
ロール7の直径より小径の寸法で設定し、このアームの
中央位置に突出する軸部18aにアイドラギヤー20を
回転可能状態に取りつけ、搬送ロール10及び供給ロー
ル7に隣接する小径歯車7aの伝達によって、供給ロー
ル7への回転を伝えている。
【0035】これらの歯車外径は何れのロール外径より
も小さく、又アームの外周よりも歯先が後退するよう設
定してあるので、用紙Sの搬送に際しては、妨害となる
ことはなく、むしろアーム外周は、用紙Sの搬送を行う
ときの搬送案内として利用可能にする目的がある。
【0036】そして回転の為の駆動も1個所から導入を
容易とし、各ロールへの伝達は直接歯車で接続が可能と
なり、機能が比較的分散しているための公知例に多いタ
イミングベルト、プーリー等を用いる機構間の連結も不
要となり、ベルト張力による、トルク損失も大巾に減少
出来る。搬送ロール10の外周速度に比して供給ロール
7の周速度は低速となるよう、ロール径、歯車径にて設
定している。
【0037】駆動軸14上から延びる搬送ロール10の
保持アーム15はリタードロール11と読取り搬送ロー
ル8間の空間下方に延び、搬送ロール10によって左方
向に送られるシート原稿を読取り搬送ロール8に導びく
ガイド機能を有し、下方の案内板とで構成する用紙搬送
路によって、シート原稿を読取部5へと導びき、又、該
アーム15は左方向、上方向にも延び、読取終了後の用
紙を搬送ロール10へ導く用紙案内機能をももたせ、搬
送ロール10の右側にのびる同アーム15は用紙Sを排
出シート受台2へと導びく補助効果を有している。
【0038】10bは同アーム15から突出した軸方向
に平行なダボ軸であり、このダボ軸10bを下方から上
方に持上げることにより、駆動軸14を回動中心として
、搬送ロール10をリタードロール11から離反させ、
圧力の解放を行わせしめる機能を与える。アーム18の
突出ダボ軸17aも同様に供給ロール7を開放させる。
【0039】この作用は排出シート受台2を回転部で矢
印方向に回動させ、カム作用にて小フィンガー21を時
計方向に回動させ、先に述べたダボ部10b,17aを
下方から上方に持ち上げ、搬送ロール10および供給ロ
ール7を開放させる。又、搬送ロール短軸16上で揺動
可能な、別のアーム22が排紙側に延び、そのアーム2
2上の軸部で回転する排紙ロール23と搬送ロール用軸
部で回転可能なコロ24間に平ベルト25が掛け渡され
、時計方向の回転が行われるよう設定されている。この
アーム22,コロ24,平ベルト25,排紙ロール23
は今までに述べたアーム類と交わることのないよう、搬
送ロール10,供給ロール7,機能の隣りに夫々構成さ
れている。
【0040】排出用平ベルト25の上面は、読取りのた
めの用紙Sの積載量の最大時に上昇する供給ロール7の
外周面より、上方に設定し、用紙S排出の妨害から解放
させる。
【0041】排出を目的とする夫々のアーム15,18
,22は本体フレーム1の図示しない突出部で下降を規
制するよう構成し、本体フレーム1の裏面と排出ベルト
25の回転上面とで造る排出路を排出シート受台2に向
けて用紙Sを搬送させ、排出シート受台2とでつくる開
口部下から、読取りを終了した用紙Sを確実に排出させ
る。読取り搬送ロール8の回転に従って回転される従動
コロ26は保持部材27に回転可能に取付けられており
、リタードロール11用軸12上を揺動可能とし、案内
板4間とでバネ28付勢させ用紙Sを搬送するに必要な
圧力をコロ26によって読取り搬送ロール8に与えてい
る。
【0042】このように、必要機構部を通過する搬送路
が短かく、シート原稿としての用紙搬送時の信頼性も高
くなり、又ロール保持アーム類が用紙の搬送案内の役目
も兼ねる等、少ない部品構成でありながら、多目的利用
効果をもつ部品も多い。つぎに本実施例について動作順
に従って説明を行う。図1の状態から排出シート受台2
を図2(a)のように矢印方向に開放させる。この操作
によって下方のシート原稿積載台1aが露出されると共
に、供給ロール7は上方に持ち上げられシート原稿の挿
入設定を容易にする。
【0043】次いで、複数枚の原稿を読取り度い画像面
を下向きにして図2(b)の如く挿入し、上記排出シー
ト受台2を元に戻す。本図2(b)は搬送動作前の準備
完了を示す図である。
【0044】図示しない駆動源にて、モータ29に回転
動作の開始を指示すると駆動軸14は反時計方向の回転
を開始する。直結する歯車によって回転駆動が伝えられ
、読取りロール8,搬送ロール10,供給ロール7,リ
タードロール11,排紙ベルト25のすべてが時計方向
の回転を開始する。
【0045】搬送ロール10の周速より遅い速度で回転
する供給ロール7によって、シート原稿積載台としての
フレーム1から最上紙の裏面に摩擦回転力が与えられ左
側下流方向へ用紙Sの供給を開始する。
【0046】用紙S先端が搬送ロール10とリタードロ
ール11とで構成される空間に案内板1と供給ロール用
アーム18とに案内されて前進する。現時点ではリター
ドロール11は搬送ロール10間で生ずる高い摩擦力に
よってトルクリミッター13は滑り状態となり搬送ロー
ル10につれ廻りしている。この接線部に用紙先端が到
達しニップから用紙先端部が通過すると同時に、用紙は
供給ロール7より速い搬送ロール10の速度で更に前進
させられる。
【0047】供給ロール7と歯車7a間には夫々軸近傍
端面の一部7bが突出しており、この突起部にて回転駆
動を伝達していた状態から搬送ロール10の速い周速に
て用紙Sが前進するのに従って用紙上面と供給ロール7
との摩擦荷重力によって供給ロール7は用紙と等しい速
度で速く回転しようとする。
【0048】遅い速度で供給ロール7を回転させようと
して回転している歯車7aに対して用紙速度に合せて速
い速度で回ろうとする供給ロール7内に速度差が生じ、
前述の駆動伝達のための突起7b内には、その速度差に
応じてバックラッシュが増加し、最大供給ロールの一回
転近く遊び角が生ずる。
【0049】用紙先端は案内板と搬送ロール用アーム1
5に案内されて傾斜しながら下方に進路を換え読取りロ
ール8の移動外周に接触する。続いて用紙先端は読取り
搬送ロール8と従動コロ26で作るニップ部に至り安定
した搬送力によって搬送ロール10と等しい速い周速度
で回り続ける読取りロール8によって用紙は読取りロー
ル8と透光性原稿台Gとで作られるクサビ空間を前進し
、読取部5に到達し下方の読取り光学系によって下面の
原稿画像情報が読取られ、光電変換されて画像信号化さ
れる。この時の読取り光学系は図示される位置に停止し
ており、原稿側が読取り密度に応じた速度で前進する。
【0050】シート原稿上の先端部から後端部に渡って
画像情報を読取るには、図示しないホトセンサーによっ
て用紙の通過を検知することは公知の通りである。
【0051】シート原稿としての用紙Sの先端は透光性
原稿台Gの端部から案内板31によって上方に導かれ搬
送ロール用アームとでつくられる搬送路を進み原稿先端
は搬送ロール10の外周上面に導かれる。
【0052】用紙Sは搬送ロール10によって先端部を
トレー受台2へとより下流の右方向に搬送し排出口より
排出させる。
【0053】同一用紙の後端側は供給ロールを速い速度
で従動回転させながら左方向に前進を続けているが、こ
の用紙Sの最終後端縁が供給ロール7を抜けた時点で供
給ロール7の時計方向の回転は停止する。このロールの
停止期間は前述した速度差によって生じた最大遊び角が
徐々に従来の遅い周速度で減少し消滅するまでが停止期
間である。この量は任意に設定できるものであり、読取
後の用紙の最後端縁が排出ベルト25によって排出シー
ト受台2に落下した時が好ましくこの時をもって一連の
回転動作を与えている駆動モータ29を停止させる。
【0054】図6は他の実施例であり、第1の実施例と
異なる個所についてのみ付記、説明を行う。
【0055】40はゴム系の摩擦係数の高い耐摩耗シー
ト材であり、従来から広く用いられている通常摩擦片分
離と呼ばれている。この方式を採用すれば、分離のため
の駆動が不要となり、トルクリミッター、駆動軸、関連
歯車等も削減する。41は搬送ロール用軸上に揺動可能
に取付けられているアームであり、第1実施例と同じく
用紙受台2の方向に延びている。42は搬送ロール用軸
上に組付けられた歯車であり、アーム41の突出軸41
aに回転可能に付けられたアイドルギヤ43を回転させ
更に同アーム上の突出軸41b上の歯車44と噛み合っ
ている。この歯車は、より径の大きいロール部45を有
し、回転駆動力を受けて、用紙を排出シート受台の方向
に排出させる。
【0056】機能は第1の実施例と全く同じであるが、
平ベルト25を用いる場合に生ずる張力の駆動損失を排
除出来る効果がある。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、透光性原稿台上の
原稿を圧接する圧接部材を保持するフレームの裏面側を
、シート搬送読みを行なうためのシート原稿の積載部と
することによって従来例で見られる如き専用の台を必要
せず、薄型コンパクト化が図れる。
【0058】また、シート原稿積載部と圧接部材の厚み
の下側が原稿の読取れる透光性原稿台であり、シート原
稿を読取部に搬送する為の距離は近い。ブック読みの機
能も持たせる為には、シート原稿読取部はブック原稿の
読取り範囲からはずれた位置でしかも最も近いことが好
ましく、上述した原稿積載部からの最短距離である。
【0059】また、この位置からシート原稿を読取部に
向けて搬送させるには、上述の厚み分だけシート原稿を
下方に傾斜して搬送させ最短距離の搬送で画像情報を読
取り、読取り後のシート原稿を無理のない最小曲率で方
向変更させ、搬送ロールの上面に導びくことを可能にし
た。
【0060】さらに、上述のシート原稿積載部と圧接部
材の厚み分の空間がシート原稿の方向変更に有効となり
、用紙の曲率半径を設定する上で大事である。この効果
が一種類の搬送ロールの下面側が読取部への良好なシー
ト原稿搬送路を形成し、搬送ロールの上面に案内された
原稿をロール上面で戻し方向に搬送させる二重の効果を
生じ、シート原稿積載台の近接上部がそのまま排出受台
にもなり得る。
【0061】搬送時に於ける万一の失敗、送り残し等を
明確に分離する目的で、上部に全域又は部分域、排出受
台をもうけることにより、その空間域をシート原稿の供
給,搬送,分離,排紙機構等の送り手段の内蔵域とする
ことがより効果的になり、それらの機能はシート原稿を
進路変更させる限定される範囲に近接して集中させるこ
とが可能となり、信頼性の高い必要機能を分散させるこ
となく、簡単な構成ですべての機能を小フレーム内に集
約出来る。
【0062】また、搬送ロール等の回転の為の駆動も1
個所から導入を容易とし、各ロールへの駆動伝達は直接
歯車で接続が可能となり、機能が比較的分散しているた
めの公知例に多いタイミングベルト、プーリー等を用い
る機構間の連結も不要となり、ベルト張力等によるトル
ク損失も大巾に減少出来る。
【0063】さらに、シート原稿先端が搬送されて読取
部に至る距離が極端に短かい為、長い搬送路の装置で不
可欠なスキュー防止機構も不要となり、又、シート原稿
積載台上のほぼ全域が目視可能にも出来る。また、シー
ト原稿積載台上においてシート原稿の進行方向の巾規制
ガイドも必要があれば容易に長く設定することも可能と
なることと相まって、スキュー防止も不必要となること
から、シンプルな構成と安定した搬送にもつながる効果
もある。
【0064】又、シート原稿の進路を変更するに必要な
高さ内に必要な機構を薄型化して内設を可能に出来るな
らば、装置の高さはシート原稿の方向変更の曲率の設定
によって決定することができる。
【0065】そして、装置の薄型化を達成させるため、
供給ロールと排紙ロールとを、搬送される原稿の巾内に
、ほぼ同じ高さ空間で併設を可能とし、その両ロールへ
の駆動も途中から分岐を可能とした為、信頼性の高い、
シート原稿の搬送を維持することが可能とでき、必要全
機能を内設したにもかかわらず、従来例に比して必要構
成部品をいちじるしく減少させることができる。
【0066】このように薄型化が可能となり、これらを
包含するフレームも必然的に薄型化シンプル化され、製
造コスト面に於ても経済性が高く、機構の簡略化、軽量
化を図ることができると共に、操作性も優れ、低コスト
化を達成できる。
【0067】また、シート原稿をシート原稿積載台上に
設定し易くするための機構、即ち公知例にあっては、供
給ロールの上方への退避機構による、シート原稿挿入空
間の設定、或いは部分欠除ローラーによる空間確保とそ
れを達成させるための一回転クラッチ機構の内設等が必
要であったが、供給ロール、搬送ロールの近傍に設定し
た排出受台の回転近傍で、該排出受台の開放に連動して
上述したロール類の離反操作を容易にできる効果もある
【0068】さらに、必要機構部を通過する搬送路が短
かく、シート原稿搬送時の信頼性も高くなり、又ロール
保持アーム類がシート原稿の搬送案内の役目も兼ねる等
、少ない部品構成でありながら、多目的利用効果をもた
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る原稿読取装置の要部構
成を示す断面図である。
【図2】図2(a)は図1の装置の排出シート受台を持
ち上げた状態の断面図、図2(b)はシート原稿として
の用紙を挿入した状態の断面図である。
【図3】図1の原稿読取装置の全体構成を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の駆動系の主要機構の概略平面図である
【図5】図5(A)(B)は図1の装置の外観斜視図お
よび側面図である。
【図6】本発明の他の実施例の概略構成図である。
【図7】従来例の概略構成図である。
【図8】他の従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
S  用紙(シート原稿) 1  フレーム 2  排出シート受け台 3  圧接部材 1a  シート材積載台 7  供給ロール 10  搬送ロール 11  リタードロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  原稿を載置するための透光性を有する
    原稿台と、この原稿台を通して原稿に光を照射して原稿
    からの反射光を結像させる光学系とを相対移動させて原
    稿上の画像情報を読取るものであって、原稿としてシー
    ト状のシート原稿と厚手のブック原稿の2種類の原稿の
    読取りを可能とした原稿読取装置において、前記透光性
    の原稿台上の原稿を圧接する圧接部材を保持するフレー
    ムの裏面側にシート原稿を積載するためのシート原稿積
    載部を設けると共に、該シート原稿積載部の上部に、排
    出されるシート原稿を受ける排出受台を設け、前記シー
    ト原稿積載部からシート原稿圧接部材のはずれた位置に
    ある前記透光性の原稿台上の読取部にシート原稿を一枚
    づつ送る原稿送り手段を前記シート原稿積載部と隣接し
    て設け、前記シート原稿積載部から読取部を経て排出受
    台に至る搬送路が、前記透光性の原稿台上面と排出受台
    の上面に至る高さ空間にて、シート原稿の進路を変更さ
    せる曲率を有することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】  原稿送り手段は搬送ロールを有し、シ
    ート原稿の積載部から、搬送ロールの回転する下面側で
    シート原稿を下方に位置する読取部に導びき、透光性の
    原稿台上面とその近傍の上部空間で進路変更を行わせて
    、前記搬送ロールの上面に導びき、同一シート原稿を前
    記搬送ロールの下面と上面側で、逆方向の搬送を行わせ
    る請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】  原稿送り手段は搬送ロールと、供給ロ
    ールと、排出ロールとを有し、搬送ロール駆動側から前
    記供給ロールと排紙ロールへの駆動が、搬送されるシー
    ト原稿の有効巾内にある両ロールに分岐されて併設され
    る請求項1記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】  排出受台の開放に連動してシート原稿
    搬送路を離反させる手段を有する請求項1記載の原稿読
    取装置。
JP10459691A 1991-04-10 1991-04-10 原稿読取装置 Withdrawn JPH04311150A (ja)

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